富岡保育園へようこそ!「伸びる。成る。子どもも大人も互いに伸び合い、成長し合う『大きな家』でありたいと願い、社会福祉を支えています。

富岡保育園

副園長ブログ

お世話になった方に意見できるか

一理あるなって話です。テレビ番組などで放映されるお笑い番組の賞レースがありますよね。例えば、漫才であればM-1グランプリだとか。その賞レースの審査員にたいていダウンタウンの松本さんがいるみたいなんですね。審査員である松本さんの一言は、賞レースだけでなくネット上にも広がるほど影響力があるようです。すると、おもしろいおもしろくないの価値基準が松本さんによって作られる傾向にあるのでは、との危惧をする、そんな話です。

視聴者やスタジオ観覧者がいくら大笑いをしても、例えば松本さんが「あれって漫才なのかな‥。」と言えば、漫才の定義や笑いの価値基準が知らず知らずに植え付けられていくなんてこともあるのでしょうかね。


お笑いだけに限らず、ある種、この一理ある話はどこの業界にもあるんじゃないでしょうか。保育業界も然りでしょう。なぜかって、本屋などでも立ち並んでいる保育雑誌に登場する方々って、たいてい同じ方々ばかりじゃないですか。その方々が言っていることが良いとか悪いとか、正しいとか正しくないかの話しじゃありませんよ。嫉妬や、やっかみを言っているわけでもありません。ただ、いろいろある雑誌でも、登場する方々が同じであれば、それこそ「保育とは〇〇なのだ」なんて価値基準や定義付けが知らず知らずにされるんじゃないだろうか、とも思うんです。

園児や保護者や保育仲間がいくら満足していても、例えば保育雑誌に登場する方が「あれって保育なのかな‥。」と言えばいかがでしょうか。


得てして、こんな無礼にあたりそうなことを言ってしまう本意は、それは業界の発展に他ならないことだけは理解してほしいです。そして、一理あるなって話が、なぜ表に出てこないのかと言えば‥それは松本さん然り、保育雑誌に登場する方々などなども含めた、その業界の重鎮にあたる方々に、多くの人たちがお世話になったからなのかもしれません。

お世話になった方に意見を言うってのは、なかなかハードルの高いことですよね。(そのハードルを超えるか、又は壊すか、もしくは潜るか、そんな人が、その業界に新しい風を吹かしてくれるんでしょうね。)


さて早朝から、ひとりごとが長くなってしまいました。昨晩、富岡保育園も所属する富岡北地区まちづくり協議会の方から、嬉しい電話がかかってきました。

「田んぼにそろそろ水を入れようと思うんじゃけど、“泥リンピック”今年はどうしますか?しますか?」

実は昨年度も計画していたのですが、コロナ禍による休園で中止になっちゃったんですね。嬉しい電話には、即答しましたよ。

もちろん「よろしくお願い致します。」との答えでです。

6月7日10時に、富岡保育園のご近所の神田さんの田んぼで実施予定です。もしもブログ読者の方で参加の希望があればお問い合わせ下さいね。

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2023-05-30
縁側は、ただの廊下じゃない!?

ここのところ黒光りするくらいのカラスが、とみほ村では調子にのっています。“カァー”なんて生やさしい声でもなければ、斜め上な声でいがるんですよ。ですから以前まではツバメたちが、とみほ村にもよく巣をつくりに来ていたわけですが、なかなかうまくいかないみたい。ただですね、カラスたちも生きるために一生懸命なのですから仕方ないようです。カラスたちの以前まで生息していたところに、イノシシだったりヘビだったりが来ているみたいなんですから。

(※とみほ村は、岡山県笠岡市富岡北地区に所在します。北側にそびえる応神山のふもと近辺と言ってもいいでしょう。つまりは応神山に住む生き物たちの動向がここのところ変化しているって話しでした。)


さて、カラスの嘆き⁉︎叫び⁉︎も、ひと段落したところ、現在とみほ村は雨模様になってきました。ポツポツした音からパラパラとしたものになってきましたよ、一日中降るんでしょうかね。

とみほ村の中には、建物が何軒かあります。江戸時代末期に建てられたもの、平成に建てられたもの、令和になって建てられたもの。ここのところ、子どもたちは平成になって建てられたもので、主に生活しています。

この平成になって建てられたもので、自慢できるところはどこですかと尋ねられたら、僕は真っ先に「縁側です」と答えると思います。

実はこの縁側にあたる場所は以前までは“ただの廊下”でした。年齢別のクラスを行き来する程度の場所です。なので、自慢などする気は毛頭なかったのですが、ですが今では自慢できるんです。

以前と比べて、特に何かをリノベーションしたわけではありません。どこがどう変わって自慢できるようになったかって、それは「生活の場」として使うようになったから。ご飯を食べたり、ごっこ遊びをしたり、ひなたぼっこをしたり。

使っていると、当然ですが、お茶がこぼれることもあります。ご飯粒がこぼれることもありますし、踏まれてねりねりしちゃうこともあるでしょう。よだれももちろん、汗だって、ときどきオシッコだってもれてしまうこともあるでしょう。そして、もちろん掃き掃除に水拭きに、お掃除の頻度も高くなるもんです。

すると、だんだんと“ただの廊下”だったところが生きてきたんですね。外と中をつなぐ場所として、人と人をつなぐ場所として、感情と感性をつなぐ場所として、どんどんと活躍するもんですから、喜んでいるようにも見えるんですよ、ただの廊下じゃない縁側が。

今日も、この縁側でどんな風景が、どんなドラマが待ち受けているんでしょうね。雨粒をじーっと見るのもいいでしょうし、カラスの眼をかいくぐった小鳥たちが囀る声を聞くのもいいでしょう。

子どもも大人も自由に行き交う、暮らしを彩る縁側です。

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2023-05-29
今、どういうことに生きているか

日曜日の早朝。園の門を全開にし、掃き掃除などをちょろりとした後に読書にふけっています。二日酔いでなければですがね。なんで日曜日にって思ったかもしれませんが、僕は日曜日こそが地域の方々に〇〇として認めてもらえるチャンスだと思っているんです。

-地域に根ざした-、-地域とともに-、そんなイカしたキャッチフレーズがあちらこちらで見受けられますが、結局のところは「住民と施設」って間柄なんですよ。どんな間柄かって言えば、仕事上の割り切ったものじゃないでしょうか。

そこで本気で-地域に根ざした-、地域とともに-を実現させるには「住民と住民」って間柄になる必要があるんじゃないかって仮説を立てたんです。そして住民になるために編み出した行動が、日曜日に自宅でできることを保育園でするってものです。〇〇の正体は“住民”でしたね。


さきほど、ご近所さんが訪ねてきてくれました。「門が開いてたから、村上先生いるかなって思って来ました。そう言えばこの前、目の手術をしたんですよ。やっとできてホッとしました。落ち着いたらまたワンコインランチ来させて下さい。」

このご近所さんは、昨年、目の病気を患ったこともあり手術しなきゃいけなかったのですが、片方の目しかできなかったんです。ただゆっくりメンタル面なども整えながら、このたび無事にもう片方の目も手術することができたんだと思います。「お大事に」と労うとともに、訪ねてきてくれたことに、とても嬉しく思いました。


ちなみに本日ふけっている読書本は「柚木沙耶郎のことば~柚木沙耶郎・熱田千鶴~著」です。染色家・柚木沙耶郎さんを長年取材しつづける編集者・熱田千鶴さんが手がけた著書です。もうすぐ100歳がこようかという柚木さんではありますが、常に“今”にフォーカスを生きる、その生き様がカッコいいんです。80歳くらいに物心がついてパリで個展なんかした民藝作家さんです。

この本に興味をもった理由には、表紙の型絵が美しかったこと。そしてその調子が、実は現在ふけっている部屋(保育ラボ)の玄関に垂らしている暖簾をつくってもらった染色家さんに似ていたことがあったんです。(広島県福山市「石北有美さん」)

著書の中で、興味深いフレーズがあったので紹介したいと思います。柚木さんがパリで個展をした際に見に来てくれて方から「今作ったものはどれだ」と聞かれたんだそうです。

「それはつまり、今あなたはどういうことに生きてるかっていうこと。これまでどんなことをやってきたかとか、学歴や経歴とか、過去のことは一切関係ない。『今あなたは何をやっている?何に興味がある?』そういう考え方なんだ。回顧展は別として、僕も生きている限りはそうあるべきだと思う」


日曜日、柚木さんの刺さることばに、さらにふけりたいと思います。


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2023-05-28
新卒クルーの朝の挨拶が最高な件

きょうはお昼ごろから事務長と、世界のAmazonで注文した“高圧洗浄機”を使って、外壁やら窓やらコンクリート面やらをお掃除してみました。

なにがスゴイかって、まずは昨日、事務長がポチリとパソコン画面をクリックしたら、翌日の朝には届くんですよ。Amazonって、アマゾンって呼称なだけに、未知な世界ですよ。そして、その“高圧洗浄機”の威力もさることながら、お掃除しているって感覚よりも、どこかで楽しいんですよ。実のところ、子どもたちが泥んこ遊びなどで、その泥んこを投げつけたりした外壁などをお掃除していたのですが、正直なところ「こりゃあ、子どもも楽しいわな〜。」って思わざるを得なかったんです。そして「このキレイになった外壁に、また泥んこ投げつけるだろうな、きっと。」って思いつつね。「その時は、また高圧洗浄機でキレイにしたるからな。」って、どこかでワクワクしちゃってたりしてね。たぶん、もう少し若ければ、事務長に高圧洗浄機で水攻めしちゃったりしただろうとも思いますよ。


さて、5月もそろそろ終わろうしています。新年度がはじまり2ヶ月。新卒クルーたちも社会人として2ヶ月。コロナ禍という特殊な学生生活を送り、社会へ飛び込んできてくれました。この特殊さは、保育園の先生ような対面職業につく場合では、非常にデメリットに働いたであろうと思うんです。なぜかって、本来なら学校へ行き、教授や仲間とちゃぶちゃぶ談笑しながらコミュニケーション能力を培っていたものがないんですから。リアルな人間と対面するだけで、ある種のストレスを抱えたであろうと思うんです。

そんな特殊な学生生活を送り、とみほ村に飛び込んできてくれた、新卒クルーたちの、最近の“朝の挨拶”が、とびっきり気持ちいいんです。僕はお世辞は言わない主義なので、信用して下さい。ホントに気持ちいいんです。登園する親子にとっては、挨拶を交わすだけで価値があるはずです。僕も同様なのですが、『最高の一日のはじまり』になるんですよ。

もしも、このブログ記事をお読みになっている方で、「最近、なんだか、モヤっとしてんだよな〜。」ってなっている場合があれば、是非、とみほ村に足を運んでみてはいかがでしょうか。子どもたちの笑顔もステキですが、『最高の一日のはじまり』をもらえる朝の挨拶に出会うことができるかもしれませんよ。

※誤解のないように付け添えておきますが、もちろん新卒クルー以外のクルーからも、その“朝の挨拶”をGETすることができますので、ご安心ください。新卒クルーを取り上げたのは、その特殊な学生生活であったにもかかわらず、「社会人として、ホントよく頑張っているな〜。」と感心しているからです。


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★インターネット接続している方で、富岡保育園や笠岡市にご興味ある方は、「CNET JAPAN ワーケーション」と検索をかけてみると、おもしろい記事に出会うことができるかも。

事務長と高圧洗浄機
そして副園長と高圧洗浄機
2023-05-27
化学の気づきが隠れたエピソード

富岡保育園の場合は、お昼ごはんの献立を月に1度、お便りとともに配布してお知らせしています。子どもたちが保育園でどのような食べ物を食べているかよく分かりますし、ご家庭の献立をたてる助けにもなっているとお聞きしたこともあります。

