富岡保育園へようこそ!「伸びる。成る。子どもも大人も互いに伸び合い、成長し合う『大きな家』でありたいと願い、社会福祉を支えています。

富岡保育園

副園長ブログ

『子どもを子どもあつかいしない』害虫駆除業者の会話テクニック

こんにちは。午前中、マネージャーと“エアコンのフィルター”や“扇風機”のお掃除をしておりました村上です。快適に“暮らす”ためには日々の細めのお手入れが必要です。


昨日は、園庭の木々などのお手入れを害虫駆除の業者にして頂いたのですが‥(梅雨期には裏山からムカデやハチやゴキブリなどが飛んでくるんです。)

業者の方が害虫駆除の消毒をし終えて、帰る準備をしていたところ‥消毒する場面を見ていた1人の男の子(3歳児)が話しかけていたのを目撃しました。

男の子「次は、何するん?どこに行くん?」

業者の方「今日はこれで終わりなんよ。これから園長先生に“報告”に行くんよ。」

男の子「園長先生に何するん?」

業者の方「園長先生に“報告”に行くんよ。」

男の子「!?園長先生に何するん?」

(業者の方は少し間をあけて、何かを悟ったように‥)

業者の方『園長先生に「木の消毒が終わったよ」と“知らせに”行ってくるね。」

男の子「ふーん。そうなん。バイバーイ‼︎」

業者の方「バイバーイ‼︎」


男の子(3歳児)にとって、“報告”という言葉の意味が分からなかったことに、業者の方が気付いて、噛み砕きながら訳して伝えてくれていました。


一部始終を見守っていた村上は、業者の方の子どもとの会話に、保育者(養育者)として見習わなければならないポイントがありました。


まず、3歳児に対して“報告”という言葉を使ったこと。3歳児を「小さい何も分からない存在」としてではなく‼︎「自分と同等の1人の人」として向き合った結果です。

ついつい僕たちは『子どもを子どもあつかい』してしまうのですが、『子どもも1人の人』です。難しい言葉を伝えると「分からないから“考える”」ことができます。そして「考えて分からなければ、相手に聞く」こともできます。

業者の方が“報告”という言葉を使ったことで、男の子(3歳児)は、「“報告”ってどんな意味なの?」と考え、業者の方が訳し直してくれる「“報告”って“知らせる”ってことなんだ」と語彙の理解を深めることができました。


子どもの「言葉の発達」において、「養育者の語彙力」が大きく影響していることが分かっています。養育者である僕たち保育者自身が、多様な学問を学び続けることが必要なのではないでしょうか。

※ブログ読者の方、オススメの本などがありましたら村上に教えて下さいね。


2020-07-18
【鎖国】のメリットとは?

皆様1日お疲れ様です。本日のPET CTの検査結果がガンの再発は現状無しとの診断を受けホッとしております村上です。まだまだトミホクルーたち、とみほ村の行く先を一緒に味わたいんです。


さて、今年度は県外や海外研修を全てキャンセルし、研修は園内のみの方針と決定しております。

すると‥「とみほ村って【鎖国】されちゃったの?」と思われてしまうかもしれません。

【鎖国】と言えば、『江戸時代』をご想像されるかと思いますが‥実は江戸時代って、【鎖国】のお陰で、独自の豊かな文化が創造された時代でもあります。浮世絵だったりの絵なんかを見ると、同じ時代の世界の絵とは画を逸しています。


有名な教授や講師からの学びの機会は減ってしまうのは事実ですが、逆に地域の方との交流から学びを深めたり、保育者・保護者の養育者が協働して、とみほ村独自の文化を作るチャンスでもあります。


※添付写真は、本日の「お昼のお掃除時間」です。富岡保育園の園児たちは「毎日決められた当番活動」がありません。そのため「年齢ごとの決められたグループ」もありません。しかし、毎日誰かが、お昼のお掃除やご飯の準備を手伝っております。

お昼のお掃除
2020-07-17
厚生労働省からの御達し紹介

おはようございます。早番の先生方と談笑しながら園庭の掃き掃除をしました村上です。とみほ村の門をくぐると、保育者たちの温かい笑顔と言葉に「よーし、今日も1日はじまるぞー‼︎」と気持ちが改まる思いなのは、子どもも大人も一緒なのではないでしょうか?


さて、先日、厚生労働省からの御達しがありました。

「保育士等の処遇改善や保育現場の環境改善への取り組み、質の改善のための0.3兆円超の予算確保に取り組む」とのことです。


0.3兆円っていくらだっけ?と、考えこんでしまう村上はひとまず置いておいて‥


質の改善→【保育の質】の確保と向上を、僕たち保育施設は、“しなければならない”のが厚生労働省から御達しです。


そして、【保育の質】について、多層的で多様であることは明記されつつも‥日本国における全国保育施設に絶対的に言えることが厚生労働省から明記されておりましたので本日発表させて頂きます。


それは『保育の質とは何か?を問い続けること』です。

そして、問い続ける要素を3つ厚生労働省は提示しています。

■遊びの重視

■1人1人の応じた関わり

■子ども同士の育ち合い

この3つを富岡保育園(とみほ村)でも、日々問い直し続け、【保育の質】の確保と向上に努めてまいりたいと思います。


※厚生労働省の御達しの中で、【保育の質】の確保と向上に向けた取り組みの1つに、『多様な視点を得るために“開かれた”取り組みをすること』と明記されております。是非是非、ブログ読者の方も含め、富岡保育園(岡山県笠岡市富岡605)まで足を運んで頂けると有り難いです。

2020-07-16
昭和感満載の水たまり遊び

こんにちは。勤務表作りに日夜励んでおります村上です。子どもの現状と合わせて保育者の現状把握に努めるために、事務長に勤務表作りをさせて頂くことにしました。

(思案を重ねていくと、村上が現場保育者への理解不足が露呈され、とても勉強になっております。特に主婦層の保育者が「家事・育児・仕事」をこなすことへの尊敬の念が湧きに湧いている村上です。)


さて、とみほ村(富岡保育園)の園庭には‥雨が降ると【水たまり】がたくさん出来ます。

実は、水たまりができるように平らでは無く“凸凹に”計算して園庭整備をしています。

加えて、子どもたちが、あちらこちらに穴を掘りまくっているので、より【水たまり】できる寸法になっています。

【水たまり】って、子どもの遊びにはメリットが半端ないんです。(逆に、大人たちにとっては、汚れちゃったりのデメリット半端ないのですが)足を入れてチャプチャプしたり、中の泥んこの感触を味わったり。

昨日、3人の男の子(3歳児2人、2歳児1人)が、『昭和感満載の水たまり遊び』をしていました。


名付けて‥

『水たまりに足が触れないように足をどれだけ広げれるか競争』です。

見ている保育者はヒヤヒヤものですが、半分は「おもしろい‼︎頑張って広げてー‼︎」って、なっちゃう場面です。

1人の子どもが勇気を出し実行に移し自慢すると、1人、また1人とチャレンジの連鎖が起こっていきました。


ブログ読者の方は【水たまり】で、どうやって遊びますか?


