富岡保育園へようこそ!「伸びる。成る。子どもも大人も互いに伸び合い、成長し合う『大きな家』でありたいと願い、社会福祉を支えています。

富岡保育園

副園長ブログ

キリリとココロが引き締まる

おはようございます。しばれる寒さのなか、キリリとココロが引き締まっております村上です。大寒波ゆえ、地域によっては危険に見舞われるかも分かりません。くれぐれもご用心くださいね。


さて、しばれる寒さを感じると、僕はある思い出が頭をよぎります。かれこれ18年ほど前、当時高校3年生。12月も終わりを迎えようとしていた頃に自転車で家出をした思い出です。

歳を重ねるごとに記憶は曖昧になっていますが‥当時、特に大きな悩みであったり、辛い苦いことが自分に降り掛かったわけでもなかったように記憶しています。進路や恋愛や友人関係などの諸々に対して、“具体的には分からない、なんだか分からない不安”に駆られていたように思います。格好つけて言いましたが、つまりは「なんだか、思い通りにいかねぇな~。」との思いです。

それらを振り払うように、背中に“バスケットボール部村上太志”と記された、当時僕が所有していた中で1番寒さを凌げそうな上着を羽織り、黙々と自転車を漕ぎました。ポケットには2000円ほどのお小遣いと、リュックサックには、地理の授業で使った地図を忍ばせ、ひたすら海岸線を漕いだように思います。

その夜。100キロほど進んだ広島県広島市あたりで力尽き、煌びやかに光るネオン街から少し離れた人気が少ない公園でひと休みしかけました。寒さを凌ぐため公園の中にポツンとあった土管の中に身を寄せていたところ、外では全身白色のスーツや紫色のスーツの人たちの争う声がしたんですね。ああいった光景って、ドラマや映画だけじゃないみたいです。すぐさま自転車に飛び乗り夢中で逃げ出しました。当時折り畳み式の携帯電話は所有していましたが、家出をする際に家に置いてきたこともあり、誰に相談するわけでなく、本能のままひたすら逃げ出したことを記憶しています。

結局、その夜。暗闇の中、無我夢中で漕いで着いた先も分からず、目の前に静かに佇まれていた、もちろん名前も分からないお寺に忍び込みました。お堂の一角で寒さを凌ぎ、体を出来るだけ丸く小さくして目をつむりました。

そして、お堂に浸る冷気と差し込む光とで目が覚め、ふたたび自転車を漕ぎましたが‥通学用自転車のタイヤには過酷だったようで後輪のタイヤがパンクしてしまったんですね。とにかく自転車屋さんを探そうにも、自分の現在地点が分からずさまよっていました。車通りのある道にようやく着いた頃には、くしくも前輪タイヤまでパンクしてしまっていました。途方もなく、親指を立てて手を上げヒッチハイクの真似事もやってはみたものの。それはとぼとぼと両輪パンクした自転車を押し歩いている間に、人通りのある町並みが見えてきました。

道端ですれ違った人たちに尋ね続けながら、おごそかげな自転車屋さんにたどりつきました。店先には誰もおらず、少し分け入りながら店主さんを呼びました。両輪パンクしたことと、家出をしてきたことと、ポケットには残りジュースが1本買える程度しかお金がないことを伝えました。曖昧な記憶の中で、店主さんは黙々とパンクを直して下さり、店主さんの奥さんらしき方が温かい飲み物をそっと出して下さったことを覚えています。

パンクが直った後の記憶はほとんど無いんです。とにかく自宅めがけて、東へ東へ向かったんだと思います。買い食いするお金も無ければ、景色も見渡す心の余裕も無かったように思います。キリリとココロ引き締まる寒波を全身に浴びて、「なんだか思い通りにいかねぇな〜。」なんてぼやく気持ちは一掃され帰路へついたように思います。


最後までお読みくださったブログ読者の方、誠にありがとうございます。保育(幼児教育)と関連ないじゃん‼︎と、ツッコミを入れて下さいましたか。

ブログ読者の方で、「自ら踏み出した足で、“思い通りにいかない体験”をしたことがある方はおられますか?」

誰かのせいにできるわけがなく、自分でなんとかするしかない体験です。そのとき、はじめて自分の実力を知ることができますし、だからこそ他者へ素直に助けを懇願できるんだと思います。

子どもたちの世界ではどうでしょうか。歩き出して間もない子どもは、でこぼこの地面につまづいては転げ、起き上がっては、今度は友だちとぶつかり転げます。思い通りにならない連続した体験と、助けを懇願した体験の中で、自分の実力を知っていきます。そうしていくなかで、“あるがままの自分を受け入れる”ことができるようになっていくのではないでしょうか。


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・保育実習・園見学・ワンコインランチなど随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願いします。

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2021-12-27
執念の“三平方の定理”

想像力を働かせてみてほしい。

3歳になるかならないかの小柄な男の子A君が、つま先立ちで懸命に、ある戸棚を開けている。

戸棚を開けると、振り返って少し下がり、また戸棚の方を振り返る。そしてまた振り返って少し下がっては、また戸棚の方を振り返る。

おおよそ3.4メートルほど下がったところで、男の子は立ち止まり戸棚の中をずいぶん注意深く見渡している。


戸棚の中には、カルタやカードゲームなどがあるようです。もう少し背が高ければ自分で選んで取り出して遊べそうですが、いかんせんA君の背丈では、取り出せそうもない上に、戸棚の中身を全て見渡すことが難しそうでもあります。

A君は戸棚の中のカードゲームのいくつかは知っているようでしたが「もしかすると、もっと面白いものがあるのかもしれない」と思ったのでしょう。戸棚の中を全て見てみたいとの欲求に駆られたんです。


A君は考えました。“もしかすると見る位置を変えると、見える範囲が変わるのではなかろうか”とね。

そこで、戸棚から少しずつ下がりながら、戸棚の中が全て見渡せる位置を探し当てたんです。


試行錯誤の上で見つけた“戸棚の中が全て見渡せる位置”に到着したA君が、戸棚の中をそれはそれはゆっくりと物色していると、A君よりも少し小さい2歳になるかならないかの女の子Bちゃんが現れました。

Bちゃんは、A君が開けた戸棚を目がけて、つま先立ちで懸命に手を伸ばし、戸棚を閉めたんです。Bちゃんは戸棚に手が届き、戸棚がゆっくりと閉まっていく様子に大喜びをしました。


ただ、この様子に、もちろん怒る男の子が現れるのは無理もありませんよね。A君は「なんで閉めるんよ!」と言わんばかりにBちゃんを威嚇しては、またA君は戸棚を開け“あの位置”に向かいました。

けれども、A君が“あの位置”に向かっているほんの束の間に、またBちゃんがつま先立ちで懸命に手を伸ばし戸棚を閉めては大喜びするわけです。

A君が“あの位置”に到着した頃には戸棚が閉まっているわけです。A君は憤慨して、またBちゃんを威嚇しては戸棚を開けます。

3回ほど繰り返し戸棚を閉められたA君は、今度は振り返らずに、顔を戸棚とBちゃんの方へ向けたまま、後ろへ少しずつ下がりながら“あの位置”まで向かいました。


さてその後、A君は無事に戸棚の中身を全て見渡すことができ、お目にかかるカードゲームを選び出すことができたのでしょうか。執念めいたA君ならば、きっと‥


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2021-12-26
『なんか、なんとなく』

おはようございます。クリスマスムードが連日続いております、とみほ村の富岡保育園からブログ記事を綴っていきたいと思います。


昨日遠方からはるばる来て下さった“サンタクロース”しかり‥例えば、豆まきに登場する“鬼”であったり、お化け屋敷に出てくる“おばけ”であったり。また“獅子舞”であったり。子どもたちにとって印象的なキャラクターが乳幼児施設ではたいてい登場するんだと思います。

そこには、大人のエゴと言いますか、“喜んでもらおう”との気持ちが必ず存在していますし‥子どももどこかでそんな大人の気持ちに気づいて“喜んでいる”気持ちもあるのかもしれません。言葉では表現できないような複雑な気持ちを味わう体験になっていたり、言葉では表現できないような信頼関係が培われているのかもしれません。


少し話は変わりますが、先日の生放送ラジオへ卒園児の高校生3人が出演してくれました。卒園して10年が経ちますが、まさかラジオスタジオで一緒に語り合えることができるなんて夢にも思わなかったですし、大変幸せな時間でもありました。

卒園児の高校生たちに「保育園の頃の思い出ってある?」と尋ねてみると、「獅子舞が来た時に泣いて逃げていた友だちを眺めていたことが思い出にある。」だとか、「豆まきの時の鬼が印象的でした。」などの答えが返ってきました。

ただ、もう1人の卒園児の高校生は「う〜ん。あんまり覚えていないんですよね〜。」と正直に答えてくれました。そりゃ無理も無いと思うんですね、かれこれ10年前の幼少期ですから。


しかし、あまり覚えていないと答えてくれた高校生C君は、実は毎年定期的に保育園へ足を運んでくれるんです。

村上「〇〇君はさ、保育園の頃の記憶があんまり無いって答えてくれたけど。だけど、よく保育園へ顔を出してくれるよね!?そこんとこは、どんな気持ちで来てくれるの?」

保育園の記憶があまりない高校生C君「記憶はないんだけどさ。なんか、行きたくなるとゆーか、帰りたくなるとゆーか。なんか、なんとなく。“ふるさと”的な感じなんかな。」


ブログ読者の方にも“ふるさと”的な場所はありますか?C君が通っていた当時とは、在籍している先生たちの顔ぶれも違えば、園庭も大きく変わっていれば、部屋の中も大きく変わっています。ただもしかすると、当時聞こえていた“暮らしの音”であったり、見えていた“身近な景色”であったり、感じていた“信じる気持ち”が現在の富岡保育園にも残っているからこそ『なんか、なんとなく、帰りたくなる、ふるさと的な』感情が生まれるのではないかと思うんです。


印象に残るような取り組みももちろん努めていきたいと思いますが、印象に残らないような『暮らし音・身近な景色・信じる気持ち』を守る努めもしていきたいと改めて強く思いました。

ラジオゲスト出演して下さった卒園児たち本当にありがとね〜。

※ブログ読者の方で「私も、僕も、ラジオに出てみたい!村上と喋ってみたい!」という方がいましたらホームページTOP電話番号まで気軽にお問い合わせ下さい。


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★「優しく灯るイルミネーションby笠工テクノ工房」は見納めとなりました。期間中、富岡保育園、また富岡北地区に素敵な光を提供して下さった笠岡工業の学生ならびに先生方、誠にありがとうございました。

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セルフデコレーションXmasケーキ
2021-12-25
抜け落ちた貴重な白いヒゲ⁉︎

「Happy Xmas(ハッピークリスマス)‼︎」

登園する親子に向けて、玄関口で保育者たちが声をかける。

富岡保育園は特に宗教系列の保育施設でも無ければ、クリスマスの由来について授業形式で園児へ教える時間も無ければ‥いわゆる“ミーハー”ってやつなんだと思います。スーパーマーケットやら街の至る所で、クリスマスソングやイルミネーションが彩られ、ワクワクソワソワする気持ちをそのまんま保育実践にしたものです。

以下はクリスマスパーティー担当保育者たちが計画した企画書です。

「ハッピークリスマスデーinとみほ村2021.12.24FRI」

大人も子どももクリスマスムードでウキウキのとみほ村に例のあの人が遊びに来る!?サプライズでハッピーな1日にしたいと思っています。ご協力よろしくお願いします。

~コーナーの紹介~

〇A先生のワクワクシアター(絵本の部屋)

手遊び、エプロンシアター、ペープサート等、絶対楽しいコーナー‼︎

※写真撮影をB先生よろしくお願いします。

〇トナカイとまい踊ろう(音楽ゾーン)

かわいいトナカイと歌って踊ってリズム遊びを楽しむコーナーです。

※サポートC先生よろしくお願いします。

〇かわいく変身しよう

クリスマスだって仮装したい‼︎カチューシャや飾りで変身しよう‼︎ぜひ写真を撮ってあげて下さい。

多少省き(はぶく)ましたが、担当者の企画書の一部です。

“子どもたちの喜ぶ顔”を想像しながら、各担当者たちは準備を進めておられました。

そして、本日‼︎例のあの人(サンタクロース)が、来て下さいました。

※トナカイは、近隣の公園(富岡公園)の木につないで来たそうです。


サンタクロースさんは、富岡保育園園児全員分のプレゼントを持って来て下さり、ひとりひとりに手渡しして下さいました。

「おうちに帰ってから開けてね。」とのサンタクロースの言葉は、子どもたちにとっては親や先生たちの言葉よりも非常に重みがあったようで、手渡されるとすぐさまカバンに仕舞い込む姿が印象的でした。


サンタクロースさん、またパーティー担当者の先生方、またフォローして下さった先生方、そしてクリスマスランチに精を出して下さった先生方、ハッピーな1日をありがとうございました。


~おまけ~

サンタクロースさん「まわりの先生たちが温かく見守ってくれていたお陰で、小さい子たちもあまり泣かずに、近寄ってきてくれて嬉しかったです。来年は一緒に踊ったり歌ったりもできたらいいなと思いました。それと、プレゼントを渡す時に、ヒゲが抜けてしまって‥“そのヒゲちょうだい‼︎”と、とても貴重そうに持ち帰った子どもがいましたよ。アハハ。とにかく無事にプレゼントが渡せて良かったです。また来年も来させていただければと思います。楽しい時間をありがとうございました。良い年が迎えられそうです。」