クレヨンKIDSの場合、お昼ごはんの献立については週に1度、配布してお知らせしています。お昼ごはんの調理は、連携している社会福祉法人天神会と契約している日清食品さんが手がけて下さっています。調理スタッフと園児との関係性が希薄になりがちではありますが、そこが非常に大事であることをクレヨンKIDSの園長先生は感じているようです。ですから、毎週定期的に調理スタッフの方とコミュニケーションをとったり、また献立を記したお便りを渡して、園児の現状を伝える努力をしているんだそうです。

週に1度、配布しているクレヨンKIDSの献立には、日清食品さんが手がけるお昼ごはんだけでなく、その園児の現状を伝える努力も添えられています。「かわいいな!おもしろいな!すてきだな!」そんな感性にうったえる写真。また「なるほど、こんなことを考えて、保育園の先生たちは仕事をしているんだ!」と、保育の楽しみや深みにふれるようなメッセージ。それらを愛を込めて作っているんだそうです。


先日、クレヨンKIDSの園長先生とお会いして、「来週の献立に、こんなエピソードを載せてみようと思うんだけど、どうかな?」と、手書きで記したものを見せてもらいました。何度か消しゴムで消された跡などもあり、言葉選びや文章構成などに四苦八苦したのかもしれません。

今日は、そのエピソードを、ブログ読者限定で先行配信したいと思います。(クレヨンKIDSの園長先生には許可をとっていないので、くれぐれも内緒にして下さいね。)


【“ギュッギュッ”がポイント】

砂場でカップを使って、アイスを作っていたAちゃん。

いつもはカップの形のまま、型がとれて作れていたのですが、その日はどうもうまくいきませんでした。

あきらめずに何度も何度も挑戦していた様子に、わたしは「砂を“ギュッギュッ”と押すといいんじゃない⁉︎」と、身振り手振りを交えてすすめてみました。

すると、Aちゃんは私の“真似”をしながら、カップに砂を“ギュッギュッ”と押しこめ、そして見事、思い通りのアイスを作ることができました。

真似って、学びなんですよね。

ただ、このエピソードには続きがあるんです。

Aちゃんは同じように作れていないBちゃんを見つけて、「こうやって“ギュッギュッ”とすると、いいんよ。」と、作りながら教えてあげていました。

そしてさらに、Bちゃんも他の友だちにAちゃんと同じように教えてあげていたんです。

真似からはじまった学びが、見事に連鎖した、とっても素敵なエピソードでした。(化学の気づき)


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2023-05-26
主任先生からの又聞きエピソード

笠岡市子育て支援課に『ほっと⭐︎はぐ』という、子育て世代包括支援センターがあります。どんなところかと言うと、「妊娠期から子育て期まで切れ目のない支援を目指し、妊娠・出産・子育ての相談支援を充実させる場」のようです。

(『ほっと⭐︎はぐ』の由来は、保護者がホッとでき、家族の絆を育んでもらえるように、との願いが込められているそうです。)

その『ほっと⭐︎はぐ』に、富岡保育園の現在育休中真っ只中のクルーが、赤ちゃんの身長や体重を測りに足を運んだんだそうです。

(“だそうです”の表現を多く使っている理由は、ほとんど主任先生から又聞きした内容を掲載してしているからです。)

その育休クルーが『ほっと⭐︎はぐ』に足を運んだところ、たまたま同じ時間に、笠岡市内の他の親子もいたんだそうです。それで、すこしおしゃべりをしたんでしょう。

育休クルーが富岡保育園で働いていることを告げたところ、そのお母さんから「“コドモのホンネ”見てます!とっても楽しそうな保育園だな〜と思って!」と、会話に花が咲いたんだそうです。

育休クルーは、そのお母さんからの声が嬉しくって、主任先生に連絡してくれたみたいです。

主任先生にとっては、その育休クルーからの声が嬉しくって、僕に教えてくれたんだと思います。まさに“嬉しいの連鎖”ですね。


ちなみに、育休クルーが『ほっと⭐︎はぐ』で出会ったお母さんに「“コドモのホンネ”、もうすぐ終わっちゃうそうですよ。」と言うと、とても寂しそうにしていたんだそうです。

そうなんです、実は、笠岡市ローカルテレビ局ゆめネット笠岡放送で、昨年度から毎月放送されていた、富岡保育園を舞台とした子どもにまつわるエンターテイメント“コドモのホンネ”が、そろそろ最終回を迎えるみたいなんですよ。

なんと、今日が最後の収録日のようです。始まりがあれば終わりがあるのは世の常ですが、育休クルーが出会ったお母さんと感想は同じく、寂しいです。

最後の収録が無事に終わることを願うとともに、1年間携わって下さった笠岡放送スタッフの方へ感謝の気持ちを伝えたいと思います。

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2023-05-25
富岡保育園は今日も平和です。

先日、隣の県、広島県でG7広島サミット2023が無事閉幕しました。(日・米・英・仏・独・伊・加の首脳会談)“平和”をテーマに「核兵器のない世界」を目指すための話し合いなどがもたれたんじゃないでしょうか。

その中でも一際、話題にのぼったことと言えば、現在ロシアとの戦時下にあるウクライナの大統領、ゼレンスキーさんの登場でしょう。スーツ姿の他国のリーダーの中で、カーキ色のTシャツや黒のトレーナーなど戦闘中の雰囲気のまま現れ、平和を訴えるスピーチはそれは印象的でした。

このゼレンスキーさん。つい数年前までは、コント作家にコメディ俳優、シナリオライターにテレビプロデューサーだったんですって。2015年にコメディ番組で高校の教師から大統領になる役を演じ、そして2019年には現実の選挙で大統領になっちゃったんだそうです。

(※参考著書「ゼレンスキーの真実~レジス・ジャンテ、ステファヌ・シオアン~」)

参加著書を読んでみると、意外なことを知りました。ゼレンスキーさんは、大統領になってからウクライナ語をきちんとマスターしたみたいなんです。ウクライナの人たちは、ロシア語とウクライナ語のどちらもが話せるそうでね。ただウクライナの中の地域別に、ロシア語の頻度が多めだったり、ウクライナ語の頻度が多めだったりはするんでしょう。

言語についてを触れましたが、民族や文化についても似たようなことが言えまして、総ずると『民族と文化と言語が混ざり合う分裂の地』だと、著書の訳者(岩澤雅利)訳していました。良く言えば“多様性”、悪く言えば“ややこしい”なのかもしれません。


さて、昨今、保育・教育界、またそれにとどまらず世の中では“多様性”が、大きなテーマになっていますよね。日本人の“多様性”と、例えばウクライナ人やロシア人の“多様性”って、それって感覚的に同じなんでしょうか?国の土壌があまりにも違うとしたら同じどころか、かけ離れているんじゃないかって思うんです。(同じにする必要もありませんが)

僕の肌感の話しなので、あてにはしないで下さい。“多様性”だと連呼すればするほど、なんだか窮屈な社会になっているんじゃないだろうか。特に、民族や文化や言語が混ざり合っていない日本では、“多様性”と言えば、心身の〇〇障害などを強調したものになりがちだと思うんです。もちろんそれに対応する専門家などによって、救われ助けられている方々がたくさんおられるのも事実です。が、強調されればされるほど、人々の“仕分け”が細かくすすんじゃって、社会の窮屈さにつながってんじゃないかって‥。


考えごとにふけっていたところ、本日は午前中、富岡保育園の保育現場ど真ん中に参加させてもらいました。

目の前ではCDの音楽(私は最強)にのせて踊っている子ども。その側には、その音楽にのってピアノを弾いてリズムをとっている子ども。さらには、45度視線をずらすと、水着に着替えたものの肌寒かったのか、まずは塗り絵をしている子どもたち。その側では、最近つかまり立ちから一歩二歩と歩き出した子どもが紙袋にブロックを入れてどこかへ。そこから視線を伸ばすと、お母さんと離ればなれになって寂しくなっちゃった子どもをおんぶであやしながら、次に登園してきた親子を笑顔で出迎える先生。

考えごとにふける間もなく、次々と連続的にたくさんのドラマが展開される“保育現場ど真ん中”には、細かな仕分けもなく窮屈さを感じることはありませんでした。富岡保育園は今日も“平和”です。

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ど真ん中
こちらも、ど真ん中
そして、こちらも、ど真ん中
2023-05-24
風景に化けた大人たち

縁側で“いりこ”を、むしゃむしゃと食べている子どもを見ると、どこかで「昭和かよっ!」ってツッコんじゃう自分がいます。米印をつけますと、おやつのメニューに“いりこ”を提案したのは、その自分ですがね。

ちなみに“いりこ”って、「カタクチイワシ」って魚を煮て干したものなんだそうでね。カルシウムなんかは、牛乳の20倍⁉︎みたいですよ。他にもミネラルだとかも豊富で、塩分も摂取できますので熱中症対策にはもってこい。我ながら、良い提案をしたなと思っています。(詳しいことは栄養士に聞いて下さい。)


さて、「昭和かよっ!」ってツッコんじゃう自分が、もう1人いたことも記しておきます。縁側から45度ほど視線をずらして見える(ずらさなくても、そのままでも見えます)風景に、つい。

お庭の、何本か横たわっている巨木のうちの1つに、1つの群れを見ました。群れの中心には体の大きな小学生の男の子。となりにも、それは長身の小学生の男の子。2人の少し声変わりがはじまった低い声での雑談に、そぞろそぞろに、他の子どもたちが集まってきました。小学生になりたてほどの女の子が2人、3人。そして5歳や4歳くらいの保育園の子どもたち。群れが、より群れてくると、2歳や3歳の子どもたちも集まってきました。

すこし離れていたところから見ていたので、群れの会話の詳細は分かりませんが‥群れの中心あたりからはニヤニヤ(ニコニコ)した表情と低い笑い声。集まっていた周りの子どもたちも、群れの中心へ興味をもった表情から、いっしょに笑う、そんな姿を目にしました。

「昭和かよっ!」と、ツッコんだ矢先に、「幸せかよっ!」とも、ツッコんじゃいました。

こんな風景、なかなかあるもんじゃないと思うのは自分だけでしょうか。年の差や、地域の違い(笠岡市の中でも住所が違う)をこえて、談笑し合う子どもたち。声変わりのはじまった男の子に対して、保育園の子どもが「チビ!」なんて戦いを挑んじゃうのですが、声変わりのはじまった男の子は笑って付き合ってくれる。

なんで、なかなかあるもんじゃない風景が、そこにあったのか。これは、その風景に化けていた(馴染んでいたとも言えそうです)大人の存在が要因の1つなんじゃないかと思うんです。

保育園の先生もいましたし、保護者の方もいました。どの大人の立ち振る舞いであったり、かもしだす雰囲気もが、子どもたちにとっては“心地よい”もので、だからこそ安心して群れを作れたんじゃないでしょうか。


昨今「環境を通した保育実践」が強調されています。環境と言っても、モノやコトなどさまざまにありますが、やはりその主だったところではヒトなんだと思うんです。どのようなヒトの中で子どもたちが育つのか。とっても大事なことだと思います。“心地よい”ヒトの中では“心地よく”育つものだと、そう自分は思っています。

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群れ
2023-05-23
富岡保育園は富岡東六丁目の一人

岡山県笠岡市富岡北地区には、「富岡東・富岡中・富岡西・大磯」の小字(こあざ)があるんですね。そして、さらにその小字の中にも、例えば富岡東には「六丁目・常夜燈・坂の上・坂の下‥」などの呼び名がある、ようなんです。

昨日、富岡北地区まちづくり協議会総会に出席した際に、行政協力委員会の方などの名簿に記されていた地区名を見てですね、「へぇ〜。こんなに地区名が小分けにされてんだ〜。」って思ったわけです。

