副園長ブログ
「どっちが正解とかでない話」を2つしてみたいと思います。 1つ目。今日の午前中に、市内の各小学校へ就学児の伝達をしに行ってきました。実は個人的には初めてなものだったので、どういった具合にするんだろうかなと。 学校ごとに違ったことは、対面する学校の先生の人数です。1人のところもあれば、3人、多いところで4人と向かい合いました。なんとなく雰囲気からすると、保育園の先生、つまりは僕が就学する児童の、なんやかんやを要点をつかみながら話すのでしょう。けれど、僕の場合は「なにか聞きたいことがあれば質問をお願いします。」と、質問返しのような形をとってしまいました。 学校の先生から、あらゆる視点、例えば友だち関係だとか、文字への興味だとか、さまざまに質問をしてもらったのにも関わらず、僕が出したほとんどの答えは‥「だいじょうです!なんとかやると思うので、心配ないですよ!」 これね、適当に答えた訳ではないんです。どちらかと言えば、僕は学校の先生に“先入観”を持たれないように答えたつもりなんです。 どっちが正解だとかでないんだと思うんです。あらかじめ、僕から見たその子どもの能力やら性格やらを、事細かく伝えて、学校の先生に心配なりをしてもらうパターンと。逆に、必要最低限の情報を伝えて、僕の個人的主観は伝えずに、学校の先生に新鮮に見てもらうパターンと。 どっちが子どもにとって幸せなんでしょうね。 さて、2つ目を急ぎ足で伝えますね。なぜかって、そろそろ本日22時を迎えようとしているじゃないですかね。 2つ目は、卒園式の練習についてです。富岡保育園では明後日29日に、「またねの会」と称して、卒園児をお祝いし、送り出します。 明後日に控えたとしても、今日の富岡保育園、卒園児、先生たちは、いつもといたって変わらず。ビールケースを組み合わせて秘密基地を作ったり、アトリエでなんだかんだと製作してみたり。 これも、どっちが正解だとかでないんだと思うんです。10年くらい前には、富岡保育園でも、卒園式の練習をしていました。回れ右だったり、一歩前だったり、卒園証書をもらう練習を何度もしましたし。卒園の歌の練習も何度もしていましたしね。 逆に、まったくせずに、いつも通り過ごす。そうすると、卒園までの昂る気持ち、寂しくなる気持ちが高まらないかって言えば、そうでもないんです。練習をせずとも、卒園児は、卒園をそれぞれに気にしては、会話の中で感傷に浸ってもいます。 どっちが子どもにとって幸せなんでしょうね。 ブログ読者はどっち!? ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-03-27 |
ドスン! まさに、とみほ村全体が揺れました。その衝撃たるや、心の臓まで届くほどでした。 昨日、とみほ村のお庭の木々を、倉敷市で造園業を営まれている寿久園さんに剪定していただきました。木々の種類や特徴などに合わせて、それは細やかにです。散髪したての爽快感ほどに、木々たちも非常に喜んでいたように映りました。 そして、この度、剪定と合わせて、あることをお願いしていました。子どもたちの遊びに刺激が生まれるような、アクセントをお庭にほどこして欲しいと。 実はかれこれ1年前くらいには依頼していたものですが、寿久園さんの考えるアクセントは、そう並大抵のものじゃなかったようです。 造園業は、自宅などの規模から、美観地区や川沿いの土手、また大きな工場などあらゆるところでご活躍されています。そして、その活躍中にも「富岡保育園のお庭のアクセント、どんな感じがいいかな〜?」と頭の片隅に入れて下さっていたんです。 そして、このたび1年越しに、寿久園さんが考える並大抵でないアクセントがほどこされることになったのです。 そのアクセントとは‥。冒頭にも綴ったように、ドスン!と揺れるほどの、心の臓に衝撃がきたるほどのものでした。 そのドスン!との衝撃音は、歴史の重みが成せる業だったと、振り返ると思いました。 とみほ村のお庭に、ダンプカーに乗せられた巨木が投下されたのです。 この巨木、エノキという木の種類なのですが‥どこからやって来たかと言えば、倉敷市の美観地区も沿う倉敷川の土手沿いからになります。樹齢100年を超える、その巨木は役目を終え、切り倒されることになったのです。 なのですが、その切り倒された巨木に、新しい役目が与えられたようなのです。それは「笠岡市とみほ村の子どもたちを守る」ことのようです。 新しい役目を司った巨木のその歴史に、本日のまとめとして触れておきたいと思います。 その“歴史の重み”が、心の臓に響く衝撃音を成せたわけですが‥この巨木には、日本の歴史を変えた人物たちが、それは活力を得るために見上げていた姿が浸透しているのです。 倉敷中央病院や中国銀行、中国電力などの立ち上げに尽力された大原孫三郎さん。また内閣総理大臣を務め、「話せばわかる!」と五・一五事件で銃弾を浴びた犬養毅さん。それらの活力が宿った巨木なのです。 休み明け、子どもたちが、その活力を得ることで、さらにエネルギーに満ち溢れた遊びが展開されるのでしょう。 寿久園さん、並大抵でない歴史の重みのあるアクセントを誠にありがとうございました。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-03-26 |
「笠岡市定住促進センター」企画の「いくじもケーション」(育児+仕事+観光)が、この3月にプレ開催されています。富岡保育園は“育児”のところで協力させてもらっています。 都心部からの参加親子と交流することで、また新しい気付きなどが得られ、保育の質向上にまたとないチャンスとなっていることも報告しておきたいと思います。 先日参加された親子のエピソードを3つ紹介します。 1つ目。参加された親子は、見た目が外国人のようでした。園児がおもったまんまを問うのですね。「ねぇ、どこから来たん?外国人?」 すると、お父さんが非常に素敵な答えを出してくれました。「東京からだよ。何人か!?“地球人”だよ。」 このような大きく広い感覚を、園児はもちろん僕たち保育者も持ちたいと思いました。 2つ目。初日に富岡保育園からゲストハウスに帰る際の出来事です。参加してくれた2歳くらいの女の子が、帰ることをしぶっていました。そしてちょうど僕がその場面に出くわしたんですね。 すると、お父さんが、このように説明してくれました。「先生、ちょっと待ってくださいね。実はAちゃん(2歳くらいの女の子)に、保育園から帰ってゲストハウスで泊まることを、きちんと説明できていなかったんです。なので、これから、きちんと説明しようと思うので、ちょっと待ってくださいね。」 そして、数分ほど2歳くらいの女の子とお父さんが話し合うと、2歳くらいの女の子は納得した表情で帰り支度をはじめていました。 この場面って、案外と、僕たち保育者でもおろそかにしがちだと思うんです。ついつい「2歳だから詳しく説明しても分からんじゃろ」と思いがちになっちゃうところなんです。 けれどもお父さんは、2歳くらいの女の子を“2歳くらい”と区別することなく、“ひとりの人”として敬意を持って接しておられました。 3つ目。富岡保育園をあとにし、次のプログラム地点である白石島へ向かう前日のことでした。天気予報を見ると、島へ向かう当日は雨の予報でした。なので僕はこのように参加された親子に声をかけました。 「明日、雨っぽいですね。船も無事でればいいですけど。少しでも晴れたらいいですね。」 と、雨の予報を残念に、そして心配する声をかけました。すると、参加されたお父さんがまたまた素敵な答えを出してくれました。 「雨だったら、雨のときの景色を楽しみたいと思います。」 まさにその通りですし、その言葉に感動さえおぼえました。是非、またその素敵な感性で“とみほ村”にかえってきて下さいね。その時は「おかえりなさい」とお声をかけたいと思います。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-03-25 |
雨上がり、生暖かい空気に包まれ、踏み締める地面は、ぬるりと滑ってしまいかねないほどに、ぬかるんでいます。 と、言うことは‥ と、言うことは‥ 重ねて答えを述べるってことは、確信があるってことです。 今日の、とみほ村は、間違いなく、えらいこっちゃになるってことです。 “えらいこっいゃ”なんて表現は、僕の個人的な感想です。子どもたちにとっては“わんだふる”なんて表現かもしれません。そして現場の先生方たちにとっては“どんとこい”なのかもしれません。 生暖かい空気に包まれ、そしてぬかるんだ地面を目の前にすると、つまりは“泥んこ”遊びが大盛況になることは必至なのです。 まず、間違いなく二層式の洗濯機は音を荒げながらフル稼働するでしょう。泥んこで汚れた衣類や靴を手洗いする現場の先生方の手捌きは愛を荒げながらフル稼働するでしょう。 “いま”しかできない体験、“ここ”でしかできない体験を、先生方は必死に守っているのです。 『子どもが子どもを生きる』ためには、“いま”と“ここ”を守る人の存在が絶対条件です。 現場の先生方、いつも“どんとこい”と、大きな愛で子どもたちを包んで下さり誠にありがとうございます。 ~おまけ~ 昨日の夕暮れ前。ほんの、ぬかるんだ地面を一生懸命と掘っている子どもたちがいました。 なにかを、こしらえているには、少し掘りようが違いました。それは、どこか何かを探しているような掘りようでした。 ひとりの女の子が探し物の名前を連呼していました。「ダンゴムシ、どこかな?」 ちなみに、ひとりの女の子だけでなく、2、3人の子どもが同じように連呼していました。 見かけた僕としては、さすがにダンゴムシが地面の中にいるとは思えずに、ついついと質問してしまいました。「そんなところに、ダンゴムシおるん?」 すると、ひとりの女の子が、確信を持って答えてくれました。 「きのう、ここに〇〇君が、たくさんダンゴムシを、ここに逃したんよ!だから、ここらへんにダンゴムシがたくさんおるはずなんよ!」 その確信には、間違いがなさそうです。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-03-24 |
「高野山真言宗 大日如来 吉祥院」という、富岡北地区にあるお寺から、ご住職が富岡保育園にやって来られました。片手には、なにやらかが入ったカゴを携えています。 カゴの中身が気になりますよね。中身はと言いますと、いろいろな色の風船ゴムと、空気入れが入っていました。 数日前に、ご住職から、ある要望を受けました。 「コロナ渦以前には、お寺でバルーンアートをして子どもたちを喜ばせるイベントをしていたんだけど…コロナ禍に入って、なかなかイベントができなくて…風船ゴムをたくさん購入していたんだけど、何年も経つと、風船ゴムが劣化してしまうんです。」 「で、もしも、富岡保育園が良ければ、風船ゴムが劣化してしまう前に、バルーンアートのイベントを富岡保育園でさせてもらえないでしょうか?」 なんて願ったり叶ったりの、要望と言いましょうか、こちらが要望せねばならんのではないかというくらいの、ありがたいお話しでした。ブログ読者もお分かりの通り、すぐに飛びついて「宜しくお願い致します!」とね、言いましたよ。 ご住職はカゴから、いろいろな色の風船ゴムと空気入れを出すと、手際よく、職人ほどの手つきで、バルーンアートをなしていきます。 子どもたちと会話をしながら、それぞれの子どもの好きなものをつくっていきます。剣をつくってみたり、リンゴや、ハート。おしりに黒い針のあるハチさんや、かわいいお花。 もちろん、ブログ読者のご想像通り、子どもたちは大喜びなもんです。ご住職につくってもらったものを、それぞれに自慢げにかかえています。 富岡保育園では、吉祥院のご住職のような、持ち込み企画、大歓迎なんですよ! 子どもは、親だけでなく、先生だけでもなく、地域のみんなで育てることが、使命なんですから。 自分の得意技を発揮したい!自分の好きをシェアしたい!さまざまに、だれでもが子育てに関わることができるんです。 もしもブログ読書や、ご友人や知人などで、持ち込み企画にチャレンジしてみたい方がおられれば、まずはホームページTOP電話番号(もしくは09X33715648)までお問い合わせ下さい。担当は副園長村上です。いっしょに企画の実現に話し合いましょう。 なにはともあれ、吉祥院ご住職様、本日は素敵な時間をありがとうございました。今後も引き続き宜しくお願い致します。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・就職希望のお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 ~追記~ 本日、地域の新聞「山陽新聞」に、わたくし副園長村上の記事が掲載されました。誤解のないように、犯罪でない方の記事ですよ。先月受賞した「社会福祉ヒーローズ」の記事です。富岡保育園のご近所さんや、富岡北地区まちづくり協議会の方々、また笠岡市内外の方々から、たくさんの身にあまる祝福の御言葉を頂戴しました。これを励みに、さらに精進する所存です。今後も率直なるご指導ご鞭撻をよろしくお願い致します。 |
