富岡保育園へようこそ!「伸びる。成る。子どもも大人も互いに伸び合い、成長し合う『大きな家』でありたいと願い、社会福祉を支えています。

富岡保育園

副園長ブログ

イルミネーション設置by笠工テクノ工房12月1日点灯

皆さまこんにちは。昨日久しぶりに実家近くの山(岡山県浅口市竜王山)に登りました村上です。途中の展望台付近から見える寄島町(岡山県浅口市)の町並みと、海に浮かんで見えるほどの瀬戸内海の島々、そしてそれらとの相性が水彩画並みのグラデーションほど合う空は、思いのほか考え事から解放される時間でもありました。


さて、大なり小なり登山する際に、登山者によっては目的が異なるかもしれません。

「絶対に頂上へ行く。」

「頂上へ到達しなくても、途中途中で、心が揺れ動いた景色や生き物の写真をとる。」

などなど、目的が違えば登り方は違うのかもしれません。

また、目的の他にも登り方を変えるのは、「知識があるorない」かではないでしょうか。そしてさらに鍵を握るのは『知識の使い方』ではないでしょうか。

天候状態の変化を読み取ったり、自らや仲間の心身の状態の変化を感じとることで、もしかすると予定していたコースを変更することもあるでしょう。

もしくは、読み取った上で、変化を感じとった上でも、予定していたコースを変更せずに「自分の立てた計画を押し通す」場合もあるかもしれません。(押し通した結果、危険がはらんだとしても、危険は当たり前であるとして、死をもいとわない場合もあるかもしれません。)


山登りに、どちらが正解、どっちが不正解、正解不正解などありませんが‥(命を落とす危険は行為は、複雑さを覚えますが)

「子育て」ではいかがでしょうか?

やはり世の中の多くの大人たちにとって、大なり小なり子育てに“ゴール”(頂上or目標)を設定して到達したい気持ちもあるのは否めないかもしれません。ゴールがあると達成感ももちろんあるのかもしれません。

この世に生まれる前には‥「元気で無事に生まれてきて欲しい。」とのゴール(頂上or目標)が、いつしか、「落ち着いて座っていてほしい‥こだわりを持たずに周りに合わせられるようになってほしい‥早くしゃべれるようになってほしい‥早く字が書かれるようになってほしい‥偏差値の高い大学に入ってほしい‥安定した会社(企業)に就職してほしい‥」


これらのゴール(頂上or目標)も、建前では“子ども主体”に決めたように見せても、もしかすると本音の部分では“大人主導”に促していることがあるのかもしれません。

つまりは、もしかすると、子どもたちは大人(親や先生が乳幼児期や学生期間は大部分を占めそうです)が促すコースを進むことが往々にしてあるのかもしれません。

良し悪しは本日のブログでは綴りませんが‥

もしも主導する大人に知識が欠けていたり、また「知識の使い方」を誤っていた場合、その子どもはどこに進んでいくのでしょうか。


現在、「子育て」に関する知識や情報は、かつてないほど乱立、そして過多しています。また科学的知見ですら、その知識や情報を誤った見解で使ってしまうと、偏った言動や行動に向かってしまう可能性も含んでいます。

そのような世の中で、大人(特に親や先生といった職種)に出来ることとは⁉︎

まずは‥「身近な子どもにとっての憧れる大人でいること」

そのうえで‥「知識や情報を分別できるように、常に幅広く“学ぶこと”を続けること」

そして子どもと接する際には、あらゆる知識や情報、教育方法や保育方法、また療育方法などは、ひとまず忘れて‼︎【目の前の子どもを信じて見て感じて寄り添うこと】


なんだか、説教オヤジブログになってしまいまして申し訳ございません。副園長ブログで綴る知識や情報も、ただの1人の人間(村上)の想いや考えでしかありません。ブログ読者の方にとって、価値観が合う時には「うん、うん」と共感してもらって頂き‥合わない、ややこしい、意味が分からない時には「ふーん。そんな考えもあるんだなー」と聞き流して忘れて下さればと思います。

子どもも大人も、パズルのピースのように計算通り組み立てれば整うような、1人の人間、動物、生き物ではないと思っています。なぜかって、私たち僕たちは生きているんですから。


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・ワンコインランチなど随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号へ宜しくお願いします。

★「私設公民館とみほ村文庫」は平日9時~17時ごろまで開所しています。お気軽ににお越しくださいね。

★本日、笠岡工業高校地域貢献授業「笠工テクノ工房」さんより、富岡保育園前にイルミネーションを設置して頂きました。点灯式を12月1日17時に開催する予定です。道路沿いですので自動車等に注意して、是非足をお運びくださいね。

笠岡工業高校の学生たち
2021-11-29
破天荒人生エキスパート紹介

おはようございます。日の出のタイミングで朝日を浴びながら早朝に散歩をしておりました村上です。昨日のブログの流れから‥たぶん体内時計のズレが修正されてエネルギーが漲って(みなぎる)いるように感じられます。


本日は保護者の方(又は、人間の身体の構造にとてもお詳しい方。又は歯科医師)からのお誘いで「子ども指導エキスパート」のズーム会議に参加する運びとなっております。エキスパートって響きに、なんだかワクワクドキドキしています。内容は脳科学・体性感覚などを専門的に学んでいる療育の先生や運動指導者などの話し合いに参加する会議だそうです。(3時間パソコンの画面の前でじっとできるかが村上の不安要素ですが‥詳細は後日ブログでもお知らせしますね。)


さて、今日のブログ記事は‥子ども指導エキスパートではありませんが、破天荒人生エキスパートと言っても過言ではない、ひとりの母親をご紹介したいと思います。

漫画家でもあり多方面にご活躍のヤマザキマリさんの母親です。※参考文献は「ヴィオラ母さん~私を育てた破天荒な母・リョウコ~」

ヤマザキマリさんの母親リョウコさん。学生時代はまさに箱入り娘であったものの、本当にやりたいと思っていた仕事に就くために実家を飛び出し、神奈川県から単身新天地北海道へ。昭和八年生まれである、その時代に、女性が、そしてなんと交響楽団(札幌交響楽団※設立1年目で女性はリョウコ1人)でヴィオラ演奏者として生きていこうとするのは、まさに破天荒そのもの。両親からは勘当状態になってしまい‥そんなリョウコの理解者ともなる男性と出会い結婚するも早くに先立たれシングルマザーとして2人の幼い娘を抱えることになる。育児も家事も仕事も全てなんとかするしかなかったリョウコ‥

幼い娘2人で留守番する心細さであったりが鮮明に綴られていたり。母リョウコの海外公演で得たヴァイタリティ溢れるエピソードを聞くことによって心細さが凌駕されていったことが綴られていたり。

ヤマザキマリさん曰く‥「もしかしたら母リョウコ的には、れっきとした母性溢れる母親のつもりだったのかもしれないが、私たちにとっては生きることにまっしぐらな一人の人間だった。自分の子どもたちの育て方や進路について、周りの親子と比較しているような気配も、周りと足並みが揃わないのを不安がっているような様子も一切なかったが、それがどれだけ我々子供にとって気楽なことだったか計り知れない。」


もしもブログ読者の方で‥

「自分は果たして良い母親(父親)なのか‥」

「子どもはしっかり育つのか‥」

「そもそも正しい子育てが出来ているのか‥」

「子育てと仕事を両立させていくことは大変ではないのか‥」

そんな悩みを抱えている方がいましたら‥

鼻息荒く駆け抜ける野生の馬のように、自分の選んだ仕事をし子どもを育ててきたリョウコを思い浮かべてみてはいかがでしょうか?自分や子どもの未来に対して、どこまでも開かれ風通しの良い気持ちになるかもしれませんよ。

(隙間風吹くアパートにモナリザのコピー画を飾ったり‥捨て猫や捨て犬を動物禁止のアパートで飼おうとしたり‥洗顔石鹸が無くなったので、洗濯石鹸で洗顔したり‥娘の弁当にジャムを塗った食パンを堂々と入れたり‥アップルパイ作りにハマって毎日作ったり‥仕事の帰りが遅くなる時にはオニギリと決して上手でないイラスト付きの手紙が置いてあったり‥リョウコの、母親とは、家族の繋がりとは、子育てとはにビジョンを持たずに、失望も落胆もなく、思い通りにならないことや理解してもらえないことへの憤りもなく、ただ毅然と前へ進む生き様エピソードがふんだんに疾走感溢れる描写で綴られた著書でした。)


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落ち葉としゃぼん玉
2021-11-28
健康状態を安定させるヒント

夜になると眠くなって

朝になると目が覚める

シンプルにとても良い健康状態ですよね。


土曜出勤の保育者たちに、とある質問をして回りました村上です。

村上「今日、何時に起きましたか?」

保育者A「5時半です。」

保育者B「5時半です。」

保育者C「6時です。」

村上「出勤の日と、お休みの日は、起床時間は同じですか?それとも違いますか?」

村上「(子どもさんがおられる方に)子どもさんが保育園くらいの時と、小学生になった時と、起床時間は変わりましたか?」

村上「(子どもさんが学生の場合)子どもさんは学校へ行く時、何時に起きるんですか?」

などなど、プライベート部分に迫る質問をどんどんとしてしまいました。質問の意図は、特に何時に起きろ!何時に寝ろ!などと職員に対してハラスメント的な指示をしたいわけではなく‥


『心身の健康状態が安定している人たちの生活はどうなっているのだろうか?』

ここを突き止めたくて、心身の健康状態が安定している保育者にインタビューしたんですね。


僕たちの身体には37兆個の細胞があるのですが‥その細胞ひとつひとつに「時計遺伝子」が組み込まれているんですね。ただ、それらの時計の進み方はそれぞれがバラバラなわけです。ほうっておくと、互いにどんどんずれていき、身体は混乱してしまいます。

そこで、脳の中の「視交叉上核(しこうさじょうかく」と呼ばれる部分が、全身の時計を同じ時間に合わせていると考えられています。(オーケストラの指揮者のように)


その体内にある時計、つまり「体内時計」は、地球上のほぼ全ての生き物が持っているものです。ただ、生き物によって、それぞれがリズムが違うんですね。例えば、朝「コケコッコー」と鳴くニワトリは23時間40分。ハツカネズミは23時間30分くらい。そして人間は25時間ていどのリズムを刻んでいるんです。言ってみれば、体内時計通りに生活していると24時間のリズムとのズレを感じてしまいます。

そこで‼︎ズレを修正する鍵を握るのが【太陽の光】なんですね。

また、24時間刻みのリズムだけでなく、年間通した季節のリズムも修正してくれるんです。太陽の光は眼でも捉えられますが、人間であれば肌から入れることができます。脳に直接入れる生き物もいたりします。(魚のヤマメ)


心身を健康状態を安定させるためには!?インタビューした保育者たちの生活背景からは【規則正しさ】が見えてきました。

規則正しく生活するためには!?「早寝早起きが良いんです。」という答えだけではなく、規則正しい体内時計にする必要があって、そのためには“体内時計のズレを修正する”役割がある【太陽の光】を身体に取り入れることが人間が生き物である以上絶対条件だということが言えるんだと思います。


本日インタビューした保育者たちは、子どもたちと園庭で鬼ごっこをしたり、通勤で自転車を漕いだり、休みの日にはお住まいの地域清掃活動をしたりしながら【太陽の光】を取り入れています。

もしもブログ読者で「最近、元気が出なくて‥」「落ち込みやすくて‥」「風邪をひきがちで‥」などなど、なかなか心身の健康状態が安定しない場合には、是非参考にしてみてくださいね。


※参考文献‥「月刊たくさんのふしぎ11月号~からだの中の時計~」


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・保育実習・園見学・ワンコインランチなど随時募集しています。「最近、どうも元気が出なくて‥」とのお悩みのある方‼︎是非、【太陽の光】を取り入れながら、子どもたちを一緒に見守りませんか?体内時計のズレが修正されて、規則正しい生活を手に入れることができますよ。お問い合わせはホームページTOP電話番号からよろしくお願いします。

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体内時計修正中
2021-11-27
熱狂‼︎パワフル富岡北地区まちづくり協議会11月理事会

おはようございます。昨日、ローカルメディア「山陽新聞」「中国新聞」の取材を受けておりました副園長兼富岡北地区まちづくり協議会理事・広報担当村上です。(※近日中に記事になるかと思います。富岡北地区まちづくり協議会×株式会社カサセイホームズ×社会福祉法人伸成会富岡保育園が協働して手がけた“地域のヒト・モノ・コトを繋げる”『私設公民館とみほ村文庫』についてです。)

実は取材に来た記者から取材終わりにある質問をされたんですね。

記者「今日は素敵な場所を取材させてもらってありがとうございました。以前も富岡保育園に取材へ来させてもらったのですが‥そう言えば‥もう1人、副園長先生っていませんでしたっけ!?ユニークでおもしろい‥」

村上(!?待てよ‥富岡保育園史上、いや初期は分からないけど、ここ最近では、たぶん副園長は村上しかいないはずなんだけどな‥。と、言うことは、以前よりユニークさに欠けてきた!?おもしろくなくなってきている!?)

