副園長ブログ
諸事情により、あの軍団の遊び仲間になってみました。あの軍団ってのが、ほっとけば1日中、炎天下の中で虫捕りをする勢いのある軍団です。 時計を見ると、短い針は数字の2を指していました。太陽はどこにあるんでしょうね、ただただ暑いんです。 大きな桜の木の下に広がる大きな木陰には、ある遊び場があるんです。それは、月にあるクレーターのようなデコボコとした築山。 その築山を土俵に、水を貯めて遊んでみようとしたんです。 スコップで掘ってみたり、土や丸太の木の皮を使って堤防を作ってみたり、いろいろと工夫してみたんです。 してみたんですが、あの軍団のウィークポイントが露呈ちゃって、堤防は破壊の道を辿ったのです。 ウィークポイントは、逆にストロングポイントでもあるのですが、掘ったり、固めたりしていると、頭上に広がる桜の木に、セミやキラキラ光るタマムシ、トンボなどの虫が飛んでは止まるところに気づいちゃうんです。気づいちゃうもんですから、どうしても堤防作りはストップするんです。 頭上が落ち着くと、また掘っては固めてと、精を出すのですが、今度は、背後の地面にトカゲの気配を感じちゃうんです。すると、やっぱりね、ストップしちゃうんです。 破壊への道を辿る次のウィークポイント。それは、軍団を“あの軍団”と呼んだところにヒントがあるんです。 例えばブログ読者で芸能通であれば“たけし軍団”って聞いたことがありませんか?絶対的カリスマ性のある存在のビートたけしさんを筆頭にした軍団ですよね。たけし軍団であれば、ビートたけしさんが物申せば皆が従うわけですよね。 ですが、あの軍団では、その筆頭とする存在がまだ出来ていないんです。二郎は一郎の言うことは聞くんだけど、大吉は一郎の言うことは聞かないんです。中吉は大吉の言うことは聞くんだけど、一郎は大吉の言うことは聞かないんです。ちぐはぐに噛み合わないもんですから、固めたところを掘ったり、また掘ろうとするところを固めようとしたりしてしまうんです。そして輪をかけたように、弥七は大吉も一郎もどちらの言うことも聞かないわけです。そして八兵衛が登場すると、ちぐはぐを、さらにややこしくしてしまうものですから、どうにもこうにもいかないわけです。 ぼくは太陽がどこにあるのか。あの軍団とどのように波長を合わせて遊べがよいのか。炎天下の中、ただただ朦朧と彷徨うだけのようでした。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・就職希望・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 ちぐはぐ、ややこしい、どうにもこうにもいかない‥それらが、余計とさまざまな、喜怒哀楽を生んでいたのかもしれません。 |
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2023-07-25 |
お知らせです。 ツバメの赤ちゃんたちが無事に巣立ちました。長い間、愛を込めて見守ってくださり、誠にありがとうございました。 ただ、もしかして「巣立つ前くらい、御礼と挨拶くらいしろよな!」と、ふてちゃった方なんかいたりして!? 愛を込めれば込めるほど、愛着も湧いちゃいますし、別れも寂しくなるものですよね。 けれど、もしかすると、ときどき、僕やあなたの上に飛び交うツバメは、もしかすると、あの巣立ったツバメかもしれませんよ。 込めた愛は無駄じゃないんです。そして込めれば込めるほど、しっかりと飛んでいけるんじゃないでしょうか。 今日、お昼ごろに、偶然通りかかったウッドデッキで、なんの気無しに休憩を僕はしていました。そのウッドデッキでは、何人かの女の子たちが話し合いをしていました。僕は特に参加するつもりもなく、そこにいただけなのですが‥ 「村上先生!ちょっと、あっち行っといて!」と、するどく声をかけられました。 反論する間もなく、心の中で「お〜!こわい、こわい!」と思いながら、その場を去りました。 が、去りましたが、悪い癖で、ちょっと気になったので、少し離れたところで、その話し合いの様子を見ていました。 話し合いの内容は、これから誰を誘って、どのように遊ぶかを、自分たちで真剣に決めているようでした。 話し合いをする女の子たちのメンツを見たところ、少し前までは、「村上先生、一緒に遊ぼう!何して遊ぶ?」なんて、しばしばと僕のところへ誘いにやって来ていたメンツでした。 誘われないことへ一抹の寂しい気持ちはありますが、反面、「少しずつ、巣立っていってんだなぁ。」と安堵する気持ちにもなりました。(心の安全基地) ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・就職希望・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 ★夏のボランティア体験学習に、中高生が大勢参加して下さっています。(約50名ほど)そのため、食材の確保なども含めて、ワンコインランチは、この期間はご予約制とさせて下さい。ご予約は、ホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。(すでに満員御礼日もあり、お断りする場合もあるかもしれません。ご了承ください。) ★入園希望、ならびに就職希望などの理由で、園見学される方々も、この夏、大勢おられます。富岡保育園・クレヨンKIDSに興味を持って頂けることに大変感謝しています。はじめて見学される方には、園長又は副園長がじっくりと丁寧に案内したいと思っています。時間にして1時間以上かかります。コチラも、見学者が重ならないためにご予約制とさせて下さい。ご予約は、ホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-07-24 |
“ハイビスカスクリスタルレッド”文字数にして14。響きだけでも、その華やかさが想像できる、お花の名前。 日曜日でも手加減なく、夏のラジオ体操が行われる、富岡北地区まちづくり協議会。参加すると、そのお陰様で、日曜日でも手加減なく、早朝からエンジンがかかってしまうんです。 かかってしまったエンジンに対して、ガソリンが垂れ流しになってはもったいないとばかりに、ラジオ体操後に、笠岡市神島(こうのしま)にある社会福祉法人天神会(てんじんかい)内の小規模保育園クレヨンKIDSまで車を走らせてみました。 日曜日の、ましてやこんな時間から、クレヨンKIDSのお庭にいると目立ったようで‥天神会内の他施設に、日曜出勤されている方から、ちょっとしたビックリマークとハテナマークが飛んでくるのが分かりました。 ただ、かかってしまったエンジンごと「おはようございます!」と声をかけてみたところ、そのマークたちは吹き飛んでくれたようで、明るい笑顔で挨拶が返ってきました。日曜出勤されている天神会の方々、今日も1日がんばって下さいね。 さて、まだまだガソリンが残っていたので、お庭の水やりをやってみました。白いフェンス際には、クローバーやアサガオ、トマトにキュウリ。またランダムにいくつか点在している、丸い形の花壇にも、それぞれにお花が植えられていました。 クレヨンKIDSに委託事業として参加する前、何度か下見に足を運んだことが、実はありました。その際には、花壇もなければ、プランタナーもなく、雑草もほとんど生えていないような、どこか無味無臭なお庭だったことを記憶しています。 比べてしまってはいけないのでしょうが、やはりお庭には、さまざまな植物があると、生き生きとした環境になります。そして、子どもたちの成長する場としてはそのような環境が望ましいように思います。 水やりをしながら、じょじょにガソリンがなくなっていることを自覚し、ぼーっとしていたところ‥となりの施設脇から、ひとりの女性が、お庭にやって来ました。 実はこの女性の存在は、クレヨンKIDSメンバーから、重ね重ね聞いていたんです。それは、このお庭が生き生きとした環境になるために、さまざまな植物の苗や種を分けてくれたり、時には植え付けもお手伝いしてくれる、感謝してもしても、しきれないほどの存在なのだと。 その女性は、ひとつの茶色い楕円形の鉢に植えられた植物に、細い緑色の支柱を添えはじめました。その植物の姿にあまり見覚えがなかったこともあって、尋ねてみたんです。 「その植物、なんなんですか?」 「これはね、ハイ〇〇〇〇〇〇〇〇〇レッドって言うのよ。」 「え!?すみません!ハイ!?なんちゃらレッド!?もう1回教えて下さい!」 「ハイビスカス、クリスタル、レッド。ハイビスカスクリスタルレッドよ。」 「へ〜。早口言葉みたいですが、なんだか豪華な感じですね。」 「スマホがあったら調べてみたら。綺麗な花が咲いて、そしてその後、赤い実がなるのよ。」 「どれどれ‥‥ホントだ。めちゃくちゃ綺麗ですね。こんなのが咲いたら、みんな喜ぶでしょうね。」 「でしょ。だから、水やりも頑張んなきゃね。」 クレヨンKIDSに委託事業として参加し、1年と4ヶ月が経とうとしています。現場保育者たちの奮闘はもちろんなのですが、天神会内のさまざまな方たちが「子どもたちのために」と、日々趣向を凝らし、生き生きとした環境を作ってくれています。本当に感謝、感謝、です。 さまざまな方たちの想いは、子どもたちの成長や発達にも良い影響を与えていることは言うまでもないでしょう。 さまざまな植物が植えられた花壇の傍らに、小さなフライパンが転がっていました。フライパンの中には、たくさんのセミの抜け殻がありました。いっぱい考えていっぱい遊んだ、そんな名残りのようでした。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・就職希望・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-07-23 |
今日はメアリーの話しをします。 メアリーは、海外からはるばる、日本の中でも晴れの国として名を馳せる岡山県の、そしてその中でも瀬戸内海からの潮風や陽射しを強く濃く感じるであろう笠岡市にやって来たのである。やって来る前の国とは、気温にして10度以上高くもあり、湿気などは信じられないくらいに感じるんじゃないでしょうか。 そして、気候よりも、違いを感じるのは言葉だとも思うのです。やって来る前の国では、友だちと思ったことや感じたことを、言葉にして共感し合えていたはずだから。 ただですね、“今年の”メアリーは、ちょっと違うんです。 “今年の”と付けたのには理由があって、実はメアリーは去年も、はるばる笠岡市に、そして、なんと富岡保育園に来てくれていたんです。 去年のメアリーは、気候も言葉も、そして日本も笠岡市も、そして富岡保育園も、すべてが初めてだったわけですから、それはそれはとんでもない体験だったはずなんです。これは、メアリーにしか分からない気持ちですから、詳しくは記せないところがありますが‥海を渡った先の、日本という、なんだか分かんない国の、東京などといった世界的にメジャーなところでもなければ、岡山県笠岡市というマニアックな町の、さらに富岡保育園という得体の知れない保育園に約1ヶ月も通ったんですから。 そのとんでもない体験と、1年間でさらに成長した“今年の”メアリーは、やっぱり去年とは違うんですね。それは、「得体は、なんとなく知ってるから」という、どこか落ち着きがあるんです。 去年、富岡保育園で知り合っている園児や先生もいるのですが、そうではない園児や先生もたくさんいます。なんなら、メアリーの方が富岡保育園の得体を知っているなんてこともあったりして。 メアリーの姿を追うと‥3歳くらいの、かなりのカタコトの日本語をしゃべる女の子に誘われ泥んこ遊びをしていたり‥生粋の笠岡弁をしゃべる近所のおじいちゃんと、ビーズでネックレスを一緒に作ったり‥散らかった言葉でコミュニケーションをとる、徒党を組むような男の子たちとセミ捕りを一緒にしてみたり‥小学生の女の子が日本人でも聞き取れないくらい早口でしゃべっては、アツいジェスチャーを交えてくるのを、いちように笑顔で受け止めてみたり‥ 得体の知れなかった保育園で、去年、メアリーが知った得体とは、「ここで出会う人たちは、私に合わせようとはしてこない。ありのまんま、そのまんまで、ぶつかってくる」ってことだと思うんです。 だからこそ、メアリーも、ありのまんま、そのまんたでぶつかればいいと思っているはずなんです。嫌なことや寂しいことがあれば我慢せずに泣けばいい。嬉しいことや楽しいことがあれば我慢せずに笑えばいい。 “今年の”メアリーからは、そんな笑顔や涙をたくさん見ることができます。そして、どこかで「富岡保育園がメアリーにとって、ひとつの居場所になれば‥」と、静かに願うのです。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・就職希望・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 言葉が分からないからこそ分かる気持ちがあるとしたら‥ |