チャレンジの連鎖
2020-07-15
『アツアツの人間関係』

こんにちは。“カッパと安全靴”を装着して園の玄関前横断歩道で朝の挨拶をしておりました村上です。大雨の日、保護者の方は必死で登園までこぎつけます。車のドアを開け、傘をさし“ながら”、長靴などを履かせ“ながら”、チャイルドシートから下ろし“ながら”。

(↑上記の状況を追っていくと、「子育て」は『ながら』が重要なんだな~と思っちゃいます。)


さて、とみほ村のお昼ごはんで出る「ご飯」は、虹グループ(3.4.5歳児生活グループ)のお米を炊きたい子どもが2人ずつほどで、お米担当保育者と支度をします。

本日、ちょうど「ご飯」が炊き上がって、窯に出し終えた場面に遭遇しました。

部屋はお米の良いニオイが充満していました。

そして、良いニオイのお隣には‥良い表情の子どもと保育者がいました。

しゃもじについてとれなかった「ご飯」を味見していたんです。

『アツアツのご飯』と同様に、味見をする『子どもと側で見守る保育者の関係性はアツアツ』に感じられる空間でした。



アツアツ
2020-07-14
予定は未定のオクラスタンプ

おはようございます。YouTubeチャンネル(富岡保育園付属大学)を1週間お休みさせて頂いておりました村上です。本日より更新再開しておりますのでお時間がある方はのぞいてみて下さい。

(※専門著書の紹介が主だっていたのですが、今週からは村上の経験談や現場に即した実践話をふんだんに盛り込んでいく予定です。乞うご期待)


さて、朝の8時を回ったところで、保育室内に動きがありました。休日の雨により、育ち過ぎてしまった“オクラ”を園庭長が収穫してきました。“オクラ”って育ち過ぎちゃうと硬くて食べるには適さなくなっちゃうんでよね。

そこで‼︎園庭長と、朝早く登園した子どもたちで、「“オクラ”スタンプ」の時間が始まりました。

はじめは2、3人から。そして、ぞろぞろと“楽しい雰囲気”を嗅ぎ取った子どもたちが集まって、“オクラ”スタンプは大盛況でした。


前日や、数週間前から大人が予定していた活動ではありません。たまたま偶然、梅雨期が重なりオクラが育ち過ぎちゃったので始まった、『オクラスタンプ』の時間でした。

もしも‼︎大人が先週にオクラスタンプをする予定をしていたら⁉︎食べられるオクラをスタンプにするのでしょうか⁉︎

もしも‼︎来週の予定にしていたら⁉︎


『予定は未定』だったからこそ、絶好のタイミングで“オクラスタンプ”が楽しめた本日の朝8時でした。

硬めのオクラ
2020-07-13
とみほ村メンバーズカード

こんばんは。とある大型スーパーへ買い物へ行ってきました村上です。アメリカが本社だけあって、食料品やら日用品のサイズ企画に1人驚いておりました。

スーパーはスーパーでも、「会員制」という制限を設けていることで、お客さんが“買うため”に訪れている点に村上は注目していました。※ウインドーショッピングのお客さんはほとんどおらず、下調べをして買う物を決めているお客さんが多くいるようです。


さて、とみほ村(富岡保育園)に訪れる人たち。会員制ではありませんが‥『笑顔と感謝』というメンバーズカードがあると言っても過言ではありません。

ご近所の方で週に何度も遊びに来て下さるおじいちゃん。保育者顔負けの『笑顔と感謝』を全身で表現して下さり、とみほ村内に巡らせて下さっております。

月に1度、文字遊びを提供して下さるおばあちゃんも同様です。『笑顔と感謝』が子どもたちに伝わり、多様な人たちとの交流に信頼関係を持つことができております。


ブログ読者の方を含め‥どしどし、とみほ村(岡山県笠岡市富岡605)へ、お越し下さい。『笑顔と感謝』を忘れずに宜しくお願い致します。

笑顔が巡る
感謝が巡る
2020-07-12
『地域の宝物を守ります』

皆さま1日お疲れ様です。本日、富岡保育園職員を対象にした「普通救命講習」に参加しました村上です。

詳細につきましては、今後、ブログ記事や園内掲示などで発信させて頂きますね。

(※3時間の3部構成で「心肺蘇生法、エピパン使用法、保育園内で起こりうる怪我などの応急処置、多種多様なシュミレーション実践」でした。)


応急処置などのテクニックや、知識と同じく、村上が注目させて頂きましたのは‥消防士の方の保育者への指導法でした。

ただ単に技術を教えたり聞かせたり受け身の態度をとらせない、【能動的】な活動ができる仕掛けが多々ありました。

長時間に渡る研修を考慮し、はじめは汗がしたたり落ちるほど、胸骨圧迫を実践し「身体を動かす」ことをします。そして、休憩を小刻みにとりながら、知識についても、テキストに記載している部分はサラリと伝え、実際の事例や経験上必要である部分を伝えて下さいました。


そして指導役の消防士の方から最後に‥

『地域の宝物を一緒に守っていきましょう』と熱いメッセージを頂きました。


いつ!なんどき‼︎起こりうるトラブルに、最善を尽くせる努力義務が保育者にはあります。今後も定期的にトレーニングとアップデートを重ね、保護者の方、地域の方から託された子どもを守っていきたいと思います。


手の甲で力を伝える
つまったら‼︎
2020-07-11
『水色の傘を持った女の子』

皆さま1日お疲れ様です。本日PET CT検査を受けてきました村上です。ガン治療も抜かりなく行うことが職務を全うすることであると思っております。

(※注射痕のテープを貼ったまま、とみほ村へ帰ると。会う子ども、会う子どもが「それ、どしたーん?痛かったん?」と険しい表情を演じて聞いてくれます。普段の自分と重ねたのか⁉︎また、自分の周りの大人の言葉かけを模倣したのか⁉︎村上個人としては、癒されるお声掛けでした。感謝です。)


さて、添付した写真をご覧下さい。傘を畳んで室内へ入る場面なのですが‥

水色の傘を持った女の子(3歳児)が「私、もう“大人”だから自分でできる‼︎」と言って、クルクルって傘を畳んでしまいます。となりの男の子(3歳児)は、保育者に頼みながら傘を畳みました。

村上の見解では、水色の傘の子どもも、となりの男の子も、2人とも“大人”だなと思いました。

『自分でできることは自分でする』

『自分でできないことは他者に頼む』

この2点が自立への大きな要素です。


逆に‼︎自立を邪魔する大人の要素は⁉︎

『過保護・過干渉』ではないでしょうか⁉︎

水色の傘を持った女の子に、大人が傘を畳んでしまったり。

となりの男の子に、頼まれてもいないの先回りして傘を畳んだり、また頼まれたのに「自分でしなさい‼︎」と放っておいたり。


【見守る】という言葉を、場面、場面での最善を保育者が考えることが、見守る保育の真骨頂なのかもしれません。



“大人だから”
できなければ頼む
2020-07-10
『大事なものは表に出ない』

皆さま1日お疲れ様です。園内とトイレ貼り紙をリニューアルした村上です。(※今回は王道の“みつを”さんの名言集を筆を走らせ記させて頂きました。)