最近真面目に働きすぎているようなので、本日は反省してサングラスにオレンジのニット帽で早朝からブログを綴っていきますね。


本日のブログは、昨晩⁉︎19時から21時過ぎに開催された富岡北地区まちづくり協議会理事会11月の陣の内容をご紹介させて頂きたいと思います。なにぶん、ブログやラジオ(←副園長村上がパーソナリティを務めるエフエムゆめウェーブ生放送ラジオ「富岡保育園付属大学チャンネル」)にて、会議の様子をお伝えしておりますが‥とにかく、予定調和通りに絶対に終わらないんですね。なぜかって、ひとりひとりの参加者(理事)が、【地域の当事者】として自分の意見を発するからです。責任を持って町に住まわれていることが意見交換(炎のディペードタイム)の際に肌で感じられるほど熱を帯びています。

昨日の議題は‥

・富岡北地区に住んでいる中高生へのアンケート内容

・竹を粉々にする機械の今後の扱い

・生ゴミ処理について

・水路に関して

・スマホ教室の検討(地域まちおこし隊平岡さんのご紹介)

→1月20日木曜日15時から富岡会館に開催が仮決定しました。(いきいき百歳たいそう13時30分~14時30分の後になります。)

・今月行われた富岡公園・桜椿公園清掃の御礼、また道具(鎌や熊手)の紛失について

→草や落ち葉を堆肥処理しようとしている場所を、再度整えないかを検討。

・桜椿公園のベンチの補修について

→業者に依頼せずに、富岡北地区まちづくり協議会の環境美化部を中心に取り組むことに仮決定しました。

・富岡保育園沿いの道(旧2号線)に笠岡工業高校地域貢献授業「笠工テクノ工房」さんが富岡北地区へイルミネーションを設置して下さることを報告

→12月1日17時頃が点灯式です。(クリスマス頃までの平日の17時~18時頃)


などなど、盛りだくさんの内容でした。責任を持って住んでいるからこそ、あらゆる課題が発見されますし、解決へのアプローチにも熱心に意見が飛び交います。常々感じますのが、そのような方たちが住まわれている地域の中で乳幼児施設が運営できていることに、安心感と感謝、また誇りさえ感じます。

※熱狂の会議を、毎度参加者の意見を汲んだり、議題に向けての方向をとても良い具合に微調整して司会をして下さる会長さんには、実は今月、ラジオのゲストに出演して頂いた経緯があります。その際に、富岡保育園の保護者に対してメッセージを下さいとお願いすると‥『いつまでたっても親は子どもの応援団長です。』とのお言葉を頂戴しました。


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安心感のある地域の中の保育園の中のお庭の中の遊び場
2021-11-26
フランケンシュタイン症候群

おはようございます。早朝クルーに“ホットゆず”を作ってもらい、子どもたちと一緒におよばれしました村上です。オヤジギャグかもわかりませんが‥“ほっと”する時間を過ごさせて頂きました。


さて、ブログ読者の方で「フランケンシュタイン」という物語を知っておられる方はいますでしょうか?

19世紀はじめごろ、ヨーロッパ人作家が綴った、死がまだ身近だった時代に、生命の謎を解き明かそうとする善良な医師、フランケンシュタイン博士の物語です。

博士は死に打ち勝つために、死体を使って死を理解しようとします。最愛の妻が病の床に伏して決心が固まり、実験をはじめました。ある死体からは臓器を、ある死体からは頭を、といった具合に様々な人体の部位を縫い合わせました。そして縫い合わせた死体に電気という魔法を吹き込めば命が生まれると考えたのです。(←あくまでも物語です。)すると、ある日突然、博士が縫い合わせて電気を吹き込んだ死体が動きはじめたんですね。するとその怪物は愛情を求めはじめ出したんです。しかし博士は恐れ、忌み嫌い、逃げ出したんです。それから怪物は社会から排除され、孤独になり仕返しに人間を殺しまわり、博士の妻も犠牲になったんです。そして最後には博士は自分が生み出してしまった怪物を始末しようとしたのですが追いかけるうちに衰弱死してしまうんですね。(←あくまでも物語です。)


上記の物語を「父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話」ヤニス・バルファキス著では経済の仕組みに照らし合わせて例え話で扱っています。


「フランケンシュタイン」の物語って、つまるところ【手段が目的化してしまった結末】が残酷に描かれているようにも感じます。

実は経済だけでなく、保育(乳幼児教育を含む)についても似た観点で学べることがあるんだと思います。

保育の最大の目的は【子どもたちの心身の健全な発達を守ること】にあります。そのために、僕たち乳幼児教育者たちは、あらゆる“良いこと”と思われる保育活動を行うわけですね。ただ目的を達成するための手段が目的化してしまうと、“良いこと”と思われることも、つまりは子どもたちの心身の健全な発達を守ることになり得ない可能性を秘めているんですね。


さきほど登園後に園庭で「お母さんがいいよーーー!」と泣き叫ぶ3歳程度の男の子がいました。そこへ5歳ほどの女の子が「どしたん?お母さんがよかったん?」と慰めにいきます。しかし、男の子は庭の片隅に顔を埋めながら女の子の慰めもある意味でしんどく泣き叫び続けます。保育者はそんな2人の様子を見つつ、女の子に「今は、そっとしてあげておこうか。」と待つすすめをします。

赤ちゃんを連れ添うお母さんと離れ離れになることで泣いてしまうことは、健全な心身の状態であると考えられます。また泣いている友だちを慰めることも健全な心身の状態であると考えられます。2人の健全な心身の状態を守るために、保育者は安全基地として役割に徹しながら見守っていたんだと思います。

もしも泣き止ませることを目的に保育活動をしてしまうと、「泣き止む薬」や「感情を操作する脳内埋め込み型マイクロチップ」などが開発されるととても便利なのかもしれません。が、子どもたちの心身の健全な発達を保障することは‥


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★本日のエフエムゆめウェーブ生放送ラジオ「富岡保育園付属大学チャンネル」ゲストは岡山県笠岡市定住促進センター片山さんです。笠岡市の魅力をたっぷり届けていただきましょう。乞うご期待下さい。

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秋の光と共に
2021-11-25
人間に戻ろう。

富岡保育園はGiving Tree(見守る保育)に加盟させて頂いております。(全国500園以上)毎月、新宿せいが子ども園藤森平司園長先生のメッセージや、加盟園の実践談が綴られた広報誌が配布されます。

藤森平司先生のメッセージは、他国の乳幼児保育(教育)、また保育(教育)だけに限らないあらゆる情報を幅広くキャッチしながら、現代の日本、また次世代に必要な乳幼児保育(教育)を提案して下さいます。本屋に並ぶ保育雑誌に比べると時代を一歩二歩先をいくようで、また常に“本質”に迫るものです。

今月(11月)の藤森平司先生のメッセージには、ある新聞広告の文章が紹介されていました。そして奇しくも(くしくも)僕がよく訪れているカフェのオーナー(岡山県浅口市寄島町元浜倉庫珈琲焙煎所)が僕に紹介してくれたものと同じでした。職種や分野など違えども、“本質”に常に向き合っている方のアンテナは似ているんだなと思いました。


朝日新聞6月28日の新聞2面全面広告

人間に戻ろう。

我々はもっと面白い生き物だったはずだ。こんなに情報がなかった頃は、もっと自分で考えて、もっと工夫して、色々なものを生み出した。周りの目だってそんなに気にしなかった。直接的に勇敢だったし、仲間とも正面からぶつかりあった。よく笑い、よく泣いた。それなのに、いつしかネットの情報を頼り、ささいなことでも失敗を恐れ、世の中の空気に合わせて生きるようになってしまった。もう一度、面白かった「人間」に戻ろう。いまこそ五感の力を蘇らせよう。もっと気持ちでつながろう。これからの時代を、世界を、心を豊かにする「いいもの」を創ろう。届けよう。さあ、今日から新しいものづくりのはじまりだ。

アミューズは山梨県西湖に新本社「アミューズ ヴィレッジ」を創設しました。


ブログ愛読者の方、いかがでしたでしょうか?

様々な情報が溢れている世の中にあって、“本質”に迫ったり向き合う心持ちが綴られているように村上は思いました。


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★本日(11月24日)から保育実習生が富岡保育園で共に保育を学んでいます。ご指導ご鞭撻宜しくお願いします。

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秋の光と共に
2021-11-24
スーパーマン3%賃金値上げ

こんにちは。勤労感謝の日に「父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい 経済の話。」ヤニス・バルファキス著を読んでいます村上です。“経済”って言葉を前にすると、ついつい後ずさりしてしまう村上ですが、この本は2015年、ギリシャの経済危機時に財務大臣を務めていた著者が娘に語りかけるように“経済”について書かれていますので、前向きに理解していくことができました。


さて、ケアワーカーたちをケアするために賃金値上げの声が少しずつ現実味を帯びており、ケアワーカーの1人である保育士も3%賃金値上げされる見込みであります。もちろん賃金が少しでも値上げされることは喜ばしいことです。

ただ‥現在読み進めている「父から娘に語る~経済の話。」の中に出てくる、古代ギリシャ人たちであれば‥「お金で俺の価値を決めるんじゃねーよ!俺はお金には替えられない仕事に携わるに値する人物だと認められることが大切なんだよ!」と言いかねないかもしれません。それは、現代社会のように労働力を含めた全てが交換価値を持っている時代ではなく、交換できない経験価値が重要視されていた時代に古代ギリシャ人は生きていたことが背景にあるんだと思います。


一般的な保育園での、まつわるお金の話をしますと‥

基本的には、年齢に応じた園児の人数により、国から補助金を頂き保育園は運営されています。そして補助金のほとんどは人件費、つまりは保育者の賃金にあてられます。

「0歳児の子ども3人に対して保育士1人」と定めて補助金は支給されますが‥

ブログ読者の方で保育士経験が無くとも、子育て経験があればご理解得られるはずです。そもそも「0歳児の子ども3人に対して保育士1人」という基準自体が無理ゲー(無理な話)じゃないですかってことですね。またとんでもなく探索活動が広がる1.2歳児の子どもは6人に対して保育士1人」という基準なんです。「お母さんがいいよー」って泣き叫ぶ子どもを抱っこであやしながら、転んで膝を擦りむいた子どもに手当てをしながら、玩具の取り合いをする子どもを仲裁するんですね。3%賃金が値上げされても、この状況は変わらないんですよね。


まつわるお金の話を続けますと‥3.4.5歳児の子どもは保育料無償となっています。そして0.1.2歳児については、各家庭の所得などの環境に対して保育料が定められています。ただ、保育士基準が他国と比べると過酷極まりない、むしろ保育士は超能力者かスーパーマンであるかのように定められていますが‥認可保育園であれば、各家庭ごとに違う保育料を払っていても、同じ保育園内で受けることができる保育内容は同じなんですね。僕も含めて現場保育者たちは家庭ごとに支払われている保育料を知りませんから、「Aちゃんは高額保育料をおさめているから、手厚く声かけをしよう。」などの、とんでもない劣悪な保育環境にはならないんですね。


なんだかお金の話を、公式ホームページ上のブログで綴るなんて、「とんでもなくお金に執着がある副園長だな。」と誤解を受けそうなのですが‥実はかなりお金に対しては無頓着で、むしろ無頓着に働けている自分はまわりにとんでもなく感謝しなきゃらなんないと最近よく思うようになりました。

ただ、これからは積極的にお金、つまりは経済についての学びをしていかなければとも考えています。それもどのように稼ぐかなどではなく、もっと本質的なところを。岡山県笠岡市という超少子高齢化が進む場所にあって、どうすれば保育の質を向上させ続け保育園を運営させることができるのか。待機児童で溢れ返っている場所や、大学の研究室では出ない、現場に身を置いている当事者でしか出せない答えを探さなくちゃなんないと思っています。


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★明日(11月24日)から保育実習生が富岡保育園で共にに保育を学びます。ご指導ご鞭撻宜しくお願いします。

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2021-11-23
少し高い所から丸太の椅子に砂を落とすと!?

