富岡保育園へようこそ!「伸びる。成る。子どもも大人も互いに伸び合い、成長し合う『大きな家』でありたいと願い、社会福祉を支えています。

富岡保育園

副園長ブログ

制服会社VSボンタン村上⁉︎

最近やたらと“育”を付けた造語が目立ちます。食を通した育ちを“食育”と呼ぶのはメジャーかもしれませんが、例えば旅を通した育ちを“旅育”なんて呼んでみたりするそうですよ。


そんな中、ある制服会社の広告に“服育”という造語が掲載されていました。いわゆる服を通した育ちのことですよね。

この制服会社の広告には、「制服を通して、子どもたちの教育を考え、成長を見守る服育という考え方を提唱します。子どもが制服を通して自分で着られる、ボタンを留める、脱ぐ、畳むという生活を毎日することで、いつしか“自分でできる、それが自信になる”子どもの自立に相応しい環境を整えてあげるのが大人のやさしさ。服を通して“自分でできる人”を育む環境づくり。これが服育と考えます。」と綴られていました。

その上で、この制服会社はある問いに対しても明記していました。その問いとは⁉︎

『なんで、みんな同じ服を着るの?』

上記の問いに対しての答えとして‥「親子で過ごす家庭から他人と過ごす社会にデビューする子どもたち。知らない世界はちょっと不安‥。でも同じ仲間がいることは、ちょっと安心。制服が自分の仲間、居場所を教えてくれる目印になります。」と綴られていました。

この制服会社は、制服を通して、「自分でできる人」を育む環境づくりと、「社会の一員として同質性を持つこと」を育む環境づくりを提唱しているわけです。


ブログ読者の方は、“服育”であったり、“制服”に対してどのようなお考えをお持ちですか?

富岡保育園では規定の制服はありません。誤解のないように、制服禁止ではありません。どこかのお店でどこかの制服を購入して着用することはOKです。ただ“みんな同じ服を着る”ことに対しては何らかの“違和感”をもっています。

富岡保育園では、園児だけでなく保育者も含めて“服育”は自己表現を育むためであってほしいと願っています。

「今日はどんな服を着ていこうか?今日の私の気分は‥」と、日々考え判断をします。世間で聞かれます、“判断疲れするから、決められた服の方が良い”とのご意見も承知です。その場合は“毎日決まった服を着る”と、考えて判断すれば良いと思いますが、あくまでも“みんな同じ”“同質性”に対しては違和感を感じます。

“社会=同質”ではなく、“社会=多様”であってほしいと考えます。“自分でできる人”もとっても素晴らしいですが、“自分でできないことを助けてもらう”ことはそれ以上に大事なんじゃないかとも思います。

少々、制服会社に意見をした内容になってしまい申し訳ありません。制服が嫌いなわけではありません。学生時代には太かったり短かったり、長かったり細かったりのアレンジされた制服を着用して、同じ制服でもなるべく他人と違えるよう小細工を施していたことを思い出しもします。


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できることと、できないことを互いに認めて
2022-01-21
納豆が好きになるブログです

謎‼︎

未知‼︎

そんなワクワクドキドキする「探検」が現代では難しくなってきている。

インターネットや携帯電話の普及により、世界全体が“高度情報社会時代”に突入してしまい、探検すべき場所やものが激減してしまっている。

たいていのものはインターネットで検索すると、詳しい情報や画像や動画まで出てきてしまい、わざわざ現地へ行く必要もなく、それが何かわかってしまう。


上記のコメントを綴っていたのは、謎や未知を求め、自分の足と目を使って辺境にある未知の土地や民族・あるいは謎のものを探すのが生き甲斐・生業であるノンフィクション作家、高野秀行さんである。

このままでは失業してしまうと悲鳴をあげていたところに出会ったのが“納豆”なんだそうです。納豆って、日本では安価な食べ物で、軽く見られがちで価値のないように思われがちだからこそ、あまり研究されていなかったそうなんです。世界中の納豆を調べていくと、納豆のような伝統食品を作る人は田舎に住んでいる高齢者が多くネットなどやっていないことが多いのだそうです。また納豆であるかの判断が、画像や動画だけ見ては判断しづらく、自分でそこへ行き、匂いを嗅いで味見をしてみなくちゃなんないです。だからこそ、高度情報社会時代において納豆は手付かずのワンダーランド、探検家の心をくすぐるものなんだそうです。

※「納豆」って、大豆からできていますよね!?実は大豆が大豆になる前のツルマメという植物からでも納豆にできるんです。ツルマメをトチという納豆菌のついた植物の葉で包んで、ある温度であるていど発酵させると納豆になるんだそうです、日本で言えば、縄文時代くらいから、すでに納豆を食べていたんではなかろうか⁉︎説も考えられるのだとか。(←納豆について気になる方は、自分で調べて下さいね。参考文献「月刊たくさんのふしぎ~世界の納豆をめぐる探検~高野秀行」)


さて、話を少し保育園関連に戻していきますと‥

謎‼︎

未知‼︎

そんなワクワクドキドキする「探検」が現代の子どもたちは難しくなってきているのではないでしょうか?

子どもたちの「探検」の障壁となるのは、実は僕を含めた大人、そして世の中の風潮にあるのかもしれません。

「子どもの心身の健全な発達を守る」と名付けて、ただ同じ年齢というだけで同じ指標において一斉に管理しようとしていたり‥子どもが子どもにしかわからない謎や未知と遭遇しているにも関わらず、大人が過保護や過干渉によって介入していく。また介入したくなくとも、「あそこの親は、あの先生は、子どもを放っておいて!なんて親なの!なんて先生なの!ちゃんと子育てしてほしいわよね!ちゃんと保育してほしいわよね!」なんて言葉が世間にまかり通ってしまい、子どもと大人の距離がどんどんどんどん近くなってしまう。そのため謎や未知に出会う前に、自分の足と目を使わなくてもわかった気になってしまうんですね。


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2022-01-20
アキレス腱の“アキレス”はギリシャ神話の英雄の名前

突然のお願いですが‥「ブログ読者の皆様。自分の“足”を注意深く観察してみて下さい。」

指の向きはどうですか?

爪の形はどうですか?

土踏まずはありますか?

足の裏はカサカサしていませんか?


富岡保育園では、園児に裸足をオススメしています。が、強制ではありませんので誤解のないようにお願いします。なぜ裸足が良いのか⁉︎5本の足指を自由自在に使いこなすことで、適切な体重のかけ方、筋肉の使い方が促されることにあります。靴を履く場合は、その子どもに合った靴をお選びして頂くことをオススメしています。

“足”で説明すると理解が難しい方は、自分の“手”で考えてみると良いかもしれません。窮屈な手袋やブカブカの手袋をはめてしまうと、自在な手指の扱いが出来にくいのはご想像の範囲かもしれません。

裸足であったり、適切な靴を履いて、しっかり運動することで、土踏まずが形成されていき、第二の心臓と呼ばれるふくらはぎに好影響をもたらし、身体中の血流の巡りを良くさせ“元気”の源になるという寸法です。


ここまでは、どちらかと言えば、お子さま向けのお話。ここからは、お子さまを子育てするブログ読者を含めた大人の話をしますよ。元気な子どもたちの健全な発達を守るためには、見守る大人の健康も同様に大事なのは言うまでもありませんよね。


さぁ、もう一度、ブログ読者の皆様。自分の足を観察してみて下さい。

足指は自在に動きますか?

巻き爪になっていませんか?

むくみや冷えを感じませんか?


常に目にする“手”の異変には気づきやすく、ケアも怠らない方は多くいるかもしれませんが、おろそかにしがちな“足”は健康維持をするにあたって、めちゃくちゃ鍵を握ることを覚えておいて下さい。

たいてい年齢とともに落ちていく機能は‥

①歩くこと

②排泄すること

③食べること

この順番を考えると、やはり「歩くこと」を続けられることこそが健康寿命を延ばす鍵だということです。

そして、「歩くこと」の機能を落とさない方法は『毎日歩き続けること』が一番の対策なんです。

では、『毎日歩き続けること』を可能にするための秘訣とは!?


【アキレス腱伸ばし】です。

実は、「歩く」動作のポイントは“アキレス腱の柔らかさ”なんです。

アキレス腱は、ふくらはぎの膨らみを作っている下腿三頭筋と、かかとの骨をつないでいる人体最大の腱(けん)です。

アキレス腱が硬いと、歩く際に、足のアーチに負荷がかかること。アーチに負荷がかかり、アーチが崩れていくと外反母趾などの様々な足の痛みや病気につながります。そして足や脚の血流低下の原因になること。すると冷えやむくみが生じてきてしまいます。

つまり、アキレス腱が硬いと足や脚の健康を脅かしますよ〜!ってことです。


僕も含めて、ブログ読者の皆様。健康寿命を伸ばしたい、元気に子育てをしたい、そんな方たちは‥今から【アキレス腱伸ばし】を毎日定期的に行いましょう。すると、毎日歩き続けることができ、健やかな人生が送れるかもしれませんよ。

※参加文献「“歩く力”を落とさない!新しい足のトリセツ~日本で唯一の足の総合病院 下北沢病院医師団~」


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2022-01-19
島崎藤村から学んだみよう‼︎

たれか聞くらん朝の声

眠と夢を破りいで

彩なす雲にうちのりて

よろづの鳥に歌はれつ

天のかなたにあらはれて

東の空に光あり

そこに時あり始あり

そこに道あり力あり

そこに色あり詞あり

そこに声あり命あり

そこに名ありとうたひつつ

みそらにあがり地にかけり

のこんの星ともろともに

光のうちに朝ぞ隠るる


明治時代に活躍した「島崎藤村」の朝の讃歌を冒頭からご紹介させて頂き、理知的ぶりました村上です。おはようございます。正直、深い意味は分かりませんが、なんだか朝には特別な価値があるような気がしますし、その時間を大切にしたいと思っています。

※「私設公民館とみほ村文庫」へ『日本の詩歌~中央公論社~』を寄付して頂きました。詩の好きな方、お待ちしております。


さて、本日の地元新聞(山陽新聞)に、子どもの就寝時間についての記事が掲載されていました。夜9時以降に就寝する子どもの割合が増えているようです。原因としては、共働きなどの家庭状況が示唆されてもいました。

想像するに‥5時頃まで働き、その後、保育園へ6時頃迎えに行くとします。そこから、お風呂を入れたり、晩御飯を済ませていると、9時なんてあっという間に過ぎてまうんだと思います。もちろんご夫婦で協力し合おうとしても、お仕事時間が違ったりもするだろうし、各家庭さまざまな協力の仕方があるだろうと想像できます。

では、そんな中で、「絶対に9時まで就寝させよう」と鉄則のルールを作ってしまうと、家庭的にしんどいかもしれません。成長ホルモンの分泌が“10時〜2時”がゴールデンタイムだという情報を加味すると、すこし時間に遊びを持たせて「10時くらいまでに寝られれば良しとしようか」とのスタンスにすると余裕が生まれるかもしれません。


では、9時か、10時くらいに就寝できるために保護者の方がストレスなく実践できる方法を考えてみたいと思います。

勝負は、夜ではなく【朝】です。なるべく、毎朝決まった時間に起床する習慣をつくることが鍵です。とにかく眠くてぐずぐずしてしまっていたとしても、カーテンを開けて『太陽の光』を浴びさせるように努めて下さい。曇りや雨でも、実は太陽パワーは浴びれますので、シャーっと勢いよくカーテンを開けましょう。真冬でなければ少し窓を開けて外気を取り入れるのも良いかもしれません。

そして日中は「外遊びを3時間」ていど行うと、さらに太陽の光を浴びて身体のリズムが整うことになります。

お昼寝に関しては、3歳以降は、夜の睡眠時間を考慮しながら進めていくことをオススメします。例えば5歳くらいの子どもが、夜10時間ほど睡眠時間があるにも関わらず、昼に3時間寝てしまうと、夜に眠気が来づらいかもしれませんよね。

まとめますと、家庭でできることは、まずは【朝】起床時に、カーテンを開けて太陽の光を浴びること。なるべく毎朝同じ時間に起床する習慣をつけること。そして保育園でできることは、「外遊びを3時間」ていどできるように1日のスケジュールをデザインすること。またお昼寝に関しては、ひとりひとりの子どもの体力を把握し、家庭と連携して行うこと。

