副園長ブログ
私事ながら『笠岡市民デビュー』を果たしました。これで晴れて、身も心も24時間、笠岡まみれになるわけです。どうか、初心者笠岡市民の村上たいしを宜しくお願い致します。 デビューにあたって、笠岡市役所の市民課へ転入の手続きをしに行きました。あいかわらずマイナンバーの暗証番号などでご迷惑をおかけするアナログっぷりを発揮したのですが‥ 待ち時間に、ふと、笠岡市の人口動態表が目に入りました。先月からマイナス120と記録されていたんです。お亡くなりになった方や転出者が含まれているのでしょう‥が、まずこの数字が他の地域に比べて多いのか少ないのかも分からない‥けれども、とりあえず村上たいしで、プラス1になったよねって。 さて、昨日は毎月恒例の「富岡北地区まちづくり協議会」in富岡保育園が開催されました。 19時からはじまった会議は、寒波を凌ぐ熱闘ぶりで、20時30分ごろまで行われました。 簡単に内容をご紹介しますと‥ ・1月15日に開催された「地域密着型防災教室」の報告。※非常食のカレーライスを試食したそうです。(エビピラフとチキンライスを補充しました。) ・1月22日に開催された「まちづくり交付金説明会」の報告。 ・1月28日に開催予定の「笠岡市まちづくり活動報告会」の案内。 ・2月12日に開催予定の「笠岡市生涯学習フェスティバル」の案内。 ・2月18日に開催予定の「予防の知恵~認知症について~」の案内。 ・来年度のまちづくり理事・代議員についてのお願い。 ・まちづくり交付金自主財源について、会計からの報告。 ・3月18日に開催予定の「応神山登山」の計画。※ロープの購入。 ・防災テントに備えつける、防災シートの購入の検討。 ・富岡保育園・桜椿公園の堆肥作りについての再検討。※美観と、イノシシなどを考慮。 などなど‥ ブログ読者の方で、こんな風に思われた方いませんか? 「え!?こんなに、やることあるの?」って。 そうなんですよね。行政機関から、地域におろされている“やること”って、けっこうあるんですよ。 “やること”って綴ったことには理由があって、あくまでも仕事ではないんです。ボランティアの範疇なんです。なんですが、ボランティアと言っても、住民であれば直接的に影響を受ける案件もあるので、“やらなきゃなんない”こともあるんです。 むずかしい表現になりますが、仕事ではないんだけど、ボランティアよりかは仕事寄りな活動が実際にはあるんです。 さらには、行政からおろされている“やること”を、中心的にやる人材が、少子高齢化になればなるほど年配者になりやすい現実があります。実際に「富岡北地区まちづくり協議会」でも理事の平均年齢は70を超えています。(たぶん) ボランティアにもかかわらず仕事寄りな活動となると、定年を迎えていないような現役世代、また特に子育て世代となると、体力はあっても、時間と心のゆとりがないケースが多いため、なかなか参加率が低くなりがちなんです。 でも、だからと言って、年配者ばかりに頼ると、健康面での不安や、体力面での負担をかけ過ぎてしまうことにもなるんです。 整理整頓して考えると、けっこうな無理難題な課題に、過疎化が進む、少子高齢化が進む、そんな地域は大直面しているんです。 だだ、そこへ、なんだかスタイリッシュなコンサルタントにお金をかけて手伝ってもらったところで、ただの予算の無駄遣いだとも思うんです。なぜなら、コンサルタントの方は、その地域に住んでないし暮らす予定もない、つまりは責任が表向きしかないからです。 無理難題だからこそ「答え」を求めがちで、「答え」があると思っているからこそスタイリッシュなコンサルタントに頼ろうとしてしまうのですが‥そもそも「答え」なんてないんです。無理難題な課題は、よくよく考えると、かなり複数の要因が重なった結果なんです。 では、この無理難題な課題にどのように立ち向かうのか。あきらめてしまうのか。 いや、“いま”“ここ”に暮らす人たちで、熱闘するしかないんだと思うんです。あきらめずに、その時その時で「答え」を作るしかないんです。 ポイントは、行政から地域におろされる、ボランティアにもかかわらず仕事寄りな活動の量の調節。そして、年配者と現役世代をつなぐ架け橋的存在。 最後に、ジブリでお馴染みの宮崎駿さんの名言でしめましょう。 『大事なことは、だいたい面倒くさい』 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-26 |
