富岡保育園へようこそ!「伸びる。成る。子どもも大人も互いに伸び合い、成長し合う『大きな家』でありたいと願い、社会福祉を支えています。

富岡保育園

副園長ブログ

もしもシリーズを綴りました

もしもシリーズって、なんだか可能性が広がるように思えますよね?

例えば‥テレビアニメ「名探偵コナン」のように、もしも見た目は子ども頭脳は大人な状態になったら!?なんだか可能性が広がるように思えませんか?


今日これから紹介する“もしもシリーズ”は、保育ならびに幼児教育の可能性が広がる、もしくは現代保育や幼児教育に警鐘を鳴らすことになるのではと思いながら綴っていきたいと思います。

例えば、もしも‥保育士養成校で児童文学書『モモ』が教科書になったら!?もしくは、保育士キャリアアップ研修で児童文学書『モモ』がテキストとしてあつかわれたら!?


1976年、つまりは今から46年前。ドイツの作家ミヒャエル・エンデさんが綴った、探偵小説のようなスリルと、空想科学的なファンタジーと、時代へのするどい風刺があふれた作品です。もちろん、この当時はスマートフォンなど存在してはいませんでしたが、良い暮らしのためと信じて必死で時間を倹約し、なにかに追いたてられながらせかせかと生き‥また子どもたちは遊びを奪われ、“将来のためになる”勉強を強制でさせれられ‥見せかけの能率のよさと繁栄とはうらはらの、都会の光景は砂漠と化していく、そんな物語です。

対象年齢は小学5、6年以上と記されていますが、どちらかと言えば僕を含めた大人が今一度熟読する必要があるような本でもあります。


さて、そんな46年前に綴られたにも関わらず、現代社会へ物申す『モモ』の、ある一節をご紹介しますので、教科書ならびにテキストになるかブログ読者の方で判定をお願いします。

(前後の背景を知りたい方は、『モモ』を手にとって読んでくださいね。)


つまりモモはある日、町で、まえにいつも遊びに来ていた三人の子どもに会ったのです。パオロと、フランコと、小さな妹のデデをいつもつれていた女の子マリアの三人でした。みんな、ようすがすっかり変わっていました。灰色の制服のようなものを着て、みょうに生気のない、こわばった顔をしています。モモを見てうれしそうな声をかけてきたときでさえ、ほとんど笑い顔というものを見せませんでした。

「すごくさがしたのよ。」と、モモは息をはずませて言いました。「これから、あたしのとこに来ない?」三人は顔を見あわせ、それから首をよこにふりました。

「じゃ、あしたは?それとも、あさって?」また三人は首をふりました。

「ねえ、ぜひまた来たよ!まえにはいつも来てくれてたじゃないの?」

「まえにはね!」とパオロがこたえました。「でもいまは、なにもかも変わっちゃったんだ。もうぼくたち、時間をむだにできないのさ。」

「いままでだって、むだになんかしなかったわ。」とモモが言いました。

「あのころはよかったわね。」とマリアが言いました。「でももう、あんなことはできなくなったのよ。」三人の子どもはいそいで歩きだしました。モモはそのよこを小走りについて行きながら、ききました。

「で、これからどこに行くの?」

「遊戯の授業さ。遊び方をならうんだ。」と、フランコがこたえました。

「それ、なんなの?」

「きょうやるのは、パンチ・カードごっこさ。」と、パオロが説明しました。「とってもためになるんだよ。でもものすごく注意力がいるのさ。」

「で、どういうふうにやるの?」

「みんながひとりひとりのパンチ・カードをつくるんだ。どのカードにも、いろんな記入事項がいっぱいある‥(略)」

「そんなことがおもしろいの?」とモモは、いぶかしそうにききました。

「そんなことは問題じゃないのよ。」と、マリアがおどおどして言いました。「それは口にしちゃいけないことなの。」

「じゃ、なにがいったい問題なの?」

「将来の役に立つってことさ。」とパオロがこたえました。

そのまにみんなは、大きな灰色の建物の門のまえについていました。入口のドアの上に、〈子どもの家〉と書いてあります。

「あたし、あんたたちに話したいことがたくさんあったのに。」と、モモは言いました。

「いつかまた会えるかもしれないわ。」とマリアがかなしそうにこたえました。

まわりにはまだたくさんの子どもがいて、みんなここの門をくぐって入ってゆきます。どの子も、モモの友だちと似たような服と表情です。

「きみのとこで遊んでいたときのほうが、ずっとたのしかったよ。」と、フランコがふいに言いました。「あのころは、じぶんたちでいろんなことを考え出したもんな。でも、それじゃなんの勉強にもならないって、言われるんだ。」


ブログ読者の皆さま、いかがだったでしょうか?実は富岡保育園の保育実践改革にも大きな影響を与えてくれている一冊でもあるんです。


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2022-03-24
母親の太ももにしがみつく手

母親の太ももから膝にかけてだろうかに、両手いっぱいにしがみつき。「ママ〜‼︎」と泣き叫ぶ、早朝の玄関口での光景をブログ愛読者ならば思い浮かべることができるのではないでしょうか。


それもそのはずで、家庭で大切に大切に、大事に大事に育ててもらっていた環境から。あたりを見渡すと、知らない大人や自分と同じくらいか、それとも大きいか又は小さな子どもたちばかりの社会に遭遇するわけですから。「ママ〜‼︎」と泣き叫んで助けを求めるのは、不安と恐怖にかられながら生き延びてきた人類にとっての生存本能からみても、至極当然なんですね。ただ、家庭から新たな社会を知ることは、人類の進化軸からみても発達に良い影響を与えることだと言えます。子どもが“新たな社会を知ること”を“発達に良い影響を与えること”に結びつける役割こそが、現代で言えば保育園や幼稚園やこども園におつとめの先生であることはお分かりかと思います。

さて、そんな先生方が役割を果たす上で大切なことこそ、『安心感を与える』ことであって、つまりは、あるがまま、ゆるぎない、そんな愛情を注ぐことに他なりません。そんな愛情のなかで毎日育つことによって、不安や恐怖からじょじょに解放され、「ママ〜‼︎いってきまーす‼︎」と、しがみついていた手が、ハイタッチの手にとってかわっていくようでもあるんですね。(安心感の輪)


ただ、本日の早朝に見かけた、母親の太ももから膝にかけてしがみつく、ひとりの男の子はどことなく違った様子でした。「ママ〜‼︎」と泣き叫ぶわけでもなく、表情も曇り顔でもなければ、多少の照れくささも残すような表情でした。実は、この男の子はあと数日で卒園を控えている男の子なんです。“保育園のうちに‥今のうちに‥あとちょっとだけ‥しがみついておこう‥”といった気持ちが漏れでているようにも思えました。


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2022-03-23
教育と試験は実は諸刃の剣⁉︎

謙虚というのはいい。内に自己を知り、自己の中のなにがしかのよさに拠りどころをもちつつ、他者のよさや立場を大きく認めるという精神の一表現である。明治期の筋のいいオトナたちのほとんどは、国家を考える上でも、そういう気分を持っていた。このことは、おおざっぱにいえば江戸期からひきつがれた武士気分と無縁ではなかった。

(中略)

日露戦争のあと、他国に対する日本人の感覚に変質がみとめられるようになった。在来保有していたおびえが倨傲にかわった。謙虚も影をひそめた。江戸期以来の精神の系譜に属するひとひどが死んだり、隠居したりして、教育機関と試験制度による人間が、あらゆる分野を占めた。かれらは、かつて培われたものから切り離されたひとびとで、新日本人とでもいうべき類型に属した。


「ロシアについて~北方の原形~」司馬遼太郎著書より

※倨傲(きょごう)・・・おごりたかぶること。


おはようございます。朝読を日課にしております村上です。現代社会をあまり良くない意味で席巻してしまっている“ロシア”というフレーズで手にとった一冊。この本はロシアが好きだとか嫌いだとか、良いとか悪いとかだのの類いのものではなく‥あくまでも歴史という大きなわくのなかで、日本とロシアの関係を知ることで、ロシア像や日本像をとりだしていくものなんです。


国家という大きなコミュニティに限らず、会社やなんらかのチームというコミュニティですら、成熟していないままに大きな翼を広げてしまうと、謙虚さが当然と失われると同時に倨傲となってしまうことへの警鐘でもあるかのようです。

人格だとか、人柄、品性などの概念をあつめて輪郭をぼやかしたような“器量”をこえてしまわぬように。


~おまけ~

司馬遼太郎さんが述べている「教育機関と試験制度による人間」とは?この著書では「自然、挙惜動作、進退、あるいは思慮のすべてが、わが身ひとつの出世ということが軸になっていた」人間と明記されています。

※挙惜(きょそ)・・・立ち振る舞いのこと。

つまりは、一個人そのもの、個人主義が中心となっていく様なのかもしれません。教育機関や試験制度が当たり前にある時代に生まれ育っている僕たち現代人にとって、教育機関や試験制度は実は諸刃の剣であることだと気づかせてくれるように思えてなりません。


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2022-03-22
ご年配の男性とラブラドール

土日祝休みの「私設公民館とみほ村文庫」ではありますが、館長の気分により本日こっそり臨時営業しておりました。

すると、〇〇のついでに足を運んで下さった、ひとりのご年配の男性と、端正な顔立ちに黒色の毛並みが艶やかであるラブラドールレトリーバー。

ひとりのご年配の男性「今日はお彼岸じゃからお墓参りに行っとったんよ。それで、最近新聞とかにもよく載っている富岡保育園もついでに寄ってみようと思ってね。君が副園長!?新聞に大きく載ってたが。」

副園長村上「ありがとうございます。(犬は苦手ではないが、大型犬である黒色の毛並みが艶やかなラブラドールレトリーバーの圧力のある舌でところどころを舐められることにより、若干おびえてしまい、会話しようにも言葉が出ない‥)わぁ、カッコいい犬ですね。」

男性「わたしは富岡地区出身なんよ。ここ(富岡保育園)は、むかしは塀のまわりが堀で囲まれとって、とにかくここらあたりでは一番大きなお屋敷じゃったんよ。これからも頑張ってくださいな。」

副園長村上「ありがとうございます。(ラブラドールレトリーバーの優しさとは裏腹な圧力にいまだ怯えてしまい、会話しようにも言葉が出ない‥)また、お立ち寄りくださいね。ワンちゃんも是非‼︎」


今日は「春分の日」なんですね。すこし調べてみると、“ご先祖のみならず、自然や動植物に対して、感謝や敬意、慈しみのこころをもって接すること”と記されていました。

さらに、春分の日あたりを「お彼岸」と呼ぶのですが‥実際にお彼岸ってなんなんだろうか?ブログ読者の方は知ってますか?