家庭と保育園がともに協力することで、子どもたちは成長ホルモンをしっかり分泌させる健全は発達が促されるようになるのは言うまでもありませんよね。

※参考文献「スタンフォード式最高の睡眠~西野精治~」


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2022-01-18
笠岡工業高校環境土木科登場

昨年末、笠岡工業高校電気情報科の学生たちに富岡保育園前に「優しく灯るイルミネーション」を制作して頂き設置してもらいました。富岡保育園の園児や保護者、職員だけにとどまらず、富岡北地区住民の方も含めて、心が癒される取り組みでした。笠岡工業高校では、地域貢献を通した学び(笠工テクノ工房)を充実させているようです。


そんでもって、実はイルミネーションの打ち合わせの際に、「村上先生‼︎環境土木科でシュレッダーなどから出た廃材でフラワーポッドを作ったのですが、富岡保育園で使いませんか?」と、お声かけして頂いたんですね。

ここは、あつかましい村上ですので、「喜んで‼︎」とお受けさせてもらい‥

本日、笠岡工業高校環境土木科の学生たちがアシスタントになって下さり、主に3.4.5歳児たちがフラワーポッドにそれぞれで色塗りをすることになりました。

(フラワーポッドとは、植木鉢のようなものです。シュレッダーの廃材を加工して、コンクリートを混ぜ、形状を整え固めたものです。色塗りをする絵の具も乾くと木になる環境に良い性質のものを扱って下さいました。)


学生たちと、いろいろな色を混ぜて作ったり、また一心不乱に塗り込む姿であったり。また場所によって色使いを変えてみたり、重ね塗りをしてみたりと、工夫をそれぞれに凝らす姿がありました。

また活動が終わった後に、学生たちと一緒にオヤツを食べたり、電車ごっこや、おんぶや抱っこをしてもらい親しむ時間がもてたことが、何よりの喜びでもあったように思います。


保育園であろうと、高等学校であろうと、私立であろうと、県立であろうと、保育園児であろうと、高校生であろうと、さまざまな垣根を越えて、互いに学び合い、支え合い、社会全体で子育てできる関係でいられることに、重ねて感謝したいと思います。今後とも宜しくお願い致します。


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~追記~

フラワーポッド作りを終えた夕方‥

村上「何色で塗ったの?」

とある女の子「え〜っとな〜。なんか、よーわからん色になったんじゃけど、えー色になったよ。」

笠岡工業高校環境土木科プレゼンツ
お兄ちゃんお姉ちゃんといっしょ
想いが溢れる色使い
2022-01-17
置き去りにされている環境⁉︎

最近休日になると出かける場所があります。富岡保育園から車であれば10分もかからない場所にあります笠岡市緑道公園です。笠岡市PR隊ではありませんが、もしも市外の方で例えばカップルや親子で手を繋いで歩いてみると「笠岡市っていいね。この町に住みたいね。」となるかもしれません。公園内には散歩コースがあり、石の彫刻や各種の木々が整えられていたり、すぐ隣の道は瀬戸内海が見渡せるわけです。またサッカーゴールやバスケットゴールなんかもあるんですね。実は最近、元バスケ部村上は、ひとり中年おじさんバスケットに夢中なんです。近くでスケートボードを楽しんでいる若者からの視線も気にならないほど、ひどく夢中になっています。気にする余裕がないのか、もしくは気にならないほどに自分に余裕があるのかは本人も分からないところではありますが。


さて、最近保育・教育雑誌では、なんとも魅力的な保育方法や教育方法であったり、なんとも魅力的なインテリアや園庭デザインであったり、なんとも魅力的な玩具や教材などの紹介や説明が掲載されています。

保育所保育指針なんかで記されている通り「環境を通した保育」を行うにあたっては、もちろん大切なことかもしれませんね。

ただ、どうも最近“置き去りにされている”環境があるような気がしています。あくまでも気がしているだけなのですが。

それは“人的環境”です。つまりは“先生”という存在です。


富岡保育園でも、保育所保育指針にならい「環境を通した保育」に取り組んでいます。また、子ども主体の活動に価値を置いていますので、保育者つまりは先生たちの存在は、どちらかと言えば目立たない、どちらかと言えば受け身のような存在に見られがちなんですね。大人が子どもに一方的に教えるような活動であれば、否応がなく先生は目立って見られるかもしれません。

ただ、どのような活動をするのであれ、先生ひとりひとりの人格と言いましょうか、もっと分かりやすく言うなら、存在や雰囲気は非常に大事なんじゃないかと思うんです。そしてそれは、どんな魅力的な保育方法やインテリアや教材よりもです。


子どもたちが遊んだり勉強したりするなかで、物事を学ぶ最中に‥

例えば、不平不満や文句を並べ、ネガティブな思考や言い訳ばかりを口ずさむ先生がいたとしたら、いくら魅力的な教育方法や玩具あっても、健全な発達が見込めないように思えます。

逆に、励ましや勇気の出る言葉を並べ、ポジティブな思考や夢や希望を語る先生がいたとしたら、特別な保育方法やインテリアでなくとも、健全な発達が見込めるように思えます。

すこし極端な例え話でしたが、僕は環境の中でも、“人的環境”が最も重要だと考えています。

ブログ読者の方で、幼少期や学生時代の記憶がある方‥どんな最新の教材や玩具よりも、優しい先生であったり、妙な癖のある先生の思い出が蘇ったりしませんか?


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※明日1月17日月曜日「私設公民館とみほ村文庫」は午後から閉館させて頂きます。ご了承ください。

2022-01-16
言葉は使いようです。

おはようございます。とみほ村の富岡保育園内には大小さまざまな生花が飾られています。トイレにまであるんですよ。

そのすべてを監修して下さる先生(植物と会話ができる達人)が数日お休みしてしていることで、生花たちがピンチに‼︎配置を変えたり水替えなどで乗り切ることにしたのですが、そのお部屋に合ったように飾ることがなかなか難しいものです。日々、生花たちをお世話して下さる方がいるからこそ、豊かな気持ちで暮らさせてもらっていることを改めて実感し、感謝の気持ちが沸々とわく時間でした。


さて、“HINEKURE力”(ひねくれりょく)に長けている本日の副園長ブログは、昨今教育界で流行しているキーワードをすこしばかり紹介したいと思います。

■【EdTech】Education(教育)とTechnology(テクノロジー)の略語です。

■【アクティブ・ラーニング】教師から生徒に一方向に教えるのではなく、子ども自身が進んで学ぶようなスタイル。

■【GIGAスクール構想】Global and Innovation Gateway for All =みんなのための世界につながる革新という意味。

■【STEAM教育】Science(科学)Technology(技術)Engineering(工学)Art(アート)Mathematics(数学)の略語。

などなど‥他にもさまざまにありますが‥ブログ読者の方で聞いたことがあった方、また詳細を知っていた方はどのくらいおられたでしょうか?

初耳の方だと、もしかすると‥「よく意味が分かんないけど、なんだかカッコ良さそうだし、凄そう。」との印象を受けませんか?


誤解を承知で意見させて頂くと、聞いたこともないような漢字の羅列や、カタカナや英語などの横文字を駆使してアピールする教育には、一度立ち止まって深呼吸して気をつけて考えてみませんか。実は印象操作されている場合もあるかもしれませんよ。

例えば、上記に挙げた【アクティブ・ラーニング】を取り上げて‥「うちの保育園では、“アクティブ・ラーニング”を全年齢で取り組んでいます‼︎」との謳い文句があるとします。アクティブ・ラーニングとは、子ども自身が進んで学ぶスタイルのことですから、つまりは“遊び”のことですよね。子どもが保育者からさせられる遊びではなく、自らが選んで取り組む遊びのことです。保育所保育指針を守る全国の認可保育園では当たり前のことです。

また【STEAM教育】を取り上げて‥「うちの保育園では、“STEAM教育”に就学前の子どもは取り組みます‼︎」との謳い文句があるとします。ただ、例えば3歳児ほどの子どもが泥団子を作っているとします。泥団子作りの中に、科学・技術・工学・アート・数学の要素が入っていたりしませんか?科学の専門家であれば入っていることを見抜けるだろうし、逆に専門家でない大人が見ると泥団子作りには科学の要素が入っていないように考えるかもしれません。つまりは、STEAM教育も人類史上特段新しい教育ではないとも言えます。


言葉があるからこそ、知ることができ、分かることができるのですが‥

言葉があることで、知った気になる、分かった気になることもあります。

横文字を駆使してカッコいい言葉を作ることは楽しいことでもありますし、印象操作だってできますが、ただ単にカッコいい言葉なだけです。言葉と“中身や内容”が、かけ離れていることだってあるんです。

※ちなみにHINEKURE力(ひねくれりょく)と造語を綴りましたが、これも一見カッコよく見えますが、ただの、ひねくれ者ってだけですよ。この技法を上手に使えば、例えば、物忘れがひどくなったことを“忘却力”(ぼうきゃくりょく)などと言えばカッコよくなりますよね。


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2022-01-15
何でチャーハンなんだろう?

「チャーハン食べに来て。」

ままごと遊びをする子どもからのお誘い。

特定の子どもばかりではないのだけれども、たいていは5.6歳程度の女の子の、誰かからのお誘い。

ただ最近、特に“チャーハン”率が増えたな〜と。


「何でチャーハンなんだろう?」と考えてみたところ‥

5.6歳程度の仲良しの女の子グループの誰かが、“チャーハン好き”だからなのか。保育園のお昼ごはんメニューにチャーハンは出たことが無いと思うので、たぶん家庭で出されるチャーハンが特別好きだからなのか。はたまた家庭でチャーハンを作る保護者の所作に憧れているからなのか。もしくは、中華料理店に家族などで訪れた時のチャーハンが絶品だったからなのか。

理由はどうあれ、チャーハンを提供してくれる子どもたちの手際の良さには驚きました。微塵切りする所作、フライパンで炒める所作、どれをとっても一流の料理人にしか見えない。

ただ、ときどき仲良しグループの子どもではない子どもがフライパンや鍋に土を投げ入れたりするんですね。華麗なフライパンさばきを披露しているにも関わらず、ちょいちょい無造作に砂や土を投げ入れてくるんです。料理人としては困るだろうから、もちろん「勝手に入れないで。」と注意するわけです。けれども、投げ入れてくる子どもを見ると、歩き出して間もない程度の子どもであったり小さなお友だち。怒ろうにも怒れず、半ばあきらめるしかないような状況なんですね。

けれども、料理人は考えたんだと思うんです。ときどき、ちょいちょい、無造作に砂や土を投げ入れられるたびに「はい、コショウ‼︎」「はい、塩ね‼︎」と、調味料を入れたことにしていたんですね。すると、無造作に見える料理の過程も、あくまでも料理人である自分の計画の範囲であると自分で納得できるのでしょう。


料理人であった子どもの“意識のすり替え”は、たぶん0歳~6歳までの異年齢が混ざり合って遊ぶ中で、自分の遊びを守るために培った能力ではないかと思うんです。

“意識のすり替え”と表現しましたが、『モノの見方』とも表現できると思います。

実はこの能力って、混沌とする時代背景である現代に最も必要な能力のひとつではないかとも考えます。ネガティブな状況をポジティブに、マイナスな局面をプラスに変えることができると、さぞ生きやすいように思いませんか?