おはようございます。ローカル新聞「山陽新聞」にパラパラッと目を通す朝の習慣があります村上です。

先日の記事で“こども庁創設見送りへ”と記された紙面がありました。子どもや子育ての政策は、厚生労働省や内閣府、文部科学省、警察庁、法務省などにまたがっており、それらの制度の“はざま”に落ちている子どもがいることで、一元化な組織創設への意向が検討されている事案でした。

ただ一元化になるにしろ、ならないにしろ、なったとしても‥少子化や虐待、自殺や子どもの貧困などが全て解決されるわけではありません。子どもや子育てに携わる僕たちだけではなく、社会全体ひとりひとりが他人事ではなく【当事者意識】を持つことが次世代へ希望を繋げる鍵だと考えます。


それでは本日は現場保育者のつぶやき“Narrative Tree”をご紹介しますね。

※Narrative Tree(ナラティブツリー)‥富岡保育園保育者が綴る、子どもや保育者たちの“心の動き”の物語です。


Title:大発見

2歳児のAちゃん(2歳8ヶ月)。私がそらグループ(0.1歳生活グループ)の子どもたちを連れて園庭に出かけようとしていると側に来たので、「いっしょにお外行く?」と声をかけて、一緒に園庭のテラス前の砂山へ。

おままごとをしようかな~と思い、Aちゃんに「お皿やコップとってくるね。」と伝え、その場を離れ、そして再び戻ってくると‥

先にスコップを持って遊んでたAちゃんが、「みてー。」とニコニコしながら少し高い位置からスコップから砂をサラサラ落としています。

落ちた砂は丸太の椅子に当たり、“モワ~”っと砂ぼこりが起きています。

Aちゃんは笑顔で私の反応を見ています。


どうやら、少し高いところから丸太の椅子に砂を落とすと“砂ぼこりがたつ”ということを発見したようです。Aちゃんの発見に嬉しくなって、「すごいね~おもしろいね!」と声をかけました。すると、何回も近くの砂をすくって持ってきては、落としてみるAちゃん。

何回か繰り返すうちに湿り気のある黒っぽい砂をたまたま持ってきて落とすと‥当然砂ぼこりはしませんでした。今までどの砂でも砂ぼこりが出ていたのに何で出ないんだろう?とAちゃんは不思議そうにしていました。

その後、いろいろなところの砂を持ってきては、しばらく1人で検証を繰り返していました。


発見し、そして、興味を持っていろいろ試すということを実践するAちゃんの姿に“生きる力”が育っているなぁと感動しました。日々の何気ない日常の中で子どもたちはたくさんのことを発見し、自分なりにいろいろ考え試してみます。これこそが遊ぶことの本質であるのではと感じました。子どもたちの日々の気づきや発見に共感し、これからもじっくり見守っていきたいと思います。


ミマモリスト E


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2021-11-22
メリケン粉を知らない副園長

こんにちは。富岡北地区の一部の方から最近「魔法使い」と呼ばれています村上です。(古い物を何かに蘇えらせることができるという意味みたいです。)


さて、本日は富岡保育園が所在する富岡北地区で、富岡公園・桜椿公園の清掃が開催されました。80名程度の方が日曜日の早朝から顔を合わせ、草刈り機や熊手や釜などを携えて清掃を行いました。まだまだ村上の知らない方も大勢おられて、地域住民の方にご挨拶する機会にもなりました。

(富岡北地区まちづくり協議会理事の方が「この人は富岡保育園の副園長先生なんよ。」と紹介して下さることで‥「うちの子どもも昔お世話になったんですよ。」などなどの会話も生まれました。)


地域住民の方が手間暇かけて綺麗にして下さった「富岡公園・桜椿公園」を富岡保育園の園児・職員、マナーを守りたくさん利用させて頂きたいと思います。本日は富岡北地区の方々、大変お疲れ様でした。



~おまけ~

清掃後に、富岡北地区まちづくり協議会の理事の方々で集まってしゃべっていますと‥「村上先生!メリケン粉って知っとる?」と聞かれました。どうも小麦粉のことをそう呼んでいたそうです。

続けて‥「村上先生!天秤焼きって知っとる?」と聞かれました。どうも、メリケン粉(小麦粉)に砂糖を混ぜて焼いた食べ物だそうです。

「昔は、おやつに天秤焼きをしてもらよーたんよ。村上先生、富岡保育園のおやつにもメリケン粉で天秤焼き作って、子どもらに出してあげて。昔の味よ。ワッハッハ」


※栄養士の先生、また休み明けにご相談させてくださいね。材料は現代では手軽に仕入れることが出来そうです。


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富岡公園
桜椿公園
2021-11-21
保育園の先生である前に‥

皆さま1日お疲れ様です。本日午前には「私設公民館とみほ村文庫」お披露目会を、富岡北地区まちづくり協議会の理事の方々と、お部屋をリノベーションして下さった株式会社カサセイホームズさんの方々とで開催させて頂きました。(ローカルメディアの「笠岡放送」さんと、岡山県笠岡市が扱う「広報かさおか」さんが取材に来て下さいました。)

地域住民と、地域工務店の方々が“住まい”について話が盛り上がるって、なんだか素敵じゃありませんか。思い出の詰まった物を、場所や使い方を少し変えるだけで現代に合った物として蘇らせることができることを改めて知ることができた、また実践することができた「私設公民館とみほ村文庫」作りでした。ただ、完成はなく、今後利用者の方々が時代に合った、また未来に希望を繋げるような場所として育ってほしいと考えています。ブログ読者の方も是非ご協力よろしくお願いします。

(※現在、古本に加えて、不要になった昔のお写真を集めています。もしも捨てようかお悩みのお写真があればご寄付よろしくお願いします。“地域の思い出のアルバム”を今後作っていく計画です。)


さて、本日のテーマは‥

【保育園の先生である前に‥】

村上は、保育園である前に、日本という国の“国民”であり、岡山県という県の“県民”であり、住所は笠岡市の隣の浅口市であるため浅口市の“市民”であります。また富岡保育園が村コミュニティとして運営されているので、とみほ村の“村民”でもあります。

たいていの人が、それぞれに複数属する〇民の中で生きているのではなかろうかと思うんですね。

ただ、複数属する〇民に対して、おのおので価値観であったり優先順位というものは違うのもたしかなんじゃなかろうかと思うんです。

例えば、村上の場合で言えば、最優先は「とみほ村の村民として」が先立ちますし、「日本の国民として」は後回しな気持ちがします。これは生まれた・生きてきた時代が多少なりとも影響するんだろうなとも思います。

やや話が逸れかけているので戻しますと‥

兎にも角にも、それぞれに複数属する〇民があろうと、人はたいてい『人と人との間にいる』と言えるんじゃないでしょうか。


今、村上も扱っています“スマート”ファンをはじめ、現代社会は“スマート”さに価値が見出されているように感じます。第一次産業の第一頭の農業ですら“スマート”農業があるくらいです。

“スマート”とはいったい!?無駄が無く「効率的」であったり、無駄なく物を作って利益を上げる「生産的」なことを指すようです。

効率的で生産性が上がれば、社会は「便利」になります。ただ「便利」というモノサシ(価値観)だけで暮らしを営むことは、人が人間としていられることになり得るのでしょうか。

便利になればなるほど『人と人との間』の心身の距離は離れていくのではないでしょうか。


このたび、「私設公民館とみほ村文庫」開設へ向けて、『地域のヒト・モノ・コトを繋げる』を目的に動きました。ただの図書館や公民館やカフェや場所を作るならば、本はAmazon(ネット)で大量に買えば良いですし、リノベーションにも新しい材料で既製品を使えば良いです。

しかし、『地域の人たちが、人と人との間でいられる』ことを目指すには、効率的であったり生産的、また便利からは遠のいたことが必要だと考え動きました。

地域の方から「本があるから取りに来て~」とお声がかかれば、ご自宅にお邪魔させて頂き、一緒に本を段ボールに詰めながら、本のお話や、その当時の思い出話、そしてリビングに招いていただきコーヒーを一緒に飲んだりしました。

地域の工務店の方とは、工務店の方の仕事の合間と村上の仕事の合間に、一緒にペンキ塗りをしながら世間話をたくさんしました。

買えば出来上がりは早いのはもちろん安上がりであったかもしれませんが、あえて手間暇かけて非効率、非生産的に動くことで、おかげさまでたくさんの“ご縁”にめぐりあうことができました。


今回の「私設公民館とみほ村文庫」作りで、村上は保育園の先生である前に、1人の人として『人間でいるためには』を体感して学びました。

もちろんスマートな生き方にも憧れますが、泥臭く、アナログに、人を信じたり頼ったり、感謝したり頭を下げながら、『人間でいるために』人と人との間を生きていこうと思っています、ので‼︎ブログ読者の方‼︎

今後も、ご指導ご鞭撻、ご協力に応援、なにからなにまでご迷惑をおかけしますが、人間村上を、富岡保育園を、富岡北地区を、よろしくお願いいたします。


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチなど随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願いします。

★本日の「私設公民館とみほ村文庫お披露目会」の模様は、明日、笠岡放送のニュース内で放送されます。

2021-11-20
利用者が自治できるルールへ

こんばんは。11月も暮れですが半袖がちょうど良い村上です。寒暖差が1日のなかで大きいので、是非ブログ読者の方も心身ご自愛くださいませ。


さて本日は、明日(11月20日土曜日)お披露目される【私設公民館とみほ村文庫】について、館長の村上の想いを述べたいと思います。

富岡保育園が属する岡山県笠岡市富岡北地区の“まちづくり協議会”の理事に選んで頂き、まちづくりに際しての会議に参加するようになったのが、ちょうど1年前ほどでしょうか。

いつかの会議で、ひとりの理事の方が「富岡北地区の公民館“富岡会館”には地域の大切な本だったりがあるけど、あそこは坂の上だったりで行くのがしんどいし。もっと身近に行ける場所に本が保管できんじゃろうかな。村上先生、富岡保育園は平地で道沿いだし、駐車場も広いから、保育園の中で地域の本を保管できたりせんじゃろうか?」

こんな“地域からの声”が届いたんですね。

富岡保育園も、元々、地域の方から「保育園をしてくれないだろうか?」との声に初代園長先生が応えたことがきっかけで、江戸時代に建てられた大きな民家を保育施設にした経緯があったんですね。

地域からの声に応える努めをすることこそ、社会福祉法人伸成会富岡保育園なんじゃないだろうか。

「地域の大切な本を保管し気軽に読みに行くことができる公民館」を作ることを目標に、ちょうど1年前から動きはじめました。


場所を作るにあたり、アドバイスを頂いたのは、全国各地で保育園や企業をコンサルティングしている「株式会社カグヤ 」の村上の兄貴分からです。全国各地でも、都会から過疎地まで、あらゆる問題を、そこにいる人たちで【自治できる】取り組みを提案されている方です。兄貴分からは、2つのコミュニティを参考にするようススメららました。「クルミドコーヒー」と「喫茶ランドリー」です。2つに共通するのは、お客様や観客、参加者それぞれが“主役”になれるコミュニティ作りなんですね。


場づくりの仕掛けとして、まずは『ヒト・モノ・コトを繋げる、巡らせる』ことを念頭に置きました。

園児減少もあり空いたお部屋を、大切な本が保管できる場所にリノベーションする際、なるべくは元々ある環境を活かすことを地域の工務店(カサセイホームズ)の方にお願いしました。また材料もなるべく工務店の方が不要になった板や釘を使って頂けるようにお願いしました。

そして、保管する本も、富岡会館にあった本に加え、地域の方に呼びかけて、所持しておられる大切な本で寄付できるものを集めさせていただきました。すると、今までお会いすることが無かった地域の方とも多くの“ご縁”を頂くばかりか、本を買った当時の“思い出話”を聞かせてもらったり、また本を取りにお宅へお邪魔すると、リビングに招かれてコーヒーをいただき、地域の方の“暮らし”にふれることもできたりと‥70歳以上の年代には、「読書は娯楽」であり、当時の娯楽を掘り起こすことで、たくさんの“ご縁”や“思い出話”“暮らし”を、次世代へ繋げる・巡らせる力添えになったと実感しています。

※本以外にも、陶器、マグカップ、椅子、骨董品も寄付して頂きました。


「私設公民館とみほ村文庫」の運営にあたって、まずは地域から集まったモノや想いを大事にすることは欠かせないと考えています。その上で利用者の方が自発的に自治できる場づくりのための最低限のルールを館長としては今後模索しながら提案していきたいと思っております。

【私設公民館とみほ村文庫】

所在地 岡山県笠岡市富岡605富岡保育園内

開所時間 平日9時頃~17時頃

ご利用にあたって ご予約不要で無料でご利用できます。

※10歳程度のお子さまは保護者同伴をお願いいたします。

※文庫内にはセルフのお茶をご用意しています。(食事は不可)

※本の貸し出しや、レンタル会議室としての利用も検討しています。

上記のルールは、今後の利用者の“声”でもちろん変更していく予定です。


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチなど随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号よりよろしくお願いします。

★【私設公民館とみほ村文庫】への取材に、11月20日は笠岡放送様、11月25日は山陽新聞様が来られます。ブログ読者の方でローカルメディアに触れられているならば是非チェックしてみて下さいね。

2021-11-19
産業廃棄物処理「三輪産業」

他人は“良い人”であるだろうから、まずは信じてみる。

他人は“悪い人”かもしれないから、まずは疑ってみる。


どっちが正しいか、どっちが間違っているか。

どっちが楽なのか、どっちが傷つくのか。

正解がない、“心”の持ち方だと思います。


本日、とみほ村に、産業廃棄物処理のために、「有限会社三輪産業」の方が来られて、園内などで出た廃棄物の処理にあたって下さいました。

いつもは、2人組で来られるのですが、今日は1人で作業にあたられています。ホースなどの準備や片付けなども全て1人で行うため、活動量も多く、額には汗が滴り落ちていました。

そんな中、とみほ村の子どもたちは、特殊な働く車(産業廃棄物処理車)の装備に、また廃棄物が車に吸い込まれていく様子に、夢中であり、またどんどんと大勢の子どもたちが群がっていきます。