なんとなく仏教用語っぽいのですが‥(詳しく知りたい方は自学自習してみてください。)得意のネット検索をしてみると、おもしろい言葉に出会いました。


『六波羅蜜』という、“この世にいながら彼岸に至るための6つの修行”です。

せっかくなのでご紹介しますね。

①布施波羅蜜

見返りを求めず、他人のために惜しみなく善行を施すこと。

②持戒波羅蜜

戒律を守り、身を慎み、他人に迷惑をかけないこと。

③忍辱波羅蜜

身に起こる災いを受け容れ、耐え忍ぶこと。

④精進波羅蜜

誠心誠意努力を続けること。

⑤禅定波羅蜜

常に静かな心を持ち、動揺しないこと。

⑥智慧波羅蜜

怒りや愚痴、貪りに捉われず、物事の真理を正しく見極めること。


富岡保育園を応援してくださる富岡地区出身の男性と黒色の艶やかな毛並みのラブラドールレトリーバーとの出会いにより、なんだか「お彼岸」への意識が高まった1日でした。お屋敷であった富岡保育園の建物の主であるご先祖様へ感謝と敬意を示すとともに、「六波羅蜜」を意識して精進してまいりたいと思います。


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2022-03-21
タイムスリップしたような⁉︎

私設公民館とみほ村文庫、館長の村上です。ここのところ来訪者の方々がありがたいことに続々と足を運んでくださっています。

また文庫に寄るついでに、富岡保育園の母屋にあたる天保14年築の古民家を見学してくださったり。また離れにあたる平成元年築の園舎を見学してくださったり。そしてそこで出会う園児や職員とコミュニケーションをとってくださったり。とみほ村にさわやかな風を運んでくださり誠にありがとうございます。


来訪者への感謝のお返しとして‥本日は、私設公民館とみほ村文庫内にあります長机について綴らせていただきます。

ブログ読者の方で一度でも足を運んでくださった方ならばお分かりかと思いますが、長机と言いましても、いわゆる長持ちと呼ばれる、むかしの人が何かを入れて運ぶための箱です。

実は富岡保育園の母屋に隣接している蔵であった建物の二階に保管されていた長持ちを文庫内で机として利用させていただいております。

蔵に保管されていた長持ちの元あった中身はすでにありませんでしたが‥(建物の所有者たちが価値のあるものは全て岡山県へ寄付したんだそうです。)元々どこからか運びこまれた際の中身のメモは米のりで貼り付けられたままでした。

『岐阜提灯 目録 柵 トロフィ ステッキ 空気銃‥』

などなどが記されていました。(達筆で他は読み取ることができませんでした。)たぶんお祭りに使用するものがおさめられていたのではないかと想像します。

また、一度補修された形跡が残っており、そこには新聞紙が貼られていました。

『※合同新聞 昭和23年1月13日』と記された新聞です。

今から74年前。くしくも館長村上の誕生日と同日の新聞です。しょうしょう見出しを読み取ってみると‥

“対日講和と米華両國”

“『戦争』はらむソ政策”

なんだか、74年経った現在も似たような見出しが掲載されているように感じたのは館長村上だけでしょうか。

タイムスリップしたはずなのに、タイムスリップしていないようにも感じる、そんな不思議な長机、長持ち、箱が私設公民館とみほ村文庫にはあります。


※合同新聞・・・山陽新聞社は、はじめ「山陽新報」という名前で創刊されていました。後に「中国民報」という新聞も創刊され、その後、合同することになり「合同新聞」となりました。ちなみに昭和23年に創刊70周年を迎えて現在の「山陽新聞」という名前になったそうです。(←詳しく知りたい方は調べてみてくださいね。)


現在、館長村上が文庫でレンタルしている本は‥『ロシアについて~北方の原形~司馬遼太郎』です。司馬遼太郎さんが、ロシアに関係する二つの作品「坂の上の雲」と「菜の花の沖」を書くために十数年ロシアについて考えこんだものを書き記してある本です。ちなみに、出版は館長村上が生まれた昭和61年でした。


私設公民館とみほ村文庫では、陳列されている書籍や、常設している机などからも、どこからか、なにかしらの“ご縁”を感じる空間となっています。本の貸し出しや、会議室のレンタルも行なっております。ご興味あります方は富岡保育園公式ホームページTOP電話番号へ。(又は館長村上09X33715648)


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タイムスリップの瞬間
2022-03-20
過保護と過干渉が与える影響

臨時ニュースです‼︎

本日午前9時‼︎岡山県笠岡市富岡605にあります富岡保育園内に、高所作業車1台とダンプカー1台が乗り込みました‼︎


臨時って言葉を付けたり、ビックリマークを付けたりすると、緊迫感が出たり刺激を与えたりしますよね。すこしひねくれて考えると、ニュースには緊迫感や刺激がある方が視聴率は上がるってこととも言えそうですよね。

冒頭のニュースをもう少し落ち着いてお話ししますと‥倉敷美観地区なども含めて造園業をなされている寿久園さんが、富岡保育園のお庭の木々を剪定しに来て下さいました。なかでも、樹齢180年と言われる貝塚伊吹の木の剪定にあたっては、高所作業車を巧みに操って行うんです。園児や職員の大歓声のもと無事に剪定して下さいました。大変ありがとうございました。


さて本日は【剪定】というキーワードについて考えてみたいと思います。木々を剪定するにも木の種類によって時期であったり切り方などさまざまに違うのはお察しがつくかと思います。

これを、人間の脳に置き換えて考えてみると‥実は人間の脳内でも剪定作業が行われているんです。(←剪定という言葉は正確ではありません。あくまでも例えです。詳しく知りたい方はまずは調べてみて下さい。)

例えば、ヨチヨチ歩きの赤ちゃんが転んだとします。でもまだまだ歩きたい赤ちゃんは、泣きながらでも起き上がってまたヨチヨチ歩き出すかもしれません。

けれども、もしもヨチヨチ歩きの赤ちゃんが転びそうだからと、常に監視しながら転ぶ前に転ばないようにしたり、ヨチヨチ歩くことを危険として常に抱っこしていたらどうなるでしょうか。ヨチヨチ歩きの赤ちゃんの脳内では、そのような過干渉・過保護により能力の剪定が行われていきます。すると転んだところで、起き上がろうとすることすらしなくなるかもしれないんです。例え話でヨチヨチ歩きの赤ちゃんを登場させましたが、小学生であろうと、大学生であろうと同じです。(ただ、乳幼児期や思春期などの脳内では、脳内発達が加速度的に行われるので影響は多大だということは付け加えておきましょう。)


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樹齢180年を整える
2022-03-19
捨てる神あれば拾う神あり⁉︎

「もて遊んでくれて、どうもありがとうございました。」

誤解のないようにしておかなければならないことは、冒頭の言葉は僕がどこぞの誰かに失礼をはたらいた訳ではないこと。

実は昨日の生放送ラジオ内でリスナーの方へ感謝を伝えるべく、放送内でサプライズ電話をさせていただいたんですね。そのおひとりである、坂本明治乳業さんから、本日早朝に電話出演の喜びのお言葉をいただいたというわけです。


笠岡市地域ローカルラジオ「エフエムゆめウェーブ」にて、2020年10月1日から毎週木曜日ほぼすべて生放送で30分間おしゃべりさせていただいておりますが‥何者でもない素人パーソナリティに好き勝手に時間をあずけて下さり、ラジオ局の方々には本当に感謝しています。特にほぼすべての回でアシスタントとして参加して下さるディレクターの方。曲出しやマイクの音量などの調整に加えて、画面や音には出ておりませんが、僕の視界の中でうなずいて下さったり、笑っていて下さるんです。実はその“うなずき”や“笑い”のおかげでいつも安心して30分間しゃべり続けることができるんです。(←幼児教育用語で言えばディレクターの方は僕にって“安全基地”のような存在であることがここに分かります。もう少し分かりやすく言えば、大人(親・先生)は子どもに対してディレクターの方のようにうなずいたり微笑んでいることが望ましいということです。)


あらためて、昨日サプライズ電話しちゃいましたが快く受け答えをしていただきました、坂本さん、大西さん、誠にありがとうございました。くわえて、富岡保育園でワンコインランチに参加して下さっていて留守番電話になっちゃいました亀川さん、いつもあたたかくラジオをお聞きくださり、また富岡保育園をお守り下さりありがとうございます。

そのほかにも、まだまだ感謝の言葉を告げないといけないリスナーの方はたくさんいるのですが‥実は素人パーソナリティ村上のラジオ番組が最終回に近づいていることもお知らせてしておきたいと思います。ラジオ局の春の番組再編などもあり、あと残すところ3月24日、31日をもちまして卒業することとなっております。感謝の意味もこめて、ラストまで全力で楽しんでおしゃべりしたいと思います。


と、まとめたところで、ここからは内緒話です。まだ誰にも打ち明けておりませんので、こそこそと綴らせて下さい。

実は‥1年5ヶ月生放送ラジオでしゃべり続け、卒業を迎えることになっているのですが‥笠岡市地域ローカルテレビ「笠岡放送」のディレクターから、「村上さん、今度はテレビで、おもしろい番組作りませんか?」と、なんともワクワクが止まらないお声かけをいただいております。ワクワクが過ぎて、こそこそ綴ることが困難になっておりますがお許しください。始まりがあれば終わりもあって、別れがあれば出会いもある、そんでもって捨てる神あれば拾う神ありでもある、桜のつぼみがどんどんとふくらんでいる今日この頃です。


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2022-03-18
ピクニック見守り隊へ大感謝

本題へ入る前に‥

昨日開催されましたDXらんらんピクニックday。無事に園児ならびに職員たのしんで参加することができました。ただその背景には地域の方々のほんとうにあたたかい見守りがあったからこそなんです。ブログにも何度も登場しているTOSHIさんを筆頭に、富岡北地区まちづくり協議会の方々が富岡公園・桜椿公園で安心安全にピクニックを楽しめるように見守り隊として応援に駆けつけてくれました。地域の方々のほんとうにあたたかい見守りのある中で子どもたちが遊べるって、なんだか目頭が熱くなってきちゃいます。春の陽射しがつよく照るなかほんとうにありがとうございました。


さて、本日の本題は‥

「小学校へ入学する前にやっておいたほうが良いことはありますか?」という、この時期あるあるの質問にお答えしたいと思います。


「4月から小学生なんだから、ちゃんとしなさい!」って言いがちな時期なのかもしれません。

ただ、ここでの“ちゃんと”ってのは、何を指すのでしょうか?