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★「優しく灯るイルミネーションby笠工テクノ工房」は本日がラスト!?お気をつけてご鑑賞くださいね。

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★世界中のサンタクロースさん。くれぐれもトナカイを安全運転で操縦し、夢や希望、そして平和をお届け下さいね。

重みのある言葉を発する例の方
2021-12-24
人間臭い小銭袋と僕。

『待つ・待たせる』


スマホでブログを綴り、InstagramやYouTubeなどのSNSを操りながらも、僕はいまだに買い物は現金払いを貫いている。現代社会では貫く必要もない原始人的な主義なのかもしれないけれど、いかんせんハンドバッグにはお札しか入らない長財布と小銭しか入らない小銭袋を収容して扱っている。

コンビニで缶ビールを購入する際なども、電子マネー決済であれば、わずか数秒の世界であろう。しかし、いかんせん原始人的な村上はと言えば、ハンドバッグから小銭袋を取り出し、例えば239円の缶ビールを購入するにあたっては、おつりが気持ち良い額になるようにしたくなる。小銭袋の中身と相談しながら、ほんの少しのあいだ頭の中で計算をして、例えば244円払ってみては、5円玉のおつりを頂けるように計らってみるのである。

文字を読むだけでも面倒そうな世界は、もちろん数秒で終わるはことない。そのあいだ、店員さんは待たなければいけないし、後ろに並んでいるお客さんも待たなければいけない。くしくも、待たせていることに原始人的な僕は気づいてもいる。

面倒そうな世界での時間は、あらゆるコミュニケーションで埋められていることが分かる。店員さんにしてみれば「スマホが使えそうな世代なのに、スマホでチャチャっと払ってよ。」後ろに並ぶお客さんにしてみても「いちいちジャリ銭で払うなよ〜。」と待つことに数秒以上イライラした心の声が響いているかもしれない。

しかし、そんなジャリ銭払いで他者を待たせることを厭わない僕に対しての救いも、あらゆるコミュニケーションで埋められていることが分かる。店員さんが「焦らなくても大丈夫ですよ。その小銭袋カワイイですね。」と言って下さるものならば、待つ時間が美しく映るものである。


買い物に限らず、遠方の他者への伝達であれば、手紙に記し、切手を貼り、ポストに入れて『待つ・待たせる』世界がありました。どんな材質の紙に書こうかな。どんな絵柄の切手にしようかな。まずは鉛筆を削らなくちゃという面倒そうな世界です。けれどもデジタルを操れば、わずか数秒でスマホやパソコンを通じて遠方の他者へ伝達することができます。もちろん『待つ・待たせる』ことない世界です。


子育てや教育についてはどんな世界が広がっているのでしょうか。早く歩けるように、早く喋れるように、早く読み書きができるように‥『待つ・待たせる』ことが容易にできない世界が加速しているように感じられます。果たして、そのような効率的かつ、イライラすることもなければ救われるようなコミュニケーションも必要としない世界で、人間はどのような生き物として生きていけば良いのでしょうか。便利さが増す中で人間臭さは忌み嫌われ無味無臭な人間ばかりを育てていくことが、本当の子育て・保育・教育なのでしょうか。


面倒そうなブログ記事を最後まで目を通して下さりありがとうございました。もしもお時間が許される方は『待つ・待たせる』ことへの自分の気持ちと向き合って頂ければジャリ銭村上は救われる気がします。


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2021-12-23
2021年村上の動向おさらい

おはようございます。「あさいちばんはやいのは」の童謡曲で3番目に早いと言われる“牛乳屋”さん。富岡保育園へ配達して下さる“坂本明治乳業”さんに起床時間を尋ねてみますと‥“1時半”という答えが返ってきました。毎朝本当にありがとうございます。くれぐれもお身体を大切にして下さいね。


さて、本日のテーマは【癒着力】についてお話しします。


2021年、世界中にまとった閉塞感から、あらゆる人の動きが止まりました。デジタルの力によりオンラインでの関わりが加速化していくなか‥

村上の2021年の動きをおさらいしてみたいと思います。

県外や海外への研修がストップしてしまい‥またオンライン研修などもパソコンの画面の前でじっとできないことから不参加が続いていた村上。

「もしかして、ずっと籠って(こもる)いたんですか?」とのご心配の声が聞こえてきそうですが‥

実は2021年は、近年稀に見るほど飛び回っていました。

どこを飛び回っていたかと言いますと‥富岡保育園が所属します岡山県笠岡市富岡北地区です。県外であったり、大勢集まる場所への活動が制限されたことで、逆に‼︎より近い地域の方と、一対一でのコミュニケーションをたくさんとることができました。


毎月、園長先生が編集するとみほ村だよりを配布すること。「こんにちは。富岡保育園の村上です‼︎おたより持って来させて頂きました。〇〇さん、お元気ですか?お変わりありませんか?」「元気って言えば元気かな~。村上先生、保育園も大変じゃろ。」


富岡北地区まちづくり協議会定例理事会を、富岡保育園内で開催させて頂くこと。「村上さん。この洗濯物のソックス、子どもの?カワイイな~。孫くらいの年齢ぐらいの子どものかな。」「〇〇さんのお孫さんは都会だからなかなかこのご時世会えないんですよね~。ちょっと寂しいですよね。」


私設公民館とみほ村文庫の書籍などの寄付を募ること。「村上さん。ちょっと寄付したい本があるんじゃけど、家まで取りに来れる?」「ありがとうございます。うわ〜いろんな本がありますね〜。〇〇さん博識ですね。」「なにをよんなら〜。せっかく来てくれたんだから、珈琲でも飲んでいって。」


2021年は、富岡北地区の方を中心に、より近い地域の方たちと、新しく出逢うことができたこと。また、園内にも人数を調整させて頂きながら、たくさんの方が気兼ねなく出入りできるようになったこと。この2点については、遠方や大勢の集まる場所への活動がストップし、またオンラインが苦手だった村上だからこその収穫だと思っています。(←つまりは、ものは考えようです)


テーマにあげました【癒着力】は、2021年の活動を通して、2022年に掲げている目標でもあります。富岡北地区の方を含め、地域内外の富岡保育園ファンの方とどれだけ癒着できるか。癒着の鍵は【お互い様】【WIN-WIN】の関係性だと認識しています。(←ココから先の具体的な話は、是非岡山県笠岡市富岡605までお越し下さい。村上特製のドリップ珈琲をご用意させて頂きます。)


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2021-12-22
富岡保育園保育者限定記事‼︎

おはようございます。早朝登園してきた子どもと園庭から見える雲を観察しました村上です。なんだか不思議な雲の様子だったんです。青空部分と綿雲部分が真っ二つに分かれていたんですね。一緒に観察した子どもが「カレーライスみたいじゃな。」と、とても分かりやすく例えてくれました。


さて、本日は富岡保育園保育者限定NEWS「とみほニュース」内で村上が綴る記事を、ブログ愛読者限定で配信しますね。

※富岡保育園保育実践改革は、全て根拠や意味があって行われています。内容については全て包み隠さず公開したいと考えています。「なぜ、〇〇をしてるの?」「なぜ、〇〇はしないの?」などご質問やご意見があればドシドシお声をかけて下さればありがたいです。

#1220 Monday NEWS

皆さま1日お疲れ様です。現在実習生Aさんの日誌を読ませていただいています村上です。

「小枝に水と砂をつける」仕草で“天ぷら”を作っている子どもたちとのエピソードを読んで、「へーー‼︎」と唸らせてもらっています。

※毎日、日誌担当者も含めて愛のある言葉で実習生を励まし勇気づけて下さった現場クルー。切に感謝しています。(現在、特に指導助言欄を熟読しています。)


さて、本日のテーマは‥【お片付け】

あらためて、ゆっくりと因数分解しながら考えていきたいと思います。

(以下はあくまでも村上の考察なので、しっかりツッコミを入れて頂きながら、仲間と擦り合わせて保育実践にうつして下さいね。)


まず‼︎【片付け】の目的は!?

これは、いちいち村上に問われなくても「分かってるわ!」とツッコミを入れてくださいね。

【綺麗にすること】ですよね。



ポイントは‥

保育園は乳幼児の生活と遊びの場であることです。

乳幼児の最大の特徴は【好奇心】です。

ココをまずは頭に入れて考えていきますね。


実は‥数年前まで富岡保育園では

■クラスごとに同じ遊びをして、一斉に片付ける。

■自由遊びの際には音楽をかけて(←保育者のタイミングで)合図を決めて片付ける。

■複数のコーナーを設けて遊ぶ際には、次のコーナーに移る際には、まずは自分で遊んだものを片付けて、そして次のコーナーで遊ぶ。


こんな【片付け】をしていました。


!?あれ!?何の問題もない気がしますよね



むしろ‥上記の3点を“ちゃんと”すれば、『効率良く片付く』んじゃない?と、考えられた方が圧倒的多数なんじゃないかと思うんです。実は僕もそう思っていました。


じゃあ、なぜ現在は‥“散らかったまま”“片付けをしない子どもも容認してしまっている”状態なのか?


もう一度目的をおさらいしますと‥【綺麗にすること】


『綺麗にすることが気持ち良いこと』と、感じる・考えることを、大人は子どもたちに伝えたい訳ですよね?


もう少し噛み砕くと『綺麗にしたいから片付ける』『片付けると気持ち良い』と、子どもたちに伝えられれば最高なんですよね。


すると、身近な大人である僕たち保育者は『綺麗な環境を示す』『片付けて気持ち良くなった姿を示す』ことが大事なんです。「あれをしろ、これをしろ、片付けをしろ」と闇雲に言葉をかけては「片付け=嫌なこと」との認識を植え付けてしまう可能性もあるかもしれません。


ただ‼︎ネックは子どもの【溢れんばかりの好奇心】なわけですね。

今遊んでいるものを片付けている間に‥次に遊ぼうとすることの【好奇心】が阻害される“かも”しれない。と、考えたからこそ‥

“散らかったまま”を容認した訳ですね。

つまりは【子どもの遊び場が散らかっているのは好奇心が溢れている証】とも言い換えれるかもしれません。


(さぁ、そろそろ長文過ぎて眠くなる可能性があるので、こここらは駆け足でいきますね)


ただ、“散らかったまま”が過ぎると「ご飯を食べたり・寝たり」の生活が守られません。最低限の生活を守ることは共同生活の場だから、同じコミュニティ内で暮らす住人として「協力してね」というスタンスなんですね。


次に「なぜ、音楽で合図をしないのか?」

ココは結構重要は点なんです。

わざわざ、ひとりひとりに「そろそろ片付けようよ。」「お片付け協力してくれる?」と声をかけて回るのって大変じゃないですか?


【自分で考えて片付けをする子ども】に対しては“考える”スイッチに損害を与えちゃうんですね。「いちいち考えなくても、音楽が鳴れば片付けすればいいんでしょ。」と、いう寸法です。


これが、日々積み重なっていくと‥子どもの【考える】を奪っちゃうんです。

これは『学校のチャイム文化』と一緒⁉︎似ているとも言えます。

そして実は学校のチャイム文化の由来は‥

『工場勤務のチャイム文化』でもあるんです。※ヨーロッパの産業革命の時に発祥です。

なぜ、工場でチャイム文化が生まれたのか?

【効率良く労働者を働かせたいから】です。恐ろしいことにさらに紐解くと【労働者から“考える”ことを奪うため】でもあるんです。


コレを、知っちゃうと、保育園で片付けの時間に音楽をかけることって‥効率よく片付けさせて子どもから“考える”を奪うことに、成りかねないんですね。(あくまでも可能性と考え方の話です。音楽の合図で片付けることが悪いことです‼︎との内容ではありませんので誤解のないようにして下さい。)


【片付け】のテーマだと、話は付きません。なぜかって、毎年トミホクルーの中でも何度も話し合われ、子どもとも何度も話し合われ言ってみれば永遠の課題なのかもしれません。

僕も含めて、片付けって、みんなが好きで得意なわけでもなさそうです。

ただ、子どもたちに【片付けをすると綺麗になって気持ち良いよね】を伝えるには!?