昨年度の活動報告や監査報告、また今年度の予算案など、滞りなく審議がなされていったのですが‥個人的には、「総会に出席される方たちに“顔見知り”の関係である方が増えてきて、嬉しいないぁ。」との感想を持ちました。

少し前までは、ほとんどが“はじめまして”の関係で、どこかよそよそしいものがありました。いくらその地域の保育園に何年勤めていようと、住人ではないんですから、よそよそしいくらいの距離感で当たり前なんですよ。ただ、まちづくり協議会のメンバーに入れてもらって、休みに草刈りをしたり、諸々のイベントの計画や準備をいっしょにしていく中で、少しずつ住人としての距離に近づいてきたんじゃないかなって。その象徴には、道路などで車ですれ違うものならば、互いに手を挙げて挨拶したりするんです。田舎あるあるとして、よそよそしい関係では車ですれ違っても手を挙げて挨拶なんかはしないんですよ。


会長さんが常々口にする、「地域のみんな、一人ひとりが主役であるまちづくり」を目指す、富岡北地区まちづくり協議会。

目指すまちの姿は『いきいき明るく 未来へつながる富北!』として、“みんなの顔の見えるまち・健康で安全安心なまち・歴史文化と豊かな環境を未来へ”を目標に活動します。

具体的な活動内容としては、「まちづくり計画作成、徳民於賀神社秋祭、納涼夏祭り、敬老会、そうめん流し、ラジオ体操、富北フリーマーケット、趣味千道場、いきいきサロン、百歳体操、危険箇所の確認と改善、見守り、防災講座、要介護者のリストづくり、特殊詐欺交通指導、困ったことの相談、田んぼの生き物観察会、歴史探訪ウォーク、ふるさと富岡文化講座、我が家のお宝、公園の整備、花壇の整備、里山再生プロジェクト、応神山登山道整備、たい肥づくり、空き家調査活用」などがあります。

みんなが、できる範囲で、すこしずつ、短期的にであったり、長期的にであったり、また継続的にであったりで、まちづくりに関わり合える関係が、まちを良くすることにつながりますよね。そして、もちろん富岡保育園も社会福祉法人として、その中の一人です。

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2023-05-22
富岡北地区まちづくり協議会総会

“ポッキンアイス”をご存知でしょうか?“チューチューアイス”と呼ぶ方もいるかもしれません。長細い容器に果汁エキスを凍らせたものです。もう少し詳しく言ってみると、ちょうど真ん中あたりの割れ目を目がけて“ポッキン”と折ることができる長細い容器で、“チューチュー”とすったり、ガジガジと噛んだりしながら食べるアイスです。

この“ポッキンアイス”を、来月、富岡保育園の3時のおやつタイムで出すにあたり、僕はいくつか妙な不安要素をあげました。「1本は多すぎるのでは⁉︎」「折った先から氷が溶け出て、手がベトベトになるのでは⁉︎」

冷静に考えれば、1本と言ってもたいした容量は無く、手がベトベトになれば洗えばいいだけのことなのです。なのですが、妙な不安要素をあげた僕には“ポッキンアイス”をめぐる、妙な思い出がつきまとっていたようで、冷静でいられなかったのでしょう。


幼少期には、暑い時期になると家庭で“ポッキンアイス”をよく食べていました。よく食べていたと言っても、基本は“ポッキン”と折って2人で分けることが暗黙のルールなわけです。きょうだいでよく分けて食べていました。

分けて食べると簡単に記しましが、そう簡単なものではないんです。“ポッキンアイス”の形状を、がんばって説明しますと、長細い容器の端には小さな持ち手が付いています。ただ反対は丸みを帯びた形状で小さな持ち手は付いていないんです。

実はこの“持ち手”が僕にとっては大事な要素なわけです。なんたって“持ち手”にも果汁エキスが少しだけ含まれているのですから“持ち手”が付いている方が若干アイスの容量が多く感じるんですよ。分かりますかね?つまりは、“ポッキン”と折って、半分になった“ポッキンアイス”の、持ち手がある方を狙うんですよ。

ただ、狙うと言っても、そう簡単にいくもんじゃないんです。たいてい姉と分ける場合は、“ポッキン”と折る権利は姉にあるんです。逆に妹の場合であれば僕にあるんですね。なので、姉と分ける場合は姉の器量次第になりますし、妹の場合であれば僕の器量次第になるんです。が、しかし、折る権利があるからと言っても油断はならないんですよ。なぜかって、“ポッキン”とピッタリ真ん中で折れれば良いのですが、時々、しばしば、稀に、いくらかの確率で、真ん中からズレて“グニャン”って折れることもあるんですよ。すると折れた先がビロビロになっちゃったりして食べづらいったらありゃしないことになるんです。


たぶん、本日のブログ記事をお読みになった方のほとんどが、「ポッキンアイスごときで、そんなにツラツラと熱弁しなくても‥。村上先生の器がよっぽど小さく思えますよ。」なんて感想をお持ちになったかもしれません。

まさにその通りで、姉と妹は何ら気にしておらず、僕だけが1㎝にも満たない持ち手にこだわっていたのでしょう。つまりは1㎝にも満たないものにこだわってしまう、よっぽど器の小さな人物だということに間違いはなさそうです。

そして、そんな人物だからこそ、来月の3時のおやつタイムに“ポッキンアイス”をめぐる、なにかしらのトラブル⁉︎アクシデント⁉︎争い⁉︎が起きることを期待していることを添えておきましょう。1㎝にも満たないものにこだわる、僕の仲間がいれば、おもしろいんですがね。

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※本日5月21日日曜日10時から、富岡会館にて、富岡北地区まちづくり総会が開催されます。詳しい内容は後日ご報告しますね。

審議中
2023-05-21
きょうは どこで たべようかな

昨晩、久しぶりに地元の小料理屋(寄島町「漁八」)へ。たいていカウンターの“左端”に腰をすえるのですがね。ちょうどテレビ(主に野球中継)も見えますし、オーナーの調理する姿(お寿司を握ったり)も見えますし、気に入っているんですよ、ここの“左端”が。生ビールを飲んでいるところに、常連のおじちゃんが、たいていカウンターの真ん中あたりに腰をすえるのですがね。僕とは二席分ほど離れているのですが、ちょうど適当な会話をするにはもってこいなのです。(昨日は、「広島のサミットにお呼びがかからなかったから、ここでサミットをするかのぉ。」なんてね。)


ブログ読者の皆さま、『自分の家の、あのお店の、あそこの、あの場所で、あのように食べると、とってもいいんだよね』って、ありますか?

近頃の富岡保育園では、0歳児から5歳児まで、もちろん保育者も含めて、1つのランチルームと1つの縁側で、わいわいと食べています。ちゃぶ台や長机が点在されていて、自分の好きな場所や友だちと食べているんです。たいてい赤ちゃんにちかいくらいの子どもからお腹が減ってきて食べていますが、その赤ちゃんのお世話をしたいお年頃の友だちも、早くに自分の遊びを切り上げて一緒に食べるなんてこともあります。だいたいですが、11時30分くらいから13時すぎくらいをメドにしていますので、12時30分くらいまで遊んでは食べ始める子どももいます。

以前までは、各年齢別の各クラスで一斉にいただきますと、ごちそうさまをしていました。それ以降は、0.1歳児、2歳児、3.4.5歳児の3つのグループに分かれて、一斉まではいかないまでも、だいたい揃って食べていました。またそれ以降は、その3つのグループ内で、だいたい揃うところを、少しずつ少しずつ、ひとりひとりに合わせるようにゆるめていきました。

そのような過程を経ながら、現在は、大きなスペースと、長い時間の中で、「いつ、どこで、だれと、どのように、食べるか」なんてことを考えることがたくさん出来るように、特にグループ分けもせずに保育実践が行われています。


賛否両論はあると思うんですね、ちいさな子どもがあっちゃこっちゃすると、食べこぼしは当然ありますし、立ち歩く場面なんてのもありますし。「もっと、ひとりひとり細やかな配慮をするべきだ!」なんて意見があってもおかしくないと思っています。けれども、現場保育者でない、第三者としての立場でワンコインランチなどに参加してくださる方からは、そのような意見よりも、「わいわい食べることができて“楽しかった”です!」なんてお声が大きいのです。

そもそも、僕たち人類にとっての【食べる】とは?生きていくために栄養補給として必要不可欠なのはもちろんなのですが、それだけじゃないと思うんです。みんなで、わいわい“楽しく”食べることで“社会性”を培い、それが脳の拡大化につながり、そして今に至っているんじゃないでしょうかね。


ひとりの女の子が、気に入っている絵本「きょうは どこで たべようかな~長崎真悟~」の、あとがきにはこのような一説が綴られていました。

「食事って、食べる物もたいせつですが、食べる場所や状況がとても大事だなあと思っています。眺めのよいすてきな場所や、自分が落ち着ける場所で食べれば、ごはんがよりおいしく感じますし、ひとりでのんびり食べるときと、みんなでわいわい食べるときでは、それぞれ違ったよさがあります。この絵本はねこがお弁当を作りながら、どんなところで食べようかとあれこれ考えるお話です。みなさんもねこといっしょに『自分のお気に入りの場所はここだな』とか、『いつかこんなところで食べてみたいな』などと、いろいろ想像しながら読んでいただけたらうれしいです。」


最後にもう一度尋ねてみますね。ブログ読者の皆さんにとって「食べるとは?」

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2023-05-20
濃い尿が出たら要注意

ここのところ暑い日が続いていますよね。身体が暑さに慣れていないこともあって『熱中症』で倒れている人もチラホラいるとのニュースを耳にします。

“喉が渇いた”という時点ではすでに脱水の症状があるそうです。ですから“喉が渇く前”に水分補給をすることをオススメします。

ちなみに“喉が渇く”といったサイン以外にも“濃い尿が出たら”というサインがあることもお伝えしておきましょう。尿の色が濃かったり、尿量や排尿回数が少なかったりするのは、腎臓が働きている証拠ですが、水分不足のサインでもあります。

「人は水でできている」なんてキャッチコピーがあるように、僕たちの身体の60%は水分なんですね。水分が減ると、めまいや頭痛、吐き気、意識障害やけいれんなどが起こり、命の危険にもつながります。

僕たちは、たいてい1日の食事で約1,000㎖の水分を摂取します。そして約200㎖の水分が身体の中で作られます。さらには飲み物などを合わせると、約2,000㎖の水分を摂っています。

一方、皮膚などから約900㎖が蒸発し、排便で約100㎖が身体の外に出て、残りの余分な水分は尿になります。1日の尿量は1,000㎖程度。腎臓が尿量を調節して、身体の水分量を一定に保っているんです。

食欲がないと十分に水分補給できず、下痢や発熱、発汗により出ていく水分量が増えれば、身体の水分はすぐに不足してしまいます。

なので、くどくどと説明しましたが、とにかく体調を崩したくなれけば【こまめな水分補給と適度な塩分摂取】を心がけましょう。

※参考文献「健~2023.5月号」


ちなみに、水分不足が原因の1つとして起こるものとして『便秘』もあります。(便がスムーズに出ない状態です。原因は他にもありますが。)

便秘がひどくなってしまうと、腸閉塞を起こしてしまったり、虚血性腸炎になったり、出血性直腸潰瘍、直腸粘膜脱症候群になったりと、とにかく良いことはありません。(雑な説明ですみません。)

便秘改善には、【水分補給】の他に、食物繊維の摂取や、適度な運動などもありますが、病院への受診も検討しても良いかもしれません。

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2023-05-19
リーダーはユーモアが必要不可欠

滋賀県南草津駅から徒歩10分圏内にあります「ののみちこども園」での見学会を終え、ただいま新幹線に乗り込みました。

はじめて行く場所って“はじめて”ってだけでも心が躍るじゃないですか。草津市って、7万人くらいの人口から、あれよあれよと14万人規模の街になったんですね。京都駅から快速電車で20分もかからない、いわゆるベットタウンってやつです。南草津駅周辺には高層マンションが建ち並び、お子さんを乗せた2人乗り自転車をたくさん目にすることができました。(駅周辺では徒歩道と自転車道を分ける看板がありましたよ。)

