富岡保育園へようこそ!「伸びる。成る。子どもも大人も互いに伸び合い、成長し合う『大きな家』でありたいと願い、社会福祉を支えています。

富岡保育園

副園長ブログ

好奇心を掻き立てるポイント

富岡保育園・クレヨンKIDSともに乳製品ともなれば、富岡北地区にある坂本明治乳業さんにお世話になっています。そのオーナーさんが配達の時に、いつも小噺(こばなし)をして下さるのですがね。それがいつも違って、本当に多岐に渡るわけです。恋愛ものから、地政学ものだったり、戦争ものだったり。その中でも特に好んでいると思われるものが、秘境ものです。秘密の“秘”なんて文字がつくと、オーナーさんの【好奇心】を非常に掻き立ててしまうんでしょう。


さて、先日のことに、県を跨いだ、広島県福山市にある「英数学館」のオープンスクールdayに参加してきました。国際バカロレア教育を実践する小中高一貫学校であるのですが、そもそも国際バカロレアって何だ!?って【好奇心】を掻き立てられちゃうじゃないですか。外国の先生が半数を占める、それはグローバル色ゆたかな学校であるのですがね。見学案内では、図書室を司書の先生が、非常に熱く語って下さったことが印象的だったわけです。

「どんな本でも小学生の低学年のうちに本とたくさん親しんでおくと、一度本から離れても、いつかは本のところに帰ってくるんです。」なんて言葉を述べながら。

※英数学館では高校生になると論文を書くそうで、その際に“本”は超必須みたいです。オンライン授業であったり、デジタル機器の普及も早くからされている学校でも、アナログの“本”に価値を置いているあたりがとても勉強になったところです。

そんなこんなで、幼児教育にもつながる、非常に勉強になったオープンスクールdayであったのですがね。

そちらに向かう前の出来事‥僕が富岡保育園内の保育LABOから、午前中の早い時間に、いつもより綺麗めな格好でカバンを下げて出かけようとしたところ。ある子どもが「どこに行くん?会社に行くん?」と質問してきました。学校に行くことを伝えますと「どこの学校?どうやって行くん?ひとりで行くん?誰と行くん?」と、それはそれは矢継ぎ早に質問してきました。

ある子どもにとって、保育園の中にある小さなお家(保育LABO)から、いつもとは雰囲気の違う格好で村上が出かけようとしたものですから、【好奇心】が非常に掻き立てられたのでしょう。


ー幼児の脳は大人よりも小さいが、大人よりはるかに多くの神経結合を形成している。ところが配線は混沌としていて、大人の脳に比べて神経細胞同士のつながりが非効率だ。したがって、幼児が外界を認識する能力は無限であると同時に、ひどく無秩序である。子どもたちは周囲の環境からさまざまな情報を集めながら、有益かつ信頼性の高い法則を見い出し、それが強化されて知識や信念となる。その過程で情報が神経経路を伝わる速度は増し、信号の受け渡しは円滑になるが、あまり使わない経路は退化していく。

※「子どもは40000回質問する~あなたの人生を創る好奇心の驚くべき力~イアン・レズリー著」


ちなみに、坂本明治乳業オーナー様も、僕も、ある子どもも、【好奇心】をあること(秘境・国際バカロレア教育・村上)に掻き立てたわけなのですが‥掻き立てたポイントは“すこしだけ知っていること”なんです。

まったく知らない、又は、全部知っているものより“すこしだけ知っていること”が【好奇心】を掻き立てるのには非常に大事なんです。(学習の最近接領域)

ブログ読者の方で思い当たる節はありませんか?


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★たまたま村上のカバンに入っていた読みかけの本

・「村上ラヂオ」村上春樹

・「永田町動物園」亀井静香

・「農家はもっと減っていい」久松達央

・「日本国民のための政治学入門」高橋洋一

・「子どもは40000回質問する」イアン・レズリー

イルミネーション制作中by笠工テクノ工房
2022-11-19
コドモのホンネの番宣です!

本日は、ゆめネット笠岡放送『コドモのホンネ』12月放送分の収録日です。

※毎月第2・4水曜日に放送されています。(放送時間は15分)


この企画は、富岡保育園の宣伝ではありません。くれぐれも誤解のないようにして下さい。

保育園世代の子どもたちの本音を引き出し、世の中の人に届けたいというテレビマンの方の熱い想いから実現されたんです。(コロナ渦からスタートしたこともあり、例えば高齢者の方でお孫さんなどにも会えない状況なども想定しました。)


基本的に計画や準備、意図した内容ではなく、収録日のその日の“ありのままの富岡保育園の姿”を“テレビマンの方の感性”で撮影、そして編集されたものが放送されるはこびとなっています。

つまりは、テレビマンの方は“ありのままの富岡保育園の姿”を信頼してくれていて、富岡保育園は“テレビマンの方の感性”を信頼しているからこそできる企画だと思っています。


すでに何度も撮影が入っているのですが‥正直、お世辞抜きに‥回を重ねるごとに、めちゃんこおもしろくなっているんです。(僕は録画したものを5.6回ほど毎回見ちゃいます。)

めちゃんこおもしろい理由として、テレビマンの方に子どもたちが慣れてきた(もしくは懐いた)こともあり、カメラの前でも気にせずいつもの自分(もしくはいつも以上)を表現できていること。

そして、テレビマンの方が現場保育者へ質問する場面があるのですが‥保育や教育の専門的要素が含まれていることもあり‥ポップに⁉︎カジュアルに⁉︎子育てについて学べる番組にもなっているんです。

「子育てで、〇〇で困っていたんだけど‥コドモのホンネを観ると、〇〇で困ることって当たり前なんだ。うちだけじゃないんだ。」といった具合に、子育てに安心感をもてる内容にもなっているんです。


ちなみに、富岡保育園サイドとしても、めちゃんこメリットがある企画でもあることを、ここだけの話しとして綴っておきます。

まず、子どもたちにとって、テレビマンやアナウンサーの方、仕事をしている大人と対等にお付き合いできる経験は、まず“社会性”を養ううえで、とんでもない効果が期待できるでしょう。

(11月放送では、アナウンサー体験をさせてもらっていた子どももいました。)

そして、なんといっても現場保育者にとって、これほど貴重な園内研修はないってことです。あらかじめ用意したものでない、保育や教育の専門的内容を含んだテレビマンの方の鋭い質問に、突然答えないといけないんですから。

自分たちが行っている保育実践を自分の言葉で言語化して説明することで、より保育実践に対しての理解が深められるんです。

さらには、テレビマンの方が縦横無尽にカメラを回すわけですから、言葉や所作なんかにも気を配る必要があります。あらかじめ用意したルートで撮影するわけでないですから、テレビ用でなく普段の言葉や所作が出てしまうんです。つまりは普段から言葉や所作に気をつける習慣ができてしまうってことです。


世の中に子どもたちの本音を届ける『コドモのホンネ』!

子育てについても安心して学べる『コドモのホンネ』!

現場保育者の保育の質を高める『コドモのホンネ』!

是非、一度ご鑑賞してみてください。めちゃんこおもしろいよ!


★ゆめネット笠岡放送

笠岡市、浅口市、里庄町などを中心に地域に根ざしたケーブルテレビ局です。スマホアプリなどを使ったネット配信などもしているそうなので、詳しく知りたい方は電話でもしてみてください。

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撮影中ですね。
2022-11-18
ヒーローよりヒール向きです

Q.「あなたが社会福祉の現場で実践している挑戦を、具体的な内容や成果、またそれに対する想いを述べよ。」


A.そもそも僕の場合“社会福祉”という言葉を意識するようになったのは、お恥ずかしい話しではありますが‥30代になったあたりなんです。それまでは子どもって可愛いな、大好きだな、いっしょに毎日楽しく過ごせたらいいな、といった具合でつとめていました。もちろんそれらは今でも大事にしているところではありますが、ただそれらだけにおさまっているわけにはいかなかったんです。

僕がつとめている岡山県笠岡市富岡保育園では、2017年11月から保育実践大改革をはじめました。きっかけは従来の一斉保育(みんなでいっしょに同じことをする)に限界や疑問を感じるところがあったことと、さらには時代背景が刻々と変化していくなかで、次世代に求められる人材を育成するためには、子ども主体であり選択肢が多様な実践が必要であると考えたからです。

固定担任制の廃止であったり、クラス別でない異年齢児がオープンフリーに混ざり合う保育実践、主任保育士交代制、園庭大改造‥さまざまの過去に良しとされてきたものにメスをいれていきました。言うは易し行うは難しであることは承知の上で、保護者や同僚はもちろん、同業者からも炎上と言えば誤解を生じかねませんので疑問の嵐が舞う事態となっていました。

それもそのはずで、昨日まで積み上げられ正解とされていた実践を、認めなかったり否定したりと、傍若無人なまでに改革のメスを入れていたように振り返ります。

しかし、疑問の嵐に真っ向から答えようと、懸命に専門書を読んだり、全国の保育施設を駆けずり回ったり、大学教授に学びにいったりしたことで、自らの無知を知ることと同時に、保育への知見の広がりと、改革に対しての揺るぎない自信へつながっていきました。

さらには、保育実践改革について、より多くの方に知ってもらおうと、発信することに力を注ぐようになりました。ホームページ上に副園長ブログを開設し毎日想いを綴ったり(雨の日も風の日も休まず現在1188日連続投稿)、専門書の内容を伝えるためにYouTubeを開設したり(「富岡保育園付属大学チャンネル」250動画配信)、地元ラジオ局の番組に毎週生放送でしゃべったり(昨年度1年間)、また園のおたよりを、富岡保育園に想いを寄せて下さるご近所や市内外の方々に毎月配布したり(50軒ほど)‥とにかくあらゆる思いつく限りの手段で語り走り回りました。

たぶんではありますが、僕の語り草が良かったから、正確で理解しやすかったら賛同を得たわけじゃないと思うんです。縦横無尽に場所や時間を選ぶず語り走った熱量が同僚である仲間たちに火をつけたんじゃないかと思うんです。

仲間たちは、どのようにしたら“大人都合でない子ども主体の保育実践”ができるかを、日々自問自答し、チームで試行錯誤し、切磋琢磨をし続けてくれました。それらの熱い想いは一粒の水滴が波紋のように広がるように、どんどんと保護者や地域、同業者の方へと浸透していきました。疑問の嵐は、あたたかく包み込む応援へと変わっていったんです。

そんな調子で保育実践大改革がすすんでいく中で、個人的な話しになりますが‥僕は余命2ヶ月とまで告知された癌を患ってしまったんです。当時は絶望の淵に立たされたようでもありましたが、ただそんな時にこそ僕の運命をすくいあげるかのように同僚である仲間や、友人知人はもちろん、保護者や卒園児にいたるまでの方々が、それは感謝してもしきれないほどに、たくさんの応援をしてくださったんです。ある方からは、「まだ改革の途中じゃないか。責任をもってやり遂げんといけんで!」と、僕の中の命が沸々ともう一度わきあがってくるかのようなメッセージをいただくこともできました。そしてそのお陰様でしかないのですが、奇跡的にもう一度、生きることを許されることになったんです。

さて、奇跡的に助かった、この命。それまでは“自分のため”ばかり使っていたからこそ、二度目の人生は“他人のため”に使いたいと思うようになりました。感謝してもしきれない、返しても返しきれない恩を、次世代をになう子どもたちの未来に希望をつなげる役割を果たしたいと思うようになったんです。

つまり、この時点から“社会福祉”という言葉を意識するようになったんです。世の中の“しあわせ”を無私の精神で守ったり作ったりすることに喜びを見出すようになったんです。

それからというもの、保育実践大改革は、保育という一般概念を飛び越えて、地域社会の“しあわせ”を作る、つまりは“ゆたかな”まちづくりを目指す領域にまで広がるようになりました。

超少子高齢化の一途を辿る、岡山県笠岡市。人口は5年で5000人減少しており、出生数は年間200人を割り込むようになりました。さらには富岡保育園が所在する笠岡市富岡北地区では独居老人の方が多く、地域の行事などもままらない現状が訪れてきました。

自分の担任するクラスだけが良ければ、自分の勤める保育園だけ良ければ、そんな悠長なことを言っている場合じゃないんですね。地域社会が存続しない限り、保育園も子どもも守れないんです。

現在、富岡北地区まちづくり協議会の方々や、70代前後の方で構成されている地域のサロンメンバーの方々であったり、さまざまな方たちが、保育園へ足を運んで下さるようになりました。仕掛けとしては、保育園を保育園と思わせない、誰もが居場所であると思える雰囲気づくりです。お昼ごはん(給食)をワンコインランチとして提供したり、園児数減少の影響から空いた部屋を地域の図書室(私設公民館とみほ村文庫)として開放したりと、風通しの良いコミュニティであることを心がけました。

すると、少しずつ少しずつではありますが、あらゆる気持ちの良い風が舞い込んでくるようになったんです。地域内外から、富岡保育園を居場所とするご年配の方もおられれば、中高生などの学生たちが、気軽に足を運んで下さるようになったんです。それは、ある種の予測不能な“ごちゃまぜ”感を作ることになり、子育て環境としては、結果として想像以上の、より健全なものになっていきました。