とみほ村は、あえて全ての部屋を子どもの遊び場としていません。例えば、事務所・保育LABO・ゲストルーム・文庫・倉庫・保育者の机など。これは、大人がリードして管理している環境です。この環境を子どもが目にした時に「片付けられた場所は素敵だな」と憧れてもらえればラッキーなもんです。


さぁ‼︎そろそろ、まとめましょう‼︎

★まず、【片付け】は乳幼児と向き合う保育者(大人)の永遠のテーマであること。(とある国では乳幼児施設の片付けは基本大人がすることになっているんだそうです。つまりは子どもが協力してくれたらラッキーくらいなスタンスです。)

★【子どもの好奇心】と【共同生活の暮らし】を守るバランスが大事だということ。

★たかが片付け、されど片付けの時間であるとして、子どもから【考える】機会を奪わないよう配慮すること。

この3点と向き合いながら、とみほ村で笑顔と感謝を巡らせて暮らしましょう。

※今日の村上の考察に対して、実習日誌で素敵な指導・助言を連発していた副主任先生あたりが、村上にも指導・助言して下さると、さらに村上も含めたトミホクルーの学びが深まるかもな〜と、ふと思ったりするのですが、いかがでしょうか笑(←もちろん、ミーティングや土曜会議などのテーマにしても良いと思いますし、大事なのは仲間と意見や価値観を擦り合わせることです)

最後まで目を通して下さった方、誠にありがとうございました。

2021年。ラストスパート‼︎と、言いたいところですが忙しい・焦る・慌てる」←こんな時こそ‥【余裕を持って】

※主任先生が実習日誌に綴っていたので引用しました。

安全運転くつろぐ時間の確保・明日や来年ではなく“今” 』を意識して地に足をつけていきましょう。それでは素敵な夜を。

以上です。ほぼ毎日上記のような記事を「とみほニュース」で配信しています。もしもご興味ある方は、是非‼︎岡山県笠岡市富岡605富岡保育園までお越し頂き一緒に保育や未来について語りましょう。お待ちしております。


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カレーライス雲と命名
2021-12-21
解決できないトラブルもある

「差別はたいてい悪意のない人がする~見えない排除に気づくための10章~」キム・ジヘ著 ユン・イキョン訳を最近読み進めています村上です。

“差別は正しいことではないことを心得ており、差別に反対している。だから自分は差別などする人ではない”と考えるよりも‥“自分はどんな差別をしているのだろうか”と差別をしている前提で考えることが公正な社会への道すじを示してくれることを認識させてくれる一冊です。

(※たいてい村上のような公私共々順風満帆で善人ぶった正論を振りかざす人が悪意なく差別してしまっている場合があることを痛感しており、現在繰り返し反省しながら読んで頭と胸に刻み込んでいます。)


さて、本日のブログ記事は‥

先週まで、とみほ村の富岡保育園で保育実習に励まれていた実習生Aさんの「保育実習日誌」の反省・考察。加えて、実習指導に携わった現場保育者の指導・助言をご紹介しますね。

(※個人情報保護に基づきながら進めていきますね。)

12月7日火曜日 天候(晴れ)

担当クラス(にじ 3.4.5歳児)


[反省・考察]※実習生Aさん

子どもたちと砂場で遊んでいると、ある男の子がカラーコーンを指差しながら「これ砂場に埋めたら色が変わるんで!」と私に言ってきました。

どういうことなんだろうと不思議に思い、他の子どもたちと一緒にカラーコーンを砂で埋めてみました。そしてカラーコーンを取り出してみると、土に埋まっていた部分だけ色が濃くなったいました。

また、男の子は「白い砂だったら色は変わらんので!」と言っていました。

こうした日々の遊びの中で、たくさんの発見を子どもたちはしているのだと、今回の実習を通して、とても感じています。


トラブルが起きた際に、自分たちで解決する場面も見られましたが、なかなか気持ちが通じ合わず解決できない場面もありました。

その際の子どもたちへの言葉掛けが難しく、自分なりに声掛けをしてみましたが、なかなか上手くいきませんでした。

これは私の課題でもあると思うので、先生方の言葉掛けをしっかり見て学び、身につけていきたいです。


[指導・助言]

子どもたちの発見や発言から大人が気付かされることってたくさんありますよね。

Aさんのように素直な心で受け止めてあげたり、「じゃあ次はこうしたらどうなるかな?」等、次の発見へのヒントとなるような声かけができたりすると良いですね。


Aさんは、子どもたちのトラブルに関して悩まれていることが多いですか?

私たち大人はケンカが悪いことで「みんななかよく」するのが良いことのようについ指導してしまいますが、子どもたち一人ひとり違う人間なので、トラブルやケンカは当然起こります。解決できないトラブルもたくさんあります。

保育者は無理に解決しようとせず、本人たちが納得し、ちょうどよい距離感で過ごせるよう援助できたら良いのではないかなと思っています。(つまり、Aさん!そんなに子どものトラブルで悩まなくても大丈夫ですよ~ということです^ ^)

自分で課題を見つけていてAさんはすごいですね!実習も半分を切りました。がんばりましょう♪

以上です。ブログ読者の方で保育実習に参加した、あるいは指導者として携わった経験がお有りの方はおられますでしょうか?現場保育者とのコミュニケーションや日誌などのやりとりは、保育を志す魂の血となり骨となり肉になります。

次世代の保育界を担う実習生に、どんな言葉をかけ、どんな行動を示すことができるかを考えることは、僕たち現場保育者の保育の質を向上させる上で間違いなく有益なことです。

あらためて、富岡保育園では保育実習は年間通じて受け付けしています。共に保育を学び、そして喜び合えることを願っています。


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2021-12-20
子育てにロマン風を吹かせる

皆さまこんにちは。2021年残り2週間を切った日曜日をどのようにお過ごしでしょうか?

村上は“いつも通り”早起きはしてみたものの、やることが定まらなかったため‥“いつも通り”とみほ村の富岡保育園へとりあえず向かい‥玄関の掃き掃除をすると、じょじょに目が覚め‥エアコン掃除をしてみると、みるみる脳が覚め‥ようやく本日のスタートラインに立つことができました。

※もしもブログ読者の方で、何をすれば良いか定まらない、又はやることが多過ぎて何から手をつけて良いか分からない時には、『いつ通り』の朝の習慣に徹してみることをオススメしますね。


さて、無事にスタートラインに立てた村上は、副園長ブログで何度も登場してきた江戸時代末期の偉人「山田方谷」さんの記念会館に行って参りました。 

※山田方谷・・・備中松山藩にて藩主板倉勝静の政治顧問として、現代で言えば負債200億円を貯金200億円にまで財政を盛り返した至誠惻怛(真心と慈しみを持つこと)の精神をモットーとする方です。

ここ数年、富岡保育園へ園見学される方の中に山田方谷ファンの方がチラホラおられたんですね。なぜかと言いますと‥山田方谷さんが、富岡保育園が当時廻船問屋だった頃に、約1ヶ月間お泊まりされていたそうなんですね。

※当時、笠岡市が小田県であった頃に、「小田県殖産興業」を立ち上げるために、大久保利通の指示で山田方谷さんにアドバイスを頂く経緯の中でお泊まりされたのだとか。

山田方谷ファンの方は、富岡保育園内の柱や板、欄間などを感慨深げに触りながら「山田方谷さんが触った柱だろうか。ここは泊まった部屋だろうか。」と言ったりするわけです。

(今回お邪魔した、岡山県高梁市の山田方谷記念館には、なんと‼︎山田方谷さんの孫の孫である方が館長をお勤めされていました。館内には、山田方谷さんが幼少期に書いた達筆な書などが展示されていました。またNHKの大河ドラマ嘆願チラシなども掲示されていました。)

山田方谷の上司は備中松山藩藩主の板倉勝静(かつきよ)と言って、幕末の老中でもあったんですね。つまりは江戸幕府最後の将軍徳川慶喜公とも繋がりがあるわけです。かつ、板倉は山田を江戸へ幾度か呼び寄せ政治へのアドバイスを頼んだそうなんですね。


まとめますと‥徳川家最後の将軍徳川慶喜と、老中板倉勝静を通じてもしかすると関わったかもしれない山田方谷が、1ヶ月泊まったとされる建物を富岡保育園は園舎としているわけなんです。そして、山田方谷が泊まったであろう、松竹梅の欄間があったとされる床の間は、現在は2歳児のお昼寝の部屋になっているんです。

山田方谷ファンの方から「ここでお昼寝できるなんて羨ましいわ。将来有望になるわよきっと。」とロマン風を吹かせながら仰って下さいます。


今日のブログは科学的根拠のある幼児教育話ではありません。歴史的背景のあるロマンでしかない話でした。

もしも子育てにロマン風を取り入れたい方は是非‼︎富岡保育園へ足を運んでみてはいかがでしょうか?

(↑悪徳詐欺師の勧誘風になってしまい申し訳ございませんでした。)


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★「優しく灯るイルミネーションby笠工テクノ工房」は平日17時~18時ごろ点灯しています。お気をつけてご鑑賞くださいね。

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2021-12-19
防災対策が完璧だと危険!?

おはようございます。クリスマスまで約1週間になりました。特にキリスト教でもなければ、恋人や家庭をもっているわけではないにも関わらず、なんだかソワソワしてしまうのは村上だけなのでしょうか⁉︎

とみほ村でも12月に入ってからは、富岡保育園内にはツリーやリースが飾られていたり、園児の中にはサンタクロースに手紙を書く姿なんかも垣間見られます。もちろんテレビやインターネット、また新聞や広告などでもクリスマスムード満載なものですから、村上がソワソワするのも無理はないとご理解得られれば幸いです。


さて、本日は[防災]について。富岡保育園では毎月、防衛委員会が想定した災害から避難する訓練を行なっています。

避難訓練の最も最優先事項は“命を守ること”に他ならぬのはブログ読者もご承知の通りだと思います。

危険を察知した場合に、子どもにすぐに頼ってもらえる関係性作りを(安全基地として)大人は普段から毅然とした、また迅速で冷静な判断と行動に努める必要があります。

また、基本的なマニュアルとして「富岡保育園防災訓練職員配置表」を作成していますが‥災害はいつ起こるか分からないことを前提として考えると、職員の勤務時間も違えば、固定担任制を敷いてないことも含めて、全ての職員が全ての役割について把握しておくことが必要不可欠なんですね。

長々と書き連ねましたが、つまりは「防災については、常に課題を抱えた状態にあること」が健全なんです。「課題は全て解決して、防災対策は完璧です」となっている方が危険だと考えています。


以下は、先日防衛委員会から、「とみほニュース」に投稿された記事です。

本日は、防災訓練、ありがとうございました。

昨日の雨の水たまりで遊ぶ子ども達や、気温が下がっていた事を考慮し、急遽早めの訓練開始とさせていただきました。ご協力ありがとうございました。

ラボ(副園長室)の裏辺りの家が火事という設定で、築山の前に集まり、裏門から広場への避難となりました。副主任先生の代わりを、A先生が担当してくださり、裏門B先生が開けて、扉をタイヤで固定してくださいました。

ベルが鳴ってから、残留園児確認の先生が広場に来るまで5分でした。

C先生が避難後お話してくださった様に、虹組さん(3.4.5歳生活グループ)が小さいお友達と手を繋いで避難してくれた事。

おしゃべりが聞こえたので、口から煙が入らないように、次は注意する事。次回に生かしたいです。

私は、ベルの音に驚き、直ぐに止めてしまいました。大事な音なので、しっかり聞こえる様に鳴らさなければいけなかったと反省しています。

本日の反省点や改善点、良かった点など、気付いた事をまとめたいと思いますので、メモなどでも良いのでたくさんご意見をよろしくお願いします。

↑ 

以上です。年齢別のクラスごとに遊んでいる場所が決まっているわけでもない。年齢別のカラー帽子をかぶっているわけでもない。いわゆる大人がまとめにくい環境デザインをしている保育実践のなかでの防災対策。たくさんの課題と向き合って、ひとりひとりの保育者が【当事者意識】を持って取り組んでいきたいと思います。


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避難後人数確認
消火訓練
非常持出袋確認
2021-12-18
#みんなちがってみんないい

「笠岡の富岡保育園にお邪魔しました。江戸時代末期の廻船問屋だった建物だそうで、遊具もカリキュラムもないし、制服もないけれど、子どもたち自ら遊びを考えて、いきいきと楽しそうに過ごしている様子に感動した〜!既成の遊具がなければ、木登りや泥んこ遊び、ケースを積み上げて遊ぶなど、工夫して遊びを考えるし、古民家で段差があれば、つまずいたりするけれど、体験して覚える。画一的でない素晴らしい取り組みの保育園でした。息子を育てる時にこんな保育園が近くにあったら通わせたかったなぁ‥これから益々このような教育が増えますように。案内していただいた村上副園長さんありがとうございました。」

#富岡保育園

#みんなちがってみんないい


先日、となり街である、広島市福山市にて“染色家・グラフィックデザイナー”としてご活躍されている石北有美さんが、園見学をしてくださった後に、SNSに投稿してくださった一文です。

※気になる方は、Instagramなどで「石北有美」と検索してみてください。テレビドラマなどで芸能人が身につける衣類やカバンなども手がけておられますよ。


富岡保育園では、もちろんお子さまやお孫さんの入園を考えての園見学も受け付けしていますが‥子育て世代でない方たちや、保育や教育業界でない方なども含めて、あらゆる方々の園見学を積極的に受け付けしています。


なぜか?