子どもたちにとっては、「ピカピカのランドセルを背負って、はじめて出会う先生や友だちとキラキラした気持ちを通わせること」を“ちゃんと”することだと思っているかもしれません。

けれどももしかすると大人にとっては、「先生の話を45分間行儀良く聞けて、ひらがなを読めて書けて、数字も読めて書けて、友だちがたくさんできて仲良くできて、給食も好き嫌いせず残さず食べて‥」を“ちゃんと”することだと思っているかもしれません。

つまりは、子どもの“ちゃんと”と、大人の“ちゃんと”にGAP(ギャップ)があるってことですよね。

ですから、「小学校へ入学する前にやっておいたほうが良いことはありますか?」の答えの1つとしては‥『大人が、子どもの“ちゃんと”に合わさること』だと言えるかもしれません。

そうなると、当然子どもに対しての関わり方も変わってくるかと思います。ピカピカのランドセルを背負うことが“ちゃんと”することなら、“ランドセルを大切にすること”を伝えれば良いのですよね。はじめて出会う先生や友だちとキラキラした気持ちを通わせることが“ちゃんと”することなら、“キラキラした気持ちを守ってあげる”ように配慮すれば良いのですよね。

大人の“ちゃんと”に合わせちゃうと、まだ何も始まってもいないことに対して、あれやこれやと不安に不安を重ねるばかりになって、いつまでもどこまでも心配がつづき満足できないレールに乗っかりがちになるかもしれません。


※それでも「正直、不安なんです。心配なんです。ちゃんと学校の先生の話が聞けるのか‥ひらがなが読めて書けるのか‥」となることもあるかもしれません。富岡保育園では、保護者の方のひとつひとつの不安や心配をいっしょに向き合って考えたいと思っていますので、是非気軽に岡山県笠岡市富岡605までおこしてください。お茶を飲みながらいっしょに話し合いましょう。


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あたたかい陽射しと眼差し
2022-03-17
様子がおかしい3つの原因‥

なんだか様子がおかしい。と、言うまでもなく間違いなく様子がおかしい。

それもそのはずで、今日はDXらんらんピクニックdayだからである。

※DXらんらんピクニックdayについての説明は昨日詳細を綴っておりますのでご参照ください。


様子がおかしい原因のひとつめ。早朝出勤の保育者たちの様子のおかしさ。

「なんか寝た気がせんわ〜。ピクニックだからウキウキしとったんじゃろうか。」

「私は昨日のうちにお弁当作ったんだけど‥朝、隙間にもう一品入れようとしたら、出勤前バタバタしちゃって。」


様子がおかしい原因のふたつめ。早朝送り届けて下さる保護者の様子のおかしさ。

子どもたちの喜ぶ顔を思い浮かべながら、あーでもない、こーでもないと、お弁当雑誌やインターネットを調べながら、間違いなく情熱をこめてお弁当を作られたんです。いつもより早起きして作ったのか、もしくはいつもより夜遅くまで寝ずに作ったのか。お弁当箱のフタを開けるまで「無事でいてね‼︎」と念をこめて詰められたんだと思います。


そして様子がおかしい原因、そのみっつめ。ブログ読者の方も容易にご想像できるかと思います、子どもたちの様子のおかしさ。

朝起きたら、家庭の台所ではいつもにない良いニオイがしたはずなんです。眠たさもひとっとびでピン‼︎ときたはずなんです。「お弁当だ‼︎」ってね。そして間違いなく前日か、もしくはそのまた前の日、もしくはもっと前から準備していた、リュックサックやお弁当袋、箸の入れ物、おしぼりなどなどのピクニック用品に恋焦がれた想いが、弾けとんだはずなんですね。


お弁当も、もちろん子どもたちも“無事”にピクニックに参加できることをお祈りします。そして、保護者の方のこめた想いも“無事”に届くことも同時にお祈りします。


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~こぼれ話~

ちなみに、わたくし村上も、年に一度のお弁当作りにチャレンジしました。チャレンジは昨晩19時過ぎの、富岡保育園ご近所にあるスーパーマーケット“ニシナ”での買い物から始まりました。買い物途中に自分で気づいたのですが、買い物中に独り言をブツブツ言っていたんですよね。「あれにしようかな‥いや、これにしようかな‥いや、やっぱりこれにしようかな‥。」すでにピクニックはこの時から始まっていたんですよね。

無事に卵焼きを作ることができたことも、ここにこっそり報告しておきます。(失敗もあったので、卵を朝から数個乱用してしまったことは内緒にしておきます。)

2022-03-16
DXらんらんピクニック歴史

はじめにブログ読者へ告知させていただきますね。


『DX(デラックス)らんらんピクニックday』が明日の3月16日水曜日10時ごろ。とみほ村の富岡保育園園児や職員も含めて、富岡北地区の方々が定期的に清掃して下さっている富岡公園・桜椿公園へリュックサックにお弁当などを入れてピクニックへ出かけます。

もしもブログ読者の方で、「わたしも参加したい!」と思われる方は是非ご参加ください。いっしょに“ぜいたく”に“らんらん”と楽しみましょう。

※駐車場は富岡保育園前にもありますのでご利用ください。(もしもご質問等あれば村上まで→09X33715648)


さて、『DXらんらんピクニックday』って、“デラックス”に“らんらん”に“ピクニック”に、とんでもなく賑やかなネーミングがされていますが‥

実は、このネーミングにいきつくまでには歴史があるので、ブログ読者の方にだけこっそりお教えしますね。


まず、毎月行われている、就学前の5歳児エジソンclass限定で行われている「らんらんピクニックday」。おうちから空(から)のお弁当箱を持って来て頂き、太陽の台所クルーたちが中身の具材などを作ってお弁当箱に詰めるんです。そしてそのお台所クルーの愛情の詰まったお弁当を持って、とみほ村内の自分もしくは仲間と好きな場所を選んで、レジャーシートを敷いたりして食べるんです。年齢別の活動がほとんど無い富岡保育園にあって、唯一と言っていいほどの5歳児エジソンclassだけの特別な活動でもあります。

「らんらんピクニックday」がスタートした当初は、現在の5歳児たちはまだ幼く、指をくわえて、「いいな〜。いつか私たちも‥。」と幼いながらに悔しさと憧れや期待を持っていたと思うんです。そして念願叶ってエジソンclassになるやいなや、今まで何度も何度も「自分だったら、あそこで、あーやって、こーやって食べよう‥」と思い描いていた理想を現実に実践していっています。あるときはお庭の築山の上‥あるときはウッドデッキの下‥あるときは赤ちゃんのお部屋‥

こんな創造的で想像的な「らんらんピクニックday」のルーツは実は‥島根県江津市あさりこども園さんにあるんです。富岡保育園が保育実践改革をはじめた2017年。はじめたはいいものの、うまくいかないことだらけで、チーム全員でもがきにもがきまくっていました。そんな時に、救いを求めるかのように、当時の富岡保育園職員全員で島根県江津市あさりこども園へ見学と言う名の相談会に行きました。その際に、あさりこども園さんが当時行っていた「もくもくの日」というとんでもなく魅力的なピクニックの日を知ってしまい‥

「私たち(富岡保育園保育者)も、やってみよう!」と、意見が飛び交ったところから‥富岡保育園でできる範囲で真似しながら改良しつつ、現在の「らんらんピクニックday」に行きついたんです。


そんでもって、「デラックスがつくと、どうなるのか?」

違いで言えば、現在は年度末(3月)に一度、5歳児だけではなく全園児対象という点。そして場所がご近所の富岡保育園・桜椿公園である点。そしてそしてお弁当がお台所クルーお手製ではなく、保護者のお手製である点などが挙げられるのですが‥

DXらんらんピクニックdayの歴史を語る上で外せないことは、「富岡保育園がバス遠足をやめた理由」にあります。富岡保育園は現在世界に蔓延るコロナウイルスなどによってバス遠足をやめたわけではなく、保育実践改革をはじめた数年前よりやめています。なぜやめたのか気になりますよね?やめた理由が分かると、らんらんピクニックに“DX”がついた理由も分かるんですが‥

ただ‼︎そろそろ本日のブログ記事の文字数が限られてきちゃったようなので‥全貌を知りたい方は‥とりあえず明日の『DXらんらんピクニックday』に参加してみてください。詳しくは村上より説明もさせて頂きますので。お楽しみに。


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2022-03-15
ホーク・ウォッチャーに習う

鳥の鳴き声が、四方八方に耳にふれるようになってきました。とみほ村は、日本で言えば西部にあたる岡山県のなかの、そのまた最西南部にあたる笠岡市にあります応神山の麓あたりに位置しています。ただいま鳴いている鳥は、はたして何て鳥なんでしょうかね?(※鳥に詳しい方は教えてください。岡山県笠岡市富岡605まで御足労おかけしますが宜しくお願い致します。)


鳥と言えば‥購読しています「月刊 たくさんのふしぎ~都会で暮らす小さな鷹 ツミ~」兵藤崇之さん著書から‥

まず“ツミ”という鳥は、全長30㎝のワシやタカの中で1番小さい猛禽類に属する鳥なんだそうなんですね。野生の猛禽類の姿を見ることはかなり難しいなか、関東地方の都市でツミが観察されるようになったんです。

ツミは他の多くの猛禽類と同じく、春先に南から日本にやってきて各地でヒナを育てた後、秋に南へ渡っていきます。ちなみに猛禽類の「渡り」の経路は種類が違うと大きく異なるんだそうで、ツミに関しても飛行経路はまだ分かっていないんだそうです。