長々と綴りましたが、今後の挑戦としては、この予測不能な“ごちゃまぜ”感を、どれだけ持続できるかが焦点にあります。超少子高齢化地域社会で、乳幼児から学生、社会人から年配の方々が混ざり合う、そしてそれらを“ゆたかな暮らし”と“しあわせ”につなげていくために、今以上に語り走り回っていきたいと思っています。


※なんだか努力をアピールするような、いけすかない文章になってしまったこと、深くお詫びします。実は「社会福祉HERO'S TOKYO2022」登壇者募集に応募するために作成した文章なんです。努力のアピールが求められた一次選考課題でしたので‥12月には合否が分かるみたいなので、またご報告しますね。


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2022-11-17
「まだ帰らんで〜‼︎」の群れ

昨日、近隣の中学校(笠岡東中学校)の生徒が、あるモノを携えてやってきました。あるモノとは、総合学習でつくった木工玩具であって、それを園児にプレゼントしにきてくれたんです。

もちろん子どもたちは大変喜びましたし、大切に使いたいと思うのですが‥それにも増して、プレゼント贈呈後に、いっしょに遊んでくれたことが何よりも嬉しかったようです。

「まだ、帰らんで〜‼︎」と、服の裾などを引っぱりながら‥結局、薄暗くなるまでの夕方まで、鬼ごっこだったり、ままごとだったりに付き合ってもらったようです。


そのうち、ひとりの男子中学生が、おうちの門限時間が迫っていたようで、ほかの学生より一足先に帰ろうとしたんです。

すると、男子中学生のまわりには「まだ帰らんで〜‼︎」の群れができていたそうなんです。

「なんで、帰るん?」「どこに、帰るん?」「どうやって、帰るん?」矢継ぎ早に飛び交う質問に、男子中学生は困り果てた様子もあったのですが、それと同時に、ちょっぴり嬉しいような表情も見せていたそうなんです。

この話しを、又聞きした僕(副園長村上)には、男子中学生の気持ちがわかったような気がしたんです。なぜかって、似たような場面を経験したことがありましたし、なんなら、それをキッカケに現在の仕事に就いているようなものだからです。


僕の場合は、高校生の時ではありましたが‥ある理由から(理由については本日は省略しますね)ある幼稚園へボランティアへ行くことになったんです。当時、正直なところ、子どもと遊ぶだなんて思ってもみなかったことですから、戸惑っていたんだと思います。けれども、気がつくと子どもたちと仲良くなって、そして帰り際には「まだ、帰らんで〜‼︎」の群れとあいまみれることになったんです。

男子中学生と同様に、困ったような気持ちと同時に嬉しかったことを記憶しています。なぜかって“自分の存在を必要としてくれている”ことを実感できたからだと思うんです。


男子中学生も含む、笠岡東中学校の皆さま、このたび丁寧に作った木工玩具をプレゼントしてくださり、誠にありがとうございました。

これを機に、またいつでも、富岡保育園へ遊びに寄ってやってください。、富岡保育園の子どもたち、また保育者にとっても、あなたの存在が必要なんです。宜しくお願い致します。


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木工玩具をいただきました。
2022-11-16
僕がうらやましいと思うこと

僕は現在、他人に対して「うらやましい」と思うことはありません。現在と記しているぶんには、幼い頃はあったんじゃないかなって。服なんかはたいてい従兄弟のおさがりを着ていたものですから、新品のスポーツブランドのジャージを身につけている友だちなんかを見ると「うらやましい」と思っていたに違いありません。

ただ、現在でいえば基本的には「うらやましい」と思うことはほとんどないんです。なぜなんだろうと自問自答してみると、結論から言えば“自分自身への理解が深まっているから”ではなかろうかと考えています。

例えば、僕は結婚も子どもも家庭も持っていませんが、それらを持っている方をうらやむことはありません。持ちたくないわけではないのですが、自分自身の性格や特性から持つことに向いていないようにも思っているからです。

また例えば、高価な服やクルマや家なども持っていませんが、それらを持っている方をうらやむこともありません。それらは自分自身の心身には似合わないことを感じているからだと思うんです。高級ブティックなどで買い物するよりも、友人からのおさがりなんかを着回すほうが落ち着きますし‥新築の家よりも、年季の入った家のコタツでゴロゴロするほうが落ち着くんです。


しかし、基本的にって記したってことは、応用編、又は特別編があるってことですよね。実は現在、他人に対して「うらやましい」と思うことが1つだけあるんです。

それは、保育LABO(副園長村上が籠っている部屋)からいつも見させられていると言えば語弊があるかもしれませんが、目にしてまう、目撃してしてしまう場面からです。

たいてい、朝、子どもたちは登園すると、カバンをかけたり、手ふきタオルをかけたりと朝の支度をします。支度の済んだ子どもから、それぞれに、「きょうは何しようかな〜」と言った具合で、散り散りと、それぞれの思うところへ向かって行きます。

それぞれに、散り散りに、そのような具合で向かって行っても、気がついたらいつもたいてい同じメンバーで集まっているグループがいます。このグループは特に“待ち合わせ”なんかもせずに、いつもたいてい同じメンバーで、そしていつもたいてい同じ場所と時間帯に集まっています。もちろん先生(保育者)に促された(うながす)わけではなく、なんとなくおもむろに。

盗み聞きをするつもりはないのですが、たまたま聞こえてきた会話に耳をすませてみると‥それはそれは、どうでもよい内容の会話をしているわけですよ。でも、みなが頭を突き合わせて、大笑いしたり、時には真剣な顔つきになったりして、盛り上がっているんです。

実は、この場面に、非常に「うらやましい」と感じちゃっているわけです。“待ち合わせ”もせずに、いつも同じメンバーで、同じ場所や時間で、どうでもよい内容で大笑いしたり、真剣になったりすることって、今後の僕の人生では訪れそうにないことが薄々わかっているからだと思うんです。

だからこそ、この場面に、うらやましいほどの価値を感じるんです。


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これが、うらやましいです。
2022-11-15
脱‼︎鼻水とりロボット村上⁉︎

現場保育者が綴る『Narrative Tree(ナラティブ ツリー)』という記録があります。子どもの心の動きや、保育者自身の心の動きを赤裸々に記したものです。

毎月読んでいますと‥子どもたちの発達や成長を知ることができるのはもちろんのこと、各保育者ごとの悩みであったり課題であったり、また保育実践に対する理解や想いなども知ることができるんです。

※ナラティブツリーを読んでみたい方は、富岡保育園までお越し下さい。貸し出しはしておりませんのでご了承ください。


さて、本日は先月の綴られたナラティブツリーの1つをご紹介しましょう。

Title 「きれい」になるには、「きたない」に気づくことから!


10月も終わりに近づき、気温が低い日も多くなり、鼻水や咳などの症状がある子どもが増えてきた。

特にそらグループ(0.1歳児生活グループ)の子どもは鼻水が出ている子どもが多く、ふこうとしても嫌がり顔をそらす子どもがとても多い。

A君(1歳4ヶ月)もそのなかの一人だった。鼻水が出ていても、おかまいなしに遊んでいる。

鼻水をとろうとすると嫌がるので、「A君、鼻水とるよ〜。」と事前に声をかけたり、痛くないようにウェットティッシュでとるようにしたり、いろいろ工夫していたが‥いつも、イヤ〜‼︎と泣いて顔をそらしていた。

ある日、朝、わたし(筆者)が出勤すると‥玄関先にA君が立っていた。

「おはよう〜。」と、あいさつをすると‥ ハクシャン‼︎とA君が大きなくしゃみをした。

その拍子に、今までより大量の鼻水がズルッ‼︎とA君の鼻から飛びだしたんです。

「わ〜‼︎A君、鼻水‼︎ちょっと待ってね‥」と、わたしがティッシュをとりだしている間、A君は「・・・。」とビックリしたような、唖然としたような顔でかたまっていた。

「鼻水、出ているから取るよ?」と、声をかけ、ティッシュを持っていくと、すんなりと取らせてくれた。

わたしはその時、気がついたことがありました。それは“今、A君は鼻水が出ていることを自覚していた”ということだ。

今まで言葉で「鼻水でてるよ」と伝えていたが、本人には伝わっておらず、いきなりティッシュを顔にあてられているのと同じことだったのかもしれない。

この日のことがあってから、鼻水が出ているのを見かけた時は、言葉で伝えると同時に、鼻のあたりを指差したり、触れたりして、子ども自身が鼻水に気づけるようにしている。

それでも取られるのを嫌がるときは、ティッシュを渡し、自分で取ってもらうようにしている。(自分で鼻にティッシュをもっていってもらい、その後に仕上げとして拭き取る)

鏡などを見せて、気づいてもらうのもいいかもなぁ‥。今後も、いろいろ工夫していこうと思う。


~副園長村上の感想~

“鼻水の取り方”という、ミクロな問題にみえますが、保育の質の向上において非常に大切な問題であると思いました。

過去に、ぼくが現場保育者であったころは、鼻水が出ている子どもを見つけると、それは“鼻水とりロボット”とおもわせるほどに、俊敏に素早く何人もの子どもの鼻水をサッサカサッサカ拭き取っていました。今振り返ると、それって鼻水ごときは保育実践のうちではなく業務の一環のように扱っていたんじゃないかと思うんです。

ナラティブツリーを綴った保育者は、たかが鼻水ではなく、されど鼻水として、「どのように対応したら、その子ども自身が鼻水が拭き取れて気持ち良く感じるだろうか」と、試行錯誤を繰り返しています。

もちろん、保育や幼児教育、子育ての専門書なんかには「鼻水の正しい取り方」なんてものは、大きく扱っていないでしょうから、保育者自身が、日々考え、子どもに寄り添った結果から編み出したテクニックでしょう。

専門書に載っていない(又は大きくあつかっていない)ような、ミクロな保育実践にこそ、保育の質が顕著にあらわれるように思います。

過去“鼻水とりロボット”化していた村上も反省して‥指差しをしたり優しく事前に知らせながら、鼻水をふきとろうと思います。


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2022-11-14
保育は大淘汰時代に突入する

家を建てる場合、熟練の大工さんが現場合わせで材料を切って組み立てを行う手法もあれば‥大手の住宅メーカーなどが行う、あらかじめ工場でつくられた材料や部品を仕様書に従って組み立てる手法もありますよね。

建てられた家のどちらが良いかは、結局のところお客さまが決めることです。なぜなら例えばお客さまが、安く手っ取り早く家を建ててほしいとの要望であれば、熟練の大工さんに依頼して高値で時間をかけるだなんてもってのほかですよね。


さて【保育は大淘汰時代に突入する】だなんて、預言者めいたタイトルをつけてしまいましたが‥

人口減少は笠岡市だけにとどまらず、2100年あたりには3分の1ほどに減るとの予測もあるそうで‥。(明治維新から150年かけて増えた人口が、またその水準にまで減るということ)

ベビーブーム時代に生まれた子どもが親になった世代(現在の70代くらいの方々)に「ポストの数ほど保育園を」と言われ、増やされた保育園や‥「保育園落ちた!日本死ね!」とさけばれるような昨今の待機児童問題によって、増やされた保育園。ただ人口減少はもちろん出生数減少にもつながるでしょうから、増やされてしまった保育園はどうするのか。

小学生並みの頭脳の持ち主である僕が考えるところ、必要のない保育園は減らされていくんだと思います。

では「必要のある・なし」を決めるのは誰が決めるのかと言えば、結局のところ利用者です。(園児・保護者※地域社会を含めてもいいのかもしれません)

現代では、公立園と私立園という枠組みだけでなく、社会福祉法人や学校法人、また株式会社など、経営体系はさまざまであります。そして保育園などではお金の出どころが国からの補助金で成り立っていることなども考えると‥どこかの経営体系が優遇されるわけではなく、つまりは利用者に「必要なし」とされた保育園が減っていくんじゃないでしょうか。


では、利用者が必要としていることとは?これは時代のニーズなんかに左右されるところがありますよね。全国にいくつもの保育園をもつ資金面などでも優位にたつ保育園などでは、時代のニーズを常においかけたプログラムを作れるわけですよ。プログラミングだ、グローバルだ、インクルーシブだ、〇〇だ、なんてものも、その豊富な資金面で環境をととのえることができるわけです。

では、時代のニーズに常においかけるだけの豊富な資金面のない保育園、たとえば富岡保育園はどうなるのでしょうか。このまま淘汰の波にさらわれていくだけなのでしょうか。

もしかすると、その時が来る可能性もゼロではありませんが‥打つ手はまだまだあるんだと思います。


時代のニーズに常においかけるだけの豊富な資金面がなければ、時代のニーズをおいかけなきゃいいんですよ。つまりは、利用者の必要のある・なしのレールに乗るのではなく、“利用者の必要をつくる”レールに乗るわけです。

“利用者の必要をつくる”と聞けば、「じゃあ、ほかの保育園と差別化するってことですよね!?」と答えがかえってきそうですが‥答えを出すのは時期尚早です。

差別化のポイントを明確にすることは、それは真似をする力のある、つまりは豊富な資金面のある保育園に有利になるってことを忘れてはいけません。

例えば‥「うちの保育園は〇〇式幼児教育をやっていて‥」なんてやってしまっては、〇〇式幼児教育に豊富な資金面を注ぐことができる保育園がすぐにうちの保育園よりも魅力的になってしまうってことです。(加えて広告や宣伝費なども考慮しましょう)