ラジオ体操と徳民於賀神社への参拝を毎朝の日課としています。きょうのような、非常に冷えこんだ気候の場合、体操をしようにも、ピンと伸びないんですね。どうしても肘や膝などの関節あたりが硬くなっているんです。なので無理せず、じょじょに、ほぐすように心がけています。 また、徳民於賀神社へ向かう道中、いくらかの階段を登るのですか、吐く息はもちろん白いですし、耳や手もキーンとしていたむわけです。ただ、冷えこむ気候の場合、身体だけでない変化があることに気がつきました。それは“景色”です。 階段を登り終えた徳民於賀神社からは、富岡北・南地区、また向こう側の山、また日の出前の空が見えるのです。のですが、吐く息が白いほどの気候ともなると、その“景色”が非常にくっきり綺麗に見えるんです。これは気圧や温度や湿度の要因が重なってできるそうです。 さて、富岡保育園でも、なにやら寒波だから“こそ”の変化があるようです。「キャー‼︎さむいー‼︎」って悲鳴と喜びのあいだあたりの声で叫びながら、鬼ごっこをする子どもたちがいつもよりたくさんいます。本能的に身体を動かしてあたためようとしているのでしょうか。ちなみに子どもたちは僕のように関節あたりはかたまっておらず、柔軟に動いている様子です。 そしてもうひとつの変化は‥「こっちにも、あったー‼︎」って、こちらも悲鳴と喜びのあいだあたりの声で叫びながら、あることを知らせています。それは気候の影響でできた、氷を発見した知らせです。ふだん気にも留めないような場所に、氷ができているんです。ちなみに、子どもだけじゃない、大人(保育者)の、それも子ども時代にかえったような声まで聞こえるじゃないですか。 全国的な“寒波”により、被害に遭われたり、大変なおもいをされている方もおられるかと思います。皆さま、くれぐれも出来る範囲の対策をとって、安全にお過ごしできることを祈っています。 富岡保育園近辺で、もしも何かしらのお困りがある方は、富岡保育園までご相談ください。出来る範囲のご協力をしたいと思います。 また、日中、ご自宅におられる方で、ひとりで寂しかったり、また電気代高騰が気になる方は、富岡保育園までおこしください。心身と環境に良い「ウォームシェア」いたしましょう。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-25 |
28画を有する“鑿”という漢字がある。さてブログ読者は読めたであろうか。かなりの剛健さ漂う漢字である。音読みでは“ザク”“ゾク”といった読み方で、その漢字の雰囲気を盛り上げてもいる。 さて本題は訓読みにある。“のみ”と読む。鋸(のこぎり)・鉋(かんな)と並ぶ、木工大工道具である。 この鑿(のみ)を用いた音が、現在、富岡保育園で響いているのである。 「だれ?」「なんしょん?」「すげーな?」 矢継ぎ早に質する、子どもたち。その相手は、大工さんなのである。大工仲間から呼称として“棟梁”と呼ばれる大工さんが、現在、富岡保育園の前庭にウッドデッキをこしらえている。 棟梁は、よく顔を見せる大工さんとは、ひと味ちがうものを醸し出しているらしい。鑿を金槌(かなづち)で叩き、正確無比に削る、その表情。そして口は一文字に結び、その幾多の経験がしわに寄せられている。子どもたちの質に対しても、もちろん一文字さを崩さない。質する子どもたちが、言葉での返答がなくとも気にするそぶりがないのは、棟梁の醸し出すものを理解しているからであろう。 「だれ?」「なんしょん?」「すげーな?」矢継ぎ早の質はまだまだ続く。けれども、質する子どもたちは、棟梁の醸し出すものを理解し、凝視に凝視を重ねている。 鑿をあつかう技術を凝視しているのか、それとも棟梁の醸し出すものを凝視しているのか。どちらか、またどちらともなのか。 できあがりが楽しみなようでもあるが、棟梁の技術と醸し出すものを凝視する時間へのカウントダウンは、さみしさを伴う。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 ~おまけ~ 質する子どもがたくさんになった時、ひとりの子どもが皆にこのように伝えた。 「邪魔せんであげて。仕事する時は黙ってするんで。黙って見っ。」 |
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2023-01-24 |
きまって、登園すると、パズルをする女の子がいます。まだ3歳にもなっていないくらいでしょうか。 選ぶパズルは、5歳くらいの子どもでも、何人かで誘い合ってするもの。だけれども、その女の子は、ひとりで黙々とプレイするんです。さまざまな形のピースがどこにハマるのであろうか、記憶しているんではなかろうかと思うほどのプレイぶり。 さて今日も、もちろん女の子はパズルをプレイしはじめました。ただ、ひとりで黙々するつもりであったかもしれませんが、ふたりの姉妹が側にいるなかでです。 姉妹の妹は、パズルをする女の子よりもまだ幼いほどです。当然、このようなことが予想できるんです。「パズルのプレイを邪魔をするかもしれない」との予想です。