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ちなみに“チャーハン”を作る過程って、とにかく色々な具材を微塵切りにして、華麗に炒めながら、無造作に調味料を振りかけていく様子がご想像できるかと思います。つまりは無造作に砂や土を投げ入れられても完成できる料理だと思うんです。無造作に投げ入れられることを予想してチャーハンというメニューを選んでいるのか。はたまたチャーハンがとにかく好きだからなのか。どうなんでしょうね。

2022-01-14
PDCA vs.テフカスの法則

おはようございます。世間を賑わせております感染症への見解として、富岡保育園では“診断”と“症状ともに把握しながら対策をとっていきたいと思っています。ご協力よろしくお願いします。

※PCR検査などをご自身又はご家族などがお受けする場合は結果が出るまで来園を検討して頂きたいこと。また、診断がなくとも身体の不調を感じる場合も同様に考慮して頂きたいと思っております。


さて木曜日と言えば⁉︎生放送ラジオ「富岡保育園付属大学チャンネル」の放送日でもあります。(お昼の13時~13時30分、再放送19時~19時30分)

※エフエムゆめウェーブ79.2Hz

※ゆめネット笠岡放送123ch

※スマホアプリ「FMぷらぷら」

本日のゲストは笠岡市有機栽培グループ「ピースな畑」代表の若月さんです。昨年秋に富岡保育園で有機栽培で育てたサツマイモを持って来て下さり焼き芋パーティーをして下さったことから、お近づきになることができゲスト出演して頂ける運びになりました。元高校教師という経歴もあったりと、本日はワクワクドキドキの回になりそうです。乞うご期待ください。


さて、本日はラジオの宣伝を続けさせて頂きます。(※3月末にて終了なのでワガママを言わせてください。)

前回放送でゲスト出演して頂いた、昨年までウェイクボードのプロとして活躍されていた貞國さんから、放送終了直前に、保育に関連しそうなお話をお聞きしました。がしかし、司会の村上の時間配分が至らず、全てを放送内でおさめることができませんでしたので、このたびブログにて村上から伝言させていただこうと思います。


ウェイクボードとは、水上で板に乗り、船に引っ張ってもらいながら、水上の上を滑ったり、貞國さんなどのプロはクルクルと空中を跳んだりする競技です。素人の大人の村上が見学すると「かっこいいな。やってみたい。けど、難しそうだし、無理っぽいから、やっぱりやめておこう。」となりがちなんですね。世の中の80パーセントくらいはギブアップ村上のパターンなんだそうです。

ここで、めちゃくちゃお手本になる人物が“赤ちゃん”なんですね。赤ちゃんが周りの歩く人間を見て「いいな。私も歩いてみたいな。けど、難しそうだし、無理っぽいから、やっぱりやめておこう。」とはならないですよね。

“赤ちゃん”は、ふらつこうと、転げてしまおうと、まずは歩こうとします。すると、やっぱり転げちゃう。けれども、じゃあ次は近くの棚に手をかけながら歩いてみようだとか工夫したりしながら、じょじょに歩けるようになります。ブログ読者(ラジオ視聴者)の方もご想像がつくかと思います。

この原理についてを、ウェイクボードのプロとして活躍されていた貞國さんは、自分や塾生に応用して活用するんだそうです。


『テフカスの法則』と言って‥

【T】Trial 挑戦

【E】Event 出来事

【F】Feedback 結果(プラス思考)

【C】Check 検証

【A】Adjust 調整

【S】Success 成功

まずは、とにかくやってみる。やってみないと何も起こらない上に結果もない。そして、大事なことは出た結果に対して第三者的な視点でプラス思考に検証することで、失敗を“だったら次はこうしてみようかな”と調整することが成功への鍵なんですね。

ただ、歳を重ね、大人になるにつれ、多様な経験から成功より失敗をイメージばかりしがちになるんだそうで、より「石橋を叩いて叩いて叩き割ってしまって、結局渡らない渡れない」ようになるんだそうです。


【P】Plan 計画

【D】Do 実行

【C】Check 検証

【A】Action 改善

よく僕たち大人が仕事などでも応用して活用するPDCAサイクルは、まずは計画からはじます。失敗の確率を下げたいからこそ、計画に計画を重ねるんですよね。

けれども、赤ちゃんを含めた子どもの世界では、石橋を叩き割るPDCAサイクルよりも、とにかくやってみるテフカスの法則の方が、どちらかと言えばすんなりくるんじゃないのかな⁉︎とのアドバイスを受けました。


ブログ読者(ラジオ視聴者)の方、いかがでしょうか?自分のお仕事や私生活にも当てはめて考えてみると面白いかもしれません。また身近に赤ちゃんなどがいましたら、観察してみてください。「あ!この赤ちゃん、テフカスの法則やってる!」となるかもしれませんよ。


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2022-01-13
感染症対策を猛者から学ぼう

先日、「笠岡市観光ガイドボランティア」の方々が岡山県の偉人“山田方谷”が当時泊まったとされる廻船問屋、つまり富岡保育園を見学しに来られました。その際、Uターン組(一度都会へ出られ退職後に笠岡市へ帰って来られた)の方が「笠岡市は全国で1番良い町だと思うんですよ。瀬戸内海が見渡せる絶景を、Uターンしたばかりの頃は飽きずにずっと眺めていましたよ。」とおっしゃられていました。他所の土地を見たり経験することで、故郷の良さが分かるんだろうなと思いました。ちなみに、富岡保育園前の旧2号線の道は「鴨方往来」と呼ばれており、江戸時代では参勤交代の際に地方大名などが通る道だったとか。その土地でしか見られない景色や歴史に想いを馳せると土地への愛着も強まるのでしょうか。


さて、話は変わりますが‥“赤ちゃん”って、なんで赤ちゃんと呼ばれるんでしょうかね?

一説には、命が宿り、血が通っていく様を受けて“赤”を付けているのだとか。血が全身を巡り、体温が上がっていくことで、元気になっていくんですよね。

日本で1番良い町だと笠岡市観光ガイドボランティアの方が豪語する岡山県笠岡市の富岡605富岡保育園では、現在雪がちらついていますが、裸足にサンダルを履いてくる猛者もいます。見ている大人は「うわ~。冷たそう。ソックス履き~。」となりますが、おかまいなしに裸足です。室内も、富岡保育園には床暖房などもありませんから、当然ヒンヤリとした床や畳の上を裸足で歩くことになります。

この猛者の身体はどうなっているのでしょうか。改めて分析しますと、手足の先まで温かい血が巡っていることは容易に想像できます。足の裏を触ってみると若干温かいんですね。体温を測ってみると37度近くありました。

逆に老衰間近の方や、雪山で瀕死の凍傷をされた方をご想像ください。血の巡りが悪く、顔色は青白くなり、皮膚は冷たくなっていくのではないでしょうか。

心臓から解き放たれた血が、手足の先や脳内まで届き、そして跳ね返ってまた心臓までかえってくることを想像してみて下さい。基礎体温が高い身体は、温かく勢い良く身体の隅々まで血が流れているのではないでしょうか。


「血の巡り」「基礎体温」は人間の免疫機能と密接に関わっています。昨今旋風しているとあるウイルスから子どもたちを守るためには⁉︎また自分自身を守るためには⁉︎

まずは『運動』です。運動をしっかりすることで、脳のあらゆる部位に刺激を送り、「身体の隅々まで血を巡らせろ!」と指令を出させる必要があります。

そして、運動してお腹が減った状態で、『食事』をとります。ヨーグルトやお味噌など発酵食品をしっかり摂ることで、第二の脳である腸内環境を鍛えることができます。

食事を済ませた後に、『休息』をとります。食後は脳から胃腸を休めるよう指令が送られます。ゴロゴロしたり、何も考えずにポカーンとすることが大事なんですね。

『運動』『食事』『休息』をバランス良く行うことで、「血の巡り」「基礎体温」がレベルアップし、免疫が整っていくんですね。


とあるウイルスも含めて、空気が乾燥していく冬場はあらゆる感染症に留意する必要があります。正しく怖れて予防することが大事だということは、ブログ読者も含め、この数年で皆さま周知したと思われます。マスクを何枚も何枚も重ねて自宅に閉じ籠り、ろくに運動もせずにお腹も減りもせずに食事をとり、眠りが浅く睡眠薬を飲むような生活を送ってしまっては、血の巡りが悪くなることは目に見えてしまいますよね。とあるウイルスに限らず、あらゆる万病を迎え入れている状況でしょう。

ここはひとつ、できる範囲の運動から見直してみませんか。富岡保育園の猛者を観察していると、園内を所狭しと動いては、ゴロゴロし、動いては、ゴロゴロしています。よく笑って、よく怒って、よく泣いて、よく甘えて、感情をおもいっきり表現もしています。参考にしてみてくださいね。


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチ・一時保育・私設公民館とみほ村文庫などへのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願いします。

※来園への制限は現在は行なっていませんが、ご希望の方は、まずは自身の健康状態を把握し免疫を整えて頂くことを条件とさせて頂きます。(くれぐれも裸足は強制ではありません)

2022-01-12
最強の脳トレを伝授します‼︎

おはようございます。昨日とあるサウナに入って、すこぶる快調な朝を迎えている村上です。自律神経が整い、血流の流れが良くなったからなのでしょうか。(※参考著書「自律神経の名医が教える!サウナのトリセツ 小林弘幸」)


さて、ブログ読者に朗報です!本日のテーマは『頭がよくなる方法をめちゃくちゃ分かりやすくお教えするシリーズ』です。メモのご準備をどうぞ。

まず、さっそく結論から言いますよ!

『運動をしましょう!』

もう一度言いますよ。

『運動をしましょう!』


もしも我が子が乳幼児施設に入っている年齢ほどであれば、値段の高い教材を購入して勉強させるより‥「お外でしっかり遊びましょう」が答えなんです。

もしもご年配であれば脳トレパズルをするよりも、「お外を散歩しましょう」が答えなんです。


(参考著書「最強脳『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業 アンデシュ・ハンセン」※アンデシュ・ハンセンさんは、教育大国スウェーデンの精神科医。この著書は小中学生10万人が読んだ脳力強化バイブルになっています。)


それでは、ここからは「なぜ運動すると、頭が良くなる、脳が鍛えられるのか?」を説明していきます。

僕たちの脳は、4万年前にアフリカのサバンナで野生動物から逃げ回りながら生き抜いてきた時の脳と今でも大差なく変わっていないことを、まずは念頭に置いて下さい。農耕革命、産業革命、デジタル革命が起きていても、脳は依然4万年前と同じなんです。

そして、もう一つ念頭に置く必要があるのは、脳の仕組みが分かってきたのは、ここ30.40年ほどで、いまだに未知の部分が大きいということです。


さて、頭が良い、賢い、と言っても色々な種類がありそうです。1つの答えを導くことが得意であったり、たくさんのアイデアを思い浮かべる発想力に優れていたり。またそれらを実現させるには集中力や熱中力が大切になってくるでしょう。それら全てに関係するのは脳内の血液です。よく映画やドラマなどでモジャモジャ頭の博士が歩きながら考え事をして何かを閃いた場面があります。実は歩きながら脳内の血液の流れを良くしていることが閃きに繋がっているんですね。

また人間の脳が、サバンナで野生動物から逃げ回って生き抜いていた頃と変わらないことを念頭に置くと‥人間の脳は、極めて危険に対してストレスを感じやすいように進化しているんです。そうでなければ襲われる可能性が高まるのはお分かりかと思います。ただストレスが継続し続けると、現代で言えば、うつの症状があらわれるんです。そこで鍵を握るのは、ストレスをコントロールする役割がある脳内にある「前頭葉」や「海馬」という部位です。その部位についても、運動することで鍛えられることが分かっているんです。


そろそろブログ読者の方も分かってきたと思います。脳内のあらゆる部位、また集中力や記憶力、我慢や忍耐する力、全てに『運動』が密接に関係して良い影響を与えていることを。この著書を読んだスウェーデンの先生たちは体育を毎日時間割に入れたり、1日のうちに定期的に体を動かすメニューを取り入れたとも記述してありました。


ちなみに、乳幼児や学生だけでなく、大人も同様だということを明記しておきます。『運動』をすることで、年齢関係なく死ぬまで脳は鍛えられます。

じゃあどのような運動が良いのか?過度なスポーツやジムに通わなくとも、生活の中で階段を登ったり、ご近所を散歩してみたり。散歩の時に早歩きと遅歩きを交互にして少し心臓がドキドキするくらい運動することも推奨されていましたよ。


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチ・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願いします。子どもたちは常に体を動かし脳を鍛えているようです。是非皆さまもご一緒に脳トレしましょう。お待ちしております。

2022-01-11
合計115枚、2501円。

1円玉、41枚。

5円玉は18枚。

10円玉が42枚。

50円玉、5枚。

そして100円玉は7枚。

そしてそしてなんと500円玉、2枚。

合計115枚。2501円ものご寄付をお賽銭箱に承りました。幻の神社“とみほ神社”です。

このたび新年へ向けての、とみほ村への、富岡保育園への、またご自身やご家族、友人や知人への想いや願いが込められたご寄付については、富岡北地区を含めた笠岡市の地域貢献事業「私設公民館とみほ村文庫」の運営費にあてさせて頂きたいと思います。たくさんのご寄付、誠にありがとうございました。


さて、今日は幻の神社“とみほ神社”についてを少しだけお話しさせて下さい。元旦から約10日間、とみほ村の富岡保育園の門の外、旧2号線沿いの道べりに設置されたミニ鳥居とミニお賽銭箱。設置期間中は、嵐がこない限り、休日や夜間であろうと設置したまんまなんですね。

「賽銭泥棒とか、大丈夫なんですか?」とのご意見を昨年頂いたこともありますが、設置したまんまを貫いています。なぜか?