整理整頓して結論を出すと、豊富な資金面のない小さな保育園は(富岡保育園を含みます)時代のニーズをおいかけず、さらには差別化せずに利用者の必要をつくることができれば、淘汰の波から生き延びる、もしくは生き抜くことができるかもしれないわけです。

僕が考えるところには、「時代のニーズ・利用者の必要のあるなし・差別化」この3点をおわない時点で、“説明できない(しづらい)”ことが鍵を握るんじゃないかと思うんです。

恋愛では、なぜその人が好きなのか上手く言えない、けれど好きなんだって形があるじゃないですか。それと似たように、なぜその保育が好きなのか上手くは言えない、けれど好きなんだって形こそ、競争(比較)にさらされにくい保育園なんじゃないかと思うんです。

※本日のもっともらしい預言者めいた記事の参考著書は「農家はもっと減っていい 久松達央」です。農家でない方、農業に興味のない方も、小さな保育園や会社の経営をしている方はオススメです。


★笠岡市保育施設来年度入園申込受付

11月14日〜12月2日までです。富岡保育園では見学日などの指定はありません。ご都合の良い日に見学してみて下さい。

※説明しづらい保育実践の説明をお求めの方は事前予約してくださると助かります。園長又は副園長が1時間ほどかけてご案内させていただきます。

★来年度就職希望の方へ

富岡保育園ならびに、小規模保育施設クレヨンKIDSともに、多少の空き状況はあります。ご希望の方はまずは見学へお越し下さい。

※こちらも説明しづらい保育実践の説明をお求めの方は事前予約してくださると助かります。園長又は副園長が1時間(あるいは2時間)かけてご案内させていただきます。

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メモをとりながら見守る保育者はどこかな?
2022-11-13
ウカウカしてられないんです

山陽新聞(地方紙)笠岡・井原・浅口圏版に、こんな見出しを見つけました。

ー笠岡市 初の転入超過ー

笠岡市の乳幼児施設につとめる身としては喜ばしいものであります。が、しかし新聞というものは見出しをみれば全てがわかるものではなく、内容をきちんと読まなければいけません。

2022年度上半期(4月~9月)の笠岡市への転入者が転出者を13人上回り、2012年度以降では初めて「社会増」となったことが分かりました。要因の一つとしては、新型コロナウイルス渦による外国人の入国制限の緩和があるとされているそうです。

ちなみに内訳を記すと‥転入者691人(前年同期比199人増)、転出者678人(前年同期比30人増)である。そしてさらに詳しくみると‥日本人に限ると72人の転出超過であり、外国人が85人の転入超過となっている。

また県外への転出が前年同期比39人減の372人であったことは、コロナ渦で都市部への人口流出が鈍化していることが背景にあると分析されています。

ただ、一方では‥上半期の出生数87人(前年同期比10人減)に対し、死亡数371人(前年同期比28人増)であり、総人口は4万5731人(前年同期比753人減)となっています。

笠岡市の乳幼児施設につとめる身としてヌカ喜びしている場合ではなさそうです。


実は、先日の「保育施設見学ツアー@笠岡」の参加者の方からも、各地域でヌカ喜びどころかウカウカしていられない現状をお聞きしました。

東京都の世田谷区のある保育園の先生からは「世田谷でも定員割れしている保育園があること」をお聞きしました。要因の1つとしては、待機児童問題解消のためたくさんの保育園を作ったは良いが、現在は施設に余りが出てきていることがあるそうです。

また愛媛県の伊予市あたりでは「保育士が足らずに、定員数の園児を受け入れられないこと」をお聞きしたりもしました。

また、香川県小豆島の先生からは「小豆島は、笠岡よりも3年先を進んでいて‥ついつい下を向きそうになってしまうこと」との話しもお聞きしました。すこし調べると、小豆島あたりにも公立のこども園が200人規模で新築されていることが分かりました。(笠岡市だけが民営化ではなく公立のハコモノ建築路線に進んでいるわけではないんだとも思いました。※もちろん小豆島の地域性など調べておりませんので、あくまでも想像の範疇になりますが。)


ヌカヌカ、ウカウカしている場合じゃない現在、読み進めている本があります。

「農家はもっと減っていい~農業の“常識”はウソだらけ~」久松達央 著書です。

なぜ、保育園ピンチ問題を考えなきゃなんないのに、農家の本なの?ってツッコまれた方いますよね?

実は保育園ピンチ問題と、農家ピンチ問題って似ているんですよ。また紹介しますね。


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[来週の予定]

■14日(月)

・来年度入園申込受付開始日

・園見学 9時30分~

・主任ミーティング 10時30分~

・職員個人面談 11時00分~

・とみほ村イルミネーション施工見学 14時00分~

■15日(火)

・職員個人面談 10時00分~

・笠岡東中学校職場インタビュー 14時00分~

・笠岡東中学校総合授業(木工玩具プレゼント)16時30分~

■16日(水)

・ゆめネット笠岡放送「一年生になったら」収録 13時30分~

■17日(木)

・らんらんピクニックday(classエジソン5歳児)

・次世代育成研修部会オンライン会議 13時30分~

・笠岡東中学校職場インタビュー 14時00分~

■18日(金)

・ゆめネット笠岡放送「コドモのホンネ」収録 9時00分~

・職員個人面談 13時30分~

事務長がナニかの撮影中です
2022-11-12
おだやかな安堵感のある風景

「小さいころ、よく“暗くなるまで”外で遊んだよな〜。」

なんて、言葉をつぶやけるブログ読者の方はどれくらいいますでしょうか。

ご家庭の環境であったり、また世代間でも答えは違ってくるのでしょうが。

僕の場合で言えば(記憶力が乏しいことを前提に)野球やサッカーを、それはボールが見えなくなる時間まで遊んでいたように思い出します。

近頃の僕の界隈で言えば(岡山県笠岡市や浅口市といった田舎町)夕方ごろに、自転車でうろうろしている小学生グループを見かけることは滅多になくなりました。もちのろんすけではありますが、公園に5.6歳ほどの子どもだけで遊ぶ姿なんかは、滅多にどころか、ほぼありません。

誘拐であったり自動車事故であったり、それは現代の世の中では危険がありとあらゆるほどにあるわけですから。暗くなるほどに危険度は高まりそうではありますし、子どもだけでだなんて、危険を通り越して虐待だなんて言われかねませんよ。


“暗くなるまで”遊んだことによる、その後の科学的好影響は、はっきり申しますと僕は証明できません。(もしも何かの文献があれば教えてください)ただ、“暗くなるまで”遊んだってことは、その日こんかぎり遊び尽くした満足感なんてものになりませんかね。そして遊び尽くした満足感を積み重ねると、幸福感なんてものにならないでしょうかね。

(※誤解のないように注意書きしておきますと‥「暗くなるまで遊べ」とすすめているわけではなく、たまたま偶然、暗くなるまで遊んだ経験があるのかな~くらいで理解してくださいね)


ただ“子どもだけで”遊んだことによる、その後の科学的好影響は、証明できそうなんですよ。大人に干渉や保護をされないで、子どもだけで遊ぶことは、トラブルやアクシデントなどが起こると、なんとかしなくちゃって考えては行動することになるだろうし。また自分たち(子ども)の現在地点(ありのままの能力)を知ることにもなるだろうし。

けれども、いくら科学的好影響が証明できそうだとしても、我が子を危険にさらすだなんてできませんよね。


そこで、現代の世の中で、最後の砦とも言えそうであるのが保育園や幼稚園なんて場所じゃないでしょうか。公的なルールに基づいて、危険に配慮し、さらには過干渉や過保護のもつデメリットについての知識をもった大人(保育者)が配備されています。

そのような大人もいるなかで“子どもだけ”であるかのような場所を作れるとしたら、それは子どもたちにとって、自らの発達を保障する最後の砦になるんじゃないでしょうか。

(※誤解のないように注意書きしておきますと‥「子どもだけで遊べ」と、すすめているわけではなく、子どもだけで遊べる場面があったらなるべく大人は控えようね~くらいで理解してくださいね)


★写真は11月11日午後17時すぎごろに、富岡保育園内の裏庭で撮影したものです。暗くなるまで遊んでいる子どもたちに「はやく帰ろう〜。」と優しく声をかける保護者や保育者たちの、その風景には“きょう一日幸せだったよね〜”って、おだやかな安堵感があるんです。


★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ・就職希望)・園見学・保育実習・古民家一時保育・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。

ゆうがた
2022-11-11
安心をつくるメカニズム!?

いつもの時間に、いつもの人の、いつもの声、が聞こえてくると“安心”するもんですよね。


めったに休むことのないロバートが2日間ほど保育園に来なかったんです。すると、ロバートといつもいっしょに遊んでいるミッチェルの様子がどことなく弱々しいのです。もちろんミッチェルにはロバートのほかにも仲の良い友だちはいますし、その日もほかの仲の良い友だちと楽しそうに遊んでいたわけではありますが‥ただ、いつものやんちゃなミッチェルではありませんでした。

ミッチェルがものさみしげになっているとは露知らず、ロバートがいつもの時間にいつもの声をあげて保育園にやってきました。

そしてその少しあとに、ミッチェルが保育園にやってきたんですね。やってきて、すぐにロバートの存在に気づくと、ミッチェルがいつもの声をあげながら、いつものミッチェルになっていました。いつも通り、ロバートとミッチェルはやんちゃを“安心”してやっているみたいです。


いつもの時間に、いつもの人の、いつもの声、が聞こえてくると“安心”するのは、なにもロバートやミッチェルなどの子どもたちばかりではないことも付け添えておきましょう。

めったに休むことのない主任先生が(どんどん有給休暇とってね)保育園に来なかった日のこと。しっかりものの副主任先生が、どことなく、そわそわしているようでした。もちろんしっかりとそつなくお仕事をされてはいますが‥ただ、いつもの副主任先生ではありませんでした。

副主任先生がそわそわしていただなんて露知らず、主任先生がいつもの時間にいつもの声をあげて保育園にやってきました。

もうしばらくすると、副主任先生がやってくるはずです。そして主任先生の存在に気づくと、副主任先生はいつも通り“安心”してしっかりできるんだと思います。


いつも通りの自分でいられるのって、いつも通りでいてくれる周りの人の存在のおかげなんでしょうね。

いつも通り僕がブログを綴れているのも、いつも通りに読んでくれているブログ読者のおかげなんです。

そして、だからこそ感謝を忘れないようにしなくちゃいけませんよね。

ブログ読者の皆さま、貴重な人生の時間のひとときを、毎日いつも通り読んでくださり誠にありがとうございます。


★とみほ村イルミネーション2022

昨日、近隣の工業高校(笠岡工業高校)の地域貢献授業の一環である「笠工テクノ工房」でご活躍の学生と先生が打ち合わせに来られました。11月28日設置に向けて作業をすすめてくださっています。12月1日、17時ごろに点灯式を開催する予定です。

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かちかち山がいつも通り掘られていて、安心。
2022-11-10
女のいない男たち 村上春樹

アカデミー賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」を含む村上春樹さんの短編小説集、『女のいない男たち』を読みすすめているところです。しかし、登場する男たちはとにもかくにも、ややこしい男たちばかり。ただ、なんとも憎めないところもあるところが、村上春樹さんの表現力の成せる業なのかもしれません。


さて、社会福祉法人伸成会スタッフでは、情報共有を目的とする「とみほニュース」をスマホアプリで仕様しています。(もしくは、していました)

※個人情報を含んでおりますので、守秘義務を徹底しております。

発起人は、お察しの通り副園長村上です。はじめたキッカケを申しますと‥2017年保育実践改革にあたって、「これからは子ども主体の保育実践へ舵をきるから、いっしょに頑張って船を進めようね」との意思表明にありました。

理念は変わらずとも、実践方法がオセロでいえば白から黒にひっくり返るほどに違うものですから‥意思表明は、毎日、それは1000文字を超えるほどに、しつこくしつこく行いました。理論や理屈や考え方、それに基づく情報や知識などを、とにかく毎日しつこくです。

もしかすると、ブログ読者のなかには「それって村上先生、〇〇教会みたいな洗脳じゃないですか?」とツッコミを入れたくなった方もおられるかもしれません。それについては真っ向から否定したいんです。なぜかって「一斉保育だけの情報や知識、また観念などしか知らないほうが洗脳になってませんか?ある種、選択肢を広げるために意思表明を行ったつもりです。」と答えたいんです。

意思表明を続けること、5.6年経った現在。伸成会(富岡保育園、クレヨンKIDS)においては“大人都合でない子ども主体の保育実践”への舵はもちろんとられており、多少の嵐や吹雪などのブレがあったとしても皆で頭を突き合わせてその都度解決策(納得解)を作ることができるチームワークを身につけることができました。


では「とみほニュース」における役割は、いったい!?