そんな街にあって、街の歴史をつないでいる“お寺”という存在から、社会貢献として法人をかまえておられる「ののみちこども園」に見学に行かせてもらいました。お寺(浄土宗)の理念を最大限に活用するとともに、保育者や園児、保護者が、その理念を日々磨いておられることが「ののみちこども園」のコミュニティを守っているんだろうなと、強く感じました。

※宗教法人、そして社会福祉法人、ともに“公益”法人であることを強く意識し、絶対に私物化しないという毅然とした想いに、深く共感し感動もしました。


このたびの勉強会には、北は北海道、南は熊本から全国津々浦々の先生方20名が集まりました。意見交換時間での、各先生方の想い。藤森平司先生が提唱する「見守る保育」をキッカケに保育実践を変えていった、その様々なる想いが熱くこだました中に、このたび身を置けたこと本当にありがたく思っております。

※ののみちこども園の先生方、細やかな、また丁寧なおもてなし、誠にありがとうございました。お陰様で気持ち良く学び合うことができました。


他園を見学したり、また他園の先生方と意見を交換することは、富岡保育園・クレヨンKIDSの【現在地点】を知るヒントにもなっています。僕の任務としては、現在地点を仲間に分かりやすく伝えること、そして軌道修正が必要であれば後押しをすることだと思っております。

※村上が見学や意見交換をする、全国津々浦々の園の情報を知りたい方は、村上までお問い合わせ下さい。写真などは守秘義務などに基づき公開できませんが“おしゃべり”で、どうにかこうにか伝えようと思いますので。

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意見交換会
2023-05-18
副園長村上、滋賀県“初”上陸

滋賀県南草津駅に到着しました。“草津”って響きに、ついつい日本三名泉の“草津温泉”を連想したのは僕だけでしょうか。小旅の疲れを癒してみようと思ったところ、僕の連想した“草津温泉”は群馬県でした。勘違いと言いましょうか、思い込みと言いましょうかね。

さて、ここのところ新幹線やら地方電車に乗る機会を与えてもらっている身として、心地よく感じるものがあります。それは、その地方ごとの“方言”です。あのウイルス渦では、車内は基本“黙”空間でした。ただ、あれがあれになったことにより、少しずつ“会話”空間が許される空間になってきたんですね。京都から琵琶湖線に乗り換えた頃には、「むっちゃ、おもろしいやん!」と、学生が談笑し合う場面に遭遇しましてね。独特のイントネーションなんかに癒されてみたものです。


本日から、富岡保育園も所属する見守る保育を実践する「ギビングツリー」の有志のメンバーの方々と、滋賀県草津市ののみちこども園にて共に学んでまいる所存です。ののみちこども園は、隣にお寺もあることから、地域との交流、そして「公共」に対しての意識が根づいている園という前情報をもらっています。また臨床心理士の方などとも連携して多様な子どもたちの受け入れにも積極的のようです。

富岡保育園に所属する身として、笠岡市内の地域との心構えであったり、また少子化が進むなかでの多様な子どもたちを受け入れるヒントを得る絶好のチャンスだと思っています。

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昨日、富岡保育園の学区にある笠岡市立中央小学校の運動会予行演習に観覧させていただくことができました。お兄さんお姉さんたちの躍動的な姿に熱い眼差しをそそぐ子どももいれば、草むらの虫や、ダイナミックな遊具の虜になる子どももいたり。さまざまな想いが巡り、中央小学校のことが大好きになったようです。機会を与えて下さった先生方、誠にありがとうございました。そして、また定期的な交流の場が設けられるよう、また連絡などを取り合っていきたいと思います。

中央小学校の先生とも、飲みニケーションしたいなぁ。by村上

ただいま5月17日9時30分
2023-05-17
評価ほど曖昧なものはないです。

あまくみていました。(いや、感心したんです。)

classエジソン(5歳児)の、ひとりの男の子が、帰り際に、お母さんへ向けて、それは息継ぎする暇もないくらいに、しゃべりかけていました。

「あのな、ママな、あのな、明日な、小学校へ行くけんな、帽子とな、水筒とな、靴とな、それでな、9時半までにな、行かんといけんけんな、明日な、早く保育園へな‥」


実は今日、富岡保育園の学区である笠岡市立中央小学校の運動会予行演習があるんだそうで、学校の先生から観覧に呼んでもらったんですね。

そんでもって、昨日のことに、classエジソンの子どもを招集して、観覧に向けての準備物などの打ち合わせが、保育者とお昼過ぎに行われていました。

classエジソンの子どもたちが集まっている姿を見たところ、いつもより注意深いようには感じました。が、いつものお散歩に毛が生えた程度のようなものだろうと、僕のほうがたかをくくってしまっていたんです。

冒頭に登場した、ひとりの男の子にとっては、それは、一大事といわんばかりに、お迎えの時に母親へ伝えていました。

ちなみに、ひとりの男の子の心配をよそに、母親は「わかった、わかった。いつも通り(8時ごろ)来れば大丈夫じゃけん。」と答えてはいました。が、いつもにない、男の子の懸命な伝える素振りに心を揺さぶられたんじゃないかと思うんです。

付箋として、僕もその懸命さに心を揺さぶられましたし、男の子が打ち合わせの内容を全部覚えていたことに感心しました。(感心したってことは、あまくみていたんでしょう。反省です。)

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現在、8時30分過ぎ。無事に、ひとりの男の子は登園しています。さっそく虫捕りに精を出していたところに「今日、いっしょに遊ぼうやぁ。」と、大人気なく誘ってみたのですが、あっさりと断られました。

「今日、学校へ行くけん、だめー。」

2023-05-16
鉛筆の芯が刺さっちゃったら!?

日本人の約25%が、すでに新型コロナウイルスに感染していると推察する報告があるようです。4人に1人ってことですかね。ブログ読者はいかがですか。ちなみに僕はまだのようです。

感染したものの、幸いにも重症化することなく軽快した方もおられるのではないかと思います。はっきりしたことはこれから分かってくるのでしょうが、ワクチン接種により死亡率や重症率は低下しているそうです。

ただ、幸いにも重症化しなかった場合にも、油断はできないようです。新型コロナウイルスに感染した後、2〜6週間経過してから重症化する例もあるんだとか。

欧米各国では、この遅れて重症化が起こる報告を受けて、子どもの新しい病気として「MIS-C」と名付けられているそうです。(フリガナを付けますと「ミスシー」です。)

MIS-Cでは、全身の血管に炎症が起こり、心臓や脳、神経や胃腸、腎臓、気管支、肺、皮膚などへ複数の障害を引き起こすそうです。

MIS-Cの症状として、発症時にほぼ発熱が起こるのだそうですが、抗原検査やPCR検査を行っても、ほとんどが陰性になるようです。

さらに注意点として、発症者の半数以上に循環不全が起こり、命の危険を伴うこと。循環不全とは、血圧が急激に下がり、全身に血液が行き渡らなくなる状態です。ですから、MIS-C(日本では「小児多系統炎症性症候群」)が疑われる場合は、速やかに医療機関へ。

と、いった具合に、次から次へと、新しい⁉︎知らない⁉︎病気があるみたいです。すべての病気についてを熟知することはできずとも、まずは日々の自分や家族の心身の健康に対して、素直に向き合うことはできるかと思います。子どもも大人も、「しんどいときは、しんどいと言える」そんな環境を作っていきましょう。


さて、本日は知ってると安心する耳寄り情報。「鉛筆の芯が刺さっちゃったら、どうする?」について、ご紹介したいと思います。

まず、鉛筆やシャープペンシルの芯は、主に粘土と黒鉛から作られていることから(炭素成分)、毒性はありません。なので、鉛筆やシャープペンシルの芯が刺さっちゃったとしても、命に関わることはありません。安心しましたかね。

まず、刺さった芯はピンセットなどで抜いて大丈夫。芯に毒性がないため、抜き取った後は、水で軽く洗い流すだけで十分で、消毒の必要もありません。

もしも抜き取る場合に、子どもが痛がったり、出血したりする場合などがあれば、医療機関で除去してもらいましょう。

ちなみに、刺さった芯をそのまんま皮膚に残した場合、芯が体の奥深くに移動していく・・・なんてことは、ありません。安心してください。基本的には刺さった場所に残り続けます。そして何ヶ月、何年かの月日を経て皮膚の表面へと移動し、自然に排出されます。安心してください。

付け加えとして、皮膚に黒鉛が残ったとしても、レーザー治療で消すことができますので、色素沈着を気にしているようであれば、レーザー治療の選択肢もあることを教えてあげても良いかもしれません。

※参考文献「健」2023 6月号


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2023-05-15
〇〇にピンと来ない原因

少子化について。子どもが減っていることが、良い悪いの話しではなくてね。減っている社会では、子どもをどのようにあつかうのか。どんどん存外に、もしくは玉手箱にでも入れるように‥

どのようにするかを、社会全体で考えるにあたり、貴重なヒントを得たので紹介したいと思います。お孫さんとは別居の70代男性と飲みニケーションをした際のことです。

「少子化問題について、テレビや新聞で見ても、どうもピンと来ないんだよな。」

お孫さんとは時々会うのだそうですが、たいていは、おばあちゃんという存在が面倒を見るようなので、会っても若干の距離があるんですね。

また、ご近所の子どもたちが減っていることは知っていても、交流が無いために、実感するには至らないんです。


2つ考えてみたいと思います。1つ目は『まちから子どもが消えていること』です。昭和61年生まれの僕の幼少期の頃には、田舎まちであれば、公園はもちろん、道路にも、ふらふらウロウロしている子どもたちが多くいました。たいしてやることがないために、ふらふらウロウロと歩いたり自転車を転がすわけです。ですが、現在では田舎まちの公園や道路ですら、ふらふらウロウロする子どもを見かけることはほとんどなくなりました。子どもの絶対数が少ないのも原因ではありますが、それと同時に、道路には自動車の存在が大きくなり、「やれ、危険だ!」との風潮が高まっているからでしょう。またニュースなとで取り上げられる不審者犯罪などの影響もあり、「子どもたちだけで遊ぶのは、危ない!」との認識になっていることも原因にあるはずなんです。すると、『まちから子どもが消える』ので、自然と近所も含めた地域の方々との交流、ないし顔を合わせる機会は減ってしまうんです。子どもたちは、iPadなどのデジタル機器の中でしか、ふらふらウロウロすることが出来ない社会になっちゃっているんでしょう。


2つ目は『保育が“専門性”を持ったこと』について。よく「専門性を持って保育しなきゃいけません!」と声高に言っている僕としては矛盾となる意見なのですがね。“専門性”を主張⁉︎強調⁉︎すればするほど、地域社会から隔離されていくように感じるんです。専門性を持つことで子どもたちに良い影響を与えるんだろうし、保育士の賃金にも良い影響を与えるんでしょうが‥ただ想像してみて下さい。大学などの専門機関の研究所に、あなたは気軽に足を運べますか?