実は、ここに“信用”から“信頼”へと繋がる気持ちが隠されていると思っています。


“信用”とは、何かの保証なりも含めて信じること。

“信頼”とは、理由が明確でなくとも、その人のまんまを信じること。

とみほ村の富岡保育園のことを、利益ぬきに、まんま信じてお賽銭箱にお金を投入して下さる。このお金が何に使われるか知らないけど、信頼しているとみほ村の富岡保育園ならばお任せしても大丈夫だと。

富岡北地区の方ならば、お賽銭箱を夜間も休日も設置したまんまでも、守ってくれるだろうと保証ぬきに信頼している。もしも賽銭泥棒にあっても、地域の方や園児や保護者や保育者が無事であれば大丈夫だと。


小さな社会、小さな共同体、小さなコミュニティを作る、保つ、ヒントはこのあたりにあるんだと思っています。何かの利益や保証など抜きに、この人ならば、この方たちならば大丈夫との気持ちが、ひとりひとりの暮らしに安心感を生み出すんだと思います。

そのためには保証書などではなく“信頼”が必要だということ信頼を獲得する第一歩は「顔が見える関係」「声が聞こえる関係」を作ること。

その時に見えた表情が笑顔であれば、その時に聞こえた声が優しいものであれば、その積み重ねで信頼を獲得していくのは容易に想像できるのではないでしょうか。


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2022-01-10
保育園の園庭に遊具が無い⁉︎

皆さま1日お疲れ様です。ブログ読者の方は休日をどのようにお過ごしでしょうか?

独身村上は基本、単独行動ばかりなのですが‥本日は久しぶりに友人家族らに誘って頂き、とある山の上の公園へ。(倉敷市“向山公園”)敷地も広く、大型総合固定遊具も3種類ほどあったりして子ども心に「楽しそうだな~」とワクワクしたりもしました。

友人家族の子どもたちが遊んでいる様子を観察(職業柄、ついつい遊びの考察を始めてしまうんです)していると、「やっぱり、そうなんだよな〜。」と心の中で自分1人納得しちゃってたんですね。


何を納得したかを少し紹介させていただきますと‥

子どもたちは、はじめは色とりどりの工夫の凝らされたワクワクしそうな大型総合固定遊具で遊び出すんです。ただ、ひと通り遊具を制覇しちゃうと、ブランコやターザンロープなどの動く遊具以外はリピート率が低いんです。その後は、山の上の公園ということもあり、たくさん落ちている木の枝や、木の実、石っころ、落ち葉などを拾い出すんです。保育園年齢から小学校低学年ほどの5人ほどの子ども集団で、長い枝を片手に冒険ごっこぽく活動しはじめるんです。僕も含めた大人は、子どもたちにとっては敵という存在で、子どもたちが決めた独自のルールで倒されていく遊びも追加されていくんです。その後は砂場ぽいところで、さらに木の枝をたくさん集めて重ねて落ち葉を上にのせてバーベキューのような遊びもはじまりだすんです。

大型総合固定遊具で遊んでいた時間よりも、はるかに没頭して遊び込みますし、ほとんど大人を誘ってくることなく“子ども同士”で自分たちでルールを作ったりなど“考える”こととなるんです。

友人家族たちの子どもたちの遊ぶ様子は、実は僕はある程度予測もできていたので、「やっぱり、そうなんだよな〜。」と納得したんです。子どもは、自分の力の及ぶ範囲で“動く”“動かせる”ものを好みます。また木の枝や石のように、自分の想像力を使えば“何にでも変化”できるものを好みます。

数年前に、富岡保育園の園庭から大型総合固定遊具を撤去する際に、「遊具が無くなったら子どもが遊べなくなるのでは⁉︎」とのご意見をたくさん頂いたこともあります。しかし、僕には「逆に、遊びが豊かになる」との確信がありました。それ以前から、何年も何度も園児を色々な公園に連れていった際に、子どもの遊ぶ様子をずっと観察していると‥たいてい遊具は飽きられて(動くブランコなどは別)自然物の方へと子どもたちは興味や関心を示して、子ども同士で遊びを作り始めて遊ぶ様子をよく目にしていたんです。

大型総合固定遊具を否定しているわけではないので誤解のないようにお願いします。ただ、子どもが“考える”ことを連続的に繰り返す環境を作るには、ある程度の自然物であったり、子どもの力の及ぶ範囲で動かせる、また想像力を使えば変化できるものが必須なんだよね〜という、つぶやきでした。

ついでに、もう一言つぶやかせて頂きますと‥世のお父さんお母さんたち。休日に子どもたちと公園へ出かけたり、「子どもを楽しませよう、喜ばせよう」とする姿勢に大変頭が下がります。そして大尊敬です。気力体力ともにとても使うはずです。くれぐれも心身ご自愛ください。


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2022-01-09
深海魚ノドグロの喉は黒い⁉︎

く〜。冷えますね。こんな時期は熱燗(あつかん)をグイッといきたくなりますね。あては魚の煮付けくらいにしておきましょうか。

いつかの小料理屋で食べた“ノドグロ”の煮付けが美味しかった。(※ノドグロの食べ頃は秋〜冬)

ちなみに、“ノドグロ”の名前の由来って知ってますか?

実はその名の通り、「喉(のど)の奥が墨汁で塗りつぶされたように真っ黒だから」なんですね。お腹を捌いてみると喉だけでなくお腹の内側までベットリと黒くなっているそうなんです。

これには理由があって、彼ら(ノドグロ)のエサとなる深海生物にはホタルイカやサクラエビのように光を放つものが多いんです。こうしたエサが口の中やお腹の中で光り、外へ透けてしまうと、今度は自分がより大きな魚に見つかって食べられてしまうので、そうならないために、喉やお腹の内側を黒塗りにすることで光を遮っているんですね。

ノドグロはアカムツとも呼ばれている『深海魚』です。

ブログ読者の方で、『深海魚』と聞いてどのような感想をお持ちになりますか?

なぜ深海魚たちは、深海という厳しい世界で暮らすのか?深海は真っ暗だし、食べ物が少ないし。明るくて他の生き物がたくさんいる浅い海の方が暮らしやすいのでは?


深海暮らしの利点で言えば、敵が少ないこと。浅い海だとエサは多いかもしれないけど、サメやイルカなど肉食生物もうじゃうじゃいるので、より安全に暮らしたいのであれば、深海で静かに生きていくという選択肢が生まれてもおかしくありませんよね。

ただ、冒頭に紹介したノドグロのように、その生態について分かっていることもあれば、【謎】が深海魚には多く隠されているんです。

例えば、チカメエチオピアという魚を捌いてみると、おでこの辺りにぎっしりと筋肉が詰まっているんですが、何を動かす筋肉なのか魚類研究者たちが話し合っても今のところ答えが出ないんだそうです。(←さかなクンでも分からないのかな⁉︎)


この度参照させて頂いている本「月刊たくさんのふしぎ~釣って食べて調べる深海魚~平坂寛」著書の平坂さんは、研究にあたって釣りをするわけですが、ときどき図鑑にも掲載されていない未知の深海魚に出会うこともあるんだそうです。正体不明、未知、謎、まさにロマンが詰まった深海。


さて、本日のブログ。深海魚好き、生き物好き、魚釣り好き、酒好きの方向けかと誤解されそうなので、じょじょに保育園公式ホームページ向けに軌道修正しますね。


例えば子どもの世界を“深海”と一度考えてみませんか?

子どもたちは、自分がより楽しめる環境で、その環境の中で独自に遊びを発展させ進化させていくと考えてみますと‥その世界には必ず『正体不明・未知・謎』があるわけです。

けれども、僕も含めた保育者・教育者は、子どもたちに分かりやすいエサ(大人が決めた遊びや教育)を与えて、分かりやすく育てようとすることで、大人にとってはより安全に、しかし子どもにとっては多くの危険(周りの大人が決めたちっぽけな価値観)によって安全(健全な発達)が奪われるかもしれないんですね。

つまりは、子どもの心身の健全な発達を守ろうとするなら、子どもに対して『正体不明・未知・謎』という感覚は必ずあって当然だと大人が理解しなきゃいけない。なんでもかんでも子どものことを全て分かろうとする方がおこがましいと思わなきゃいけないんじゃないかと思うんですね。


目の前の子どもが、もしも「なんで、こんなことするのかな?なんで、こんな遊びにハマっているのかな?」と感じたら‥素直に「ロマンに溢れているな〜‼︎」と感動したら良いんじゃないでかなと思います。すると、見守る大人も無理に釣り上げよう、分かろうとストレスを持つことなく、子どもも深海で独自に、その子どもひとりひとりに合った発達がされていくのかもしれません。


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2022-01-08
『ちょっと聞いて‼︎‼︎‼︎』

「ちょっと聞いて‼︎‼︎‼︎」

ひとりの女の子の一言に背筋と心がビクンとした。

「村上先生‼︎あのな‼︎わたしの方のコレ(枝)は、フォークと〇〇と〇〇と〇〇でな。それでな、Bちゃん(となりの友だちを指して)のコレ(石)は、ダイヤモンドと〇〇と〇〇と〇〇と〇〇と〇〇と‥なんよ。ちょっと待っててね。他のも見つけてくるから。」


昨日たまたま出会した、ひとりの女の子とその友だち。自分たちの遊びについてを、それはそれは矢継ぎ早にプレゼンしてくれました。村上と共に聞いていた園長先生、事務長先生、三者三様に、女の子のプレゼンに圧倒されながら、ただただ頷く(うなずく)こととなりました。


実は、村上が背筋と心がビクンとなった理由は、女の子のプレゼン内容が素晴らしいだけではなかったんですね。

「ちょっと聞いて‼︎‼︎‼︎」の一言に自分の保育実践を省みたからなんです。


就学前(小学校へ入学前)の保護者の方から‥

「学校へ行って、先生の話をちゃんと聞くことができるか心配なのですが‥」との相談をよくお聞きします。


【学校の先生の話をちゃんと聞く方法とは⁉︎】

ブログ読者の方も一緒に考えてみましょう。

村上が現場保育者だった頃に行っていた方法は‥“正しい姿勢で決められた時間じっと座る練習”をさせていました。何度も繰り返すとじっと座ることができるようになってくるので効果抜群との錯覚に陥るのですが、当時の村上に一言物申すなら「全くの逆効果だよ!」

まるで我慢比べであって、子どもにとっては自分の意思をあきらめる作業を連続的に繰り返しているだけ。話を理解しようと聞くのではなく、「じっとしていたら先生に怒られずに済むから、じっとしておこう」との解釈になっていることが往々にしてあるんじゃないかと思います。


(今日のブログ内容は過去の村上の保育実践に対して、かなり物申す内容ですが、しばしお付き合い下さいね。)


「じゃあ、じっとする訓練をさせずに、どうやったら先生の話をちゃんと聞くことができるのか?」とのツッコミが入りますよね。

実は答えがあるんです。

それは、「子どもの話をちゃんと聞く」です。詳しく言うと、「子どもが“ねぇねぇ先生‼︎お母さん‼︎お父さん‼︎話を聞いて”とのタイミングで、心身ともに向き合って聞く」ことです。

つまりは、自分の話をちゃんと聞いてもらった経験のある子どもは、他者(学校の先生)の話をちゃんと聞くことができる理論です。

年が明け。ランドセルなどの学校用品を買い揃えると同時に、ある不安が生まれる時期でもあります。

「入学するにあたって、うちの子に、うちのクラスの子どもに、何かをさせねば‼︎」

何の訓練をさせようか⁉︎

何の習い事をさせようか⁉︎


実は就学前(学校へ入学する前)の時期に1番大切なことは『子どもの話をちゃんと聞く機会をたくさん作ること』なんですね。

ここで焦って、訓練や習い事に気を取られていては、子どもが“ねぇねぇ”という時間や気持ちが奪われてしまうんですね。

時間が無くなってくると、「〇〇ちゃん、何か先生(お母さん・お父さん)に話をしたいことある!?うん!?なんでも聞くよ!?早く言ってみて!?」と、なっちゃうかもしれませんが、これでは、子どもの話をちゃんと聞いたことにはなりませんよね。