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2023-03-23 |
かれこれ30分‥いや、1時間ほどでしょうか。もしくはそれを超えていたのかもしれませんがね。 二郎が一郎を追いかけていました。それも、二郎の表情と言ったら、それはそれは懸命なる悲壮感を漂わせているじゃないですか。かぼそい泣き声なるものをあげながら、追って、追って、追っているんです。 一郎の表情はと言えば、それは絶対なるものを感じさせるほどに口を一文字に結んで、二郎から逃げている、もしくは追わせているのです。 一郎と二郎は、実は兄弟になるのです。一郎が2つ上の兄で、二郎が2つ下の弟なのですね。 冒頭の状況からみるに、“兄弟喧嘩”の真っ最中だと言って間違いないでしょう。 まわりの先生や、友だちたちも「兄弟喧嘩だから、まぁ、どうにかなるじゃろ。」といった具合に、見守っています。 いちばん近くで、一郎と二郎の兄弟喧嘩を見守っていたのは、花子でした。花子は兄弟姉妹のいない、ひとりっ子でもあり、さらには普段から友だちと喧嘩をするたちでもありません。「なんで、そんなに喧嘩するの!?」といった具合に、花子は眉間に皺を寄せながら一朗と二郎を見守っていました。 さすがに30分、いや1時間、もしくはそれを超えて兄弟喧嘩をしたところで、一郎も二郎も疲れ果てたようでした。一郎はうなだれ、二郎は座り込みながら啜り泣き(すすりなき)をしていました。 一郎と二郎の、その姿に、「そろそろ兄弟喧嘩に入らせてもらおうかな。」といった具合に、先生がまずは二郎のところへ寄っていきました。二郎の表情はまだ悲壮感なるものはありましたが、懸命さは、寄ってきてくれた先生のあたたかさによって薄っすら薄っすらとなくなっているようでした。 この兄弟喧嘩には、一郎にも二郎にも言い分というものがありました。原因の元となったのは、一郎の手首にキラキラと飾られたビーズの腕輪でした。 このビーズの腕輪は、休み中に、一郎が自宅でこしらえたんですね。 「お父さんに、デパートに連れて行ってもらって、ビーズを買って、それで腕輪を作ったんよ!」と、兄弟喧嘩が始まる小一時間前には先生たちに知らせていました。当然、自信満々にどこか誇らしげにビーズの腕輪を装着していました。ちなみになのですが、1つではなく、3つ4つと、ジャラジャラとですね。 兄弟喧嘩のはじまりは、弟の二郎がそのジャラジャラと自信満々に誇らしげに装着していた兄の一郎のビーズの腕輪を、1つ貸して欲しかったのです。当然、二郎にとっては自宅で、こしらえる場面から見ていたわけですし、当然、一郎が装着しているところだって見ていたわけです。 「ぼくも、おれも、ぼくだって、おれだって、そのビーズの腕輪を自信満々に誇らしげに装着したいんじゃ!」と言わんばかりだったのです。 おもしろいもので、兄の一郎は、保育園では普段、どの友だちに対しても優しいのです。思いやりも非常にこめる、そんなたちなのです。そんなたちなのですが、なぜか弟の二郎に対しては、ゆずれないところがあるんです。 そして、弟の二郎も、保育園では普段、どの友だちに対しても優しいのです。思いやりも非常にこめる、そんなたちなのです。そんなたちなのですが、なぜか兄の一郎に対しては、ゆずれないところがあるんです。 兄弟、姉妹、だからこそ、ゆずれない、又はゆずれる、そんな場面の1つだったのでしょう。 ちなみに、この兄弟喧嘩の着地は、ひとまず寄っていった先生の、ひとしきりのあたたかい抱っこで、いったん落ち着いたようでした。兄弟、姉妹、だからこそ、仲裁に入る先生も気を遣いながらのようでした。 兄弟、姉妹での、だからこその喧嘩やトラブルや揉めごとって、いくつになってもあるんじゃないでしょうかね。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・私設公民館とみほ村文庫・ワンコインランチ・就職希望のお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-03-22 |
ーSAMURAI JAPANー野球日本代表ー日の丸を背負った若武者たちが、WBC大会で躍動しています。そして、メディアの影響はないとは言えないながらも、国民は視聴率50%に迫るほどの熱狂ぶりであります。 筆者も、そのひとりとして、この熱狂ぶりに、ついある想いを馳せないわけではないのです。現代社会の中で、“世間”や“世論”などの実体のない鬱蒼としたものに巻かれながら生活をしている、してしまう鬱憤を、どこか、若武者たちを“SAMURAI”と美化しながら晴らしているところがあるのではないか。 春分の日としては、どこか花粉や黄砂にまみれたような本日のブログになりそうです。鼻水やくしゃみも、それぞれに出るのでしょうが、片手にハンカチーフや塵紙を携えておくことをお薦めしておきましょう。 ある国の、タヌキとキツネの化かし合いのような、そんな小噺です。 ある国は、人口で言えば、4万人~5万人あたりがいるような国です。他国に負けず劣らずの超少子高齢化の一途をたどっており、昨年誕生した赤ちゃんたちは200人にも満たないほどになってきました。 当然、その煽りは、保育園や小中学校、高校にいたるまでの機関に行き届くものです。ある国の高校は、県立高校が3校。私立高校1校。実のところ、筆者が通っていた県立高校で言えば、学年で100人ほど減少しているのです。小中学校も、もちろんのことであって、そして保育園もその内であります。 ある国には、保育園を含む乳幼児施設が19園と所在しています。その中には、公立施設と民間施設とが混在しています。内訳としては、利用する子どもたちの3分の2以上が民間施設へ通っている現状です。ここで、多少なりとも説明を付け加えておきますと、高校などのように民間施設へ通うことで家庭の負担が増えることは、乳幼児施設ではまったくないのです。公立施設であろうと、民間施設であろうと、どちらも国の補助金で運営されているのですからね。 超少子高齢化の影響は、乳幼児施設で言えば、園児数に、見事に影響してきました。公立や民間を問わず、ある国に所在します施設のほとんどが、定員割れの現象に陥ってきました。ある公立施設で言えば、定員が100名を超えるほどでも、実際の園児数は10名ばかりな時もありました。ちなみに、筆者が働く民間施設では、5.6年前までには130名を超える園児が通ってくれてはいましたが、現在は半減しているものです。 このような現状を踏まえ、そして、日の丸を背負った総理大臣が意思表示した「異次元の少子化対策」を受け、ある国もある対策に乗り出しました。 まずは、ある国に所在する公立施設の整理です。ある国の地域別に人口が少ない地域の、保育園や幼稚園をこども園として統合していくものです。数年後には、公立施設数は半減されるのでしょう。 そしてさらに異次元の対策は進んでいきます。公立として残したい乳幼児施設の強化です。ある国の開発ルート沿いに、一昨年5億円規模の施設を作りました。そして、あと2年後にはある国の中心地あたりに属する小学校敷地内に、一昨年を超える規模の公立施設を新たに作る計画が着々と進んでいるのです。 ここで、多少なりとも注釈を付け添えておかねばなりません。着々と計画が進む新公立施設近隣には、すでに民間施設が所在しているのです。もう少し注釈をつけると、それらの近隣民間施設は、数年前から園児数が、合わせると100名ほど減少しているのです。 ある国が、着々と進めている計画の“着々さ”といったら、これも異次元極まりないものがあります。実のところで言えば、計画段階において、近隣民間施設、また近隣だけにとどまらない民間施設は反対の要望を出していました。小学校で足し算と引き算を習得したものならば、当たり前の要望かもしれません。少子化の一途、園児数の減少の一途、定員割れの一途をたどっているなかで、新たに公立施設を建てれば、どのような現象が起きかねないか、予測はある程度たつものです。 それらの反対要望に対して、ある国の出した答えは「大丈夫です。道路の開発や、工場施設の勧誘などもすすんでいるので、これから子どもの人数は増えますから。信じて下さい。」との、ある種のデータ思考ではなく、神頼み思考とでもいいましょうか。 反対要望がある中で、神頼み思考を尊重したある国は、さらに“着々さ”に励みます。反対要望などはなかったのごとく、どんどんと計画を進めては、遂には、ある国の予算を取り決める日を迎えるわけです。 そして、ここで“異次元さ”を見事に発揮していくのです。反対要望を主として励んでいた民間施設に対して、「私たちは賛成します」と言わんばかりの署名にハンコをうつことを“促す”(うながす)のです。 “促す”といった表現を使ったことは、それは「読者の皆さま、想像してみてくださいね。」と、言わば筆者からの問いのようなものです。 もしかすると、ある国の首長の側近であったり、なにがし部長やなにがし課長が揃って、あなたのところに促しに来るやもしれません。「理解してくれますかね?」と言わんばかりにね。さらにもしかすると、ある国の議会関係者であったりなどからも、「そろそろハンコうってくれますかね。」なんてね。 ある国の異次元の促しを用いた“民意あるハンコ署名”によって、ある国の新公立施設は、今後“着々”と建設されていくのでしょう。 小噺にしては、うまい具合のオチが見当たりませんでした。もしかすると、オチは、もう少し先にあるのかもしれません。もしかすると神頼みが見事に命中し、ある国の子どもたちが爆発的に増えるのかもしれません。もしかすると“異次元の促し”を、タヌキやキツネに例えて綴った筆者に対して、なにがしからの、なにがしを受けるのかもしれません。 筆者としては、小噺としてではなく、いつぞやか、なにがしに対して、なにがしと発言できるように、今後、無私に精進していこうと、血と骨をたぎらせながら誓っているところであります。 ※ハンカチーフや塵紙のご入用はありましたでしょうか。もしも、本日のブログ小噺にご意見などありましたら、村上太志(むらかみたいし)のほうまでお寄せ下さいね。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・就職希望などのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-03-21 |
人間とチンパンジーの共通祖先から、人間の祖先が分かれたときに始まったのが“二足歩行”ですが、二足歩行になった理由は、実はまだ100%はわかっていないんですね。 諸説あって、1つはサバンナで長距離を歩いて食物を集める際のエネルギー効率の良さ。他には、手が自由に使えるようになったこと。また他には、共感力を得る“踊る身体”を手に入れたことなどがあるのですがね。 その諸説からなりで、二足歩行になったがゆえに、頭でっかちで成長の遅い赤ちゃんをたくさん産むようになった人間は、“育児”に多くの人手を要するようになりました。これが、人間の脳が大きくなり始めた200万年前以降に生じた大きな課題だったと言えます。そしてこの課題を解決するために生まれたのが『共同育児』なんです。 この『共同育児』によってつながった社会こそが、人間だけがつくりえたものだということを、僕たち現代人は忘れがちなのかもしれません。 前・京都大学総長ゴリラ研究者 山極寿一さんの著書「スマホを捨てたい子どもたち」の文章をお借りしつつ、冒頭を綴りました。『共同育児』とは、親だけでなく、あらゆる人たちが関わって子どもを育てることと言えます。つまりは、保育園の先生なり、ご近所さんなりの存在も含まれるでしょう。いつの時代からか、子どもは親だけがみるもの、生徒は担任の先生だけがみるもの、そのような育児法が定着しつつありましたが、それはいわゆる、人間を人間たらしめるようになった社会を否定することになるんじゃないでしょうか。 人間の赤ちゃんは、離乳期に食事を与えてくれたおとなに対して全幅の信頼を寄せます。離乳期の子どもたちは、お父さんやお母さんだけでなく、ほかのおとなたちとも信頼関係を結ぶことで、「この世界に自分が受け入れられている」「みんなに愛されている」という感情を抱くんです。いろいろな人が抱いたり、優しい声で語りかけることで、子どもは安心感を得るんです。 (※親以外の他者と触れ合い、世界に自分が受け入れられているという確信を深める過程で、子どもは感知する世界を自分のものにしていきます。子ども時代に、こうした様々な人との接触を通して、人々が感じている世界を自分に取れ入れていく経験がないならば、それは信頼関係が作れないおとなになってしまう可能性を多く含むのかもしれません。) 小難しい文章を羅列してしまい申し訳ありません。現代社会が分裂だの崩壊だのと、嘆く声が多い中、実は解決方法が人類の祖先たちをたどれば見つかるんじゃないかと思うんです。 それは『共同育児』ですよ。現代社会で言えば、それは保育園や幼稚園、こども園が大きく担っているところでしょう。 社会を“人間らしい社会”として改める時期になっているならば、保育園や幼稚園などを中心に社会を構築することが最善の策なのではないでしょうか。そしてそれは何も難しいことではないんです。ご近所さんや地域のご年配や学生たちが、育児に気軽に参加できる環境を作ることなんです。 また育児と称するとハードルが高くなるのならば、これも誤解を生まないようにしておかなければいけません。抱っこしたり、優しく声をかけたり、微笑んで子どもたちを見守ることを、いろいろな人で集って行うことが“人間らしい社会”なのです。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-03-20 |