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2023-07-22 |
「その後、タロウとハナコとツバメは、どうなったんだろう‥」 ブログ愛読者からの心配する声が届きました。 はじめて、ブログをお読みになる方のために、少しだけ説明しますね。 とある理由からツバメの巣の一部を壊しちゃったタロウ。その一部始終を見ていた保育士、ハナコ。それからというもの、ツバメの赤ちゃんの無事を祈るように、ツバメの巣を見守るための時間を、ハナコはタロウと持つようになりました。 そして、その後、どうなったかってことですね。ハナコとタロウは、まだ無事を祈り続けているのだろうか。そしてその祈りが通じて、無事にツバメの赤ちゃんが巣立ったんだろうか。そこんのところが、ブログ愛読者たちは気になるんだと思うんです。 保育の現場、子育ての現場は、足し算や引き算のように、「こうしたら、こうなる」「ああしたら、ああなる」の世界ではないんですね。 上手い具合にアプローチできたとしても、良い結果が得られるわけではないんです。逆に、上手い具合にアプローチできなかったとしても、良い結果が得られることもあるんです。 なので、結果論では語ってはいけない世界だと思うんです。でも、だからこそ、その過程を大切にしなきゃいけない。 難しいはずなんです。結果を求めず、過程を大切にするって。過程を大切にすると、どこかで結果を求めたくなるのが、人間ってものだと思うんです。ただ、それを自制していくことが、保育や子育ての現場では必要とされるのです。 その後、ハナコはタロウと、ツバメの巣を見守る時間をもつ努力を続けました。そんなハナコの想いが通じるとき、タロウはツバメの赤ちゃんに対して健気(けなげ)な声をかけるのです。のですが、通じるときばかりじゃないんですね。心から無事を祈る気持ちでないときのタロウもいるんです。んですが、それでもハナコは、1人でも見守り続けるのです。自分のそんな姿、気持ちがタロウに伝わればという一心で。 ツバメの赤ちゃんは、無事1羽巣立ちました。そして、残り2羽が、間近に控えた巣立ちを準備しているようです。 残り2羽が巣立つまで、ハナコは祈り続けるはずです。それはツバメの赤ちゃんの無事と、そして、タロウと共感したい、またその一心で。 ハナコの、そのひたむきなまでの一心な後ろ姿には、過程をこれでもかと大切にする見本を見たように思いました。 どうか、ブログ愛読者の皆さま、残り2羽のツバメの赤ちゃん、そしてタロウ、そしてそしてハナコにエールを宜しくお願い致します。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・就職希望・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・古民家一時保育阪本屋へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-07-21 |
エアコンをきかせて寝ますと寝冷えしてしまうのではなかろうか‥では、途中でスイッチが切れるようにタイマーをかけてみてはどうだろうか‥すると、タイマーが切れたと同時に寝苦しくて起きてしまうのではなかろうか‥。 これに加えて、お子さまやパートナーと寝られる方の場合は、3乗の睡眠の難しさがあるのではないでしょうか。最大の難しさは温度設定かもしれません。パートナーが裸一貫で18度くらいのキンキンとした涼感を求めているかもしれませんが、私は28度くらいで充分だし‥けれども子どもを見ると寝汗がヒドいし‥。 すべて万年独身の想像でしかありませんので、はっきりとした対処法など、僕には分かりません。専門家が◯度がいいですよ!なんて言ったとしても、エアコンの機種や、その部屋に集まるメンバーの体感も違うじゃないですか。 つまるところ、お子さまがいる場合はお子さまに合わなせきゃいけないだろうから、結局は、大人が冷えようが寝苦しかろうが、体調を崩さないように心身を鍛えるしかないのでしょうかね。 世のすべての、お子さま持ち、パートナー持ちの方々を尊敬しております。 さて、エアコンの調整ミスが招いた寝苦しさから、スッキリと目覚めないままに万年独身が向かった先は‥「富岡北地区まちづくり協議会 夏のラジオ体操in富岡会館」です。ちゃっかり受付係になっているので、6時15分着です。 実は、富岡北地区に住所のある園児はほとんどいないんです。それだけ少子化が進んでいる地域なんですよ。子ども部門では、小学生や中学生が、何人か早起きをして顔を出してくれました。 総勢40名を超える地域の方々と、挨拶を交わしたり、身体を動かしてみると、たかがラジオ体操と言えども汗ばむんですよ。するとですね、心身が目覚めていくわけです。 なのでね、ブログ読者にもラジオ体操をおすすめしちゃおうと思って。そして、もしも富岡北地区でなくとも、お住まいの近くでやっているところがあったら行ってみたらどうでしょうか。集まった人たちで「おはよう。朝から、ほんに、あちーなぁ。」なんて声をかわすのも良いもんですよ。 今日から、近隣の学校で夏休みが始まりました。夏休みと言えば、夏のボランティア体験学習ですよね。総勢50名近くが、このたび参加して下さることになっています。 さっそく、今日も中学生2人(うち、1人はラジオ体操で会って勧誘しました)、大学生2人が、キラキラした汗を流して、子どもたちや先生たちと一緒に過ごしてくれました。 それに加えて、小学生も3人ほど遊びに来てくれたんですね。つまりは、とみほ村に、いつも以上に、あらゆる人たちが集った、ってわけです。 この夏は、特に、一期一会な体験ができるじゃないかと思うんです。その日、集ったメンバーで、その日しか起こらない化学反応が、きっとあるはずなんです。 ※夏休み期間、本当にたくさんの学生が行き交う予定になっています。学生を応援することは、当法人としては使命と考えています。なので、ブログ読者も含めて積極的にご協力宜しくお願い致します。 ※ワンコインランチなどについても、この期間は予約がすでにいっぱいの日もありますので、ご希望の方は早めにお電話を宜しくお願い致します。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・就職希望の方はホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-07-20 |
地方新聞の笠岡市エリアニュース欄を見ると、ここのところ、市議会議員の報酬について、頻繁に取り上げられているのが分かります。報酬が上がってハッピーだね!ってわけではなく、いわゆるゴタついているんですよ。(詳しく知りたい方は、噂などではなく、笠岡市議会事務局などにでも直接行ってみるといいかもしれませんね。) 市民の血税の使い道でもありますし、なんなら市議会議員は市民が選んだ方たちでもありますし、市民が中心となって行動を起こすことは、とっても良いはずなんですね。 ただ、笠岡市に移住や定住を考えている方がもつ心情はどうなのでしょうか。「市民が行動を起こすアツい街なんだなぁ」と思うか、または「なんだかゴタついている街なんだなぁ」思うか‥出来れば前者であって欲しいと願うものです。 さて、井笠圏内(井原市・矢掛町・笠岡市・里庄町・浅口市)での【広域入所】が、ルールの緩和により本格的に始動して4ヶ月ほど経ちました。 はじめからスムーズにトラブルもなく上手くいくようなものではないことを前提に、行政と各施設が協力して微調整をどれだけ出来るかがポイントになると思っています。 課題点は、やはりお金と書類だと感じています。今後も本気で井笠圏内で広域入所を実施していくならば、付け焼き刃のような施策では、なにかしらのミスが氾濫していくように思います。金額面や、締切日、書式などを、井笠圏内で統一することが、まずは第一の着地地点なのではないでしょうか。そうするには、行政や各施設だけでなく、各市の市民の協力も必要不可欠です。日本の総理大臣が言うところの“こどもまんなか社会”が、上辺だけにならないように、みんなでチカラを合わせて子ども(未来)を守っていきたいと思います。 ゴタついてそうな笠岡市ではありますが、良いニュースもいっぱいあるんですよ! 笠岡市子育て支援課に「ほっと⭐︎はぐ」という子育て支援サービスがあるのですが‥そこでは赤ちゃんたちの身長や体重をはかったりなどもできるのですが、それに加えてママたち同士のコミュニケーションもはかれるみたいなんです。親戚や友人でもない、“子育て”をするという共通点をもった新たな出会いの場になっているんです。子育てをするにあたって、1人でも多い味方や仲間って貴重でありがたい存在ですよね。 そして実は、その「ほっと⭐︎はぐ」で知り合った、ママ友たちが、今日、富岡保育園へワンコインランチに参加して下さったんです。もちろん赤ちゃんも一緒に。すると、子どもたちもそぞろそぞろに、そして先生たちや、また地域のおじいちゃんも集まっては、抱っこをしたり、さすったり、撫でたり、声をかけてみたりするわけですよ。赤ちゃんにとっても、ママ友たちにとっても、たくさんの人たちから見守られている、そんな安心感を感じたんじゃないでしょうか。 明日の笠岡市エリアニュース欄のタイトルは『大盛況‼︎出会いの場“ほっと⭐︎はぐ”』として、サブタイトルに「ママ友たちでワンコインランチin富岡保育園」で、どうでしょうか。 ⭐︎とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・就職希望のお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-07-19 |
※あらかじめお断りをしておきます。今日のブログは、科学的根拠に基づいたものではありません。さらには、正規な表記に基づいたものでもありません。熱中症におびえながら、空腹に耐えつつ夜の9時をまわったところで感覚を研ぎ澄ませた、副園長村上が「自分の頭で考えてみる」ことに専念したものです。もしも文章表現に不快を感じたり、傷付きそうになったら、そっとページをお閉じ下さい。 それではブログ読者も大好き、戦国時代を舞台に考えてみたいと思っています。 ここ数年は、織田信長率いるコロナウイルスが猛威を奮い日本を統一する勢いだったんです。 なのですが、明智光秀という、何本打っても終わらない予防接種なのか、顔が大きいと唇くらいしか隠れないアベノマスクなのか、それともデタラメな開き直りか、よく分からないままに、織田信長率いるコロナウイルスをやっつけた、ようだったんです。 けれども、現代の織田信長は、本能寺で燃え尽きなかったんです。こっそり、生き延びちゃってたんです。 そうとは知らずか、それとも、そうと知ってか、他の武将たちも、こっそり生き延びている織田信長率いるコロナウイルスにビビってられずに領土を広げようと懸命になるんです。 その筆頭は、豊臣秀吉率いるヘルパンギーナ。ただ徳川家康率いるRSウイルスも負けじと向かって来ます。上杉謙信率いる手足口病もなかなか手強いですし、前田利家のプール熱も襲ってきます。武田信玄率いる甲賀忍者隊のヒトメタニューモウイルスなんてのも恐ろしい。さらに、武田信玄には、必殺の騎馬隊、マイコプラズマ肺炎なんてのも率いちゃっていますから、気が抜けません。 そろそろブログ愛読者に怒られちゃいそうなので、話しをまとめていきますと‥ つまりは、いつ何時でも、どこにでも感染症の種は潜んでんじゃないのか‥ それならば、各武将に、賄賂を渡すか、スパイを潜ませておくといいんじゃないのか‥ あらゆる菌を取り込んじゃいながら、抵抗力をつけとくと、闘う時に有利じゃないのか‥ 闘いに備えては、兵糧と武器を準備しておく方がいいわけだ。しっかり動いて汗をかき、腹いっぱい食べて、ぐっすり眠るんだ。そして、アルコール消毒なんて手裏剣をばら撒くよりも、火縄銃や爆弾並みに強力な「笑顔」と「感謝」をはなって、免疫力をつけておいたら、どうだ。 僕たちは、ここ数年のコロナ渦で、感染症に対して多くを学んだはずです。たくさんの方々が苦しんだり犠牲になったことを無駄にせず、何が大事で、何をしなければならないのか、優先順位をつけたり、整理整頓しながら、対応していかなければなりません。 感染症対策で、実は1番気をつけなきゃいけない、危険なこととは‥皆さま、もうお気づきじゃないでしょうか。それは、人間の心の醜さ、弱さですよ。他者を疑ったり、責めたりすることですよね。そうならないためにも、やっぱり兵糧と武器、『食事・運動・睡眠・笑顔・感謝』が必要なんです。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-07-18 |