年明け、就学前、1月、2月、3月、往ぬる、逃げる、去る。なんだか慌ただしくなりがちですが、就学前の子どもへのアプローチで意識したい点は、「見守る大人が余裕を持つこと、余裕を見せること」です。

矢継ぎ早にプレゼンしてくれた女の子も、もしかすると村上がもっと余裕を持った態度を示していたら、ゆっくりと話をすることができたかもしれませんしね。「ちょっと聞いて‼︎‼︎‼︎」の一言は、自分の保育実践を改める必要性を十分感じるものでした。


※じゃあ、正しい姿勢で聞くには!?のツッコミも聞こえてきそうですので、後日お答えしますね。乞うご期待下さい。


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2022-01-07
『子どもの心を育む専門家』

おはようございます。雪がちらつく岡山県笠岡市富岡605とみほ村から本日のブログを綴っていきたいと思います。お車を運転する方はくれぐれもお気をつけ下さいね。


まずはじめに‥昨日「私設公民館とみほ村文庫」を富岡北地区まちづくり協議会事務局の方と市役所の方々が“レンタル会議室”としてご利用してくださいました。1000冊ほどの多様な書籍も魅力充分ではありますが、長持ちをリメイクした長机がある小スペースでは少人数での話し合いにピッタリな空間になっています。昨日は3名での会議で、ほんのり子どもたちの賑やかな声が聞こえながら会議も盛り上がったとお聞きしています。

富岡北地区の方に限らず、少人数での話し合いなどで場所をお探しの方。ファミレスやオンライン、また職場の会議室だけでなく、是非「私設公民館とみほ村文庫~レンタル会議室~」をご利用してみて下さいね。

※レンタル会議室は予約制としています。エアコン完備、温かいほうじ茶をご用意しています。利用料は無料です。お問い合わせは富岡保育園ホームページTOP電話番号又は店長村上まで(→09X33715648)


次に‥新年2022年“とみほ村だより”1月号は先日発行されております。

※「とみほ村だより」・・富岡保育園×富岡北地区まちづくり協議会の予定や計画

保護者の方々には配布済みではありますが、地域の方やブログ読者などへはまだ配布できておりませんので、しばしお待ち下さいね。

※「とみほ村だより」を購読されたい方は富岡保育園ホームページTOP電話番号又は村上までお問い合わせ下さいね。遠方の方は郵送させて頂きますよ。


このたび1月号は3枚綴りとなっています。1枚目は富岡保育園×富岡北地区まちづくり協議会の予定、また富岡保育園園長先生のコラム。2枚目は1月に誕生日を迎える園児や職員紹介記事。そして3枚目は富岡保育園“太陽の台所チーム”が作りますお昼ごはんとおやつの献立が掲載されています。

ご興味がわいてきたでしょうか?

最後に園長先生コラムを紹介させて頂きますね。

新年あけましておめでとうございます。

今年も、この富岡北地区で「遊べる子ども」に向かい、多様な関わりをいただきながら毎日を丁寧に暮らせることに感謝申し上げます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。


心が育まれる時期の0.1.2歳児。おむつ交換や着替えをさせてあげる時、座っている位置を変えて欲しい時、一対一で接する時、「〇〇しようね」「もう少しこっちに座ってくれるかな」「お腹すいたね」と、言葉を添えて目を見ること、この数秒の一瞬に、子どもたちは保育者の自分に対する想いの質を感じ取るのです。マスクをしていてもしっかりと伝わることです。自分の今の状況や心情を感じ取ってもらえずに、一方的な関わりが日々繰り返されると無力感が育ってきます。私たち保育者は、作業効率のよさだけを求めてさっさとこなすのではなく、子どもの心を育む専門家であることを忘れてはならないのです。何気ない日常での関わりの一瞬一瞬の中で、子どもの心は育まれています。(井桁容子氏)


とみほ村の富岡保育園では、それぞれの子どものありのままを受け入れ、その時々の心情に寄り添うことを日々実践しています。それは途方もなく根気強い取り組みであり、すぐに結果が見えるものではないことです。ただ、そのそばには必ず子どもの幸せがあります。

皆様と、やわらかくあたたかくつながり合うコミュニティを目指します。


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2022-01-06
面倒くささを楽しむ幸福論⁉︎

おはようございます。年末年始感がじょじょに解きほぐされていけども、結局暴飲暴食した垢が身体に如実に表れてしまっている哀愁漂う村上です。

ただいま、とみほ村のお庭では、元旦に魔除けの意味を込めて園内の随所に盛った塩を見つけた子どもたちが、「雪がここにも、ここにもあるー!」と盛り上がっている声が聞こえてきたりもします。


さて、昨日ある電話がかかってきました。乳幼児施設などへデジタルサービスを促す営業電話でした。例えば、玄関のドアを顔認証や指紋認証システムを使って入れるようにすれば、防犯対策にもなりますよね。また、お部屋へ入る際に検温システムなど健康状態を把握できるAI機器を置いておけば、園児の健康状態や人数確認なども素早く管理できるわけです。

これらの技術が進歩していけば、もしかすると、園児の表情からオススメの遊びを提案する仕組みだってそのうちできると思います。園内に張り巡らされたAI機能搭載付きカメラから、ひとりひとりの園児の視線や表情をつぶさに把握し、瞬時に分析したり、行動言動履歴などを処理して、必要なケアを保育士に知らせていくことになります。


とっても便利ですし、なんならミスやトラブルだって起きてもAI機器メーカーの責任に出来そうですし‥無駄も大きく省けて、より良い働き方改革が出来そうですが‥このたびは丁重にお断りさせて頂きました。

デジタルアレルギーなわけではないですし、なんなら現在もスマホを利用してブログを綴っているわけですけども。僕の脳裏にある物語のキャラクターが思い浮かんだんですね。

それは、ミヒャエル・エンデ作の児童文学書「モモ」に登場する、時間貯蓄銀行の外交員“灰色の男たち”です。この物語は時間を節約しようとすればするほど心がすさんでいく様を描いているんですね。

(※このたびの営業電話を下さった方を灰色の男たちに例えている訳ではありませんので誤解のないようにお願いします。)

デジタルサービスを全て否定したり拒絶するわけでもありませんし、取り入れる必要がある範囲で取り入れていけば良いかとは思うんですね。


ただ、そんなことを考えているところに、ある新聞記事が目に入ってきたんです。その記事は“所さんの幸福論”と題され、芸能界きっての自由と遊び心を忘れない人柄に迫った内容でした。

今後のデジタル時代を生き抜くヒントが隠されている所さんの言葉がありましたので、抜粋しながら紹介してもよろしいでしょうか?

「面倒くささや試行錯誤を楽しむ。こだわりというより、楽しくなるまでやめない。」

「朝起きたら、幸せだと思うのが大事。生きているのを確認できたんだから。」

「いつもやりたいことがあるから、寝る時は遠足の前の晩と同じ。目覚めると嬉しくてしょうがないんだ。」

「何でも手を出すこと。仕事もそうだけど、向き不向きなんてさんざんやってから言うべきなの。富士山に登る途中で来るんじゃなかったと後悔するのはいいけれど、登りもしないでつまらないと言っちゃだめだよ。」

「目的も発表のあてもない方が魅力的なの。『何のためにやっている?』とか、自分の中で解釈していくのが楽しいんだ。」

「『暮らす』ために、物語がいっぱい欲しい。」

「コンビニやインターネットは便利だが、早く手に入れちゃうと物語が足りないんだ。」

「お茶を入れてもらうより、入れる人の方が、熱い思いをしたり、湯飲みを洗わなきゃと考えたりして、いろんな経験ができるから幸せなんだよ。」

「みんな、しゃきっとしているのがベストだと思いすぎ。腹が痛かったら痛いなりの楽しさを探す。笑う人の所に人は寄ってくるからさ。」

いかがでしょうか?ヒントになりそうでしょうか?デジタル時代を生き抜く、また子育てだったりにも応用できそうな『面倒くささを楽しむ』所さんの幸福論を紹介させて頂きました。


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2022-01-05
ニジイローズVSミドリーズ

僕らは色とりどりの命と

この場所で共に生きている

それぞれ人も草木も花も鳥も

片寄せ合いながら

僕らは求めるものも

描いてる未来も違うけれど

手と手を取り合えたなら

きっと笑い合える日が来るから

僕にはいま何ができるかな


昨年末、大晦日恒例の某テレビ局紅白歌合戦を缶ビール片手に鑑賞していたところ出会った一曲。

なんでも小説をもとに曲作りをする“YOASOBI”というグループと、某テレビ局SDGs番組「ひろがれ!いろとりどり」のメンバーである“ミドリーズ”がコラボして歌っていた『ツバメ』という曲である。

ブログ読者の方で知っておられた方は、冒頭の詩は、サビ部分の歌詞だと気づいたかもしれません。

現代メディア推しの持続可能性推しの、さらには今流行りの歌手であったりは、どことなくヘソ曲がりなのか気おくれしがちなのですが‥素直に好きになりました。YOASOBIなんて知りもしなかったくせに、ボーカルのIKURAちゃんの歌声と、ミドリーズのダンスをYouTubeで何度も再生したことを告白しておきましょう。


さて、今日のブログでは‥「いろとりどりの世界観を表すにあたって、なんで緑色を推したのか?」

素人感覚で言えば、虹色だったりの方がピンときそうかなと思ったんですね。ミドリーズでなくてもニジイローズでも良いのでは⁉︎関係者の方が語呂合わせがピンと来なかったからなのかな⁉︎と思ってみたのですが‥

【緑色】って、実はとんでもない奇跡的な色だということを知った時には、ミドリーズが正解だということに大賛成しました。


ある新聞に【緑色】についての記事が掲載されていましたので抜粋しながら紹介しますね。

「伝統的な染織の世界で、緑というのは神秘の色だ。緑色をした草木はこれほど身近にあふれているのに、紅や黄、だいだいなど他のどの色とも違い、一つの植物から直接染めることができないという。」

「だから黄色く染めた糸に藍の青を重ねる。その作業を何度も繰り返す。手間はかかるが、力強く、鮮やかな緑は古来、そうまでして身につけたい色だったのだろう。」

との記述がありました。

実際に色彩素人の体験でも、夏におこなうペインティング遊びで色々な色を混ぜ合っていくと最後には緑色になるんですよね。

これって裏返すと、緑色はいろとりどりの世界でしか存在しない色なのでは。


虹色は例えるなら、ある意味では“個”をとても尊重した世界。黄色の人は黄色、青色の人は青色。

緑色は例えるなら、ある意味では“個”が混ざり合った世界。黄色の人も青色の人も混ざり合って緑色でいいじゃん。

もしかすると、個人へのストレスがなく安らぎを与えてくれるのは緑色なのでは‥


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・保育実習・園見学・ワンコインランチなど随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願いします。※入園希望の方も必ず園見学をオススメします。お時間の許す限り富岡保育園の保育実践についてご説明させていただきたいと思います。

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2022-01-04
植物愛が繋げた愛ある年賀状

おはようございます。続々と届いています富岡保育園宛ての年賀状に想いを寄せております村上です。在園児や卒園児、また全国の乳幼児施設園の方々、また地域の方々、また業者の方々など、新年早々に繋がりを感じることができる有り難い手紙です。


さて、その中の1通の年賀状がとてもとっても印象的でしたのでご紹介させてください。

(※個人情報保護に努めながら進めます)

あけましおめでとうございます。

わたしはおはなをそだてています。

Kせんせいにみてもらいたいです。

チューリップのきゅうこんをうえました。

となりにはストックがさいています。

Kせんせいにあいたいです。

またほいくえんにあそびにいきます。

K先生よりも先に拝読してしまい申し訳ございません。ただあまりにも愛のこもった文章と、やさしいチューリップの絵に大変心が潤ってしまったので‥是非ブログ読者の方へもと‥。


実は差し出し人の卒園児と、K先生は在園中に、ある対象への想いを共有し継承することで深い繋がりを持ったように思います。

K先生は毎日とみほ村のお庭の花壇や、富岡保育園内の生花のお手入れをされています。ただの業務ではなく、まさに愛を込めて植物のお世話をしています。僕も含めて子どもたちや仲間の先生たちも“K先生は植物と話ができる”と本当に信じています。