「今日ほど、人の優しさが沁みたこたぁ、ないで。」 今日と言えば、富岡保育園が所在します岡山県笠岡市富岡北地区で、地域のあれやこれやを献身的に活動されている「富岡北地区まちづくり協議会」の理事から有志5名ほどで、「応神山」登山道の整備に足を運んできたんですね。 いやぁ、しかし雨が止んだ後の快晴は、びっくりするくらい青いもんです。まさに登山日和だと言えました。5人でえっちらおっちら歩いていますと、2組ほどの市外からやって来られた方たちに出くわしたものです。 ちなみに、応神山は、昭和初期の頃なんてハゲ山だったそうです。なぜかって、木を住民たちが切っていたから。その木は、薪を焚べる用なわけですよ。その頃なんてガスがなかったわけですから。また、その初期の頃には、富岡北地区から南のところにある番町地区なんてところは、まだ海だったわけです。ふんどし一丁で横島や神島まで泳いでいたんだとか。 そんな思い出話に花が咲いたり、もちろんミツバツヅジが木々の合間に静かに咲き誇っていることに想いを馳せていますと‥メンバーの1人の足が完全に止まってしまったんです。それも顔色を見ると、若干酸欠気味とも言えます。 「もう、わしはここで待っとくけぇ。みんな先に行ってぇ。」 と、リタイアをほのめかすものでした。頂上までは、あと半分以上もあるなか、残りのメンバーも、酸欠気味のメンバーにとっての良い選択を考えます。 その結果‥「まぁ、焦るこたぁないが。ここでゆっくり休んで、ぼちぼち行こうやぁ。ちょっと歩いたら、ちょっと休憩して、ちょっと歩いたら、ちょっと休憩すりゃぁえんじゃけぇ。」 応神山には、登山ルートがいくつかあるのですが、富岡ルートは一番急勾配のあるルートなんですね。なので、普段の生活には使わない筋肉であったり、心臓などに負担がかかるみたいなんです。なので、少しずつ少しずつ、筋肉や心臓を慣らしていく必要があるんですね。 酸欠気味になったメンバーも無事、山頂までたどり着き、そして無事に下山もすることが出来ました。冒頭のコメントは、まさにそのメンバーの一言だと分かりますよね。 みんなで身体を動かして汗をかき、気持ちの良い空気や青空に包まれる。そして鳥の鳴き声や、またイノシシの堀り跡に心を動かされる。僕たちメンバー5人の心も、それ相応に豊かに、そして潤った、そんな気がしています。ブログ読者の方も、お時間ある方は、是非、応神山へ登ってみてはいかがでしょうか。 おまけの話しとして、下山後に、富岡北地区にあります富岡公園の北に位置する「桜椿公園」に有志5名で寄りました。もう桜の蕾がにわかに膨らんでおり、お花見の準備が必要なわけです。有志でいくつかのベンチをえっちらおっちら設置して来ました。 こちらも宣伝になりますが、ブログ読者の方で、お時間ある方は、是非、富岡公園、また桜椿公園までお花見はいかがでしょうか。こちらも心が豊かに、そして潤うこと間違いなしですよ。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・就職希望のお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 ★登山もお花見も、もちろん「来た時よりも美しく」の精神で、ゴミは必ず持ち帰りましょうね。 |
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2023-03-19 |
もう少しだけ余談を続けさせて下さい。 「デラックスらんらんピクニックDAY」当日の出来事であります。 その日は、トミホクルーのお子さまにとっては、人生の岐路として大切な日でありました。受験の合否発表日だったのですからね。 ただ、結果をいち早く伝えたい相手、つまり母親は、職場でピクニックにランランとデラックスにいそしんでいる。メールなどの連絡方法をとるしかないのでしょうか。 いや、もっと良い方法があったのです。それは、母親がいそしんでいるピクニックの現場、富岡公園に行けば直接伝えることができるわけですよ。そのお子さまは、いち早く、一目散に、母親がランランとデラックスにしている公園まで駆けつけ、受験の結果を伝えに来てくれたんですね。 そして、母親とその喜びを共有すると、今度は園児たちの面倒を気さくにみてくれました。もちろんランランとデラックスに、です。 ピクニック余談としては、これが最後になります。 ひとりの学生が、ボランティアとして参加してくれました。 この学生は、つい先日のこと、卒業式を終えたところでした。なんなら、その先日に、就職が決まった喜びを富岡保育園に伝えに来てくれていたんですね。もちろん、卒業や就職の報告だけにとどまらず、園児たちと分けへだてなく遊んでもくれました。 推測になりますが、その遊んでいる最中にピクニックの詳細を聞いたのでしょう。 リュックサックにお弁当箱を携えて、ピクニックに引率してくれました。 おもしろいもので、この学生が保育園当時に関わった先生たちは、現在ほとんどいないんです。ほとんどが初対面と言ってもいいほどです。けれど、気さくに現在の先生たちとも会話を交わし良好な関係を築いているんです。 「村上先生!明日から卒業旅行に出かけるんで、今度はお土産持ってきますね!富岡保育園の先生たちって何人いるんですか?」 未来に希望をのせた学生たちのエネルギーに、とみほ村も同時に潤うことができています。本当にありがとうございます。 もしもこのブログを見ちゃった卒園児などの学生諸君!待ってるよ〜! ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・就職希望のお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-03-18 |
昨日、催された「デラックスらんらんピクニックDAY」での出来事を、又聞きの範囲でご紹介したいと思います。(村上は留守番組でした) 不眠症になるほどウキウキしていた女の子の話しを、昨日のブログでは紹介しましたが‥その女の子に限らずであったのは想像できますよね。 ある男の子は、威勢良くリュックサックを背負い登園してきたところまでは無事でした。ただ、出発までの間に、リュックサックから弁当箱を取り出し、保育園の庭の片隅で食べはじめていたんだとか。およそ想像ではありますが、この男の子はお家の人がお弁当を作る場面を見ていたんじゃないかと思うんです。そしてもちろんリュックサックに入れる場面も。リュックサックを背負うと、当然、お弁当のぬくもりを感じますよね。はやる気持ちがおさえられなかったのでしょう。 もう一人の、ある男の子も紹介してみたいと思います。そのある男の子は、富岡公園に到着して、お弁当を食べる時間がやってきた時、とにかく嬉しかったんです。お弁当箱を開ける瞬間を心待ちにしていたんです。およそ想像ではありますが、この男の子はお家の人がお弁当を作る場面をあえて見なかったんじゃないかと思うんです。どんなお弁当が出来上がるのか、とっておきの“お楽しみ”にしていたのでしょう。当然、お弁当箱を開けるその瞬間まで、わくわくドキドキ、胸の高まりをおさえられなかったのでしょう。ちなみに、その瞬間、ある男の子が目にしたお弁当には、オムライスに自分の名前がケチャップで記されているものでした。およそではありますが、ある男の子の想像を超えるものだったに違いないんです。 「おかあさん!ありがとう!」「おかあさん!ありがとう!」と、何度も何度も、感謝の意を連呼して食べていたそうです。 無事に閉幕した「デラックスらんらんピクニックDAY」。保護者の方、現場保育者たち、また地域の方々の、ぬくもりある援助のおかげさまで、ひとりひとりの、それぞれのドラマを守ることができました。ご協力ありがとうございました。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・就職希望のお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-03-17 |
「夜、何回も起きてきて‥こんなこと初めてなんですけど‥やっぱり〇〇が気になっているんですかね!?今日はよろしくお願いします。」 ある女の子のお母さんが、登園の時に述べた節です。 ある女の子はといえば、たしかにいつもと違う“うわずった”声で「かぁか〜(お母さん)。」なんて泣くこともなく「いってきまーーーす!!!」といった調子なんですね。 〇〇の正体を明かしますと‥本日、富岡保育園は全園児参加の「デラックスらんらんピクニックDAY」なんです。“ピクニック”っての呼称だけでも浮かれるものですが、それに“らんらん”なんて呼称もあって浮かれないわけにはいかない。それに追い討ちをかけるように“デラックス”なんて呼称も加えられているもんですから、ある女の子のように不眠にならざるを得ないのかもしれません。 実際の目的地は、よくお散歩でも利用するご近所の富岡公園なんです。場所は、園児にとっては、なんら新鮮ではないはずなのですが。けれどもです、それに“デラックス”“らんらん”“ピクニック”という呼称が記されているものならば、突然とそれは特別なものになるんです。そして、リュックサックや水筒、お弁当箱などの持ち物を携えると、それは二乗にも三乗にもなるんです。 行き慣れた場所であろうと、それらが加われば、それは特別な日になるのです。 「デラックスらんらんピクニックDAY」に向けては、保育者も計画をこしらえていました。特別な日になるために、どのように見守ればよいかを、安全面なども含めてあらゆる角度から検討してくれたようです。 ただ、計画は“あくまでも”計画だとも思っています。計画に子どもたちを寄せるのか‥それとも不眠症になるほどの二乗三乗と昂った気持ちに計画を寄せるのか‥どちらになるのかなぁと、個人的にはそのあたりを楽しみにしています。 なにはともあれ、本日、お天気も上々です。無事に一日楽しめることを願っています。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・就職希望のお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-03-16 |
ここのところ、富岡保育園では、0歳児〜5歳児までの70名たらずの子どもたちと先生たちが、同じランチルームでお昼ごはんを食べているみたいです。 もちろん「せーの!」で、全員同じタイミングで食べるわけではありません。たいていは低年齢児、もしくはお腹がぺこぺこの子どもたちから、順次食べはじめるようです。 太陽の台所(給食室)のスタッフが、ご飯やおかずを盛る場所へ、そのぺこぺこな子どもたちから並ぶんですね。ホテルの朝食バイキングの風景を少し思い描きながら想像してみると分かりやすいかもしれません。ただ、ホテルではありませんので、横入りをする子どもや、好きな食べ物のところで座り込んだりする子どもも想像の範囲に入れてほしいです。 台所スタッフに、はっきり言うと好き嫌いであったり、その日の機嫌や調子を見抜かれているのでありますが、そんな中でも、自分の意思を表示して盛り付けてもらったお皿を持って、ちゃぶ台に座っていきます。友だちと誘い合ってみたり、自分の好きなスペースを見つけてみたりしながらです。 さて、このような行程をたどりながら、わいわいとお昼ごはんを楽しむのですがね。行儀良く、マナー良く、食べることができればもちろん良いのですが、そうやすやすと、大人の思い通りにいくもんじゃありません。食べ歩いてみたり、嫌いな食べ物をこぼしてみたり‥あれやこれやと、大人、つまり先生たちを翻弄していくんです。 翻弄の担い手として、リーダーシップを発揮しているのは、だいたいイヤイヤ期と呼ばれるくらいの発達段階の子どもたちです。だいたいですが、4歳に入る前までくらいの子どもたちです。 で、ちなみにこの“4歳に入る前までくらい”ってのが、ポイントなんですね。実は、脳の内の“前頭前野”と呼ばれる部位の、感受性期第1期なんです。(平均で) この前頭前野は、推論したり、未来について考えたりなど、ヒト特有の高度な認知機能を担う部位なんです。また社会性とも深く関連しており、他者の心の状態を、自分の心の状態と意識的に切り離して理解することが、前頭前野の働きで可能になるんです。 そんでもって、なんでイヤイヤ期、4歳に入る前までくらいの子どもが、先生たちを翻弄できるのか?するのか?ですよね。それは、前頭前野の働きによる『視点交換』が、まだうまくいかないからなんです。 視点交換とは、他者がどのような場面で、どのようにものを見たり感じたりしているかを、相手の視点、立場に立って柔軟にイメージするものです。それがうまくいかないと、「自分がこうしたいのに、どうして許してくれないの?ダメなの?イヤーーー!!!」って、なるわけですよ。 先生たちだけでなく、もちろんお家で保護者の方も翻弄されているのではないかと、察するところです。当然、「コラァー!」と、告げる場面もおありでしょう。僕もよく言います。ただ、脳の観点から見ると、前頭前野の第1感受性期が完了するまで気長に待つしかないようです。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・就職希望のお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-03-15 |