群がる子どもたちの口からは、「これは、何?」「あれは、何?」「何で、〇〇しとん?」などと、三輪産業の方へ質問の集中砲火が飛んでいきます。

ただでさえ、いつもは2人でするところを1人でしなきゃいけない大変さがあるにもかかわらず‥三輪産業の方は、1つずつの質問に丁寧に答えて下さるんですね。「これは、〇〇っていうんだよ。」「あれはねー。あれは、スピードをコントロールするやつで、適当に触ると爆発するかも⁉︎笑」などなど、質問する子どもたちの心をさらにくすぐす解答をして下さっていました。


村上「今日はありがとうございました。1人で大変な中、園児が面倒をおかけしましてすみませんでした。」

三輪産業の方「いえいえこちらこそ。2人だと作業は早く済みますが‥1人だと子どもたちと戯れることができて楽しいですし。うちには高校生2人と小学生がいるんですけどね。こういう感じ(戯れる感じ)が懐かしくて‥」


とみほ村には、もちろん保育者(保育士・栄養士・調理師など)や保護者(母親・父親・祖父母など)が、大人として子どもたちと関わります。しかし、他にも今日のような産業廃棄物処理をする方や、電気や水道を直して下さる方など、多種多様ないろいろな大人の方も子どもたちと関わる場面があります。

そのような場面で、とみほ村では基本的に『他人は“良い人”で信じることができる存在だよ』との“心”の持ち方を子どもたちに伝えたいと思っています。

そのためには、普段子どもたちに関わっている保護者や保育者が他人を信じている姿(眼差し・気持ち)を見せることが大事だと考えます。

本日も、三輪産業の方(産業廃棄物処理業車)と保育者たちの間には感謝の言葉の伝え合いの場面がありました。だからこそ、子どもたちは安心して質問できたんだと思いますし、三輪産業の方も安心して答えることができたんだと思いたます。

本日もありがとうございました。今後もよろしくお願いいたします。


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★本日(11月18日木曜日)エフエムゆめウェーブ(79.2Hz)生放送ラジオ「富岡保育園付属大学チャンネル」のゲストは‥富岡北地区まちづくり協議会会長の潮見さんです。乞うご期待下さいね。(お昼の13時から※再放送19時から)

質疑応答中
2021-11-18
『お互い様』って何だろう?

皆様1日お疲れ様です。さきほど園の駐車場北側にある山の斜面で元理事長先生を見かけました村上です。竹や草刈り、そして山の斜面敷地内の真ん中に丸太で作った階段(林道)の整備をして下さっていました。

重労働にも関わらず定期的にして下さり本当にありがとうございます、との感謝の意を伝えますと‥

元理事長先生「いやいや、ちょっとずつさせてもらよーるんよ。この丸太で作った階段も、コンクリートにすれば楽でいいんだろうけどね。ただ、上の畑やお墓に行かれる人が通るときに、林道が自然の丸太で作られていると風情があっていいと思わない⁉︎ロマンがあると思うんよ、コンクリートより。まぁ、壊れるから定期的に整備せにゃーいけんけどね。」


元理事長先生の言葉は、僕(村上)にとって、とても考えさせられるものでした。

はっきり言えば、この山の斜面は私有地であるから、どのように管理しても良いわけです。上の畑やお墓に行く道も、他にもありますし、なんならば“ここは私有地です。通るべからず。”と看板を立てることだってできます。

しかしながら、ご近所の方だったりが、「畑や墓に近道になるなら、どうぞ通って下さい。そして、せっかく通ってくれるならば、風情を感じながら通っていただきましょう。」との気持ちで元理事長先生は草刈りや林道の整備にあたっているんです。

なぜ、そんな気持ちになれるんだろうかと考えていると‥元理事長先生の代から絶対に引き継いでもらいたい精神を告げられたことを思い出しました。

それは‥『お互い様』です。


『お互い様』について考えるときに、必ずぶつかるもの、それは『自己責任』という言葉です。

例えば、林道が整備されていなかったとして、お墓に行くにあたって遠回りになったとしても、それは自己責任だと言えます。また、林道が通れたとしても、周りの草などで怪我をおっても自己責任だと言えます。

しかし、もしも、遠回りのルートだと足腰に不安がありお墓参りができない人がいたとします。また林道を通っていても視力が弱く、障害物を避けられない人がいたとします。そのような方に対しても『自己責任』という言葉をぶつけることは、果たして正しいのでしょうか。


実は最近読み進めている本「ふつうに生きるって何?~小学生の僕が考えたみんなの幸せ~」井手英策さん著の中で、『お互い様』について考えた内容があり、元理事長先生の山の斜面の整備姿がとてもリンクしたんです。

(少しだけ内容を紹介しますね↓)

 自分の生活をしっかり管理し、人に迷惑をかけないようにがんばっている人は偉い人です。でも、みんながみんな偉い人になれるわけではありませんし、どんなに偉い人だって失敗することがあります。

 そうだとしたら、責任をしっかり果たそうとがんばる世界ともうひとつ、「おたがいさまの世界」を作ったらいいのではないでしょうか。ここまでは自分でやれるからがんばる、でも、ここからは自分だけじゃ無理だからみんなで力を出し合い、たより合う。みんな「おたがいさまの世界」です。

 失敗してもいいんだという安心感があれば、私たちはもっとおだかやに生きていけそうですし、自分の責任もまた、しっかり果たそうという気持ちになれるはずです。

 自分がどうして家族や友達にきびしくなってしまうのか、腹が立ってしまうのか、その理由をちょっとだけ考えてみてはいかがでしょう。そうすれば、いまよりもずっとやさしくて、あたたかな社会ができるにちがいありません。

まさに元理事長先生の整備姿は、“おだやか”そのものでしたし、言葉は“やさしい”ものでした。『お互い様』の精神を実践し、手本となって下さっていることに感謝し、見習えるよう精進したいとの思いでもあります。


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2021-11-17
島根県江津市浅利町あさりこども園へ園見学へ行きました

皆さま1日お疲れ様です。本日、かなり久しぶりに県外へ園見学に行かせて頂きました村上です。

※島根県江津市浅利町あさりこども園


もちろん、まだまだコロナ渦が完全に終息した訳でもなければ、個人として、また園としても配慮に徹底しなければいけません。

ただ、ブログ読者の方も含めて考えてみてほしいのが‥

『制限するルール』は、行政機関から通達されることはあっても‥

『どのように動くかルール』は、行政機関では決めづらいですし、地域差や個人差、また世間の風潮なども加味すると、通達されることは当分ないと思われます。


では、通達されるまで、もしも数10年かかっても待ち続けるのか。動かずに、自分たちで出来る範囲、出来る限りを尽くすことに徹底するのか。

それとも、“自分たちの責任の範囲で”ルールを模索して作り、徐々に動けるコミュニティ体力をつけていくのか。


このたびは、岡山県笠岡市富岡保育園の関係者、ならびに島根県江津市浅利町あさりこども園関係者に、コロナ感染者がいないこと。また富岡保育園からの見学者(副園長と主任)がワクチン接種を行なっている、そして体調が良いこと。そして案内や説明をして下さる、あさりこども園の先生方の体調がよいこと。これらを確認した上で、県外への園見学に行くことができました。

※県内外への研修や園見学なども含めて、自園ならびに他園などに迷惑がかからず、かつ責任がとれるような、『どのように動くかルール』を作っていきたいと思います。


島根県江津市浅利町あさりこども園は、2017年に富岡保育園が保育実践大改革をして以来、保育について悩んだり課題が詰まると、「見守る保育」の先輩園として、何度も何度も相談に行かせてもらい、アドバイスを頂いた園でもあるんですね。

コロナ対策などはもちろん、コロナ渦での保育の質向上へ向けての学びの方法。また人口減少が避けられない過疎地での今後の乳幼児施設の存在意義のヒント。そして園児が減少する見込みを、どのように保育実践へプラスの価値観を設けることができるかへのヒント。またオススメのコミュニティ施設の紹介など。短い時間でしたが、今回もたくさんの有り難い情報・知識・学びを提出して下さいました。毎度温かく迎え入れて下さり本当にありがとうございます。


※実はコロナ渦前に、「見守る保育」実践園中四国大会の次回開催者に富岡保育園が選ばれていて、県内の保育士養成校なども絡めた大がかりな計画を進めていましたが、ご時世がら頓挫してしまいました。その際、島根県江津市浅利町あさりこども園の方々には、実践例の発表をお願いしていました。なんと、この2年ほど、計画は頓挫してしまいましたが、あさりこども園ではいつでも発表できるように保育研究を積み重ねていたんだそうです。あらためて尊敬するとともに、その高い向上心にめちゃくちゃ刺激を受けた1日でした。またお会いできる日を心待ちにして、頑張ります!!!


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチなど随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願いします。

※他園からの園見学(研修)なども、前向きに受け入れを考えています。相談を一緒にしましょうね。

2021-11-16
子どもの気持ちを代弁する保育者の感性をご紹介します。

おはようございます。保育LABO(村上の所在地)へ園庭長からマリーゴールドを活けて頂き、とても良い香りのなか仕事をさせてもらっています村上です。

※マリーゴールドは、富岡公園の花壇の植え替えのために不要になったものを、富岡北地区まちづくり協議会の方から頂きました。


さて、本日はNarrative Treeの紹介です。

※Narrative Tree(ナラティブツリー)‥見守る保育者が綴る、子ども、子どもたちの“心の動き”であったり、保育者自身の“心の動き”を赤裸々に伝える物語です。保育実践の振り返りであったり、子どもたちの育っているチカラを読み取る役割も担っています。


Title 「ぼくの!!」「かえっこもいいね」

保育者がお昼寝に誘うと、カエルの小さなぬいぐるみを持ってくるA君(1歳6ヶ月)。

それを見て、すかさず自分の物にしようと、カエルを引っ張るB君(1歳6ヶ月)。

A君も全力で話さない‼︎

このカエルの小さなぬいぐるみは、以前までは手で押すと「キュッキュッ」と音がしていました。その音に合わせて、みんなで“かえるのうた”を歌ってたりもしていた、そんなカエルなんです。

案の定、自分の物にならずに、ひっくり返って大泣きするB君。


保育者「B君も欲しいねぇ。選びに行こうか?」

と、B君を抱き、ぬいぐるみのある棚に行くと、カエルの大きさに似た、手に持ちやすいカモをB君は選びました。

2人で(A君とB君)布団によこになると、カエルとカモでツンツンと遊び始めました。


片手に1つずつ、両手にぬいぐるみを持ちたがるA君。B君のカモを持つので、「かえっこ?」と聞いてみる保育者に合わせてくれたのか‥

かえっこして遊び始め、子守唄の代わりに、“かえるのうた”を歌う保育者のトントンで、いつもより早く眠りに入りました。


カモを飛ばせてあげたのか、ポンと投げるA君。数分前の取り合い、大泣きはすっかり忘れさられ、安眠の表情の2人。

大泣きしても、ケロッと気分を変えて相手と向き合える、“気持ちの修正力”!“関係の収束力”!に感服しました。


ミマモリスト M


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・ワンコインランチ・保育実習など随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号からよろしくお願いします。ミマモリストMのように、子どもの気持ちを代弁しながら、そして育まれていく子どもたちのチカラに一緒に感動しませんか。

2021-11-15
今日のブログはおもしろいよ

おはようございます。本日は早朝より、来週日曜日(11月21日)に富岡北地区にあります富岡公園・桜椿公園の清掃へ向けての準備(草刈りなどで出たゴミを持続可能な社会へ向けて、自然処理するための場所作り)に行ってまいりました村上です。

※数日前のブログにも綴ったとおり、草刈り前の公園には、たくさんのヒッツキモッツキがあり、例の如く、本日集まった富岡北地区まちづくり協議会の理事の方々の衣服にもたくさんつきました。(豆知識として、ヒッツキモッツキの1つの種類として“盗人萩”があります。なぜ、ヌスビトハギという名前なのか⁉︎諸説ありますが‥形が、足袋を履いた盗人がそろりそろりと歩いた足跡に似ているため、盗人萩と名付けられたんだそうですよ。←理事の方から教わりました。)たくさん付いたヒッツキモッツキを取るのって、とても大変なんです。園児の衣類についたヒッツキモッツキを取るのに小一時間は要しました。が‼︎しかし‼︎ここで朗報です‼︎理事の方から手軽に取れる方法を教わりましたよ‼︎軍手や、使い捨てマスクなどの“不織布”で、衣類をささっと撫でると、すぐ取れるんですね。ブログ読者の方で、もしもヒッツキモッツキ付着で苦労している方はお試しくださいね。)


さて、ボリューム満点の日曜日のブログになりそうです。本日はココからがメインテーマです。

(と、言っても‥乳幼児教育の専門的知識ではない、番外編になりますのでご容赦ください。)

 