ちなみに、その中の1つを紹介しますと‥

「土の中の水道管

高いビルの下の下水

大事なものは

表に出ない」


世間のNEWSを見渡すと、現在は、「コロナ関連、そして大雨の災害、そして芸能人の不倫などなど」当事者の方たちにとっては非常に困難な場面に直面していますし、また支援や応援が必要かと思われます。

しかし、世間で大きく扱われている問題以外にも、僕たちが直面している問題は多々あります。

例えば、子育てに関するものならば、「子どもが朝の支度の時にグズって言うことを聞かない」「思春期の子どもとの会話に悩む」などなど。当事者の置かれている環境によって大なり小なり問題はあります。

メディアで大きく扱われている問題に限らない。大事なのは‥「社会の問題、身近な問題を俯瞰し、優先順位を選択しながら、自らを律して問題解決にあたること」ではないでしょうか。


と、少し格好の良い言葉をお話ししましたが‥本日お昼過ぎに保育室を通りかかると‥1人の保育者がトイレ掃除をしていました。子どもたちが清潔に気持ちよく排泄するためには欠かせない保育者の仕事です。


世間のNEWSで、「今日も、〇〇保育園の先生が、トイレ掃除を一生懸命し、園児たちは安心して排泄することができていました」と報道される日が来たら良いのにな。と、思う今日この頃でした。


※保育者の仕事って⁉︎子どもたちや保護者の方と直接関わる場面よりも、どちらかと言えば表には出ない、環境整備の部分が大きくウエイトを占めていたりもします。そんな中で、日々の『笑顔と感謝を巡らせる』全国の、世界の保育者に感謝したいと思います。

トイレ掃除
2020-07-09
保育者って、進化するの?

皆さま1日お疲れ様です。お昼ご飯後に廊下ですれ違った子どもが、自分のお腹を指差して「この中にお昼ごはん入ってるんだよ~♪」と、言われた日には、ニヤニヤが止まらない村上です。


なんて‼︎素敵な言葉なんでしょうか。


さて、実は昨日から読み進めている本があるんです。小学生程度に大人気⁉︎である『ざんねんないきもの事典』です。

サイの角は‥

実は‥

ただの‥

いぼ‼︎

と、いった、とにかく「おもしろい‼︎」進化の不思議を伝えた本です。


この中で、「進化の道は、けわしい」とのフレーズがあって、今まで地球に登場した生き物の99.9%が絶滅しているのだそうです。環境の変化に、たまたま偶然適応できた結果、たまたま偶然僕たち人間も生き残っているんだな~と。

そして、もう一つ興味深いフレーズが。『進化は一方通行』であること。地球が水に沈んでも、魚のように人間は水中で呼吸できないそうです。

なぜか⁉︎人間の祖先が魚や爬虫類から進化したため、すでに水中呼吸の能力を手離して進化したため、後戻りできないんだそうです。


これ以上語ると難しくなるので、最後は皆さんに問題提起して本日のブログを終えようと思います。

人間で言えば、子どもから大人になるにつれ、遺伝子と環境変化の相互作用から、自らが生活する社会に応じた能力に特化しながら進化していきます。(←「進化」という言葉が適切ではないかもしれませんが、例え話としてご了承下さいね)

では、保育者で言えば?現場の保育者と管理職の保育者では役割や責任の種類が異なりますので、それに応じた進化をしていきますよね。

また、保育実践の方法の種類に応じても保育者としての進化は異なる道を辿るのではないでしょうか?

「一斉保育」なのか、「オープン保育」なのか、〇〇保育なのか、△△保育なのか、⬜︎⬜︎保育なのか。同じ保育士資格を要しても、施設や保育実践の方法の種類で、保育者としての進化がなされていくのではなかろうか⁉︎

そして、保育者としての進化も、生き物の進化と同様に、絶滅したり生き残ったり、また一方通行だったりするのでしょうか?

是非、皆さんと議論してみたい問いです。

2020-07-08
SNSと自己肯定感の関係性

雨空の最中‥果たして織姫と彦星は再会することができるのか?

こんばんは。短冊には「となりの人に感謝と笑顔が巡りますように」と記させて頂きました村上です。皆さまはお願い事の準備はできていますか?


さて、本日のテーマ『SNSと自己肯定感』と題させて頂きました。

村上個人の話をしますと、「富岡保育園公式ホームページでのブログ」「個人でのInstagram」「富岡保育園非公式のYouTubeチャンネル」の、3つのSNSを取り扱っています。

SNSあるあるで言えば、「ありのままの自分」を発信するのではなく、「盛った自分、映えた自分」いわゆる、自分を凄そうに見せたり、カッコよく可愛く賢く見せようとした自分を発信するようになります。

だって、せっかく発信するなら“背伸び”したいじゃないですか。


“背伸び”が、その人自身の“成長”に繋がるのであれば、SNSは【成長ツール】として役を果たすと僕は思っています。

しかし‼︎“背伸び”していることを忘れてしまい、自己評価を誤り、“謙虚さを失う”ことになってしまえば、【自己を我がままに肯定してしまうツール】になってしまうのではなかろうか?と。


教育界(幼児教育も含め)では、『自己肯定感』が流行語の様にもてはやされています。もちろん不安定な時代を生き抜く力として必要な力の1つとも言えると思います。

が、しかし‼︎『謙虚さ』を失いかねない諸刃の剣であることも承知したいと思います。


毎日、ブログやInstagram、YouTubeなどを取り扱い、富岡保育園や、保育、幼児教育、また保育士、そして村上太志を発信している村上でありますが、『謙虚さ』を常に傍らにおいて今後も成長ツールとして向き合いたいと思っております。

ご指導ご鞭撻、ご意見ご質問、お待ちしておりまーす。

2020-07-07
見える景色が変わることで⁉︎

皆さま1日お疲れ様です。ギックリ腰治りかけの村上です。整骨院の先生からは「治りかけの時こそ油断せずに注意して下さいね」と言われました。


さて、とみほ村では本日から『グループリーダー体験研修』が始まりました。虹(3.4.5歳児生活グループ)光(2歳児生活グループ)空(0.1歳児生活グループ)に、各1名ずつグループリーダーの保育者がおります。グループの管理や調整を行なって頂きながら、主任先生と連携する役割を担います。そして今週1週間は違うメンバーにグループリーダーを担ってもらうことにしました。

目的は、いくつかあるのですが、1つは、“グループリーダー”という立ち位置になると“見える景色”が変わることで、責任感と感謝の循環思考が身につくことができます。

とみほ村(富岡保育園)は、保育者が20数名ほどの小さな組織ではあります。保育者1人1人もちろん個性や性格は違いますし、そして担う役割も異なります。『お互いの人格を尊重し合う組織になるため』には、『他者の役割を理解すること』が認め合う一つの要素になります。