となり町にある、本屋と併設されたカフェテリアに入り浸っている。本が好きであることと、コーヒーが好きであること、どちらの好きも叶えられる場所なのだから、入り浸らないわけにはいかない。それに、となり町なので、知っている人たちに入り浸っているところを見られる心配が少ないのもいい。(かと言って、この場所では、よくもまぁ、入り浸っている人だと認識されているに違いない。) 同じ空間に併設されているだけあって、本屋もカフェテリアも大きな雰囲気の違いはない。どちらも入り浸れるような心地良さがある。ただほんのちょっとだけ違いがあると言えば、店員さんの接客だろうか。 カフェテリアでは、強い主張はないまでも「こちらが今日のオススメです。」なんて声を聞くことがある。けれども、本屋で「こちらの本がオススメです。」なんて声を聞くことは、まずない。本屋の場合は陳列などに工夫をするなどして、オススメをするものである。 カフェテリアだけ利用する時もあれば、本屋だけを利用する時もある。あるし、カフェテリア後に本屋を利用する時もあれば、本屋後にカフェテリアを利用をする時もある。さらにあるしは続くが、カフェテリア中に本屋を挟みカフェテリア戻りをする時もあれば、本屋からのカフェテリア挟みの本屋戻りなんて日もある。 この二股的行為は、浮気者が好むものであろうか。それとも、二股的行為などではなく、生真面目で繊細な保険的行為と言った方が良いのだろうか。 必ずと言っていいほど、毎朝、事務長のところへやってくる男の子がいる。 「ツカサ先生!今日、いっしょにご飯食おう!」 お昼ごはんを一緒に食べる約束をしに来るのである。たいていは「うん!いいよー!」と事務長は答えるのだが‥まれに「ちょっと、今日は銀行に行く用事があって、お昼ごはんの時間に間に合うか分かんないから、約束できないよ。」なんて、きちんとであるが優しくお断りしていることもある。 けれども、必ずと言っていいほど、毎朝、事務長のところへやってくる男の子は、へこたれることなく次のように答える。 「だったら、その用事が終わってから、いっしょに食おう!その時は、ツカサ先生のこっちが俺で、こっちがジロウ君なっ!」 と、座る位置までも決めながら、強引に約束をとりつけようとするのである。 その強引さに「うん。わかったよー。」と事務長が押し負けている時もあれば‥「いや、ホントに今日はお昼ごはんの時間に間に合わないから、約束できないよ。」と、優しくではあるがキッパリとお断りすることもあるようだ。 駆け引きと言えば良いのか、押し問答と言えば良いのか分かんない、そんなやりとりを毎朝見ていると、最近あることに気づいたのである。 いつものように、事務長のところへ、お昼ごはんを一緒に食べる約束をとりつけた男の子が、あるきまった先生のところへきまって向かっているのである。 そして、こんなことを言っているじゃないですか。 「なぁ、ナミ先生!今日、いっしょにご飯食おう!」 これは、浮気なのか、それとも保険なのか。 ちなみに、ツカサ先生もナミ先生も、これに気づいてはいるが、許しているのである。どちらの先生にも入り浸れるように。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・就職希望・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-07-17 |
おもいがけないことで、仲が深まる。そんな言葉が、ぴったりとも言える、ふたりがいます。 5歳のタロウ。そして、なにをもってベテランと決めるのだと言われればそれまでであるが“深い愛で包み込むようなベテラン先生”というフレーズが似合うハナコ。 元々、ふたりは仲が良かったのかもしれないのだが、ある、おもいがけないことをキッカケに、仲が深まったように、どうしても見えるのだ。 タロウは、やんちゃ盛りと言っても過言ではないと、誰もが認める、やんちゃな男の子だ。日に何度となく、その、やんちゃさを披露しては、ハナコに限らず、さまざまな先生から注意をうけるのである。ただ、逆を言えば、披露せずにいれば、ハナコに限らず、さまざまな先生から様子を心配されるのである。 タロウは、“特”という文字や“超”という文字を100個連ねても足らないほどの生き物好き。大小さまざまな虫、トンボや蝶を追いかけたり、そろそろうるさいほど鳴くセミを捕まえては、手の内に入れています。虫だけでなく、トカゲなどの肉肉しい生き物にも、目がなく、もちろん捕まえては、手の内に入れています。手の内に入れている時の、タロウの表情は、どこかとても満悦しているところがあります。 そんなタロウが、おもいがけないことをしでかしてしまったんです。ツバメの巣に、虫とり網を直撃させてしまい、ツバメの赤ちゃんがこぼれ落ち、そして巣も一部破損させてしまったんです。そのところに出会したのが、ハナコなのです。 ハナコは、タロウと話し合いました。タロウがトンボを捕まえようとしたところ、ツバメの巣に虫とり網を直撃させてしまったことを聞きました。ハナコはタロウの気持ちをくみとりながら、滴り落ちる汗と、ツバメの赤ちゃんを想いこぼれ落ちそうな涙を我慢しながら、話し合いました。 その日は、その夕方から、タロウが帰るまでの長い時間、ハナコとタロウは、話し合いを終えた後も、木陰の下で横並びで静かに、どこか遠くを見つめながら一緒に居続けました。それは、ハナコの言葉にできない気持ちをタロウに伝えるかのような時間でした。 あれから数日後の朝、ふたりの、ある姿を目撃しました。 タロウ「ハナコ先生!ツバメ見よっ!」 ハナコ「タロウ君、おはよう!オッケー!ちょっと荷物置いてくるから、待っててね。」 荷物を置いたハナコは、急ぎ足でタロウのところへ戻ってきました。そしてタロウと手をつなぎ、ツバメの巣から少し離れたところへ向かいました。そこで、タロウを膝に乗せて、ふたりで座るのです。 ふたりの視線には、親鳥であるツバメが、懸命に巣を守りながら、赤ちゃんにエサを口うつしでやっているところが見えています。それらを見ながら、ふたりにしか聞こえないように、ふたりで会話をしたり、また、ふたりで共感するように、うんうんとうなずいたりしているのです。 ハナコの出勤が休みの日に、ちょうどタロウに出会しました。ハナコとタロウがふたりで座る、あの場所で、です。 僕はタロウに「今日、ハナコ先生おらんね?」と問いかけると‥ タロウ「明日、ハナコ先生とツバメ見るけん!」 と、言いはなっては、勢いよく駆けていきました。言いはなった、視線の先には、ハナコとあれから毎日見ているツバメの巣がありました。ツバメを思いやる気持ちと、ハナコとの時間を待ち望む気持ちが、タロウの駆ける背中を押したかのようにも見えました。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・就職希望のお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-07-16 |
“見守り屋”、「ランチ酒~原田ひ香」に登場する主人公のお仕事である。さまざまな事情を抱える依頼人から、人やペットなどを、夜から朝まで寝ずに見守るのである。そんな主人公の束の間の贅沢が、夜勤明けの晩酌ならぬ、ランチ酒。最高のランチと酒で、心を癒すのである。 ランチとお酒、といった、日中にサラリーマンとして営むものにとっては、どこかで触れてはいけない、開けてはならないパンドラ的組み合わせに、興味をそそったところもありますが‥“見守り屋”という主人公のお仕事に、“見守る保育”を学ぶものとしては興味をそそらざるをえなかったんです。 主人公の見守り方は、たいていは黙って話しを聞くことから始まります。相手に合わせて、少しだけうなずいてみたり、質問を投げかけてみたりするのですが‥たまに、相手に対して行き過ぎた言葉を言ってしまい自己嫌悪に陥ったりもするのです。そんな時に、ランチ酒が主人公を助けてくれるんですね。 また、会話だけでなく、主人公は相手に気づかれないように、そっと布団をかけたり、さりげなく置き手紙を置いたりもします。そんな時、見守られる相手が、心があたたまっていく情景が繊細に描かれているんです。 ただ、このお話しって、主人公が見守るだけじゃないんです。主人公も、見守る相手から、見守られているんです。主人公も実はある事情(ネタバレしないために、ここには記しませんね。)を抱えており、眠れぬ日々を紛らわすかのようでもあるんです。 見守る相手と会話をしたり、また相手の要求に従っている間に、気づくと主人公も相手から気持ちを引き出されたり、励まされたりしていくんです。すると、夜勤明けの晩酌なるぬ、ランチ酒は、やけ酒にになることなく、その味をひとつずつ確かめるかのごくに癒されることになるのです。 “見守る”って、保育用語になると、どこか“放任”と言い換えられることがあります。が、“放任”だなんて逆も逆で、真逆なほどです。その人(子ども)が放っておけない、気になるから“見守る”んですよね。 子どもと大人で分けてしまうから、真逆に誤解されちゃうのでしょうか。 ただ見てほしい時に、ただ見てくれる存在。 ただ聞いてほしい時に、ただ聞いてくれる存在。 ただを付けちゃうと、どこか軽んじられそうですが、ただより高いものはないとも言われますよね。 ただ見てほしい時に、見てくれない、又は見過ぎちゃったり。 ただ聞いてほしい時に、聞いてくれない、又は聞き過ぎちゃったり。 それだと、見てほしい、聞いてほしい気持ちは、本当のところで満たされそうにないですよね。そのあたりの塩梅が難しくもあり、失敗はつきものなのですが、奥深くもあり、やりがいがあるのでしょう、見守り屋、また見守る保育者は。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・就職希望のお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 子どもたちからの要求に従っていると嬉しくなったり、会話をしていると癒されるものです。僕も子どもたちから見守られているようです。 いつもありがとうございます。 |
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2023-07-15 |
「死を招いた保育〜上尾保育所事件の真相~猪熊弘子」と記された、白地の1冊の本を手にとりました。タイトルを見た時から、気軽にページをめくるつもりはありませんでした。心して、1人の保育者として気を引き締めた、そんな姿勢で、この白地の1冊の本に向かいました。 正直なところ、ページをめくるたびに、心身に言葉にならないような緊張感が走るんです。その緊張感に耐えられなくなると、どこかで読むことを断念しようとしてしまう自分がいました。 けれどもそれは、自分の保育への関わりに対して、誠実に、正面から、奥深くと、振り返ろうとしていないんじゃなかろうか。そう思うと、やはり最後までページをめくらなければならないのです。 読み終えたところ、筆者の猪熊さんは上尾保育所や、そこで働いておられた保育者たちを糾弾しようとしていたわけでないことは、明確に伝わってきました。これは、全国の僕たち保育者一人ひとりに向けられた魂の込められた応援メッセージなんです。その魂は、一人ひとりの“子どもの命を守るため”であることは言うまでもないはずです。 いまだに、ページをめくった、その手には緊張感の名残りと、心には震えが刻まれ続けています。 もしもブログ読者に保育者の方がおられれば、一度手にとってみるのはいかがでしょうか。もしかすると、僕のように、プロの保育者としての襟を正す機会になるかもしれません。 (“子どもの命を守る保育”に必要な具体的な8つの項目も掲載されていました。これから、すぐに全クルーと共有したいと思います。) 最後に、筆者である猪熊さんからのメッセージの一部を紹介させていただきます。 ー保育士という仕事は国家資格の専門職である。専門職としての勉強をしていくことが、保育の専門性を身につけ、子どもの命を守ることにしっかりとつながっていく。研修や会議も必要だし、本を読むことも大切だ。社会の中で、保育や子どもについての見聞を広める努力も重要だ。何より、保育所の内外で多くの人と触れあって豊かな人間関係を築き、そこから得たものを保育にフィードバックしていくことが必要である。ルーティンの保育に終始し、惰性で保育をしているとき。きちんと見なければならないはずの子どもの成長や心、動きを見逃し、直感が働かないような鈍い感性になってしまうとき。そんなふうに、専門職としての向上心を失った瞬間、必ず子どもの命が危険にさらされる。 ー子どもの命を守り、未来へとつなげていくことが、保育士に課せられた最大の仕事なのである。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・就職希望などのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-07-14 |