現在は各園の主任や副主任を筆頭に、その日の出来事を、文字や写真や動画で情報共有しているところがあります。

それは、あらゆる勤務体系でお勤めして下さっている方、また産休や育休、病気や怪我などで長期休暇されているスタッフにとって、離れていても皆と同じ情報を共有できることとして非常にメリットが働いているんだと思います。

しかし‥本当にメリットだけなのだろうか?と、アカデミー賞受賞作品に登場しそうな、ややこしい村上は考えるんです。

たしかに、スマホアプリを使えば、瞬時に皆に情報を共有することができます。ただ、裏返せばそのすべてが、瞬時に皆に送るだけの意味のある(価値のある)情報であるのでしょうか。(無ければ、取捨選択する必要が出てきます)

また、情報を送る側は送った時点で「皆に情報が行き届いた」と思うはずですが、果たして本当に行き届いているのでしょうか?

さらには、情報を受ける側は受けた時点で「情報を共有した」と思うはずですが、果たして本当に理解できているのでしょうか?


実は現在、富岡保育園では「とみほニュース」を閉鎖したらどうなるのか実験しています。まだ実験中ではありますが経過を報告します。

まず、情報が勝手に流れませんので「自ら足を使って情報を掴む」しかなくなりました。なので出勤したら、ミーティングノートを熟読するところから始まり、分からないところなどはスタッフ同士でコミュニケーションを密にとる姿を多く見かけるようになりました。

またあるスタッフにアンケートしてみると、「帰宅して以降、情報はとれないので‥ある意味で“あしたにしよう”(あした、仲間に聞こう)と割り切れるようになって、仕事とプライベートの境界線をうまくとれるようになりました。」とのお声もチラホラいただきました。


もちろん、ただ閉鎖するだけでなく、新しい取り組みも実験しています。管理職(理事長・園長・副園長・事務長)で毎週行う「伸成会ミーティング」や‥毎月行う「主任ミーティング」、「副主任ミーティング」(富岡保育園、クレヨンKIDS両園合同)をオンラインではなく、顔と顔とを合わせて実際に会って取り組んでおります。(もちろん、ミーティング内容は、主任や副主任から口頭で各園スタッフに情報共有しています)


ややこしい村上としては、スマホアプリよりも伸成会スタッフの人間力やチームワークに賭けているところがあります。


★どうぞのかご(in富岡保育園前)

富岡保育園駐車場で収穫した柿を(自然農法)たくさん入れています。是非とも遠慮なく。

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昨日、ししまいに舞っていただきました。
2022-11-09
これからもどうぞごひいきに

「村上先生は、園長先生とはどのようなご関係なんですか?ご兄弟ですか?」

「村上先生は、ふだんどのように勉強しているんですか?」

昨日の富岡保育園見学ツアー後半戦、ディスカッションの時間に、箸休め的に出た2つの質問。うまく答えられなかったので、あらためて答え直してみようと思います。

実はこの2つの答えのキーマンは、間違いなく二代目園長先生(現園長先生の実の母)だと思っています。僕が富岡保育園へ入るキッカケを作ってくださり、また働くことが苦手な僕に働く場所を作ってくださった人物でもあります。実の母にも大変面倒をかけていますが、それと同等に面倒をかけている点では母と言っても過言ではなく‥つまりは園長先生と兄弟だと言ってもそう大きな間違いではないと思います。

また数年前に遡ることに、僕が癌治療のために一年ほど休職していた頃‥僕は保育園の事務所に入り浸っている時期がありました。入り浸りながら、二代目園長先生(当時事務長)と、現園長先生とで、時事ネタについてよく討論していました。三者三様の切り口ではあるのですが、二代目園長先生の切り口は、一味も二味も鋭く、さらには“本質”を徹底的に突くものばかりでした。また哲学に通ずる本をオススメしてもらっては、よく貸してもらったり(もらうこともしばしば)しながら、本の感想を討論することもありました。振り返ると、あの一年間は“物事の本質を見抜くチカラ”を養う大きな人生の勉強の時を過ごしたように思います。


さて、歯にはさまっていたもの(うまく答えられなかった質問)も、とれたことですし‥昨日の見学ツアーの報告をしたいと思います。

まずはじめに、見学ツアーの依頼をいただいた際‥園長先生と僕は即答で快諾させてもらいました。こんなチャンスは滅多にないことですし、見学ツアー先に選んでいただいたことに感動してしまいました。

見学ツアーの企画者からは、今後、全国浦々幅広く定期的に見学ツアーを開催したい意向をお聞きしました。第一回目の見学先となる富岡保育園は、依頼を受けることによって負担がかからないこと、また見学に来てもらったことで学びを得ることができたこと、この2つを証明する必要があると思っていました。

まず負担がかからないことを証明するために、現場保育者へは特に詳しい説明をしませんでした。このことについて「村上先生、それは現場の先生たち驚くんじゃない⁉︎」と心配する声も聞こえてきそうですが‥実は勝算と言いますか、かなり自信があったんです。なぜかと申しますと‥富岡保育園の現場保育者たちは常に第三者から保育実践を見てもらう環境にあるからです。見学者や来客者が、しょっちゅう常日頃、日常茶飯事的に来られるんですね。加えて、今年度は毎月地域のケーブルテレビ局が入って、台本のない収録を行なって下さり、アナウンサーが無造作にする質問に現場保育者たちは答えることになっていたんです。

結果的には、見学ツアー当日も現場保育者たちは“いつも通り”保育実践をして下さっていましたので、負担はかからなかったと証明できたんじゃないかと思います。ちなみに、園長先生と僕も打ち合わせを当日の朝に試みましたが‥「まぁ、楽しむことにしよっか」ということで、結局打ち合わせにはならずに、もちろん何ら負担はかかりませんでしたよ。


次に証明する必要がある、学びを得ることができた点。これは詳しく言えば本日のブログ内ではおさめることはできないでしょう。だからこそ、これだけは絶対的に得られたことを記しますと‥『保育への情熱』です。

岡山県の笠岡市なんて辺境の地にわざわざ足を運んでくださる時点で、見学者の方たちには「何かを学びとってやろう」との意気込みのような気迫が感じられました。各園で、すでに努力されているうえで、より保育の質を高めようとの向上心。まさに『保育への情熱』をもつ方々の集いは、足し算ではなく掛け算のように、気持ちが昂るものでありました。学びを得ることができた証明は、今後の富岡保育園の成長を見届けてもらえればと思います。


見学ツアー後半戦で、多くの質問をいただき答えるなかで‥どのような経緯や理由で現在の保育実践にいたったかを丁寧に振り返ることができました。そして、同時に‥「よくこの説明の難しい保育実践を、富岡保育園の現場保育者たちは、やってのけているな〜。」と、正直なところ現場保育者への感動と尊敬と感謝の気持ちを再確認する機会になったように思います。

現場保育者の方々へ‥「いつも本当にありがとうございます。なにぶん常に心身のあらゆる神経を隅々まではりめぐらせ子どもたちに寄り添っていることでしょうから、疲労もかさなるかと思います。心身をじゅうぶんにご自愛いただきながら、今後も保育の質の向上に努め、とみほ村で豊かに暮らしていきましょう。宜しくお願い致します。」

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★見学ツアー参加者の皆様。このたびは遠方からはるばる、辺境の地、とみほ村までお越し下さり誠にありがとうございました。せっかくできましたご縁です。今後も気軽にお寄り下されば幸いです。皆様の心身の健康と今後のご活躍をお祈りいたします。これからもどうぞご贔屓に。

縁側の似合う見学ツアー参加者様
2022-11-08
酢こしょうと戒め

11月7日月曜日。富岡保育園見学ツアー当日を迎えました。このようなイベントにはどちらかと言いますと張り切るタイプですので、やっぱり早起きしちゃいました。(5時起床)


さて、見学ツアー前日のことに‥懇親会が行われ僕も参加させてもらいました。(コロナ渦になってはじめて、電車に乗り切符を通す機械に少し戸惑ったこと。また駅のホームの人の混雑に酔いそうになったこと。自分の変化⁉︎退化⁉︎に多少びっくり。)

ちなみに餃子がメインのお店だったのですが‥主催者の方から「酢こしょうで食べると美味しいんだよ。」とオススメされました。なんでも、主催者の方は、このたびの見学ツアーの参加者のうちのおひとりから以前オススメされて、それ以降どっぷりハマっておられるんだそうです。オススメされたものを柔軟に取り入れる姿勢が、どんどん学びの輪を広げるんだろうなと思った場面でした。

また、参加者の方々のなかには以前から友好関係にある方が数名おられました。「ドイツ(研修)へ一緒に行った時は‥〇〇学会へ一緒に参加した時は‥」など、志の高い学びを共にする時間が友好関係を築くのでしょう。


なごやかな懇親会が進むなか、ついいつもの調子で毒を吐いてしまった村上。「保育園の専門家と言われる人たちの話しは、いつも同じでおもしろくないんです。」なんて、立場もわきまえぬ偉そうな発言をしてしまったんです。

すると、ある参加者の方から、ベストアンサーを頂き、大変勉強になりました。「おもしろくないかもしれないけど‥いつも同じ話しを丁寧に何度も何度も、専門家の方がしてくれるおかげで、国の保育への制度は良くなってきているんだよ。」

自分の立場や役割をわきまえると同時に、相手の立場や役割を理解する視座の重要性を学んだところです。


見学ツアー当日。まだまだたくさんの学びを得られることは必須です。とりこぼさないように、しっかりと感謝しながら参加者の方とディスカッションを楽しみたいと思います。本日は宜しくお願い致します。

~おまけ~

参加者のなかで、棒術の師範でもある先生がいることを知りました。“戒め”(いましめ)という言葉が連呼されるなか、その言葉の響きはお調子者の村上の胸にいたく突き刺さりました。

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2022-11-07
まえがき

本をひらくと、たいがい“まえがき”なんてものがあるじゃないですか。ちょっとした言い訳っぽい内容だったり、格好つけたっぽい内容だったり。


明日、富岡保育園に、関東や九州、中四国などの乳幼児施設に携わる方々が見学に来られるようです。なんでもこの田舎町、岡山県笠岡市という超少子高齢化の一途をたどる地域の中にあって、どのように地域社会と共存共栄(もしくは共倒れ)しているかを知ることで、なにか今後の保育実践や運営に活かせる点はないだろうかとの目的のようです。

はたしてその目的を果たせるような内容を富岡保育園は提供できるのだろうかと、不安と焦りを感じているのは確かなようです。そこで、その不安と焦りを多少なりとも解消しようじゃないかと、本日は見学会の“まえがき”を綴ってみようじゃないかと思っているんです。


“まえがき”を綴る前に、まずは明日の見学会の題名を考えてみようと思うのですが‥例えば『小さな村の大きな挑戦~とみほ村episode0』だなんて付けてみると、それはよっぽとスゴイことをしているんだろうと誤解を受けそうですよね。では『保育園のようで保育園でない』だなんて付けてみると、疑問符しか出てきそうにないですよね。題名をつけるにはある程度、本文(見学会)の内容が定まってからでも遅くはなさそうなので、後回しにさせてもらいましょう。


富岡保育園は知ってのとおり(知らない方はまずは副園長ブログを完読してみてください)江戸時代末期に建てられた、元庄屋である建物を間借りして、保育事業を行ってきました。昭和40年からはじまり、昭和や平成に増築増設も行いながらも、元庄屋めいた部分は残せる程度に残しながら、令和の現在にいたります。

すこし余談になりますが、江戸時代あたりには、現在の市役所にあたる機関にはたった5名ほどしか勤めていなかったんです。なぜ5名なんかで間に合っていたかと言えば、その地域ごとにある庄屋なんかが市役所の機能も果たしていたからだとか。つまりは、元庄屋であった富岡保育園は、少なくとも江戸時代末期から地域の要であったのではないでしょうか。


さて話を戻しつつ、“保育園”という場所の現代社会でのイメージを考えてみたいと思います。そのイメージを考える前に、メディアなどで“保育園”が取り上げられる場面って、大きくまとめて2通りあるのではないでしょうか。

1つは、園児たちがイベントなどで喜んでいる場面。そしてもう1つは、園児たちの事故や事件などに関わる、リスク極まりないもの騒がしい場面。

それらも加味してからか、“保育園”は社会から切り離して安心安全を徹底する場所とのイメージがすこぶると植え付けられているのではないでしょうか。まだまだたくさんの複合要素はあるにしても、“保育園”への敷居は地域社会から見ると、高く閉ざされていっているのではないでしょうか。


さかのぼること2017年、11月。富岡保育園は“子ども主体”の保育実践に大きく大きく舵をきりました。大きくを重ねたことにはそれなりの理由があって、それまでに積み上げた保育実践の経験や歴史を、まずはひとまず全てほどくことから改革のメスを入れたんです。ほどくと言えば優しいように聞こえますが、実際には壊すと言っても言い過ぎでないほどです。

大人都合の保育を壊しては、子ども主体の保育を作り、そしてまた壊しては作る、そんな保育実践を2022年の現在も続けていくなかで、1つの大きな価値観めいたものが生まれました。それが、『保育園のようで保育園でない』なのかもしれません。それまで一般的に“保育園”と思われてきたものを壊し続けてきたからこその結果なのかもしれません。

そんな壊しては作る保育実践改革と、それと同じくして、地域社会の老朽化(超少子高齢化など)が大きく進みはじめました。富岡保育園としても地域のチカラを借りたい、地域としても富岡保育園のチカラを借りたい、そんな互いに求め合う場面が訪れはじめたんです。