そんなK先生のまわりにはお花が好きな子どもたちや、お花を愛しているK先生の姿に憧れる子どもたちが沸々と集まってくるんです。(子どもだけにかかわらず大人たちも)その集まる子どもたちの中でも、ひときわ“植物を愛する気持ち”が通じ合っていた子どもが、このたびの年賀状の差し出し人なわけですね。

(お正月休み明けには必ず年賀状をK先生にお届けしますので、植物愛を継承する差し出し人様、ご安心くださいね。)


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★お正月期間にお急ぎのお問い合わせがある方は村上まで(←09X33715648)

K先生のお正月生花
2022-01-03
ワンコインランチ無料券配布

おはようございます。昨日、富岡保育園前に構えました「幻の神社“とみほ神社”」へ元旦より参拝して下さった方、誠にありがとうございました。お会いできた方にはお年賀として“とみほ村ワンコインランチ無料券”を配布させて頂きたしたので、またの来園をお待ちしていますね。

※本日も幻の如く“とみほ神社”が構えられています。もしもお寄りの方は、とみほ村に家紋の暖簾がかかった小屋がありますので、そこに幻の神主村上がゴロゴロしていますのでお声掛けして下さると嬉しいです。お気をつけてお越しくださいね。


さて、せっかく見た“初夢”の内容を忘れてしまい‥思い出そうにも思い出せない村上でありますが。元旦に続きまして「日の出」を自宅近くの海岸から拝ませて頂きました。

おもしろいもので、元旦つまりは“初”がつく「日の出」の時には大勢の方々がスマホや一眼レフを構えていたのですが、たった1日経っただけで、ほとんど誰も見かけないんですね。

おもしろいと思いませんか?だって、元旦つまりは“初”がつくか付かないかだけで、なんなら1日経ったけども今日の方が天候が良くより美しく見えたんですよ。

日の出つまりは太陽さんにとっては、元旦であろうと1月2日であろうと、3月や4月、12月であろうと、いつも通りに活動しているだけです。太陽さんにとってのいつも通りの活動を、人間が勝手に方角とか時間という概念を考えて、「元旦の初日の出は美しい」などと言っているだけなんですよね。

ちょっとひねくれた文脈で申し訳ないのですが。太陽さんを“子ども”と訳して、人間を“保育者”と訳してもらっても良いでしょうか。

実は富岡保育園の保育実践を知る上で重要なヒントが隠されているんです。


太陽さんを見守る人間は、元旦の初日の出に特別な価値を見出します。けれども、太陽さんにとってはいつも通り活動しているだけ。つまりは元旦という概念をもっている人間主体で感動しているってことです。太陽さん主体で感動するには、風や雲の動き、気温などの天候を詳しくキャッチする必要があるでしょう。

子どもを見守る保育者が、保育者が決めたもしくは作った活動の中で、子どもを評価することは、つまりは保育者主体に感動しているようなものだとも言えないでしょうか。

子どもは元旦であろうと、1月2日、運動会や発表会、またテストの日であろうと、その子どものペースで発達しているだけです。子ども主体に感動するには、ひとりひとりの子どもの発達を詳しくキャッチする必要があるのは言うまでもないでしょう。

富岡保育園の保育実践に大人主導の保育実践が最小限にしてある理由もここにあります。


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・ワンコインランチ・保育実習など随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号からよろしくお願いします。お正月は村上まで(←09X33715648)

★「私設公民館とみほ村文庫」は新年は5日から開所します。もしもお正月に利用したい方は村上まで(←09X33715648)

2022-01-02
とみほ神社元旦参拝特典情報

どことなく風もやみ、朝日に穏やかな小鳥の鳴き声が響く、とみほ村。

2022年。1月1日。あけましておめでとうございます。

ただいま、岡山県笠岡市富岡605富岡保育園前の旧国道では、年賀状を配達して下さる郵便屋さんのカブの音が駆け抜けています。運良く会えましたので、直接御礼を言えました。どうぞ安全運転でがんばってください。


さて、“新年”の幕開け。元旦。なんだか新しいことであったり、仕切り直したいことであったり、起床時から『ワクワクドキドキハラハラヒリヒリ』しているのは村上だけでしょうか。

岡山県笠岡市の自慢と言っても良い、笠岡市大島あたりの海岸沿いから初日の出を拝ませて頂き、少しずつ少しずつ、はやる気持ちを押さえつつ。あまりにも美しい日の出に、ついつい見惚れて目がくらんだのは村上だけでしょうか。

元旦恒例の‥と、言いましても昨年から始めたような気もしますが‥とみほ村での“初遊び”は、ワタクシ、自称村長の副園長村上によります神社ごっこでございます。

玄関の雑巾掛けから前庭の掃き掃除で整えていきながら、ある代物を玄関前に設置します。村上の友人である木工職人に作って頂いた特製のミニ鳥居。実はココだけの話‥この鳥居を作った木工職人さんは、とみほ村に納品したその日に出会った方と結婚してお子さまも授かったという、なんとも有り難い鳥居なんです。信じるか信じないかはあなた次第です。

そして富岡保育園専属と言っても過言ではないカサセイホームズの職人エグサさんに作って頂いた杉の木の賽銭箱を鳥居の側に設置したところで、隣に一升瓶を奉納してさらに場を整えていきます。

最後に、国産の塩を、とみほ村の富岡保育園内外の随所に盛って祈っていきます。園児や保護者、また仲間の無病息災、安心安全を念じていきながら、さらには道路にも塩を撒いて地域の方の交通安全も願わせて頂きました。

また最後の最後には、もしも“幻の神社とみほ神社”の存在に気づき参拝しに来て下さる方へのお清めのために、冷水を玄関先や横断歩道へ撒いたところで、とみほ村での“初遊び”をワタクシ、自称村長の副園長村上は一旦終えさせて頂きました。


ブログ愛読者の皆さま。2022年も、つたない文章ではありますが、日々の想いを赤裸々に綴っていきたいと思います。おこがましいことですが、読んで下さる方の“日々の暮らしをほんのり豊かにできるエッセンス”になれるよう努力したい思っております。

本年も何卒ご指導ご鞭撻のほう宜しくお願い致します。

令和4年元旦 富岡保育園副園長 村上太志


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・保育実習・園見学・ワンコインランチなど随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願いします。※年末年始は村上まで(→09X33715648)

★「私設公民館とみほ村文庫」新年は5日から開所します。お正月に利用したい方は村上まで(→09X33715648)

★元旦に“幻の神社 とみほ神社”へ参拝した方には特典として『ワンコインランチ無料券』が数量限定で配布されるそうですよ。お気をつけてお越しください。

あけましておめでとうございます
2022-01-01
マウンテンバイク姿が獲得する『社会情動的スキル』

おはようございます。年末年始、胃袋のボーナスタイムと言わんばかりに朝からラーメンを食べ保育園へ‥駐車場へ到着し車から降りたところ、とある方と出会いました。最近ダイエットに励まれている保護者が颯爽とマウンテンバイクを乗りこなし、村上を見つけて身軽に止まって下さり年末のご挨拶をして下さいました。

年末の朝、人通りの少ない道路を力強く静かに蹴り出し進んでいくマウンテンバイクに乗る保護者の後ろ姿を眺めながら、胃袋に入ってしまったラーメンが重くのしかかる村上の2021年ラストブログを綴っていきたいと思います。


さて、本日は【社会情動的スキル】についてのお話。最近ちまたで聞かれる“非認知能力”と言い換えても良いかもしれませんが。

「がんばる力・自己抑制・目標への情熱・自尊心・楽観性・自信・社交性・敬意・思いやり」などが含まれるスキルです。

認知能力、すなわち学校のテストで点数化されるスキルとも実は相互に関係するスキルであることが分かっていて‥やみくもに認知能力を伸ばそうと、やみくもに社会情動的スキルだけを伸ばそうとするもんじゃないですね。

具体的な例を挙げるなら、泥団子を夢中で作る男の子を思い浮かべて下さい。この男の子は、砂と水との割合を微調整することで数学的な認知能力スキルを獲得しながら、また何度も失敗を繰り返す中で頑張る力であったり目標への情熱を燃やし社会情動的スキルを獲得していることが想像できます。

今日の村上は幼児教育専門家ぶって説明していますが、認知能力であったり社会情動的スキルなど、ブログ読者の方にとって聞き慣れない言葉かもしれませんが、安心して下さい。最近発見された新しいチカラ、スキルなんかでは全く無いんです。人類誕生の頃から、元からあったチカラ・スキルに、ただ単に格好良さげな名前を付けたと認識して頂いて結構かと思います。(←名称者の方、分かりやすく説明するためでもありますのでご了承下さいね。)

そろそろお分かりかと思いますが、僕を含めて、“何かを学んでいる時”に、どんなチカラ・スキルが獲得できているかは、たいてい後になって分かるものです。〇〇チカラをつけよう‼︎〇〇スキルをつけよう‼︎と、ねらった(設定した)ところで、表面上の気休めでしかありません。

具体的な例を挙げるなら、数学の授業で難解な問題に取り組む際、数学が苦手であきらめそうになった時、友人のアドバイスで再度チャレンジするキッカケを得たとしましょう。その時の友人とのコミュニケーションの中で社交性であったり他者への敬意を持つ社会情動的スキルを獲得したかもしれません。


最後に、ブログ読者にお伝えしたい重要な点があります。本日ご紹介した【社会情動的スキル】は、なんと‼︎生涯を通じて発達するスキルなんです。もちろん幼少期に遊びを通じた強固な土台を築く必要性はありますが、何歳になっても発達し続けるスキルなんです。遅くはない‼︎あきらめないで頂きたい。そして僕もあきらめません。

実は諸外国である研究結果が出ていることもお伝えしておきます。『社会情動的スキルは肥満に大きく影響する』つまりは、『社会情動的スキルの向上が肥満を減少させる効果がある』と、イギリスやアメリカ、ノルウェーなどで発表されているんです。

(※参考文献「社会情動的スキル~学びに向かう力~」経済協力開発機構)


本日も最後までお読み下さりありがとうございました。2021年も支離滅裂な文章ではありましたが、ブログ愛読者の方がおられるお陰で、雨の日も風の日も二日酔いの日も‥思考を止めずブログを綴ることができました。2022年も365日攻めの学ぶ姿勢で綴り続けたいと思います。

ブログ愛読者の方、やり残したこと、想い残したことはありませんか?僕はまったくありません。あとは飲んで寝るだけ⁉︎(←物忘れがひどいので、ただ単に覚えられないだけでもありますが。)

マウンテンバイク姿の保護者を見習い明日から⁉︎僕も肥満に向き合い社会情動的スキルと向き合うことを心に誓いながら本日のブログを締めくくりたいと思います。

それでは、皆さま「良いお年を。くれぐれも心身ご自愛くださいね。」


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★富岡保育園へ、村上へ、年賀状をしたためたい方。郵便番号714-0092 岡山県笠岡市富岡605まで。

★明日の元旦、富岡保育園前に幻の神社“とみほ村神社”がお目見えするかもしれません。(天候に左右されそうです。)密を避けて初詣したい方にオススメです。賽銭箱のご用意をしております。お気軽にお越しくださいね。

朝日を浴びながら門松作りをする園庭長
2021-12-31
深呼吸してラジオを聞こうよ

お坊さんが年の瀬に忙しそうに走る様を“師走”(しわす)と表現したそうです。おはようございます。ブログ読者の方、「忙しい・焦る・慌てる」と感じたならば、まずは深呼吸して、本日‼︎木曜日お昼の13時‼︎エフエムゆめウェーブラジオ「富岡保育園付属大学」をお茶でもすすりながらお聞きください。明日できることは明日して、来年できることは来年するくらいのスタンスで、のんびり年末年始をお過ごしできることを願っています。


さて、現在“ナラティブツリー”を拝読しています。

※ナラティブツリー・・・富岡保育園保育者が綴る、園児や自らの“心の動き”の物語です。

本日は似たような場面を、2人の保育者が違う視点で綴っていたのでご紹介したいと思います。

(要点を切り抜いて記します。想像力を膨らませて是非お読みください。)

[その①]

子どもたちは毎日、自分たちで考えたあそびを展開している。

ビールケースを使った秘密基地作りとタイヤを使ってサーカスのように遊ぶ子どもを発見した。


ビールケースを高く積み上げ、その上に乗ったり、中に隠れたり。

側で見ていると時々ケースがずれる時があり、ヒヤッとするが、すかさず年長児の子どもが直す。建築士のように設計し、大工のように直す。

子どもの想像力と観察力にびっくりさせられる。


立てさせたタイヤの上に乗ってみたり、中に入って動いてみたり‥サーカスのような遊び方。

タイヤの上に乗るのはバランスが大事で失敗して乗れない時もあるが、なんとか転がることなく着地している。

私なら大怪我だな‥と思いつつ。

1人が遊び始めるともう1人、また1人‥と興味を持った子どもたちが集まり、タイヤを順番に使ったり、遊び方を教えてあげたり。

はじめにこの遊びを始めた子どもは得意げにタイヤに乗りドヤ顔をしていた。


[その②]

(保育室内の遊びのゾーン環境を仲間の保育者や子どもたちと試行錯誤し作り、またその時間を楽しいと感じていることを記した後‥)

このようなことを毎日やっていると、“子どもたちもこんな気持ちで遊んでいるのかなぁ”と思うようになった。

ビールケースで囲いを作って、中にも敷き詰めてみたり‥“次はどうしたらもっと面白いだろう⁉︎”“こうしてみたら‥⁉︎”と、やっているうちに、つい高く積み上げ過ぎて、下にいる友だちに気付かなかったり、またたくさんのビールケースを独り占めしてしまったりするのかな。

毎日の遊びに飽きては、違う遊びを見つけようと試行錯誤しているうちに、気付かず危険なことをしてしまっているのかな。

そう思うと、子どもたちに注意する時の声のかけ方に、改めて気をつけないといけないなぁと思った。

子どもの好奇心を受け止め、やろうとしたことを否定するのではなく、一緒に方法を考えていきたい。子どもも大人もトライ&エラーで。


ブログ読者の方、いかがでしたでしょうか?2人の保育者の綴った場面のイメージが膨らみましたでしょうか?