「そんなことしたら、オバケが出るよ!」 「なになにしないと、鬼が来るよ!」 脅しや恐喝にあたる不適切な言葉がけであると、不適切保育チェック表などには記載されています。 が、しかしです。ちょっとこの件について、ひと噛み、ふた噛み、屁理屈を言ってみたいんですよ。聞いてくれますかね。 ちなみに、僕は何度となく言ったことがあります。なので、不適切保育をしていた当事者であることは素直に認めます。 が、しかしです。何度となく言った場面ごとに、「不適切だったな」と思う場面と、そうでない場面があったように思うんです。 例えば、僕が何かを計画してそれを行わせようとする時。どうしても言うことを聞かない子どもがいたとして、その子どもに対してオバケや鬼を登場させれば、それは僕の欲求を満たすだけのものであり、間違いなく不適切だと思うんです。 似たような例を言えば、食事の場面。嫌いな食べ物を残している子どもに対して、オバケや鬼を登場させれば不適切だと思うんです。建前として、子どもに何でも食べることができるようになって欲しいとの気持ちがありそうですが、本音のところは、クラスのみんなが好き嫌いなく残さず全部食べることができる、そんな担任の先生である自分に自己満足しようとしていたのではないかと思うんです。(あくまでも、僕の過去の例ですので、誤解のないようにお願い致します。) じゃあ、そうでない場面は、どんな場面なのって話しですよね。例えば、度が過ぎる行為が重なったりするとしますよね。ガラスを割ったりだとか、強い暴力だとかを想像して下さい。理由を聞いたり、背景を探ってみたり、また子どもにまつわる家庭周辺などの環境についても理解をしようと努力したとしましょう。ただ、どうしてもキツく注意や叱ったりする時が来たとします。そんな時に、オバケや鬼を登場されたとしたら、いかがでしょう。 もしも、オバケや鬼で、度が過ぎる行為が踏み止まるようになったり少なくなれば、オバケや鬼に感謝したいくらい、ありがたいんじゃないかと、僕は思うんです。 あくまでも、僕の想像ですが、昔の人々が作り出した、オバケや鬼、また妖怪なんかもそうじゃないんでしょうか。その架空の存在に、祈るような想いで、何かを託したり預けたりしていたんじゃないでしょうか。(これも、あくまでも、僕の推測ですが‥架空の存在を信じ合える関係性には、互いに信頼し合っていることが前提にあるんじゃないかと思うんです。つまりは、常日頃から愛情のキャッチボールを交わしていないと、オバケや鬼なんかを登場させたところで見向きも聞き耳も立ててくれないんじゃないかと思うんです。) 先日、あるひとりの子どもが、カーポートの屋根めがけてボールをぶつけていました。当たりどころも悪かったのでしょう、案の定、ヒビが入りました。そして近くにいた子どもが、そのヒビを虫とり網で突っついたみたいなんです。こちらも、案の定、ヒビが大きくなりました。そして、さらに近くにいた子どもが、大きくなったヒビに、虫とり網を突っ込んでみたところ、案の定、屋根を貫通して、虫とり網がとれなくなったみたいなんです。 これらに気づいた先生が、3人に対して、理由や背景であったり、その時の気持ちについてを、懇切丁寧に聞いてくださっていました。その先生の額には、愛情あふれる汗が滴り落ちていたことも付け添えておきましょう。 その後、僕のところに、案の定を積み重ねた3人と、汗をぬぐいながら連れ添ってきた先生がやって来ました。 ちなみに、僕は虫とり網が屋根を貫通してとれなくなったところから、3人と先生が話し込んでいる一部始終をこっそり見届けていました。 正直なところ、これだけ懇切丁寧なやりとりをした後に、僕が言うことはないんじゃないか、そんな気持ちだったんです。ただ、汗をぬぐいながら連れ添ってきた先生の顔には「何か、村上先生、良いことを言って下さい。」と書かれているわけですよ。 言葉に詰まった挙げ句、脳裏にオバケと鬼がよぎってしまいました。「ここは、オバケか鬼に、何とかしてもらおうじゃないか」と‥。 が、しかし、不適切保育チェック表もよぎったんです。そしてなんとか踏みとどまった挙げ句、口から出てきた言葉は‥ 「園長先生に言っておきますね。」 これも不適切なのでしょうか。むしろ、オバケや鬼の方が良かったのでしょうか。言葉かけの難しさを痛感している今日この頃です。 (園長先生ファンの方から、「園長先生が怖い人みたいじゃん!誤解を招くようなことを書かないで!」と、叱られそうな文章になっていることを、ここでお断りしておきます。大変申し訳ございませんでした。) ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-07-13 |
「人生は選択の連続である」なんて、誰かがつぶやきそう名言がありますよね。ごもっともだと思うところもありますが、その“選択”に関して、楽しめる人と、そうでない人、つまりは選択疲れする人では、人生の過ごし方が違ってくるんだろうなと、誰もが思うんじゃないでしょうか。 昨日のブログ記事では、服装の選択についてを記しました。乳幼児期から、さまざまに選択する機会をもつことは「選択することに慣れる」ことにつながらないないだろうかと考えるのですが、いかがでしょうか?慣れることで、疲れるのではなく楽しむ思考へと向かわないだろうかとも考えるのですが、いかがでしょうか? さて、養育者目線(保護者や保育者を含む)でも、子育てにおいて、たくさんの選択する機会があると思います。その選択肢は、科学が進歩するごとに増えていっていますし、ある種、選択肢があることは平和である証拠だとも言えるかもしれません。 世の中には、たくさんの「子どもにとって、いいモノ・コト」が溢れています。子育てに熱心で懸命である養育者にとっては、その“いいモノ・コト”を、ひとつでも多く取り入れたい気持ちになるんじゃないでしょうか。 「村上先生!何を当たり前の話しをしているんですか!そんなの親として(先生)当然じゃないですか!賢く、健康に育てたい気持ちがないと、親として(先生)失格じゃないですか!?」 こんなツッコミが聞こえてきそうでもありますよね。まさにツッコミ通りなのですが‥ ただ、このツッコミに、僕は、こんな問いを投げかけてみたいと思うんです。 「例えば、心身に良いと言われる食材を高価に揃えるために長時間働き、そして愛情を込めて長時間手料理に励み、食べはじめる頃には、夜遅くになってしまい、睡眠やスキンシップをとる時間が減ってしまう場合と‥」 「例えば、心身にあまり良くなさうなイメージのハンバーガーを、家族揃ってワイワイと食べ、そしてその後にワイワイといっしょにゲームをしたりお風呂に入って、ぐっすり睡眠をとる場合と‥」 ちぐはぐで、極端な例に、いささか困惑したかと思います。ちなみに、問いを投げかけた本人である僕も困惑しました。 「オーガニック食材や手料理は心身に良さそうだけど、睡眠やスキンシップも大事だよな‥」 「どこの肉を使ってんのか分かんないハンバーガーはあやしいけど、家族でワイワイして、ぐっすり睡眠することは心身に良さそうだよな‥」 副園長ブログ愛読者ならば、もうお分かりの通り‥ちぐはぐで、極端な例を出したのは、つまりは『子育てにおいて、すべての選択肢を完璧に仕上げることは、無理(とは言わないまでも、難しい)だろう説』を提唱したいんですね、僕は。 この説に共感して下さると、完璧でないことを前提に、養育者(保護者や保育者を含む)は楽しく子育てに携われるのではないかと思うんですね。 さらに、選択する時のポイントを“心地良い”にするといかがでしょうか?選択疲れせずに、シンプルな選択をすることができるかもしれません。 例えば、「子どもにどんな靴を履かせたらいいのだろうか?」と選択を迫られた場合‥ いや、待てよ、裸足がいいはずだ! いや、裸足もいいけど、草履もいいんじゃない!? 梅雨や夏は蒸れて衛生面に良くなさそうだから、靴よりもサンダルがいいかな!? サンダルでも、ちゃんと固定できるベルトがあった方がいいんじゃない!? ねぇねぇ、夏じゃなくてさ、冬だったら!?どんな靴なの!?やっぱりナイキかな!?アディダスかな!?いや、ニューバランスかな!? 瞬足ってのもあるけど!?どうする!?長靴シリーズにも瞬足あるの!?え!?ないの!? キリがない選択肢に、思考停止モードになっちゃったりして‥ じゃあ、専門書を参考にしてみようよ! なになに‥裸足は良いけど、場合によっては、よくない!?どっち!? 小児靴に必要な10の機能!?ふむふむ。軽量性、はいはい。フィット性、安定性、支持性に固定性、そりゃそうだ。屈曲性、衝撃緩衝性、グリップ性に耐久性、そして通気性‥10個の視点で見比べて、選べってこと!?素人に出来るの!?ガチ(本気)で思考停止しちゃうんだけど!? なぁ〜んて、お声があがっちゃうかもしれませんよね。 そんな時に、“心地良い”というポイントで選択するといかがでしょうか? 子どもが、裸足や草履やサンダル、靴や長靴を履いている姿を観察するのです。その時に、子どもが“心地良い”表情などをしているかを観察するのです。 心地良さそうでしたら、その選択肢で、だいたい、良いんじゃないでょうか。 そして、もしも心地良さそうでなければ、違う選択肢を考えれば良いんじゃないでしょうか。 あくまでも、『子育てにおいて選択肢を完璧に仕上げることは無理説』に基づいた意見です。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 ※例え話で用いた、小児靴に関しては、「小児靴の手引き書2023」一般社団法人日本フットケア・足病医学会著書を参考にしています。(心地良い選択を得意とする歯科医師の先生からオススメしてもらった手引き書です。) |
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2023-07-12 |