ーかしまし娘ー昭和に活躍した3人の陽気な女性芸人トリオ。 ブログ読者でもしも知っている方は、そのような世代なのでしょう。ちなみに僕はあまり知らないんです。ですが、「あの子は“かしまし娘”じゃな〜。」なんて、例えのようにして使われる言葉としては耳にしたことがあるんですね。たいていは、賑やかであったり、チャキチャキしたようなイメージでしょう。 昨日、富岡保育園の“かしまし娘”たちと、3月のとみほ村だよりを、ご近所に配り歩くことになりました。かしまし娘と例えるくらいなので、もちろん賑やかな道中でしたし、そしてご近所宅でも相応な会話を繰り広げていました。 道中では‥ かしまし娘A「ちょっと、なんでこっちにばっかり寄るん?」 かしまし娘B「ここは、細い道じゃけど、自転車が通るから危ないんよ!」 かしまし娘A「あんまり寄り過ぎると、私が溝に落ちるが!」 かしまし娘C「ケンカせんの!私、この道、自転車で立ち漕ぎしたことあるよ。」 ご近所宅では‥ B「なんで、Cちゃんばっかり、ピンポン押すん!」 C「だって、私が一番近かったんじゃもん。なんて、そんなに怒るん?」 A「3人でいっしょに押そうや!せーの‥あ!?なんで、Bちゃん、先に押すん?」 B「だって、私が一番背が高かったんじゃもん。なんで、そんなに怒るん?」 芸風は、本家“かしまし娘”ゆずりなのでしょうね。 あと、20軒ほど回る予定なのですが、今日はモーニング娘か、AKB48ほどのテンションで充分かとも思っています。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・就職希望のお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-03-14 |
同市内で高齢者や障がい者施設などを10数、運営されている「社会福祉法人天神会」からの委託事業として携わっています「小規模保育園クレヨンKIDS」も、はや1年が経とうとしています。 富岡保育園からは自動車で10分もかかわらないくらいの距離にありますが、有志で飛び込んで下さったクルーも含め、他法人の中、日々試行錯誤の連続や、時に忍耐する場面もあったでしょうが、勇気をもって頑張って下さいました。そのお陰様で、天神会と伸成会との信頼関係を着実に積むことができたんじゃないかと思うんです。そして、それはやはり、日々の園児や保護者への丁寧な関わりの積み重ねに他ならないのは、間違いないでしょう。 ちょうど、1年前ほどのクレヨンKIDSの園庭には砂場と、人工芝の上に配置されたプラスチックの簡易滑り台があった程度でした。あとは大きな木が3本ほどと、乗り物やボール遊びができるくらいの玩具があったくらいでしょうか。なにぶん昨年度は外遊びに用いられる時間設定が、週にわずかなほどしかなかったので、園庭環境へのこだわりについてはそれほど無かったんじゃないかと思うんですね。 今年度、富岡保育園が委託を受けるにあたり、クレヨンKIDSへ有志で勇まれたクルーたちは、外遊びの時間に着目しておられました。なにぶん、低年齢児(0.1.2歳児)であり、日陰や強風が多い場所ではあるのですが、それを考慮しながら、少しでも多く外で遊べる工夫をされていました。 園庭についても、築山や花壇を作ってみたりと、自然物を身近に感じることができるように配慮されていました。また、最近では2歳児について運動面の発達が著しいことから、タイヤやビールケースなどを少しずつ配備して、より身体を使ったり、子どもが主体的に考えて遊ぶことができる環境作りを心がけているようです。 次に紹介するエピソードは、クレヨンKIDS前にある駐車場付近の小さなお山での出来事です。1年かけて働きかけた(※園目標「あそべる子ども」)遊びへの取り組みが、子どもの姿にテキメンにあらわれているんじゃないでしょうか。 title『手もお尻も泥だらけ』 子どもたちを誘って、保育園と駐車場付近にある小さな山に遊びに行った。 園の外に出かけられるとなると、子どもたちは嬉しそうに私の誘いのった。 はじめは、山のふもとに落ちているドングリを拾って遊んでいた子どもたち。山に登っていく子どもはいませんでした。 そこで、私は「のぼってみたら?」と声をかけてみた。 すると、“待ってました‼︎”とばかりにA君(2歳9ヶ月)とB君(2歳5ヶ月)は、目をキラキラさせながら登りはじめた。 今まで誰も入ったことがないであろう、その山には落ち葉や、また柔らかい土であり、歩きにくいし登りにくい。 しかし、そんな山を攻略しようと、手を使い、足を踏ん張り、一生懸命登る子どもたち。 上まで登ると、園庭で遊んでいる友だちが見えるようで「ヤッホー!」と声をかけて手を振っていた。 それを見ていたCちゃん(2歳2ヶ月)とDちゃん(1歳11ヶ月)も、なんと登りはじめたんです。 登っては降りて、登っては降りてを繰り返して、子どもたちは満面の笑みと笑い声をあげています。 繰り返し遊んでいるうちに、ズボンのお尻と袖口は泥だらけ‥。 4月、5月の頃は園庭の築山さえも上手く登れず、服を汚して遊ぶことの少なかった子どもたち‥が、今では手や服を汚しながら懸命に遊んでいる。その姿に大きな成長とたくましさを感じた。 そして、山登り、楽しかった! ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・就職希望のお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 ※クレヨンKIDSへの就職希望も富岡保育園までお問い合わせ下さい。(担当 副園長村上) |
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2023-03-13 |
謹慎明け(インフル明け)の、仕事はじめは、社会福祉法人天神会(小規模保育委託事業クレヨンKIDSでお世話になっている)理事長のお誘いのもと、笠岡市の、とある場所の潜入捜査からでした。 富岡保育園から10分ほど自動車を走らせ、笠岡市と広島県福山市との境に位置する笠岡湾干拓地へ。中年男性2人で干拓地に広大に広がる農地や、牛舎、菜の花を、いちように爽やかに眺めながら到着した先は‥。 「笠岡ふれあい空港」という、どこか、一見さびれた遊園地跡の様な場所でした。駐車場に自動車を停め、ひとたび足を踏み入れると、そこには、だだっぴろいアスファルトの敷地と、ところどころの隙間に生えた雑草群でした。 だだっぴろさを、もう少し詳しく述べるなら、直線600メートル。ちょうど、セスナ機が轟音とともに離陸する場面に立ち会うことにもなりました。 実は、天神会理事長のご友人が市民団体として励んでおられる「笠岡ふれあい空港」の活性化プロジェクトが、このたびの潜入捜査のキーワードとなっていることを、まずはお知らせしておきましょう。 その上で、「笠岡ふれあい空港」って何なの?って思っているブログ読者に、少しだけ概要をお伝えしておきましょう。 平成3年に農産物を大消費地に空輸するために建設された“農場離着陸場”というのが概ねのところです。 米不足で干拓地を作ってみたはいいが需要が無くなり、空港を作ってみたはいいがトラック運輸が旺盛になり需要がなくなり‥そんでもって、農林水産省がらみの建設なので、農業以外への利用が干拓地や空港で利用できずに‥供給に合わせた利用ができないという難題に陥っている現状なんですね。 (現在は、防災拠点施設や、模型飛行機、人力飛行機、スカイスポーツなどでの利用が主だっています。) ただ、そんな現状を打破しよう!つまりは『新たな需要を作ろう』との動きが市民団体から生まれているみたいなんです。 その『新たな需要』の矛先となっているのが、【子ども】なんですね。子どもたちにとって“飛行機”という存在を図鑑の中だけではなく、もっと身近に感じてもらおう。そしてもっと夢を膨らませてもらおう。そんな希望あるプロジェクト計画が着々と進んでいるみたいなんです。 課題点として、この“だだっぴろい”場所で、子どもたちがどのように楽しむことができるか?が挙げられると思うんです。飛行機が離着陸する場面は毎分あるわけじゃないと思うんですね。だからこそ、その待ち時間などで、どのように空港に対して積極的に触れ合えることができるか。 正直なところ、かなり未知数でしかないです。だからこそ、まずは子どもたちを連れて行かせてもらおうかなとも思っています。大人の解決できない問題は、“遊べる子ども”たちに聞くのが一番です。 (※農場離着陸場は全国に8箇所のようです。活かすこと、アップサイクルすることが出来れば、笠岡市の目玉になる可能性もありますね。) ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・就職希望へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-03-12 |
『見守る』をGoogle辞書なんかを利用して意味を調べると‥ 無事であるように注意しながら見る。なりゆきを気をつけながら見る。などが記されていました。 無事であるかなんて分かんないじゃん、なりゆきなんて分かんないじゃん、って不安が先立てば、対象を【見る距離感】は自然と近くなりますよね。いつなんどき何か起こっても助けられるような、まさに大統領のSP並みの距離感が想像できます。 さて、保育園の先生たちが子どもたちを『見守る』時には、どのような【見る距離感】が適当なのでしょうか?このご時世ですから、不審者や災害などあらゆる不確定要素がある中ですから、これも大統領のSP並みの距離感が求められるのでしょうか? 保育園の先生の最上位目標は「子どもたちの健全な心身の発達を守る」ことです。つまりはその目標に沿った距離感が求められるはずですよね。 そのためには、子どもひとりひとりの発達の理解が重要になることは言うまでもないでしょう。そして、子どもとは?健全とは?といった文句に対しても問いを重ね理解する必要があるはずです。 保育園の先生ではないけれども、それ以上の見守る保育者として、富岡保育園でもクレヨンKIDSでも大活躍されています、ボランティアのトシさんがおられます。今年度で言えば、トシさんは、ある男の子が気がかりで仕方ないような様子でした。その男の子、C君にしましょうか。C君は、ちょうどハイハイからヨチヨチ歩きになり、そして冒険を繰り出していくような発達過程にありました。 ヨチヨチしていた頃なんて、トシさんはC君が気になってしょうがなかったんだと思います。一見、大統領のSP以上な気遣いをしておられました。ただC君は大統領でないので、勝手気ままに歩き出していくわけで、その気遣いも翻弄されていました。一見、その翻弄されるところがトシさんにとっては、より喜びになっていたように思いました。 ここのところ、C君はまさに冒険モードなんですね。ヨチヨチしていた足取りも、トシさんを翻弄しながら鍛えたおかげか、しっかりしてきて、それはそれは、あっちゃこっちゃへと駆け出していくわけです。さらにはその道中には、気になったものを口に入れてみたりと好奇心全開なんです。 トシさんはと言えば、はじめは口に入れるところを何とか阻止しようと懸命だったのですがね。なんでも口に入れて確かめる時期なんだと思えば、入れるモノの種類で阻止したり出したりなどの配慮をされるようになりました。 冒険モードの意を汲んでか、トシさんはC君との距離を少しずつ“つかず離れず”にしておられました。時には座って眺めるように。すると、時々にはC君もトシさんのところへ。さらに今度はスタスタとどこかへ駆けてみたり。スタスタと駆けた先を目で追いながら、あまりにも離れると少しだけトシさんもスタスタと。トシさんがこれを繰り返すことで、C君にとっての安全基地になっていることは間違いないんだと思います。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-03-11 |