似たような場面ですが、綴る保育者の感性や子育て経験などで、物語は多様になるものなんですね。

ただ、誤解を怖れず解説するならば‥2人の保育者が綴った内容には、どちらも「上手くいかないこと」や「怪我をしてしまいそうなこと」に対してポジティブに学ぶ場であることを伝えようしている気がします。


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチなど随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号まで。(年末年始は不在の場合もありますので村上まで→09X33715648)

★「私設公民館とみほ村文庫」の次の開所日は1月5日です。(←年末年始にもしもご利用希望あれば村上まで→09X33715648)

大そうじ
すみずみまで
2021-12-30
副園長改め魔法使い仲介業者

おはようございます。副園長改め“魔法使い仲介業者”の村上です。

以前、富岡北地区まちづくり協議会の方から「村上先生は、なんでも蘇らせることができるけん、魔法使いみたいじゃが。せーでな。この椅子。有名な家具メーカーのなんじゃけど、壊れてしもーとって捨てようかと思っとんじゃけど、まだ枠組み部分は大丈夫なようじゃけん。どんな⁉︎魔法使って保育園で使わん?」と仰ってくださったことがあったんですね。

正確に言うと、村上が魔法使いなのではなく、魔法を使える方たちに村上がお願いすることで、数々の思い出の品物たちが現代に蘇っていくわけなんです。その真骨頂が、今年開所しました「私設公民館とみほ村文庫」だということです。


このたびは、魔法使いのひとりである岡山県笠岡市で製材業を営んでおられるカサセイホームズさんの職人のひとり、エグサさんに某有名家具メーカーの椅子の蘇りを依頼しました。実は富岡保育園内の随所にエグサさんの魔法が散りばめられており、おかげさまで日々の安全な暮らしが守られてもいるんですよ。

そんなこんなで、さきほど無事に椅子が蘇りを果たし納品されました。ハンドペーパーで丁寧に磨かれ、木のあたたかみが一層増した心地の良い椅子に仕上がっていました。毎度本当にありがとうございます。大事に使わせて頂きたいと思います。


【エグサさんの魔法がかかった品々写真】

■本日納品された椅子

■私設公民館とみほ村文庫の机

■赤ちゃんの部屋の柵

■玩具収納棚


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★「私設公民館とみほ村文庫」は年末年始はご予約者のみの利用とさせて頂きます。予約電話は村上まで(09X33715648)

蘇った椅子
蘇った長持ち
優しさが詰まった木の柵
愛が込められた玩具棚
2021-12-29
正しいことを言うときは!?

おはようございます。筆ペンを片手に年賀状の表書きをしたためています村上です。何を書くかも大事なのかもしれませんが、お相手の名前を1文字1文字記している間に‥「〇〇さんは、どうしてるかな〜。元気にやってるかな〜。」なんて想いを巡らせる時間が本当は大事なのかもな~と思う年の瀬この頃です。


さて、本日も2021年村上忘年会シリーズをお届けさせて頂きたいと思います。

(個人的な反省日記趣向な内容になりますがご了承ください。)

2021年、渦巻いたご時世がらではありましたが、とみほ村の富岡保育園では無事に「見守る保育」実践に邁進できた一年でありました。

緊急事態宣言であったり、近隣施設でのクラスター発生などの特記事項についても、乳幼児施設としてできる範囲で対処しながら、園児・保護者・保育者たちの心身の健康を守る努めができたのではないかと思います。

とみほ村の富岡保育園園長先生の出された指針としては「特別であったり、緊急であったりな時こそ、“地に足をつけて”普段の、日常の、当たり前の暮らしを丁寧に見つめよう。」でした。

もちろんマスクや予防接種、三密を避けるなどの対応策も大事かもしれませんが‥それ以上に、日々の挨拶への向き合い方であったり、他者へ向けての言葉、また自らの佇まいに対して背筋を伸ばし内省することの大切さに意識を置くということです。


そんな中、入園希望者の保護者、また富岡保育園の保育実践に興味のある方、また富岡保育園で働いてみたいとの思いのある方、また保育(教育)にご意見がある方、また地域活動に関心のある方などなど‥さまざまな方たちが、地域内外から、とみほ村に足を運んで下さいました。

その際に、たいていは園見学をして頂きながら、富岡保育園の保育実践であったり、地域活動への取り組みについてだったりを村上も説明させて頂くのですが‥自分で言うのもおこがましく写りますが、説明する機会を積めば積むほど、説明が上手になっているなと実感します。

ただ上手になったと実感しているのは実は錯覚であって、説明が“論破”じみてきたかのように省みています。


ブログ読者の方で“論破”と聞いて、どのような印象を受けますか?

言葉巧みに、論理立てながら、相手に筋道を示して説き伏せるような印象を僕は受けます。

見学者や来客に対して、自分の知っている、また学んだ知識や情報を言葉巧みに操りながら、あたかも自分が言っていることが全て正しく善であるかのように理屈をこねて説明していないだろうか‥と。時として、数学の公式や定理、また証明問題のように、保育と向き合ってしまっているのではないだろうか‥と。

保育(教育)とは?足し算や引き算のように正解があるのではなく、正解を証明しようと相手を説き伏せるかのごとく正論を振りかざすものでないことを、より自覚しなきゃならないと強く省みる、やはり年の瀬真っ只中な今日この頃です。


論破じみてきている村上へ、富岡保育園園長先生の好きな詩の一部を贈りたいと思います。

(※吉野弘さんの詩です。)

正しいことを言うときは

少しひかえめにするほうがいい

正しいことを言うときは

相手を傷つけやすいものだと

気付いているほうがいい

立派でありたいとか

正しくありたいとか

無理な緊張には 色目を使わず

ゆったり ゆたかに

光を浴びているほうがいい

健康で風に吹かれながら

生きていることのなつかしさに

ふと胸が熱くなる そんな日があってもいい


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチなど随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願いします。

★「私設公民館とみほ村文庫」は2021年は本日までとさせて頂きます。(9時~17時ごろ開所)新年は5日頃より開所準備させて頂きます。(年末年始に利用したい、見学したいとのご希望がある方は館長村上まで→09X33715648)

2021-12-28
キリリとココロが引き締まる

おはようございます。しばれる寒さのなか、キリリとココロが引き締まっております村上です。大寒波ゆえ、地域によっては危険に見舞われるかも分かりません。くれぐれもご用心くださいね。


さて、しばれる寒さを感じると、僕はある思い出が頭をよぎります。かれこれ18年ほど前、当時高校3年生。12月も終わりを迎えようとしていた頃に自転車で家出をした思い出です。

歳を重ねるごとに記憶は曖昧になっていますが‥当時、特に大きな悩みであったり、辛い苦いことが自分に降り掛かったわけでもなかったように記憶しています。進路や恋愛や友人関係などの諸々に対して、“具体的には分からない、なんだか分からない不安”に駆られていたように思います。格好つけて言いましたが、つまりは「なんだか、思い通りにいかねぇな~。」との思いです。

それらを振り払うように、背中に“バスケットボール部村上太志”と記された、当時僕が所有していた中で1番寒さを凌げそうな上着を羽織り、黙々と自転車を漕ぎました。ポケットには2000円ほどのお小遣いと、リュックサックには、地理の授業で使った地図を忍ばせ、ひたすら海岸線を漕いだように思います。

その夜。100キロほど進んだ広島県広島市あたりで力尽き、煌びやかに光るネオン街から少し離れた人気が少ない公園でひと休みしかけました。寒さを凌ぐため公園の中にポツンとあった土管の中に身を寄せていたところ、外では全身白色のスーツや紫色のスーツの人たちの争う声がしたんですね。ああいった光景って、ドラマや映画だけじゃないみたいです。すぐさま自転車に飛び乗り夢中で逃げ出しました。当時折り畳み式の携帯電話は所有していましたが、家出をする際に家に置いてきたこともあり、誰に相談するわけでなく、本能のままひたすら逃げ出したことを記憶しています。

結局、その夜。暗闇の中、無我夢中で漕いで着いた先も分からず、目の前に静かに佇まれていた、もちろん名前も分からないお寺に忍び込みました。お堂の一角で寒さを凌ぎ、体を出来るだけ丸く小さくして目をつむりました。

そして、お堂に浸る冷気と差し込む光とで目が覚め、ふたたび自転車を漕ぎましたが‥通学用自転車のタイヤには過酷だったようで後輪のタイヤがパンクしてしまったんですね。とにかく自転車屋さんを探そうにも、自分の現在地点が分からずさまよっていました。車通りのある道にようやく着いた頃には、くしくも前輪タイヤまでパンクしてしまっていました。途方もなく、親指を立てて手を上げヒッチハイクの真似事もやってはみたものの。それはとぼとぼと両輪パンクした自転車を押し歩いている間に、人通りのある町並みが見えてきました。

道端ですれ違った人たちに尋ね続けながら、おごそかげな自転車屋さんにたどりつきました。店先には誰もおらず、少し分け入りながら店主さんを呼びました。両輪パンクしたことと、家出をしてきたことと、ポケットには残りジュースが1本買える程度しかお金がないことを伝えました。曖昧な記憶の中で、店主さんは黙々とパンクを直して下さり、店主さんの奥さんらしき方が温かい飲み物をそっと出して下さったことを覚えています。

パンクが直った後の記憶はほとんど無いんです。とにかく自宅めがけて、東へ東へ向かったんだと思います。買い食いするお金も無ければ、景色も見渡す心の余裕も無かったように思います。キリリとココロ引き締まる寒波を全身に浴びて、「なんだか思い通りにいかねぇな〜。」なんてぼやく気持ちは一掃され帰路へついたように思います。


最後までお読みくださったブログ読者の方、誠にありがとうございます。保育(幼児教育)と関連ないじゃん‼︎と、ツッコミを入れて下さいましたか。

ブログ読者の方で、「自ら踏み出した足で、“思い通りにいかない体験”をしたことがある方はおられますか?」

誰かのせいにできるわけがなく、自分でなんとかするしかない体験です。そのとき、はじめて自分の実力を知ることができますし、だからこそ他者へ素直に助けを懇願できるんだと思います。

子どもたちの世界ではどうでしょうか。歩き出して間もない子どもは、でこぼこの地面につまづいては転げ、起き上がっては、今度は友だちとぶつかり転げます。思い通りにならない連続した体験と、助けを懇願した体験の中で、自分の実力を知っていきます。そうしていくなかで、“あるがままの自分を受け入れる”ことができるようになっていくのではないでしょうか。


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2021-12-27
執念の“三平方の定理”