「まるで、だれかに命令されたように、みんながみんな、おなじような服を着ている。それが、どぶねずみ色なのだ。‥なにも会社や役所できめたわけでもあるまいし、タダでくれたものでもあるまいに、兵隊服みたいに、ぴったり規格に合って、着方までそろっている。‥古い言葉でいえば、さしづめ、バッカじゃなかろうか、である。」 かなり切れ味の鋭いご意見。古い言葉との表記がありますが、これは1967年「どぶねずみ色の若者たち」、1976年「どうしてそんなにセビロにしがみつくのか」とのタイトルで、花森安治さんが『暮しの手帖』であつかった記事なんですよ。 ちなみに『暮しの手帖』は1948年に創刊され、時代背景としては、戦後まもない頃にあたります。敗戦後の日本をどのように豊かにすることができるだろうか。また二度と戦争を起こさないためにはどうすればいいのだろうか。そのようなことに正面からぶつかっていったところの、冒頭の鋭いご意見なんですね。 (やわらかく訳せば、“みなが流されて一斉に同じ格好をすることは、ひとりひとりが自分の頭で考えなかった結果、日本が戦争に向かったことと本質的に重なるのではなかろうか”あたりかな。) 富岡保育園では、規定の制服や帽子などを6.7年くらい前からやめています。やめた理由は、『暮しの手帖』初代編集長 花森安治さんのご意見を、そのまんま適用させて下さい。 やめた当初は、ちょっとした違和感がありました。「みんな、バラバラで、まとめにくい。」といった感じでしょうか。 けれど、日が経つにつれ、当時の保護者も保育者も、違う違和感を持つようになってきました。それは、「みんなが揃っていると、見分けがつきにくい、そしてなんだかおかしいぞ。」といった感じです。 富岡保育園の子どもたちは、起床すると、「今日は、どの服を着ていこうかしら。どの靴、どの帽子を‥」と、選んだり組み合わせて登園するのです。また、それだけにとどまらず、ブレスレットやカチューシャなどの装飾品をまとわせてくることもありますし、ネイルなどで鮮やかにしてくることもあります。(たまに、夏のワンピースに、毛糸の帽子や手袋をコーディネートしてくるツワモノも登場しますが‥。) 制服や帽子をやめた当初は、ここまで着飾ってくることは想像していませんでしたし、どこまでが範疇なのですかと尋ねられると、今では答えかねるところがあります。ただ、それだけ、子どもたちにとって“おしゃれ”は日々の活力になっているのだとも思うのです。 最後に、もう一度、花森安治さんの言葉を引用させてもらい、本日のブログを締めたいと思います。 おしゃれは 明日の世界を 作る力 どんなに みじめな気持ちでいるときでも つつましい おしゃれ心を失わないでいよう かなしい明け暮れを過ごしているときこそ きよらかな おしゃれ心に灯をつけよう つつましい おしゃれは あなたの心ににおう一輪の青い花 あなたの夢に流れるとおい子守唄 そして あなたの日々を太陽へ翔けらせる翼 お友だちよ 欺くのはやめよう 私たちに青春のあるかぎり 私たちには希望がある ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・就職希望・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 キミも、ボクも、アナタも、おしゃれ心をもって、とみほ村で青春の日々をおくりましょう。お待ちしてます。 |
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2023-07-11 |
「自己責任」という言葉を使ったことがあるだろうか。なにやらを語る時に、「それって、その人の自己責任じゃろ。」と、つぶやいたことは、数多にあったと記憶する。もしかすると、ブログ読者の中にも、僕のように、つぶやいた経験がある方もおられるのではないでしょうか。 たいてい、そのような経験がある方は、ふた通りに分類できるのではなかろうかと考える。1つは、めちゃくちゃ苦労して苦労して頑張って頑張って何とかしてきた方。そして2つには、苦労という苦労を知らず、何とかなっている方。 僕の場合は、ほぼ後者であって‥五体満足でありますし、学費もすべて両親にまかなってもらいました。そして現在は正社員として社会保険制度を適用してもらいながら働いています。 僕が携わっている保育界では、皆さまもお分かりの通り、子どもだけではなく、その子どもを取り巻く環境、家庭や地域についても健全な状態にしていく必要があります。 そのためには、子どもの発達や成長についてを理解することと同時に、家庭や地域についても理解しなくてはいけません。ただ、どちらに関しても、目に見える部分よりも、はるかに、目に見えない部分の方が多く、そして大きいように思うのです。 その実態は、本人ですら、また、その道の専門家ですら、あやふやであり、明確でないように思うのです。つまりは、逆に明確にしてしまえば、目に見える部分だけをとらえたものであるか、又は自己責任を訴える強者の論説であるのかもしれないと、ここ最近思う節があるのです。 カバンにおさめてある、2冊の本。1つは「怒羅権初代~ヤクザが恐れる最凶マフィアをつくった男~佐々木秀夫」、2つには「貧困女子の世界 中村敦彦」。あまり選ぶことのないジャンルではあるが、そのためか、目にしたことのない、耳にしたことのない世界がそこにはありました。 怒羅権~では、中国残留孤児2世として受けた数々の差別から暴力の世界へと身を投じた筆者の半生が綴られていました。家庭環境、学校環境、すべてが想像を絶し、さらに言語の問題もある中で深めた仲間との絆が‥いつしかヤクザや警察も恐れる最凶集団を結成するまでになっていく、そのさま。 そして貧困女子~では、女子大生が学費や生活費を稼ぐために風俗の世界へと身を投じていき、さらにはカラダを売っても生活できない状況まで追い込まれていく、そのさま。 どちらも「それって、その人の自己責任じゃろ。」と、つぶやいていいものなのでしょうか。 貧困女子~の一節に「学生が貧困になるのは理由がある。親世帯の収入減、親世代のリストラ、学費の上昇、授業出席の厳格化、地方の衰退、学生バイトのブラック化、親や祖父母世代の無理解、消費増税などの要因が重なり、そこにコロナショックが襲ってきた。ーーー今は本当にあらゆる女子大生が風俗産業に従事している。真面目な女子大生も、清楚な優等生も、学生生活の維持のために裸になってカラダを売っている。ーーー国が学生たちに用意しているのは、日本学生支援機構の奨学金である。これを含めなんらかの奨学金を受けている大学生は47.5%(2018年度)となっており、若者たちが数百万の負債を抱えて社会に出ることが一般化している。」 子ども、また学生、さらには家庭や地域を理解する上で、「自己責任」という言葉があまりにも強大な壁を作っているのかと思うと、それらに携わるものとして、自らの無知を恥じ、省みる。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫・就職希望のお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-07-10 |
ひょんなことで、蘇ってくる記憶ってありますよね。その1つが、場所に付随したもんじゃないでしょうか。建物などが改装や増築されていたとしても、その場所に行けば、当時の出来事がどのようにかで頭によぎったりするものです。 先日、ある研修会の会場が、母校の会館で行われました。保育園ボランティアの掲示物をお願いする時にお邪魔することはあるものの、どこか20年ぶりくらいに足を運んだほどに新鮮に感じられました。 建物を見渡すと、もちろん改装された部分もあるのでしょうが、たいてい当時の面影通りではなかろうかと、曖昧な記憶から探し入っていました。 「そう言えば、ここの自動販売機前で、ジュースをおごるジャンケンしてたよな〜。なんて掛け声だったけな‥。」 「そう言えば、ここの階段は、ここの角度からだとパンツが見えそうで見えないんだよな‥。」 母校を歩き回っていると、ろくでもない記憶ばかりが蘇ってきます。 休日の教室は、ガランとしているようで、どこか学生たちの授業風景の名残りを感じました。 「そう言えば、教科書をカバーにしてマンガ読んでたよな〜。バレて辞書のカドで頭をこつかれてたっけな‥。」 「いや、ちょっと待てよ。そう言えば、1日中、授業の間は寝てた女の子いたよな〜。休み時間になると、むくっと起きてたっけな‥。」 「あれ、ちょっと待てよ。そう言えば、生物の先生は、ほとんど映画の話しばっかりして、“あとは自分で勉強しといてください”なんて言ってよな‥。」 ろくでもない記憶をたどると、本当にろくでもないことばかりが蘇ってきます。何かを頑張っただとか、達成しただとかの類いが、これっぽちも蘇ってこないなんて、どうかしているのでしょうか‥。 母校での研修会前に、笠岡市社会福祉協議会主催の、夏のボランティア体験事前打ち合わせに行っていました。今年度、富岡保育園に来て下さる学生は、なんと40名近くもいるんですね。次世代の保育者、ならびに保育者にならずとも子育て世代になるであろう学生たちが、子どもたちや、また、さまざまな社会人と実体験をともにすることは、とても価値がある、意味があることだと思っています。(どんな価値か、どんな意味か、それは参加者が感じてつければいいのではないでしょうか。) その40名近くの学生の中に、卒園児も多くいたんですね。10年ぶりほどに顔を合わせると、当時の面影がのぞくものです。 卒園児にとって、久しぶりに足を運ぶ場所、富岡保育園は、どのように映るのだろうか。どんな記憶が蘇ってくるのだろうか。ろくでもない記憶をたくさん蘇らせて、また新たにたくさんの思い出を作ってくれれば、とも思っています。 今の園児たちは、将来、どんな記憶を蘇らせるのだろうか。野暮なことが気になった、そんな雨の降り続く日曜日です。皆さま、安全にお過ごしください。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-07-09 |
背伸びした記憶を辿ってみると‥幼い頃、姉や上級生たちが乗る、大きな自転車にまたがってみたことを思い出します。 地面に足がつくはずもありませんし、ペダルには、ようやっと、つま先がつくくらいなものです。当然、乗りはじめは、ふらふらと蛇行運転のようになりますが、じょじょに慣れてくるものです。 ただ、慣れてきたところで、スピードを上げようと立ち漕ぎなんかをしちゃうと、サドルなんかでちょうど股間をうっちゃうんです。 ただ、その記憶には、スピードを上げ風を切って漕いだ爽快感と、上級生たちの自転車に乗ることができたという誇らしい気持ちとが相まって記されていたように思います。 さて、富岡保育園に今年度から入園した、ひとりの男の子の話しをしたいと思います。この男の子が、立って、そして歩けるようになって、すこしばかり月日がたった、そんな頃です。 お外へは、裸足で出かけていくこともあるのですが、それよりも、まず間違いなく、あるものを履いて出かけているところを見かけるものです。 それは、自分の靴や長靴ではなく‥先生たちがお勝手する際に履く大人用のサンダルです。 もちろん、この男の子の足には、大き過ぎるほどに、ぶかぶかですよ。それに歩けるようになって、すこしばかりの月日がたったくらいなものですから、足どりだって、余計とおぼつかないものです。 けれど、この男の子は、自分の靴や、また近くにある友だちの子ども用の靴やサンダルではなく、まず間違いなく大人用のサンダルを選びとり、履いて出かけていくんです。 途中で脱げちゃったり、ずりずりとサンダルをひきずったりしながら、前に進んでいきます。けれど、じょじょに慣れてくるもので、その大人用のサンダルを履きこなすようになってくると、とっても嬉しそうな表情を見せて、道中に会う先生たちに笑顔をふりまいているようにも見えます。 この男の子はきっと、風を切って歩く爽快感と、大人用のサンダルを履いて進むことができた誇らしさを感じているのではないでしょうか。 ちなみに、慣れて履きこなせるようになったところで、スピードを上げると、つまずいたり転んじゃうものです。ご愛嬌とばかりに、立ち上がっているところを見ると、とても、たくましく目に映ります。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-07-08 |
七夕ですね。誰が考えたんだろうか、非常にロマンチックな日ですよね。 とみほ村にも、いくらかの竹に、笹飾りや短冊が、彩り豊かに、そして願いが込められ飾られています。 お家で、お父さんやお母さん、また、おじいちゃんやおばあちゃん、さらにはお兄ちゃんやお姉ちゃんなども、いっしょになって短冊に願いを書いてくれたようです。 ひとつひとつの短冊を見てみると、小さな子どもがなぐり描きをしたあとに、お家の人が願いを書いてみたりだとか。字が少しずつ書けるようになった子どもが、一生懸命に自分の想いを込めてみたりだとか。ついつい、筆跡あたりから、お家での様子も想像しちゃうんですよね。 そんな、ロマンチックなドラマがつまった笹飾りや短冊が飾られている竹のそばで、ひとりの女の子が泣いていたんです。涙は止まることがなく、その女の子は、竹から離れて、しゃがみこみました。ただ、竹から離れたものの、視線だけは竹から離れていませんでした。 あまりにも、しくしくどころではなかったので、様子を見る間もおかずに、僕は駆け寄ってみました。すると、その女の子は溢れる気持ちを懸命に伝えてくれました。涙ながらであったため、聞き取りづらいところもありましたが、その想いは、切実なまでに伝わってきました。 なんでも、いっしょに水遊びをしていた友だちが、水鉄砲を使って、竹に向かって水をかけたんだそうです。でも、この女の子は水をかけてほしくなかった。なぜかって、竹には笹飾りや短冊が飾られているから。 この話しは、もっと説明しなくちゃいけないことがあって‥水をかけられた竹には、この女の子の短冊は飾られていないんです。自分の短冊の無事はもちろん知っていました。女の子は、友だちたちの、みんなの短冊を守りたかったんです。 この女の子は、何度も懸命に訴えたみたいなんです。だけど、その訴えに耳を貸してくれない友だちがいたようで、それで涙が出たんですね。 ロマンチックな、この女の子の訴えには、誰もが刺さるところがあるんじゃないでしょうか。それからすぐに、その水鉄砲を使って竹に水をかけているところへ、僕は向かいました。この女の子のロマンチックな訴えを守らないで、なにを守るんだ!という勢いで。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-07-07 |