(※不慣れな方言や雰囲気を用いたことで、不適切な表現や文章が濫立しております。あらかじめお断りしておきます。堪忍してくださいね。) 「富岡保育園って、決まった時間にクラスごとに集まったりせーへんのですか?歌をうとーたり、整列して並んだりせーへんのですか?」 自宅謹慎中⁉︎いや療養中にナニワ金融道という元SMAPの中居君が若かりし頃に出演していたドラマを観ていた影響で関西弁もどきになってしまい申し訳ございません。 冒頭の質問は、園見学に来られる方の半数が抱くものです。お答えは「ありまへんで〜!」なんて軽々しくは、もちろんしません。きちんと順序立ててお答えしています。 気になる方もいるかもしれないので、今日は少しだけ紹介してみたいと思います。 まず、この質問をされる方にはおおよその裏事情があるんです。それは「小学校へ行ったら、ちゃんとできるんやろか!?」 つまりは、チャイムが鳴ったら席に座ること。体育の時間で前習えをして並ぶこと。音楽の時間に歌が歌えること。学校の先生の言うことをきちんとできるのかが心配なんですね。もしも出来なければ“うちの子がかわいそうじゃないか”“その親である私もかわいそうじゃないか”そんなところまでは、ここの裏事情には入ってないものとして考えていきたいと思います。 まず、チャイムが鳴ったら席に座るであったり、前習えをして並ぶこと、これは‥保育園でわざわざ教えなくても、小学校の先生から教わって、もののわずかな間で出来るようになります。そして歌を歌うことも同様です。 ただ、もしも保育園時代に、やりたくないにも関わらず、座ったり、並んだり、歌ったりを強要させていたら‥話しは別です。すでに嫌いになっているとしたら、いくら小学校の先生が上手に教えたとしても、反発しちゃいますよね。 この辺りの視座を持てないとしたら、それは子どもを過小評価し過ぎでっせ!と言わねばあきまへん。6歳にもなる子どもたちをナメたらあきまへん。 大事なのは【この環境では、何をすればいいのだろうか?と考えること】なんです。 保育園でいくら小学校の練習をしたところで、それは本物ではありません。楽しみではすれば良いでしょうが、小学校は小学校のプロの先生がいるわけですよ。保育園は保育園のプロの先生としてちゃんとせなあかんのです。 さきほども述べた【この環境では、何をすればいいのだろうか?と考えること】が出来る『環境作り』に努めなきゃいけません。もっと簡潔に言えば『子どもが考えることができる環境作り』です。 “考える”ことを習慣にしている子どもたちならば、どこの小学校へ行こうと、「いま、ここで、わたしは、ぼくは、何をすれば良いか」を自ら考えるわけです。 逆に、考える習慣なしに、保育園の先生に1から10まで言われるままな習慣であれば「せんせい、次は何をすればいいんですか」と常に指示を待たなきゃいけないですよね。 たいていこのようなナニワ節を連ねると「前習えしながらでも考えてんだよ!何にも練習せずに小学校へ行って出来ひんかったら、村上はん責任とれるんでっしゃろな!?」なんて、どやされかねません。 けれども、よくよく考えてみてくださいよ。僕も含めてブログ読者の皆さんで、前習えして並ぶことが快感だった人っていますか?鼻くそほじったり、砂いじりしたり、又は意識を飛ばしてたりしてましたよね!?自分が嫌だったことを“教育”というの名のもとにやらせるのは理不尽じゃないでしょうかね。 そして責任については、「逆に小学校一年生だけの責任ですか?」と、何の逆かが分からないような逆ギレをしてみたいと思います。僕たち乳幼児期に携わる保育者は、ひとりひとりの【子どもの心身の健康を守ること】が最上位の目標であります。それはつまりは、その子どもの【将来の幸せ】を願うものでもあります。僕たち保育者は、そのような目の前にニンジンを垂らしてかじらせるわけにはいかないんです。将来どんなことがあるか分からない、分からないからこそ、何があってもどんな時でも「僕には、私には、ありのままを認めてくれた、愛してもらえた経験があるから‥僕は、私は大丈夫だ」と思ってもらえるような【心の安全基地】とならなきゃいかんのです。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-03-10 |
あれから、どうなったんだよ⁉︎インフルエンザさんと手を結んだアイツは⁉︎って話しですよね。 彼は早々にインフルエンザさんとは“手打ち”にする予定だったんだそうですが‥そこへ、ある刺客が忍び込んできて失敗したようなんです。その刺客とは、内臓の弱り目に忍び込んでくる蕁麻疹ブラザーズたち。全身に加えて顔面までブラザーズたちが乱舞するもんですから、アンパンマンならぬ“パンパンマン”になってしまったそうで。好きな物を貪り(むさぼる)続ける生活から一転、現在は断食白湯生活をしているそうです。なので、彼はもう少し休むようです。 さて、彼が休もうと人類の歴史が大きく変わることなんてないことは誰もが知っての通りですよね。なんたって700万年の歴史ですよ。そんな数字出されたところで想像も把握もしづらいですけどね。 ブログ読者も含めて、もちろん彼も含めて、潜在的にこんな感覚でいませんか?「地球では神様の次に人間が一番偉いよね?」って。 ロボットは作るわ、ロケットを飛ばすわ、神様の領域に入ってまっせ〜!と言わんばかりの人類ですけども。 ある話しによると、そこんところは誤解であるかもしれないんです。 そもそも、人類の所有している、この自慢の“脳”ですけども。はじめはそこまで大きくなかったようなんです。が、あるものたちが進化した恩恵に授かったんですね。それは植物たちです。 植物の繁殖戦略として、動物の力を借りて生息域を広げたるために“果実”を実らせるようになったわけです。果実には、エネルギー源となる糖がたっぷり含まれているから脳にとって都合が良いんです。 さらに、果実を食べるようになると、人類はあることを考えなくちゃいかんようになるんです。それは果実が熟すタイミングや、また位置情報などの、大量の情報を蓄え処理することです。これは知性の発達に有効に働いたと言えるでしょう。 もうひとつ、さらにを付け加えるなら、植物の繁殖戦略も、気候環境の良さが条件であることです。もしも氷河期のようであれば、まず果実なんてあり得ないですよね。 つまり、何が言いたいかって‥現在の彼たち人類は、偶然、たまたま生き残っているに過ぎない生き物なんじゃないかってことですよ。 こんな話し、つまりは進化論的な話し進めていくと、ある話しも浮上します。それは、「そんな歴史なんてなくて、はじめから私たちは今の人類だった。そして私たちは神様が生み出してくれた特別な存在なんだ。」って話しです。 これは、堂々巡りしそうな論議になるので、「好きな方を信じればいいんじゃない?」と思っているのですがね。特別な存在よりかは、たまたまな存在の方が、おこがましさはないよな〜とも思うんです。 ちなみに果実を食べるようになった人類は、木の上での生活をより潤沢に送るために、視覚面も発達させていったそうです。距離感であったり、また色彩面であったり。さらには、脳が大きくなるにつれ、エネルギー消費も増してくるために、睡眠の質にも気をつけるようになったのだとか。小枝や鳥の毛などでこしらえた寝床が、睡眠の質を高めてくれ、さらに脳を大きくしてくれたようですよ。 ※参考文献「禁断の人類史~人類は本当に賢いのか~」更科功 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-03-09 |
先刻のこと、吉報が、とみほ村に届きました。 産休中であったクルーからです。無事に出産することができた知らせでした。 なにより母子ともに無事であること、これにまさるものはないです。ほんとうに良かったです。無事に生まれてきてくれてありがとう。そしてお母さんおつかれさま。またご家族の皆さま誠におめでとうございます。 さて、出産後には、仕事上で言えば、“産休”から“育休”扱いになるわけです。産休育休制度は、世の中の風潮的に、大企業だけでなく、中小企業だって整ってきているものです。もちろん富岡保育園も例外ではありません。 ただ、最近、産休育休扱いであるがゆえに、不利益をこおむっているんじゃなかろうかと思えることに出会していたので、メモがてら記しておきたいと思います。 それはある市町村で、保育園への入園希望を精査するものとして、家庭の状況などをポイントで整理していく書類があるのですが‥産休になるとマイナスポイントになるんですって。これって遠回しに「産休になったんだから、上の子どもたち、自宅で面倒みれるよね!?」ってことですかね? (※笠岡市が産休育休でポイントがマイナスになるかは、まだ調査できていません。今後調べてみたいと思います。現在のところは、笠岡市は待機児童ゼロ、乳幼児施設の定員に対して空き状況があるのでポイントの有無に関係なく入園できています。) 話しを戻しますと、果たして、産休だからと言って自宅で上の子どもの面倒をみるのが当たり前⁉︎適当⁉︎なのでしょうか? この制度を適応している市町村のお偉い様方たちと、よーく話し合わなきゃいけないんだと思うんですがね。少しばかり想像してみて下さい。例えば上の子どもが3歳くらいのやんちゃ盛りで公園に誘われた時、産休中である妊婦さんは、どれくらい付き合えるでしょうか?子どもはまだ遊びたい、でも母はしんどい。そうなると保育園に行った方が賢明なんじゃないかって思いませんかね。 これは、出産後の育休中に当てはまりますよ。おっぱいやミルクの時間だって不定期ですし、母子ともに体調が整いにくい。けれども、例えば上の子どもが3歳くらいのやんちゃ盛りで‥結果は同じで、保育園に行った方が賢明ですよね。 つまりは【産休育休中だからこそ】ポイントをマイナスにするんじゃなくて、プラスにしてあげなきゃいけないんですよ。僕はこれからは『妊婦さんに優しい自治体』が頼りになる時代なんだと思っています。 ちなみに、上記の意見をつらつらと言うと、たいていこのような反論もおきます。 「昔は、家で面倒みるのが当たり前だったんだぞ!甘やかしとるんじゃないか!」論です。 これには、2つだけ述べておきたいことがあって‥1つ目は、昔と今とで、“家”そのものが変わったことです。昔の家にはお爺ちゃんやお婆ちゃん、また近所にも親戚などもいたり、公園に行けば馴染みの人たちがたくさんいたものです。しかし今の家には両親と子どもだけ。隣の家の人の顔も知らなければ、近所での交流もない、公園に行けば知らない子どもとトラブルにならないかヒヤヒヤしながら見守るといった状況なんです。 そして2つ目は、当たり前に面倒を見ていたのは、あなたなのでしょうか?それとも奥さまなのでしょうか?どちらなのでしょうか?たいてい、市町村の自治体の実権を握る方々の世代で言えば、ご主人にオムツ替えでもさせていたら姑さんからクレームがついていたんじゃないでしょうかね。すると、ミルクをあげたりオムツ替えをしたりしながら、それでいて上の子どもを同時に面倒をみるだなんて大芸当はほとんど経験ないんじゃないでしょうか。(大変失礼極まりない文章になっています。ふんぞりかえっているお偉いおじちゃんに話しかけていると思って下されば幸いです。) ブログ読者の方も含め、【妊婦さんに優しい】をキーワードに、あんなことや、こんなことがあればいいのに!っと思うものがあれば、また教えて下さいね。叶えられることは、みんなで1つずつ実現させていきましょう。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・就職希望へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-03-08 |