保育(幼児教育・教育)は専門家だけで語られるべきものでないからです。いろいろな人たちに現場を見ていただき、そして意見を出し合い語り合っていくなかで、“その時代その時代に合った”“次世代へ必要な”保育(幼児教育・教育)を模索してことが大切だと考えているからです。


~石北様へ~遠方よりわざわさ足を運んで頂き誠にありがとうございました。励みになるお言葉であったり、次世代へ向けての取り組みのヒントとなる感性をシェアして下さったことに感謝しています。ありがたい言葉に恥じぬよう、富岡保育園一同、常に保育の質を向上する努めを果たしていきたいと思います。またいつでもお寄りください。お待ちしておりますね。


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キムチチャーハン
2021-12-17
毎週木曜日お昼13時生放送

おはようございます。久しぶりに‥とみほ村前の横断歩道で黄色い旗を振り回しながら交通安全運動をしておりました村上です。ときどき卒園児の学生や元保護者の方なども通学や通勤で通られ、顔を合わせる機会にもなっています。師走も半ば、ブログ読者の方も含めて時間に余裕を持って安全運転よろしくおねがいしますね。


さて、本日、木曜日と言えば‥ローカルメディア「エフエムゆめウェーブ生放送ラジオ」富岡保育園付属大学チャンネルの収録日でもあります。

※毎週木曜日お昼13時~13時30分(再放送19時~19時30分)79.2Hzでお送りしています。(ゆめネット笠岡放送123ch、スマホアプリ“FMぷらぷら”等でも視聴可能です。接続が難しい方はエフエムゆめウェーブまでお電話下さいね。)

ラジオ活動2年目を迎えた10月頃から番組内容を変更させて頂きました。保育や幼児教育などの専門的知識を村上がひとり喋りする内容から‥さまざまなゲストをお迎えしてどのように人生をエンジョイしているか⁉︎をお伺いしながら子育てと地域を応援する番組内容に変貌しています。

ひとりで喋る際には、前もって専門書などを読み込み、自分の言葉に直して話す訓練をして臨んでいました。読書や勉強をする機会を作るキッカケ作りにもなっていました。

そして、2年目から始めたゲストとのトークセッション。“ゲストとの間合い”をどのように30分間の中で良い距離感にもっていくことができるかが大きなテーマとなっています。生放送でもありますし、打ち合わせもしませんので、とにかくぶっつけ本番の中で、瞬間瞬間に感じたことを試行錯誤しながら訓練していくしかないんですね。ハラハラを通り越してヒリヒリした感覚の中、たいていは本番終了後にゲストと共に達成感を大きく味わっています。

ちなみに、ヒリヒリした中で学んだことのひとつは、『うなずく』ことでゲストの引き出しの鍵が開く可能性があることです。しかも“うなずき方”は、声の大小、うなずく深さ、間合い、目の合わせ方なども含めると、かなりの種類があることも学び途中であります。

ブログ読者の方でラジオをお聞きする機会がありましたら、いっしょにうなずきながらゲストのお話を聞いて下されば幸いです。


~おまけ~ラジオゲスト紹介

【9月】

■ヨシモトさん(カサセイホームズ営業部長)

【10月】

■ヒラキさん(富岡保育園事務長)

■カンダさん(富岡北地区まちづくり協議会事務局)

■ヤマナさん(和光みらい園副園長)

■イトウさん(社会福祉法人天神会理事長) 

【11月】

■シモガミさん(富岡交番巡査)

■シミズさん(富岡保育園保護者)

■シオミさん(富岡北地区まちづくり協議会会長)

■カタヤマさん(笠岡市定住促進センター)

【12月】

■フクトミさん・イケムラさん(島根県さくらこども園園長・あさりこども園副園長)

■サカモトさん‥オオツカさん(笠岡工業高校電気情報科)

[本日]

■マキノさん(富岡保育園保護者)

[12月23日]

■フジワラさん・カワイさん・スギキさん(富岡保育園卒園児)

[12月30日]

■ユノキさん(富岡保育園職員息子さん)


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お庭に描かれていたアート
2021-12-16
副園長村上の抱えるジレンマ

おはようございます。クリスマスやら年末年始が近づくにつれ、じょじょに2021年を整理整頓していこうとしている村上です。

※園の公式ホームページを私的日記として乱用していますこと誠に申し訳ございません。


本日、整理整頓してみるテーマは【広報・発信】です。

富岡保育園は、“とみほ村”というリアル仮想コミュニティの中にある一軒の乳幼児施設としての立ち位置を作っています。

岡山県笠岡市の東部にあたる富岡北地区に、その村は所在しており、保育者・保護者とともに、富岡北地区の地域の方々も含めた“社会全体での子育て”を推進しています。

毎月園長先生が編集している【とみほ村だより】には、富岡保育園と富岡北地区まちづくり協議会の予定・保育実践のコラム・富岡保育園のお昼ごはんメニュー・誕生日園児の紹介などが綴られ、保護者や地域内外の富岡保育園ファンに配布しています。

また2021年には、【たまろう、とみほ村】を園長先生と村上で編集し、保育者・保護者・地域の方々を応援する配布物を作りました。また「私設公民館とみほ村文庫」開設へ向けての寄付なども募り、見事に実現しました。

他にも【ほぼムラカミときどきキミちゃん】を編集し、富岡保育園の保育実践について、事細かく解像分析した文章を綴り配布しました。

加えて、地域のローカルラジオに番組を持たせていただき、子育てと地域を応援するメッセージを毎週公共の電波で配信しました。ときには幼児教育の専門的知識の話であったり、富岡保育園や村上の裏話をお話ししました。そして2年目を迎えた10月からは、とみほ村のファンの方や、笠岡市などで魅力的な活動をされている方をゲストにお迎えし、さまざまな方の想いをとみほ村に繋げる活動に勤しみました。

そして、実は一番力を入れていると言っても過言ではない広報・発信活動は、ホームページ上の【副園長ブログ】です。読者の顔が見えませし、どれだけ需要があるかも分からないにも関わらず、とにかく“赤裸々に”“誠実に”“嘘のない”言葉、文章で綴ることを心がけて日々配信しています。もしも毎日お読みになってくださる方がおられるのならば、副園長村上の現在の思考法や心身の状態などが感じとられる内容になっているかと思います。

上記のあらゆる広報・発信活動をしていくなかで、2021年最も効果的であったのは‥上記の項目をさしおいて、【園見学をして頂きながらの1対1でのコミュニケーション】でした。実際に目で見て耳で聞き、子どもや先生たちの心に触れながら、互いに保育について幼児教育について、また未来についてを語り合うことです。


実は、ある“ジレンマ”を抱えていることを最後に綴っていきたいと思います。

矛盾しているようですが、現在、村上はスマホ(インターネット)を利用して副園長ブログを綴っていますが、このスマホを利用して得られる散々たる情報に、実は大きな葛藤を持っています。

「保育や幼児教育や子育て」といったキーワードだけでも、検索すると膨大な情報が飛び込んできます。10年前には存在しなかったような、〇〇式教育・〇〇モデル・〇〇スキルなどのような、アルファベットやカタカナを多く含んだ格好良さそうなワードが散々と散りばめられています。

そして、ひとたび園や学校、塾やサークルなどのコミュニティのホームページを開けば、またたくまに広がる見映えの良い写真や動画が配信されています。もちろんありのままの場面もあるでしょうが、デジタル技術をふんだんに使った加工や編集などを通して現実乖離している場合もあるのではなかろうかと。

そんななかで抱える“ジレンマ”とは⁉︎

広報・発信に精力的に励むがゆえに、富岡保育園で現実に行われている保育実践が、“誇張されていないか”“現実離れしていないか”“見映えを良くしようとしていないか”‥もしもそうなっているとしたら⁉︎いくら多くの言葉や写真や動画を発信しようとも、“信じる”ことができない偽物や安物さを感じるものになってしまいます。

この“ジレンマ”を2022年は解消するべく、広報・発信活動に努めていきたいと思います。あいかわらずの個人的な日記要素が含まれてしまっている副園長ブログは雨の日も風の日も365日続けていきます。ブログ愛読者の方には、あたたかく見守っていただきながら、ご指導ご鞭撻のほうをお願いしたいと思います。


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2021-12-15
江戸時代職人も想定外の刺客

おはようございます。早朝に登園していた子どもと近所を散歩しながら、富岡北地区まちづくり協議会回覧板を届けました村上です。あたり一面の草花には霜がおりており、朝日の光と重なり白焼けとなって眩しく映りました。


さて、富岡保育園の建物のウリ⁉︎と言えば‥江戸時代末期天保14年に建てられ、天井裏にある大きな梁や松竹梅の欄間(竹の部分は現在ありません)などが特徴的な古民家でしょうか。職人の技術が随所に張り巡らされた建物に、なんと令和時代からの刺客⁉︎が侵入⁉︎しました。

その刺客とは‥空中を縦横無尽に飛び回る‥ドローンです。

実は昨日、岡山県笠岡市笠岡工業高校土木科の学生と先生が来園されました。来年度へ向けて水面下ですすめているプロジェクトの打ち合わせのためです。

(※決定していないので大きな声では言えませんが‥ココだけの話‥来年度、富岡北地区の航空写真や動画をドローンを使用して撮影して頂く計画をすすめています。昨日は富岡北地区の神社やお寺を実際に歩いて視察しながら、富岡北地区に興味を持っていただきました。)

打ち合わせ後に、小型のドローンを富岡保育園内で試しに飛行してくださいました。江戸時代の建物の中に令和時代のドローンが侵入していったんですね。江戸時代に建築に携わった人たちも、180年後に、まさか部屋の中をドローンが飛び回るなんて思ってもみなかったんじゃないかと思います。もちろん保育施設として、赤ちゃんが床の間でオムツを替えたりするなんてのも思ってもみなかったと思います。


最新の機械(ドローン)を操作する学生に対して、子どもたちの眼差しは憧れの光となって映っていました。学生も含めた大人が、イキイキと、こだわりをもったり、夢中になったり、没頭したり、楽しんだりする本物の姿を“見せる”ことは、子育てには大変有効に働くんじゃないかと思いました。


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富岡保育園内、初‼︎ドローン飛行‼︎
2021-12-14
冬遊び満喫の鍵「血の巡り」

“しもやけ おててが もうかゆい”

おはようございます。ある歌の歌詞を口ずさんでみた村上です。

ブログ読者の方ならば、もうお分かりですよね⁉︎そうです。「たきび」という童謡です。

この歌詞のシーンを解説しますと‥

しもやけを発症させている子どもが、落ち葉などで作った焚き火にあたっている最中に、しもやけ部位が温まることにより痒み(かゆみ)を引き起こしているんですね。ただ、このシーンの子どもに注意してほしいことは、「かゆくなっても、しもやけ患部を引っ掻いたり擦ったりしないでね。」ということです。


せっかくなので本日は【しもやけ】について勉強してみましょう。もしもブログ読者で毎年発症しておられる方などおられれば参考にしてみてくださいね。

しもやけのメカニズムは、手足や鼻・耳などを流れる血管が寒さによって収縮し細くなることで“血の流れが悪くなり炎症を起こしてしまい”赤く腫れるように浮腫んで(むくむ)きて、かゆみや痛み、しびれを併発させる状態のことを言います。

※医学的には「凍瘡」(とうそう)と呼ばれます。(凍傷とは全く別の病態です。)

ちなみに、子どもは体が小さいほど、比例して体表面積が大きくなるので、外部からの寒冷の影響を受けやすく、そのため、しもやけの発症リスクが高く、また重症化しやすいんだそうです。


それでは、ここからは最も重要な予防方法を4つ紹介していきますね。メモのご用意を。

①寒冷にさらされる前に、手袋・耳当て‥ネックウォーマーなどの防寒具を着用する。

②手袋、靴下、靴などは、ゆるめのサイズを選ぶようにする。きついサイズを着用すると血の巡りが悪くなる。

③湿気に体温を奪われないようにする。ぬれた手はハンカチですぐに拭き、湿った(しめった)靴下や靴は早めに取りかえる。

④十分な睡眠と水分・栄養をとる。


※上記の予防方法を実践しているにも関わらず幼少期から何度もしもやけを繰り返してしまう場合は、小児科や皮膚科の受診をオススメします。


これから冬本番に向かっていきます。冬の遊びを満喫するためには、見守る大人がきちんとした知識を身に付けておくことが必要不可欠です。


※上記は、株式会社日本学校保健研修社発行『健』2022−1月号を参照しています。


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2021-12-13
嬉しそうに忙しいおんなのこ

 それはそれはいそがしそうに、部屋中にちらばっている、ごっこあそびや人形あそび用の服やスカートを集めるひとりのおんなのこ。日が暮れはじめた夕がたのひととき。おんなのこのお迎えの時間までには、まだほんのりとした時間は残っているでしょうし。何をそんなにあわててお片付けをしているのだろうかと思いましたら‥

「ねぇ、ねぇ。せんせいはどの服がいいの?」

と、おんなのこが尋ねてきたものですから、よくよく片づけられた服やらスカートを見てみたところ。

 片付けていたと思ったのは勘違いのようでした。おんなのこは、棚や机に、集めてきたごっこあそびや人形あそびの服やスカートを、きれいに並べていました。赤色のスカートは、赤が際立つように広げていますし、柄が豊かな服は、柄が際立つように広げています。

「ここは、わたしの服屋さんだからね。たぶん、せんせいに似合うのはないと思うけど、見て行ってもいいよ。」

と、おんなのこが、それはそれは気持ちをまっしぐらに伝えてくれたものですから、じっくりと陳列された服やスカートなどを見させてもらいました。

 そうしているうちに、おんなのこは、まわりで他のことをして遊んでいる友だちにも声をかけていきます。

「ここ、わたしの服屋なの。好きな服があったら買ってもいいよ。」

 その声にときどき、寄っては、服やスカートを見ていく友だち‥ではなく今はお客さんたちでしょう。お客さんがさわった服やスカートは、お客さんがお店から出ると、おんなのこは丁寧にまたきれいに広げて並べ直し、そしてそれを繰り返しています。それはそれはうれしそうにいそがしそうに。


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★「私設公民館とみほ村文庫」は平日9時~17時まで開所しています。お気軽にお越しくださいね。(富岡保育園内にあります。)