「たった、1週間で理解なんてできっこない」「役割分担を急に変えて現場が混乱するのではないでしょうか」とのご指導ご鞭撻のお声が飛び交ってきそうですが。とみほ村では、常に変化に柔軟であることを皆肝に銘じております。そして慣れた役割では味わえない緊張感が、保育者として、また1人の社会人としての成長の起爆剤になることをお察し頂ければと思っております。


(※「子どもたちに混乱や影響はありませんか?」とのお声も飛び交いそうですが。富岡保育園では、【全保育者が全園児の担任である】との保育実践より、子どもたちはどこの生活グループに所属していようと、全ての保育者と関わりを持っており、また保育者も全ての子どもの理解に日々努めております。ご安心下さい。)

2020-07-06
『日曜日の村上本音トーク』

おはようございます。日曜日の朝と言えば‥とみほ村玄関前掃き掃除係の村上です。良いことがあっても悪いことがあっても、好きなこと嫌いなことがあっても、必ず原点回帰として戻る行動としてさせて頂いております。(←過去記事の“ピボット理論”をお読み頂くとご理解得やすいかと思います)


さて、本日は、いち保育士として(最近は現場にはほとんど顔をだしておりませんが、いちよう資格を持っております)本音で語ってみたいと思います。

なので、もしかすると、言葉が行き過ぎたり、反感を買ってしまうこともあるかもしれませんが、ご了承頂きながら読み進めて欲しいです。


ご近所の方と、「来週は雨が続きそうですね~。」と天気の会話をしていた時のこと。ふと、村上が保育の現場でブイブイ活躍していた10年前程を思い出しました。

梅雨時期の保育と言えば(←あくまでもブイブイ活躍していた村上の保育です)雨の日は、カエルやカタツムリの歌を歌ったり‥カエルやカタツムリの製作をしたり‥カエルやカタツムリを模倣してリズム遊びをして体を動かしたり‥

何が言いたいかって、「雨の日は」雨に濡れないように、部屋の中の活動を設定して遊ばせていました。

そして、4.5歳くらいになると、傘の扱いに慣れるために、まずは、「傘の練習」をさせていました。開け方、畳み方、さし方、危険な扱いへの注意を徹底的に指導していました。(←あくまでもブイブイ村上の保育です)


今、ふと、思い出すと‥「果たして、子どもたちは本当に楽しかったのだろうか?」と省みることがあります。月の目標に「雨に親しむ」とあっても、雨粒を作らされたり、雨模様の絵を描くだけであって、実際に「雨の日」に、雨粒に当たったり、雨粒の音を聞いたり、また雨によって出来た水溜りに足を入れて感触を味わったりする環境をブイブイ村上は許していませんでした。本音です。


現在の、とみほ村の保育現場では‥2歳児でも傘をさして雨の中を歩き進む光景が見られます。時に傘をひっくり返してコマの様に回す姿だったりもありますし、傘と傘とを合わせてテントにして雨宿りをする子どもたちもいたりします。

部屋の中でリズム遊びで体を動かされなくても、水溜りをチャプチャプ走り回る子どももいます。カエルだって、本物を手にとり逃げられ追いかける姿もあったりします。


本音です。ブイブイ村上は、“一生懸命”という建前を使って、子どもたちを雨に濡らさず汚さず、村上の許す範囲で子どもたちの活動を制限をしていたのだろうか。「雨に親しむ」という梅雨期の目標も名ばかりで、ブイブイ村上の都合の良いように保育展開していたのではなかろうか。


とみほ村(富岡保育園)では、晴れの日は晴れの日を、「雨の日は雨の日を」、子どもたち自らが楽しみをプロデュースして遊びます。すると、もちろん、大人たち(保育者や保護者の方々)は翻弄されます。服や靴や身体も泥々になったりもします。ブイブイ村上の逆の“一生懸命”子どもたちを尊重する大人たちで守られています。本当にありがたいです。

※現場の保育者、また保護者の方々、泥々の洗濯物、また想定外の遊びの展開への尊重、本当にありがとうございます。子どもたちの健やかな育ちに欠かすことができない環境であります。今後もご協力宜しくお願い致します。

小雨
2020-07-05
“逃げる”って悪いことなの?

皆さま1日お疲れ様です。腰痛あるある“運転席直角シート”で通勤しました村上です。どこでも生き抜く力があるようです。


さて、本日は少し教育関係者としてはあるまじき発言をしてみたいと思います。是非反論お待ちしております。

昨今、社会性能力の1つとして“生き抜く力”というキーワードがもてはやされています。時代の変化がめまぐるし、どんな将来が待っているか分からない。そんな時、どんな場所や場面でも逆境を乗り越え生き抜いて欲しい‼︎と願うものです。


しかし、今日声を大して言ってみたいのが‥「乗り越える」というフレーズが、忍耐や我慢などを強調させてしまいかねませんか?との問いです。強調させてしまうことで、例えば、不登校や、クラブ活動を退部したり、転職や退職などの、社会的に『逃げる』という活動がネガティブになってしまう。

だけども、人類の歴史を振り返ると、僕たちホモサピエンスは、森や野にいる生き物たちと戦って生き抜いた訳ではなく、逃げて生き延びてきた。その結果、今の僕たちがいるんです。


だからこそ、自分の適応できる場所や場面で生き延びれる力の方が大切なのではないかと提案したいのです。裏返すと、適応できないところでは、“逃げればいい”“あきれめればいい”と思っちゃったりするんです。日本の中でも、東京の新宿と、僕たちの暮らす岡山県笠岡市とでは、全く環境は異なります。もちろん、海外に行けばあらゆる環境があるでしょう。

『逃げる力』こそ『生き延びる力』に通じるのではないかな~と。皆さまはどうお考えですか?

2020-07-04
“ギックリ腰”の原因から学ぶ

皆さま1日お疲れ様です。ココだけの話‥ギックリ腰になっちゃいました村上です。

整骨院へ行くと‥なんと似た症状の方が多数。この時期あるあるだそうで。水分のバランスが影響しているそうです。

(※冷房のお部屋だったりにいることが増えても、水分をしっかり補給するように努めたいと反省しております。)


少し、整骨院話を続けますと‥原因は水分不足だけではなく、筋力不足だったり、疲労が溜まっていたり‥「“複合的な要素”が混ざり合ってギックリ腰になっちゃった」という結論です。

問題の原因を、僕たちは1つにしたがる傾向があります。なぜか⁉︎分かりやすいからです。

しかし、どんな問題も“複合的な要素”が原因になっていることがほとんどです。


例えば、僕たち保育施設で言う問題点から考えてみると‥施設運営の問題点があったとしたら、人的や物的、金銭的、また精神的な要素が混ざり合っていたりします。

また、子育てにおいて、子どもの成長や発達に問題点があるとしたら‥当人だけに限らず、親や保育者などの養育者の環境や状態が混ざり合っていたりします。


大事なのは、★原因を1つだけだと決めつけないこと。そして、★複合的な要素をバランス良く吟味すること。

ここで、最も注意が必要なのは、複合的な要素を考えると、悩んだり彷徨ったり路頭に迷う危険性があります。【側に寄り添って共に考えてくれる(答えは積極的に出してくれなくて良い関係性)信頼できる存在】が問題解決には必要だということです。