雨の日も風の日も、そしてインフルエンザの日も休まず連載しております、副園長ブログです。ただいま副園長村上39.9度を観測⁉︎いや計測しております。 ちなみに、たまらず、かかりつけ(笠岡市 木野山病院)に受診し、オセルタミビルというインフルエンザの特効薬らしきものを飲みました。(もしかすると、副作用⁉︎で、文章が支離滅裂になるかもしれませんが、お許しくださいね。) 今日のブログは「なぜ副園長村上がインフルエンザにかかってしまったのか?」を、科学的根拠では無く、まったくの村上の主観で答えていきたいと思います。 まず、第一に甘くみていたのでしょう。コロナウイルスに関してはたまたま発症せずに、その上で免疫を整えることにかなり重点を置いていました。 しかし、このたび(昨週末から)富岡保育園でのインフルエンザ流行期には、夜更かしをしてお酒を飲んだり、運動も不足(2日間ほどラジオ体操サボってました)していました。また私用が重なり、現場クルーたちに対して笑顔や感謝が欠けていたことは、間違いなく確かです。 まさに「インフルエンザさん!免疫落としといたから、どうぞ、いつでも入っておいで〜!」と誘っているほどでしょう。 ただいまの症状を記しておきますので、もしよろしければご参考に。(参考にする状況にならないことを願います。) 39.9度の発熱。咳、くしゃみ。寒気による震え。関節痛。頭痛。大量の発汗。 まさに、インフルエンザの正統派、王道の症状のようです。 そして、ここからの記述はさらに科学的根拠がありませんので、読み流していただきたい。 現在、飲んだり食べたりしているもの。ポカリスウェットをがぶ飲みしています。(すでに3リットルくらい)後はアイスクリームと、フルーツゼリーと、シュークリーム。そしてドーナツを食べました。食欲が出てきたので、そろそろインフルエンザさんを撃退できるんじゃなかろうかと思っています。 ※もしも、このブログを現在自宅療養中である園児に付き添っている保護者の方がいましたら‥副園長村上の個人的な意見ですが、「病気の時くらいは好きなものを食べればいいんじゃないか」論を唱えておきたいと思います。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・私設公民館とみほ村文庫・就職希望などのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。(今週はインフルエンザ流行のためオススメできませんが) ★副園長村上への御用のある方は、来週にして下さると嬉しいです。(お急ぎコースの方は09X33715648まで宜しくお願い致します。) |
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2023-03-07 |
受験シーズンともなると、精神的なストレスからお腹が痛くなったことなんて思い出しませんか? これが深刻化すると、下痢や便秘を繰り返す過敏性腸症候群(IBS)と診断されるそうです。 さらに腸の調子が悪くなると、脳の働きにも悪影響を及しちゃったり、余計と不安が増すんだとか。(脳腸相関) 実はこの現象には、『腸内細菌叢』(ちょうないさいきんそう)が関わっているみたいなんです。 ヒトの腸内には、およそ1000種類、100兆個もの腸内細菌が棲んでいると言われています。ヒトの消化酵素で分解できない成分を分解するだけでなく、ビタミン類や乳酸、酪酸など、私たちの生命維持に有効な物質をつくり出してくれています。 また、病原菌の繁殖を防ぐとともに免疫細胞を刺激して、私たちの免疫機能を調整する働きも担っています。 ちなみに、個人が持つ腸内細菌叢の形成にも、脳と同様、「感受性期」があるんです。3~5歳くらいまでに、私たちが生涯を通じて持つレギュラー菌の構成が決まるんです。 (※乳酸菌がたくさん入った健康食品などがよく売られていますが、お腹の調子は良くなるかもしれませんが、レギュラー菌が大きく変わるわけではありません。また抗生物質を飲めば、病原菌だけでなく腸内細菌の組成も大きく変化してしまいますが、時間の経過とともにもとの腸内細菌叢に戻ります。つまりは『乳幼児期までにつくられる腸内細菌叢は、その人の心身の健康の土台となる』ってことです。) ここで、ひとつの問題提起があります。それは「過剰なエタノールなどによる減菌消毒が徹底される日常が、腸発達の感受性期にある子どもたちにどのように影響を与えているか」です。 この問題に対して、コロナ前の日本人の子どもたちのデータが無いうえに、コロナ渦の子どもたちが大きくなるまで調査しないと分からないことが多分にあります。 けれども、頻繁な消毒が腸内細菌叢の発達に何かしらの影響を与えている可能性は無いと言えるでしょうか? 腸内細菌叢は「幸せホルモン」と呼ばれる“セロトニン”の産出に関わっています。セロトニンの90%は腸に存在するんですよ。セロトニン不足が、うつ病やパニック障害などの不安障害の発症リスクに関与することはすでに分かっています。それだけ腸は「第二の脳」と言われるほど大事なんですね。 いっそう、冷静に長期的な視野で子どもの育ちを見守っていく必要があると、再認識しております。 (※参考文献「マスク社会が危ない~子どもの発達に毎日マスクはどう影響するか?~」京都大学大学院教育学研究科教授 明和政子) ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・就職希望へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-03-06 |
ぽかぽか陽気に心も体もふわっとほぐれる季節。そんな素敵な3月に生まれてきてくれてありがとう。 と、いうことで、本日は3月生まれのお友だちのご紹介です。 A君(3さい) 大好きなものは、ママとパパ。恐竜。土や砂や水や泥遊び。K先生の背中。少しずつ好きなものが増えて、心地よさを見つけているようです。 絵本「まいごのたまご」や図鑑「きょうりゅう」がとにかくお気に入りで、それを眺めながら入眠するのが、A君の安眠のヒ・ケ・ツ。 スコップでお鍋の中に土を入れておままごとや、戸外遊びもダイナミックよ〜。最近は、お友だちとの関わりも増えて、「Bちゃん」「Cちゃん」と名前を呼んだり、「A君」と呼ばれたりしながらコミュニケーションをとり、お友だちの良さや楽しさにも気付いてきました。 最近、変わったことは、外に行く時、靴を履くようになったこと。「A君のくっくない〜!」と知らせ、先生と一緒に見つけたら、自分で履いて遊びに行けます。靴だけでなく、タオルやコップ等自分の持ち物の把握や、準備、片付けにも挑戦中!意欲的〜。 お絵かきも大好きで、仲良しのBちゃんと一緒に、紙いっぱいに(紙以外のところにも)アートしてます。 あふれる好奇心のかたまり、A君です。 P君(4さい) お友だちが困っているとすぐ伝えに来てくれるのですが、決して大きな声で主張することなく、先生たちの耳元でこそっと教えてくれるんです。優しさがにじみ出ていて嬉しいです。 最近、鬼ごっこ等、ルールのある遊びに興味を持ち、「鬼ごっこしよ〜」と誘ってくれます。鬼になるより逃げる方がいいけれど、鬼ごっこでタッチされたらスッと代われる素直さにLOVE。 絵本のゾーンで紙飛行機を飛ばして遊ぶことや、戸外で丸太を渡ったり、築山からジャンプして距離を競ったりするのもマイブームの様子です。遊びも、眠る時も、トイレも、仲良しのQ君R君といつも一緒。お友だちと意見を出し合い、遊びを考え出して面白く進化させる様子が頼もしい! 遊びに夢中になりながらも「P君、しっこ行ってくるー!」と言葉で伝えるのが上手になったね。自立・自律が感じられます〜。 お昼ごはんの時、おかわりしようと席を立つけれど、立ち止まっている・・・?それはね、ウフフ。お台所の先生たちの「おいで〜」を待っている、P君です。 ※とみほ村だより3月号を参照しています。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・就職希望へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-03-05 |
影も消えつつある、夕暮れどき。4人の先生たちの後ろ姿は、どこかモノクロのようでありました。切なさであるのか、それとも背中を押すようなものであるのか、そのようなグラデーションが、余計とその後ろ姿を美しくさせていました。 昨日のこと、都心部からの地方体験、笠岡市定住促進センター主催「いくじもケーション」の参加家庭1組目が、とみほ村へ遊びに来てくれました。 ※いくじもケーションとは、仕事と観光を兼ねたワーケーションプログラムに“育児”も加えた、笠岡市脱人口減少消滅地方都市計画の1つです。 木曜日、金曜日をとみほ村で暮らして頂き、土曜日、日曜日は白石島へ行く予定になっているのです。つまりは、昨日のことに、この家庭とはお別れになるってことなんです。日が暮れはじめると、それはお別れの時間が近づいていることでもあります。 ひとりの先生は、その家庭の子どもと、その日暮れを背景に、お外で遊んでいました。転がっているダンボールを投げ合ってみたり、サッカーボールを蹴り合ってみたり。ふたりの声が、その背景と、こだましながら、その他の子どもや先生たちにも聞こえているのです。 それはどこかで「もうお別れって、さみしいな。もっと一緒に遊びたいな。」なんて気持ちが映し出されているようでもありました。 とみほ村にある私設公民館とみほ村文庫にて、お仕事をされていた保護者の方がお迎えにやって来られました。その時間がやってきたんですね、お別れの時間が。ほんの2日間ではあったのですが、都心部からの受け入れにあたって、いっそう心がけた“おもてなし”の気持ちが、とみほ村をいっそう“実家”のような空気に包んだようでした。 お別れの時間、お子さまと保護者を送る、その4人の先生たちの後ろ姿。手を振りながらかける愛ある言葉。それが何色かの糸で伝わっていくのが目に見えて分かるほどだったのです。 勇気をもって、とみほ村へ遊びに来てくれたT様ファミリー。このご縁に感謝し、今後も繋がっていくことをとみほ村一同願っています。そして、無事に白石島へ到達できることも。 かならずや再会できること、そしてその際には「おかえりなさい」とお迎えすることを誓い‥心身ご自愛のうえ、笠岡市を存分に味わって下さいね。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・就職希望のお問い合わせはホームページTOP電話番号(又は村上→09X33715648)まで宜しくお願い致します。 |
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2023-03-04 |
昨日から、笠岡市定住促進センター主催の「いくじもケーション」のプレ開催がはじまっています。 と、言ったところで、ブログ読者には「なに、それ?」って疑問符しかつかないでしょうから、順序立てて説明しますね。 「ワーケーション」という、「仕事と観光がセットで出来まっせ〜。だから、うちの田舎にも、おいでんせ〜な。」的な企画が、現在、全国各地の地方で取り組まれているんです。 目的は、いわゆる「都市から地方に移住しませんかね?都市には無い田舎ならではの良いところあるんだよ?どう?来てくれたら嬉しいんだよね。うちの地方、このままだと人口減少して消滅しかねないの。」という、つまりは地方の人口減少対策なんです。(他にもあるだろうけど、ザックリとはこのあたりが目的でしょう。) 笠岡市も、人口減少、消滅地方都市としては、全国でも負けず劣らずの存在です。5年で5,000人は減っている様子です。 そこで、笠岡市もこの「ワーケーション」に目をつけたんです。そして、それだけでは他の地方との差が生まれないのではないかと工夫して、「じゃあ、育児もいっしょに手伝えるよね?それじゃあ、ワーケーションに“育児(いくじ)も付けちゃおうよ!だったら“いくじもケーション”ってのは、どうかな?」といった運びで決まったんじゃないでしょうか。(あくまでも、ここは想像の範囲です。) そしてですね、その“育児”部門で「じゃあ、どこの団体にフォローしてもらう?」と、主催者たちがいろいろ考えたんだと思うんです。笠岡市には19の乳幼児施設があって、どこの施設も養護と教育については国の水準をきちんと満たしています。つまりはどこに行っても最良の“育児”のフォローができるんだと思うんです。 結局のところ、このたびは、たまたま富岡保育園が会場となりました。が、会場となり準備を進めていくうちに、たくさんの気づきがあったので、ブログ読者の方と共有してみたいんです。 まず、「都市にあって、地方にないもの」逆に「地方にあって、都市にないもの」このあたりを整理整頓することが大事だと再認識しました。そして整頓したところで、「じゃあ、地方の強みは〇〇だから、ここを余計と大切にしようよ!」と、保育実践を振り返ることができるんです。(逆に言えば、地方には当たり前にあるものが、実はめちゃくちゃお宝なんですよ。例えば“土”とかね。) 例えば、都市の保育園で季節を感じるために玄関口のモニターに富士山の画像や鳥のさえずり音が流れるとしましょう。もしもこの取り組みを笠岡市富岡保育園でしていたら、僕はズッコケますよ。「振りむいたら、応神山があるやん!耳を澄ませば本物の鳥の鳴き声聞こえるやん!」ってね。 昨日、プレ開催参加者の子どもたちが、玄関を開けて、そしてすぐさま行ったこと。これは転がっていたシャベルを使って土を掘ることでした。そして次に行ったこと。それは築山を走って、上っては下り、上っては下りでした。とにかく夢中で身体を動かし汗を流していましたよ。 “いくじもケーション”に参加させてもらうことで、「子どもにとって本当に必要なもの」「地方だからこそできる保育」この2点を学ぶことができそうなので、随時学びをシェアしていきたいと思います。(地方の乳幼児施設の先生方、参考にできるところがあったらしてみて下さい。) そして、ここからは、保育園の先生としては、あつかましい、おこがましい意見にはなりますが‥ワーケーション(笠岡市の場合は“いくじもケーション”)の目的を果たすためには、もちろん参加者(都市から)の満足度を上げることが重要でもあるのですが、それ以上に鍵を握る点があるとも思っています。 それは、原住民(笠岡市の場合は笠岡市民)たちの【当事者意識】を育むことです。 「“いくじもケーション”!?何それ?ふーん、行政の取り組みね。人口減少なんて無理ゲーでしょ。せいぜい頑張って。」なんて、意識が市民に蔓延していたら、いくら主催者や参加者たちが頑張って、満足していても目的は果たせませんよ。 「“いくじもケーション”!?何それ?へ〜、おもしろそうじゃん!私たちにも、何かできることあるかな?」なんて、意識が出てくると、さらにその目的(脱人口減少消滅地方都市)を果たすための他の取り組みだって出てくるはずなんです。 実は、このたびの“いくじもケーション”の取り組みについては、富岡北地区では住宅回覧板で回して知らせました。(なぜかって、地域住民全員がインターネットなどをしているはずがないからです。) そして先日のこと、あるご近所さんから「今度、その“いくじもケーション”がある日に、富岡保育園にワンコインランチ食べに行ってもええかな?」なんて、お声がかかったんです。 子どもを守ること、まちを守ること、未来への希望を守ること。どれも、大きく壮大なようでいて、本当は目の前の身近な小さなことを大事にすることから始まることです。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・就職希望のお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-03-03 |