もちろんその妹にとっては、邪魔ではなく、パズルの形や素材への興味や、そのプレイへの好奇心からのものです。 そんな、〜するかもしれない妹を、姉はそっと側で見守っているんです。重ねて言うと、“そっと”です。 そんな姉の姿に気づいてか、妹は、予想を裏切って、パズルをプレイする女の子を凝視するんです。普段であれば、すぐに手や口が出ているであろう、けれども今日は凝視に凝視を重ねています。 ただ、その凝視も興味や好奇心があふれ出るころには、プレイする女の子が手にとろうとするピースをさわることになるんです。 当然、このようなことが予想できるんです。「やめて、邪魔せんで」とプレイする女の子が不機嫌になる姿です。 しかし、ここでも予想を裏切ることになるんです。プレイする女の子は、ピースをとられたことを目視したところでも黙々さを欠きません。ほかのピースをはめていくのです。そして、そこで“そっと”見守る姉の出番です。姉は“そっと”妹のもつピースを、女の子の側に返していきます。 なんで、二度も予想を裏切る結果になったのか。さまざまな要因、パズルをプレイする女の子の性格であったり、妹の好奇心と自制するチカラの関係であったりなど、その結果に絡みあっているのでしょうが‥鍵を握ったとされるのは、“そっと”見守る姉の存在感だったのではないかと思うんです。 パズルをプレイする女の子も、妹も、その姉の存在があるからこそ、安心して黙々とプレイし、安心して好奇心を持ちながら凝視に凝視を重なることができたんだと思います。(安心感の輪・安全基地) ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-23 |
戦国時代。日本最大にして最強であった海賊、「村上海賊」。瀬戸内海を拠点として、非常に統制と統率を兼ね備えていたとされる海賊である。 その村上海賊は、後に能島村上、因島村上、来島村上の三家に分かれることに。そのうちの能島村上の系図をたどっていくと、「村上隆重」という戦国武将を知ることになる。余談ではあるが、名の“隆”の文字は、中国地方で活躍していた武将、大内義隆もしくは小早川隆景から貰い受けたのだとか。 さて、その村上隆重は、備中の要塞であった「笠岡城」を守ったとされている。また、当時画期的であった、海上の保険料を京や堺の商人から微収しはじめたともされている。 さてのところ、なぜわざわざ、保育園の公式ホームページ内で、戦国時代だとか、海賊だとかの話題を出しているのだろうかと。もう一度、冒頭から読み返してみると分かるはずなのです。 「村上」と「笠岡」が、実は非常に蜜月な関係であることに気づいたでしょうか。そして、それがどうしたと言う方には、さらに説明を加えていかねばなりません。 いわゆる、筆者である、わたしは「村上太志」という名であるのです。そして、村上太志は、現在、岡山県「笠岡市」にある富岡保育園に勤めているわけです。ここで、注釈を入れるならば、勤めている富岡保育園は、元来は廻船問屋であった町の中枢機関である庄屋でありました。「阪本屋」という名であったそうなのです。そして阪本屋の家紋が、「丸に抱き沢瀉」紋なのですね。ちなみに、沢瀉とは、水田などで自生する植物であって、その葉が矢じりに似ていることから勝軍草として武将たちに親しまれていたのだとか。(沢瀉紋については、中国地方の毛利氏が好んで使っていたとされるのですが。ちなみに、村上隆重の“隆”と関係する小早川隆景は毛利元就の三男なんですね。) そろそろお分かりになっていただけたでしょうか。「村上先生は、何で、そこまで、笠岡市や富岡保育園に尽くすのですか?」との質問の答えですよ、本日のブログは。 もちろん、保育者としてのやりがい、仲間への敬愛、笠岡市の町の方たちへの親しみもあるのですが、ここまでくると、遺伝子レベルなわけなのです。僕の遺伝子が、笠岡市と富岡保育園に尽くせと言っているのです。 もしも戦国時代、笠岡城を守った海賊、村上隆重に記録に残していない系図があったとして。その子孫が、江戸時代に富岡地区の中枢機関である庄屋、阪本屋に仕えていたとして。その奉公人の子孫が、令和時代に、笠岡市の富岡保育園で副園長として仕えていたとしたら。歴史的な余談じゃないですか。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-22 |