そしてその場面に友好的に携わることから、富岡保育園には、私設公民館とみほ村文庫やワンコインランチ、古民家一時保育阪本屋、とみほ村サポーターなどの、多くの付加価値を付けながら、地域の要、つまりは庄屋であったころに戻りつつあるようになりました。


さて“まえがき”はこのあたりまでにして、明日の本文(見学会)を楽しみたいと思います。焦点は“庄屋であったころに戻りつつ”あるために、どのような仕掛けをした(又はしようとしている)かを、見学者の方々が感じて(もしくは見抜く)くれれば、見学会は成功をおさめるんじゃないかと思うんです。

ブログ読者の方々へ‥“まえがき”があるということは、“あとがき”ももちろんあります。見学会の模様や、それに対しての言い訳や格好つけたものも後日綴りますね。


★笠岡市保育施設来年度入園申込受付について

11月14日〜12月2日までの期間となっています。他市に比べると、定員の空き状況はありますので、焦らず落ち着いて園見学などをしてから選ぶことをオススメします。

★来年度就職希望の方へ

富岡保育園・クレヨンKIDSともに、若干名募集しようと思っています。面接希望者もすでに複数予約が入っておりますので、ご希望の方はまずはお電話にてお問い合わせください。(担当 副園長村上)

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2022-11-06
お誕生日のお友だちの紹介文

「とみほ村だより 富岡保育園×富岡北地区まちづくり協議会×クレヨンKIDS 11月号」は保護者だけでなく、地域内外のとみほ村ファンの方々にお配りしております。

ファンの方々のなかには、ファイリングをして保存して下さっている方もおられるのだとか。大切にお読みくださり本当に感謝しております。

※もしも定期購読ご希望の方はホームページTOP電話番号へお問い合わせください。副園長村上が配達しますよ。


さて、本日はファンの方から、ひそかに人気を博しております‥当月のお誕生日のお友だちの紹介文を添付してみたいと思います。

我が子でもなければ、実際に見たことも会ったこともない子どもの紹介文でも、ファンの方々は熟読してくださるんです。「とっても読んでいて、癒されるのよね。」と、現場保育者たちが綴った内容に想像を膨らませてくださるんですよ。


11 Happy Birthday ~紅葉と常緑のコントラストに心奪われる季節。そんな素敵な11月に生まれてきてくれてありがとう。お誕生日おめでとうございます!!


A君(6さい)

午前中の遊びに自分で一度きりを付けて、お昼ごはんを勢いよく食べて、いち早く遊びに戻る‥!

ずっと変わらないこのスタイルは、自ら考え、自ら行動する主体性の育ちを示すものです。スゴイ!

くりと、おいもが大好き。お誕生日のごちそうリクエストは、モンブランとお芋の天ぷらなんだって〜。

おいものメニューの時、はにかみながら「おかわりある?」って聞いてくれるのも納得!!

友だち同士のトラブルでは、どちらの話も聞きながら上手に仲裁する姿を見かけます。そんな友だち思いのA君だから、A君が泣いていたり困っていたりしたらお友だちもすぐに駆けつけて話を聞いてくれています。日頃の行いが我が身に返ってくるのを体感中。

キーホルダーを、ひっくり返した玩具のケースに置き、たたいて揺らして、とんとん相撲のような遊びをよくしているね。さら砂作りや鬼ごっこ、ブロックやレゴが得意で、実はひょうきんな(笑)A君です。


Bちゃん(3さい)

弾きたくなったらいつでも弾ける環境にあるので、自分でピアノの椅子によじ登り、時に繊細に、時にダイナミックに、とても楽しそうに鍵盤を押さえます。

鍵盤に耳を近づけて、音色や音の重なり、響きを確かめるように弾く姿は、とみほ村のピアニスト!!!

日常生活で音楽が流れていると、体を揺らしてリズムに乗っています。Yeah‼︎

小さいお友だちに興味があり、寝ているC君をトントンしてくれたり、D君にミルクを飲ませてくれたり、お姉ちゃんぶりを発揮しています。

色んな靴を履くことにチャレンジしていて、友だちの長靴や先生のスリッパ、保護者の方のハイヒール。

ないな〜、どこかな〜と探していたら、たいていBちゃんがニコニコしながら履いています(笑)

興味の赴くままに園内隅々まで探索し、自分でトライするから、潜在能力めきめき発現中!

いつもご機嫌&HappyなBちゃんです。


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つるし柿の、したくです。
2022-11-05
におい

珈琲豆をぐりぐりとミルで、すりつぶした後にドリッパーに落としこむ。そしてお湯を注ぎこめば、いやおうがなく広がる珈琲のにおい。

僕は多くの場合で、珈琲豆にお湯を注ぎこんだばかりの蒸らす時間は、鼻を珈琲豆につくかつかないか程度まで近づけて、そのにおいをおもいっきり身体に入れこんでいる。すると脳のすみずみまで、そのにおいが届かんとばかりすることで、ある種の快感を味わうことになる。

僕にとっては、珈琲のにおいは快感であることが、身体ならびに脳内で記憶されようとしている。けれども、ふらりと立ち寄ったカフェテリアなどでは、記憶ちがいを起こす場合だってある。つまりは快感ではなく不快に味わうことである。たまたま隣り合わせになった方が、ひどくきつい香水をまとっている場合などは、快感を覚える珈琲のにおいに、そのひどくきつい香水のにおいが入り混じることで不快に変わることだってある。ただ、例外的にも、その香水が過去にお付き合いしていた女性などがまとっていたものと同じである場合、そのにおいは不快ではなく思い出を呼び覚ますものになる。


コロナ渦がそれに拍車をかけたのか、乳幼児施設では、とにかく年中、一日中と換気をすることが大事になっている。拍車に加速をさせた施設となると、24時間365日換気扇を稼働させては、空気清浄機などを各部屋ごとに置いて、とにかく室内のすみずみまでを無味無臭と化し、最後に残るのは、アルコール消毒のにおいなんてことはざらにあるんじゃないかと思うんです。

ただ、僕にとってこの無味無臭と化した最後に残るアルコール消毒のにおいは、数年前に癌治療で入院していた病院での苦い記憶の多くを呼び覚ますものである。


暮らしを営む、住まい、家には、そこに集う住人のにおいが入り混じってこその“安心感”があるんじゃないかと思うんです。

だれだれ君の家のにおい、だれだれちゃんの家のにおいってあるじゃないですか。

言ってみれば、どこどこの保育園のにおい、どこどこの幼稚園のにおいってのもあるんじゃないかと思うんです。

無味無臭と化したアルコール消毒のにおいに僕はどうも“安心感”を感じないんですよね。

※富岡保育園では、もちろん日中、定期的に窓をあけて換気をおこなっております。ただ無味無臭になるほどにはしておりません。たぶん富岡保育園に集う人たちのにおいがするんだと思うんですよ。だからこそ僕は毎日安心感をもって暮らせているんだとも思うんです。

★笠岡市保育施設来年度入園申込受付について

11月14日〜12月2日までとなっています。笠岡市は他市に比べると園児の定員への空き状況があると思いますので、ぜひご都合つく範囲で園を見学して選ぶことをオススメします。富岡保育園でも園見学を随時受付しております。(説明に1時間程度かかりますので、できれば予約をお電話にてして下さると大変助かります。)

★富岡保育園・クレヨンKIDS(小規模保育施設)来年度就職希望の方へ

若干名の空き状況があります。まずは園見学や、ボランティア体験などをオススメさせていただきます。お問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。(担当 副園長村上)

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2022-11-04
副園長村上の衝撃逮捕の瞬間

(※はじめにお断りしておきます。本日の内容には保育や教育に関するものは一切ありません。副園長村上の個人的な反省文を、懺悔を刻む想いで連ねております。ご了承ください。)


祝日の朝。青空の広がる秋晴れのなか、瀬戸内海の島々を眺めながら、その海沿いを優雅に車を走らせていました。ふだん聞かないレゲエ調のミュージックを耳にしながら、サングラスをかけ、窓をあけては気持ち良い風をあびながら。

何に浸っていたのでしょうか、すでにこの時から僕の自己への驕りがあったのでしょう。

そこのところへ、前方を走る車が、スピードを何度も落としながら、それは30㎞ほどになりながら、不安定な運転をはじめました。

気持ち良く運転をしていた僕にとっては、はじめこそは我慢していたのですが、せっかちな性格やらが大きく顔をのぞかせたのでしょう。見通しの良い直線道路に入ると、しっかりと加速をさせて不安定な運転をする車を追い越したんです。窓から入る風をその加速とともにより気持ち良くあびながら。

しかし、その瞬間は、本当にその加速をし終えた瞬間に訪れました。目に入ったのは、青空よりも青くうつる制服を着た、しっかりとした男性たち。その男性のうちの1人が、赤色の旗を大きく振りながら僕を呼んでいることを確認しました。

その瞬間と言っても、僕にとってはその瞬間の中で何層もの思いと考えをめぐらせました。それはコンマ単位と言っても過言ではありません。

正直はじめのコンマ単位では、「前方を走る車があまりにも遅過ぎたんだから‥」と言い訳をしようとの思いがふくらみました。おわかりの通り、すでに言い訳をしようとしたところに自己への驕りがあったことが分かります。

ただ、その次のコンマ単位では、「あの男性たちはもしかして‥」と男性たちの正体に気づいた後に、とてつもない勢いで申し訳なさと言えばよいのか、恥ずかしさと呼べばよいのか、とにもかくにも大きな動揺が心身に走りました。


以下は、その青空よりも青い制服を着た男性と僕との会話の一部始終です。

青空よりも青い制服の男性「追い越し禁止車線での追い越しなので、切符を切らせてもらいますね。お名前をうかがってよろしいですか?」

自己への驕りのある僕「村上太志です。」

青い制服の男性「!?職場もよろしいですか?‥あれ!?村上先生ですか?」

僕「はい、富岡保育園の村上です。いつもお世話になっております。このたびは大変申し訳ございません。」

警察官「こちらこそいつもお世話になっております。先日も(秋の交通安全教室in富岡保育園)ありがとうございました。」

村上「こちらこそ。子どもたちも大変喜んていましたし‥にも関わらず、なんだか、すみません。」

警察官「前方の車が遅かったら追い越したんですよね⁉︎ただ、ここは追い越し禁止車線なので。すみませんね。」

村上「いえ。本当にすみません。」

警察官「そう言えば、最近、富岡保育園前の横断歩道の見守りにもなかなか行けていなくてすみません。はい、こちらが切符になります。反則2点と罰金9000円になるので、最寄りの郵便局などでお支払い下さい。」

村上「わかりました。お忙しいなか、いつもありがとうございます。今後もよろしくお願い致します。今日はありがとうございました。」


9月に富岡保育園で開催してもらいました交通安全教室に、笠岡警察署交通課から2名の警察官が来られました。おひとりは、昨年度あたりから富岡保育園近辺を、園児の安心安全を守るために念入りに見守りをして下さった方で、もうひとりは、その方の上司にあたる方です。交通安全教室ではおふたりとも園児に非常に優しく大人気でした。

そして本日、自己への驕りのある副園長村上に切符を切って下さったのは、その上司にあたる方です。事故をする前に、僕の驕りを打ちくだいて下さったことに大変感謝しております。

再度、安全運転を誓ってハンドルを握りたいと思います。

(※その他の青空よりも青い制服を着た警察官たちも、富岡保育園前で取り締まりや見守りをして下さる方々で、つまりは今日お会いした警察官すべての方と村上は顔見知りでした。“あわせる顔がない”という言葉は、こんな時に使うのでしょう。)


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2022-11-03
来年度入園・就職希望の方へ

ー人間は猛禽類のようには孤独に生きられない、群生の生き物である。群れ組織として一体化することによって、ある種の「強さ」を得ているのだと思います。裏を返せば、それだけ人間は不安を感じながら生きている。それゆえに群れる。群れていると孤立せず、不安を感じなくなるからです。

ヤマザキマリさん著書「歩きながら考える」から、ヤマザキマリさんがノーベル賞作家で思想家であるエリアス・カネッティによる『群衆と権力』から“群れ”について考察した一文です。さらに続けて‥

ー『群衆と権力』には、あらゆる団体、例えば宗教組織から部族や民族といった地域的なもの、または「迫害群衆」「逃走群衆」といった状況によって生じるものまで、性格の異なる群れがことなる細やかに思索の対象となっていて、それらの資質が分析されています。そのなかでは、群衆を壊さないためのガイダンスとしての宗教、そこから生まれる倫理、さらに政府や宗教のリーダーたちが「絶やしてはいけない」と目論んでいるのは純粋な遺伝子の存続だけではなく、利権といった経済的な問題、それらが絡んだ国家や組織そのものの維持であるということなど、様々に気づきがもたらされるのです。


カネッティさんも、ヤマザキマリさんも、決して「群れ」を批判しているのではなく、人間を理解するために「群れ」について考察しているんです。

人間が群れる習性をもつこと、群衆が生まれれば権力が発生すること、群衆になることで人々は精神的な安寧を得られること。

それらを踏まえながら、「安寧に甘んじず孤立して頑張れ」なんてことは、決して記していないんです。


子ども集団を理解するうえで、「群れ」の資質を分析すると、子ども理解に大いに役立つと思うんです。

また、保育園につとめる僕たち保育者が実践するチーム保育についても、「群れ」の性質だったりを俯瞰して捉えながら、発生する権力だったりを冷静に整えることで、健全な保育集団になることができるんだと思うんです。