“おかえりなさい”この言葉には、どこか中毒性のようなものを感じます。 昨日、東京から“とみほ村”にもどったところ‥会う子ども、先生たちが口々に「おかえり〜!むらかみ先生!」とね。それはオリンピックで金メダルを獲っただとか、エベレストに登頂できただとかの類いに声をかけてくれるんです。めちゃくちゃ嬉しかったのですが、ついつい恥ずかしがり屋なもので。 帰る場所がある、待っていてくれる人がいる。これが実のところ、頑張ることや冒険することの“源泉”になっているんでしょうね。(心の安全基地の理論) 僕については、本当にありがたいことに、その場所や人がいてくれるわけです。もっと素直に感謝しなきゃいけませんよね。 では、今日は予告通り、2月28日に開催された「社会福祉ヒーローズ2022」で、僕がプレゼン用に作成した原稿を全文紹介したいと思います。当日は興奮のあまりアドリブも加わりましたが、ほとんどこの通りに10分間語ってきました。目の前には審査員や観覧者がいましたが、実際には“おかえり”と言ってくれる人たちの顔が浮かんでもいました。 (全文) ありがとうございます!村上たいしです! ありがとうございます!村上たいしです! ありがとうございます!村上たいしです! 岡山県笠岡市、社会福祉法人“伸成会”富岡保育園の‥“太い志をもちます”村上太志です。 僕はこの会場の誰もが知らないであろう田舎町からやってきた、何者でもない、ただの人です。キラキラした皆さんを前に、大変武者震いをしているんです。ただ、この時間を、精いっぱい感謝し楽しみたいと思います。 それでは、今日は僕の37年間という短い人生のうちから、3つのお話しをしたいと思います。勇気が出るお話しです。たった3つです。 最初の話しは『人生には無駄な時間が必要である』です。 僕は高校時代、勉強が嫌いだったにも関わらず‥進学校に行っちゃいました。神様のイタズラでしょう。そのイタズラのおかげさまで、もちろん勉強にはついていけれず、学校をサボるようになりました。ついでに家出なんかもするようになりました。片道100キロ以上の街まで自転車でいったこともありました。 ただ、依然、落ちこぼれは変わりません。卒業後の進路にさまよっていました。 やりたいこと、夢、目標なんてカッコいいものはまったくありませんでした。 そんな時に、当時の担任の先生から「幼稚園へのボランティア」をすすめられました。 1日だけのつもりで行ったんです。それが気づけば1ヶ月学校を休んで幼稚園へボランティアに行っていました。 なぜでしょうか。それはそこで出会った子どもたちから“お兄ちゃんまた明日も来てね”、先生たちから“今日はとても助かったよ”と言われて嬉しかったんです。【社会から必要とされる喜び】をはじめて知ったんだと思います。 これが保育園の先生になろうと思ったキッカケです。 それでは2つ目にいきましょう。2つ目は『子ども主体の保育と出会い、人生が変わる』です。 無事に保育士の資格をとり、現在働いている保育園に就職した僕は。今の僕からは想像もできないほどに、さわやかな男性保育士でした。キラキラした瞳と汗を流し、子どもたちを“楽しませる”ことに一生懸命でした。もちろん非常にやりがいを感じていました。 「はーい、みんなー!集まってー!今日は、みんなでお雛さまの折り紙をしようね。それじゃあ、まずは村上先生が手本を見せるから、よーく見ててね。」なんて感じです。 しかし、やりがいを感じる反面、ある疑問を持つようにもなりました。 子どもたちを“楽しませる”ことが得意になればなるほど、子どもたちを“コントロール”することが上手になってくるんです。果たして本当にこれでいいのだろうか⁉︎そんな疑問です。 僕は幼少期、海や山に囲まれて育ちました。3歳くらいから自転車で町中をブラブラしていました。いっしょに遊ぶ友だちは、近所のお兄ちゃんやお姉ちゃん、また年下の子もたくさんいました。また地域には雷オヤジや、飴ちゃんをくれるおばちゃんなど、さまざまな方たちに見守られながら、あるがままに育ちました。大人からコントロールされた記憶があまりないんです。 けれども、どうでしょうか。僕は保育園の先生になって、子どもたちをコントロールしているではありませんか。 そんな疑問を抱えている頃、30歳くらいで副園長となり、そして東京の、ある保育園に勉強に行くことになったんです。 ある保育園での保育実践に出会った瞬間、「これだ‼︎」と思ったんです。 先生たちはクロコのような存在。大人に何かをさせられるのではなく、子どもたちは自ら考え判断し遊びを選んで没頭していたんです。 善は急げとばかりに、東京から帰った1ヶ月後、2017年11月から富岡保育園で子どもが主体となる保育実践大改革をはじめたんです。 手始めに‥大人がコントロールできない環境作りをしかけていきました。 年齢別のクラスの壁、固定担任制。 鉄筋の大型固定遊具、運動会や発表会、参観日。 壊して、壊して。やめて、やめていったんです。 “保育とはこういうものだ”といった概念をとにかく打ち壊してきましたから、それ相応の炎上はありました。 けれども、仲間たちの試行錯誤する情熱と、子どもたちの変化していく姿に、改革の手を緩めることはありませんでした。 大人が大人都合をやめたことで、子どもたちは自ら遊びを開発するようになっていきました。 『子どもが、子どもの時間を生きている』そんな姿に、やってよかった!これからも、どんどん改革を進めていこう! そう思っていた矢先‥ 個人的なことになりますが‥2018年10月、突然、悪性リンパ腫ステージ4だということが発覚したんです。何もしなければ余命2ヶ月だと告げられました。そしてその日以降、10日間ほどで体重は15kg減り、みるみるうちに歩けなくなっていきました。 皆さんならどのように思うでしょうか?絶望して生きることをあきらめるでしょう? 僕の場合、治療中‥保育園の仲間や友人、家族、医療や福祉に携わる方々が僕をあきらめずに応援し続けてくれたんです。絶望する暇なんてなかった。絶対に生きて帰らなきゃと思うしかなかった。そしてそのお陰で復活することができたんです。 僕は「みんなに恩返ししたい、そして社会に貢献したい」そんな気持ちから、より子ども主体となる保育改革に励んでいったんです。 そして最後のお話しは、その『保育改革の現在、そして未来』についてを語りたいと思います。 皆さんは『ひとりの子どもを育てるためには、ひとつの村が必要である』というアフリカのことわざをご存知でしょうか? 子どもは親だけでなく、地域に暮らすいろんな人たちからの“愛”で育つという意味です。 子どもたちが主体となる保育改革を進めていくうちに、この、ことわざのように、それは地域を巻き込んだものとなっていきました。 近所のおじいちゃんやおばあちゃんが、いっしょに子どもたちと給食を食べてくれるようになりました。 小学生、また中高生が放課後、子どもたちの面倒をみに来てくれるようになりました。 富岡保育園は今、保育園という枠から、ひとつの“村”として生まれ変わろうとしているんです。 思えば、僕自身、いろんな世代の子どもや大人たちが集う、ごちゃまぜな地域で育ちました。今、取り組んでいることは、そういった場を、取り戻そうとしているのかもしれません。 スライドin 奇跡的にもらった第二の人生、感謝の気持ちを忘れず、社会福祉法人の使命である“社会の幸せ”のために、子どもを真ん中にした“まちづくり”に、この命をかけていきたいと思います。 本日はありがとうございました。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・就職希望へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-03-02 |
長々とネタにしてきました全国社会福祉経営者協議会が主催する「社会福祉ヒーローズ2022」が、無事閉幕したことをここに記します。 あらためて、このような機会を設けて下さった主催者ならびにスタッフの方々。また、出場へ向けて背中を押してくれた法人の仲間たち。あらゆる人たちのお陰様で活躍させてもらっていることに感謝します。そしてもちろん糧にしてさらなる精進をしたいと思います。 実はこのたびは参加者サイドではあったのですが、妙な癖から「もしも自分が企画者サイドだったら」なんて立ち位置からコッソリ学ばせてもらってもいました。プロのイベントスタッフたちですから、それはキメの細かいところまで配慮されているわけです。 ただ1つ疑問に思っていたこととして、13時スタートであるにも関わらず、9時30分集合。そして登壇者一同(6人)は同じ待合室に入るわけです。ついでに言うと、本番当日のリハーサルはありませんでした。 ご想像してみて下さい。ほとんど顔を合わしたことがない登壇者6名。高層ビルの中にある大ホールにて、プロのイベントスタッフがせっせこせっせこしている中をくぐり、各メディアがそぞろそぞろに集まっていくところをモニター越しに見ながらね。また関係者の皆様が待合室に寄って下さっては「緊張するよね」って何度も優しく声をかけて下さるわけですよ。 これってね、実のところ登壇者6名を極限な緊張状態に仕立てあげたかったんじゃないかって振り返るんです。待合室に届けられた高級なお弁当なんて本番が始まるまで誰も手をつける雰囲気じゃありませんでした。誰かがちょっと場を和ませようとしゃべってはみても、原稿が頭の片隅にあると、それは長続きするもんじゃないんです。僕によればトイレなんて何度行ったか分からないほどです。 ここらあたりで僕はこうも考えました。「集合時間をもっと遅くしたらよかったんじゃないか」って。ただ、ここにプロデューサー(ドキュメンタリー映画監督)の思惑が入っていたことは、登壇後の打ち上げで、明らかになったんです。 それは、その極限の緊張状態を3.4時間ほど“共有”することで、“仲間意識”が生まれるんです。本番が始まってからは、もちろん自分のプレゼンを成功させるために懸命ですが、その次には仲間(登壇者一同)が無事にプレゼンできることを心から祈っていたんです。舞台裏では、ひとりひとり終わるごとにハイタッチしていましたし、その瞬間が本当に嬉しかったんです。 本当にありがたい話しではあります。プレゼンへ向けてプロのコンサルを受けることができたばかりか、極限の緊張状態でステージにあがる体験もさせていただきました。そして、さらには社会福祉でも、それはさまざまにある業種の方々と、その情熱を共有し合い、そして仲間になることができました。 特に、これから“社会福祉”という分野に日本は比重が高まる中では、その業種の垣根を超えて知恵を出し合い助け合わなければならないと思うんです。今回の機会により確信したこととして、やはりデジタルなものでは達せられない、人と人が直接交じ合って繋がるものは大きいことです。今年は、ヒーローズ行脚(仲間たちが活躍する法人へ)も含めて、より“社会福祉”の展望を広げる取り組みに拍車がかかりそうです。 にしても、カッコいいことばかり綴っていてはアテにならないでしょう。ゲストの松本まりかさん、とてもとても美人で、その妖艶さも含まれた声で、名前を呼ばれると、それはそれは鼻の下が伸びていたことを自覚しています。そして、審査員からの非常にありがたいお言葉。なんとこの副園長ブログを村上太志の予習がてら目を通して下さっていたんですってね。その審査員の方は、なんでも学生起業家だそうで、その身に余る快活なコメントには大きく励まされました。本当にありがとうございました。(※副園長ブログは雨の日も風の日も毎日更新していますので、是非これからも目を通して下されば、うん、嬉しいです。) 現地で(東京都大手町三井ホール)もしくは、YouTube生配信などで、観覧のお付き合いをして下さった皆様、お忙しいなか誠にありがとうございました。こんな村上、あんな村上でもやれるなら「わたしも、おれも、やったるで!」なんて思って下さると尚幸いです。 (※明日あたりに、プレゼン用に作った原稿を紹介したいと思います。) ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・就職希望などのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-03-01 |