(※ツミに関してより詳しく知りたい方は是非この本を手に取ったり調べてみてくださいね。ツミのオスとメスの見分け方や、狩りの仕方、また恋の始まりや、巣作りについてなど、作者の優しいイラストと文章で展開されていますよ。)


さて、そんなバード・ウォッチャーならぬ、ホーク・ウォッチャー(タカを観察する人)の心得が記されていましたのでご紹介しておきましょう。

作者である兵藤さんは、会社へ行く前や、休みの日にツミを観察してその様子を記録してきました。観察ノートを読みかえしてみると“多くのできごとが毎年の繰り返しのように見えて、実はそのとき一度限りの貴重なもの”だったことが分かるんだそうです。

ちなみに観察者はできるだけ動かないほうが良いそうなんです。ツミから離れた太い木の幹のかげや、木の枝の下で椅子に座って、“木になったつもりで観察する”、これを“木化け”と称していました。

さらに注意していこととして‥

・ツミにストレスをかけないように

・まわりに住んでいる人たちの迷惑にならないように

・巣の場所は秘密に


バード・ウォッチャー、ホーク・ウォッチャーと並んで、アソベルコドモ・ウォッチャーの見守る保育者たちの心得も似ているように感じたのは僕だけでしょうか。


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アソベルコドモ・ウォッチング
2022-03-14
プロの感性を拝借しちゃおう

ひと足早めにお花見に行ってまいりました。と、言いつつも美術館にて絵画や版画を通してです。

とみほ村の富岡保育園から徒歩で15分もあれば着きそうである、岡山県笠岡市「竹喬美術館」に、はじめて足を運んでみました。たぶん季節がら、春を迎える梅や桜などが描写される作品が多くあったように感じます。

実際のお花見であればやっぱり梅や桜などに焦点をあてて見ちゃうのですが‥おもしろいもので絵画や版画となると、梅や桜の背景として描かれている木々や山々などにも目がいくんですね。つまりは、自分の感性では見えていなかったものが、画家たちの感性によって見てくるようになるんです。もしも僕がこの感覚を桜が開花するまで持ち続けられていたら、桜の背景もふくめて感動できるはずなんだけど‥そう上手くいくとは思わないようにしておこうと思います。


さて、上記と似たような感覚は、とみほ村の富岡保育園でも味わえることを経験談としてお話しておこうと思います。

とみほ村の富岡保育園には、Narrative Tree(ナラティブツリー)というプロの現場保育者が園児や自ら、また仲間の保育者たちの“心の動き”を綴った物語集があります。

題材となっているのは、ほとんどが日常の暮らしの場面なんですね。2歳ごろの女の子が上着を着ようともがいているところだったり‥5歳ほどの男の子たちがウッドデッキの下にたむろして遊んでいるところだったり‥。

なんのきなしに見ていると見逃しがちな場面ばかりなのですが、プロの現場保育者たちの綴った物語集を読むことで、おもしろいもので日常の暮らしの場面に想いを馳せることができてくるんです。


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すみっこぐらしだと思います。
2022-03-13
水六訓

私設公民館とみほ村文庫“破天荒館長”と自称しておりましたら‥いくにんかに、「朝ドラ(NHK「カムカムエブリバディ」)に出てくる“破天荒将軍”をもじったんですよね?」と呼応してもらいました。

しかしながら、実のところは違うんですね。私設公民館とみほ村文庫にて最近借りました「破天荒 人間笹川良一」山岡荘八さん著書から影響を受けて“破天荒”と自称してみたんです。本当に破天荒な人は自分のことを“破天荒”だなんて言わないですから、僕は山岡荘八さんが綴った笹川良一さんに憧れていると思ってくれたらよいかと思います。

ブログ読者の方で、大正や昭和初期生まれの方ならばピンとくるのかもしれませんが、なにせ昭和もほぼ終わるころに生まれた僕には、「笹川良一って誰なんだろう?小説のなかで作られた人なのかな?」程度で読み進めてみると、現存していた人物ではないですか。

もしも笹川良一さんを何となく知っている人であれば、「右翼の!?競艇の!?お金儲けのうまい怖い人よね!?」って言葉が出かねないのですが‥山岡荘八さんが記した笹川良一さんは、世のため人のために、自分の理念に固く基づいた活動を縦横無尽に駆け回って行う人なんです。私利私欲にとらわれず無休無給で、困っている人がいれば手を差し伸べ、悪は断ち切り、非暴力を訴えた方なんですね。

読破し終えると、しぜんと背筋がゾクゾクと伸びるとともに心臓までもがキリリと引き締まるような思いに駆られました。

いましがた、現代では柔軟さや多様性さなどが求められてきていますが、それはどことなく「空気を読んでね。察してね。」と言わんばかりの閉塞感や窮屈さを僕はときおり感じたりもします。そんな時に、信念や理念などに確固たる気持ちを込めて活動を行った笹川さんには魅力されても仕方ないじゃないですか。

ちなみに、実は僕のように笹川さんを知らない方も、笹川さんにはお世話になっているかもしれませんよ。僕の育った浅口市寄島町には海洋センターと称した「B&Gセンター」がありました。プールと体育館があって、小学生のころによく通って遊んでいました。その「B&Gセンター」は青少年の健全な育成のために笹川さんの寄付で作られたものだったんですね。

そして、僕の微かな記憶を頼ると、「B&Gセンター」の入り口には『水六訓』と記された石碑があったのですが、これは笹川さんの座右の銘だったそうなんです。

せっかくなのでブログ読者の方にもご紹介しましょう。


『水六訓』

一、あらゆる生物に生命力を与えるは水なり。

一、常に自己の進路を求めてやまざるは水なり。

一、如何なる障害をも克服する勇猛心と、よく方円の器に従う和合生とを兼ね備えるは水なり。

一、自ら清く他の汚を洗い清濁併せ容るの量あるは水なり。

一、動力となり光となり、生産と生活に無限の奉仕を行い、何等報いを求めざるは水なり。

一、大洋を充し、発しては蒸気となり、雲となり、雨となり、雪と変じ、霰と化してもその性を失わざるは水なり。


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2022-03-12
腕っぷしだけでない格好良さ

“男が台所に立つもんじゃない”

令和時代、まさに死語と認定してよさそうな文言ですよね。


とみほ村の富岡保育園では、にじグループ(3.4.5歳児生活グループ)のお昼ごはんで食べるご飯のお米を、毎日かわるがわる子どもたちと保育者で研いで炊いています。特に当番表などは設けておらず、お米当番の保育者が準備にとりかかろうとすると、たいてい炊きたい子どもが寄ってきてとりかかるスタンスなんですね。

「おいしくな〜れ」と魔法の呪文を唱えるように冷たい水でお米を研ぐ姿には、それ相応の職人をイメージしてもらえればよいかと思います。

小学校就学前ごろまでには、すでに何十回と研いで洗う経験を積んでいますので、“男が台所に立つもんじゃない”世代⁉︎の僕に比べれば、いかようにも頼り甲斐のある子どもたちです。


さて、そんな魔法の呪文を唱えるお米研ぎ職人たちが、「きょうもおいしいご飯つくったろーか‼︎」と威勢の良いおももちで、キッチンへむかっているところへ遭遇した場面をご紹介してみたいと思います。

今日のお米研ぎ職人は、男の子ふたりでした。ふたりとも就学を控える、園内の子ども集団で言えば、腕っぷしと威勢の良い男の子たちです。

ふたりは、エプロンと三角巾を携えてきて、その腕っぷしのよい腕を通し、そして背中のあたりで紐を結ぼうとしていました。

そんなときに、先にエプロンを身につけ紐を結ぼうとしていたB君が、背中の後ろでごそごそ、ごそごそしながら、いわゆる結ぶことが上手くいっていなかったんですね。すると、後にエプロンを身につけこれから紐を結ぼうとしていたA君が、すかさず‥

「おい‼︎B君‼︎(実際は勢いのある呼び捨てです)俺がやってやるけん、後ろ向け‼︎」

と、ちゃちゃっとB君のエプロンの紐を結んであげたんですね。B君は御礼を言ってちゃちゃっと手洗いをしようとしたところ、A君がすかさず‥

「おい‼︎B君‼︎(実際は勢いのある呼び捨てです)俺のもやってくれや!」

と、B君に自分の後ろを向けて紐を結んでもらっていたA君。

腕っぷしや威勢だけでない、魅力溢れるカッコ良さでしたよ。


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仁義
2022-03-11
Cちゃんの優しい声援の中で

「おかあさん、おしごとがんばってね‼︎」

とみほ村の富岡保育園の朝。登園してきたある親子の会話。子どもが母親へ向けて励ましの言葉で見送っている場面でした。“いってきます”と微笑んでお仕事へ出かけていく母親の背中には“やわらかい愛情”のようなものが感じられました。

対照的に‥「ママがいい〜‼︎」

子どもが母親へ向けて離れ離れになることへの不安をぶつけている場面もありました。子どもの気持ちも分かるんだけど、お仕事にも行かなくちゃいけない‥葛藤に葛藤を重ねながら、“おねがいします”と勇気を振り絞ってお仕事へ出かけていく母親の背中、こちらにもやはり“やわらかい愛情”のようなものが感じられました。


さて、いろいろな朝があって、きょうもどんなドラマが待っているのでしょうか?ブログ読者の方にとって素敵な1日になることを願っています。

それでは本日の景気づけに‥昨日に続きましてNarrative(ナラティブツリー 富岡保育園保育者が綴る愛の物語)をご紹介したいと思います。


Title 字が読めなくても

にじグループ(3.4.5歳児生活グループ)で遊んでいたA君(3歳7ヶ月※2歳児)がカルタを手に持ち、「せんせいー‼︎一緒にやろー‼︎」と私を誘ってきました。

「いいよー‼︎」と言ったものの‥ひらがなが読めないのにカルタできるの⁉︎と、一瞬私は思ったのです。

「先生が読もうか?」と言うと、「A君(自分のこと)が読む‼︎」ときっぱりと言いはります。

様子を見ながらカルタを並べていると、Bちゃん(6歳0ヶ月)も、「(わたしも)やる‼︎」と言い一緒に参加しはじめました。


さてどうやってやるのかな⁉︎と思っていると、読み手のA君は、ひらがなが書かれているカルタを私たち(先生とBちゃん)に見せるんです、「ハイ‼︎」と言いながら。

すると、そのA君が見せたカルタのひらがなを見てBちゃんはとったのです。なるほどと思い、私も(先生)も一緒にカルタをとりました。

ときおり、見つからずに悩んでいると、A君は、「ココ‼︎」と指をさして私とBちゃんに教えてくれます。


その様子を、Cちゃん(5歳7ヶ月)は拍手をしながらニコニコと見守ってくれています。

ひらがなが読めなくても大人が教えなくても‥あそびの中から自分が興味をもった時に、そのチカラは“ぐん”と伸びるように感じた場面でした。

そして最後に、A君は‥『ね』と『れ』のカルタを指さして、「似とる‼︎」と私に教えてくれました。


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2022-03-10
ミマモリストが綴る愛の物語

朝日の登りと、夕日の沈みとの間がどんどんと長くなっているように感じます。要するに日が長くなっているってことだと思います。日が長くなるにつれ、登園時間も少し早くなるような、また帰宅にあたっては、「ママ、お迎え早い‼︎」との会話が増えているような気がします。子どもたちの行動や言葉は自然の摂理に忠実なのでしょうね。