わたしの服屋さん
2021-12-12
猪の肉とボジョレーヌーボ

最近良いことが続きに続いて、逆に⁉︎不安を感じてしまう幸せ者の村上です。本当に良いこと尽くめでして、今日も美味しいお肉とお酒で一日を終えられそうです。(※富岡北地区の方々から“猪の肉”と“ボジョレーヌーボ”を先日頂きました。遠慮なく味わわせてもらいますね。)


そんなこんなで、本日はブログ愛読者に良いこと話をお裾分けしたいと思います。(本来なら、お肉とお酒を分かち合いたいのですがね。)

まず昨日のことに、ガン再発定期検診後‥お会計中に廊下で、とある方にすれ違ったんです。何食わぬ顔で車椅子を押す看護師さん。特に目立った特徴は無いのですが、“なにか”を感じたんですね。どうしても気になってしまい、お会計後に再度すれ違った廊下へ向かいました。大きな病院ですし、たくさんの看護師さんがいるだろうし、もう会える見込みはないだろうと思いながら‥しかし奇跡って起こるもんなんです。なんと、“なにか”を感じた看護師さんがまた通られたんですよ。

村上「看護師さーん、すみません。違ったらすみませんが‥もしかして、ヤマキさんという名前ではありませんか?」

“なにか”を感じる看護師さん「はい、そうですよ。あ!その声‥なんか聞き覚えある。名前はなんて言うんですか?」

村上「むらかみたいし、と言います。3年くらい前に、ここの3階の血液内科で癌治療でお世話になりまして。実は当時、退院後にヤマキさんに御礼に伺ったのですが、産休中でおられなくて‥」

“なにか”を感じる看護師ヤマキさん「あー、わかる、わかる。思い出したよ。そうそう、子どもを産んでね。そうだったんだ~めちゃくちゃ元気そうでよかったよ~。(ヒョウ柄のズボンに、当時の倍ほどふっくらした姿を見て)」

村上「本当に、当時はありがとうございました。お陰様で、この通りめちゃくちゃ元気にさせてもらっています。本当にありがとうございました。」

当時、癌を告知されたと同時にベッドに乗せられ病棟に運び込まれた際、入院の説明などを、それはそれは“丁寧に”して下さり、輸血や初回の抗がん剤治療などが行われた入院1ヶ月目を担当して下さった看護師さんが、ヤマキさんだったんです。かなり動揺して精神的にも追い込まれていた状況の中、ヤマキさんの名前だけは絶対覚えて、退院できたら絶対に御礼を言いに行こう!と決意していたんです。本当に会えて本当に良かったです。


そして良いことは、まだまだ続きに続き‥今日のことに、職員会議終了後‥玄関先のチャイムがすこし控えめに鳴りました。

いつもなら、現場職員に対応を任せるのですが、“なにか”を感じて、村上自ら玄関先へ向かいました。すると、控えめに玄関口を開け、佇む、とある女性。

なんと、10年ほど前、一緒に富岡保育園で働いていた方でした。

控えに佇む女性「お久しぶりです。突然連絡もなしに来てしまいました。」

村上「お久しぶりです〜!!!うわ〜、是非是非、中にお上がり下さい。」

10年ぶりのお久しぶりの女性「ありがとうございます。今日来る前に、予習がてら富岡保育園のホームページを見てきました。村上先生のブログも読みました。あんな文章の才能があったなんてビックリです。」

村上「いえいえいえ〜。読んだ下さってありがとうございます。さぁさぁ、どうぞ、どうぞ。」

お久しぶりの先生は、当時富岡保育園には2年足らずの在籍でした。けれども、ご都合により退職された後にも、園長先生や二代目園長先生とはお手紙などの交流を続けておられたんだそうです。

村上にとっては10年ぶりなはずなのですが、つい最近会ったような“なにか”を感じたんですね。“丁寧な”佇まいや所作、言葉遣いが当時のままで美しく記憶を甦られさせてくれたからだと思います。

(※お久しぶりの丁寧な先生と、園長先生、村上で、近況報告をすることができました。丁寧さへの憧れや尊敬をもつことができた、とても素敵な時間でした。本当にありがとうございました。)


ブログ愛読者の方々、いかがでしたでしょうか?良いこと話でお腹いっぱいになって頂けたでしょうか?

人と人との出逢いに“丁寧な”ひとときがあると、記憶は素敵に甦るもののようです。


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2021-12-11
土足厳禁⁉︎な子どもの世界へ

私事ですが‥本日、毎月のガン再発検査に行っております村上です。ご時世がら特に病院勤めの医師や看護師や事務の方々など心身ともに疲労が積もっているはずなのですが‥そんな中でもワントーン高いボイス、また患者さんのリズムに合わせた丁寧な声に、プロフェッショナルさを感じずにはいられません。日々、僕を含めた患者の安心をお守り下さりありがとうございます。


さて、本日のブログは‥ブログ読者の方の“想像力”がものを言いますので、是非あたたかい飲み物と甘いお菓子を口に含みながらお読みくださいね。


昨日の、とみほ村の富岡保育園では毎月恒例の“らんらんピクニックday”が開催されていました。ほぼ唯一に近い年齢別活動のようで、就学前園児(classエジソン5歳児)限定です。ご家庭から空(から)の弁当箱を持ってきて頂き、お台所スタッフが中身を作り詰めていきます。そして出来上がったお弁当を携えて、とみほ村の中の“好きな場所”で、友だちと賑やかに、ときにはひとりこっそり食べる活動です。

そんな“らんらんピクニックday”での、とある場面をご紹介したいと思います。


Aちゃん「これ、ミートボール‼︎」

Bちゃん「ハハハハハ(笑)」

Bちゃん「これ、トマト‼︎」

Aちゃん「ハハハハハ(笑)」

なにやら、仲睦まじく、2人の女の子たちが、具材を箸やフォークを使って持ち上げ、そして見せ合いながら、それはそれは朗らかに笑い合っています。


この2人の女の子。実は前日からある準備をしていたんです。

Aちゃん「明日、ここで“らんらんピクニックday”しよう‼︎」

Bちゃん「いいね~‼︎じゃあ、私たちの家を作っておこうよ。」

と、いった具合に‥木製のベンチを2つ運び込む、合わせて正方形に近い面を作りました。そして、手で砂や土などを一生懸命払い除けて、自分たちの食べる場所をキレイにしておきました。

そして、いくつかのビールケースや牛乳瓶ケースを運びこみ四方を囲んでいきます。ある程度、まわりとの境界線ができると、次にインテリアを決めていきます。

Aちゃん「これ(ビールケース)は、私の靴箱で、これ(隣のビールケース)はBちゃんの靴箱ね。」

Bちゃん「わかった。じゃあ、これ(靴箱に見立てたビールケースの間にもう一つビールケースを運び込み)を玄関のドアにしようよ。」

Aちゃん「いいね。じゃあさ、それ(玄関のドアに見立てビールケース)の、ここ(ビールケースのところどころにある穴)に鍵をかけようよ。」

Bちゃん「わかった。じゃあ、ちょっと待ってて‼︎」

(Bちゃんは、あたりから、千日紅のお花を1本と、風船ゴムのカスを1つ拾って持ってきました。)

Aちゃん「じゃあ、これ(風船ゴムのカス)が私の鍵で、それ(千日紅のお花)がBちゃんの鍵な‼︎」


2人にとっては、2人だけの、2人しか入れない小さな家の出来上がりでした。もちろん屋根や壁などは大人の目では見えないのはお分かりだと思います。けれども、見えないからと言って、あまりにも楽しそうであるからと言って、平然と大人が土足で踏み入れるような世界ではありませんよね。ましてや声をかけることすら憚る(はばかる)ような素敵な世界に、つい、うっとり見惚れてしまいました。


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチなど随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願いします。

★「優しく灯るイルミネーションby笠工テクノ工房」は平日18時ごろまでの点灯です。お気をつけてご鑑賞下さいね。

★私設公民館とみほ村文庫は平日9時~17時ごろの開所です。お気軽にお越しくださいね。

2人だけの世界
2021-12-10
トミホ村のアソベルコドモ族

おはようございます。ただいま園長先生オススメの福音館書店による「月刊たくさんのふしぎ~ギアナ高地 謎の山テプイ~寺沢孝毅」を朝読しています村上です。とにかく一言感想を言ってみると‥「そそのかされるわぁ~。」ですね。


ブログ愛読者の方に質問です。

「行ってみたい国、行ってみたい場所はありますか?」

現実的なこと(お金や移動手段など)はひとまず置いておいて、とにかく“行ってみたい”に焦点を当てて考えてくださいね。

ちなみに、村上は先日ラジオゲスト出演して頂いた富岡北地区まちづくり協議会会長さんのオススメの地「ペルーのマチュピチュ」に、いつかは行ってみたいと思っています。


さて、話を冒頭に戻しまて‥ブログ読者の方の大半が思ったこと「まず、ギアナ高地ってどこ?謎の山テプイって何?」

ギアナ高地は、地球儀であらわすならば日本のちょうど裏側。南アメリカ大陸の北部、ベネズエラやコロンビア、ブラジルなどなどの国にまたがる広大な丘です。その広大な丘に100ほどある、巨大な岩山、地元の先住民族ペモン族の言葉で言うならば「魔の山」と称されるのが“テプイ”なんです。

で、ここからが面白いのですが、ギアナ高地に君臨するテプイは、非常に環境が過酷なんです。土なども激しい雨や風にさらされほとんど出来ない状態であるからこそ、植物などはコケ類などにゆっくりゆっくり根付くしかないんです。植物が育ちにくいということは、当然、虫などの生き物も生き残りにくいんです。厳しい環境に耐え続けて命をつないだ種だけが生き残っていくんです。

ちなみに、過酷な環境のテプイ頂上台地には、地球の成り立ちを解き明かす固有種の植物があります。

それは、南アメリカという大陸にヒントが隠されているからです。

約6億年前、地球の南半球には、“ゴンドワナ大陸”と呼ばれる広大な大陸がありました。その後、大陸が切り離されながら移動した結果、ユーラシア・北アメリカ・南アメリカ・アフリカ・インド・オーストラリア・南極などの大陸に分かれていったんです。

が‼︎移動していく大陸のなかで、南アメリカ大陸だけがほとんど同じ位置のまんまだったわけです。だからこそ、ギアナ高地はずっと熱帯にとどまり続け、そこに住む生き物は姿を大きく変えず、古い姿のままの動植物が残っているんです。


さて、今日のブログ記事。「ギアナ高地に興味持った方は是非足を運んでみてね‼︎」とまとめることもできるでしょうし‥「知らないことを知るのって楽しいよね‼︎好奇心が湧くと元気が漲るね‼︎」とまとめても良いかと思うのですが‥

副園長村上は、【環境】に焦点を当ててまとめてみたいと思います。どんな動植物も、住む環境下によって、生き残る戦略をとっていくわけです。もちろん、僕たち人間も同じように。

現代日本の子どもの環境で言えば、地球温暖化や子どもの貧困が叫ばれるなか‥冷暖房完備、もしくは床暖房完備、また興味や好奇心を本能的に働かせる必要もないままAI機能がオススメするコンテンツで遊ばせてくれるデジタル玩具、年齢別に評価してくれる区切られた教室などなどの【環境】で生き残る戦略をとる乳幼児がいるかもしれません。すると、体温調節機能や好奇心や自己肯定感などは退化させて、例えば承認欲求などを進化させる生存戦略をとるニンゲンも出現してくるかもしれません。


それでは、エド時代末期に建てられた、段差だらけの木造古民家の住まいと、凸凹だらけで鉄筋遊具が無くなった、大きな石や大きくえぐれた築山のあるお庭で育つ、トミホ村のアソベルコドモ族たちは、どのように生存戦略をとっていくのでしょうか?年齢別の活動もほとんど無ければ、指示をしてくれるセンセイもほとんどいなければ、ハイスペックなデジタル玩具も無ければ、ホイクシという限定された大人だけでない多様な大人が日々行き交う環境下で‥


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・ワンコインランチ・保育実習など随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願いします。

★「優しく灯るイルミネーションby笠工テクノ工房」は平日17時~18時ごろ点灯しています。お気をつけてご鑑賞下さい。

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★トミホ村アソベルコドモ族の研究を副園長村上と一緒してみたい方も募集しています。研究室“保育LABO”を設置していますよ。

2021-12-09
戦国時代から園見学に!?