「とんがるところは、どんどん、とんがってきょうるし。まるくなるところは、よう、まるうなってきょうるし。富岡保育園さんは、ホンマ、よう、ここまで頑張ってきたわ。すごいわ。」 先日、園長と僕とで、ある保育園にお邪魔してきました。ある保育園の園長先生とは、顔を合わす機会はあったものの、久しぶりに机を囲んでお話しをすることができたように思います。 ある保育園の園長先生には、富岡保育園が2017年から保育実践改革をはじめた頃より、その一部始終を見守ってもらっていたように思います。 不器用なまでに、がむしゃらに走り続けた当初‥(現在も不器用であることと、がむしゃらであることは、そう変わっていませんが‥)自園だけでなく、笠岡市内の乳幼児施設全園に向けて、「いっしょに“子ども主体の保育”を勉強しませんか?」と呼びかけて、定期的に勉強会(※「保育マルシェ」と名付けていました。)を開催していたことがありました。その当時、市内の園の中で、積極的に勉強会に参加して下さっていたのが、ある保育園の園長先生や、またその職員の方々でした。 また、研修会や、その後の意見交換会などでも、僕をはじめとする当時の若手保育者たちに、積極的にハッパをかける、励ましのエールをおくる、そんな人情味溢れる気さくな、ある保育園の園長先生でもありました。 冒頭のフレーズも、親身に気にかけて下さり見守って下さっていたからこその、ねぎらいの言葉だったんじゃないかなと思いました。 これに甘んじず、さらに誠実に保育の質を高める努力をしなければと、熱い想いがふつふつと沸いてきました。 そして、またさらに、富岡保育園のこれからも、見守っていただけるよう、ある保育園の園長先生の心身の健康をお祈りし願いました。 励まし合ったり、労いあったり、そんな関係でいて下さることに、あらためて感謝です。 ※「保育マルシェ」を開催していた当時を少しだけ回想したいと思います。園長(富岡保育園)のススメにより、東京都新宿せいがこども園、藤森平司先生が推奨する、子ども主体の保育「見守る保育」に、僕は2017年に出会いました。保育者のその見守る姿勢に非常に安心感と言いましょうか、ホッとするような心地を抱いたんです。 「“見守る”って、何なんだろう?学んでみたい!」そんな気持ちから、保育について学び直そうと心あらためた2017年、当時。 園長(富岡保育園)のススメもあって、ひとりで学ぶよりも、たくさんの人たちと学んだ方が楽しいはずだと言うことで‥当時の同僚はもちろん、笠岡市内の乳幼児施設全園の先生方をお誘いして、勉強会をすることにしました。 あの当時は毎月、全園(20園くらいですが)にまわり、お便りや勉強会の案内を配っていました。アポもなく、どこぞのわけもわからない男(僕)が、「いっしょに学びましょう!」なんてお誘いをするもんですから、各園の先生方も困惑していたんじゃないかと省みます。ただ、ありがたいことにアベレージで20名くらいは集まって下さっていたように記憶しています。 勉強内容はもちろんなのですが、各園の先生方や、また同僚たちが“楽しく学べるような環境作り”にも、熱心に工夫を凝らしていました。カフェコーナーの充実のために、多くのカフェを巡ったりもしていました。 企画や計画が得意なわけでもなく、司会やまとめが得意なわけでもなく、さらには保育について深く理解している、そんなわけでもないにも関わらず、あの当時は怖いもの知らずに、不器用にそしてがむしゃらに活動していました。 ただ、案外、それが功を奏したところがあって、得意でもありませんし、深くも理解はできていませんが、“好き”になりました。“好き”に勝るエネルギー源はないですよ。現在、当時よりさらに不器用にそしてがむしゃらに活動しています。 「保育マルシェ」の復活も、そのうち、あり得るかも‥!? ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-07-06 |
先日の“ツバメの巣”破損事件記事を受けて、ある読者から「副園長ブログ史上、最も悲しい記事でした。」とのご感想をもらいました。 読者の暮らしに元気や勇気が湧き出る、そんなブログ記事を目指しているにもかかわらず、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。 ただ、ちょっと聞いて下さい。あれからの“ツバメの巣”の近況を。お父さんお母さんツバメが、僕たち人間が居ない間に“ツバメの巣”の修復工事に精を出しているみたいなんです。 そして、よくよく耳を澄ますと、ツバメの赤ちゃんの鳴き声も聞こえる。その声に、申し訳ない気持ちと合わせて、どこかで安堵しながら、とみほ村のみんなで見守る決意をしました。 応援することしかできませんが、がんばれお父さん!がんばれお母さん!がんばれ赤ちゃん! さて、今日のブログは、昨日の公開保育中にあった、ちょっと、いや、ちょっとどころではない良い話。 参加者の方々には笠岡市神島3976-1にある「kitchen SUNNY」の、よくばりランチ弁当をご用意させてもらったのですが‥(店内のお料理も素敵なのですが、お弁当もとっても彩り豊かで素敵なんですよ。)ただ、僕の手違いで、1つ足らなかったんです。 そんな時に、ひとりの参加者がお弁当の権利をゆずって下さり、富岡保育園の誇る、太陽の台所が作るお昼ごはんを食べて下さったんですね。 1つお弁当が足らない、そんなドタバタとジタバタとしそうな雰囲気を、この参加者は一変させてくれたんです。 「わぁー!やったー!子どもたちと同じお昼ごはんが食べられるー!メロンもついてて、ラッキー!」 そんな、とびっきりに明るいご感想に、スタッフも参加者も、みんなが救われる思いでした。そして本当にありがたい気持ちでいっぱいでした。ありがとうございました。 ちなみに、昨日の太陽の台所が作ったお昼ごはんは、なんと新メニュー!ご紹介しますと‥ ・(新)ふわふわたまごの厚揚げ丼 ・トマトサラダ ・春雨スープ ・ごはん ・メロン 実は、先月の「お台所会議」で、提案され、チャレンジしてみることになったものなんです。 今年度から“ハラル食”(イスラム教の教えにのっとった食品)を取り扱うことになり、食品に制限のかかる子どもが在籍するようになりました。 そんな中で、お台所クルーたちが、他の子どもたちとも、毎日とはいかないまでも、時には同じ食品を食べることができないだろうか‥と愛をもって考えて下さった新メニューなんです。(ある種、制限のかかった状況だからこそ生まれた新メニューでもあります。) おかわりもたくさんする子どももいて、愛のこもった優しい味に売れ行き絶好調でした。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-07-05 |
富岡保育園を開催地として、笠岡市保育協議会主催の公開保育が、さきほど無事閉幕しました。暑い中、足を運んでくださった20名を超える先生方、誠にありがとうございました。 開催地として、このたび『笠岡保育デモクラシー2023~みんなで保育を語ろうよ~』とテーマを決めさせてもらいました。これは、行政がなんとかしてくれるじゃろ、市長がなんとかしてくれるじゃろ。職場がなんとか、園長がなんとか‥。保育園のことや、まちのことを、人任せではなく『当事者意識』をもって、働いたり暮らしたりしようじゃないですか。そんな積極的な呼びかけでもあるんです。 参加者の方々は、その呼びかけに誠実に応えてくださり、富岡保育園の実践発表や、見学中などにも、とても積極的にリアクションを下さいました。 さらに、このたびは、スーパーサプライズ企画として、最後の30分間に、僕の心のあみだくじで選んだ4名の先生方に登壇していただきました。4名の先生方に、保育園の先生になろうと思ったきっかけであったり、これからどんな保育園やまちになっていったらいいだろうか、と僕が質問をぶつけながら、語り合う時間を作ることができました。 正直言って、久しぶりにラジオパーソナリティ気分を思い出すかのように、僕はめちゃくちゃ楽しい時間でした。そしてなにより思ったことが、笠岡市の保育関係者は、おしゃべりが上手、つまりは発信の潜在能力が高いんです。 だからこそ、笠岡市だけでなく、また保育関係者だけでなく、あらゆる地域や業界での発信をしていかなくちゃ、それこそが次世代を担う笠岡市の保育者に希望をつなげることになるだろう。そんな気持ちが昂ったものですから、今後の新しい目標めいたものも生まれました。(まずは、必殺の飲みニケーションを企画して、もっともっと語り合う場を作ることから始めたいと思います。) 公開保育前の、ちょこっと良い話、やさしい話かな。 いつもキリンのフィギュアを持ち歩く、まだ2歳にもならない男の子がいるんです。どの場面に遭遇しても、たいていそのキリンのフィギュアを片手に、また時には両手に持ち歩いているんです。もちろん、その右手にもキリン、左手にもキリンです。 そんなキリン愛が止まらない男の子が、朝、登園するところに遭遇しました。保育者と朝の挨拶をすませ、母親からも離れると、一目散に歩き出しました。それは、キリンのフィギュアが置かれている方向で間違いないでしょう。 すると、その途中で、2人ばかりの女の子が「待ってました!」とばかりに、キリン愛が止まらない男の子を囲い込むんです。2人の女の子の手から、何やらを、そのキリン愛が止まらない男の子の手に手渡して持たせようてしているんです。 その一部始終が終わると、何やらの正体はすぐに分かりました。キリン愛が止まらない男の子の両手には、そうです、キリンのフィギュアがおさまっているじゃないですか。 2人ばかりの女の子、3歳くらいだったでしょうか。その女の子たちは、キリン愛が止まらない男の子がキリンのフィギュアが好きであること知っていて、そして登園したらすぐに持たせてあげようと、待っていたんです。 ねっ?なんだか良い話、やさしい話でしょ? ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-07-04 |
書こうか、書かまいか。書くべきか、書くべきでないか。心臓の鼓動が鳴り止まないでいる、今。 ただ、この気持ちを忘れないでいるため、決して忘れちゃいけない、そんな想いを込めて、彫刻刀で彫るかのように、ここに書きたいと思う。 実際に、今の僕のように、骨の髄あたりに達するかのような激震から、精神が揺らぎ、不安定になっている人々は、とみほ村に、大人も子どもも含めて、十数名といるはずである。自宅に帰り、家事が待っていたとしても、今日ほど味付けに迷い、洗濯物などの片付けには脱力感をともなうことはないのかもしれません。くつろいで、テレビやYouTubeなどに目を向けたとしても、今日ほど、内容が頭に入ってこない、そして何かが頭の中で渦巻くことはないのかもしれません。 とみほ村、富岡保育園の門をくぐって、すぐのところに、ツバメの巣があるんです。 このツバメの巣に、何年かぶりに帰ってきたんだと思われるツバメが、卵を産んだんです。それはちょうど、ご近所にもあるツバメの巣では卵から雛に孵化し、そして今にも飛び立とうとする頃でした。つまりは、まわりのツバメの巣よりも、遅かったんです。 遅かったことが影響していたかは、定かではありませんが、子どもたちも、早くに雛と出会いたかったのでしょう。毎日と言っていいほど、そしてたくさんの子どもたちが、いや子どもたちだけでなく大人たちも、ツバメの巣のことを気にしていました。 「お母さん、帰ってきたよ!」 「あ!お母さん、またどっか行った!」 「なぁ、さっきのは、お母さんなんかな?お父さんなんかな?」 「巣の中に、ホンマに卵、産んどるんかな?」 「あ〜ぁ。スズメ、早く産まれんかな。」 「スズメじゃなくて、ツバメじゃけぇよ!」 そんな具合で、毎日が、遅咲きと思われるツバメの巣とともに、過ぎていきました。 その過ぎていく毎日にも、もちろん、その他の、なにやらとしたドラマはありましたし、それにともない精神が揺らいだり不安定になることも、それぞれにあったはずです。 