すごい矛盾なのですが、保育や幼児教育などに携わる機関が、専門性を主張や強調すればするほど、専門家としての地位は上がったとしても、地域社会からは遠ざかっていく、もしくは敬遠される存在になりかねないんです。


『まちから子どもが消えたこと』そして『保育が専門性を持ったこと』、この2つが、少子化についてどうも“ピンと来ない”原因になっちゃっているんじゃないでしょうか。

だとするならば、副園長村上は、富岡保育園は、とみほ村は、どのような手段を講じるのでしょうか。現代から自動車やiPadなどを取り上げる、無くすことなんて芸当は出来ません。が、【保育園の中に地域社会を作る】なんて芸当なら出来るかもしれません。子どもや保育園の先生と交流する、顔を合わせる機会を作れば作るほど、少子化問題に、社会全体が“ピンと来る”ようになるんじゃないでしょうか。

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今年度は、自然農法で畑をデザイン
2023-05-14
距離感を制するものは保育を制す

飲食店などで見かけていた、お隣のお客様との間に設けられたアクリル板ボードが、あのウイルスの緩和により、徐々に撤収されていますね。

おもしろいもので、はじめは窮屈に違和感でしかなかったものが、撤収されると、それはそれで違和感があるんですよ。違和感の正体を考えてみたところ、それはお隣との“距離感”にあるんじゃないだろうかって。

実際の距離は同じでも、感覚が近く感じるんです。一枚の透明な板があるかないかで、これほど感覚が変わるものなんだなって、あらためて知るところでした。

アクリル板ボードの他にも、例えばマスク。こちらも外すだけで、お隣との“距離感”が変わるものです。実際の距離は同じでも、心と心の感覚が近く感じるものです。(ある種、心の距離を縮めたくない場合は、マスクを装着することが賢明だということも、あのウイルスのお陰で知ることができましたが。)

アクリル板ボードやマスクの他にも、例えばオンライン画面。こちらも画面越しであるかないかで、大きく変わるものだなって。画面がなければ言えないことも、画面越しであると言えちゃうこともあったりして。なぜ言えちゃうかって、そこには会って対面した時の“緊張感”がないからなんじゃないでしょうか。(緊張感が生まれないことで、言って良いことと悪いことの分別がつきづらくなったことも、あのウイルスのお陰で知ることができましたが。代表的な例はSNSでしょう。)


ここのところ、『飲みニケーション』に、ひどく熱心なんです、僕。

最近では、某保育雑誌のイケイケ編集者や東京の某若手園長先生たち。また某市役所の活気ある若手職員たちに、某自然農の哲人たち。昨日であれば、日中は某裏千家師範。夜の部は某まちづくり協議会理事の方々。めまぐるしく、「飲みに行きましょう!」と誘ってみたりしているんです。

なぜ、こうまで肝臓やらに負担をかけてまで『飲みニケーション』に熱心であるかは“距離感”を縮めたいからに他なりません。アクリル板やマスク、オンライン画面越しではない、会って対面することによって生まれる“緊張感”を持って“距離感”を縮めたいのです。

正直なところ、会話の9割はアルコールと同じ道を辿りながら記憶から消えていくものですが、“緊張感”をともにすることで“距離感”は必ず縮まるものです。

距離感を縮めて、相手から何かを得ようなどとは、ミリ単位でも思っていないので誤解のないようにお願いしたいです。僕が理想とする【親しき仲にも礼儀のある距離感】、道端ですれ違ったり見かけたりした場合にでも、会釈であったり挨拶ができることを目指しているのです。

なんだか当たり前の“距離感”に思うかもしれませんが、あのウイルスのお陰で一般的な“距離感”は変わってしまったと言っても過言じゃないと思っています。だからこその『飲みニケーション』なんです。分かってくれますかね、ただ単にアルコールを飲みたいだけじゃないんです。(某裏千家師範とはお抹茶で飲みニケーションを行いました。お宅に突撃したことにもこころよく許して下さり、ありがとうございました。)

※矛盾していることと言えば、親しき仲にも礼儀のある距離感を目指して飲んでいるにも関わらず、対面した緊張感をアルコールがほどよく解いてしまい、記憶のない言葉が紡がれてしまいかねないこと。ある種、距離感がひどくあきかねない、飲みニケーションが諸刃の剣であることを象徴しています。


保育園の公式ホームページで、なにをそんなに飲み飲み、飲み飲みって強調しているかって、それは保育実践のヒントが隠されているんだよってメッセージでもあるんです。

「先生と園児」の距離感。「先生と保護者」の距離感。「先生と先生」の距離感。この距離感に悩んじゃっている保育園の先生方が多いんじゃないでしょうか。なぜ悩んじゃうかって、あのウイルスのお陰で一般的な距離感が変わっちゃったことを自覚しつつも、その一般的になってしまった距離感が保育実践上には上手く当てはまらないことを感じているからです。ですよね、悩んじゃっている方?

だからこそ、その当てはまらないGAPのある距離感を埋める必要があるんです。わざわざアルコールを入れなくとも、例えば「先生と保護者」であれば、お迎えに来られた時に一杯お茶を飲み交わしながらコミュニケーションをとる。「先生と先生」でも同様です。アクリル板とマスクとオンライン画面越しでない環境を作っちゃえばいいんです、早い話。

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ひどく、まとまりに欠けた文章でしたが、それだけ“距離感”に試行錯誤し、こだわることが、特に今年度(あのウイルス緩和後)の保育のキーポイントで、大事なんだなって、伝わってくれれば‥。

ほどよい距離感を、吟味中。
2023-05-13
人類の歴史に素直な保育実践です

「異年齢児保育」について、すこし整理整頓しておこうと思います。

いわゆる、異なる年齢児集団での保育だと認識されているかもしれません。同じお部屋や、活動に、5歳児や3歳児、2歳児などが混ざり合っていることをイメージするかもしれません。

が、もう1つ、異様な年齢児集団での保育との認識ができるんじゃないかとも僕は思っています。同じ部屋や、活動に、5歳児が30人ほど混ざり合っていることをイメージして下さい。この場面に「え!?異様でもなくて、普通じゃないんですか?村上先生、意識はたしかですか!?」なんて感想を抱くかもしれません。


そもそも、僕たち人類は、その700万年の歴史のうち、99%は狩猟採取民族として生きてきたんですね。定住したり農耕をはじめたのは、実はつい最近。僕を含めて学校で習った、戦国時代や江戸時代なんてものも、ホントにごくごく最近のことなんです。ちなみにスマホなんてデジタル社会なんてものは、ごくごくが言い切れないほどに最近のことです。

長ったらしく講釈しましたが、つまりは人類の進化の過程で、現代人の心身や脳は、その99%の過程、いや99.9999‥%の過程で、スマホも学校もない社会で作られたんです。

その99.9‥%の過程が、人類の心身や脳を育むことに有益であることは、読者の皆さまも察するところではないでしょうか?


たぶんこのあたりまで読み進めて下さった方の中には「わかるよ。その考え方も。だけど、今、全部の社会や生活を狩猟採取民族の時代に戻すことなんて絶対無理じゃん!いくら心身や脳に良いっていっても、無理なもんは無理でしょ!」なんてツッコミを入れてくれたかと思います。

人類の心身や脳の構造と、現代社会や生活の、その大きなギャップが、現代病といわれるものにつながっていることも察するけど、無理だと思えば察したくないところなのかもしれません。

けれども、しょうしょうお待ちください。全部の社会や生活を人類の心身や脳を作る上で最適な狩猟採取民族時代に戻すことは出来ずとも、一部は可能なんじゃないでしょうか。実はそれが心身や脳を作る土台である“保育や教育”だと思うんです。

狩猟採取民族の時代、集団は複数の家族で形成されていました。50人〜150人くらいでしょうか。そのうちで同じ年齢の子どもが20人や30人いるでしょうか。双子でも間に合わず10つ子ぐらい産まないと間に合わないかもしれませんよね。タイムスリップができないので、あくまでも推測になりますが、狩猟採取民族の時代は、異なる年齢集団で、集団が形成されていたはずなんです。そしてその集団の中で揉まれながら、心身や脳を健全に育成させていたはずなんです。


「異なる年齢児保育」について、“心身と脳の健全な育成”という観点から見ると、「人類の歴史に素直な保育」とも言い換えられるんじゃないでしょうか。

逆に、「同じ年齢児集団」については「人類の歴史に逆らった保育」とも言い換えられるかもしれません。なので、「同じ年齢児集団」を「異様な年齢児集団」と僕は考えてみたんだと思うんです。


最後に、このような僕のような考え方は、実は珍しくもなく、保育・教育業界でも、なにかの本を少しでも齧れば(かじる)知っていることなんです。にも関わらず、その異様な「同じ年齢児集団」を保育や教育の場面で扱うには、それ相応のメリットがあるからなんですね。そのメリットのキーワードは“競争”と“管理”だということは言うまでもないでしょう。


富岡保育園・クレヨンKIDSでは「人類の歴史に素直な保育」に重点を置いています。年下の子どもが年上の子どもに憧れたり真似をしたりするだけではなく、年上の子どもがリーダーシップや愛情を込めた世話などを学ぶ機会にもなっています。

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亀の飼育だらいに、人だかり
園庭で、小さな亀を捕まえたみたい
2023-05-12
やわらかいな、ぬるぬるしてるな

富岡保育園・クレヨンKIDSには、「Narrative Tree」という、現場保育者の綴るエピソード記録に近い書き物があります。“Narrative”とは日本語にすると“物語”と訳すことができます。“物語”と言えば“Story”とも英訳できますが、“Narrative”と“Story”とでは、若干のニュアンスが違うんだそうです。“Narrative”の方の“物語”は、見る人や書き手が感じることで成立する物語と思っていただけたら。書き手だけでは完結しない、まとまらない、いわゆる書き手の喜びもあれば悩みなどをぶちまけた物語だと言っても良いのではないでしょうか。

本日、紹介させていただきます“Narrative Tree”は、実はNarrative Tree初心者マーク付きの現場保育者のものです。書き物って、小説家やブロガーなどでなければ、出来れば書きたくないと思ってしまいがちかもしれません。ただですね、僕は現場保育者に対して綴ることを、背中を押すように(1ヶ月に1回程度)すすめています。(理由を知りたい方は、副園長村上までお問い合わせ下さい。※文字数に限りがあるため理由の説明は本日は致しません。ご了承下さい。)


それでは、どうぞ、お楽しみください。


title お昼ごはんは自分のペースで、楽しく!

お昼ごはんの時間、そらグループ(0.1歳児)の子どもたちを見ていると、赤ちゃん机にごはんが置かれた瞬間、ごはんに興味を持ち、自分の手でごはんの感触や温度を味わったり、ごはんを口にしては表情を変えて、美味しいと思ったり、苦手だなと思ったり、子どもならではの食事の楽しみ方がそれぞれにあって、見ていて私はとてもワクワクする。

しかし、進入園児のAちゃん(1歳3ヶ月)やBちゃん(1歳2ヶ月)は、ごはんを目の前にしても、あまり興味を示さなかった。

そのため私はスプーンにごはんをのせ、食べさせようとした。けれど、どんな方法を試しても、顔を背け、食べようとしなかったため、私は少しの時間、見守ることにした。

すると、他のそらグループの子どもたちと同じように、自ら、白いごはんを手で触ったり、口にしたり、お汁に手をつっこんだり、お椀をひっくり返したり‥さまざまな方法で、ごはんの味や感触、温度などを味わっていた。

私はその様子を見た時、AちゃんとBちゃんは、きっと「ごはんは、やわらかくて、おいしいな」「おしるは、ぬるぬるしていて、すこしあたたかいな」と感じているのではと思った。

この出来事から、はじめから保育者がスプーンにごはんをのせ食べさせるということは、子どもにとってはごはんの味や固さ、温度などが分からないままに、すこしの不安や抱くものではないかと考えました。

お昼ごはんの時間、無理に食べさせようとするのではなく、子どものペースに合わせて、楽しく食べることができるように見守ることが大切だと実感しました。

どの年齢の子どもに対しても、苦手な食べ物は無理強いせず、食べようとした頑張りを認めたり、すこしだけでも食べることができたら、しっかりと褒めたりしていきたいと思う。