織田信長軍の鉄砲隊に膝を撃ち抜かれ負傷した忍者が、戦国時代からタイムスリップし、なんと‼︎令和時代の富岡保育園へやってきた、嘘のような本当の話を今日はご紹介したいと思います。

先日、岡山県北にある津山城を取り巻く鶴山公園(かくざんこうえん)を盛り上がるボランティアグループ「作州忍者鶴山隊」(さくしゅうにんじゃつるやまたい)のメンバーの方々が岡山県南笠岡市富岡605にやって来られたんですね。

ブログ愛読者の方で察しが良い方ならば、なんとなく予想がついてきたかもしれません。織田信長軍とのエピソードは、作州忍者鶴山隊の方々の設定なのでは⁉︎(←ロマンある物語なので、これ以上は解き明かせません。ご了承ください。)


【私設公民館とみほ村文庫】の記事を中国新聞でご覧になった方が、ボランティア忍者グループのメンバーの方へ「富岡保育園へ行ってみようよ!鉄は熱いうちに打てって言うし、とにかく早く行こう!」とお誘いくださって県北からの園見学が実現されました。

ボランティア忍者の方々から「いやー、この建物を保育園として使っているのが良いよね。天井裏に忍び込んでおこうかな。」「子どもたちが賑やかに遊んでいて、良いねー。最近なかなか、こんな風に遊ぶ子どもたちがいないからさ。良いよねー。元気が出るね。僕も一緒に飛んで走り回りたいんだけどさ。ちょっとさ、鉄砲で撃たれて古傷が痛むんだよね。」などなど、冗舌に園内や文庫内をワクワクしながら見学して下さいました。

また、お庭で遊ぶ子どもたちには「お!みんな!忍者って知ってるか?手裏剣の飛ばし方は知ってるか!?お!もうちょっと膝を曲げて!そうだ!」などと、すぐに子どもたちの好奇心のハートをキャッチしておられました。


帰り際に‥「村上さん!あたたかくなったら、いっしょに楽しいこと、おもしろいことしましょうよ!」と、エネルギーだらけの言葉を贈って下さいました。本当にありがとうございました。

ちなみに、ボランティア忍者のひとりの方は、「街頭紙芝居」をオリジナルの自転車を使って活動されていたり、また岡山県より北に進んだ鳥取県では「鉄道模型のジオラマ」を自作で作り子どもたちなどに鑑賞してもらっているんだそうです。「何歳になっても、僕は子どものまんまで、楽しいこと、おもしろいことがしたいわけ。小学校の時、授業中にパラパラ漫画をずっと描いていたら先生から“おまえ、絵が上手いじゃないか”と怒られるのではなく認めてもらったの。それから絵を描いたりモノを作ったりする活動をずっと続けてんだよね。」


とみほ村には、戦国時代まではいきませんが‥江戸時代末期に建てられた建物を利用した一軒の保育園があります。また、地域内外の学生や年配の方々の憩いの場である私設公民館もあります。ブログ読者の方を含め「保育園の子どもたちと〇〇がしたい!公民館で〇〇がしたい!」とのご要望の声をドシドシ受け付けています。是非お気軽にお問合せくださいね。

※ボランティアイベントなどの要望の打ち合わの際にも、必ず富岡保育園の保育実践や、とみほ村運営理念のお話をさせて頂きます。


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2021-12-08
空がぐちゃぐちゃになってる

「守景(もりかげ)の絵じゃーん‼︎うわー‼︎私この絵が大好きなんよ~‼︎東京の美術館まで観に行ったことあるんよ‼︎」

昨日、【私設公民館とみほ村文庫】に足を運んでくださった方が、日本美術絵画全集第16巻久隅守景(くすみもりかげ)編の表紙絵を見て感動されて放った一言です。

ちなみに江戸時代に狩野派の弟子で一番優秀であった守景の「納涼図屏風」に感動された方はご友人と一緒に、ある目的を持って、とみほ村に来られました。

「村上さん。実は、私の友人、いろいろと疲れているみたいで愚痴っぽくなっちゃってね。ワンコインランチ頼めるかしら⁉︎子どもたちと一緒にご飯でも食べたら元気がでないかしらね⁉︎」

守景ファンの方の目的は友人を元気づけることなんですね。そのために“とみほ村ワンコインランチ”を選んでくださったわけです。

子どもたちとのワンコインランチ後、守景ファンの友人の方の表情は、なんだか晴れ晴れとした、どこか悩みや考え事などが吹き飛んだように見えました。

守景ファンの方「賑やかな中で食事ができて楽しかったわ。私の友人も、今日はよく眠れるんじゃないかしら。サバの味噌煮おいしかったわ〜!ありがとうございました!」


どのご時世でも、学生は学生の悩み。20代は20代の悩み。80代は80代の悩み。独身は独身の悩み。所帯持ちは所帯持ちの悩み。病気や怪我の悩み。悩みがないことへの悩み。考えだしたらキリがありません。最近村上の耳にも「なにが不安か分かりませんが、なんだか不安で、夜なかなかな眠ることができません。」とのお声が入ってきます。

そんな方に朗報です‼︎

とみほ村では、乳幼児の保育を対象とした保育施設「富岡保育園」が一軒あります。そこでは、保育士資格や栄養士、調理師資格を有した職員が主に保育活動をしています。

が‼︎資格を有しておらずとも、とみほ村は、年齢や職種、性別や国籍など一切問わずwelcome(ウエルカム)なんです。

とみほ村で、1日、1時間、30分でも、子どもたちや先生たちなどと、同じ時間を共有する、つまり一緒に暮らしてみてはいかがでしょうか。


【とみほ村おすすめ体験プラン】

※それぞれの体力やお時間の都合なども含めて調整可能です。

・10時ごろ~ とみほ村NOW(ボランティア・職場体験など)に参加する。子どもたちと、ままごとをしたり、お庭を散歩したり、絵本を読んだりできます。また、遊んでいる様子を見ながら、縁側で現場保育者たちとほうじ茶などを飲むのもオススメです。

・11時30分ごろ~ とみほ村ワンコインランチ(500円※食材などの関係で前日までの予約をお願いしています)に参加する。子どもたちと一緒にちゃぶ台を囲んで食事をとります。好きな食べ物や苦手な食べ物の話をしたり、最近の出来事をお話しするのはいかがでしょうか。お替りも自由です。

・12時30分~ 私設公民館とみほ村文庫で休憩する。ご興味がある本、また今まで関心を持ったことがない本と出会えるかもしれません。古道具やメダカに囲まれながら、ゆっくりしたお時間をお過ごしください。

・14時ごろ~ 時間を忘れて、ボーッとしていたところ。我にかえり、気をつけて帰路に向かう。


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチなど随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願いします。

★「優しく灯るイルミネーションby笠工テクノ工房」は平日17時~18時点灯しています。お気をつけてご鑑賞ください。

★添付写真の説明‥昨日の16時ごろの空に、浮かぶ泳ぐの表現が当てはまらない、上空の風で刻々と変化する雲を見上げる子どもたちの写真です。「あれは、恐竜みたい!」と言う子どももいれば。「空がぐちゃぐちゃになってるよ!」と言う子どももいました。

恐竜みたい
空がぐちゃぐちゃになってる
2021-12-07
富岡保育園の歴史 S40年~

皆様1日お疲れ様です。さきほど【私設公民館とみほ村文庫】の記事を新聞で読まれた方から寄付金(志)を預かりました、館長の村上です。文庫の備品購入などにあてさせて頂きたいと思います。社会貢献がともにできることに感謝しております。本当にありがとうございました。


ちなみに寄付金(志)を頂戴しました方とは、館長村上、実は面識もなく、また富岡保育園にも足を運ばれたことがないと思うんですね。是非、ご都合がつく範囲で、岡山県笠岡市富岡605までお越し頂ければ幸いです。


そんでもって、本日は‥まだ富岡保育園へ足を運ばれたことが無い方に向けて、『富岡保育園の歴史』を、すこし駆け足になりますがお伝えしたいと思います。がんばってついてきて下さいね。

『富岡保育園の歴史』

昭和40年、日本が高度経済成長時代のど真ん中にある年。笠岡市富岡地区近辺にも団地が多く形成され乳幼児が激増し、保育施設不足が嘆かれておりました。「ポストの数だけ保育園を!」と言われていた時代です。


そんな地域住民の“声”に現園長の祖母にあたります初代園長先生が、地域の“声”に共感し、笠岡市富岡605にあります、親族が所有しておられた江戸時代に建てられ元廻船問屋であった古民家を利用して、保育園をはじめました。そして昭和43年には児童福祉施設として認可保育園となりました。


また平成3年。現園長の母にあたります二代目園長先生が、より地域住民や社会のに寄り添うことができるように、経営主体を個人から社会福祉法人へと変更しました。平成10年には休日保育、平成15年には病後児保育をはじめました。「本来ならお熱が下がって自宅ですこし用心させたいのですが、どうしても仕事が休めず‥」などの保護者たちの“声”に寄り添うためです。その後、病院内保育施設の充実や、乳幼児医療制度、育休産休制度、有給休暇取得などが時代とともに整いはじめ、休日保育は平成16年まで、病後児保育は平成29年までで、いったん終えることになりました。


そして近年では、令和3年。自主事業として一時預かり事業を始めました。コロナ渦で都心から感染避難された家庭の子どもたちを受け入れたり、笠岡市外で待機児童となってしまった子どもなどを受け入れたり。子ども同士の関係性から得られる健全な発達をのぞむ保護者の“声”に寄り添うためです。


また先月(令和3年11月)には「私設公民館とみほ村文庫」を園内敷地内に開所しました。これも地域住民から「独居老人、つまりひとりで住まわれている年配の方や、また籠り(こもる)がちになっている学生が、元気の出る、癒される居場所を作ってくれないだろうか」との“声”に寄り添って実現しました。



富岡保育園の歴史はまさに、保護者や地域住民、そして社会全体からの“声”に寄り添った証でありますし、またそれらに携わった人と人とのご縁にて、約60年にわたり無事に誠実に運営できています。

現在は園長、副園長、事務長、主任、副主任、マネージャー、栄養士、調理師などを含む23名の保育者と、76名からなる園児、また保護者やご近所などの地域の方々とともに、日々を丁寧に暮らしています。



お読みになられましたブログ読者の方、いかがでしたでしょうか?ご興味や関心を持っていただけましたら、是非一度足をお運びくださいね。お待ちしております。

※誤解のないように‥見学料や入場料などは一切いただいておりません。“笑顔”と“感謝”の気持ちを共に巡らせることができれば幸いと考えています。



★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・ワンコインランチ・保育実習など随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願いします。

★「優しく灯るイルミネーションby笠工テクノ工房」は平日17時~18時ごろの点灯となります。お気をつけてご鑑賞くださいね。

★私設公民館とみほ村文庫‥平日9時~17時開所しています。続々と新着古本が届いていますので、是非是非足を運んでみてくださいね。

2021-12-06
ブログ愛読者も手紙を書こう

突然ですがブログ愛読者の皆様‥

「お手紙を最近“直筆”で書いたことがありますか?」

パソコンやスマホなどを利用したメールやLINEではなく、文房具の鉛筆やシャープペンシルやボールペン、又は万年筆や筆ペンなどで、紙に直接、自分の手を動かして書くことです。


ふらっと足を運んだ「文房具とお茶」のお店(尾道市【綴る。】)にて、煎茶を飲みつつ‥

店主さんが、複数の戸棚(元々ウイスキーのお店だったようで、ウイスキーを複数保管しておくために備えつけられたシックな木調の棚)から1つの扉を開き、1枚の紙をとりました。それは直筆で書かれた手紙でした。

複数の戸棚には全て手紙が入っているんだそうです。まだ会ったことがない、むしろ今後も会うことはないかもしれない誰かに向けて直筆で書かれた手紙です。

その手紙に対して、会ったことがなければ、知るよしもない誰かが返事を書くんです。おもしろいですよね?


このたび村上が返事にチャレンジした手紙には‥上司か先輩らしき方に分からないことを聞いたら「あなたに教える時間がもったいないことくらい分かる⁉︎」と言われたようで、傷ついてしまっていました。そして「素直さって死じゃん」「分からないことは聞いた方が良いという常識が覆りました。みなさんは最近、常識が覆ったことありますか?」などの言葉が綴られていました。

実は、この手紙の返事を書くことを躊躇った(ためらった)んです。なかなか励ましの言葉や、自分の中で常識が覆った体験が思い浮かばなかったからです。

頭を抱え悩んでいますと、店主さんから「とりあえず、手紙とペンを置いておきますね。手紙を前にしてペンを持つと意外と言葉が思い浮かぶかもしれませんよ。」と声をかけられました。


性別や年齢も分からない相手の顔や想いを浮かべながら、村上が綴った手紙の内容は‥

「僕の勤めている、とある保育園では不思議なことが起こるんです。ある1人の子どものソックスが片方よく無くなるんです。先生や友だちが探しはじめるのですが、本人はいたって知らん顔で困った様子が無いんです。それもそのはずで、実は片足に2つのソックスを重ねて履いているからなんです。無くしたと思っているのは先生や友だちだけで、本人は無くしたつもりはなく、ただ“片足に2つのソックスを重ねて履くこと”が自分の流行り(ファッション)なわけなんです。バランスが悪いような、靴などを履くときに気持ち悪くないのかなと、僕の常識が覆ったひとときでした。最後に‥僕は『素直さは美』だと思いますよ。素直なあなたのままでいてください。」と、綴ってみました。

するとですね、なんだかココロがスッキリしたんです。なるべく丁寧に字を書き、なるべく丁寧な言葉を選ぶことで、返事を書いている自分自身が気持ち良かったんです。

※お調子にのって、金木犀(キンモクセイ)のイラストが描かれた手紙セットを購入してしまいました。誰に何を書こうか考えるだけでワクワクドキドキするものですね。


~おまけ~

ふらっと足を運んだお店パート②「本と音楽」のお店【尾道市“紙片”】にて、保育LABO用にあれやこれやとお買い物をしました。

ご紹介しますと‥

(書籍)

・「美しい痕跡~手書きへの讃歌~」フランチェスカ・ビアゼットン

・「喫茶店で松本隆さんから聞いたこと」山下賢ニ

・「差別はたいてい悪意のない人がする~見えない排除に気づくための10章」キム・ジヘ

(CD)