さて、本日はミマモリスト(富岡保育園見守る保育者)たちが綴りますNarrative Tree(ナラティブツリー)をご紹介しますね。

※Narrative Treeとは‥子どもたちの“心の動き”や、また筆者や仲間の保育者の“心の動き”などを綴った物語です。富岡保育園内に管理していますので、読みたい方はお申し出ください。


Title よしよし

Aちゃん(1歳6ヶ月)が朝の遊びの時間、眠たくて泣いていたので、保育者が布団を敷いてあげると、その上で泣いたり泣き止んだりしながらゴロゴロしてゆっくりしていた。

Bちゃん(1歳10ヶ月)は1人でおもちゃで楽しそうに遊んでいた。

そんな時、Bちゃんにある子どもが向かっていった。そしてBちゃんにしがみついたり、押したり叩いたりしてしまった。Bちゃんは大泣きし始めた。

保育者はその時、泣いていた赤ちゃんを抱っこしていたため、「やめてあげて‼︎」と声をかけるだけで、すぐに助けに行ってあげることができなかった。

保育者の声かけでその子どもはBちゃんから離れたが、Bちゃんは嫌だったのかずっと泣いている。

すると、さっきまで眠たくて泣いていた布団の上でゴロゴロしていたAちゃんがすっと立ち上がり、保育者が抱っこしている赤ちゃんのところに来て、頭を“よしよし”し始めた。

その時、赤ちゃんはもう泣き止んでいたので、保育者が、「Bちゃんが泣いているよー。」と声をかけると、AちゃんはすぐにBちゃんのところに行って、Bちゃんの頭を“よしよし”して大丈夫?と言っているような顔で、Bちゃんの顔をのぞき込んでいた。

そのAちゃんの“よしよし”のおかげで、Bちゃんはすぐに泣き止んだ。

そして、泣き止んだBちゃんを見て満足そうにAちゃんも遊び始めた。


Aちゃんは自分が泣いて、ぐずぐずしていたのに、泣き声を聞くと、自分のことはおいといて、Bちゃんのところに行って、頭を“よしよし”してあげていて、とっても優しい子だなと感じた。そして子どもたち同士で助け合える姿に、感動をした。


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2022-03-09
その台詞は誰かに都合が良い

「女の幸せは〇〇」といった台詞を聞いたことがありますか?

たいていテレビドラマなんかで、ちょっと偉そうなおじさんが、「女の幸せは家事と子育てをして家庭を守ることだ‼︎」なんて台詞を吐き捨てたりしますよね。もしもそれに歯向かっちゃったりすれば、「誰のお陰で飯が食えてんだ‼︎」って怒鳴られる展開が目に見えそうです。

この展開に物申している方がおられました。「ミステリと言う勿れ」という田村由美さん原作の漫画で、天然パーマが過ぎて空気があまり読めずに平気で意見を語り出しちゃう主人公が‥「それって、偉そうなおじさんにとって都合が良いからでしょ。」って物申しちゃったんです。洗濯物をしたり、またその途中で赤ちゃんが泣いてあやしたり‥掃除をしたり、またその途中で赤ちゃんのオムツを替えたり‥「あー。1日何やってたんだろうー。」って達成感とは対になりそうな感情が生まれかねないものを“幸せ”という言葉でおさめようとしてるのでは‥

※主人公の冷静な説明を詳しく知りたい方は是非原作の漫画を読んでみてくださいね。


もうひとつ似たような台詞を紹介してみたいと思います。

「子どもは3歳までは家でみるもんだ‼︎」

ブログ読者の方で昭和生まれの方ならば一度は聞いたことがあるかもしれません。

この台詞の背景には、「女の幸せは〇〇」が絡んでいるように思いませんか?もしかすると偉そうなおじさんにとって都合の良い台詞なのかもしれませんよね。

ちなみに‥子どもを3歳まで家でみることでの、発達に関するメリットは科学的根拠に基づいてありません。むしろ、デメリットは科学的根拠に基づいてあると言えます。

(もしも、10人兄弟であったり、近所に子どもたちがたくさんいて、“子ども同士”の関わり合いを自然に多く持つことができるのならば話は別になりますが‥)

※“子ども同士”の関わり合いによる発達に関するメリットについて詳しく知りたい方は岡山県笠岡市富岡605まで是非足を運んでみてください。いっしょに学びましょう。


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★私設公民館とみほ村文庫では、本の貸出も行っています。借りたい本がある場合は、破天荒館長までお申し付けくださいね。

2022-03-08
熊本県八代産の畳を使用中

「遊び込んどるな〜。畳も本望じゃろうなー。」

ある方が思わずこぼした一言。


年度末は特に、園内や園庭などなど全ての環境調整を行う時期でもあります。それぞれの専門業者の方たちと、それぞれに打ち合わせを行っています。

冒頭に一言こぼされた方は、畳職人の方です。(※畳工房大和)とみほ村の富岡保育園の母屋には畳の敷かれた和室が2部屋あります。ともに、いぐさの産地である「熊本県八代産」の畳を使用しています。人工ではなく本物の畳ということです。

さらに、2部屋のうちの1つの部屋の畳には、畳と畳の間に“藁(わら)”を使用していることもあって、ほんのすこしですが、柔らかいんですね。

畳職人「藁を土台にしているから、使っていると若干の凹凸ができてくるんだけど‥子どもたちが転んだりした時の感触は、藁の方が痛くないはず。」

ちなみに、畳の色について質問してみると‥

畳職人「緑色などの焼けていないままの畳は人工的に塗っているんですよ。ここ(富岡保育園)で使っているのは、国産の良い“いぐさ”だから、日に焼けても、バランス良く枯れた良い色になっているんですよ。」

畳への愛が、そのまま語気にのっているほどに、熱く情熱的に説明して下さいました。


「うわ〜。すごいな〜。よー遊んどるわ〜。」

と、こちらも思わず一言二言こぼされました。こちらは、園庭の木々の剪定や、築山などの整備に携わって頂いています、庭職人の方。(寿久園)

年に一度、樹齢180年を超える貝塚伊吹の木を筆頭に、中庭の銀木犀やジューンベリーの木、裏庭のどんぐりの木などなどの剪定をお願いしています。もちろん木の種類によって、剪定のタイミングだったりも違います。

またこのたびは、イキイキした芝生が張られていた築山が、一年を通してしっかり遊び込んだのでしょう、芝生はおろか、土の部分も削れてしまったため補修をお願いしました。

ただ、このたびの築山の補修は、削れてしまってできた“起伏”を上手く利用した、New築山を目指す予定になりました。乞うご期待下さい。


それぞれの職人さんたちは、常に「どのようにしたら子どもたちはもっと楽しめるだろうか」「どのようにしたら子どもたちは安心して安全に遊べるだろうか」と、それぞれの専門技術と熱い想いで試行錯誤して下さいます。富岡保育園が子どもたちの心身の健全な発達を守る務めを果たす上で、とても心強い味方です。


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※国産の畳の上や、起伏に富んだ地面を、裸足で遊び込むことでの心身への効果について詳しく知りたい方は、岡山県笠岡市富岡605までお越し下さいね。いっしょに学びましょう。

2022-03-07
とみほ村ふしぎ発見ツアー‼︎

数年前となりまちにお引っ越しされた卒園児ご家族が、通りかがりで寄って下さいました。

「わぁー、めっちゃ変わっとる‼︎」と言いながら、園庭を走り回ってみたり。

それもそのはずで、お引っ越しされた卒園児が在籍していた当時には、園庭には大きくてカラフルな固定遊具があったんですものね。

「わぁー、部屋もなんか変わっとる‼︎こんなブロックあったっけ⁉︎」と言いながらお部屋中を散策してみたり。

それもそのはずで、お引っ越しされた卒園児が在籍していた当時には、年齢別クラスで教室が分けられていたものですから。


たくさん変わったところがあって、もしかしてお引っ越しされた卒園児にとっては「落ち着かないかも⁉︎」と案内をしながら僕は不安が脳裏をかすめていたところ‥ところどころ変わったところを、走り回ったり散策したりで把握すると、園庭の丸太に腰を落ち着けてみたり。富岡保育園の母屋にある階段箪笥(たんす)に腰を落ち着けてみたりと、くつろいでいる様子であったので、僕もひとあんしんしました。


そんなお引っ越しされた卒園児を、「私設公民館とみほ村文庫」へお招きすると‥とても興味津々に、陳列してある本に目を通して下さったんですね。

しかも、富岡北地区の方々が寄付して下さった本の内、割合的に“歴史”に関連する本が多いのですが‥なんと、お引っ越しされたもうすぐ小学校を卒業する卒園児が、“歴史”が大好きみたいなんです。特に戦国時代や幕末などがお好みだそうで、このたび「月刊 歴史街道」という歴史雑誌からとても真剣に選んで10冊ほど借りて帰られました。


お引っ越しされた卒園児が、とみほ村の富岡保育園へ寄ってくださり、くつろいだついでに富岡保育園と富岡北地区まちづくり協議会とで協力して作った“ふらっと寄れる居場所”「私設公民館とみほ村文庫」にて、地域の方が寄付して下さった本を借りて帰る。なんとも、素晴らしい“ご縁”の繋がり合いではないかと思うんです。

「これ読んだら、また借りにくる。」と片手に10冊の歴史雑誌を抱えながら、約束をして帰る歴女の顔は、マスク越しでもワクワクしている気持ちが伝わってきました。


~こぼれ話~

そんな歴女からある質問を受けました。

「村上先生。なんで、エジソン、ニュートン、ガリレオ‥って、なってるのに、次が、ひかり、そら、なの?」

さすが、歴女だけあって、歴史に名を残す人物にはめざといですよね。ひっかかってほしいところに、ひっかかってくれるって嬉しいですよね。(とみほ村の富岡保育園内には、“謎”がたくさん散りばめられていますので、是非見学の際には、まずは“謎”にお気づきくださいね。)


ブログ読者にも分かるように詳しくお答えしますね。

まず、歴女がひっかかった“謎”はクラス名なんですね。

5歳児を“エジソン”

4歳児を“ニュートン”

3歳児を“ガリレオ”

ところがどっこい‼︎

2歳児が“ひかり”?