昨日の午後18時30分あたり、薄暗さから夕闇にすでに移った富岡保育園の玄関前から、柔道家のような、剣道家のようなガタイの良い男の人たちと、間に挟まれた優男風の男の人、合わせて3人が黒いマスクをして、園内に視線を送っていました。すでに園内には、齢36歳が近づいているヨレヨレの服に無精髭と天然パーマの村上しかいません。ためらいながらも距離をはかりながら、マスク越しの顔が確認できる地点まで行くと‥

柔道家のような男の人「村上先生の車があったから、寄ってみた!」

剣道家なような男の人「こんばんは!」

優男風の男の人「こんばんは!」


3人の“好青年にある特徴的な”気持ちの良い挨拶で、すぐさま正体が分かりました。富岡保育園を卒園した高校生たちでした。

村上「こんばんは。久しぶり。少し遅い時間だけど、中に入る!?」と、お誘いすると同時、いやその前に、すでに中に入っていた3人。せっかくなので、保育LABO(村上が常駐している部屋)でお茶の時間を持たせて頂きました。

3人は、保育園や小学校は一緒でしたが、高校は3人とも別々。しかし、しょっちゅう会う間柄なんだそうです。お茶を淹れつつ、少しの間の後‥

A君(柔道家)「村上先生!報告したいことがあるんじゃけど‥何か分かる?」

B君(剣道家)とC君(優男風)は、なんだかニヤニヤしながら‥

村上「!?なんじゃろ!?彼女でもできたんか?」



A君「そうなんよ!昨日!告白が成功したんよ!」

村上「えーー!良かったじゃん!えーやん!えーやん!ちょっと、詳しく教えて欲しいわ〜。」

A君「実はな‥半年前に告白したときはフラれてな。けど、あきらめずに、いろいろ頑張って‥」

幸せオーラ満載のA君は、赤裸々に告白成功に至るまでの道のりと、今後の結婚までの道のりを語ってくれます。

この時の齢36歳が近づいている村上の心境は‥とんでもなく、幸せでした。まさか‼︎卒園生たちと恋バナ(恋愛話)が出来る日が来ようとは。

A君(柔道家)が語り尽くした後に、隣のC君(優男風)にも近況を聞いてみると‥なんと!C君も2ヶ月前に彼女が‼︎A君もC君もクリスマスへ向けてイルミネーションデートの計画を立てているんだそうです。

そんな中、友人の幸せ話を、とんでもなくニヤニヤしながら喜んで聞いているB君(剣道家)に近況を聞いてみると‥気になる人はいるけど、まだ告白にはいたっていないんだとかで、現在はC君(優男風)と一緒に頻繁に筋肉トレーニングに明け暮れているのだとか。腕まわりの太さが44センチとお聞きして驚愕しましたが。


番外編だけあって、ブログ読者の方、読みごたえがあったのでは!?

高校生の恋愛話を聞いているだけで、副園長村上は浮かれましたし‥そして富岡保育園を卒園した子どもたちが、高校生になっても友人関係にあることや、“お互いの幸せを喜び合える関係”であることに、涙腺がゆるみっぱなしでした。(B君には「クリスマスまでに彼女ができなかったら、村上先生も彼女がいないから一緒にイルミネーション見に行こうな!大笑い」と元担任の先生としてフォローしておきました。)


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチなど随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願いします。もちろん卒園児の方、恋バナをしに来るのもOKですよ!お待ちしております。

2021-11-14
園見学ご希望の方へのお願い

こんにちは。行きつけのカフェで新メニューの試食担当になっている⁉︎村上です。

※岡山県笠岡市カフェ“ボタン”さんです。(ちなみに、富岡保育園現役保育者が出かけるハンドメイド作品「とみほ村雑貨」の委託先でもあります。現在はミニドライフラワーブーケ350YENが納品されています。ご興味ある方は是非足を運んで手に取ってみて下さいね。)


さて、岡山県笠岡市では来年度の乳幼児施設入園申し込みが来週の月曜日(11月15日)から始まります。それに伴い、富岡保育園でも園見学の予約が続いています。

見学と言っても‥もちろん見学者の方が自由に見て回り各々で感じて頂ければ良いと考えています。

が‼︎もしよろしければ、はじめましての方は是非‼︎ガイド(説明)付きで見学してみませんか?

たいていガイド役を担うのは、園長もしくは副園長でございます。

園内をガイド(園長or副園長)と回りながら、富岡保育園の歴史や保育実践についてをお話ししていきます。また、保護者の方のご質問や要望やご意見などについてもコミュニーケーションをはかっていきます。

もちろん、“今”かかえている子育ての悩みであったりも、その場に居合わせている現場保育者なども交えてお話しもします。さしずめ、所要時間は少なく見積もって1時間はかかります。(もちろん見学者の方のご都合の範囲で短くすることも可能です。)お子さまの乳幼児期の健全な発達を守る場所を決めるためには、保護者の方のお考えやお気持ちがとても大事です。選択の幅を広げ意志を助けるためにも、園見学のガイドは全力でさせて頂きます。(もちろん富岡保育園のメリットもお話ししますが、他園のメリットについてもお話しします。)


さて、そんな園見学ガイド中に、よくある質問をご紹介して答えてみたいと思います。

見学者「富岡保育園の保育は、なんて名前の保育なんですか?」


ここ数年で見学に来られた方からは‥

「富岡保育園って、シュタイナー教育みたいですね。」

「富岡保育園って、イエナプラン教育の乳幼児版みたいですね。」

などの感想をお聞きすることがあります。

※シュタイナー教育‥ドイツを中心に活躍した思想家ルドルフ・シュタイナーが自然科学と精神科学を統合し人智学を確立し、その知見を活かした独特な教育法。

※イエナプラン教育‥ドイツで生まれオランダで発展した教育。個別の学びと共同の学びの両立を基本とし、民主的な対話を重んじる。


お答えしますと‥

富岡保育園は‥シュタイナー教育でも、イエナプラン教育でもないですし、むしろそんなところもあるかもしれないです。

かれこれ16年前。副園長がピチピチの新人保育者になった時、現在の園長先生もピチピチの新人三代目園長先生に就任しました。その際に、二代目園長先生が目指していた“暮らし”を根本に置いた保育実践を昇華させるために、東京都新宿区新宿せいが保育園(現在こども園)に「見守る保育」を学びに行かれました。

そして2017年より、「見守る保育」を富岡保育園でも本格的に現場保育者が学び取り入れることになりました。

だったら、「富岡保育園は“見守る保育”という保育なのですか?」

と結論づけたくなるところですが‥

そもそも「見守る保育」という保育実践には、マニュアルが無いんです。(村上の個人的見解の範囲ですが、創始者の「新宿せいがこども園」藤森平司先生も、そのようにお答えしてくれるはず⁉︎)

子どもたちの心身の健全な育成をはかるために、保育者が“どのように見て”“どのように守るか”を常に考え実践し実現させ続ける保育だと思っています。

実現させるためには、ドイツであろうとオランダであろうと、あらゆる保育実践の“良いところ”を学び取り入れることは必須です。

そして、隣の保育園であろうと、地球の裏側の保育園であろうと、はたまた保育園であろうと無かろうと、『良いとこ取り』をする際に、鍵を握るのが‥

富岡保育園の“今”の時代背景・建物などのハード環境・保育者などのソフト環境、全てを正確に把握することです。

富岡保育園の“今”の総力の中で『良いとこ取り』しながら、保育の質を向上させ、“今”“この瞬間”でしかできない保育実践をし続けることこそが、富岡保育園の保育なんですね。


〇〇式教育法、〇〇保育実践etcと、名前が付いていたりすると、保護者の方はなんとなく安心して下さるのだと思うのですが‥富岡保育園の保育の名前を尋ねられると即答が難しかったり、また名付けることにも抵抗があったりもする、天邪鬼(あまのじゃく)な副園長のブログ記事でした。

※園長先生は天邪鬼ではありませんので、上記よりも優しくお答えして下さいますのでご安心下さい。新人園長先生に就任された時、「なぜ、新宿せいがこども園の“見守る保育”に惹かれたのか?」このあたりの質問をしてみると面白いかもしれませんよ。


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副主任撮影写真
2021-11-13
とみほ村と焼き芋とコタン君

岡山県笠岡市近辺で有機栽培(無農薬・化学肥料不使用)を推進しているグループ『ピースな畑』のメンバーの方々が、とみほ村へやってきました。

無農薬・化学肥料不使用のサツマイモを100個。そして、お米の籾殻を5袋。そして煙突。

なんと‼︎

「子どもたちと一緒に焼き芋がしたいのですか、いかがでしょうか?」との、天の神様からの声かと思うほど有難いお誘いをして頂き、本日の焼き芋パーティーが実現にいたりました。

まずは火起こしから。籾殻を利用した火起こしには4時間ほど時間を要するんですね。その間にヘチマのタワシや素手で、掘ったままの芋を洗ったり、新聞紙とアルミホイルで包んで、お芋の準備です。

「はやく、お芋、入れたい‼︎まだー?はやく食べたい!」食欲がどんどん高まるなか‥火は籾殻を利用してジワジワと。焼き芋をするにあたってのベスト、80度まで、耐え忍びジワジワと。

待つ間に、遊んでいても、どうしても、気になるんですよね‥はやく芋を火の中に入れたい!

気持ちが抑えきれなくなった、その時‼︎


副園長村上が勤めだしてでは、初めてではないでしょうか。とみほ村に、ある動物が降り立ったんです。

その名も、ヤギの“コタン君”です。

『ピースな畑』代表の方がご自宅で飼われているヤギを連れてきて下さいました。

子どもたちは、ビックリするだろうな。怖がるだろうかな。と、一瞬よぎりましたが、それも束の間でした。

ヤギの“コタン君”のまわりに、子どもたちが溢れかえって、撫でたり、サツマイモのツルをエサにあげたり、コタン君が「メェー」と鳴く間もないほど、大勢の子どもたちがコタン君と戯れていました。


今日のMVPが“コタン君”になってしまったのは言うまでもありませんが‥もちろん‼︎無農薬・化学肥料不使用の焼き芋は、園児や保育者、またお迎えに来られた保護者で美味しく頂きました。また、富岡北地区にある地域の居場所“ふれあいひろば虹”に集まった方々も寄って下さり、焼き芋を召しがって下さいました。


幼児教育の専門家として、本来ならば‥有機栽培されたサツマイモの効果。その農家の方々との触れ合い。ヤギの“コタン君”との動物との関わり。そして地域住民との繋がり。これらは子どもたちの〇〇のチカラを育むんです!と、専門用語をバシバシと使って説明しなきゃなんないのかもしれませんが‥


今日の幼児教育専門家副園長村上のまとめは‥「とにかく、楽しい一日でした。幸せな時間をありがとうございました。」


※携わって下さった『ピースな畑』のメンバーの方々をはじめ、地域住民の方々、また現場保育者、準備から片付けにいたるまで素敵な連携プレーをありがとうございました。そして1日大変お疲れ様でした。是非‼︎懲りずにまた来て下さい。コタン君も。


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチなど随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願いします。

★〇〇のイベントを富岡保育園でしたい‼︎とのお誘いも是非お待ちしております。出来る範囲で一緒に計画をしたいも願っています。

焚き火スタート
籾殻投入
みんなで籾殻の山
無農薬・化学肥料不使用のサツマイモ
コタン君はアイヌ語で“村”
地域の方々もご一緒に
2021-11-12
裏の村上は緻密で計算高い⁉︎

皆さま1日お疲れ様です。木曜日と言えば⁉︎ローカルラジオ局エフエムゆめウェーブ生放送ラジオ「富岡保育園付属大学」の収録に行ってまいりました村上です。

なんと‼︎本日のゲストは‼︎富岡保育園の保護者の方。そしてなんと‼︎ゲストの保護者とは、ほぼほぼ初めて対面してお話しをするという‥なんとも異例な依頼を引き受けて下さり、そして本番も楽しく30分間お付き合いして下さったこと、感謝、感謝です。

※内容につきましては、エフエムゆめウェーブ「富岡保育園付属大学」毎週木曜日13時~(再放送は19時~)をご確認下さい。ゲストの方の幼少期から学生期、また子育て観や、今後の自分の展望についてなど、意気揚々と穏やかにお話し下さいました。印象的であったのが、息子さんが生まれてから“父親として”自らの生き様を振り返られていたところでした。好きなことに打ち込みチャレンジする背中を大人が子どもに示すって、どんな教材よりもアグレッシブなのかもしれませんね。


さて本日の記事は‥ブログ読者であったり、ラジオ視聴者には見せない【裏の村上】を垣間見せたいと思います。

ブログやラジオでは、好奇心旺盛にワクワクドキドキしたキャラクターを演じておりますが‥

富岡保育園での役割、副園長としての仕事は‥もちろん園児の命・健全な発達を守るに尽きるのですが‥。

そのために必須である、『現場保育者たちの命・心身の健康を守る』が園長先生から与えられています任務でもあります。

任務を遂行するにあたって、“ひとりひとりの保育者が気持ち良く働ける”環境をデザインすることが鍵を握ります。

絶対条件である、毎月のお給金など結んだ雇用条件の約束を果たすことができる状態にすること。【お金】と【時間】に対してご本人ならびにご家族に安心して受け入れてもらえるようにすることです。