・いろんなためいき

・ちよそら


まだ購入して読んでいない本がたくさんあるにもかかわらず‥積読が増えてしまういっぽうなことを店主さんに打ち明けると「購入した時点で読んだようなものです。本という物体からエネルギーをもらえるから安心してください。」と声をかけられました。現在ページをめくるのが、もったいなく、表紙を見たり撫でたりしています。


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★私設公民館とみほ村文庫‥平日9時~17時ごろ開所しています。※本などの寄付は常時受け付けております。(状態によってはお断り又は廃棄する場合もありますのでご了承下さい。)

★「優しく灯るイルミネーションby笠工テクノ工房」‥平日17時~18時点灯しています。(土日は、村上が保育園にいる場合は点灯していることもあります。)

2021-12-05
中国新聞の記事を紹介します

おはようございます。テレビを見る習慣はありませんがN〇Kの朝ドラだけは最近欠かさず見ている村上です。N〇Kも働き方改革なのか土曜日の放送は総集編のようで、次週が待ち遠しいものです。


さて、話は変わりますが‥

昨日【私設公民館とみほ村文庫】へのお問い合わせを多数頂きました。

「大事に保管していた“日本美術全集”を、そちらに寄付したいのですが、いかがでしょうか?」

「写真家の知人がいるのですが、そちらで写真展を開催できないでしょうか?」

「趣味で絵画をしているのですが、そちらで絵を飾って頂けないでしょうか?」

などなど‥大変ありがたいお声かけを頂きました。

私設公民館とみほ村文庫は、利用者の方とともに育つコミュニティスペースです。是非、ご要望やご意見などがありましたら気軽に問い合わせ下さい。

(※できれば直接、文庫を拝見してもらいながら、「〇〇を置いてみたい」「〇〇をやってみたい」などの意見交換ができればと考えています。館長 村上 09X33715648)


ちなみに問い合わせが増えた理由として‥実は昨日(12月3日付)“中国新聞”に文庫記事が掲載されたからなんです。

※取材をして下さった記者の方は、なんと‼︎先代(二代目)の園長先生時代の富岡保育園卒園児‼︎

どんな記事か気になりますよね⁉︎

中国新聞を購読していない方のために、本日は全文ご紹介しますね。

【富岡保育園に交流空間~笠岡 寄贈本1000冊や木製テーブル~】

 地域住民たちの交流場となる空間が、笠岡市富岡保育園内にお目見えした。病後児保育施設を改修した「とみほ村文庫」。室内には、地域住民から寄贈された約千冊の書籍や、ぬくもりのある木製テーブルなどを配置。地域や世代、職種、国籍を超えた多様な人が集える交流の場を目指す。(谷本和久)

 同保育園が2003年に病後児保育施設として整備した木造2階建て建物の1階部分2室計約20平方メートルを改修。本棚や木製ブランイド、木製収納箱の長持ちを利用したテーブルなどを置き、温かみのある木目を基調にした各6畳の文庫室と交流室に整えた。

 長持ちをはじめ、小説や雑誌などの書籍、コップなどは全て地元住民から寄贈を受けた。施設を同保育園が提供し、地域住民でつくる富岡北まちづくり協議会が管理する。

 同協議会が会合を開く施設が高台にあり、高齢化が進む住民の負担が増す中、協議会メンバーでもある富岡保育園の村上太志副園長(35)の発案で実現した。屋外で遊ぶ園児の声も聞こえ、高齢者の元気にもつながるという。

 利用時間は平日午前9時~午後5時。会議など無料で利用できるほか、本の貸し出しや、セルフによるお茶のサービスもある。

 同協議会の潮見康雄会長(71)と村上副園長は「地域では高齢者が増えている。家に閉じこもらず、いろんな人とおしゃべりしてみんなが元気になる施設にしたい。気軽に利用してほしい」と呼び掛ける。


とっても素敵な文章を書いて頂けました。本当にありがとうございました。ブログ愛読者の方‼︎読んでしまうと、足を運んでみたくなりますよね⁉︎是非お気軽にお越しください。


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★「優しく灯るイルミネーションby笠工テクノ工房」は平日17時~18時頃点灯しています。交通量の多い道沿いですのでお気をつけてご鑑賞くださいね。

2021-12-04
〇〇なニュースが雪崩れ込む

おはようございます、富岡保育園&富岡北地区まちづくり協議会広報担当村上です。TVなどからは、新しいコロナウイルスの変異株情報、関東圏での地震情報など、なんだか“不安”に陥るニュースが雪崩れこんでおりますが‥


村上からのとっておきのニュースは⁉︎(※個人情報保護に基づいてすすめていきますね。)


コロナ渦により結婚式が延期され、中止も余儀ない状況であった1人のトミホクルー(富岡保育園保育者)‥先日‼︎無事に開催することができ、御親族やご友人とお祝いの時間をともにすることができました。仲間である僕たちトミホクルーからは花束をお贈りさせて頂き真心を添えさせて頂きました。本当におめでとうございます。


続いてのニュースは‥産休中の1人のトミホクルー‥先日‼︎無事に‼︎出産されました。コロナ渦で旦那様の立ち会いの有無が検討されていたようですが、対策をきちんととった上で無事に立ち会うことができたようです。母子ともに本当に無事でなによりです。本当におめでとうございます。出産後の状況が落ち着いたことを身計らって、ご家族が健康であり続けられるスタミナがつくものをお贈りさせて頂きたいと思います。


ブログ愛読者の方、いかがでしょうか?とみほ村からはHappyなニュースが雪崩れこんでおりますよ。もちろん、災害や事件や事故など、人命を脅かす情報を知らせることもニュースの宿命だと思います。

ただ、日常の“暮らしの安心”をつくるには、結婚や出産はもちろんのこと、日々無事であることに対して“Happy”だと自覚し感謝しながら喜ぶことも大事だと思っております。


「ありがとう」

「おめでとう」

「たのしいね」

「おもしろいね」

「うれしいね」

‥広報担当村上の描く『Happyが渦巻くコミュニティ作り』のキーワードです。

是非、ブログ愛読者も、ご家族や友人や知人などとの会話やお手紙などでも使ってみて下さいね。


~おまけ~

【広報担当村上の発信術について】

YouTubeやInstagramなどのSNSを、ここ3年ほど積極的に利用しました。YouTubeでは主に、「しゃべる練習・読書の習慣」を目的に、保育(幼児教育)に関する専門的知識を学ぶことに努め300本ほどの動画を配信しました。Instagramでは、「保育園の先生という職業を選んだ人間は人生楽しんでいるよアピール」を目的に、村上のプライベートをほぼ毎日包み隠すことなくお知らせしてきました。

ただ、最近はローカルラジオや、地域の方に一人一人直接お会いしに行ってお話しすることにシフトチェンジしています。

「インターネット時代、SNS主流の時代に、グローバル時代に、なぜローカルに、なぜネットではなく足を使って発信するのか!?」 

いっけん非効率的に見える発信術ですが‥実はここ3年ほどの広報実験から得たひとつの答えがあるんです。

それは‥『インターネット、SNSに夢を見るな』です。

↑ 

理由を知りたい方は‥岡山県笠岡市富岡605富岡保育園内“保育LABO”まで足をお運びください。珈琲を淹れさせて頂きますので、ゆっくりお話ししましょう。


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・ワンコインランチ・保育実習など随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願いします。

★私設公民館とみほ村文庫‥平日9時~17時ごろ開所しています。(書籍のご寄付はまだまだ受け付けております。加えて現在、革靴用の靴ベラと、お部屋のスリッパのご寄付を募っております。)

★「優しく灯るイルミネーションby笠工テクノ工房」は平日17時~18時頃点灯しています。お車に気をつけてご鑑賞くださいね。

2021-12-03
クマ先生のズボンのつなぎ目

おはようございます。木曜日と言えば⁉︎ローカルメディア「エフエムゆめウェーブ」生放送ラジオ“富岡保育園付属大学チャンネル”の収録に向かいます村上です。

※本日のゲストは⁉︎島根県から‼︎江津市「あさりこども園・さくらこども園」の先生方です。富岡保育園が保育実践改革を始めた当初から、「見守る保育」の先輩⁉︎師匠⁉︎として常に相談や悩みを聞いてもらっている園の先生方です。まさに富岡保育園の恩人です。県を跨いで自動車では3時間ほどの距離ですが、いつも“心の拠り所”と感じさせてもらっています。さて、どんなお話が聞けるのでしょうか。乞うご期待くださいね。

(スマートフォンをご利用して頂くと全国どちらからでも無料でご視聴できます。「FMぷらぷら」というアプリをダウンロードして→「エフエムゆめウェーブ」をクリック→「富岡保育園付属大学」を選択下さい。毎週木曜日お昼の13時~13時30分、再放送は19時~19時30分)


さて、盛りだくさんの内容になりますが‥

昨日‼︎

「優しく灯るイルミネーションby笠工テクノ工房」が富岡保育園前(岡山県笠岡市富岡605)に点灯されました‼︎

※後日、笠岡放送・山陽新聞に掲載予定です。

昨年度の学生が渾身のサンタクロースやトナカイの絵が描かれたボードへのイルミネーションに加えて‥今年度の学生は、富岡保育園の“古民家”テイストに合わせて、「竹」を利用したイルミネーションを設置して下さいました。また学生が電子機械科の腕を奮って、イルミネーションの光のプログラムなどを艶やかに組んで下さいました。

点灯式には、園児や、またお迎えに来られた保護者や、退勤のタイミングの保育者、また地域の方が、寒空の下参加して下さいました。ご協力ありがとうございました。

※点灯期間は12月1日~25日の平日17時~18時頃です。交通量が多い道沿いですので、くれぐれも気をつけて鑑賞下さい。


~こぼれ話~

点灯式前に、学生の方が、お庭で園児と一緒に遊んで下さいました。たくさん抱っこやおんぶ、鬼ごっこなどして下さり本当にありがとうございました。イルミネーションと同時に、子どもと大人の狭間にいる世代、つまり中高生が乳幼児期の子どもと関わる・触れ合うことは、将来“子育て”に携わる際に必ず役立つと考えています。是非また遊びに来てくださいね。

~こぼれ話②~

学生とともに、生徒の引率に2名の先生も来園して下さいました。リーダーの先生は「広報・発信」をメインに笠岡工業高校のYouTubeやInstagramを企画配信しておられる先生でした。(※ご興味ある方は、検索くださいね。2日に1回ペースで更新しているそうです。)

そして、もう1人の引率の先生は、学生にまじって、園児と親しんで下さいました。優しさが滲み出る佇まいで、大きな手に、子どもたちから「熊の手みたい!クマ先生!」と呼ばれていました。ただ、子どもたちが、喜び過ぎてしまい、過度に抱っこやおんぶをお願いしたせいで、クマ先生(引率のもう1人の先生)のズボンのお尻のつなぎ目が大きく破れてしまいました。この場をお借りしてお断りさせて頂きます。優しさに甘えてしまったせいにてご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございませんでした。


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチなど随時募集しています。お問い合わせ場ホームページTOP電話番号から宜しくお願いします。

★「私設公民館とみほ村文庫」は平日9時~17時ごろ開所しています。※12月2日付の山陽新聞に掲載されています。是非ご参照ください。

「綺麗だね。」
2021-12-02
親ガチャをチルして考える。

おはようございます。早朝より園庭長と竹箒(たけぼうき)で落ち葉掃除をしながら、豊かに暮らすコツ(編み物、アルコール、友人との長電話など)について談笑しながらチルっておりました村上です。

※「チル」‥まったり、のんびりといった意味。クラブシーンなどでダウンテンポ時に使う「chill out(まったりする)」が語源の若者などが扱う俗語。


ちなみに“チルい”と同じく、今年流行した言葉で言えば“親ガチャ”が挙げられます。子どもは親を選べない。人生の勝ち負けは家庭環境で決まる、そんな意味の言葉で若い世代が多用しているそうなんですね。

ちなみに、ガチャとは‥スーパーやゲームセンターに置かれている(又はスマホゲームなどにも出てくる)ガチャガチャ、つまり「何が出てくるか分からない」カプセル玩具のことで、「何をゲットできるかは運任せ」、全ては運で決まり、自分では選べないといった感覚です。

さて、“親ガチャ”というフレーズに対しては、さまざまな議論が起きているようで、「共感できる、うまい例えだ」との肯定派もいれば、「親に失礼、境遇のせいにせずに努力しようよ」との批判派もいるようです。

皆様、ブログ読者の方は、“親ガチャ”という言葉にどのような印象を受けるでしょうか?

もしかすると、ブログ読者の世代間でも受け止め方が異なるかもしれません。

戦時中や戦後生まれの方、また高度経済成長時代に育った方、もしくは平成生まれの方‥さまざまな時代背景によって、“親”であったり、“家庭環境”であったり、“人生の勝ち負け”であったり、“努力”であったりに価値観が異なると考えられます。


それでは、昭和61年1月13日生まれ寅年、いたって平和は家庭環境で育ち、死に物狂いの努力とは無縁の、ぬるま湯人生の独身ライフを送っています村上は“親ガチャ”をどう考えるか?