※子育てに限らず、親戚や友人などに相談できない問題があれば、地域の寄り添い機関として是非とみほ村(富岡保育園)へおいで下さいませ。答えが出ないかもしれませんが、一緒に向き合う時間を持ちたいと思っております。(岡山県笠岡市富岡605)

虫歯の原因は?
2020-07-03
『子ども集団のマイルール』

皆さま1日お疲れ様です。昨日の夕方、宝石の様な言葉に出会いました村上です。

それは水やりをしていた時のこと。近くにいた女の子(3歳児)が「お花の“おやつ”なんよな♡」と村上に話しかけてきます。

そして、水やりを終えると女の子は「お花、お腹いっぱいになったんじゃな♡」と。

こんな宝石の様な言葉に出会えるなんて。保育者冥利に尽き感謝しております。


さて、午前中に園長と事務長と途中入園の子どもについての打ち合わせをしていた時のこと。

事務所の前の桜の木の下で、数名の男の子の集団の遊びに打ち合わせを他所に虜になってしまいました。

はじめ男の子たちは、「アリを捕まる穴」として穴を掘っていました。

しかし、穴が大きくなればなるほど「自分たちが入れる穴」として穴を掘っていきます。

そして効率よく穴を掘るために役割分担もなされています。「スコップで穴を掘る役割」「水を運んでくる役割」「水を穴に入れる役割」など。子ども集団のマイルールに沿って穴が掘り進められていきます。

さて、この後、穴と子ども集団はどのような展開をなしていったのでしょうか?気になっちゃいますよね。

気になる方は、見学、保育体験を随時受付しておりますので、お電話にてのお問い合わせ、また現地へお越し下さい。(岡山県笠岡市富岡605)

役割分担
2020-07-02
“七夕の願いごと”を「短冊」に書いて富岡保育園へおいで下さいね

皆さま1日お疲れ様です。七夕担当の先生たちと一緒に笹を設置しました村上です。是非ブログ読者の方も含め、お願いごとを短冊に書いて飾りに、とみほ村(岡山県笠岡市富岡605)までおいで下さい。


園児たちは、さっそく登園時から親子で笹に短冊を結びつけておりました。

親子でお願いごとを復唱しながら結びつける後ろ姿がなんとも微笑ましく写っておりました。

ご自宅でも、短冊へ記入する際に、親子でお願いごとをキーワードに微笑ましい会話がなされてたんだろうな〜と。

七夕担当者の「親子に微笑ましい会話を作る」仕掛けが見事に的中しているな〜と。


園内の行事が、保育者と子どもだけにとどまらず、保護者や地域の方も当事者として参加できる内容にしていければ。村として、地域の方々の居場所として、場作りができるんだろうなと。


富岡保育園は、“保育園”の新しい価値作りにチャレンジしていきたいと思います。

微笑ましい後ろ姿
2020-07-01
一日一回は大泣きさせない

おはようございます。早朝より読者スイッチが入っておりました村上です。

本日読破しましたのは「0歳からのらくらく子育てカヨ子ばあちゃん73の言葉」です。脳科学ばあちゃんとして有名な久保田カヨ子さんの著書です。

脳科学的には、現代科学が目まぐるしく新しい知見を見出しているので、2011年に出版されていることからアップデートしなきゃいけない内容もありますが‥

とにかく‼︎歯に衣着せぬ物言いの中に(「一日一回は、大泣きさせない」「おもちゃを次々と与えるのは、子どもをアホにするだけや」などなどの関西弁強めのメッセージ)温かく頼りのあるアドバイスは、痛快‼︎そして何だか近所のおばあちゃんが子育てに協力してくれている気持ちにる本でもあります。(※もしも、子育てに関して頼れる存在が無ければ、この著書でも良いですし、富岡保育園へ来て下されば、一緒に子育てを楽しみたいとも思っています。悩む前にまずはお電話下さいね^ ^)


さて、読者をしている最中、8時30分頃、園庭から大泣きをしている子どもAちゃんが(5歳児)。(「一日一回は大泣きすればいい」とのメッセージから、村上はフムフムと見ていました)

しかし、なかなか泣き止む様子が見受けられないことから、保育者がAちゃんの側へ寄り添います。1人の保育者ではAちゃんの気持ちにフォローできないと悟ったのか、保育者が代わる代わるフォローに入っていきます。

いっけん、子どもと保育者だけの関わり合いに思われますが、実は‼︎少し離れたところから心配そうな表情を浮かべて見守るB君(2歳児)の姿が。子ども同士の心を動かす関わりが見られた場面でもありました。


※この後、Aちゃんはどう立ち直ったのか気になりますよね⁉︎代わる代わるフォローしてくれる保育者の気持ちと、自分の気持ちとの葛藤を続けていると‥なんと‼︎防災ベルの誤報が‼︎気持ちを切り替える良いキッカケになったようで、保育者とその場から駆けていきました。

心配そうに見つめる
2020-06-30
足元から健康を見直そう‼︎

皆さま1日お疲れ様です。下駄をLABOに用意しました村上です。

下駄って面白いんですよね。よく見ると、左右の区別が無いんです。靴などは足にフィットさせようと左右を作るのは当たり前なのですが、なぜなのでしょうか?

日本人が不器用だったから作れなかった⁉︎訳では無さそうですよね。靴と下駄とは目的が違うようです。

日本人の家では清潔な床や畳に素足で過ごすことが基本です。履き物は言わば床や畳を小さくして指に挟んで持ち運べるようにしたいという発想なのではないでしょうか?

以外は、とみほ村健康推進委員会からの裸足のススメです。ご参照ください。

【とみほ村健康推進委員会】


皆さんの足元を見て下さい。どんな履き物を履いていますか?仕事のために高いヒールを履いたり、コンビニへ出かけるためにクロックスを履いてみたり‥すると何だか寝る前に足が浮腫んでいたりすることもあったりするのでは?