完食できなくても、今日はひとつ、明日はまたひとつ、と少しずつの積み重ねで食べることができるようになればそれでいいのではないだろうか。

私は子どもと関わる時に「自分が子どもだとして、保育者にこうされたらどう思うか」を、よく考えるようにしている。

「苦手な食べ物が出た。食べなければ先生に怒られてしまう‥」と、おびえてしまうのではなく、「友だちや先生と一緒にごはんを食べることができて楽しいな!この野菜苦手だけど頑張って食べてみようかな」と、思えるような、そんな子どもへの関わり方を日々学んでいきたい。


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※過去Narrative Treeを読みたい方は、富岡保育園までお越しくださると閲覧できますので、お気軽にお問い合わせください。

2023-05-11
トマトになる前のトマト

「トマトになる前のトマト、あげる。」

初々しい黄緑色のミニトマト片手に、ひとりの女の子が、ある男性に近寄りました。

「ありがとう。“トマトになる前のトマト”かぁ。かわいいね。もらっとくね、ありがとう。」


この会話のやりとり。昨日見学に行きました「Cha Cha Children Higashitoyoshima」の園長先生と、お庭で遊んでいた子どもとのやりとり。ちょうど、園内を僕に案内しているところにやってきたんですね、その女の子は。

「“トマトになる前のトマト”かぁ。おもしろいこと言うな〜。あの女の子は、よくあぁいうこと言うから、よく見ていると、ほんとおもしろいんですよ。」と、僕に感想を言ったようで、おもわずこぼれたつぶやきのように、園長先生は述べられていました。

こちらの園長先生を知るうえで、上記のやりとりは非常に役に立つと言いましょうか。子どもや先生の姿、園内で起こる出来事に対して、細やかに気付き、感動されるのです。“トマトになる前のトマト”を大事そうに手で包みながら、案内をすすめて下さってはいたのですが‥偶然にも、用務員さんと子ども集団の様子がおかしいことに気づかれたのですね。

なんと、園沿いの道端に小鳥が弱っているところを、用務員さんが救出したようなんです。集まる子どもたちの表情はそれは複雑であるのですが‥駆けつけた園長先生はというと、小鳥の心配はもちろん、その複雑さに寄り添いつつも、子どもたちをしっかり観察しながら奥底ではわくわくしているところもあるように思えました。『なんだか、ドラマが起こりそう』だと、感動屋である園長先生は思われたのでしょう。


Cha Cha Children での環境設定には、園長先生の感動屋な部分が随所に反映されているように思いました。玄関入ってのエントランスには、1日のはじまりがわくわくする仕掛け、陽射しを照らす鏡、物語をかきたてる花壇。感動屋である園長先生の想いを受けた保育仲間たちが、“ひとりひとりを大切にする”ための工夫を、丁寧になさっていました。

印象的であったひとつとして、玄関前のお花の世話などを黙々と謙虚にされていた女性。あとから聞くところ、保護者さんだったみたいなんです。また花壇などのお手入れや水やりを子どもたちとしていた方は、看護師さんでした。職種などの垣根にとらわれず、自分の好きなことやりたいことができる環境作りがとても魅力的にうつりました。

Cha Cha Children Higashitoyoshimaの園長先生をはじめ、先生方、子どもたち、保護者様、素敵な時間をありがとうございました。あるお部屋に飾られていた、300のセミの抜け殻には脱帽してしまいました。今後も学び合える保育仲間としてお付き合い宜しくお願い致します。


さて、本日は富岡保育園ではどんなドラマが起こるのでしょうね。わくわく。

ちなみに10時頃より、自然農に詳しい、すずきさん、いけださんと夏野菜を植える活動が予定されています。ご興味ある方は参加自由ですので、お気軽にどうぞ。

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2023-05-10
村上、東京行脚中です。

コンクリートの外観からは、それは予測も出来ない、畳、襖、障子を随所に扱い、多くの段差が施された建物「うらら保育園~新小岩~」を、昨日見学させてもらいました。照明なども、太陽光を基本とした具合に調整されていたり、「人間らしい暮らし」が最大限に引き出される環境が、その全てが記せないほどに整えられていました。ひねくれ者の筆者にしては、自分でもおかしいほどに、非常に感激してしまったのです。とにかく、園内のどこにいても、それは溢れてしまい、ニヤニヤが止まりませんでした。

ニヤニヤとした表現は、誤解を誘ってしまいそうですが、本当に感激したのです。それは、空間環境だけにとどまらず、すれ違う先生方や子どもたちの姿にもです。コンセプトのうちの「長屋暮らしの子だくさん」たる雰囲気そのまんまなんですよ。はじめてお会いするにも関わらず、非常に心地の良い距離感なんです。距離感とは、何メートル何センチなんてものではなく、言葉であったり表情や振る舞いをイメージして下さればと思います。


このたびは「うらら保育園」の園長先生、そして都内の若手園長先生と雑誌の編集者とで『こども基本法』をどのように具体的に実践におとしこむことができるかを討論しました。正直なところ、僕は勉強不足で話しについていくことに必死ではあったのですが、討論の場でひとつ学んだことがありました。それは「わかった“フリ”をしないこと」が、討論の場では質の良い質問につながるということです。

ちなみに話しは、超少子高齢化や不適切保育などにも及んでいくのですがね。各園で『当事者意識』あるコミュニティづくりをするにあたり、問題や課題に対して“境界線をなくす”ための仕掛けとして、こども基本法などの勉強に加え、その保育者自身の“感性”を磨き、共有していくことの重要性が説かれていきました。

ここは、これからの保育園というコミュニティづくりの、キーポイントにもなるだろうと思うのです。保育者に限らず、園児や保護者たちも含めて、その場に集まる人たちが“感性”を磨くことができ、そして共有できる場所こそ、これから求められる保育園なのではないかと。


まだまだ綴らねばならない学びはあるのですが‥“心地の良さへの感激”にて、言葉ではなく僕の感性のうちに「うらら保育園」での学びを浸透させたいと思います。うらら保育園園長先生、また職員の方々や園児たち、たくさんのヒントとなる資料の提供、またひとつひとつの丁寧なアドバイス、誠にありがとうございました。次回は、その自慢のお昼ごはんを食べに行きたい!と厚かましくも思っていますので、宜しくお願い致します。


それでは本日は、東新宿駅から徒歩のうちにある「Cha Cha Children Higashitoyoshima 認定こども園」に、これからお邪魔してきます。同世代の園長先生の、その、ほとばしる情熱に触れてきたいと思います。

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富岡保育園前の横断歩道です。
2023-05-09
ワンコインランチは基本平日です

「菜の花の沖(二)~司馬遼太郎」によると、江戸後期、今からざっと250年ほど前、海をはしる船は、その船頭の“かん”が大きな頼りだったそうです。天候などは、それぞれの湊にいる、それに詳しい者の“かん”を情報に。航路などは、船から見える陸地の山々の情景を情報に。荒れゆく海を渡りながら湊に近づくころに、目印となる山は“神”のように崇拝されていたんだとか。スマホであったり、地図のナビゲーションであったり、また船の速度を測るものなんてものも無い時代に、その“かん”は非常に研ぎ澄まされたものだったのでしょう。


比べるまでもありませんが、250年経った現在。僕は“かん”なんて、どこゆく風だと言わんばかりに、新幹線のぞみ号に乗り、東京に向かっています。小説を読みながらでも、うとうとしながらでも目的地に着くんですから、今の時代は。ただ、窓から見える景色に、崇拝したり敬意を持つといった感情は生まれにくい、そんな時代です。

さて、本日は東京都葛飾区新小岩駅から数分にある「うらら保育園」への見学に向かっております。経緯をざっと述べてみると、昨年度出場した社会福祉ヒーローズに取材に来られていた雑誌(遊育)の編集者(フジさん)のお誘いで実現した見学会なんです。さらに言えば、フジさんと“保育の質を向上させるためのヒントを得る旅”に出かける、スケさん、べぇくん(若手園長先生たち)を加えた、熱々のメンバーとなんですよ。

僕はたいした“かん”は働きませんが、この熱々のメンバーたちとの会は、間違いなく新しい学びが得られる(もしくは作る)と“かん”で確信しています。


東京駅から総武線で新小岩駅を目指すにあたり、快速電車に乗りました。電車内、目線が注がれる場所には全てモニターがあるんですね。広告動画がひっきりなしに流れています。岡山県の山陽本線を走る在来線内に貼られているポスター広告なんてかわいいもんですね。目をひく文字群に、その業界のプロの業を感じるところもありますし、東京と岡山県の笠岡市では住んでる世界が違う節が、じわじわと感じるところもあります。でも、だからこその、岡山県の笠岡市だからこそ作れる世界があるんじゃないだろうか、とも思うんですね。

ブログを綴っているうちに、新小岩駅北口、喫茶ルノアールに入店しました。駅前の喫茶店ではありますが、昭和風情と言いましょうかね。お客さんのほとんどは、おじいちゃん、おばあちゃん。スマホなんて見てるのは僕くらいで、ほとんどの方が新聞紙をひろげて珈琲をすすっていますよ。窓越しに見える看板には大衆食堂や大衆酒場なんてものが多いんです。東京でも、東京内で生き抜くために作った、あるいは守っている街並みがあることに、さっそくある種の学びを得ているところです。

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※ワンコインランチは基本平日のみとなっています。土・日・祝日はお休みとなっています。ご了承下さい。

2023-05-08
【番外編】筆者の語られない一面

※本日のブログには保育や幼児教育、ためになる知識や情報の類いは一切記載されておりません。ご了承ください。



犯罪加害者などの過去、たとえば幼少期や学生期の姿をテレビなどで報じられることに、筆者は不快感を示す。その姿はある一面を切り取ったものであるはずなのに、当人の全ての評価であるかのように映るからである。(加えて、たいてい野太い編集された怖い声色を使うことも、情報操作されたように感じ不快を助長させるものである。)


筆者の場合、ここのところ地元新聞やYahoo!ニュースなどで自らを報じて下さることに、感謝や喜びもある反面、不快とまでは言わないが、誤解を招いているであろうことに、およそ戦々恐々としたところがあります。(つまりは、とても面倒な性格だということです。)

いつぞやのブログで記したかもしれませんが、3歳半の頃にコマ無し自転車で町中を乗り回す、その以前。三輪車を乗りこなすことは出来なかったそうなんです。これには注釈を付ける必要があって“前方に”乗りこなすことが出来なかった、何度教えても“逆さま”にペダルを漕ぐんだそうです。このあたりの記憶はまったくありませんので、家族談から記しております。ちなみに、現在は声がかすれるほどに喋り散らしていますが、3歳を超えるまでは、一言も喋れなかったそうです。(喋りもしない、ペダルを逆さまに漕ぐ、このような姿に、祖父が心配して病院へ連れて行ったのだとか。)

また、現在勤め先でトイレトレーニングなどに寛容派であることは、自らの過去が影響しているのかもしれません。小学校5、6年生くらいまでは、よく布団に世界地図を描いていました。たいていトイレに行く夢を見ると、布団があたたかくなっていくわけですよ。

朝、おもらしをしながらも、小学校へは意気揚々と通っていたはずです。小学校時代は“おもしろい”がクラスの中での立ち位置を決めている節がありました。学校の先生の話しを遮ってでも、クラスのみんなを笑わせることにフォーカスしていたのかもしれません。学級委員や班長などにも積極的に挙手もしていました。放課後には、野球やサッカーなどのスポーツの醍醐味にも進んで参加する反面、アナーキーな友人、つまりはクラスの中で目立ったり多数派でないながらも非常に面白味のある、そんな友人とバトル鉛筆などに興じたりもしていました。(バトル鉛筆とは、バトル要素の文字が記された鉛筆を転がし合って対決する遊びのことです。)