富岡保育園では、とみほ村という“村”コミュニティを作り上げ、保育者も1人の住人として暮らしていただいております。ただ、それぞれの保育者にも、ご家族や友人や知人や個人としての別コミュニティでの【時間】も、もちろんあります。

おこがましい話ですが、副園長として、それぞれの保育者が、それぞれのコミュニティで、それぞれに素敵な時間を持てるように、その後押しや心身の充電ができる役割として、とみほ村での暮らしの時間を持って頂きたいと考えています。だからこそ、ご本人だけでなく、お子さまも含めたご家族の健康状態や境遇などの細かな情報も、定期的にコミュニケーションで収集しながら、勤務体制や時間などに反映させるように努めています。

ココだけの話ですが、裏の村上はかなり緻密な計算のもと勤務体制や時間などを組んでいたりもします。それぞれが勤務時間の中で、それぞれの保育者がベストパフォーマンスできるには⁉︎を常に考えています。仕事でベストパフォーマンスがとれると、プライベートにも良い影響が出るだろうと誰もが予想できますよね。

そしてココだけの話ですが‥ブログの語尾に必ず「ボランティア・職場体験・保育実習・ワンコインランチなど随時募集しています。」と綴っている理由‥もちろん富岡保育園の園児のため、そして参加者の方々のためでもあるのですが‥富岡保育園保育者の心身の健康を守るためでもあるんですね。さまざまな方が富岡保育園を訪れて下さり、応援して下さり、協力して下さることって、現場保育者にとっては、とんでもなく“心強い”んですね。顔を見せてくれるだけで、声をかけて下さるだけで、エネルギーが湧いてくるもんなんです。“子育て”は親だけでなく、保育園の先生だけでなくさまざまな方が、それぞれのできる範囲で無理なく、そして手を取り合うことで、健全に行えることは言うまでもありませんよね。

と、いうことで、ブログ愛読者の方々、富岡保育園へ、次世代を担う子どもたちへ、“愛”に溢れた言葉・まなざしを今後もよろしくお願いいたします。


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・保育実習・園見学・ワンコインランチなど随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願いします。

※11月12日は岡山県井笠地区で有機栽培を推進しているグループ「ピースな畑」の方々が富岡保育園で焼き芋パーティーをきて下さいます。ご興味ある方は是非。

※11月15日から、来年度入園申し込みがスタートします。百聞は一見にしかずです。是非さまざまな園を見学したり理念やお話しを聞くことをオススメします。

2021-11-11
良いとか悪いとかでない話。

皆さま1日お疲れ様です。午前中に、今週の金曜日(11月12日)に開催予定の「ピースな畑」プレゼンツ、“富岡保育園で焼き芋パーティー”の打ち合わせがてら、営んでおられる畑へ視察に行っておりました村上です。ついでに芋掘り体験までさせて頂きました。ありがとうございました。

※ピースな畑‥岡山県井笠地区(笠岡市含む)で有機栽培を推進しているグループです。

※焼き芋パーティーには、焼き芋用の煙突や、稲刈り後の籾殻、そして無農薬・NO化学肥料のサツマイモを「ピースな畑」の方たちに用意していただくことになりました。何から何まで本当にありがたい限りです。当日、ホクホクの焼き芋をご一緒できることを楽しみにしています。


それでは本日のブログ記事は‥

良いとか悪いとかの話ではなく‥

ただの村上の感想を綴りますので、まったくもって科学的根拠などありませんのでご容赦ください。


お昼ごはんを虹グループ(3.4.5歳生活グループ)のランチルームで子どもたちと一緒に食べていたところ‥

※本日のお昼ごはんメニューは‥

・五目煮豆

・にんじんしりしり

・わかめの味噌汁

・ごはん

・梨


少し離れた場所から、なんだか賑やかな音が流れてきました。ランチルームの隣のスペースにある“音楽ゾーン”で、2、3人の子どもたちが鈴を鳴らしたり、カスタネットを叩いたり、またカワイイ衣装を身につけて踊っていました。

楽しそうな雰囲気に寄せられて、2.3人から5.6人へと子ども集団は増えてもいました。

富岡保育園では、お昼ごはん後は、食べ終わった子どもから順次、歯磨きを済ませ、午後の遊びへと移ります。歯磨き後に廊下(縁側)でゴロゴロひと休みする子どもや、ブロックゾーンで午前の遊びの続きをする子どももいます。個々の子どもで、また誘い合った集団で、活動がリスタートされていきます。

「食後に、音楽のリズムにのせて楽しそうにしているな〜♪」と、思って、さらに耳を澄ませると‥

聴こえてきた音楽が、どうも見覚え⁉︎聞き覚えのある曲だったんですね。

かれこれ数年前、まだ村上が現場でブイブイ一斉保育をしていた頃。運動会のお遊戯で子どもたちに踊らせた曲でした。

同じ曲にも関わらず、あの頃村上が教え込んでいた子どもたちの表情や雰囲気とは、いかようにも違うような気がしました。

もちろん村上の指導方法に問題があったことは百も承知なのですが‥

少し複雑な気持ちになりつつ、目の前の子どもたちの素敵な音楽への向き合い方に、穏やかな気持ちを取り戻しました村上の、良いとか悪いとかの話ではない話でした。


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチなど随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号からよろしくお願いします。

素敵は音楽への向き合い方
2021-11-10
睡眠を制する者は人生を制す

突然ですが‥「ブログ読者の方は、寝具にこだわりがありますか?」

一日の暮らしのうち、8時間睡眠の方で言えば、人生の三分の一を占めるといっても過言ではない“睡眠”に対して、皆さまはどのようなこだわりがありますか?


富岡保育園では、保育園生活の一部にあります“お昼寝”については、年齢や発達、体力や気分なども含めて各人まちまちであります。お昼寝の具合を決める上で鍵となるのは、家庭での睡眠時間(and睡眠の質)です。動物の睡眠の基本は太陽が沈み月が出る“夜”です。夜にぐっすり眠れるように生活リズムを整える上での補助的役割が“お昼寝”だということですね。

例えば2歳児でも30分程度のお昼寝で生活リズムが整う子どももいれば‥

例えば5歳児でも1時間のお昼寝が必要な子どももいれば‥

例えば3歳児でもお昼寝を必要とせず、生活リズムが整い活発に活動できる子どももいるわけです。

※一日の生活リズム=保育園生活+家庭生活であるので、もちろん保護者の方と保育者がお昼寝時間などについては定期的に相談を行います。


それぞれのお昼寝の睡眠の質向上のために、富岡保育園では【寝具にこだわり】を持っています。

畳の上に敷布団を敷きますが、敷布団はふわふわしていません。なぜかと言えば、もしも赤ちゃんなどが“うつぶせ”になった場合に顔が埋まってしまい、鼻や口がふさがれて“窒息する”リスクがあるからです。

また掛け布団は羽毛布団の軽いものを使用しています。赤ちゃんなどがすぐに払いのけられるもの、身体を圧迫しないものです。

※敷布団・掛け布団については、岡山県笠岡市「ナカツカ寝装」に特注で作って頂きました。

※敷布団・掛け布団ともに衛生面を保つために、岡山県笠岡市「オオモトクリーニング」に毎週クリーニングして頂いております。


ちなみに11月はSIDS対策強化月間でもあります。

※SIDS‥睡眠中に赤ちゃんが死亡する乳幼児突然死症候群という病気

SIDSについては、現在原因は分かっていません。(令和2年には95名がSIDSで亡くなり乳児期の死亡原因の第3位です。)


睡眠中の赤ちゃんの死亡を減らすためにも、SIDSのほか、「窒息死亡事故」を防止する上でも是非‼︎【寝具へこだわり】を持つことをオススメします。

もちろん赤ちゃんだけでなく、ブログ読者を含めて大人の方も‼︎人生の三分の一を占める大切な時間(睡眠時間)を、より良いものにするために寝具へこだわりを持ってみてはいかがでしょうか。


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2021-11-09
コロナ対策万全の獅子舞登場

突然ですが‼︎岡山県笠岡市に“富岡”という住所があるのを皆さまご理解でしょうか?地区の大字(おおあざ)名ですね。

※大字とは‥比較的広い範囲の地区の名前。

その富岡地区にあって、富岡保育園は富岡“六丁目”という小字(こあざ)なんですね。

※小字とは‥比較的小さい範囲の地区の名前。

その富岡六丁目の隣の小字に、富岡“常夜灯”という小字があるんですね。読み方は常夜灯と書いて“じょうやとう”となります。

本日は、富岡常夜灯の行政協力委員会の方から、11月21日の富岡北地区にある富岡公園・桜椿公園の清掃参加者リストを預かりました。

ところで、何で“常夜灯”という小字名なんだろうか?と疑問に思った村上は、行政協力委員会の方へ聞いてみました。

すると‥

「村上先生‼︎富岡保育園から少し歩いたところにある坂本精米所に行く曲がり角に入る前に、大きな石の灯籠があろー。知っとる?」

(注意して見てなかったので知りませんでした。)

「昔は、この保育園の近くまで海で、夜に船がめがけてきやすいように、あの灯籠に、常に夜にも灯りをともしていたから、“常夜灯”という小字名になっとるんよ。後から、見に行ってみて。」

さっそく、歩いて1分もかからず大きな石の灯籠を見つけました。石には“天保十二年”と記されていました。江戸時代に建てられたようです。

(ちなみに、富岡保育園の母屋は“天保十四年”です。)

地域の歴史を知ると、より次世代へ希望を繋げていかなきゃなんないな‼︎と使命感が強まった本日でした。


さて、午後には毎年恒例の伊勢大神楽、獅子舞が子どもたちや先生たちの健康を守るために富岡保育園で舞って下さいました。いつもは獅子舞が子どもたちの頭を噛んで下さるのですが、このたびは獅子舞もコロナ対策により、あるひと工夫がなされていました。

折り紙で小さな獅子舞を作って持ってきて下さり、本物の獅子舞が、ミニ折り紙獅子舞を噛んで→そのミニ折り紙獅子舞を神楽の方たちが先生へ渡して→ミニ折り紙獅子舞で子どもたちの頭を先生たちが噛んでいく→との方式をとられていました。

最後には頭を噛まれると思って、ドキドキハラハラしながら、獅子舞の舞いを見ていた子どもたち。ミニ折り紙獅子舞に噛まれることになった途端‥「また、来てね~!」とホッと胸を撫で下ろした表情になりました。


もちろん獅子舞が舞ったり、噛んでもらったからと言って、災害や飢饉が無くなったり、病気や怪我などしないなんて科学的根拠は一切ありませんが‥先人たちは、災害や飢饉や病気や怪我など、あらゆる困難な場面を、“なにか”に託して、念じて信じて、気持ちを浄化していたんだろうなと思いました。その“なにか”の1つが獅子舞なのは言うまでもありませんよね。


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健康祈願
2021-11-08
和菓子屋の跡を継がなかった岡山弁を操るラジオDJ村上

「村上先生、保育園のホームページで、そがん内容つづりょーて、そりゃあ、おえまーがな。」

(村上先生、保育園のホームページで、そんな内容綴っていたら、それは、いけないんじゃないですか。)


実は、久しぶりにNHKの朝の連続ドラマにハマっています村上です。なぜかって、自分の境遇と、ところどころで近いようで遠いようでもありますがリンクする点が多々あるからなんですね。

まずは、岡山県が舞台であるところ。会話が岡山弁なので、「うんうん、わかるわかる。」といった気持ちと、「他県の人には分からないんじゃないのかな。」といった恥ずかしいようで、でも少し優越感のある気持ちと。

そして、主人公が和菓子屋の職人気質のオヤジさんの孫だというところ。実は僕も、母方(岡山県ではありませんが)の祖父が和菓子屋でした。職人気質満載だったりも似ていて、弟子との食事のシーンなんかを見ていると、「うんうん。そうだったそうだった。おじいちゃんの前では、みんな言葉を選んでいたよな。」といった気持ちと。

そして今回の朝の連ドラのキーワードは、“ラジオ”です。ラジオが普及する時代で、家族や職場で、見ながらラジオに耳を傾けたり、心を寄せたり、時にはかじりつくように体を寄せているんですね。僕もローカルラジオ局ですが、毎週自分の生放送番組を持たせてもらっていてラジオとは縁のある1人だと自負しています。

【岡山県・和菓子屋・ラジオ】この三拍子を並べられたドラマを、細かな設定の違いはたくさんありますが、村上がハマらないわけがないんですね。


僕も含むて、ドラマの登場人物であったり、また現実世界の他者であったりにハマる場合‥自分とはとんでもなく境遇も違ってスケールがまったく違う人へ憧れを抱いたりしてハマる場合と。また自分と似たり寄ったり、近からず遠からずな境遇であったり、1つでも何かの共通点を見つけた人にハマる場合とがあるんじゃないかと思うんです。

子どもたちであれば、大人の保育者よりかは、中高生や実習生の学生などに対して、自分と比較できそうな共通点を見つけてはハマる場合があるかと思います。(←だからこそ、学生のボランティアは大大大歓迎なんです!)