実は履き物って、大人はもちろん子どもの健やかな成長にとても影響があるんです。特に土踏まずの形成期にある乳幼児に足指に合わない履き物を履いていたりすると、大人になった時に肩こりや頭痛の原因になったりすることも。

では、どんな履き物(足元)が足指にとっては良いのでしょうか?皆さん、逆立ちを手でする時の手指はどうなっているでしょうか?「手を閉じてグー」になっていますか?たぶんほとんどの方は「手を広げてパー」の状態が安定しやすいのではないでしょうか。足も同様に考えて下さい。

体幹を安定させて土を踏みしめて駆け回るためには、「足指をパー」の状態にさせやすい裸足が1番効果的です。そして、鼻輪のついた下駄や草履なども有効です。子どもの好みやこだわりもあるかと思いますが、夏に向かって開放的な季節になることをキッカケに、足指もしっかり開放的に。
(※ちなみに、草履などの鼻緒が当たる親指の内側には脳への刺激を司る反射区があったりもします。)
指で掴む
2020-06-29
『ガブリッ‼︎&ポキッ‼︎』

おはようございます。日曜日の朝のルーティンをこなし保育LABOにて“ほぼムラカミときどきキミちゃん”(富岡保育園の全貌を事細かく説明する雑誌です)を執筆しております村上です。


さて昨日、ガーデニング委員会のクルーが5.6人ほどの子どもたちを率いて畑に行っていたので、村上もついて行ってみました。

ここのところの雨が夏野菜たちには恵みの雨だったようで、キュウリやナスが多く実っていました。

スーパーで売られていたり、調理済みの野菜とは違い、実際に土から伸びた茎から実った野菜を手にとり収穫することにより、手で食べ物を体感することができます。重たさや質感や触り心地、匂い。


この度は収穫したてのキュウリを水で洗って、そのまま『ガブリッ‼︎』塩もマヨネーズもない、何の味付けもされていない、ただのキュウリに僕も‼︎私も‼︎」と子どもが集まってくる。足らなくなってくると、『ポキッ』と折って分け合いっこ。


※手で掴んでのまるかじり(大人がひと口サイズに調理していない食べ物)は、離乳食を始める月齢(6ヶ月程度)から是非是非試して頂きたいです。


食育活動を通して、多くの育ちが得られます。(例えば‥食べ物への関心だったり。まるかじりする咀嚼能力向上であったり。分け合いっこする協働性であったり)

その中で1番大切なことは、【笑顔と喜びを巡らせる】ことなのかなと。添付した写真の場面で改めて思った今日この頃でした。


ガブリッ‼︎
2020-06-28
『翻弄される2人』のドラマ

おはようございます。早朝よりYouTube撮影を行なっておりました村上です。(※最近は連日「赤ちゃん主導離乳入門編」をお届けさせて頂いております。チャンネル名は「富岡保育園付属大学」で検索してみて下さい)


さて、本日のブログは1週間前に村上と、とある生き物好きな男の子とで育みましたドラマをお届けさせて頂きますね。

【翻弄される2人】


しずしずと‥雨が滴り落ちる中、なんとなく出かけてみた2人。


1人は、ただ保育園近辺の危険区域を見回りたかった。もう1人は、生き物が大好きで、何かを生け捕りにしたかった。

歩き進んでるいると、大小深さが異なる溝がある。あるたびに覗いては確認する2人。


途中から、見回りの目的だった1人も生き物が居るか居ないかの確認に必死になる。

ただ、雨の中、片手に傘をさしていることが2人には生け捕りに支障をきたしてしまうのである。ザリガニやカニを見つけては生け捕りにしようと試みるが‥

雨に濡れないように、傘をキープしたまま生け捕りの態勢に入ると、どうしても数秒遅れてしまう。

2人の遅れに、ザリガニやカニは、躊躇なく走り去っていく。


そんなこんなを繰り返し、雨が強まる中、半ば諦めムードが漂ってきた‥

その時‥1匹のカエルと遭遇する。たぶん、このチャンスを逃すと終わりだと野生の勘が働いたのであろう。生き物大好きの男の子は、傘を、もう1人に手渡すと、必死に追いかける。

カエルも男の子の本気さが伝わったのであろう。傘を手渡す数秒の間に、逃げる。

しかし、男の子も負けたもんじゃない。溝の端に両足を広げて跨ぎ、カエルを追い回す。

前に進むカエルに対して、男の子が後ろから手を伸ばすと、どうしてもカエル優勢の避難態勢になってしまっている。もう1人の村上としては、前に逃げるカエルに対しては前からの捕獲を指示したいところであった。


A君の一生懸命さに払拭され、村上も2本の傘を置き、溝に股をかける。

2人で挟み撃ちをすることに。

しかし。形勢は全く逆転して、A君と村上が優位に立ったのも束の間‥一瞬にしてカエルは姿を消してしまう。

どこに行ったのか。2人は目を凝らす。すると溝の色に目が慣れてきたところで、あることに気付いた2人。

カエルが溝に付着している土の色と同化して息を潜めている。

目を凝らすと同時に、カエルの息遣いを嗅ぎ取りながらの、半ば透明人間との対峙にも似たような、手に雲を掴むような戦いに入った。

そう。そんな頭脳戦に戦線は移った。かと、思われのですが、遂に、生き物大好きのA君が殻を破り、ハンターの本性を見せる。

汚れるのを、擦り傷を覚悟に、溝に足を踏み込み、カエルとの距離を一気に縮める。

カエルも息を潜める戦いから、一瞬にして、ギアを上げる。

右に左に乱雑に必死に逃げ回る。が‥戦いの終焉を訪れることになったのは、誰が見てもあきらかであった。

A君の手が、距離を縮めたことにより間髪入れずにカエルに伸びていく。数秒後には、A君の手のひらにカエルがおさめられた。カエルも、もう逃げ回る気力を失ったのだろうか。無抵抗な表情を浮かべていた。

しずしず降りしきる雨の中、肩は雨で濡れ、スボンや靴も汚れ濡れながらも、手のひらにには優しく包みながらカエルがおさめられた。

A君の手のひらにはカエルの息遣いが鼓動が伝わっているのだろうか。


しかし、溝に股をかけながら前に後ろに腰を落としながら動くと、日頃運動不足なのか、足の筋肉が悲鳴を上げてしまっている村上からのドラマ中継でした。

今だ‼︎
2020-06-27
生き物愛から始まったドラマ

こんにちは。チョコビのTシャツを着て出勤すると、普段話しかけられない子どもから話しかけられ嬉しい村上です。(※「チョコビ」とはクレヨンしんちゃんの好物のお菓子です)


さて、早番レギュラーの先生のご都合により、久しぶりに早番勤務をしたのですが‥普段村上が遭遇しないドラマと出会うことができましたのでご紹介させて頂きます。


普段、口を開けば「カエル捕まえに行く‼︎トカゲ捕まえに行く‼︎魚とりにいく‼︎」と、とにかく生き物大好きなA君(4歳児)。早朝登園して、しばらく経つと、絵本ゾーンへ。昆虫図鑑を手に取ると、何やらブツブツ言いながら見入っています。

そこへ、追加メンバーの登場です。普段、メダカの水槽や、ザリガニやカメの水槽に、手を突っ込んでは、捕まえようとするB君(2歳児)です。(水槽に手を入れるたびに村上に「いけません‼︎」と注意をされるB君でもあります)登園して、昆虫図鑑を見入るA君のところへフラッと立ち寄ると、対面で一緒に見入っています。