そんな“おもしろい”が席巻していた小学生から、思春期の脳の構造を伴う中高生になっていくわけです。クラスの中には“おもしろい”よりも、ある種の“ワルさ”のようなものが席巻していくわけです。ただその頃、混沌としていく自らは、多数派でいることからどんどん距離を置いていくようになるんです。学級委員や班長などとは無縁に、隅の隅の、その隅の少数派の“おもしろい”を楽しむようになっていきました。実は保育士を希望するようになった要因も、このあたりにあるんだと思うんです。ボランティアに出かけて、園児や先生たちに社会的価値を見出してもらったことに加えて、男性で保育士をしている方を見かけない、つまりは比較対象がいない、少数派であろうことが後押しをしたんだと思います。

20代になると、思春期時代にクラスを席巻していた友人たちが社会には馴染めず、その馴染めない空気感の中に居場所を見つけていました。これはある種の、社会人になったからといって社会の渦に巻き込まれたくない願望もあったのだと思います。人間関係に、もしも陰と陽があるのならば、20代はそのどちらの酸いも甘いも経験させてもらいました。“させてもらった”との表現には、今となってはお金に換えられない授業だったと認識しているからです。職業柄、あらゆる家庭と向き合うものですが、全てを理解することは絶対に出来ない、出来ないのですが、想像を膨らませて理解しようと努力することはできるんです。その想像に対して、20代の授業は一役も二役も買っていると自覚しています。

さて、30代での大きな転機は、癌(がん)を患ったところにある、と思いがちなのですが、正確には違うんです。癌になって出会ったり、出会い直した方々からたくさんエネルギーを吸収して、僕は1年間ほど休職の手続きをとりながらも、保育園に定期的に通っていました。給食室でお昼ごはんを食べさせてもらいながら、隣の部屋から聞こえる園児たちの声に元気をもらっていました。が、それだけではなく、当時、現園長先生と、その先代の園長先生の集まる事務所に通って、時事ネタを討論していました。この討論の時間が、僕の本当の転機だったんじゃないかとも思うんです。たいてい三者三様の意見を述べながら、先代の園長先生が本質を探っていく会話の流れにまとめてくれていました。“まとめてくれていた”との表現には、やはりお金に換えられない授業だったと認識しているからです。

本質を探りながら、園の改革をすすめていきますと、いかんせん社会の理不尽さにぶつかってしまうこともあります。理不尽に対しても、社会人の醍醐味として受け流せばいいのでしょうが‥受け流すことが多数派であればあるほど、なぜか逆の手を打ちたくなるんですね。もしかすると三輪車のペダルを“逆さま”に漕ぐ癖が抜け切れていないのでしょうか。それとも、少数派の“おもしろい”が好みなのでしょうか。理不尽さを、どうにかこうにかしたくなるんです。なぜか、30代後半に差し掛かり、非効率的な生き方に舵を切っていくことは、たくさんのお金に換えられない授業を受けたおかげなのでしょうか。


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友人や家族、仲間や先生、たくさんの出会った方たちから、たくさんの影響を受けて、現在の自分があると思っています。(自分とは、さまざまな“人間関係”の中にあると思っています。)もちろん園児たちや保護者様、地域の皆様も同様にであります。だからこそ出会いに感謝しなきゃいけませんし、それを社会に還元したいとも思っています。

今後も皆さまのご指導ご鞭撻を受ける、いや勝ちとっていきたいと思っていますので、何卒よろしくお願い致します。筆者、村上太志。

2023-05-07
散らかすのは当たり前

ゴールデンなウィークも、あとわずかになりました。保育園や幼稚園などに通われているお子さまをお持ちの方で、必ずや一度、いや二度三度と放った言葉があるはずなんです。それは‥

「もお!散らかすばぁして!片付きゃぁへんが!(散らかすばっかりして、片付かないじゃん)」

お出かけ前であろうと、ママがお化粧など支度をしている最中に、少しでも目を離すと‥玩具やら紙やらクレヨンやらが散乱しているかもしれません。

「ちょっと!あなた(父親)!ちゃんと見といてって、ゆったが!(言ったでしょ)」

なんて、お子さまが部屋を散らかしていくごとに、それは夫婦喧嘩の火種になっちゃったりしてね。

挙げ句の果てには、お出かけから帰って、夕ご飯でも食べようとするなら、離乳期であったり、また2.3歳などのイヤイヤ期のお子さまであれば、食べこぼしは当然あるでしょうし、食べ物で遊び出すこともあるでしょう。

すると、お母さま、お父さま方の疲労のピークは、それはそれは頂点に登っていくのではないでしょうか。

「ちょっと!あなた(父親)!お酒ばっかり飲んで‥ちゃんと見といてって、ゆったが!(言ったでしょ)」

※昭和風の残り香のするフレーズだったかもしれません。令和風であれば「スマホばっかりいじってないで!」が適当でしょうか。

想像するだけで、世の中のお母さま、お父さま方には頭が下がる思いですし‥ゴールデンなウィークも、その予期出来ぬトラブルの訪れで、不協和音が走り、ゴールデンでなくなる可能性もあるわけなのです。ゴールデンなウィーク終了後には、保育園や幼稚園に預けて、隙間時間を作って、マッサージやカフェなどで心身を整えて下さればと願っています。


さて、本日は、その予期せぬトラブルの訪れに対しての、一つの対処法についてご紹介したいと思います。あらかじめご了承得ておきたいことは、一つの対処法であって、完璧ではないってことです。子育てには正解がない、あるいは全部正解なところもあります。さらには1人や2人ではどうにも対処できないところがあります。(だからこそ、毎回オススメしているのは、お子さまに関係する養育者を増やすことです。たくさんの養育者で見守ることができれば、お子さまの負担と、養育者の負担、ともに軽減されますよね。)

予期せぬトラブルの1つとして「散らかす」が挙げられると思います。赤ちゃんが、四六時中、おもちゃを投げたり、落としたり‥ただ、これは赤ちゃんにとっては学んでいる最中だと認識しなきゃいけないんです。赤ちゃんは重力や距離や自分の筋力について学んでいるんです。

そして食べ物もはじめのうちは、新しいおもちゃにすぎないわけですよね。食べ物をつかもうとしてひっくり返す。片側に押し出す。ほかのことに興味を奪われ落としてしまう。となりの椅子めがけて投げこむ。

お母さま、お父さま、また保育園の先生なども含めた養育者にとっては“予期せぬトラブル”であっても、赤ちゃんにとっては“学んでいる”最中なんです。まずは、この理解をすることが対処法の1つなんです。

すると『散らかすのは当たり前である』という前提だと、養育者の心持ちや行動も多少工夫されていくかもしれません。

例えば、自分で食べようとチャレンジする赤ちゃんにどんな服を着せるべきか。赤ちゃんに急がなくてよいと示し、食べる時間や片付けの時間をたっぷりとれているだろうか。手で触ったり調べたりするであろう、また落としたり投げたりするであろう、なのでいっぺんに与えすぎずに、数品ずつ与えていこうか。

その工夫に四苦八苦、そして慣れてくる頃には、お子さまは次の発達のステージに向かっているかもしれません。養育者がゆったりかまえて、たくさん学べば(散らかす)学ぶほどにです。


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養育者(お父さま、お母さま、先生など)が、ゆったりかまえられる環境を作ることが、赤ちゃんたちとって一番メリットがあるのかもしれませんね。

2023-05-06
こどもまんなかビジネスの到来

「こどもファスト・トラック」って知ってますか?もしかすると耳馴染みでない方もいるのでは。子連れの人たちが優先的に入場できる仕組みのことみたいです。

「こどもの声は騒音でない法」の必要性が国会で話題になっていることは知っていますか?公園や保育園で“子どもがうるさい”との苦情が後を絶たず、近隣住民とトラブルになっているそうです。一定の音量を超えれば騒音であると司法が判断した例もあるんだとか。

「こどもファスト・トラック」も、「こどもの声は騒音でない法」も、もちろん子育てに携わる方たちからすれば、ありがたいものでありますがね。国が掲げる“こどもまんなか社会”を実現させる、その一歩なのでしょう。

ただ、ついつい筆者が思う節には「現代社会から“寛容さ”が失われていること」がおもむろに露呈しはじめちゃってんだなって。例えば、後ろに子連れの家族が並んでいたとして、もしも待ち切れずに泣いちゃいそうになっている場面に遭遇したなら「どうぞ、先にジェットコースター乗ってくださいな。」なんて粋な言葉が出てこない社会なのでしょう。そこには「先に並んでんだから、先に乗る権利がある。泣いちゃうのは、遅く並んだ、あなたの責任でしょ。」といった“自己責任論”強めな社会があるのでしょう。


警鐘を鳴らすまでもないのですが‥“こどもまんなか社会”の【こども】についての理解が、そっちのけになっちゃうと、僕はこれからは「こどもまんなかビジネス」が裾野を広げていくんだろうと思っています。例えば、騒音をやわらげる壁なんていかがでしょう。また大事な子どもを危険から守るために、鬼ごっこ用のヘルメットや肘当て膝当てなんてのはいかがでしょう。さらには最近の流行語を活かして「子ども主体3点セット」はどうですか?「科学的思考が子どもの未来を作るSTEM教育セット」なんてのもどうでしょうか?「東京大学式幼児教育セット」なんてのもあったら売れそうですね。


筆者のひねくれ様には、いささか問題はありそうですが、子どもは余計な知識や情報や経験がないぶん、よく分かっているんだと思うんです。それを言葉にできないにしても。「大人が何か意図をもたせて僕たちに私たちにやらせているんだろうな」ってことをです。それを意図通りに演じると、大人から褒められるわけです。「あなたには、科学的思考が身につきましたよ。偉いわね。」なんて具合にです。


“こどもまんなか社会”の意図が何なのか?本当に“子どもの育ちを守るため”であるのか、それとも国力の維持であるのか、はたまたビジネスライクなのか‥子どもは、いち早く大人の真意を見抜きそうです。

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昨日、“とみほ村だより”を近所の方々にお配りしていたところ‥「子どもの声を聞くと元気が出るわ〜。」といった有り難い言葉をたくさんお聞きしました。また先日バザーを企画して下さった方からは「売れ残ったもので、子どもたちが使えそうなものがあったら、保育園に持って行かせてな。」といった言葉もいただきました。

とみほ村の子どもには、特別な、例えば“ハーバード大学式幼児教育セット”なんてものも用いていませんし、“汚れてもへっちゃら全身防水体操服”なんてものも用いていませんが‥地域の方々の【寛容さ】の中で、子どもの育ちを守ることができています。

感謝の気持ちを、誠実さで地域に還元していきたいと思います。

2023-05-05
500円と笑顔と感謝を握りしめて

ゴールデンなウィークを、皆様いかがお過ごしですか。僕は相変わらず、早朝の富岡保育園の玄関先を掃き掃除してみたりしながら心身を整えているところです。(カッコよさそうに記しましたが、多分に二日酔いから意識を取り戻すためであります。)

さて、今日はこれから「とみほ村だより5月号~富岡保育園×富岡北地区まちづくり協議会×クレヨンKIDS ~」を配り練り歩こうかなと思っているところです。(もしもクルマからでも村上を見かけた方がおられましたら、クラクションを鳴らして下さいね。)

ちなみに、今月号はボリューミーな「とみほ村だより」になっておりまして、1枚目には各コミュニティの予定に加えて、理事長兼富岡保育園園長コラムがいつもより熱め⁉︎厚めに綴られています。(年度替わりの4月を通して変化する子どもの育ちについてを、どのように大切に見守ることができるか、順序立てて記されていますよ。)

2枚目、3枚目には、5月生まれのお友だち、また職員などの紹介が綴られています。実はこのお誕生日紹介コーナーが人気なんです。自分の子どもや孫でなくとも、その紹介文に想いを馳せて「この子ども、かわいいなぁ。」「へ〜。この先生、おもしろしいなぁ。」と、とみほ村での姿がありありと想像できるわけです。