0.1歳児が“そら”?

歴女にとっては、「なんで、歴史上の人物名で統一しないの?」ってことだと思うんです。


実はこの“謎”には、子どもの“発達過程”が関わっているんです。(ゆっくり説明するので付いてきてくださいね。)

0歳児〜5歳児までの子どもの発達過程を、あらゆる細かな側面から見ていくと‥[0.1歳児][2歳児][3.4.5歳児]いう大きく3つのグループに分けることができるんです。

そこで‥

0.1歳児を[そら]

2歳児を[ひかり]

3.4.5歳児を[にじ]

といった3つのグループを作ったわけです。ちなみに、グループ名の背後には「空に光がさして虹になる」という意味が隠れていること。そしてもうひとつ、年齢だったり発達過程もあくまでもの視座だということで、絶対的なものではなく、あってないようなものであることをほのめかすために、実体が分かりにくい「空・光・虹」という言葉を選びました。


じゃあ、残された“謎”、エジソンやニュートンやガリレオですよね。

これは、半分大人都合でもあるのですが‥どうしても、保育実践中に、小学校へ就学する子どもたちだけが行ったりする活動がまれにあるわけです。その際に、[にじ]というグループには大人数いるので、不都合が生じるんです。(←察してみてください。)そのため、[にじ]にいる、3.4.5歳児にも、いちよう年齢別クラス名をつけたんです。ただあくまでも“いちよう”です。

ちなみに、じゃあなんで“エジソン”や“ニュートン”や“ガリレオ”って名前なの?ってことになりますよね。実はこのクラス名の背後にも隠された意味があることを今日のブログ読者にはこっそり教えちゃいますね。

富岡保育園の園目標である『遊べる子ども』の究極目標として、エジソンやニュートンやガリレオのように、『あり得ないことを閃き 何気ないことに疑問を抱き 試行錯誤をものともしない人間』になってほしいという願いが込められていること。そして、エジソンやニュートンやガリレオって、活躍した年代もバラバラである上に、「誰が1番すごいの?」って比べたり、評価もできない人だと思うんです。だからこそ、5歳児が1番凄い、その次が4歳児で3歳児という考え方ではなくて、どの年齢の子どももそれぞれに凄いんだ‼︎って想いが込められているんです。(さらにもうひとつ‥子どもたちが学校で歴史などの授業を学ぶであろう際にエジソンやニュートン、ガリレオなどの人物に触れた時、「あ!エジソンって‥私の保育園の時のクラスの名前だった!」って、答え合わせがいつの日かできたら面白いだろうなとの遊び心も含まれています。)


たぶん戦国時代が好きな卒園児である歴女にとっては、「どうせなら“信長”“秀吉”“家康”にしてくれればいいのに」と思ったかもしれませんけどね。


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植物談議
2022-03-06
ワンコインランチは事前予約

「この樽(たる)は何に使っていたんですか?」

先日のことに。とみほ村の富岡保育園へ牛乳を配達して下さる坂本さん宅(富岡北地区)に僕が用事で伺った際のこと。ある用事で、元牛舎(ぎゅうしゃ)であった場所の2階へお邪魔した時に目に入った樽について、ふと質問してみたんですね。

すると‥坂本さん「あー、あれなー。昔、牛を飼っていた頃‥子牛を産んだばかりの雌牛に、あの樽に“味噌汁”を入れて飲ませとったんよ。味噌汁って、大豆やらなんやら入っていて栄養が豊富じゃろぉ。」


牛に味噌汁を飲ませていたことにビックリさせられながら、そして坂本さんが少しばかり昔話をしてくれました。

坂本さん「牛を飼っとった頃は、365日休みなんてなかったなぁ。1番多い時で40頭くらいおってな。乳搾りやらはもちろん、お産もあったり、気が休まる時はなかったわな。県外でやった息子の結婚式でもなんでも日帰りだっしな。ときどき牛が脱走することもあって‥夜に懐中電灯照らして探したことあったっけな。何回か富岡保育園の前の道まで逃げとったこともあって‥じゃけぇ、あの道(旧国道)は牛が歩いてたこともあったわけよ。」

感慨深けに、昔話を話して下さった坂本さん。富岡北地区に生まれ育ち長年住んでいる方々にとって、現在の富岡北地区、また富岡保育園はどのように映っているのでしょうか。


そんな坂本さんが、先日ワンコインランチに参加して下さいました。虹グループのランチルームで賑やかにおしゃべりしながら楽しんでくださいました。誠にありがとうございました。(※坂本さんは野菜が苦手なようなので、減らして完食できたようです。またのお越しをお待ちしております。)


※ワンコインランチについては、人数調整や食材確保などのため【事前予約】をお願いしています。お問い合わせ先は富岡保育園公式ホームページTOP電話番号へ。(もしくは村上まで→09X33715648)


ブログ読者の方々も含めて、あなたの体験談や経験談、思い出話などなど、とみほ村へ来てお話ししてくれませんか?現役の保育者はもちろん、次世代を担う子どもたちにとっても、きっと心身の“栄養”になるんだと思うんです。お待ちしております。


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ひな祭り衣装打ち合わせ中
2022-03-05
世知辛い世の中だからこそ‥

ある学校のお昼の放送が流れている時間帯に、ある学校に用事で寄ったときのこと。声変わりはまだであろう、もちろん二日酔いを感じるようなものでもない、純粋な声で、「今日の給食の献立は‥」と丁寧にアナウンスが流れていた。つい懐かしくおもい、耳を傾けていると、「これからお昼どきジャンケンをします‼︎」と、おもしろそうな企画がはじまった。無性にワクワクしながら、僕もこっそり参加しようと思った矢先‥その純粋な声で、「ただし、ジャンケンで勝ったり負けたりしたときに、大きな声で騒がないようにしましょう。心の中でガッツポーズしてください。」との、36歳の二日酔いでもないのにガラガラな声をもつ僕にしては、なんだかガッカリなアナウンスが流れた。

こういうのを、『世知辛い(せちがらい)』と言うんだろうかなと。学校でジャンケンするときくらい、“イェーイ‼︎”とか、“クソーッ‼︎”とか、おもいきって言いたいし、言わせてあげたいじゃないですか。お昼どきジャンケンが、もしも子どもたち発信の企画であれば、なおさら。子どもたちが考えたワクワクできる企画を、大人がワクワクできるままに守ってあげなきゃなとも思うんです。もしも、僕がある学校の先生であれば、お昼どきジャンケンのワクワクを守るために、お昼の放送が流れるお昼ごはん(給食)は、教室ではなく、学校内の好きなところで食べても良いことにしたいですね、できるものならば。そうすれば、教室という換気はされてはいるかもしれないですが閉ざされ空間から開放され、好きな友だちと運動場などで食べながらお昼どきジャンケンできるんだと思いますし。ひとりっきりで食べたい子どもは、誰にも見つからないところで静かに食べながら、お昼どきジャンケンをこっそりして楽しめるんじゃないのかな。世知辛い世の中にあって、浅はかかもしれませんが、子どもたちのワクワクを守る努力を、社会全体でしたいと考える村上からの意見でした。


さて、今日掲載しました写真。空き牛乳ケースの取手の部分に、砂場遊びなどで使うであろう熊手を引っ掛けて、何かを運ぶ様子。子どもたちのなかで最近流行っているそうで。発見した瞬間、「なるほどな‼︎座布団一枚‼︎」と思いました。ああすれば、たくさんの道具を、いっぺんに、しかも案外軽くに運ぶことができる。遊びの達人たちは、ワクワク遊ぶためのアイデアを欠かさず絞り続けているようです。


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ワクワクを守るアイデア
2022-03-04
通りすがりに確認してみてね

とある雑誌の、とある記事をご紹介します。


~地域の人・物・事をつなぐ みんなのための公民館~

 江戸時代末期の古民家をリノベーションした空間に、子どもたちの元気な声や足音が響き渡る『富岡保育園』。その一角に、地域の人が自由に利用できる私設公民館『とみほ村文庫』が誕生した。足場板をアップサイクルした本棚には、地域住民から寄せられた約1000冊の本が並ぶ。

 このプロジェクトの中心となったのは、富岡北地区まちづくり協議会の一員であり、保育園の副園長を務める村上さん。保育園をひとつの村(とみほ村)と考え、あらゆる世代や職業の人たちと交流しながら、地域や社会全体で子どもたちを見守り育てていきたいと、数年前から保育実践改革に取り組んできた。園庭で近所のおじいちゃんと子どもたちが一緒に遊んでいるのも、ここでは当たり前の風景だ。「地区内の公会堂が坂の上にあって利用しにくいという相談を地域の方々から受けて、それなら園内に集いの場を作ろうと思ったです。閉鎖的になりがちな保育の現場をあえて開放的にし、いろんな人と触れ合うことは、子どもたちにとってもきっと良い経験になると考えました。」

 日々の暮らしの中でふらりと訪れたくなるこの場所が、まちの未来を変えていく。そんな希望を感じずにはいられない。


とある雑誌とは“カサオカスケッチ”という笠岡市政策部定住促進センターが発行しているフリーペーパーです。

(カサオカスケッチとは‥笠岡のすてきなヒト・モノ・コトを発見し、まちの魅力を届けるプロジェクトです。地元の人がわがまちの良さを再認識できるような、近隣エリアの人が好奇心を刺激されるような。笠岡の“いま”を伝え、まちへの愛着を育むことを目指しています。)


しかし、いいこと言う人を取材しているな~と思って、取材先の方の名前を見てみると‥

「村上 太志さん 私設公民館とみほ村文庫館長 富岡保育園副園長」


僕みたいでした。いい方たちに取材してもらえたので、いいこと言う人になれました。編集のクラモトさん、写真の西さん、デザインの長友さん、誠にありがとうございました。


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★私設公民館とみほ村文庫

笠岡市富岡605富岡保育園内

9:00~17:00頃(基本平日open)

※極めて稀に休日あけていることもありますので、通りすがりに確認してみてください。

ウッドデッキ下の世界
2022-03-03
バカヤロウって言えますか?