2人は昆虫図鑑のページをめくるたびに、気に入った昆虫を指差していきます。


そんな昆虫図鑑に夢中な2人のところへ、ゾロゾロと人が集まってきました。A君の仲良しの友達や、B君のお兄ちゃん、また生き物好きな友達です。

5人は、昆虫図鑑以外の本も持ち寄って、何やらブツブツ話し合っています。

村上が窓越しから確認したのは‥昆虫などの生き物がメインでない絵本でも、ページをめくるたびに、小さく表記された生き物を見つけては「あ‼︎ココ‼︎おった‼︎」と興奮して見入っていた5人です。


保育者のテクニックなどで身につける協同性や社会情動的スキルではなく、A君やB君の類いまれな『生き物愛』から始まった学びのドラマ。立ち会えた朝の時間に感謝です。


学びの輪
2020-06-26
水戸黄門訓練に気をつけろ‼︎

おはようございます。アジサイの品種の中でも“アナベル”が好きな村上です。今日のような雨の日には特に雨粒も重なり美しく見えます。


さて、本日10時からは、「通報訓練」が行われます。火事を想定して実際に消防署へ119番通報を行います。

目的は「通報係が冷静に状況説明できるか」です。


防災訓練は、毎月定期的に行っております。防衛委員会が訓練ごとに出た課題を考慮しながら計画します。

訓練の評価を、村上や園長先生が行う時には評価基準を設けております。

■課題に対して試行錯誤の実践が見られるか。

■課題がで続けているか。

この2点です。


富岡保育園(とみほ村)では、年齢別クラスごとの一斉保育では無いことにより、災害時には、「誰が、どこにいるか」の確認が難しいとの前もった想定ができます。

だからこそ、あらゆる不測の事態を常に想定した訓練を実践する必要があります。

でも、これって逆に考えると‥「不測の事態に強くなれる」というメリットがあります。

水戸黄門の時代劇の様な毎回お決まりの展開の訓練を行なっていると、課題も出ませんし、不測の事態を想定することが難しくなりますよね。

見学者などから、よくある質問の1つ。「みんなが、バラバラだと災害の時、どうするのですか?困りませんか?」


とみほ村関係者(ブログ読者も含め)なら、どのようにお答えになりますか?

村上は「バラバラの状態の時に訓練を行い、課題点を抽出して改善を繰り返しながら、不測の事態に冷静に対処できるチーム保育を心がける」と答えます。

加えて‥「常にまとまった状態で訓練を行なっていて、いざ災害が起こった時にバラバラになってしまった時は、どうするのですか?困りませんか?」と質問してしまうかもしれません。

2020-06-25
持続可能なパラソルハンガー

こんにちは。料理や洗濯などの家事力乏めの村上です。“丁寧な暮らし”をモットーとする、とみほ村においては、努力が必要とされるところです。


さて連日、園庭では泥んこになりながら水遊びをしている、とみほ村の子どもたち。泥んこにまみれた後‥ココからが保育者や保護者の出番ですよね。

【洗濯】です。落ちにくい汚れを洗い、園と家庭とで協力しなければなりません。そして洗濯後には大量の洗濯物を洗濯干しに干すんです。(毎日本当にご協力ありがとうございます)


本日は毎日洗濯干しで使う「パラソルハンガー」(タコ足)を購入しにホームセンターへ行ってまいりました。

しかし‼︎家事力、主婦力ともに乏めの村上にとって、どのパラソルハンガーが適当なのかが分かりません。値段の安いものを選ぶか、またはオススメを選ぶべきか‥

そんな時に、テレビ電話を使い、トミホクルー(富岡保育園保育者)の主婦を兼任されている先生にアドバイスを頂きました。


「毎日使うものだから“丈夫で”なおかつ、使った後に“収納しやすい”ものを選んでね」


今年度、とみほ村では『持続可能性』をテーマにしています。保育用品や備品についても、1つずつ熟考しながら、「使い捨て」にならないように、“丈夫さ”と“収めやすさ”を値段と相談してしながら取り扱っていきたい思います。


家事力や主婦力は、暮らしを丁寧に心がけることで磨かれていくのでしょうか‥




洗濯日和
2020-06-24
全国の保育実習生への想い

こんばんは。とみほ村の玄関へ入るなり顔面泥んこだらけの子どもに出会うことに驚きを隠せない村上です。エネルギー量が凄い‼︎


さて、岡山県内の保育士養成校より、延期されていた実習が開催されるとの報告がありました。学生にとっても、また未来の子どもたちにとっても嬉しいことです。

事前訪問に今週来て頂けるということで‥実習生に伝えたいことを副園長補佐と一緒にまとめました。今日はその前文部分を大公開したいと思います。

もしもブログ読者の方で実習生の方がおられれば是非読んで頂きたい。僕たち“今”の保育に責任を持つものの想いです。


保育実習2020~いっしょに学ぼう~とみほ村


私たちの人生に大きな影響を与えたコロナウイルスの出現。もちろんのこと保育界にも激震が。そして保育士養成校も。渦中の学生たちには「私たちは本当に保育士になれるんだろうか⁉︎」との不安がよぎっているのではないでしょうか。


深呼吸して聞いて下さい。君たちは、誰でも経験できない学生期間を送っています。不安や辛さを感じているかもしれませんが、反面、生きていく上で大切なことを学ばざるを得ない環境に身が置かれています。家族や仲間や先生方などなどへ、感謝の気持ちをを巡らすことができる学生期間になり得ます。

きっと、君たちの未来を“強く優しく”してくれるものです。


私たち、富岡保育園、いや、とみほ村は、子どもたちの“今”に大きな責任を強く持ち保育をしております。“今”に責任を持ち、保育を研鑽し続ける勇気を持つことが、君たち学生が保育士になる上での僕たちができる応援です。


だから、いっしょに学びましょう。保育には答えがありません。日々の一瞬一瞬に心を揺らし感動を共にしましょう。君たちと同じ時代に学べること保育できることに感謝しております。ありがとう。


待ってるよ
2020-06-23
『キャッチボールの極意』

こんにちは。元野球部の村上です。突然ですが‥「皆さんキャッチボールをしたことがありますか?」

本日はキャッチボールを楽しむための極意を伝授させて頂きます‥が、しかし‼︎野球に興味が無くても聞いて欲しいのです。なぜならば人間関係をキャッチボールに例えて話すからです。(←最後まで読んで欲しいのでネタバラシをしました)


キャッチボールって、“ボールを投げる人”“ボールをキャッチする人”がいて成立する活動です。投げるだけではダメで、必ず相手がキャッチしてくれないと、投げた人が自分でボールを拾いに行くことになっちゃいます。

キャッチボールの投げる人の基本は、相手が構えているところに、キャッチしやすいところ目がけて投げることです。

キャッチする人の基本は、投げやすいようにグローブを構えることです。


さて、何が言いたいかって‥ブログ通読者なら予想できるかと思いますが‥

保育園での人間関係を考える上で、子ども同士や、子どもと保育者、保育者と保育者、などなどの関わりがあります。

子ども同士でトラブルが多くあるのは、投げる人が上手くコントロールできなかったりもしますし、キャッチする人がグローブを構えていなかったりするからです。仕方ないですよね。少年野球時代からプロ野球選手のようにキャッチボールをすることなんて無理ですよね。