ただ、今日、そのツバメの巣が破損し、その中から、卵から雛になったばかりのような、小指ほどの大きさのツバメの赤ちゃんが、落下してしまったんです。 破損した経緯についてだけは、今の精神状態では書けそうにありません。ありませんが、親鳥ですね、お父さんやお母さんにしてみれば、やるせない、どうしようもないくらいに、それは深く、深く、傷ついたんだと思うんです。餌をとりに行っているその間に、我が子をビルの最上階から突き落とされたように、そのツバメの赤ちゃんは落下し、全身を打撲したんです。 幸いかどうかも分かりませんが、そのツバメの赤ちゃんは、落下後にも心臓を動かしていたんです。その小指ほどの大きさのツバメの赤ちゃんからは、瀕死であるにも関わらず、生きることへの何かを感じずにはいられませんでした。 そのような場面に、出会した(でくわす)、子どもたちと、大人たち。これほど、どうすれば良いかが分からないことはありませんし、ツバメの赤ちゃんの、その瀕死ながらに動かす心臓の動きに応ずるように、一同の心臓の鼓動は、慌て、ふためき、そして強く、不安定に高まっていくものでした。 出会した人々で、どうすれば良いか分からないままに出した結論として、その瀕死のツバメの赤ちゃんを、破損した巣に戻すことにしました。 正直、瀕死のツバメの赤ちゃんにとっても、そして落下せずにすんだ巣の中にいるツバメの赤ちゃんにとっても、良い未来が待っているかどうかは分かりません。 けれども、親鳥ですね、お父さんやお母さんに、申し訳ない気持ちと、それにも負けない祈るような想いで、ツバメの赤ちゃんたちの命と、その未来を託しました。 現在、ツバメの巣では、お父さんとお母さんが代わる代わるに、餌をとってきては、ツバメの赤ちゃんを守っています。そしてどことなく、巣で見張っている親鳥の目には、涙のようで、怒りと悲しみが含まれているように思えてなりません。 破損した経緯には触れることが出来ませんでしたが、今日の、この場面に出会した人々の、その心のさまざまな複雑な揺れ動きが、決して無駄にならないように願いたいと思います。 |
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2023-07-03 |
銀座で莫逆の友と密会し、渋谷で某外資系IT企業に潜入し‥笠岡では番町にあるスナックに立ち寄り、そしてやっぱりニ日酔いになりながら、富岡北地区にある桜椿公園の草刈りに汗を流し‥ジェットコースターのような1週間が通り過ぎようとしています。 その1週間の終わり‥草刈りの休憩の際に、富岡北地区まちづくり協議会の方の1人が、畑で収穫したスモモを皆に振る舞って下さいました。したたるほどに流れる汗をぬぐいつつ、赤く染まったスモモを頬張ると、なんとも言えないような幸福感を感じる、味わうことができたんです。 あまりにも心身の隅々まで、その幸福感が行き届いたものですから、2つ3つとおかわりをしてしまいました。そして食べては種を、集めた草やまに“ペッペッ”と吐き捨てたものです。ものですが、その“ペッペッ”と吐き捨てるその瞬間、ある場面が僕の脳裏によぎった、もしくは、かすめたんです。 富岡保育園の裏庭、サクラの木のそばには、スモモの木があります。今年はいつも以上に、すずなりに実をつけていました。 もうね、赤く染まっていない頃から、何人かの子どもは狙っていましたし、狙うだけにとどまらず掴み取っては口に頬張ってもいました。(その頃には、まだ酸っぱかったのでしょう、ちょこっと食べては吐き捨てていました。) そしてここのところ、スモモは最盛期、赤く染まった完熟なものになっていました。何人かよりもたくさんの子どもが狙っては、ビールケースを重ね、高いところまでのスモモを掴み取り、そして口に頬張っていました。 その中でも、口に頬張っていく子どもの中でも、ひときわ頬張る、ひとりの男の子がいました。その男の子は、ここのところ、どの時間帯に見かけても、スモモを口に頬張っていました。それもたいてい築山の上で、何かを勝ち誇るかのように。 そして食べては種を、“ペッペッ”と吐き捨てるんですね。また、その表情はと言えば、なんとも言えないような幸福感に包まれていました。 あれ!?僕も、あの築山で何かを勝ち誇りながら毎時ススモを頬張っている男の子と、いっしょやん。 ※スモモの種のまわりには、すこし酸味があるのですが、実はそこには夏バテ、熱中症予防に必要なクエン酸が含まれているそうです。また余分な塩分の排泄を助けるカリウムも含まれているんだとか。どうりで、あの男の子は元気なんですね。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 ★就職希望の方は、人事担当の副園長村上まで、宜しくお願い致します。アツイ夏を、スモモを頬張りながら、いっしょに楽しみましょう。 |
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2023-07-02 |
伊藤理事長あてに届いた、一通のお手紙です。抜粋しながら一部をご紹介したいと思います。 富岡保育園の皆様、GT四国研修会では、たくさんの感動をありがとうございました。帰園して一週間が経ちましたが、いまだに感動の熱が冷めません。早くお礼をと思っていたら、伊藤先生の方から先にお電話を頂き申し訳なく思っています。 お心のこもった研修内容、スタッフの皆様の笑顔でのおもてなし、地域を巻き込んだ保育、子どもはみんなで育む精神が根づいていて感心しました。 伊藤先生のこれまでの努力が少しずつ実現していることを、この目で実感させて頂きました。先生の穏やかで優しい姿から想像できない芯の強さ、子どもだけでなく地域全体に対する愛情の深さ、スタッフを信じる力、素晴らしいです。 新型コロナは、私たち乳幼児施設の日常も一変させてしまい、どの園も子どもたちの活動だけは出来る限り守ろうと様々な工夫をしていたと思いますが、富岡保育園の皆さんはその試練をチャンスと捉え、一段と進化させたこと、さすがです。これまでの想いがあったからこそですね! 私も新型コロナは傲慢になっている人間社会に神様が警鐘を鳴らしてくれたのかもしれないと思っていました。これからも、「藤森メソッド」を共に学び、お互いに進化していきたいですね。どうぞ宜しくお願い致します。 ちなみに、団塊の世代の私たちにとって、富岡保育園の子どもの遊びは、70年前の子どもたちの日常でした。本当に懐かしく、自然を相手に一日中遊び、日が暮れたら家に帰りご飯を食べて寝る。ほとんど子ども同士で考えて遊び、年上の子は年下の子の面倒をみるだけでなく、年下の子も一緒に遊べるようルールを工夫し、助け合いながら、協力して遊んでいました。大人は我が子だけでなく、子どもが困っていると近くにいる大人が助けてくれました。子ども同士で役割分担をして上手に遊び、その中から色々なことを経験し、皆で仲良く遊ぶ術を学んでいました。 思えば、その後の「生きる力」は、子ども集団の遊びから全てを身につけていたのでしょうね。 藤森先生も、きっとそう思って、懐かしそうにご覧になっていたと思います。何も無い時代でしたが、幼い頃を思い出し、子どもは困難から学ぶ知恵を持っていることを思い起こさせてもらいました。 たくさんの学びを有難うございました。私も、もう少し頑張ろうと思いました。皆様にもどうか宜しくお伝えください。 といった、愛に溢れた内容のお手紙でした。ブログで紹介することを、ためらいましたが、共に保育の質を高め合う、その志しに、胸が熱くなってしまい‥ブログ読者とも分かち合いたいとの思いで、綴らせていただきました。ご了承ください。 そして、実は来週の火曜日。7月4日には、今度は岡山県笠岡市内の乳幼児施設の先生方をお招きして、公開保育を実施することになっています。 「なんで、そんなに立て続けに、全国や市内の先生方を呼んで、保育実践を見てもらうんですか?なにか自慢したいんですか?」との、ご意見もあるかもしれませんが‥それって逆なんです。 保育の質を向上するために、たくさんの先生方に足を運んでもらえるよう努力し、たくさんのご意見などをいただき、そしてそれを元に、保育実践を振り返るわけです。 自慢できるレベル、保育実践が完璧である、そんな園であれば、公開保育なんてしないんじゃないでしょうか。 余談ではありますが‥公開保育だからと言って、現場保育者たちには、特別なことをするのではなく、「いつも通り」の保育実践に努めるように声をかけています。なぜかって、「いつも通り」を見てもらわないと、せっかくたくさんの意見をいただけるチャンスをみすみす無駄にしちゃうことになるじゃないですか。 ただ、1つだけ特別と言えば、現場保育者には、公開保育参加者の方との見分けがつくように、即席の名札をつけるようにしています。即席なので、いわゆるガムテープに名前を書いて胸に貼っているものです。 実は、その即席の名札が、前回の公開保育(GT四国研修会)から、何人かの子どもたちの中でブームになっているんです。自分の名前を書いたり、ときには家族の名前を書いてみたりして、胸に何枚も貼っているんです。 公開保育も、子どもたちにとっては、人的環境が少々変化する、遊びの材料のようです。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-07-01 |
『何かを選ぶことは、何かを捨てること。』 某テレビ局の朝ドラにて、主人公に向けて祖母がはなった一言である。(NHK「らんまん」) 実は最近、数年ぶりに会うことができた友人がいる。この友人とは、出会いは10代の頃にあったが、心を通わすようになったのは20代の頃にある。僕の20代の私的な時間の大半は、この友人と過ごされた。 この友人とは、性別は同じであるが、境遇などはまったくもって違うと言っていい。ただ、いわゆる気が合ったのだろう。たいてい相手が何を考えているかなどは分かることができた。 そうではあったが、友人は僕の目の前から消えた。その理由が複雑であったことは分かってはいたのだが、なかなかそれを受け入れることができずにいた。そう、数年ぶりに会う、その時まで。 ただ、久しぶりに会った友人とは、やはりすぐに気が合った。それも、あいかわらず一緒にいると、どこかで無敵感を感じてしまう。それが、ある種でこの友人の魅力なのだろう。 みじかい時間ではあったが、お互いの近況報告をした。境遇なんてものは、どこまでも違うのだが、気が合っているところの、1つの理由にはお互いに“しぶとい奴だな”と思っているところだろう。 お互いに、この数年でたくさんのなにがしと、別れや捨てる経験をしたが、その分、また新しい選択や出会いをすることができていたことが、ぼくらの“しぶとさ”なのだろうと思う。 昨日、3歳になるかならないかの子どもが、おもちゃをおもいっきり投げ捨て、走り出していった場面に遭遇した。ぼくは、そのおもちゃを拾い、その子どもを追いかけた。 すると、追いついた頃には、その子どもは別のおもちゃで、なにがしちゃんと遊んでいた。 「片付けていってよ」との気持ちもあったが、あのおもいっきり投げ捨て、別の選択をする勇ましさに、ある種のあこがれも感じた。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 ★就職希望の方へ。アツイ夏を、とみほ村で過ごしたい!そんな方は、まずはご連絡ください。働き方はいっしょに考えましょう。(人事担当 副園長村上) |
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2023-06-30 |