「バカヤロウ」って言葉を、最近口にしたり耳にしたことがありますか?

私設公民館とみほ村文庫で手にとった本「だから私は嫌われる」ビートたけし著で、何度も登場してきた言葉である。と、同時に、バカヤロウと率直に毅然と言える自信や責任を背負った大人が現代では減っていることもたしかなんだと思えてくる。

実はこの本、今から30年ほど前の平成初期に出版された本ではありますが、ビートたけしさんの鋭い言葉で、建前や本音、二枚舌などではなく、本質を突く内容がふんだんに入っているんですね。


スマホなどが登場していない当時から、アナログとデジタルについてビートたけしさんの視点で指摘があったのでご紹介してみたいと思います。

アナログとデジタルを、アナログ時計とデジタル時計との対比で考えてみると‥デジタル時計って、1.2.3.4という数字がカウントされていくのですが、そこには“間”が無いんです。アナログ時計ならば、その1と2の“間”を意識することができる。つまりは、デジタル思考は、1と2の次元、次元でしか考えられなくなるのでは‥3.4ときたら次は5になるって意識がマニュアル化して生まれるのでは‥ところが、時計が壊れて、急に3分でも進んだらどうする⁉︎そこでマニュアル思考に反応できるのか⁉︎

マニュアル思考であれば、針が止まっているかもしれない、もしかすると進んでいるかもしれない、ネジを巻かなきゃなんない‥常に疑ったり勘繰ったり、“考える”ことが当たり前になってくる。(←著書の表現を若干噛み砕いて、優しい言葉に変換しています。バカヤロウなどの表現を楽しみたい方は、私設公民館とみほ村文庫までお越しください。)


専門家や教授が綴った本だけではなく、あらゆる分野の方々が綴った本を読むことは、視野を広げることや、本質を掴むヒントや後押しをしてくれるように思う今日この頃‥

そんな、あらゆる分野の方々が綴った本1000冊ほどが、地域内外からの寄付で常備されている「私設公民館とみほ村文庫」館長村上からのお知らせです。

このたび、岡山県笠岡市で“まちのいまを描く、届ける”フリーペーパー#カサオカスケッチ第3号に‥なんと‼︎私設公民館とみほ村文庫の記事が‼︎

(※発行 笠岡市政策部定住促進センター)

笠岡市などのいくつかのショップで手に入るようですので、もしも見つけたら手にとって見てみて下さいね。

(※「シェアアトリエ海の校舎」や、「谷本牧場」、「農業生産法人有限会社エーアンドエス」、「カフェテラスフルート」、「新山地区自治会」などが掲載されています。)


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生花のある暮らし
2022-03-02
富岡保育園園長先生コラム‼︎

とみほ村だより3月号が発行されました。保護者ならびに地域内外ファンの方へ配布していきたいと思います。(購読ご希望の方がおられればホームページTOP電話番号までお問い合わせ下さい。)

ちなみに、昨日、富岡北地区の“まちづくり協議会会長の潮見さん”と“御好意で毎年いちご狩りに呼んでくださる三宅さん”のお宅にお邪魔しました。

御二方に共通する点として、とにかくお庭や玄関が、いつもとても綺麗だということです。毎月たいてい僕はアポも無しに寄らせていただくので、事前に片付けたりする時間はないはずなんですね。だからこそ『いつ誰が来てもおもてなしできる準備をされている』ってことだと思うんです。

潮見さんの玄関には旅先の思い出の品や絵が飾ってあったり、三宅さんの玄関には季節の生花や書が飾られてあったり、そして汚れや塵ひとつなく靴も整然と揃えられています。お邪魔させていただくと、とても気持ちが良いですし、このような方たちがおられる富岡北地区で、富岡保育園は守ってもらえていると思うと、とても心強くも感じるんです。


それでは、最後に「とみほ村だより3月号~富岡保育園×富岡北地区まちづくり協議会~」園長先生コラムをご紹介して終わりたいと思います。


『春の訪れを感じながら思うこと』

 子どもの育ちは、日常の何気ない一瞬一瞬の積み重ねがつながっていくことの中にあるものです。ゆっくりと確実に、その子らしい感性で子どもは育まれていきます。少しでも早く成長してほしいと、大人が先を急いで、子どもたちが大事なものを飛び越しながら頑張ってついてくるようなことではないのです。だから、“今”を“丁寧に暮らす”ことを大切にしています。何気ない日常の中で、うっかり見過ごしてしまいそうな子どもたちの行為の中にある、気付き、反省、喜び、感動などと捉えられる「育ち」に共感し、子どもたちをまるごと信じることこそ、保育・教育の本質であると、思うのです。

 卒園や進級を受け、新たなステージに進む時期、ここまで出来た、これは上手だったと、“結果”を求めがちです。ただ、その過程の心情に寄り添うことを忘れてはいけないと、思うのです。

 たくさん失敗すること、失敗する自分もありのまま受け止めてもらうこと、失敗を学びとして乗り越えること、他者の思いを感じ取り許したり許されたりすること、その繰り返しが「育ち」だと、思うのです。


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2022-03-01
目には見えない想いを感じる

ロシア人の父親とウクライナ人の母親をもつ方のインタビューを目にしました。複雑であろういろいろな“想い”がこみあげているように感じました。一日も早くこの戦禍が終結することを祈るばかりです。


さて、本日は‥「富岡保育園では、季節を感じさせる製作物や、それを補う保育者の技術がもりこまれた製作物が何で壁に貼っていないんですか?」という質問に答えてみようと思います。

ひとつずつ、丁寧にかみくだきながら説明しますので、整理整頓しながら読み進めてみてくださいね。


まず‥「製作物を作らないと、季節を感じることができないか?」という問いを考えてみたいと思います。今の季節で言えば、冬から春に向かう季節ですよね。肌で感じる気温も変化していれば、裸足で歩くと土の感触も変化しています。花壇にはチューリップの芽がすこしずつすこしずつ顔を出しています。水の冷たさや、陽射しや影の大きさなどなどあらゆる自然現象から季節の変化は感じられるでしょう。わざわざ、季節の製作物を作らないと季節を感じることができないと考えることは、もしかすると保育者の感性が鈍っているかもと省みる機会なのかもしれません。


次に‥「じゃあ、製作は子どもはしないのですか?」という問いを考えましょう。“モノを作る”活動は子どもたちは日常的に行っています。ただその活動の実権を握っているのが“大人”か“子ども”なのかの違いです。「大人が計画して準備した、保育雑誌などで示されているような季節の製作物を、大人が考えた工程で取り組む」ことと、「子どもが“何を作ろうかな~”と思い悩みながら、あれやこれやと試しながら、失敗したり思うようにできないことを体験しながら取り組む」ことなのか。富岡保育園では、クラスみんなが画一的に同じ出来上がりを目指すのではなく、後者であるそれぞれの“考える時間”に価値を見いだしています。


最後に‥「富岡保育園では、保育者の技術がもりこまれた製作物が貼っていませんが、先生たちはサボっているのですか?」という問いを考えてみましょう。結論から言えば、「ピンクのウサギや水色のゾウだったりを一生懸命作って貼るのはやめてください」と僕が現場の先生方に伝えています。富岡保育園の先生たちも、やろうと思えば、保育雑誌に掲載されているような可愛い製作物をチョチョイのチョイで作れます。(実は村上も10年ほど前は雑誌以上に凝って作って自己満足していました。)ただ、富岡保育園が取り組んでいる“見守る保育”の技術は壁に貼る製作物などに反映されるものではないんです。「どのように見れば、子どもたちの心身の健全な発達を守ることができるだろうか?」を常に自問自答、またチームで問いかけ続けながら、子どもたちの“心の動き”に寄り添うことが富岡保育園の保育者の技術になってくるんです。製作物などの目には見えるモノではないんです。ピンクのウサギを作っている時間があれば、心を通わせることに時間を割きたいですし、その通わせる自身(保育者)の心を整えることにも時間を割いて欲しいと思っています。


もしも園見学に来られる便があれば、子どもたちの“心の動き”に保育者がどのように心を通わせているか?直接声をかける場面もあれば、あえて遠巻きに想いを馳せている場面もあるかもしれません。疑問に思うことなどあれば、是非現場の保育者たちに尋ねてみてくださいね。

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2022-02-28
今のじぶんにできることとは

日曜日のまっぴるま。とみほ村の庭先でカップラーメンの味をかみしめながら‥あたたかな陽射しとやさしい風、そしていきいきとした土から春のはじまりをたしかめておりました村上です。のんびり、そしておだやかなしあわせを感じておりました。


ただ、ひとたびテレビやインターネットをひらいたものなら‥のんびり、そしておだやかなんて言ってられない世界を感じてしまいます。ブログ読者の方も当然知っておられると思います。ロシアという大国がウクライナという小国を侵攻しているニュースです。遠い国ではありますが、とびかっている情報を聞くだけで不安になりませんか。

もしも僕がウクライナに住んでいれば18歳〜55歳は兵役年齢であるため避難することはできないはずなんですね。保育者として子どもたちと手をつないでいた手には、縁もゆかりもない人を撃ち殺す銃をにぎる可能性だってあるという現実なんです。


今じぶんには何ができるだろうか。ロシアのプーチン大統領に「とにかく戦争はやめてくれますか!」なんて説得できれば‥ウクライナで避難している方々に「とにかく家においで!」なんて助けてあげられれば‥

今じぶんには何ができるだろうか。自分の置かれているすべての環境に、不平不満や文句をならべるのではなく感謝をこめること。お日さまの陽射しを気持ち良くあびれることに感謝しよう。やさしい風や鳥の歌声にふれられることに感謝しよう。子どもたちや仲間と毎日笑顔でいられることに感謝しよう。


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ちいさな不平不満や文句が連鎖すれば戦争へと向かうなら

ちいさな笑顔や感謝が連鎖すれば平和へと向かうはず

今じぶんには何ができるだろうか

日曜日のトンネルに隠された月曜日への続き
2022-02-27
涙の数だけドラマがある!?