個人的には、コロナ渦を通じて、いっそう群れることにやや距離を置くようになりました。なりましたが、僕も家族や友人、職場や地域社会など、あらゆる集団コミュニティに属しており、群れたくなくとも群れている自分もいます。そしてそこには無意識に安寧の気持ちを持たせてもらっているところもあるんだと思います。そのあたりに対してきちんと感謝がもてるようにならなくちゃとも思っています。人間っておもしろいものです。(生まれ変わったら、猛禽類、ハゲタカくらいに一度なってみたいです。)


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★来年度入園希望の方へ

今月から笠岡市乳幼児施設来年度入園受付がはじまります。笠岡市の場合は、どこの園も保護者の方が選べる空き状況が確保されています。お時間の都合つく方は園見学をオススメさせて頂きます。

★来年度就職希望の方へ

富岡保育園、ならびにクレヨンKIDS(小規模保育施設0.1.2歳児)ともに、若干の空き状況はあります。現在、面接についても何件かの予約をいただいております。まずは園見学をしたのちにご相談ください。担当は副園長村上です。宜しくお願い致します。

安寧
2022-11-02
ギターの弦が切れちゃった⁉︎

ある男の子が、気まずそうな表情でこちらに歩いてきました。スボンのチャックのあたりを押さえてやってきましたので、「おしっこ⁉︎はよー行かんと漏れるよ。」と伝えると、まだまだ気まずそうにトイレへ向かっていきました。

ある女の子が、けわしい表情でこちらに歩いてきました。どうも、いきりたったように腕を組んで、「村上先生!〇〇君(トイレへ向かったある男の子)なぁ、お姉ちゃんのなぁ、ギター、壊したんで!」と鼻息を荒げながら伝えてくれました。


本日コラボDAYで参加してくださった「うえまつフリースクール」の学生が弾いていたギターの弦を、ある男の子はついつい触りすぎて切っちゃったみたいなんです。

ある男の子がズボンのチャックのあたりを押さえていたのは、おしっこが漏れそうなわけではなく、申し訳ない気持ちと、非常に気まずい気持ちが、重なり合ったからなんですね。

その後、フリースクールの方々が談話している場所へ、ある男の子と現場保育者が、その重なり合った気持ちを、フリースクールのお姉ちゃんに伝えにやってきたんです。

すると、フリースクールのお姉ちゃんやお兄ちゃん、またスタッフの方々が、口々に‥「大丈夫、大丈夫!弦は切れるもんだから。」「大丈夫、大丈夫!怪我はなかったのかな?」「大丈夫、大丈夫!あれくらいすぐに直せるから。」「大丈夫、大丈夫!ところで君は、ギターが好きなのかな?」など、とにかく、全力である男の子を守ってくださるんです。なかには、謝りにきたある男の子と、それに付き添う現場保育者と、それに対して心優しく許すお姉ちゃんの場面を見て‥「もう、泣けるわ〜。」と感動される方までおられたり。

(※ギターの弦に関しては、フリースクールのスタッフの方で直せる方がおられるので、お断りをしてお願いしています。そしてお姉ちゃんも本当に心優しく許してくれて、本当にありがとうございました。)


フリースクールの学生やスタッフの皆さまが、口を揃えて「大丈夫、大丈夫!」と言ってくださる、その気持ちの裏側には‥

「君はこのコミュニティに安心して居ればいいんだよ。」って、ある男の子に、それでも安心感をもってもらうためだったんじゃないかって思うんです。(つまりは、やってしまったことで排除された気持ちにならないように)

フリースクールも、保育園も、もちろん学校も、子どもにとって『ここに僕は、私は居ていいんだな』って無条件な安心感を持てる環境づくりの大切さに、あらためて気づかされた場面でした。


このたびは「うえまつフリースクール・保育園」の皆さま、遠方よりお越しくださり誠にありがとうございました。ご迷惑をおかけした部分もたくさんありますが、富岡保育園の園児や職員にとって、たくさんの学びを得る機会になりました。これに懲りずにまたのお越しを心待ちにしております。

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★保育園や幼稚園、こども園、また学校やフリースクールなどのコミュニティで、富岡保育園とコラボ企画したいとのご希望があれば、お気軽にお問い合わせください。コラボ企画実現へ向けて一緒に作戦を練りましょう。

2022-11-01
昭和生まれを言い訳にした僕

10月31日と言えば「ハロウィン」だよねって、しっくりくるブログ読者の方がおられれば挙手をおねがいします。

ちなみに、昭和61年生まれの僕としては、どことなく、むずがゆいと言いましょうかね‥なんだか、よそよそしく関わっちゃうところがあります。

たぶん、クリスマスだったり、バレンタインなんてものも、世代によっては僕と似たような関わりかたになっちゃうんじゃないかなって思うんです。

そんなこと言っていると、鯉のぼりであったり、七夕や雛祭りでさえ、世代をどんどん遡れば、僕と同じく、むずがゆい、よそよそしくなっちゃう人もいるんじゃないかなって思うんです。

つまりは、『文化』ってものは、時を経ながら、淘汰されたり風化されたりするものもあれば、新しく出入りしては、じんわりじんわり馴染むものもあるんだろうなって思うんです。本来の由来だとかよりも、その時を経ながら歩んできた物語にこそ、文化の価値は出てくるんでしょうね。


富岡保育園でも、本日「ハロウィンパーティー」が早朝から開催されています。園児や保育者、また保護者の方々も、自主的にそれぞれに仮装を楽しんでいます。

“ハッピーハロウィン‼︎”“トリックオアトリート‼︎”だなんて声が、あちらこちらで聞かれては、お菓子をもらって喜ぶ子どもたちがいます。

昭和生まれの村上の客観的考察によると、富岡保育園ではハロウィンのイベントが1番盛り上がっているように思うんです。

なぜかと考えてみると、クリスマスと比較すると分かりやすいんです。

クリスマスは「サンタからプレゼントをもらう」という“受け身”なイベントであることに対して‥

ハロウィンは「仮装したい人が仮装したり、呪文みたいな文言を言ってお菓子をもらいに行く」という“能動的”なイベントなんです。

富岡保育園では、もちろんお家から張り切って仮装してくる子どももいれば、仮装なんて目もくれず虫捕りなんかしながらも、どちらの子どもも“happy”な日になっていました。


ハロウィンに限らず、これからも『新しい文化』がいずれ登場するはずです。昭和生まれの僕としては、否定することなく、肯定的にほどよい距離感でお付き合いできるように努めていきたいと思っています。

※本日、富岡北地区まちづくり協議会の方から、ハロウィンのお土産に「折り紙」をいただきました。お気遣いありがとうございます。

※本日のハロウィンパーティーの模様を、来月(11月)放送、ゆめネット笠岡放送【コドモのホンネ】に収録されています。乞うご期待ください。


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★来年度入園、就職希望の方へ

園見学のお問い合わせをたくさんいただいております。誠にありがとうございます。見学案内は、園長又は副園長で担当させてもらっています。詳しい見学案内をご希望の方は、お電話にて予約をとってくださると大変助かります。皆さまとのご縁に感謝しています。

カボチャのカバンづくり
ハッピーな絵本の時間
千本釣りでお菓子をGET
2022-10-31
笠岡市と富岡保育園の情報

「保育施設見学ツアー」の第1回目が、なんと岡山県の笠岡市で、それも富岡保育園であるみたいなんです。11月の7日にあるということで、見学先になっています富岡保育園の副園長としては、意気揚々と、やる気満々になりたい気持ちではありますが‥なるべく見学先の園に負担がかからないことを企画代表者の方が目標としていることもあって(そうすることで、多くの園に見学を受け入れてもらえる可能性が高まるからだと思います。)このたびの見学ツアー用の用意は現在何もしていません。(散髪はするつもりです。)

全国から富岡保育園へ来ていただくにあたって(はるばる関東や九州からも)富岡保育園の情報と、富岡保育園が所在する岡山県笠岡市の情報を副園長村上から前もって案内させていただきました。(こちらも企画代表者の意向もあって、簡易的なものに留めています。※約1時間以内で綴ったものにしました。)


実は、企画(保育施設見学ツアー)代表者の方は、富岡保育園の姉妹園ならぬ相談園である島根県江津市にある「あさりこども園」の園長先生。行き当たりばったりの、見切り発車大好きな暴走特急型の村上とは正反対の、緻密な計算と計画と用意周到な準備を常にしておられる園長先生です。このたびの企画も、そうであるはずなので、村上としても意向や目標達成に出来る限り協力したい気持ちであります。(と、同時に、この企画に乗っかって、もっともっと全国の園から学びたい⁉︎盗みたい⁉︎気持ちでもあります。)


~おまけ~

せっかくですので、笠岡市と富岡保育園を、副園長村上の独断と偏見による見解で綴った、見学ツアー案内をご紹介してみますね。


【笠岡市】

人口45,732人(令和49月)

5年前49,679



出生数179人(令和3年度)

5年前235



■0~4歳児1,098人(令和44月)※5年前1,504



乳幼児施設19

同学区の幼稚園型こども園が、令和7年度より0歳児からの受け入れを可能とした90人定員の施設としてリニューアル予定。


広島県福山市と、岡山県倉敷市の、中堅都市の境にある、笠岡市。そのなかにあって、古民家などが建ち並ぶ富岡北地区に富岡保育園は所在しています。富岡北地区では、独居老人の方々が増加しており、地域の行事などの存続も懸念されています。江戸時代ごろより、農地ではなく商いが中心であった地域でもあり、独立心が強い地域性である。



【富岡保育園】

昭和40年地域住民の要望により、江戸時代より廻船問屋として営まれていた建物を保育施設として開設。(初代園長は現三代目園長の祖母にあたります)

5年ほど前には園児数は130人をこえるほどにいたが、現在は70人足らずである。(富岡北地区の子どもが減少しているため、笠岡市全域から入園してもらっています。)



2017年から「見守る保育」を土台に保育実践改革をはじめ、固定担任制の廃止、主任保育士の交代制、オープンフリー保育の実施(異年齢児)などに取り組んでいる。



現在は、富岡北地区まちづくり協議会など、特に地域の方々との連携を積極的にとることに努めている。(とみほ村サポーター、ワンコインランチ、古民家一時保育、私設公民館とみほ村文庫)



また、複数の高齢者施設などを営んでおられる笠岡市の社会福祉法人施設内にある、小規模保育園(クレヨンKIDS0~2歳児 定員19人)に、今年度から委託事業として参加している。法人同士の価値観や意見の擦り合わせなど丁寧に行いながら、施設の利用者を巻き込んだ保育実践に取り組んでいる。



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富岡北地区、草刈り隊‼︎
2022-10-30
副園長改め執権村上ブログ⁉︎

テレビを見る習慣はほとんどないのですがね‥今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、なぜか頑張って見ているんです。なぜかって、たぶん心の奥底で何かを重ね合わせているんだろうと思うんです。

番組は、皆さんも学校で習った、いい国作ろう鎌倉幕府(※1192年の語呂ですが、現在は少し違うそうです。気になる方は小学生か中学生に聞いてみてください。)の時代。平家から源氏の世の中に変わり、それと同時に武士の時代へと向かっていく、そんな時代です。(※保育園のブログですので、ドラマのあらすじは超特急で説明しますね。)

主演の小栗旬さん演じる北条義時は、はじめ、あの源頼朝の側近で活躍するんです。ですが、源頼朝の非情な決断に対して胸を痛める場面が何度なくあるんです。

そうこうしているうちに、源頼朝が亡くなり、源氏の頭領、いわゆる鎌倉殿を政(まつりごと※政治)の面で支える役割、執権として、北条氏は存在感を強めていくんです。

北条義時も、その執権の立場にたつのですが‥執権としての役割、つまり政(まつりごと)、鎌倉の平和、日本国の統治を優先すればするほど、父親(初代執権)を失脚させたり、旧友や仲間と戦ったりしなければならなくなるわけです。

番組がすすんでいくごとに、北条義時は、胸を痛めていた源頼朝のような非情な決断をとるようになっていくんです。もちろん家族や旧友や仲間からは嫌われるのですが、鎌倉の存在は日本国の中でどんどん大きくなっていくんですね。

で、どのあたりを村上は重ね合わせてんだって話しですが‥まさかイケメン俳優の小栗旬さんと重ね合わせているだなんて口が裂けても言えませんけども‥北条義時と重ね合わせていると言ったらいかがでしょうか。

鎌倉幕府と富岡保育園をいっしょにするだなんて、どうかしているかもしれませんが‥ある意味で、サラリーマン社会の中間管理職の苦しみや覚悟だったりが描かれているんじゃないかって思うです。

実は村上も、副園長の立場について以降、順風満帆に友人や仲間と仲良しこよしだったかと言われれば、正直そうではありません。保育実践改革にともない、年上や年下、先輩や後輩、上司やベテラン、もろもろのあらゆるお世話になった方や、御恩のある方に対して、非情な決断をとってきました。小栗旬さん演じる北条義時がそうであったように、好きとか嫌いとかの感情ではなく、ただ政(まつりごと)を成すために、つまりはコミュニティを守るために。けれども、それと引き換えに、綺麗ごとを言うつもりはないので正直に言いますと‥家族や旧友や仲間を失望させたり傷つけたりしたことももちろんあるんです。

北条義時を演じる小栗旬さんがインタビューで‥「義時は、心臓があったとしたら、徐々に周りがポロポロポロポロ崩れていくような‥それでまた心が崩壊するというか、どんどん研ぎ澄まされていって鋭利なものになっていくというか‥」

研ぎ澄まされた鋭利なものって、つまりはコミュニティを守る覚悟なんじゃないかと思うんです。


あのイケメン俳優、小栗旬さん演じる北条義時に自分を重ね合わせるだなんで、少々無理があったかもしれませんが‥お許しください。明日の日曜日、7時30分から、富岡保育園も頻繁に使わせて頂く、地域の公園(富岡公園)の草刈りに富岡北地区まちづくり協議会理事として参加します。北条義時のように甲冑などの装備はありませんが、富岡北地区まちづくり協議会ジャンパーを身にまとって頑張りたいと思います。

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まちづくり事務局と保育園事務長で会報作り
2022-10-29
学生放課後ボランティア募集

コロナ渦前の数年前、近隣のいくつかの高校にある企画を持ち込んだことがあるんです。それは『富岡保育園へ放課後ボランティア活動をする』クラブや部活動を作れないだろうかと。

これについては、やはりクラブや部活動となると、学校の先生方のお仕事を増やすわけですから、なかなか実現には至りませんでした。

(当時、副園長村上は、現在よりもさらにしつこかったので、クラブや部活動が難しいならば授業で保育活動に参加するのはどうだろうかと提案したこともあります。※こちらは実現に至った高校もあれば、正式な授業となると、カリキュラムなどに影響するため実現に至らなかった高校もあります。)

なぜ、クラブや部活動、授業など、とにかくどんなことをしてでも、学生を富岡保育園や保育活動に巻き込もうとしているのか?