一昔前の、折りたたみ式携帯電話を覚えているだろうか。その当時「アップデート」なんて言葉は、それほど耳にしなかったはずなんです。次の新しい折りたたみ式携帯電話が登場して、何かが調整されてグレードアップされていたんだと思います。 しかし、現在、僕を含めたほとんどの人がお持ちのスマホであれば、それはしょっちゅう、なにかしらが「アップデート」されていますよね。アップデートする側にとっては、言わば“実験”なんだと思います。「これを、こうやって調整したら、どうなるかな?」ってね。それを世界人口規模でやってのけるのですから、多くのデータも収集できて検証もしやすいんだと思います。そして、もちろんその後は、さらに、より良いものになるよう「アップデート」、つまり“実験”が重ねられていくってわけです。 もう少し、この話題について深掘りさせて下さい。“実験”をしょっちゅうできる環境にあれば、それはより良いものを追求しやすい環境であることが分かりますよね。さらに、“実験”をしょっちゅうするためには、検証のできる環境をつくる必要ががあることも分かりますよね。そして、さらに言えば、実験と検証のできる環境であれば、それだけ、より良いものを追求しているという満足感も得やすいことも分かるんじゃないでしょうか。 昨日、某外資系IT企業の方に、こんなことを尋ねてみました。 「保育業界の働き方について、何かご意見を下さいませんか?どうも世間では、保育者がブラックな環境に陥っているという認識なので‥。」 すると、某外資系IT企業の方から、こんなご意見をいただくことが出来ました。 「長時間労働が一概にいけないわけではないと思います。それぞれに合った働く時間を、燃え尽きてしまわないように管理職がきちんと管理すれば良いと思います。大事なのは、働く人が、そこで働くことに“価値”を見出せているか、だと思います。価値を見出すための、1つの方法として、成果をあげることがあると思います。ただ、保育業界の場合では、数値などで測定がしづらいんだと思います。加えて、“実験”的なこともしづらいんじゃないでしょうか。倫理的にもしも許されたとしても、命を守っているわけですから、失敗が許されない。そしてもしも実験できたとしても、検証が非常にしづらいですし、できたとしても、スマホのアップデートのように、頻繁にさらに世界人口規模でなんて到底できませんしね。ちょっと、話しは違うかもしれませんが、農業を実践されている方と話す機会があった時に、こんなことを言っていました。“農業は季節とともにあるので、生涯にできる実験の回数は50回くらいしかないんだよな”と。」 異業種の方との対話には、たくさんのヒントが隠れていたように思います。 命とは別モノであることを前提に、失敗が許されるような実験の機会をどれだけ作れるか。 さらには、数値などで測定せずとも得られるような検証方法を考えることができるか。もしもそれが感覚的なものであれば、どれだけ保育者の感性を豊かにすることができるか。 それらを導き出すことが、保育者として、その園で働く「価値」を見出すことになるんじゃないだろうか。 ぼんやりと、霧めいた保育業界の未来に、一筋の光がさしこんだように思えた、ひとときでした。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-06-29 |
「何者でもない、ただの人。」東京に降り立つたび、どこやかしこを鋭い矢で突き刺されるように、思わされる。 喧騒感漂う、池袋に前泊してから、向かった学びの先は‥幼稚園から、小中高、そして大学(正式な認可はおりていない)の一貫校として君臨する、学校法人「自由学園」。 圧巻としか言いようがないことと言えば、その広大な敷地と、歴史と強い意志を感じる大木が並んだ自然環境だろう。どれくらいの規模かって、そのあたり一帯の住所に“学園町”と正式に入っているほどにである。 この自然環境をブログ読者が想像するうえで、「本物をまなぶ学校~自由学園~」での一説を紹介したいと思う。 ー元気のない生徒がいたら、広いキャンパスをゆっくりと並んで何周でも歩く。空に伸びる木々を見つめ、やわらかい風に吹かれるうちに、心を開いてぽつりぽつりと胸の奥にあるものを言葉にするのだという。 幼稚園部の方からのお話しを中心にお聞きした中で、2つのキーワードがありました。 それは【自由】と【自治】です。 まず、そもそも幼稚園部は、「生活団」というコミュニティから、時代とともに「幼稚園」に様変わりしたんだそうで‥靴下の履き方や服の畳み方などの生活に必要とされるものの習得に力点を置きつつ‥音楽や絵画などの表現活動が充実できるようなプログラムを組んでいるそうだ。 これには、“自由”という“責任”をもった活動をするための、いわば土台を培っていこう、との目的があるようだ。 ここで、キーワードの1つの“自由”が出てきました。 この度、学ぶ機会を共にした、雑誌の編集者(遊育)と、東京の園長先生方(うらら保育園園長先生・チャチャチルドレン園長先生)とで、「そもそも“自由”って、なんだろうね?」との、対話時間を持つにいたりました。 自由学園での見学中に、しっくりとした「“自由”って、なんだろうね?」の答えを言語化することは出来ずにいたのですが、これについては、本日の後半戦での勉強会で、明らかにされはじめました。 後半戦は、僕のようなものが足を踏み入れてはいけないような、異次元のようで、けれども非常に居心地の良い空間環境をもった、某外資系IT企業のオフィスへ。 そちらでは“働く”ことについてを、異業種の方々と様々な角度から(保育業界には無い視点)話し合いましたが、その中で、本日のテーマの1つ、“自由”が出てきたんです。 働きやすいであったり‥働きがいがあるであったり‥“楽しいな!”と思えるには『自分でコントロールできる範囲が広くなること』が、あるんじゃないだろうか。 これを“自由”に置き換えると、一同、ストン!と来るものがありましたし、また自由学園での“自由”への理解もスムーズに運ぶものがあったんです。 自由学園でのテーマの、もう1つには“自治”がありました。こちらは共同生活に価値を見出して、共に生きる意義深さを知るために非常に役立っていることは推測できましたが‥“自由”になる上でも“自治”は非常に役立っていることがよく分かりました。 つまりは“自治”を学ぶことで、『自分でコントロールできる範囲が広くなる』、そしてそれが“自由”につながっていくのでしょう。 自由学園と、某外資系IT企業。まったく違うようで、実は“自由”と“自治”についてを非常にこだわっている共通点があるからこそ、ある大きなビジョンを持っておられました。 それは、今の社会に合わせるのではなく『新しい社会を作る』というビジョンです。 より良い社会、コミュニティを作るうえで、たくさんのヒントを得ることができた、このたびの東京ツアー(遊育発 園長探偵団)。 僕は「何者でもない、ただの人。」ではありますが、自分にもできる、小さな社会貢献を積み重ね(自治への参加)、突き刺された鋭い矢を1本ずつ引き抜きながら、自由に生きていきたい、そんな想いを馳せながら、帰り路につく。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 ブログ読者の皆さまへ「あなたは、自分の人生に決定権を持って生きておられますか?」 この問いと、同時に「あなたにとって、自由とは?」 問いに問いを重ねたり、また他者と一緒に問いに向かい合ったり‥まったく違う角度や視点、尺度で考えることで、新たな答えや、さらに新たな問いをたてることができるのでしょう。 |
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2023-06-28 |
早朝、いつものように玄関前を掃き掃除していますと、見覚えのあるナンバープレートをつけた、1台のクルマがとまりました。富岡北地区まちづくり協議会の理事の方のクルマです。ダンボール箱を抱えながら、こちらへ歩いて来られます。 「これ、子どもたち、食べるかな?」 ダンボール箱の中身を見てみると、黄金色と呼んでもよいほどの艶やかな“ビワ”が数十個入っていました。 この理事の方のお家にも毎月お便りを持っていくのですが、たいていこの頃になると、ビワの木のビワの実に1つずつ紙袋のようなものをかぶせているんですね。たぶん害虫予防だと思うのですが、数が数だけに、かなりの手間ひまがかかっていることは、容易に想像できます。 お昼ごはんの時のデザートに、しっかりと感謝し味わっていただこうと思います。(こっそり、今、試食をしたのですが、非常に瑞々しく、そして甘かったです。美味しかったー!!!) 『こどもまんなか社会』を掲げ、異次元の少子化対策をうって出ている日本。何兆円だとか何億円だとかの大きな規模のなにがしなどは、僕たちにはよく分からないところですし、そのあたりは大臣や官僚にお任せしましょう。僕たちに出来ることは、ビワを持ってきて下さった理事の方のように、わが子だけでなく、地域の子どもみんなを、地域のみんなが気にかけること。それが『こどもまんなか社会』につながるんじゃないでしょうか。 実は、先日、他の理事の方からは、大きな鉢に大きく育った“ヒマワリ”をいただきました。富岡保育園の前を通ることがある方ならば、玄関前に立派に咲き誇っているヒマワリが、それです。見事に咲いているヒマワリから、登園する子どもや保護者、また出勤する職員たちは活力を得ることができています。 また、さらに他の理事の方からは、マリーゴールドの苗をいただきました。種から大事に育てられたそうで、色違いの2種類があるんだそうです。こちらも、園庭の花壇に植えさせてもらい、夏から秋に咲くのを楽しみに待ちたいと思います。 富岡北地区まちづくり協議会の方々を筆頭に、地域のさまざまな方たちが、いつも頭のどこかで「富岡保育園の子どもに‥」と思って下さることに、感謝、感謝です。このような関係を持続できるよう、さらに富岡保育園は、社会福祉法人として、社会福祉に誠実に貢献していきたいと思います。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 ★就職希望の方へ。アツイ青春の夏を、富岡保育園で働いて過ごしたい方がおられれば、ご連絡お待ちしております。年齢や性別は問いません。いっしょに笑顔と感謝を巡らせましょう。(人事担当 副園長村上) |
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2023-06-27 |
やっぱり腰痛である。いや、全身痛だ。間違いなく、昨日の地元のソフトボール大会によるものだろう。 自分のイメージする動きと、自分の身体の機能(筋肉やらの全て)とのギャップが生み出した“痛み”なのだろう。 つまりは、ギャップが小さくなるように、イメージを飛躍させ過ぎないように努めたり、もしくは身体の機能を高める努力をすれば“痛み”は小さくて済むのかもしれない。 しれないのだが、たいていは“痛み”を経験してから、何らかの努力の方法を思いついたり、やろうとしたりするのだ。 アラフォー(40歳前)の僕ですら、この境地なのだから、アラフォー(4歳前)の子どもたちも、似たような境地にいるのではなかろうかと、考えてみたい。 腰痛や全身痛のような“痛み”ではないだろうが‥例えば、すこし自分よりも背丈が大きかったり、何らかの憧れをもった他者を見ると「自分にも、できるのではないだろうか。いっちょ、やってみたろうか。」と、好奇心や挑戦する気持ちが湧いてくるのだろう。 ただ、そこに自分のイメージする動きと、自分の身体の機能とのギャップがあるがゆえに、すってんころりん転んでしまったりして、膝を擦りむいちゃったりして“痛み”をともなうわけだ。 そして“痛み”を経験することで、そのギャップを知り、何らかの努力の方法を思いついたり、やろうとしたりするのだ。(※いわゆる、流行り言葉で説明すると、これが非認知能力というものだろう。自分と向き合い、そして高めようとし、他者とつながる方法を考えてみようとするチカラになるのだろう。) “痛み”と“非認知能力”とは、言わば両輪のように働いていると考えてみると‥わざとであったり、無理矢理といった非常識さは別モノてして、子どもたちを見守る場面において、どのあたりまで干渉し保護すれば良いのかは、“非認知能力”についてを詳しく知ることが手掛かりの1つになるように思う。そして“非認知能力”を詳しく知るためには、知る者(例えば僕を含めた保育者)が、非認知能力を高める努力をしなければならないのだろう。 カッコよくまとめたつもりだが、だがそれでも全身痛に変わりはない。この“痛み”は、もしかすると僕の非認知能力を高めてくれているサインなのだろうか。 (※非認知能力の中身の例・・・想像力、自制心、忍耐力、自信、楽観性、意欲、コミュニケーション力、共感性、社交性etc) ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 ★本日、午後から、笠岡工業高校、地域貢献授業「笠工テクノ工房」の方々が、イルミネーションの打ち合わせに来て下さいます。園児や保護者、保育者や地域の方々の心に優しさが灯るデザインをお願いしようと思っています。宜しくお願い致します。 |
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2023-06-26 |