涙くんさよなら さよなら涙くん また逢う日まで‥

ある歌の一節です。(坂本九さん「涙くんさよなら」)


太陽の台所(給食室)へ朝の挨拶に行ったところ‥土曜日ということもあり、調理クルーはおひとりさまでした。そして、おひとりさまで何だか涙ぐんでいたんです。

村上「(!?朝から何かあったんだろうか!?)おはようございます。せんせい、大丈夫ですか?」

調理クルー「(グスグス‥涙)おはようございます。大丈夫です。玉ねぎが目にしみて‥」

今日のお昼ごはんであるスパゲッティの具材である玉ねぎを一生懸命刻んでくださっていたんですね。


“涙”と言えば‥昨日のブログ記事で少しだけ触れましたが‥

卒園児の保護者から頂きました紙飛行機を使って夕方頃までのこっていた子どもたちと遊んだお話。

保護者の方がお迎えに来られると‥「あと、一回だけ〜‼︎」と“最後の一回”を要求するも、最後の一回と思って紙飛行機を飛ばすと、どうにもこうにもリキんでしまって上手く飛ばないんですね。

すると‥「あと、もう一回だけ〜‼︎」と“泣きの一回”が始まり、そして繰り返されていきました。何度も何度もチャレンジするのですが、繰り返すたびに、よりリキんじゃって上手く飛ばないんです。

夕方も時が経つごとに空も暗くなりはじめ‥

村上「また明日しようよ。明日、保育園、朝の7時からあいているから。早起きしておいで〜‼︎お母さん、遅くなってごめんなさい。」と、半ば無理矢理「あと、一回だけ〜‼︎」を終わらせちゃいました。それはそれは涙ぐんで帰宅することになっちゃったのはお分かりかと思います。


ここまでが昨日までのお話。そしてここからが今日のお話。実は続きがあったんです。

それはそれは涙ぐんで帰宅した、ひとりの女の子。なんと‼︎いつもより1時間以上早くに登園してきたんですね。初春の陽射しがふわふわと照るなか、お庭の築山から存分に、そして今日はリキまずふわふわと紙飛行機を飛ばしています。


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涙ぐまれた愛ある玉ねぎの微塵切り
リベンジ飛行機、大成功‼︎
2022-02-26
頭の片隅には“富岡保育園”

卒園児の保護者から、「知り合いから凝ったような紙飛行機をたくさん頂いたのですが‥もしもご迷惑で無ければ富岡保育園の子どもたち遊びませんかね!?」


な〜んて、ありがた〜い、お話でしょ〜か‼︎ふたつ返事でお受けさせていただきました。本当にありがとうございました。

卒園した後でも、いつでも頭の片隅に“富岡保育園のことを想う気持ち”をもっていただけるだけで本当に、本当にありがたい。

そのうえ、このたび頂いた紙飛行機がビックリするくらい飛ぶんです。試しに、お迎えを待つ夕方の子どもたちと飛ばしてみると、気持ち良いくらい飛びました。

(保護者の方がお迎えに来られたにもかかわらず‥「もう一回だけ〜‼︎」との、終わりのくだりが度重なっちゃって、帰宅時間が遅くなってしまったご家庭もあったかもしれません。こちらは副園長よりお断りさせて頂きます。まことに申し訳ございませんでした。)


ちなみに、ビックリするくらい気持ち良く飛ぶ紙飛行機を、「今度は、遠足の時に、ひ〜ろいグラウンドで飛ばそうよ!」と子どもたちに提案してみたところ‥

とある女の子「遠足、まだまだ先なんで!村上先生知らんのん?」

とある男の子「今日、金曜日で、明日の明日が日曜日で、遠足は、まだまだもっと先で!村上先生分からんのん?」

※DXらんらんピクニックday‥3月16日水曜日です。(詳しい内容は3月に入ってお知らせします。)

手厳しい指摘を受けました。ついつい36歳のおじちゃん村上の感覚では、“もうすぐ”なのですが、保育園のピッチピッチの子どもたちにとっては、“まだまだ先”なんだよなってことです。それだけ子どもたちは1日1日毎時毎時が濃く充実しているんでしょうね。


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★写真説明

[1枚目]絵本のゴリラを見ながらゴリラの動きをするA君。

[2枚目]手洗いの仕方を友だちに教えるB君。

[3枚目]自分でダウンをハンガーにかけて仕舞うCちゃんたち。

[4枚目]ひとりっ子でも、保育園では姉妹関係にどこでも誰でもなれる。

躍動感あふれるチビゴリラ⁉︎
指と指の間から手のひらまで
丁寧に、丁寧に。
擬似姉妹⁉︎
2022-02-25
とみほ村のエンターテイナー

「エンターテイナー」と聞いて、どんな人が思いうかびますか?手品やマジックショーを繰り広げる芸人さんなんかも思いうかぶかもしれませんね。芸人さんもふくめて、とにかく“人を喜ばせること・楽しませること・幸せにすること”だと思いたいんですね僕は。


とみほ村の富岡保育園へは、年齢や性別、また職種や国籍などあらゆる垣根をこえられた方が「子どもたちと遊びたい、子どもたちを見守りたい、それでいて元気をもらいたい」と保育ボランティアに参加してくださいます。たくさんのあらゆる人たちが来てくださり居てくださることは、園児や保護者ならびに職員にとっても、嬉しいことですし安心感や安全感も高まり、とてもありがたいことです。(本当にありがとうございます。)

さて、そんなありがたいボランティアの方なかでも、カリスマ的存在がおられることをご紹介してみたいと思います。

ブログ愛読者ならば、もしかするとすでにお分かりかと思います‥『TOSHIさん』です。カリスマボランティアTOSHIさんの黄金ルーティンは‥朝ごはん前の早朝にまずは1時間ほど富岡保育園へ寄ってくださいます。早朝に不機嫌だったり泣いている子どもたちを抱っこしてくださったりします。(ここだけの話ですが、副園長に人見知りをして泣いてしまう赤ちゃんも、TOSHIさんへ満面の笑みを見せて抱っこしてもらっています。)

さらには、お昼ごはんを“とみほ村ワンコインランチ”を利用してくださり子どもたちと一緒に食べてくださいます。食べ終わった後には、子どもたちの食べこぼしを拾ってくれたり、食器の片付けを手伝ってくださいます。

そしていったん帰宅して体調を整えてから、さらに夕方前後にもう一度寄ってくださるんです。なんならば、なにかを忍ばせて。風船や折り紙だったり新聞紙や広告であったり、“子どもたちが喜ぶだろうと思考を凝らしたもの”を忍ばせてです。


そろそろブログ読者の方もツッコミたくなったんではないでしょうか?「もう!TOSHIさんって、ボランティアの域を超えてますやん!」

そうなんです。実際に園内にいる時間は、職員よりも長いこともあります。園児や保護者や職員の顔や名前なども全て覚えてくださっています。忍ばせてくるものは、「先生‼︎お小遣いで買ったりするのが、また楽しみなんですよ‼︎」と自費で購入してくださっています。さらには先日にはある新聞で、マグネット玩具の危険が掲載されている記事を発見して下さり職員へ教えてくださったりもしました。

そうなんです。ただ資格がないだけで、保育士より保育士なTOSHIさんなんです‥けれどもTOSHIさんを保育士だったり、ボランティアだっなりの枠といいますか域といいますか、当てはめること自体がおこがましいようにも感じるんです。

自分のすべてを“人を喜ばせること・楽しませること・幸せにすること”につかっている生粋のエンターテイナーなんじゃないかと‥

ほんとうのお金や時間の価値、ほんとうの人生の豊かさを体現されているようでもあるTOSHIさんに憧れるとともに、最大の敬意を込めた本日のブログ記事にしたいと思います。いつも本当にありがとうございます。


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチ・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。『二代目TOSHIさん』も随時募集していますよ。

激論‼︎はないちもんめ
2022-02-24
文庫臨時祝日特別早朝営業中

おはようございます。なにも予定がないにもかかわらず、遠足の日のように目が覚め、あてもなくワクワクドキドキしている村上です。ひとまず、『私設公民館とみほ村文庫』を臨時祝日特別早朝営業することにしました。(※7時~11時)もしもブログ愛読者の皆様で、早起きしちゃった方は是非足を運んでみて下さい。(※本の貸出もしているよ‼︎村上にも会えるよ‼︎)


さて、昨日の日が暮れる前、とみほ村の裏庭での出来事。二人の男の子がサッカーボールを蹴り合っていました。

A君(classニュートン 4歳児)「スーパーミラクルキッーーック‼︎」

B君(classエジソン5歳児)「じゃあ、俺は‥スーパーミラクルキッーーック‼︎」

A君「もぉ‼︎マネせんで‼︎じゃあ、僕は‥」

こんなやりとりをしながら、それはそれは“仲睦まじい”という言葉がとってもお似合いなカップルなような二人。ときどき怒ったりしているような会話も聞こえますが、表情はいたって“デレデレ”な笑顔です。

実は、この二人から“仲睦まじい”“デレデレ”を感じざるを得ないことには理由があったんです。

A君とB君は年齢やクラスも違いますし、身体の発達や性格などにも違いは見られますが、なぜだか仲良しなんです。とにかく“気が合う”んでしょう、よくいっしょに遊んでいました。ところが‥ A君がコロナウイルスに感染していなかったものの、濃厚接触者扱いになってしまい数日間保育園をお休みすることになっちゃったんですね。B君は、もちろん他にも仲良しの友だちがいますし、遊びも日々充実している様子でしたが、なぜだかどことなくときどき寂しそうな表情が垣間見られました。

そこへ、A君の登園許可がおりた日。二人は遠距離恋愛をしているカップルをも思わせるように、とにかくいっしょにいました。サッカーボールを蹴ることや、キックに名前をつけることも面白かったのかもしれませんが、とにかく“いっしょにいる”ことが嬉しかったんだと思いますし、幸せだったんだと思います。


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2022-02-23
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