ハイヒールの甲高い音や、パソコンのキーボードをテンポ良くたたく音が、こだまするようなビルの一画にて珈琲をすすりながらブログを綴る筆者である。 片手には「新地方論~都市と地方の間を考える~」小松理虔さん著書を持っている。そうなると、否応がなく、岡山県や笠岡市と、目の前に並ぶビル群が割拠する都市東京を比べざるを得ない。と、言いつつも好き嫌いや、合う合わないの世界もあるので、個人的主観になるのは許してもらいたい。 パッと見、つまり直感的には都市東京は均等なんです、たいてい。建物や道や、植木なども、たいていが均等に秩序よく作られています。(だからなのかは定かではないが、道が覚えにくく、よく迷ってしまう筆者。)そのたいていに、もしかすると人間までも入ってんじゃないかってほどに、通勤する人たちも均等に写る。 そこへ来ると、岡山県や笠岡市で言えば、無秩序が蔓延ってはいる。その最たるものが“土”なんじゃないかとも思っている。土って当たり前にあるようで、都市東京では踏まない日なんてよくあるのではないでしょうか。そこへ来ると、笠岡市なんて地方は、ハイヒールよりもスニーカーの方が向いているかもしれませんね。 さて、小松さんの著書にあげられている「いる」と「やる」についての考察。実は、この点については、富岡保育園、いわゆる“とみほ村”でも、ここ数年の経営方針に汲まれてんじゃないでしょうか。 細かな指摘はご遠慮してもらいながら、つらつらと記していきますとね。まずは、「社会福祉法人というコミュニティは何のために作られているのか」との問いに正面からぶつかってみると、“社会の幸せのため”だって、真っ当な答えが出てくるんです。 そこへ来て、コロナ渦でありありと実感できたことは、介護施設などに比べて保育施設の方が、経営的な保障がされている、という事実です。経営的となると誤解が多分に生まれそうなので、ここは補助金と記しておきましょう。コロナ渦で施設を休園にするような事態に陥った場合とより限定してみましょう。介護施設はその日の利用人数に対しての補助金が発生するのに対して、保育施設は在籍人数が焦点になるんです。この違いは、施設長の方が一番理解できるんじゃないでしょうか。 利益を生んでナンボの業界ではないことと、低賃金だと言われてはいるがある程度の保障があること。このあたりをひっくるめた上で次に読み進めてもらいたいと思うんです。 そもそも「乳幼児に対して成果を求めるのは何でだろう?」との問いです。ブログ読者の方は何でだと思いますか。 “〇〇すると〇〇チカラが身につきます!”って文言が溢れかえっちゃっているんですけどね。それで言うと、たいていは“三つ子の魂〇〇”なんて言葉を盾や矛に論破されるところもあるのですがね。僕はこのあたりには「やる」ことが大正義に働いているんじゃないかって思うんです。うまく説明できそうもないのですが、ここに都市的思考が伺えるんです。 そうなると、〇〇チカラが身に付かなかった「やる」ことが出来ない人は、どうなるのでしょうかね。排除されていくのが目に見えているじゃないですか。もちろんそのような秩序だった割拠した世界では良いかもしれませんが、どことなく珈琲をすすりながら、ビルの前を通りすがる人たちはうつむいてしんどそうですよ。 富岡保育園では、「やる」よりも、まずは「いる」ことを保障できる居場所としてあり続けたいなと思っています。なにもやれなくても、ただここに「いる」ことで安心できるような場所です。その上で「やる」ことが出来るようになっても構いません。でもまずは「いる」ことが出来る場所です。国からの補助金や、社会福祉法人としての使命からして、それが可能な範囲なんです。今後“とみほ村”のような場所は、各地で求められていくと予言しておきましょう。そのためにも、まずは“とみほ村”の平和を持続させる責任があると思っています。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・就職希望のお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 ※本日9時30分から最終リハーサル(社会福祉ヒーローズ2022)があります。本番は13時からです。(YouTube「社会福祉経営者協議会チャンネル」で生配信ありです。) |
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2023-02-28 |
中国では“花咲爺”(はなさかじじい)のことを“花神”(かしん)というんだそうな。 無論、ブログ読者は、「花咲か爺さん」という昔話を知っているのではなかろうか。枯れ木に花を咲かせた、あのおじいちゃんである。ただ、ここで注釈をつけるなら、その枯れ木が「花を咲かせたがっているか否か」を見極めなくては、それは無用に終わるのでしょうね。 冒頭から与太話を綴っている筆者は、現在は岡山県笠岡市から電車や新幹線などを乗り継ぎ、首都、東京都に至る。理由は、明日の「社会福祉ヒーローズ2022」登壇へ向けてのリハーサルにのぞむためでもあり、そしてたった今終わったところなのである。すこしばかりか、この臨場感が伝えられたであろうか。 その冒頭に出てきた『花神』とは、道中に読み耽っていた(ふける)司馬遼太郎先生の著書である。時代は、幕末から維新。ただの町医者であった大村益次郎(村田蔵六)が、時代に必要とされ、なんと官軍(倒幕軍)の軍事的大将となった話しをそぞろそぞろに綴った物語である。面白いもので、主人公の蔵六(大村益次郎)は、どれだけ時代に流されその役割や偉い立ち位置に変わろうとも、常に豆腐をアテに酒をひとりでわびしく飲むのですね。何がいいたいかって、町医者、つまりは百姓出身の自分を買い被るわけでもなく、勘違いするわけでもなくです。自分の能力を客観的にそして正確に見極めた上で必要とされた職務をまっとうするのです。 蔵六を“花神”、つまりは“花咲か爺さん”に例えたことには、そのように意地悪爺さんに出会おうとも、愛犬に悪戯されようとも、殿様が通りかかろうと、自分の能力を過信することなく、誠実にまっとうしたところに、その意があるのではないでしょうか。 脱線しているようで、していない、この冒頭から続く与太話。蔵六が、倒幕後に、反官軍に立ち向かった(彰義隊など)その土地が、「社会福祉ヒーローズ2022」の会場付近なんじゃないかと思うんです。大手町三井ホールが現地ではあります。その物語にも大手門などが登場してくるのですよ。ついでに三井なんてのも、江戸時代からの富商であって、維新戦乱後に数少なく残った富商の1つでもあるんですね。 与太話を綴ることには、意味があると思っています。この登壇は、村上太志という私(わたくし)個人が何かが凄いだとかでは無いのです。偶然にも、時代が“社会福祉”であったり、“保育”であったりに興味や関心が高まっていることと、その上で今後この分野において発展を望まなければならない国の時勢なのです。 そしてその時勢に、さらに偶然にも、大病を患ってみたりしながらも、そのコミュニティにおいて重宝されているストーリー性に富んだ人物、つまりは村上太志がいたわけなのです。 自らで重宝と記すことに、やや抵抗があったにせよ、村上太志は自他共に認めるほどにコミュニティ内で愛されています。それも何かが特別であるわけではなく、偶然に偶然を重ねながら、それでいて愛されていることを自認しているからでしょう。 リハーサルには、思いの外、スタッフの多さに驚いたこと。そして司会の女性の美貌につい目が泳いだこと。それらを除いては、自らを勘違いせずに客観的しながら楽しめたんじゃなかろうかと思うんです。ある種、“村上太志”という1つの個体を通して、どのような体験ができるのだろうかと、ウキウキしているところもあります。 明日、2月28日(火)13時から、YouTubeでも生配信されるそうです。(社会福祉経営者協議会チャンネル)ちなみに、僕の出番は6人中の3番目になります。(生配信後も、YouTubeには残るんじゃないかな) ちなみに、ゲストは、芸能界で煌びやかに輝かれている、松本まりかさんだそうです。美貌の光る司会者と、妖艶さ漂う松本まりかさんの間で、田舎者がどんなコメントをできましょうに。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・就職希望のお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。(明日は副園長村上は富岡保育園に不在です。御用の方は後日に宜しくお願い致します。) |
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2023-02-27 |
一世を風靡した占い師⁉︎細木〇子さんの、あれによると‥僕は「水星人プラス」という部類に入るみたいです。正直なところ、その類いのものに一切の信じる気持ちが僕の中に見当たらないんです。過去にも、手相を見てくれる方に遊び半分で占ってもらったところ。その信じる気持ちがないことを見抜かれたのか‥「あなたは、宇宙人ぽいから占えないわ。しいて言うなら、毒抜きが得意のようね。」と言われことがあったような、なかったような。 ちなみに「水星人プラス」の特徴は、家庭を持つことが不向きらしいのです。この特徴については、独身の道楽者としての自分を肯定するのには十分過ぎるじゃないかと、よく利用させてもらっています。 さてのところ、つい先日、富岡保育園に生息する宇宙人ぽい独身の道楽者のところへ、ある訪問客がやって来られました。保護者のようで、お子さまの就学へ向けてのお悩みなどについて赤裸々にお話しして下さいました。ちなみに、たまたま都合が合ったようでご夫婦でやって来られました。 実のところ、お悩みについて、僕はほとんどと言っていいほどアドバイスはしていません。なぜかって、ご夫婦で自然と納得解を見つけておられたからです。 (※ひとつだけお伝えしたこととして‥お子さまがご両親に嬉しかったことや、またそうでない困ったことなど話してくれた時に「話してくれて、ありがとね。」と、内容や上手い返答よりも、まずは感謝を伝え続けることをオススメしました。すると、乳幼児期から、より複雑な問題があるであろう思春期に、良好な親子関係を築く土台ができるんじゃないでしょうか。) 家庭を持つことが不向きである水星人プラスな僕から見ると、ご夫婦が非常に互いを尊重しておられることが分かりました。むしろ、どのような問題が降りかかろうと、ご夫婦でその都度、自然と話し合って納得解を見つけるんだろうなと思ったところです。そして、そんな中で育つお子さまは、それだけで幸せなんじゃなかろうかとも思えました。 ちなみに、その独身の道楽者の両親も、意外に仲が良いのですね。両親に会うたびに、2人で同じ時間に同じような話しを繰り返したり、そして「あれ」や「これ」「それ」なんて言葉だけで会話が成立しているところがあるんです。だからであるかは断定できずとも、その息子、つまりは僕は幸福感が強めなのでしょうかね。 なんだか、ある文献には「夫婦が仲良しであることが、子どもの幸福感につながる」なんて記述があったような、なかったような‥。 富岡保育園副園長村上太志が生息する保育LABOでは、あらゆる訪問客を歓迎しています。おひとり様でも、もちろんご夫婦や恋人同士でも、ご相談やお悩みの有無にかかわらず、気軽にお越しください。(※1組ずつとなりますので、できればご予約くださいね。09X33715648)(※ご注意として、僕は占い師ではありませんので。宇宙人ぽい水星人プラスな子育てに励む方たちの応援者です。) ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・就職希望・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-02-26 |