そして4枚目は、富岡保育園のお昼ごはんメニュー(給食の献立)「太陽の台所からこんにちは」が、材料なども含めて綴られています。こちらは、僕が方々に配布する、とみほ村ファンからは「自宅の献立の参考になるんよ、これ。毎月ファイリングしてますよ。」と言われるほどです。


いかがでしょうか?こんなに推されてしまうと読んでみたくなりますよね?もしも気になる方は、村上までお申し付け下さい。(09X33715648)笠岡市内であればお届けしますし、市外などであれば郵送しますよ。

ちなみに、ゴールデンなウィーク後の、お昼ごはんメニューを、ちらりと紹介しますと‥(※印は3時のおやつ)

・8日(月)チキンライス、春雨サラダ、たまごのスープ、果物 ※かしわもち

・9日(火)肉じゃが、トマトサラダ、大根とわかめの味噌汁、ごはん、果物 ※青りんごゼリー

・10日(水)筑前煮、たまごサラダ、白菜の味噌汁、ごはん、果物 ※きなこだんご

・11日(木)赤魚の煮付け、ひじきの炒め煮、にゅうめん、ごはん、果物 ※おかかおむすび

・12日(金)照り焼きハンバーグ、和風スパゲッティ、小松菜の味噌汁、ごはん、果物 ※コーンフレーク

・13日(土)なかよし親子丼


いかがでしょうか?もしかすると食べてみたくなったんじゃないでしょうか?富岡保育園ではワンコインランチに参加することができますよ。500円と笑顔と感謝を握りしめて来て下さいね。(食材量の関係で予約をお願いしています。お問い合わせは富岡保育園ホームページTOP電話番号へお願い致します。)

あらためて、お昼ごはんのメニューを打ち込んでいますと、気づいた点があります。それは8日の“チキンライス”は、実は僕が希望したのですが(先月の御台所会議にて)その日、僕は東京へ勉強会予定でいないじゃないですか。誰か僕の分まで、チキンライスをたくさん頬張って召し上がって下さいね。ワンコインランチのご希望お待ちしております。

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2023-05-04
純粋なまでに斜めであること

筆者の青い手さげカバンには、たいてい何冊かの本が携えてある。もちろん読むためではあるのだが‥買ってしまったが、あるいは借りてしまったがなかなか読めていない、そんな類の本も、携えておくことで読んだ気になっている、そんな滑稽なところが筆者にはある。

ちなみに、現在ブログを綴りながら、ちらりとそのカバンを覗くと、「よみがえる変態~星野源~」「菜の花の沖(二)~司馬遼太郎~」「この部屋から東京タワーは永遠に見えない~麻布競馬場~」の3冊が見えた。3冊の著書たちに共通することは『純粋なまでに斜めであること』だろうか。


さて、先日のことに、富岡保育園も含まれる笠岡市の人権教育委員会に出席しました。(正式名称はもう少し長かったような)純粋なまでに斜めなスピリッツが乗り移ったかのごとく、僕はいつもの“富岡北地区まちづくり協議会”と記されたオレンジの蛍光色のジャンパーを着用して臨みました。が、これには、斜めなりな理由がありまして‥会場が学区内の小学校だったものですから、卒園児なども含めて、このオレンジの蛍光色に気付いてくれるんじゃなかろうかと。そうすれば、「あ!村上先生、学校に来てる!」ってなるじゃないですか。

これね、目立ちたいからでしゃなくて、僕の中での小学校への架け橋プロジェクトなんです。「卒園しても、ずっと気にかけているからね。」ってメッセージをオレンジの蛍光色に乗っけているんです。ふふふ、狙い通り、何人かの小学校一年生が、気付いてくれてはコミュニケーションがはかれましたよ。


さて、本題の人権教育委員会なのですが、正直どこかで違和感がずっとありました。たぶんの純粋なまでに斜めなスピリッツが筆者に浸透していたのでしょう。会長などが、会の会則についてを読み上げる中で「人権とは教育の根幹です!」と熱く語ってはいるものの、どこかで違和感が拭い去れない。学校のチャイムや連絡の放送が流れる中でも、事務局長も含めて、この会の今年度の予定や案やお金についてもつらつらと語っていかれる。その違和感の正体は、会長や事務局長も含めて、何かに迫られ急いでいるからだということは、そのつらつらさに気付かざるを得ませんでした。

その何かとは、この人権教育委員会終了後に行われる、笠岡市内の小中学校の先生が総動員する「小中一貫校へ向けた研修」だということは、筆者は帰り際に知るものでした。

教育の根幹のわりには、人権委員会は小中一貫プロジェクトのおまけの会なのかなって、ついつい純粋なまでに斜めに思わざるを得ないのは、筆者だけでしょうか。

人権委員会終了後に、駐車場へ向かう際には、笠岡市内の小中学校の先生方と、それはそれは大勢すれ違いました。なんだか何かに迫られ急いでいる、そんな雰囲気を嗅ぎ取ってしまったのも、筆者だけでしょうか。

現在、笠岡市内では、各学区において主に施設分離型の小中一貫校プロジェクトが進んでおります。小中一貫の1つのメリットである、「9年間という長い尺の間でゆったりと教育が進められる」そんなはずが、何かに迫られ急いでしまっては、身も蓋もない話しになっちゃいますよね。そしてもしも「とにかく今流行りの“小中一貫”に笠岡市もしないと、何かに乗り遅れちゃう」なんて、考えての枠組みプロジェクトであると、これほど滑稽な話しはないかもしれません。

学校の先生や、笠岡市の教育委員会の方々、その一生懸命さに、いつも頭が下がる思いであり、毎年多くの園児たちを迎え入れて下さることに、大変感謝しております。もしも、いつか、純粋なまでに斜めな教育論なんて語りたいときが来ましたら、僕も同席させてほしいです。

誤解しないでほしいことは、僕は学校の先生のことが大好きで尊敬しているということです。だからこそ、忖度抜きに腹が割りたいのです。

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※ゴールデンウィーク中に見学したい方は、村上までお申し付け下さい。しばしば、いますので。(09X 33715648)

内科検診の模様
2023-05-03
【生き抜く術】キャラ変行動

「家では〇〇なのに、保育園では〇〇なのは、なんで!?」

「保育園では〇〇なのに、家では〇〇なのは、なんで!?」

「お父さんの前では〇〇なのに、お母さんの前では〇〇なのは、なんで!?」

「お母さんの前では〇〇なのに、お父さんの前では〇〇なのは、なんで!?」

ときたま受ける質問と言いましょうかね、子育て中の嘆きに近いものです。〇〇には、何が当てはまるでしょうね。例えば「保育園ではグズをくらないのに、家ではグズばかりくうのは、なんで!?」なんてこともあるでしょうか。


先日、富岡北地区の、小学生の登校班について学校へ行きました。

(※登校班とは、近所の1年生〜6年生で編成された学校へ登校するときの班のことです。たいてい6年生の班長さんが先頭にいて、その後ろに1年生、そして最後尾に5年生くらいの副班長さんが配置されています。)

その登校班には、富岡保育園の卒園児も多く、新1年生も卒園児でした。ついこの間、在園時には、おふざけ話しもたくさんしていたのですが、登校班で歩くその表情は必死なんですね。2号線をまたぐ歩道橋を降りる階段では、副班長さんに手を繋いでもらいながら、へっぴり腰気味に1段ずつ懸命に降りていました。

さらに、学校の手前あたりで、他の登校班に出くわしますと、そこにも卒園児の新1年生がいました。班長さんに手を繋いでもらい、どこかおしとやかに笑みを浮かべ、こちらに手を振る姿がありました。でも、どこかでおかしかったんです。「保育園では、おしとやかとは無縁のように賑やかで、それでいて赤ちゃんなどの面倒をよくみてくれていた存在」だったはずが、新1年生になるやいなや‥。


“環境を通しての保育”が昨今、とても重視される背景には、子どもが非常に環境から影響を受けやすい側面があるからなのでしょう。上記の卒園児の新1年生は、小学校という新たな環境の中で生き抜くために、「おしとやかに笑みを浮かべるキャラクターを演じること」を選んだんだと思うんです。

保育園では〇〇、家では〇〇、なんて場面も、まさにその環境で生き抜くためにとった『キャラクター変更行動』の一種なんじゃないでしょうか。

お母さんの時にはスーパーマーケットでお菓子を買ってもらえないと、ひっくり返るようにグズをくるのに、お父さんの時には、ひっくり返るどころかお菓子をねだりもしないなんてこともあるんじゃないかと思うんです。(もちろん、お父さんとお母さんの立場が反転する場合もあるでしょうし。またもしかすると、買い物をする際の財布の決定権がお父さんに無いことを読んでねだらない場合もあるでしょう。)

『キャラクター変更行動』があることを理解するなら、僕たち保育者も、「A先生の時は〇〇なのに、B先生の時は、なんで〇〇なんだろう!?」なんて、子どもの姿が違うように見える場面にも納得がいくんじゃないでしょうか。さらにそれを素直に認めるなら、保育者(教諭)が行う子どもの評価も、その子どもの一側面でしかないことも分かりますよね。


PS 『キャラ変行動』は子どもだけじゃありませんよね、皆さん。僕たち大人も自分の胸に手を当てて考えてみて下さい。あなたもさまざまな環境を生き抜くために、大なり小なりの『キャラ変行動』はあるんじゃないでしょうか。

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つまりは過度に、子どものキャラ変行動にヤキモキしたり、保育者(教諭)からの評価に一喜一憂したり、なんてことはオススメしない、そんなお話しでした。

2023-05-02
本当に優しいのです、三宅さん。

「もしもし。三宅です。5月1日に、どうでしょう、いちご摘みに来ませんか?」

毎年、イチゴ狩りでお世話になっている、富岡北地区の三宅さんから、待ってましたとばかりのお電話がかかってきました。

ここ最近は、野生動物、タヌキさんやイノシシさんが、畑にやってきては作物や土を掘り起こしてミミズを食べるんだそうです。三宅さんは、「タヌキやイノシシも食べんと生きていけんしなぁ。」と、思いやりながらも、園児たちにイチゴ狩りを楽しんでほしい気持ちで、畑に頑丈な囲いをして下さっていました。この囲いを見ると、三宅さんがどれだけの労力を注がれたか、本当に頭がさがる思いになるんです。

実は、昨年度もその気持ちのこもった囲いをして下さっていました。そのお陰で、イチゴ狩りを存分にできたわけなのですが、たまたま、ひとりの女の子がその囲いでおでこの辺りに擦り傷を作っちゃったんです。

でね、今日、畑にお邪魔すると、囲いが昨年度から改良されていたんです。昨年度、擦り傷を作っちゃった付近の囲いには、竹で細工が施されてました。三宅さんは、たまたまの、その女の子の擦り傷を覚えてくれていたんです。本当に優しいのです、三宅さん。

そんな、気持ちのこもった囲いの中の畑で、本日もイチゴ狩りを楽しむことができました。摘みたてのイチゴをほおばる、その表情なんて、言葉になんない気持ちが溢れていました。子どもたちに「どう?おいしい?うまく採れるかな?」なんて問いかけても、必死なんでしょうね、夢中なんでしょうね、あまり答えがかえってきませんでした。答えは、赤く染まった口のまわりにあるのかな。


三宅さん、今年も貴重なイチゴを摘ませてくださり誠にありがとうございました。また、それまでのお世話なども含めて、大変な労力をかけられ、気持ちを込められたことに、大変感謝しております。本当にありがとうございました。三宅さんが「子どもの声を聞くと元気が出る。」と言ってくださる言葉に、子どもたちの未来に希望をつなげる、その責任の重さを感じるところです。今後も引き続き宜しくお願い致します。

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イチゴ狩りです。
改良の施された囲い
必死、夢中
2023-05-01
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