まず、歴史を振り返ると‥鴨長明さんが「方丈記」という現代で言えばエッセイ本の冒頭にて“行く川のながれは絶えずしてしかも本の水にあらず”といった具合に、無常の人生観を綴っています。鴨長明さんの生きた時代は災害につぐ災害の世の中だったそうです。そして現代も似たような世の中だとも言えそうなんですね。東日本大震災で津波の恐怖、また原発の恐ろしさを感じて間もなく、今度は世界中を混乱に陥らせることになった新型コロナウイルスの出現。あらゆる災害やウイルス渦によって、若い世代の方は、親も含めた周りの大人の失望感であったりを目にしたり感じてしまっているんだと思います。そんな大人(親も含めて)たちを前に、「誰のせいでもないし、今の自分の置かれている環境はたまたまで、しょーがないよね」といった、あきらめにも近い、また深く考えると、どんよりした気持ちになるから、軽めに表現してチルろうよ(落ち着こうよ)といった気持ちを表現しているんだろうなと。

だとするなら、乳幼児保育に携わり夢や希望を繋げたい村上としては、乳幼児時期から【自分で選ぶことができる】保育環境をデザインをしたいと考えました。

“親ガチャ”とは言わば、大人ガチャ・学校ガチャ・保育園ガチャ、つまりは【社会ガチャ】とも言い表わせそうなんですね。常に大人(親・先生たちなど)の指示する通りしてきた(自分で選ぶことができなかった)若い世代が、結果が出ても出なくとも「しょーがないよね。大人の指示する通りしてきたしね。指示する大人も頑張ってそうだし毎日大変そうだし、疲れてそうだしさ。こんなもんなんじゃない。俺たちの人生。」となっちゃってるのは、僕も含めた大人の責任だと考えています。親や学校や保育園だけの責任ではなく、社会全体の大人が、「災害やウイルス渦や家庭環境の違いや、障害や病気など、それぞれに様々に大変なこともあるけどさ、人生ってのは楽しいもんだし、おもしろいもんだよ。」と伝えたいと僕は考えます。


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチなど随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号より宜しくお願いします。

★「私設公民館とみほ村文庫」は平日9時~17時開所しています。気軽にお越し下さいね。

★「優しく灯るイルミネーションby笠工テクノ工房」が本日12月1日17時から点灯します。(点灯期間は12月1日~25日の平日17時頃~18時頃です。)交通量が多い道路沿いですので、くれぐれも気をつけて鑑賞下さいね。


富岡公園を地域の方と一緒にお掃除
笠岡東中学校の学生はチューリップの球根植え
2021-12-01
復刻版たのしいトミホ村一家

灰色の雲の隙間から、ほんのりと淡い水色の空と、その隙間から、小さくさしこむ朝日に照らされ一日のはじまりを迎えた、トミホ村。

十一月も末となり、ゾンブンなハレの国であろうとも冬の支度がはじまりつつあります。早朝当番のセンセイは、ほんのり白い息を吐きながら、静かに洗濯物の片付けや玄関を掃除しています。きりっと引き締しまる空気を部屋の中にとりこむと、自然と心も体も整いだします。もうひとりのセンセイは、お庭の花壇でせっせと植え替えをしています。春にイロトリドリのお花が豊かに咲き誇る景色を期待しながら準備にいそしんでいるようです。

時計の針が七時をすこし過ぎたあたりから、身支度を整えた親子たちがやってきます。センセイたちの「おはよう、Aちゃん。おはようございます、おかあさん(おとうさん)。」との、一日の始まりにふさわしい、ほどよく高めでやさしめの挨拶で迎え入れていきます。眠い目をこすりながらの子どももいますし、スカートが風を切るほど元気な子どももいます。そろそろいつもならばトミホ村の向かいに住まわれているトシさんが朝ごはん前に遊びに来る時間。ではありますが、昨晩夜釣りに出かけていたようなので今日はお昼ごろにやってきそうです。

さてお部屋の中へと入っていった子どもたち。暖房を入れて間もないころには、まだひんやりとした空気ですし、床や畳もどことなく硬く感じます。

ひとりのセンセイが、畳の部屋に円い木のちいさな茶ぶ台を運びこみ、その茶ぶ台に毛布を敷きました。かんたんにできたコタツです。「コタツみたい。」と、ひとりの女の子が毛布の敷かれた机に足を入れて、毛布を体に抱き寄せます。「わたしも、はいる。」と次々に足を入れては毛布をたぐり寄せ、また隣の友だちと体を重ね合わせます。こころもからだも、ぬくぬくとした気持ちになっているのが表情を見れば一目瞭然です。

ぬくもったコタツでは、カルタ遊びが始まり出しました。はたして、それぞれにカードをたぐり寄せることはできるのでしょうか。冬の暮らしがはじまりだしたトミホ村にある一軒の大きな家、富岡保育園の物語です。


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★「私設公民館とみほ村文庫」は平日9時~17時ごろまで開所しています。お気軽にお越しくださいね。

★「優しく灯るイルミネーションby笠工テクノ工房」岡山県笠岡市富岡北地区富岡保育園前に、笠岡工業の学生たちがイルミネーションをプレゼントして下さいました。点灯式は12月1日17時。点灯期間は12月1日~25日の平日17時頃~18時過ぎ頃です。交通量の多い道路沿いです。鑑賞する際にはくれぐれもご注意くださいね。

ぬくぬくと
2021-11-30
イルミネーション設置by笠工テクノ工房12月1日点灯

皆さまこんにちは。昨日久しぶりに実家近くの山(岡山県浅口市竜王山)に登りました村上です。途中の展望台付近から見える寄島町(岡山県浅口市)の町並みと、海に浮かんで見えるほどの瀬戸内海の島々、そしてそれらとの相性が水彩画並みのグラデーションほど合う空は、思いのほか考え事から解放される時間でもありました。


さて、大なり小なり登山する際に、登山者によっては目的が異なるかもしれません。

「絶対に頂上へ行く。」

「頂上へ到達しなくても、途中途中で、心が揺れ動いた景色や生き物の写真をとる。」

などなど、目的が違えば登り方は違うのかもしれません。

また、目的の他にも登り方を変えるのは、「知識があるorない」かではないでしょうか。そしてさらに鍵を握るのは『知識の使い方』ではないでしょうか。

天候状態の変化を読み取ったり、自らや仲間の心身の状態の変化を感じとることで、もしかすると予定していたコースを変更することもあるでしょう。

もしくは、読み取った上で、変化を感じとった上でも、予定していたコースを変更せずに「自分の立てた計画を押し通す」場合もあるかもしれません。(押し通した結果、危険がはらんだとしても、危険は当たり前であるとして、死をもいとわない場合もあるかもしれません。)


山登りに、どちらが正解、どっちが不正解、正解不正解などありませんが‥(命を落とす危険は行為は、複雑さを覚えますが)

「子育て」ではいかがでしょうか?

やはり世の中の多くの大人たちにとって、大なり小なり子育てに“ゴール”(頂上or目標)を設定して到達したい気持ちもあるのは否めないかもしれません。ゴールがあると達成感ももちろんあるのかもしれません。

この世に生まれる前には‥「元気で無事に生まれてきて欲しい。」とのゴール(頂上or目標)が、いつしか、「落ち着いて座っていてほしい‥こだわりを持たずに周りに合わせられるようになってほしい‥早くしゃべれるようになってほしい‥早く字が書かれるようになってほしい‥偏差値の高い大学に入ってほしい‥安定した会社(企業)に就職してほしい‥」


これらのゴール(頂上or目標)も、建前では“子ども主体”に決めたように見せても、もしかすると本音の部分では“大人主導”に促していることがあるのかもしれません。

つまりは、もしかすると、子どもたちは大人(親や先生が乳幼児期や学生期間は大部分を占めそうです)が促すコースを進むことが往々にしてあるのかもしれません。

良し悪しは本日のブログでは綴りませんが‥

もしも主導する大人に知識が欠けていたり、また「知識の使い方」を誤っていた場合、その子どもはどこに進んでいくのでしょうか。


現在、「子育て」に関する知識や情報は、かつてないほど乱立、そして過多しています。また科学的知見ですら、その知識や情報を誤った見解で使ってしまうと、偏った言動や行動に向かってしまう可能性も含んでいます。

そのような世の中で、大人(特に親や先生といった職種)に出来ることとは⁉︎

まずは‥「身近な子どもにとっての憧れる大人でいること」

そのうえで‥「知識や情報を分別できるように、常に幅広く“学ぶこと”を続けること」

そして子どもと接する際には、あらゆる知識や情報、教育方法や保育方法、また療育方法などは、ひとまず忘れて‼︎【目の前の子どもを信じて見て感じて寄り添うこと】


なんだか、説教オヤジブログになってしまいまして申し訳ございません。副園長ブログで綴る知識や情報も、ただの1人の人間(村上)の想いや考えでしかありません。ブログ読者の方にとって、価値観が合う時には「うん、うん」と共感してもらって頂き‥合わない、ややこしい、意味が分からない時には「ふーん。そんな考えもあるんだなー」と聞き流して忘れて下さればと思います。

子どもも大人も、パズルのピースのように計算通り組み立てれば整うような、1人の人間、動物、生き物ではないと思っています。なぜかって、私たち僕たちは生きているんですから。


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・ワンコインランチなど随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号へ宜しくお願いします。

★「私設公民館とみほ村文庫」は平日9時~17時ごろまで開所しています。お気軽ににお越しくださいね。

★本日、笠岡工業高校地域貢献授業「笠工テクノ工房」さんより、富岡保育園前にイルミネーションを設置して頂きました。点灯式を12月1日17時に開催する予定です。道路沿いですので自動車等に注意して、是非足をお運びくださいね。

笠岡工業高校の学生たち
2021-11-29
破天荒人生エキスパート紹介

おはようございます。日の出のタイミングで朝日を浴びながら早朝に散歩をしておりました村上です。昨日のブログの流れから‥たぶん体内時計のズレが修正されてエネルギーが漲って(みなぎる)いるように感じられます。


本日は保護者の方(又は、人間の身体の構造にとてもお詳しい方。又は歯科医師)からのお誘いで「子ども指導エキスパート」のズーム会議に参加する運びとなっております。エキスパートって響きに、なんだかワクワクドキドキしています。内容は脳科学・体性感覚などを専門的に学んでいる療育の先生や運動指導者などの話し合いに参加する会議だそうです。(3時間パソコンの画面の前でじっとできるかが村上の不安要素ですが‥詳細は後日ブログでもお知らせしますね。)


さて、今日のブログ記事は‥子ども指導エキスパートではありませんが、破天荒人生エキスパートと言っても過言ではない、ひとりの母親をご紹介したいと思います。

漫画家でもあり多方面にご活躍のヤマザキマリさんの母親です。※参考文献は「ヴィオラ母さん~私を育てた破天荒な母・リョウコ~」

ヤマザキマリさんの母親リョウコさん。学生時代はまさに箱入り娘であったものの、本当にやりたいと思っていた仕事に就くために実家を飛び出し、神奈川県から単身新天地北海道へ。昭和八年生まれである、その時代に、女性が、そしてなんと交響楽団(札幌交響楽団※設立1年目で女性はリョウコ1人)でヴィオラ演奏者として生きていこうとするのは、まさに破天荒そのもの。両親からは勘当状態になってしまい‥そんなリョウコの理解者ともなる男性と出会い結婚するも早くに先立たれシングルマザーとして2人の幼い娘を抱えることになる。育児も家事も仕事も全てなんとかするしかなかったリョウコ‥

幼い娘2人で留守番する心細さであったりが鮮明に綴られていたり。母リョウコの海外公演で得たヴァイタリティ溢れるエピソードを聞くことによって心細さが凌駕されていったことが綴られていたり。

ヤマザキマリさん曰く‥「もしかしたら母リョウコ的には、れっきとした母性溢れる母親のつもりだったのかもしれないが、私たちにとっては生きることにまっしぐらな一人の人間だった。自分の子どもたちの育て方や進路について、周りの親子と比較しているような気配も、周りと足並みが揃わないのを不安がっているような様子も一切なかったが、それがどれだけ我々子供にとって気楽なことだったか計り知れない。」


もしもブログ読者の方で‥

「自分は果たして良い母親(父親)なのか‥」

「子どもはしっかり育つのか‥」

「そもそも正しい子育てが出来ているのか‥」

「子育てと仕事を両立させていくことは大変ではないのか‥」

そんな悩みを抱えている方がいましたら‥

鼻息荒く駆け抜ける野生の馬のように、自分の選んだ仕事をし子どもを育ててきたリョウコを思い浮かべてみてはいかがでしょうか?自分や子どもの未来に対して、どこまでも開かれ風通しの良い気持ちになるかもしれませんよ。

(隙間風吹くアパートにモナリザのコピー画を飾ったり‥捨て猫や捨て犬を動物禁止のアパートで飼おうとしたり‥洗顔石鹸が無くなったので、洗濯石鹸で洗顔したり‥娘の弁当にジャムを塗った食パンを堂々と入れたり‥アップルパイ作りにハマって毎日作ったり‥仕事の帰りが遅くなる時にはオニギリと決して上手でないイラスト付きの手紙が置いてあったり‥リョウコの、母親とは、家族の繋がりとは、子育てとはにビジョンを持たずに、失望も落胆もなく、思い通りにならないことや理解してもらえないことへの憤りもなく、ただ毅然と前へ進む生き様エピソードがふんだんに疾走感溢れる描写で綴られた著書でした。)


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落ち葉としゃぼん玉
2021-11-28
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