無理矢理なにかを手伝わそうだとか、そんな理由じゃないんです。実は、ある真っ当な理由がそこにあるんです。

学生の方々は、卒業すると、いずれ多くの方は社会人へとなっていくわけです。そして半数の方はいずれ親となったり、何かしらの形で“子ども”と関わることになるはずです。

ただ、もしも関わるようになった時点で、今まで一度も“子ども”と過ごした経験が無ければ、いかがでしょうか?

子どもを抱っこやおんぶをしたり、いっしょに鬼ごっこやままごとをしたり。その際に、楽しいこともあれば、泣かれたり困ったり、たくさんの右往左往する紆余曲折する感情を経験することになるはずです。

すると、「子どもは、大人の思い通りにいかないけれど、かわいい存在である」との認識をどこかで持てるはずなんですね。

※学生の「非認知能力の向上」にも繋がるだろうし、「母性や父性の目覚め」であったり、「親業」としての役目もあるだろうし、社会的に言えば少子化対策への効果もあるだろうし、メリットだらけだと考えています。


さて、頓挫していた『富岡保育園へ放課後ボランティア活動をする』企画ですが‥

なんと‼︎学生の自主的な行動から、すでに開始されていることを、本日のブログでお知らせしたいと思います。

「村上先生、夏のボランティアでお世話になった〇〇なのですが‥今日、友だちと放課後に、富岡保育園へ行っても良いですか?」と、お電話が数日前かかってきたんです。

もちのろんすけで、「是非是非!待ってます!気をつけて来て下さいね!」と、感謝と感動の意を込めてお応えさせていだきました。

ちなみに、そのお電話をくださった学生とその友だちは、それ以降、ほぼ毎日、放課後にボランティア活動に足を運んでくださっています。そして、夕方の富岡保育園で大人気であり、職員にとっても非常に助かっている存在になっています。


★学生の方々へ

学校帰り、放課後に、富岡保育園へボランティア活動してみたい方は、お気軽にお問い合わせください。

※レギュラーになりますと、特にお問い合わせ不要です。

★就職を希望する方へ

まずは、一度、見学やボランティア活動をオススメします。来年度への向けての面接も始まっています。まずはお気軽にお問い合わせください。

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学生放課後ボランティア
2022-10-28
保護者対応の誤解と極意!?

まずはお知らせからです。本日からクレヨンKIDS(小規模委託保育事業※社会福祉法人天神会)は休園解除となりました。(コロナウイルスの影響)ご心配ご迷惑おかけしたぶん、また日頃の保育実践にさらに誠実に向き合って還元したいと思います。今後も宜しくお願い致します。


さて、休園中にクレヨンKIDSに事務仕事でお邪魔していた際に、クレヨンKIDS周辺(社会福祉法人天神会敷地内)にて、富岡保育園の保護者様をお見かけしました。懸命に何かの任務をするために走っておられたので、お声はかけませんでしたが、とにかく懸命でした。

なんだか、もの珍しい風に綴りましたが、お仕事中ですので、懸命な姿はある風景なんです。それを、もの珍しく綴ってしまう僕(保育者)は、保育園へお迎えなどでお会いするその保護者様にも、その懸命な姿があることを忘れがちになっちゃってるな、と少し反省したところもあります。

つまりは、保護者様も、もちろん保育者も、それぞれにいろいろなコミュニティ(家庭、お仕事、ご近所など様々)で、それぞれにいろいろな役割や任務があって、それぞれにいろいろな顔があるってことを認識した上で、互いに“敬意”を払って関係をつくることが大事だってことですね。


さて、本日のテーマ【保護者対応の誤解と極意】だなんて、大それたテーマを記しましたが、誤解はまさに、冒頭に綴りました村上の反省を参考にしてみて下さい。

そして、ここからは極意について綴ります。

はじめに断っておきますと‥誤解しているような者(村上)が、極意など語れませんので、村上が知る、憧れる、最も極上な保護者対応をされている先生たちから、その極意を盗んでご紹介したいと思います。

実はおふたりいて、そのおふたりともが同じ極意なんです。

誰かって‥クレヨンKIDSの副主任先生と、うえまつフリースクールの代表、おふたりなんです。

おふたりとも、とにかく保護者様の話しを【聴く】んです。“聞く”ではなく【聴く】んです。うなずいたり、うんうんと相槌を打ちながらも、とにかく黙って真心を込めて【聴く】んです。

ブログ読者の方で、「聴くくらい、誰でもできるんちゃう!?」って、思われた方がいるんじゃないでしょうか?

実は、その聴くくらいの【聴く】が、めちゃくちゃ難しいんです。

村上で例えるなら、お話しを聞いている最中に、ついつい、「何か気の利いた言葉をかけなきゃ」って考えてしまったり‥ついつい、うなずいたり、相槌を打ちながら、自分の話しをしてしまったり‥最後の最後まで【聴く】ことができていないんです。

クレヨンKIDSの副主任先生と、うえまつフリースクールの代表の場合は、自分では気の利いた言葉や、なんらかの答えめいた話しはしないんです。なぜなら、最後の最後まで【聴く】ことで、自然と相手が自分で答えを出していくからなんです。


“保護者対応”と記しましたが、保護者に限らず、すべての人間関係に通ずるコミュニケーションの極意かもしれませんね。

僕なんかは、このおふたりと何度も話したり、間近で見ているにも関わらず、その極意の習得には到底といたっておりません。それだけ本当の【聴く】って、すんごいことだと思うんです。


※もしもブログ読者の方で保護者対応であったり、人間関係に通ずるコミュニケーションでお悩みであったり、課題を抱えておられる方がおられれば、近々このおふたりをお招きして研修会を企画したいと思いますので、その際には是非参加をご検討くださいね。

※【聴く】スペシャリスト、うえまつフリースクールの代表の運営する「うえまつフリースクール・うえまつ保育園」の園児や学生たちが、11月1日に富岡保育園へ遊びに来てくれます。もしもフリースクールなどの活動にご興味ある方は、ぜひご一緒に富岡保育園へ。


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午後18時ごろの富岡保育園
2022-10-27
共感が生んだ安心感の連鎖

メアリィが、小石まじりの砂を、ぼくの合わせたふたつの手のひらに落とすんです。ザザーッと、何度も何度も落とすんです。

ザザーッと何度も何度も落とした小石まじりの砂がほどよくたまってくると、ぼくは合わせていたふたつの手のひらを広げるんです。すると、ザザーッと小石まじりの砂が地面にこぼれ落ちていくんです。

その一部始終に、メアリィは喜んでニコッと微笑んでは、ぼくを見るんです。その微笑みに喜んだぼくは、ニコッと微笑んでメアリィを見るんです。

喜んでニコッと微笑んだことを、ニコッと微笑んで喜んでくれたことに、メアリィはニコッと、ではなく‥ケラケラと大笑いして大喜びするんです。

メアリィのケラケラと大笑いする声を、そばで聞いていたスクルッタは、いそいそとどこかへ出かけていきました。

スクルッタが出かけいる間も、メアリィは大喜びした一部始終を何度も何度も繰り返すんです。

ザザーッと‥ニコッと‥ケラケラと‥


そうこうしている間に、スクルッタがいそいそと戻って来ました。小さなバケツに小石まじりの砂を入れて。スクルッタも、ぼくの合わせた手のひらに‥ザザーッと‥そして、ニコッと‥そして、ケラケラと‥。


メアリィとぼくは、実ははじめましての関係でした。メアリィは何度も何度もザザーッと‥ニコッと‥ケラケラと‥を繰り返すことで、「この人(ぼく)は、私に共感してくれる、安心できる人」と認識したんじゃないかと思うんです。

スクルッタとぼくも、実ははじめましての関係でした。スクルッタは、メアリィが安心して喜んでいる表情を見て、「あの人(ぼく)は、僕にとって安心できる人かもしれない」と認識し、ザザーッ‥ニコッと‥ケラケラと‥をしたんだと思うんです。


※先日、副園長村上がクレヨンKIDSにお邪魔した際に出会った、ヨチヨチ歩きの女の子と、それよりも少し大きな男の子とのエピソードです。ザザーッと‥ニコッと‥ケラケラと‥を繰り返す、ヨチヨチ歩きの女の子と、それよりも少し大きな男の子の、微笑みや笑い声にとても癒されました。


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2022-10-26
至れり尽くせりな、ある場所

小規模保育委託事業先「クレヨンKIDS」に休園対応などの要件でお邪魔しました。すると、ある場所に目がとまってしまいました。そのある場所とは‥

最近、クレヨンKIDSでは、社会福祉法人天神会の施設利用者やご近所の方なども含めて、「畑活動」が盛り上がっているみたいなんです。盛り上がりの要因の1つは、なんと天神会内にある畑の1つの区画をクレヨンKIDS専用にお裾分けしてもらったことにあるんです。

クレヨンKIDSの子どもたちのことを想って、各施設利用者などの方が協力して土を耕してくれたり、種蒔きをしやすいように畝を使ってくれたんです。

至れり尽くせりな状況に感謝しながら、大根や人参の種をクレヨンKIDSの子どもたちと先生でまかせてもらったようです。

さらには、至れり尽くせりな状況に輪をかけたように、今度は水やりがしやすいように、畑のそばに水のたまるポリタンクまで用意してもらったんです。

各施設利用者の方々のクレヨンKIDSを想う気持ちが、それはそれは野菜たちにも伝わるわけで、種から芽が出てすくすくと大きくなろうとしているわけです。

ただ、この芽の出はじめの期間に、休園になってしまったクレヨンKIDS‥園児や先生たちがいない状況で、ある場所、つまりクレヨンKIDSの畑に水やりがされてあったんです。

まさに、クレヨンKIDSの子どもたちや先生たちを、施設の利用者の皆様がいつもあたたかく見守ってくださっている証拠なんだろうと、つい目が止まると同時に、足を止めて感慨深い気持ちになってしまいました。

水やりをしてくださった方、畑を耕したり畝を作ってくださった方も含めて、クレヨンKIDSをいつもお守りくださり本当にありがとうございます。今後もこのような関係でいられるように努めてまいりたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。


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★本日、富岡北地区いきいきサロンの方々13名がワンコインランチに参加して下さいました。富岡保育園内には、コミュニティスペースを設けています。地域の方々などで寄り合いなどの場所を探している方はお気軽にお問い合わせ下さいね。

※ちなみに、明日は午後19時から富岡北地区まちづくり協議会理事会が、コミュニティスペースで開催されます。

2022-10-25
ポケットティッシュについて

まずはお知らせから‥委託小規模保育事業先「クレヨンKIDS」では、とあるウイルスの影響により今週水曜日までの休園が決まりました。(笠岡市役所の方と社会福祉法人天神会本部の方と協議した後です。※明日以降の状況によって変更あり)

クレヨンKIDS保護者の方も、富岡保育園保護者の方と同様に、休園処置についての報告をさせていただくと‥「先生たちも大変ですよね。こちらこそ連絡ありがとうございます。」などと、労いや感謝の言葉をたくさん頂きました。

まだ委託事業としては半年ほどのお付き合いではありますが‥クレヨンKIDS保育者と保護者との日頃の挨拶やコミュニケーションなどで培った“信頼関係”の賜物なんだろうと思います。

とあるウイルスについては、人間が及ばない変異をすることを前提として対応しなければなりません。慌てず焦らず落ち着いて、日頃培った信頼関係を勇気に変えて‥感染してしまった方も、そうでない方も、また笑顔と感謝の巡る暮らしに戻れるように、コミュニティみんなで協力しなくてはいけません。