でもって、本日は、保育者と保育者の人間関係について考えてみたいと思います。(子どもと保育者については、コントロールミスするのは当たり前だから、保育者がボールをそらしてしまったら保育者がボールを拾いに行くだけでいいんですよね)


保育者と保育者がキャッチボールする時、たいていは上手くキャッチボールできるんだと思います。投げるボールのスピードも、キャッチする人の能力に合わせて投げます。キャッチする人も、投げる人の能力に合わせてグローブを構えます。上級者になると、キャッチする時に、グローブの的確な場所でボールをキャッチすると、「パーンッ‼︎」と気持の良い音が鳴って、投げた人に自信をつけたりすることもできます。


しかし‼︎プロ野球選手でもコントロールミスはするように、保育者でもコントロールミスはします。ココからがキャッチボールの極意なんですね。聞いてください。

コントロールミスをした時、“投げた人”は、“キャッチする人”に「ゴメン‼︎次は目がけて投げるから」と声をかけます。

“キャッチする人”は“投げた人”に「ドンマイ‼︎ドンマイ‼︎」と声をかけます。さらに上達して欲しいと願うなら‥“キャッチする人”は“投げる人”の投げ方や球筋をよく観察してアドバイスします。「もう少し、〇〇を△△したら、良くなるんじゃないかな?」と。

そして、その時‼︎“投げた人”が「OK‼︎〇〇を△△してみて投げてみるね」と認めて次の一球を投げるか‥

それとも‼︎「いや‼︎今のは、たまたまミスっただけだから‼︎いちいちアドバイスしてこなくていいから」と聞く耳を持たずに次の一球を投げるのか‥

皆さまは、どちらがキャッチボールの成長が望めると思われますか?


元野球部、そして元エースでありながら、当時聞く耳を持たずに、ノーコンピッチャーで最後の試合で負けた経験のある村上の実話に基づいた結論を言います。

「自分のことを冷静に下手だと認めている素人の方が、成長は著しい」です。

悲観的に下手だと認めるのではなく、成長するには冷静に下手だと認めて、【素直に学ぶ姿勢】が最も必要であります。


34歳成長期真っ只中の村上。皆さまたくさんのご指導ご鞭撻宜しくお願いいたします。




キャッチボール
2020-06-22
ピボットの軸足は〇〇が必要

おはようございます。日曜日の朝と言えば⁉︎とみほ村玄関掃除の村上です。ご近所の方も「そろそろ村上来るかな⁉︎」と気にかけて顔を出して下さり、ゆるやかな談笑もできて素敵な時間でもあります。


さて、皆さんに質問をしますね。【ピボット】という言葉を知っていますか?ビジネス用語だったり、バスケットボールの用語にもあったりする言葉なのですが‥

「“片足を軸にして”前・後・右・左・斜め‥と体を回転させること」と言った意味です。

ココで1番大事なのが“片足を軸にして”の部分で、片足が浮いて離れてしまったり、ズレだりしてしまったら、反則行為に当たっちゃうんですね。


村上にとっての軸は⁉︎とみほ村での暮らしです。仕事にプライベートに浮き足立つ場面が来たとしても、日曜日に玄関掃除をすれば軸足は離れたりしません。

そして今日は、ここからもうひとこえ‼︎必ず読み進めてみて欲しいのです。

「軸足はどこに置けば離れないのか?」

この問いには村上流の答えがあります。

それは【感謝し合える場所】です。“ありがとう”が溢れた場所では心を真ん中に置くことができ、チャレンジに向かう勇気や凹んでしまった時の安心感も得られます。


富岡保育園職員限定情報交換ツール「とみほニュース」では、日替わりの“ニュース記者”が記事を書きます。またフリー保育者たちがカメラマンとなって伝えたい写真を添付したりもします。

詳細は守秘義務がありますので公開はできないのですが、記事には、子どもたちや仲間への感謝や労りの言葉が記されています。写真には、子どもたちと活動や発達の近況はもちろん、仲間や環境への感謝が伝わる景色が載せられております。


とみほ村が、地域の‥暮らしの‥“軸足”になれるよう住人の1人として【感謝し合える場所】を心がけたいと思っております。


※↑今日のブログの記事を、これから「とみほニュース」に流したいと思っています。職員よりもブログ読者の方が先に伝わっている記事ってのも面白いですよね。

調理師の愛
栄養士の癒し
2020-06-21
軌道修正よ‼︎永遠に‼︎

皆さま1日お疲れ様です。子どもたちが収穫した“すもも”を美味しく頂きました村上です、子どもの頬張る口の周りが紅く染まっていたりして可愛いですよね。


さて皆さまの中で自動車の運転をする方はおられますか?運転する時だったりに、ずっとハンドルから手離しの状態は危険ですよね。(自動運転の自動車は分かりませんが)地面の凸凹だったり、目的地までの道に合わせてハンドルを調整します。


最近、富岡保育園内では、各グループ(太陽、虹、光、空)ごとに、保育者が集まって話し合う場面をよく見かけます。(←村上や園長先生が指示をしている訳ではありません)子どもの成長や発達の変化を読み取り、1日の生活スケジュールの見直しや、保育者の役割分担だったりを調整しています。

年度始めの計画にずっと即して活動しようとすることは、ハンドルを手離しで運転することと同じです。


現場の今後の調整活動を見守っていきたいと思います。(←村上は、つい、でしゃばる癖があるので、相談のタイミングまでは、学びを深めて待っておくスタイルを心がけたいと‥思っています)


紅く
2020-06-20
『過去を変えるための方法』

こんにちは。ガン寛解後の定期検査に行ってまいりました村上です。良好な結果だったことに感謝しております。


本日は『過去は変えられるもの』だと言うことをお伝えしたいと思います。ブログ読者の方も含め、過去には良い経験もあれば苦い経験もあったのではないでしょうか。

もちろん村上もあります。しかし、過去の“良い”や“苦い”は誰が【意味づけ】するのでしょうか?

お分かりだと思いますが‥『過去に意味づけするのは“今の自分”しかいない』ですよね。

“今の自分”が成長していけばいくほど、過去への意味づけは全く異なるものになるんだと思います。

過去を美化したり憂いたりする裏側には、今の自分が成長することを放棄していることを正当化しているにすぎません。(←厳しいメッセージかもしれませんが、村上本人に言い聞かせていると思って読んで下されば有り難いです)


富岡保育園の属する社会福祉法人「伸成会」は、“お互いに伸び合う”ことを理念として掲げています。

乳幼児たちが、今の置かれている環境だったりを過去のせいにして憂いたりしている場面を見たことがありますか?

過去に縛られることが無いのは“今”“伸び合う”ことにフォーカスした生き方を子どもたちがしているからではないでしょうか?


2020-06-19
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