そして保護者で言えば、世界を股にかけた豊富な情報と知識と理論に基づいた保育実践のできるスーパーエリート保育者に対して憧れハマるかもしれませんが‥

例えば「あ!そのネイル可愛いですね。私はネイルは〇〇のお店でやってます。」「その服可愛いですね。〇〇の雑誌に載ってました。え!?その雑誌、あなたも見ているんですか。」「今日の晩御飯、何作ろっかと思っているんです。え!?私も同じこと考えてました。どーしよー。」と、いった具合に、子育てだけでなく、“暮らし”(衣食住)の中に共通点が見つかった保育者に対してハマる⁉︎信頼を寄せて、子育ての話のスタート地点につけるのかもしれないのでは、と考えてしまう、NHK朝の連続ドラマ「カムカムエブリヴァディ」にハマっている村上からのブログ記事でした。


それでは、11月はじめの日曜日をお楽しみ下さいね。

★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・保育実習・園見学・ワンコインランチなど随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号じゃけぇ、よろしゅーに。(←岡山弁です。“よろしく”という意味です。)

2021-11-07
『秩序+破壊=発酵』

とみほ村だより(←富岡保育園×富岡北地区まちづくり協議会の予定・園長先生コラム・お昼ごはんメニュー・誕生月園児の紹介など)を、定期購読者の方たちに配っていますと‥さりげなく「村上先生、腰は大丈夫ですか?」とお気遣いの言葉をかけてくださいます。優しさに癒されると同時に、副園長ブログを読んで下さっていることが(ギックリ腰情報はブログでしか発信していません)伝わり、俄然、綴ることへ気合いも入っております。


さて、ブログ愛読者に向けて、本日は富岡保育園の内部事情について、ここだけの話、赤裸々にお話ししたいと思います。

(「ここまで言っても村上さん大丈夫なんですか?」とのハードルを超えていきますよ、今日は。※個人情報保護にはもちろん配慮しますのでご安心下さい。)


2021年度、実は‼︎4月からスタートして、トミホクルー(富岡保育園保育者)の顔ぶれは、3分の1ほど変わりました。

ご家族やご自身の健康、また違う職種へのチャレンジを含めて、夏までの間に退職の選択をとったクルーが数名いました。もちろん園長先生や副園長の僕としては、今後の健康を願うこと、そしてチャレンジを後押しするスタンスで、仲間の人生のターニングポイントを応援させて頂きました。

と、なると、今度は新クルーの募集に面接、そして採用を園児の人数に見合っただけおこなっていく必要がありました。

ただ、富岡保育園の日頃の行いが良かったのか、園長先生のスマイルに誘惑されたのか、それとも富岡保育園の保育実践や働き方に共感されたのか‥なんと、運良く⁉︎素晴らしいご縁のもと梅雨期から数名の新クルーが仲間入りすることになりました。

新クルーそれぞれが、実は他園の経験があったり、他業種の経験があったりと、多様な社会の風をたくさん吹かせて下さることになりました。

そして、秋から冬にかけて、産休に入るクルーがいたり、また途中入園ご希望のお子さまに備えて、2021年度2回目の新たなクルーの募集をしました。

すると‼︎なんと‼︎保育士不足が謳われるご時世にあって、またもや富岡保育園は運が良かったのか⁉︎それとも足長おじさんのような見知らぬ誰かが裏で手を回して下さっているのか⁉︎もしくは富岡保育園の暮らしに共感して下さったのか⁉︎数人の新クルーが仲間入りすることになりました。


さて、ここまでをお読み下さったブログ愛読者の方で、もしかすると、とんでもなくご心配になられている方がいるのではないでしょうか?

「そんなに、先生が入れ替わるって、富岡保育園は裏では人間関係が悪いのではないですか?入れ替わりが激しいと、園児や保護者に不安を与えてしまうのではないですか?村上先生、大丈夫なんですか?いつもブログで綴っている内容は嘘なんですか?どーゆーことなんですか!教えて下さい!」


お教えしましょう。(←なんだか偉そうな言葉遣いになってしまい申し訳ございません。)


まず、ブログ愛読者ならばお分かりかもしれませんが‥お月見お茶会やハロウィンなどのイベントなども含めて、退職されたトミホクルーはご都合がつく範囲で頻繁に富岡保育園へ顔を出して下さいます。その際には現役クルーと退職クルーが談笑しながら保育実践にあたっています。副園長村上の目から見て、人間関係が悪そうには見えません。

また園児に関しては、現役クルーも退職されたクルーも、また保育実習生や地域の方々も含めて、日頃から“いろいろな大人の中で見守られている”関係性を作っている効果もあり、職員が退職されたり新たに仲間入りすることで不安を感じている子どもの様子を見うけられません。(固定担任制でない点も影響があるかと思います)それぞれの子どもが活動の種類や、気分の状態に合わせて大人(保育者)を選んでいます。

次に、保護者に関して。固定担任制を敷いてないぶん、特定の保育者の関係性作りが難しいとのデメリットはいなめません。しかし、逆に考えると、保護者と保育者の関係性が密になり過ぎない、程よい程度になるのではないかと考えています。その上で保護者の方にも、相談の種類や気分の状態に合わせて保育者を選んで頂いています。職場での悩みを打ち明ける先生はA先生。お子さまの就学へ向けての悩みを打ち明けるのはB先生。と、いった具合にです。

今年度のトミホクルーのメンバーチェンジに対して、園児や保護者の方へ大きな不安を抱えているとの声は現時点では副園長村上のところへ入ってきておりません。(※新クルーの紹介も兼ねて、とみほ村だよりにて、2021.10月時点での“とみほ村”に集う大人たちを写真でお伝えしました。)


どうでしょうか?ブログ愛読者の方、少しはホッとして胸を撫でおろして下さいましたでしょうか。

タイトルに挙げました‥

『秩序+破壊=発酵』の意味を最後に少しだけ紹介しますね。

どんなコミュニティでも、多かれ少なかれルールがあって、『秩序』がないと無法地帯化してコミュニティは破綻しちゃいますよね。ただ『秩序』が整い、磨かれ、そして研ぎ澄まされ過ぎていくと、息苦しいコミュニティになりかねません。そうなると研ぎ澄まされた秩序を守れない方は“排除”されてしまいます。息苦しく排除思考の強いコミュニティで、果たして子どもたちは未来に希望を持つことができるでしょうか。

では、『秩序』を磨くまでで止めて、研ぎ澄まさずにする方法とは!?

その方法となるのが『破壊』です。破壊って、なんだか怖いイメージですが、コミュニティに新しい風を運んできてくれる存在のことです。富岡保育園で言えば、現役クルーの中に、退職クルー、新クルー、また保育実習生(11月後半に今年度4人目の学生が来られます)、地域の方々が混ざり合って下さることです。

『秩序』に『破壊』が合わさることで、コミュニティに新たな価値観だったり、なんだか検討のつかない、もしくは説明のつかない面白さが生まれるんです。それを『発酵』と呼び、そこが“とみほ村”流コミュニティ作りの鍵であること。さらに付け加えるなら、副園長村上の仕事は『秩序+破壊=発酵』のプロセスの循環を繋げる役割です。例えるなら、副園長村上はカビです。お米にカビが具合良く作用することでお酒になるのと同様に。


※コミュニティ作りの参考文献‥『発酵文化人類学~微生物から見た社会のカタチ~』小倉ヒクラ著


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2021-11-06
泥んこ鉱山を管理するCEO

11月5日午前8時半過ぎ。気温は12度程度で肌寒さを感じるでしょうか。とみほ村の前庭に高さ50センチと聳え立つ(そびえたつ)“泥んこ鉱山”に、わんぱくとも言える男の子数人が集まっていました。ペットボトルやジョウロを使って鉱山の窪みに水を注ぎ溜めるのを楽しんでいます。一般的な砂場にあるような土と、水に対しての相性が違うようです。繰り返し注ぐことで、どんどん溜まっていくようです。

そんな男の子の真ん中へ堂々たる格好で入っていく1人の女の子、いや“泥んこ鉱山”の主(CEO)がいました。

前庭に降り立ったCEOは、キャップを反対にひっくり返し臨戦態勢をとります。続けざまに、靴を脱ぎ、テーブルの上に揃えておきます。さらにソックスも勢いよく脱ぎ靴の中に丁寧にしまいこみます。

“泥んこ鉱山”CEOスタイルが整ったところで、遂に、鉱山めがけて裸足で乗り込んでいきます。わんぱくであろう男の子たちですら、気温が上がってない状況で水に濡れたり泥んこで汚れることを躊躇って(ためらう)いるなか‥CEOはのしのしと、鉱山を上がり、男の子たちが繰り返し注ぎ作った池の中に静かに腰を沈めます。


実は、“泥んこ鉱山”と名付けた土あたりで遊びか展開され出したのは、ほんの数日前。それまでは“ただの硬い土”と子どもたちは認識していたようで、登園後に、力自慢を示すかのごとく、シャベルや棒などでトンチンカンチンと叩き硬い土を砕く遊びで終わっていました。

しかし、“ただの硬い土”に水が触れたところから、“ただの硬い土”から“泥んこ鉱山”という環境へと展開されていったんですね。

CEOと表現させてもらいました1人の女の子は、泥んこ鉱山化した日から、毎日必ず現れ、毎日必ず泥んこだらけになっています。

“泥んこ鉱山”に溜まった水に静かに腰を沈める姿は、「今日の泥んこ具合はどうだろうかな」と管理して下さってるかのごとくにも見えます。


CEOが管理する⁉︎“泥んこ鉱山”から堀り練り集めた土を運んで鉱山付近では、ままごと遊びなどがまた他のメンバーが集まり始まっています。さて、本日はどのような遊びが展開され、発展し、進化されていくのでしょうか。見守る保育者冥利に尽きる日々です。


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・ワンコインランチ・保育実習・園見学など随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願いします。

★来年度入園申し込みは11月15日からです。百聞は一見にしかずです。是非申し込み前に園見学をオススメします。

2021-11-05
富岡交番の警察官がゲスト⁉︎

皆様1日お疲れ様です。木曜日と言えば⁉︎恒例のローカルコミュニティラジオエフエムゆめウェーブ生放送ラジオ「富岡保育園付属大学」の収録に行ってまいりました村上です。(※毎週木曜日お昼の13時から・再放送は19時から)

なんと‼︎

なんと‼︎

本日のゲストは‥富岡保育園が所属します岡山県笠岡市の富岡交番にお勤めされている警察官の方に出演して頂きました。

実は本日のゲスト警察官は、警察官になられて2年目。そして富岡交番へは1年目なんですね。しかしながら、富岡保育園に沿っている道路が、交通量が多く危険と判断するや、署長さんなどへかけあってくださり、富岡保育園前の横断歩道の見守りの回数を増やして下さったり。また交通指導の合間をぬって、園児や職員、保護者の方や地域の方に気さくに挨拶や声をかけて下さるんですね。

「コレが、警察手帳。コレは、〇〇。コレは〇〇‥」

と、ゲストの方は駆け寄る園児たちに説明をして下さるんです。すると、園児たちの目はキラキラ、正義のヒーローへ憧れの眼差しを寄せるんですね。


ラジオ内で、ゲストの方が「なぜ、警察官を目指したのか?」を聞いてみると‥

正義のヒーロー(本日のゲスト)「率直に言うと、小さい頃に見た警察官がカッコいいと思ったからです。また当時から白バイにも憧れていて、現在白バイ隊員になるために努力しています。」

幼少期から憧れた警察官へ向かって、まっすぐに誠実に目指されたことが、とにかくヒシヒシと伝わる時間でした。

(※警察学校時代のエピソードや、プライベートで好む食事などもお聞かせ下さいました。お見逃しの方は再放送を是非!)


乳幼児施設しかり、社会福祉施設しかり、地域コミュニティしかり、地域住民しかり、「街のお巡りさん」と身近な関係であることって、とても“暮らしの安心”に繋がりますよね。また、そのお巡りさんが誠実でエネルギッシュだということを知っていると、より頼りにしやすい(させて頂きやすい)存在になりますよね。

引き続き、富岡保育園はもちろん、富岡北地区、笠岡市内、地域住民をお守り下さい。よろしくお願いします。


最後になりましたが、このたびゲスト出演を快く許可して下さいました笠岡市笠岡警察署署長様・副署長様、ご協力ありがとうございました。子育てと地域を応援するため様々な機関や人が手を取り合い協働していくことを、富岡保育園付属大学では目的としています。今後も相互に助け合えれる関係作りを宜しくお願いいたします。


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・ワンコインランチ・園見学・保育実習など随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願いしめす。

※来年度入園申し込みが11月15日から始まります。百聞は一見にしかずです。是非複数の施設を見学したりしながら、子育て観が気持ち良く共有できる施設を探すことをオススメします。

そらグループのお部屋、模様替えしたようです
2021-11-04
古事記世代に想いを寄せてみたら、とりとめもないブログになってしまいました。

おはようございます。どんな文化に染まろうかなと朝からワクワクしています文化の日の村上です。さっそく、富岡保育園内にあります私設公民館“とみほ村文庫”にて、とある1冊に目を通しています。


その本とは⁉︎


先日、富岡北地区まちづくり協議会会長様から寄付して頂きました「図説 日本の古典 集英社」(全20巻下さいました)という、分厚い重厚な本の、第1巻‼︎【古事記】に目を通しています。

日本の現在している書物で最も古く、約1300年くらい前に綴られたであろう【古事記】について、写真や解説文などで分かりやすく説明された本です。


ここで、ブログ読者の方に質問してみたいのですが‥

「現代の僕たち世代と、古事記に綴られた世代の人間は、どっちが賢いと思いますか?」


祝日の朝から、とんでもない質問をしてしまい申し訳ありません。

(ここから先は、“たぶん”“〇〇だったんじゃないだろうか”との内容で進めますのでご了承ください)

たぶん、古事記世代の大人の方でも、現代の小学校1年生の問題は解けないと思うんです。扱っている言葉や文字や道具なんてものも違うんじゃないかと思うんですね。だとするなら、現代人の方が賢いのでしょうか?