クレヨンKIDS保護者の皆様、大変ご迷惑おかけしております。またこころよく休園などの処置も受け入れて下さり誠にありがとうございました。クレヨンKIDS保育者ともども、今後も質の高い保育実践に励みながら、皆様と一緒に子どもたちをあたたかく見守っていきたいと思っております。よろしくお願い致します。


と、いったところで、本日のブログを終えようとした午後19時過ぎの副園長村上。すこし肌寒くなってきたところで、ポケットに手をつっこむと、あるモノが手に触れました。

その、あるモノとは‥『ポケットティッシュ』なんです。なんですが、この『ポケットティッシュ』は、只者ではない『ポケットティッシュ』なんですよ。

実は、本日‥富岡保育園の園児で負傷してしまった子どもがいるんです。仲良しの友だちと遊んでいた時に、ついひとりが怪我をさせてしまったんです。

負傷してしまった子どもを連れて病院へ‥待合室では、保育園から持参した絵本を読んだりしながら、負傷した気分も少しずつ戻ってきていた、そんな時に‥負傷してしまった子どもの鼻から鼻水が垂れてきたんです。垂れたことに副園長村上がすぐに気づけば良かったのですが‥気づけていなかった。

鼻水がもうそこまで下に落ちそうになった、その時‥となりのご年配の女性が、「あら!?鼻水が出とるようじょが。ちょっと待って、私のカバンにティッシュがあるはずじゃけん。」と。

「あった、あった、これで拭いてあげて。それで、まだ出るかも(鼻水)しれんけん、そのティッシュあげるから持っときな。」と。


絵に描いたような親切の塊のような気配りがすこぶる素敵なご年配の女性から頂いた『ポケットティッシュ』‥負傷した子どももその後3回ほど使用させていただきながら、無事に診察を済ませることができました。大変助かりました。本当にありがとうございました。

(※負傷してしまったお子さまの保護者様とも、経緯など説明させていただきながら、お許しをもらいました。大変ご心配ご迷惑おかけし申し訳ございませんでした。)


残った『ポケットティッシュ』で、本日関わらせていただきました、クレヨンKIDS保護者様、負傷した園児の保護者様、ご年配の女性、すべての愛のある親切に感謝と感動をして、目から涙がこぼれ落ち、この『ポケットティッシュ』を使ってその涙を拭けば‥今日の一日は特別なものになるのでしょう。

最後の一枚までしっかり使わせて頂きます。


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2022-10-24
子どもと村人が教師を育てる

教師が子どもを育てるのではない。子どもと村人こそが、教師を一人前に育てていく。

国民の「幸福度」を重視するブータンで認識されている教師像である。

この文章を読んだ時に思ったことは‥「まさに、その通りだ!」と共感以上の共感を自らに呼びました。なぜかって、僕自身、保育園の先生という立場にして、今まで関わってもらった子どもや保護者、同僚や地域の方々にまさしく育ててもらっているという認識があるからです。

保育士の資格をとって就職したからといって、はじめから「先生」だなんて未熟にもほどがあるんです。今から思い返すと、あんな失敗やこんな失敗をしてきました。おいおいそれは怒りすぎだろだとか、おいおいもっと丁寧にひとりひとり寄り添わないと、なんて反省や後悔の場面は山ほどあり過ぎるくらいに。そこんところ、まだまだ未熟ではあるが、さらに未熟であった頃に関わっていた子どもたちに対して、ときたま申し訳ない気持ちになることもしばしばとあるのだが‥すでに成人したりして立派な姿を見せてくれるたびに慰められているようにも思う。


先日、ある就職を希望する学生の面接に立ちあいました。キラキラした瞳で園長先生と話し合う姿を横で見ながら‥16.7年前に自分もここで瞳を輝かせながら面接を受けたんだっけな、とも思ってみたり。(当時は二代目園長先生にお世話になりました)右も左も分かっていないにも関わらず、分からないからこそ出せるキラキラ感ってあるんだろうな。


希望する学生が、富岡保育園の魅力についてこんなことを述べていたので記してみます。

「富岡保育園にボランティアに来た際に、子どもたちが自由に折り紙を選んでとっていたり、セロテープなどのテープを自由に使って工作していたり‥」


ブログ読者の中には、「なんだ、それって、当たり前のことじゃん。何が珍しいの!?」って思った方もいるだろうし‥

僕も含めて、一斉保育の中で、設定遊びの時間を一生懸命つくっていた人の中には、「わかる、わかる。当たり前のようで、当たり前じゃなかったんよな。」って思った方もいるんじゃないかと。

僕が右も左も分からない現場保育者として輝いていた頃‥(あくまでも自称ですよ)折り紙なんてものは、こちらが指定した色の中から決められた枚数を折るものでした。セロテープやらのテープ類なんてものも、普段は引き出しや棚にしまいこんでいて、必要な時に、保育者(僕)の管理下のもと使うものでした。

右と左が少しずつ分かってきた今では、「おいおい、その保育実践は、村上先生、ヤバくないですか!?」って言っちゃうんじゃないかと。


保育園の先生や、学校の先生、いわゆる「先生」という職業、生業とする人。それはあらゆる職業の中のただのひとつですよ、あらゆる生業のただのひとつですよ、といった具合に特別でないような風潮がなびくご時世がらですが‥冒頭のブータンという国では『先生は未来に触れることができる』と言われているんだそうです。子どもたちが未来そのものだからでしょう。


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2022-10-23
「ごめんなさい」言えるかな

※ご迷惑をおかけしたお家の方へ謝罪をし、寛容にもお許しをいただいた後に本日のブログ記事は綴っております。


10月も半ばを過ぎた、夕暮れもより早くなってきた、そんなある日のこと。ある3人の男の子が、夕暮れまえに、とみほ村のお庭で遊んでいたそうです。お外あそびが好きな、そのある3人の子どもは暗くなる最後の最後までお外で遊ぶんだそうです。虫捕りをしてみたり、サッカーボールを蹴ってみたり。またビールケースなどを組み合わて秘密基地を作ってみたり。ただ、そんなある日の夕暮れ前に、そのある3人は、いっそう、より面白いこと、スリルのあることと言った方が良さそうな遊びをしてしまったんです。それはご近所の家に石を投げて遊んでしまったんです。これは誰がどう見てもやってはいけないことですし、そのある3人たちも“やってはいけないこと”と分かっていながらもやってしまったことなんです。

当然、ご近所の方からお声がかかります。そして当然、そのある3人と先生と保護者もご近所の方へ謝りに行くことになります。さらに当然、そのある3人は先生と保護者からすこぶる叱られることになります。どれもすべて当然のことです。なぜなら“やってはいけないこと”だからです。

(※後日、園長と副園長で再度謝罪へ行かせていただきました。今後も良好なご近所関係でいられるように、ご近所の方が寛大にお許しくださったことに感謝でしかありません。)


さて、このように“やってはいけないこと”をやってしまった、そのある3人。謝ったり叱られたり、当然するわけですが‥かと言って、そのある3人にすべて責任があるわけではないと思っています。

たいてい問題行動を起こした子どもに責任をおいてしまいがちですが、保育のプロフェッショナルである保育者たるもの、責任を自らの保育実践におかねばなりません。

まずは、そのある3人に対して、きちんと適切な距離感(心と体)で見守ることができていたかを省みる必要があります。そのある3人の興味や関心のあることに気づけていたか。またその興味や関心のあることに対して適当な環境を整えることができていたか。現在、ひとつずつひとつずつ丁寧に保育実践を改善しております。


そのうえで、ここから持論になりますが‥そのある3人にとって、この度、自分の目の前で、自分の親も含めて、先生たちやご近所の方など“大人同士が誠心誠意気持ちをこめて謝る姿”を再三と目撃することとなりました。僕はこの姿こそ、そのある3人にとって一番大事なことだったんじゃないかと思うんです。

自分がやってしまった“やってはいけないこと”が、どれほどであったか、身にしみて感じたんじゃないかと思うんです。いつも自分を世話してくれたり教えてくれたりする身近な存在の大人が、真剣に謝り合う姿って、子どもにとっては衝撃的なことなんじゃないかと思うんです。

だからこそ僕たち大人はちゃんと謝ることができる大人でないといけないんです。


※ご近所の方、また保護者の方、大変ご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。そしてこころよく許して下さり誠にありがとうございました。保育実践をしっかり反省し、より良い保育を行うことに全力でつとめていきたいと思います。今後とも宜しくお願い致します。


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★就職希望の方へ。本日も来年度就職希望者の方との面接がありました。もしも就職をお考え中の方は、お早めにお問い合わせください。※面接前に見学することをオススメしております。

2022-10-22
賛否両論ブログ記事をどうぞ

※私的見解を多く含みますので、ご意見ご感想ご指導ご鞭撻などあれば宜しくお願い致します。


【スクリーニング】・・・ふるいにかけること。選抜。選別。

医学的に行うスクリーニング検査については・・・集団の中から特定の病気にかかっている疑いがある者を抜き出すこと。

昨今で言えば、コロナウイルス対策として、乳幼児施設も含む、集団施設においてはスクリーニング検査対象になったこともあるんじゃないかと思います。もちろん富岡保育園もそのうちです。ただ、スクリーニング検査についてはメリットもあればデメリットもあって、過剰検査による不必要な医療や検査などが行われてしまうことも知っておかなければいけません。


さて、今日のテーマはお分かりの通り【スクリーニング】に関連することです。

先日、就学前児童が入学する小学校で健康診断を受けさせていただきました。身体測定であったり、聴力や視力などをみていただいたのですが‥その際に、スクリーニングテストという名の知能検査を行うんですね。

そろそろブログ愛読者ならばお察しの通り、今日はその「スクリーニングテスト」について私的見解も含めて物申したいわけです。

ちなみに、「スクリーニングテスト」については、最近はじまったものではなく、過去からあったのですが‥まず問題として‥

■過去っていつから?

そして、もうひとつは‥

■何のために?


実は全国で強制的に⁉︎義務的に⁉︎行っているのかと思っていたのですが、スクリーニングテストを実施していない市町村もあるみたいなんです。

僕が笠岡市の近隣の市役所へお尋ねしたところ‥

笠岡市はもちろん実施しており、倉敷市や玉野市も実施しておりました。隣の浅口市については、今年度までは実施していたが、来年度から実施するかしないか検討中だとお聞きしました。

県をまたぎますが、隣の福山市は実施していませんでした。


実施しているところに「いつから、何のために行っているのか?」をお聞きすると‥たいてい「いつからなんですかね〜‥」と、お答えに困られるんです。

ただ、僕も責めているわけではありませんし、答えに困る気持ちも分かるんです。なぜかって「実施を決めた人たちは、すでにその立場や役割にいないから」です。何十年前かに決められたことで、その当時に決定権を持っておられた立場の方たちは、すでに退職されていたりするからです。つまり、「前から実施しているから、実施している」くらいなのです。

けれども、お答えに困られずに、何のための実施であるかを伝えて下さった方もおられます。(どこの市町村であるかはあえて記しませんね)

「スクリーニングテストは、クラス分けしたりするときの材料にします。」

もう一度おさらいしましょう。スクリーニングテストの【スクリーニング】とは・・・ふるいにかけること。選抜。選別。

僕の綴り方が、スクリーニングテストに極端に否定的であるのは自認しておりますが‥そもそも義務教育機関の公立小学校などで、ふるいにかけたり、選抜、選別、する必要があるのでしょうか?

こんなことを記しますと、「いや、村上さん、それはね、子どものためなんですよ。子どもの理解力や、特性などを、あらかじめ知っておくことて、その子どもにとってスムーズに学校生活が送れるためのものなんですよ。そんなに否定的にならないでください。」って、アドバイスをしてくださるんだろうけど‥

スムーズに学校生活が送れるようにって、そもそもその根本的なところは「大人都合」じゃないのかって、思うところがあるんです。ひとりの先生が何十人を一斉に教えるわけですから、理解力や特性がその先生と合わなければ授業運営は難しいんだと思うんです。ならば、一斉でなく、また大人都合でなく子ども都合にしてあげると、スクリーニングテストなどせずともクラス分けできるんじゃないかって思うんです。

現在は使われていないんだろうと思いますが、ひと昔まえは、普通学級と特別学級みない言われた方でクラス分けされていたはずです。たぶん言われ方は変わっているだろうけど、名残りは残ってんじゃないかと思うんです。

大人都合ではなく子ども都合で、クラスを子どもが選べるんだったら‥例えば、一斉型クラスと個別対応型クラスって言ってみたり‥スピードクラスとのんびりクラスなんてしても良いんじゃないかとも思うんです。


今日のブログは、学校の先生や市町村職員を責めているんじゃないんです。誤解しないで下さいね。根本的な構造が時代に合わずに大きくゆがんでいる時代なんです。だからこそ「過去から行っていることでも、変だったり、おかしかったり、時代やニーズに合わなかったら、やめようよ!」って伝えたかったんです。

これだけ教育界では、多様性だ!子ども主体だ!個性を大事にしよう!なんて叫ばれている時代なのですから、ふるいにかけたり、選抜や選別なんて、時代錯誤なことはやめませんかね。

ブログ読者の方はいかがですか?


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2022-10-21
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