想像力を働かせてみてほしい。

3歳になるかならないかの小柄な男の子A君が、つま先立ちで懸命に、ある戸棚を開けている。

戸棚を開けると、振り返って少し下がり、また戸棚の方を振り返る。そしてまた振り返って少し下がっては、また戸棚の方を振り返る。

おおよそ3.4メートルほど下がったところで、男の子は立ち止まり戸棚の中をずいぶん注意深く見渡している。


戸棚の中には、カルタやカードゲームなどがあるようです。もう少し背が高ければ自分で選んで取り出して遊べそうですが、いかんせんA君の背丈では、取り出せそうもない上に、戸棚の中身を全て見渡すことが難しそうでもあります。

A君は戸棚の中のカードゲームのいくつかは知っているようでしたが「もしかすると、もっと面白いものがあるのかもしれない」と思ったのでしょう。戸棚の中を全て見てみたいとの欲求に駆られたんです。


A君は考えました。“もしかすると見る位置を変えると、見える範囲が変わるのではなかろうか”とね。

そこで、戸棚から少しずつ下がりながら、戸棚の中が全て見渡せる位置を探し当てたんです。


試行錯誤の上で見つけた“戸棚の中が全て見渡せる位置”に到着したA君が、戸棚の中をそれはそれはゆっくりと物色していると、A君よりも少し小さい2歳になるかならないかの女の子Bちゃんが現れました。

Bちゃんは、A君が開けた戸棚を目がけて、つま先立ちで懸命に手を伸ばし、戸棚を閉めたんです。Bちゃんは戸棚に手が届き、戸棚がゆっくりと閉まっていく様子に大喜びをしました。


ただ、この様子に、もちろん怒る男の子が現れるのは無理もありませんよね。A君は「なんで閉めるんよ!」と言わんばかりにBちゃんを威嚇しては、またA君は戸棚を開け“あの位置”に向かいました。

けれども、A君が“あの位置”に向かっているほんの束の間に、またBちゃんがつま先立ちで懸命に手を伸ばし戸棚を閉めては大喜びするわけです。

A君が“あの位置”に到着した頃には戸棚が閉まっているわけです。A君は憤慨して、またBちゃんを威嚇しては戸棚を開けます。

3回ほど繰り返し戸棚を閉められたA君は、今度は振り返らずに、顔を戸棚とBちゃんの方へ向けたまま、後ろへ少しずつ下がりながら“あの位置”まで向かいました。


さてその後、A君は無事に戸棚の中身を全て見渡すことができ、お目にかかるカードゲームを選び出すことができたのでしょうか。執念めいたA君ならば、きっと‥


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2021-12-26
『なんか、なんとなく』

おはようございます。クリスマスムードが連日続いております、とみほ村の富岡保育園からブログ記事を綴っていきたいと思います。


昨日遠方からはるばる来て下さった“サンタクロース”しかり‥例えば、豆まきに登場する“鬼”であったり、お化け屋敷に出てくる“おばけ”であったり。また“獅子舞”であったり。子どもたちにとって印象的なキャラクターが乳幼児施設ではたいてい登場するんだと思います。

そこには、大人のエゴと言いますか、“喜んでもらおう”との気持ちが必ず存在していますし‥子どももどこかでそんな大人の気持ちに気づいて“喜んでいる”気持ちもあるのかもしれません。言葉では表現できないような複雑な気持ちを味わう体験になっていたり、言葉では表現できないような信頼関係が培われているのかもしれません。


少し話は変わりますが、先日の生放送ラジオへ卒園児の高校生3人が出演してくれました。卒園して10年が経ちますが、まさかラジオスタジオで一緒に語り合えることができるなんて夢にも思わなかったですし、大変幸せな時間でもありました。

卒園児の高校生たちに「保育園の頃の思い出ってある?」と尋ねてみると、「獅子舞が来た時に泣いて逃げていた友だちを眺めていたことが思い出にある。」だとか、「豆まきの時の鬼が印象的でした。」などの答えが返ってきました。

ただ、もう1人の卒園児の高校生は「う〜ん。あんまり覚えていないんですよね〜。」と正直に答えてくれました。そりゃ無理も無いと思うんですね、かれこれ10年前の幼少期ですから。


しかし、あまり覚えていないと答えてくれた高校生C君は、実は毎年定期的に保育園へ足を運んでくれるんです。

村上「〇〇君はさ、保育園の頃の記憶があんまり無いって答えてくれたけど。だけど、よく保育園へ顔を出してくれるよね!?そこんとこは、どんな気持ちで来てくれるの?」

保育園の記憶があまりない高校生C君「記憶はないんだけどさ。なんか、行きたくなるとゆーか、帰りたくなるとゆーか。なんか、なんとなく。“ふるさと”的な感じなんかな。」


ブログ読者の方にも“ふるさと”的な場所はありますか?C君が通っていた当時とは、在籍している先生たちの顔ぶれも違えば、園庭も大きく変わっていれば、部屋の中も大きく変わっています。ただもしかすると、当時聞こえていた“暮らしの音”であったり、見えていた“身近な景色”であったり、感じていた“信じる気持ち”が現在の富岡保育園にも残っているからこそ『なんか、なんとなく、帰りたくなる、ふるさと的な』感情が生まれるのではないかと思うんです。


印象に残るような取り組みももちろん努めていきたいと思いますが、印象に残らないような『暮らし音・身近な景色・信じる気持ち』を守る努めもしていきたいと改めて強く思いました。

ラジオゲスト出演して下さった卒園児たち本当にありがとね〜。

※ブログ読者の方で「私も、僕も、ラジオに出てみたい!村上と喋ってみたい!」という方がいましたらホームページTOP電話番号まで気軽にお問い合わせ下さい。


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチなど随時募集しています。

★「優しく灯るイルミネーションby笠工テクノ工房」は見納めとなりました。期間中、富岡保育園、また富岡北地区に素敵な光を提供して下さった笠岡工業の学生ならびに先生方、誠にありがとうございました。

★「私設公民館とみほ村文庫」は平日9時~17時ごろまで開所しています。気軽にお越しくださいね。

セルフデコレーションXmasケーキ
2021-12-25
抜け落ちた貴重な白いヒゲ⁉︎

「Happy Xmas(ハッピークリスマス)‼︎」

登園する親子に向けて、玄関口で保育者たちが声をかける。

富岡保育園は特に宗教系列の保育施設でも無ければ、クリスマスの由来について授業形式で園児へ教える時間も無ければ‥いわゆる“ミーハー”ってやつなんだと思います。スーパーマーケットやら街の至る所で、クリスマスソングやイルミネーションが彩られ、ワクワクソワソワする気持ちをそのまんま保育実践にしたものです。

以下はクリスマスパーティー担当保育者たちが計画した企画書です。

「ハッピークリスマスデーinとみほ村2021.12.24FRI」

大人も子どももクリスマスムードでウキウキのとみほ村に例のあの人が遊びに来る!?サプライズでハッピーな1日にしたいと思っています。ご協力よろしくお願いします。

~コーナーの紹介~

〇A先生のワクワクシアター(絵本の部屋)

手遊び、エプロンシアター、ペープサート等、絶対楽しいコーナー‼︎

※写真撮影をB先生よろしくお願いします。

〇トナカイとまい踊ろう(音楽ゾーン)

かわいいトナカイと歌って踊ってリズム遊びを楽しむコーナーです。

※サポートC先生よろしくお願いします。

〇かわいく変身しよう

クリスマスだって仮装したい‼︎カチューシャや飾りで変身しよう‼︎ぜひ写真を撮ってあげて下さい。

多少省き(はぶく)ましたが、担当者の企画書の一部です。

“子どもたちの喜ぶ顔”を想像しながら、各担当者たちは準備を進めておられました。

そして、本日‼︎例のあの人(サンタクロース)が、来て下さいました。

※トナカイは、近隣の公園(富岡公園)の木につないで来たそうです。


サンタクロースさんは、富岡保育園園児全員分のプレゼントを持って来て下さり、ひとりひとりに手渡しして下さいました。

「おうちに帰ってから開けてね。」とのサンタクロースの言葉は、子どもたちにとっては親や先生たちの言葉よりも非常に重みがあったようで、手渡されるとすぐさまカバンに仕舞い込む姿が印象的でした。


サンタクロースさん、またパーティー担当者の先生方、またフォローして下さった先生方、そしてクリスマスランチに精を出して下さった先生方、ハッピーな1日をありがとうございました。


~おまけ~

サンタクロースさん「まわりの先生たちが温かく見守ってくれていたお陰で、小さい子たちもあまり泣かずに、近寄ってきてくれて嬉しかったです。来年は一緒に踊ったり歌ったりもできたらいいなと思いました。それと、プレゼントを渡す時に、ヒゲが抜けてしまって‥“そのヒゲちょうだい‼︎”と、とても貴重そうに持ち帰った子どもがいましたよ。アハハ。とにかく無事にプレゼントが渡せて良かったです。また来年も来させていただければと思います。楽しい時間をありがとうございました。良い年が迎えられそうです。」


★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・ワンコインランチ・保育実習など随時募集しています。お問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願いします。

★「優しく灯るイルミネーションby笠工テクノ工房」は本日がラスト!?お気をつけてご鑑賞くださいね。

★「私設公民館とみほ村文庫」は平日9時~17時ごろまで開所しています。お気軽にお越しくださいね。

★世界中のサンタクロースさん。くれぐれもトナカイを安全運転で操縦し、夢や希望、そして平和をお届け下さいね。

重みのある言葉を発する例の方
2021-12-24
人間臭い小銭袋と僕。

『待つ・待たせる』


スマホでブログを綴り、InstagramやYouTubeなどのSNSを操りながらも、僕はいまだに買い物は現金払いを貫いている。現代社会では貫く必要もない原始人的な主義なのかもしれないけれど、いかんせんハンドバッグにはお札しか入らない長財布と小銭しか入らない小銭袋を収容して扱っている。

コンビニで缶ビールを購入する際なども、電子マネー決済であれば、わずか数秒の世界であろう。しかし、いかんせん原始人的な村上はと言えば、ハンドバッグから小銭袋を取り出し、例えば239円の缶ビールを購入するにあたっては、おつりが気持ち良い額になるようにしたくなる。小銭袋の中身と相談しながら、ほんの少しのあいだ頭の中で計算をして、例えば244円払ってみては、5円玉のおつりを頂けるように計らってみるのである。

文字を読むだけでも面倒そうな世界は、もちろん数秒で終わるはことない。そのあいだ、店員さんは待たなければいけないし、後ろに並んでいるお客さんも待たなければいけない。くしくも、待たせていることに原始人的な僕は気づいてもいる。

面倒そうな世界での時間は、あらゆるコミュニケーションで埋められていることが分かる。店員さんにしてみれば「スマホが使えそうな世代なのに、スマホでチャチャっと払ってよ。」後ろに並ぶお客さんにしてみても「いちいちジャリ銭で払うなよ〜。」と待つことに数秒以上イライラした心の声が響いているかもしれない。

しかし、そんなジャリ銭払いで他者を待たせることを厭わない僕に対しての救いも、あらゆるコミュニケーションで埋められていることが分かる。店員さんが「焦らなくても大丈夫ですよ。その小銭袋カワイイですね。」と言って下さるものならば、待つ時間が美しく映るものである。


買い物に限らず、遠方の他者への伝達であれば、手紙に記し、切手を貼り、ポストに入れて『待つ・待たせる』世界がありました。どんな材質の紙に書こうかな。どんな絵柄の切手にしようかな。まずは鉛筆を削らなくちゃという面倒そうな世界です。けれどもデジタルを操れば、わずか数秒でスマホやパソコンを通じて遠方の他者へ伝達することができます。もちろん『待つ・待たせる』ことない世界です。


子育てや教育についてはどんな世界が広がっているのでしょうか。早く歩けるように、早く喋れるように、早く読み書きができるように‥『待つ・待たせる』ことが容易にできない世界が加速しているように感じられます。果たして、そのような効率的かつ、イライラすることもなければ救われるようなコミュニケーションも必要としない世界で、人間はどのような生き物として生きていけば良いのでしょうか。便利さが増す中で人間臭さは忌み嫌われ無味無臭な人間ばかりを育てていくことが、本当の子育て・保育・教育なのでしょうか。


面倒そうなブログ記事を最後まで目を通して下さりありがとうございました。もしもお時間が許される方は『待つ・待たせる』ことへの自分の気持ちと向き合って頂ければジャリ銭村上は救われる気がします。


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2021-12-23
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