たぶん、現代人の大人の方が、古事記世代の生活をしようとするならば、古事記世代の子どもたちにも生活力で劣るのではないかと思うんですね。ひらがなが読めようと読めなかろうと、足し算ができようと出来まいと、暮らしの術を自分で全て取得していなければ、とんでもなく大きい墓(前方後円墳など)を建てるほどの大王でない限り死んでしまう可能性が高いんじゃないかと思うんですね。


迷宮入りしそうな問いなので、この辺りで整理すると‥

古事記世代の人たちは、身の回りのヒト・モノ・コトに対して、当事者意識を持って知っている。また知らないことは自然界に神様を複数登場させることにより「祈り」「呪い」といった観念で理解していたんだと思うんですね。

比べて現代人は、身の回りのヒト・モノ・コトに対して、知らないことが多すぎるため、当事者意識よりも他人任せ・頼りにならざるを得ないんだと思うんです。なぜかって、例えば今、ブログを綴っているiPhoneの機械の全ての構造なんて、世界で何人の人が知っていると思いますか?

また知らないことが多すぎるにも関わらず、「人間には全てが分かる、科学で立証できる」といった、自然・神様・祈り・呪いなどの観念から遠ざかって理解しようとしているんだと思うんですね。


正解・不正解の無い問いを考えることって、おもしろいですよね。古事記世代の方たちの時代にも、感染症はあっただろうと思うんです。たぶん現代の様にワクチンなどは開発していなかったのかもしれませんが、どこぞやの山の奥のどこぞやの草と何かをすりつぶして調合した、とんでもなく苦い薬を飲んでいたのかもしれませんし、もしかすると神様に日夜祈り続けていたのかもしれないですよね。

どちらの時代が正しいかは分かりませんが、過去に学ぶことはできるんだと思うんです。心の治め方については、古事記世代の方たちは、自然界の神様に祈る“物語力”を最大限に高めることによって乗り切っていたんじゃないかと。だとするならば、現代ではどのような“物語力”を持ってこのコロナ渦を生きる・暮らすことが心の平安に繋がるのか。

誹謗中傷や不平不満や悪口文句、人間至上主義(人間を地球で1番偉いと思う考え方)から、心身の距離を置き、身の回りの自然への感謝や、自然からインスピレーションされた目には見えない感性に、心身の距離を近づけること。


今日のブログは終わりが見えてこないのでこのあたりにさせて頂きます。古事記世代の子育てに対しても興味があるのですが、皆さまはいかがですか?たぶん、現代のように人生100年時代ではなく、子ども期にも多くが死んでしまっていたかと考える、明日や明後日、また来年や再来年、〇年先を見据えて大人たちは子どもたちと関わっては、いなかったのではないかと思うんです。今日の“今”にすべてを注ぎ込んで子育てしていたのではないのでしょうか。


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・ワンコインランチ・保育実習など随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願いします。

★私設公民館“とみほ村文庫”では歴史書物を多く寄付して頂き取り扱っています。多様な文化に書籍で触れたい方、是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

基地のテント張り
2021-11-03
お洗濯ありがとうございます

皆さま1日お疲れ様です。鍼灸治療にてギックリ腰から回復しました村上です。鍼もお灸も怖くて目をつむっているため、どのような形状の鍼(はり)をさしているのかや、どのような作用が起こっているのか、まったく分からないままですが良くなりました。とにかく世の中には自分の身体のことでもよく分かんないことがあるよねってことでしょうか。


さて、本日のとみほ村の富岡保育園では手洗い洗濯場で、洗濯機と見間違えるほど、フル稼働している保育者たちが複数おりました。

それはと言いますと、前庭に搬入されている、水に触れると独特な泥の感触になる土に、たくさんの子どもたちが、多様に土と触れ合っていたからなんです。

水を運びこんでは、穴や川を作ったり。その過程で服やズボンに泥んこが着くと、メーターが振り切ったかのごとく、穴にズボンのままお尻をつけたり、川に水を流しながら滑ったりして遊んでいました。またその勢いで、飛び散る泥に、周りで大人しめに泥と触れ合っていた子どもも、「泥だらけにならないように、汚さないように遊ぼうメーター」が解除されてしまったのか、ためらわず、髪の毛までも汚れるまで遊んでおりました。

メーター解除された泥んこ遊びの楽しさって、周りで見ている僕(大人)には本当のところでは分かんないんだと思います。独特の泥の感触や、ズボン越しに滲みてくる泥の感触。汚れることすらが面白い感触。身体に加えて、心にも何かの作用が起こっているんだと思うのですが、ただその詳細は肌で感じている子どもたちしか分からないんだと思います。


洗濯機に負けず劣らず洗濯にフル稼働して下さる現場保育者、またお家で仕上げ洗濯を日々して下さる保護者の皆様。ご協力大変ありがとうございます。今後も子どもたちの心身の健全な成長のために、ともに協働して子育てをしていきましょう。よろしくお願いいたします。


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチなど随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願いします。

現場‼︎
2021-11-02
鍋は家族団欒の象徴的な料理

なんだかんだと11月がやってまいりました。秋から冬へと季節が移り変わるなか、ブログ読者の方も心身ご自愛して頂き健康にお過ごしくださいね。

※富岡保育園では低年齢の子どもに“手足口病”の症状により欠席が増えています。発熱などももよおしますので、細めな検温やお子さまのケアに家庭と保育園で連携して努めていきたいと考えております。


さて、「とみほ村だより11月号~富岡保育園×富岡北地区まちづくり協議会」が本日発行されています。保護者の方はもちろん、信頼関係のある富岡北地区まちづくり協議会の方々などへも配布しています。

(※ブログ愛読者の方で、「とみほ村だより」を定期購読したい方はホームページTOP電話番号へお問い合わせ下さいね。)


それでは、おたよりの中でも人気の高い富岡保育園園長先生が綴る記事をご紹介させて頂きたいと思います。

 秋と言えば、食欲、芸術、スポーツ、行楽、そして行事でしょうか。

普段なら保育園でも、おみこしを作って、法被(はっぴ)を着て、富岡北地区の皆様や保護者の皆様に見守っていただきながら徳民於賀神社へいざ参拝!となるのですが、新型コロナウイルス感染防止対策で叶わず‥。

行事についてはコロナ以前から「毎年しているから」ではなく、「なんのためにするのか」という目的を明確にし、継続したり取り止めたりしてきました。「保育・教育」を「暮らし」と位置づけ、『毎日が特別』と捉えることは高難度の技術を要しますが、「ナラティブツリー」にて共有・発信を続けています。

※「ナラティブツリー」とは現場保育者が、子どもたちや、また筆者自身の“心の動き”を綴った物語です。正解・不正解ではなく、保育実践の振り返りと自省を含み、保育の質の向上に努めています。

 富岡保育園では、四季がはっきりとした日本だからこそ、暮らしに深く根付く「二十四節気」を大切に思い、季節の移り変わりを肌で感じたり、旬の食材や草花を楽しんだりすることを目的に、暮らしの知恵を学び、季節を楽しむことを「行事」として残しています。(例えば、お花見、七夕、盆踊り、お月見、秋祭り、お正月、節分、ひな祭り+ハロウィン、クリスマスetc)

練習して披露することばかりが「行事」ではなく、子どもたちと保育園の“今”に触れ、自然に感謝し、畏怖し、敬愛することを、多様な人と経験することだと考えます。

 私たちが目指す子ども像は、自分は社会の一員である、ということが自覚できる子どもです。すなわち、世の中には様々な人たちがいて、様々な職業があり、様々な生き方や価値観があり。そのひとつひとつ、ひとりひとりが意味のある存在で、自分もまたその中のひとりである、ということを知っている子どもです。丁寧な暮らしを掲げ、多様な人たちが行き交いやすい保育園でありたい所以はここにあります。

今月の園長先生の記事はここまで。せっかくなので、また1つの人気記事、太陽の台所(給食室)の料理長(栄養士)の今月の一言もご紹介しますね。

「木枯らしが吹いて肌寒くなってきたら‥お鍋の季節!肉や魚、野菜を入れて煮るという手軽さに加え、栄養バランスが整いやすいのも鍋の魅力。塩分を摂り過ぎるとの指摘もありますが、野菜を多く使えば、塩分過剰のリスクよりも、体に良い栄養成分を摂れるメリットの方が大きいでしょう。また、鍋は家族団欒の象徴な料理。鍋を囲んでの楽しいおしゃべりや笑顔も、鍋の栄養成分ですよね。」


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※ギックリ腰村上(副園長)に御用のある方は09X33715648まで宜しくお願いします。

2021-11-01
ギックリ腰村上と禍いの科学

1.人類は生物学的にはっきりと異なる複数の人種に分類され、北方人種がその最高位にある。

2.それぞれの人種が特徴として持つ知性、分別、気質は、環境に左右されない。(生まれがすべてだ。どのように育つかは関係ない。)

3.劣った人種と優れた人種の間に生まれた子は、劣った人種になる。「白人とインディアンの間の子はインディアンだ」とグラントは書いている。「白人と黒人の間の子は黒人であり、白人とヒンドゥー人の子はヒンドゥー人であり、3種類のヨーロッパ人種とユダヤ人の間の子はユダヤ人だ」(この最後の表現は、のちにナチスドイツで通過した法案の根拠として使われた。)


上記は、1916年春、チャールズ・スクリブナーズ・サンズ社から『偉大な人種の消滅』の中で、マディソン・グラントが挙げた3つの科学的「事実」である。


そして以下は、1952年、人類学者、社会学者、遺伝学者、心理学者のグループが国際連合教育科学文化機関(UNESCO)に集まり、人種が特性を決定するというマディソン・グラントの説を完全に否定した声明である。

1.すべての人は同一の種、ホモ・サピエンスに属する。

2.人種とは生物学的な事実ではなく、社会的作り話である。民族集団の益を考慮し、この用語は使用を止めるべきである。

3.人類の集団ごとに先天的な精神特性や知能能力が異なる、もしくは人間の身体的特徴と精神的特徴の間に関連があることを示す証拠は存在しない。


皆さまこんにちは。雨も上がり秋晴れの中、よもやのギックリ腰にて「読書の秋」に精が出でおります村上です。

冒頭の文章は、現在読んでます、「禍い(わざわい)の科学~正義が愚行に変わるとき~」ポール・A・オフィット著の第4章「人類を蹂躙(じゅうりん)した優生学」から紹介させて頂きました。

現代では考えられないことでも、過去には「科学的事実」という名の下にとんでもない悲惨な出来事があったりするんですね。(過去形だけではなく、現代や次世代にまで影響を与えている発明があります。)

第4章の優生学で言えば、元はと言えば、「社会をより良くするため」であったものが、とんでもない「排除思考」を生み出てしまったんですね。米国ではスタンフォード・ビネ知能検査などにより判断を下し、子孫を残させないために強制不妊手術がなされたり。またドイツではヒトラーによるユダヤ人大虐殺がなされたわけです。(ちなみにユダヤ人大虐殺で用いられたガスの発明者は、元は人類が食糧飢餓に陥らないために食物を効率よく作るために発明された化学肥料を生み出した人物です。さらにちなみに、化学肥料は食糧飢餓を救うと同時に環境破壊を生み出してもいます。)


ギックリ腰村上が、この本から学ぶべきポイントとは!?

例えば、「見守る保育を推奨する。けれども一斉保育は対極にあり悪である。」

「地域のために良いことをしている。けれども地域活動に参加しない人は悪である。」

「コレは、〇〇大学の〇〇先生が論文で提出している科学的事実であるので、正しい。」


自分の行動や言動を、“過度”に「良いこと・正しいこと」と思い込まないことが何よりも大切なんだと自省したところです。

「今、自分は良いことをしているな。正しいことを言ってるな。」と思っている時こそ、立ち止まって自省するときなんだと思います。

ギックリ腰は辛いですが、立ち止まることができて良かったのかなとも思えております。


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丁寧に荷物の確認
2021-10-31
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