Q.「なぜ、従来の保育(一斉型)から変えようと思ったのですか?」 昨日の夕方、とある方から問われました。 一般的といいましょうか、表向きには、「これからの時代に必要とされるチカラや人材を育てるため」だと答えるものですが、とある方は問いをどんどんと続けます。 とある方とは、来月2月28日に開催される「社会福祉HERO'S TOKYO 2022」でプレゼンターのコンサルタントをして下さる山田さんです。 山田さんは、ドキュメンタリー映画の監督もされていることもあるのか、僕が保育実践改革に携わったキッカケや動機には、幼少期からのナニかが関わっているんじゃないかと、問いを家族構成から生い立ちに至るまで続けられました。 自分自身の人生を、客観的視点から深掘りする機会なんて、滅多にないじゃないですか。山田さんのお陰でもあるのか、歯と歯に挟まった食べ残しがスッキリとれていくようでもありました。 いわゆる、サラリーマン家庭に育って、物欲的観点では裕福ではありませんでしたが、姉と妹にはさまれ、思い出すとそれは“あるがまま”に育ててもらった背景があります。昭和61年生まれの、目の前には海、そして裏には山のある環境。記憶のある幼少期、3歳くらいからは自転車に乗って友だちと町中をフラフラしていました。友だちと言っても、近所のお姉さんやお兄さんだったりしましたし、もちろん公園なんて場所にはお父さんお母さんなんて存在の人はいませんでした。間違いなく“子どもたちだけの世界”だったんです。ただ、ときおり近所のおじちゃんおばちゃんに、ドヤされる、つまりは叱られたりすることもありましたが。 実は、この幼少期の記憶の中にも、保育実践改革に携わったキッカケがあるのではないかって、コンサルタントの山田さんが言うわけです。もっともな話しではありますが、現代、令和生まれの3歳くらいの子どもが町中を自転車でフラフラしたり、公園で子どもたちだけで遊んでいたら‥それは保護者は誰かしらから「我が子なんだから、ちゃんと見なさいよ」なんて言われるんじゃないでしょうか。(僕らの幼少期は、我が子ではなく“その町の子”だったのでしょう) つまりは、子どもたちにとって、近所の公園であろうと、常に大人の管理下、監視下でいなくちゃなんないんです。それに加えて、もしも保育園や幼稚園までもが、そうであるなら、子どもたちは、いつ、どのようなタイミングで“子どもたちだけの世界”を経験することができるのでしょうか。それは、僕のような“あるがまま”に育ててもらう経験をも損失しかねないんじゃないだろうか。 と、いった具合の疑問を持ちはじめていたんです。ちょうど、主任保育士に任命された25歳ほどからでしょうか。その疑問とは、矛盾するように、自らの保育実践は、非常に管理が行き届くようになり、さらには“子どもたちが楽しそうに遊ぶことができる”ようにテクニックも磨かれていくんです。言葉を選ばずに言えば、「子どもたちをコントロールすること」が得意になっていったんです。それは、自分が育ってきた環境、あるがままとは対称的でもあったかもしれません。 『保育への疑問と自らの実践への矛盾』が、そのキッカケであったこととして浮かんだと同時に、より背中を押すような動機もあったことに気づけました。それは、主任保育士になったことでの気づきでした。 現場のリーダーとなると、指示や指導する場面もあるのですが、それ以上に現場スタッフの生の声がより届くんです。もちろん喜びや楽しみの声もありますが、いかんせん、悩みや不平不満などもです。ただ、その悩みや不平不満に限っては、たいてい毎年同じタイミングで同じ内容であるケースが多いんです。大なり小なりはあったとしても、同じ課題に毎回同じように取り組んで、そしてまた同じ悩みや不平不満が出てくるんです。つまりは、なにか根本めいた、ひっくり返すような、そんな思い切った解決策をとらねばならない、ある意味の限界を感じちゃっていたんです。 はじめの問い、「なぜ、従来の保育(一斉型)から変えようと思ったのですか?」に対して、深掘りしていくと‥『保育への疑問と自らの保育実践への矛盾、そして限界』を抱えていた、そんなタイミングで、「見守る保育」と出会ったこと、そしてそれらへの突破口を見つけることができたことに、理由があったんだと、あらためて分かりました。 思い返せば、豊臣秀吉の「一夜城」ではありませんが、2017年11月に、一夜にしてクラスを仕切る壁を壊してはじまった保育実践改革。その衝撃は、5.6年も経てば、記憶の深みへと沈んでいくものでしたが、あらためて山田さんのお陰で追憶することとなりました。だとするなら、保育実践改革が今現在も続けられていることに対して、当時の仲間から現在の仲間に至るまで、感謝を尽くさねばならないんです。 「ありがとう」の気持ちを込めて‥これからも、疑問には真摯にぶつかり、矛盾に対してあきらめず、限界には仲間と力を合わせて突破する、そんなコミュニティでありたいと思っています。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-21 |
痛いような‥気持ちいいような‥そんな感触に出会うことってあるじゃないですか。“イタキモチイイ”なんて略しちゃう方もいるかもしれませんね。 学生時代では工作などで、また社会人となれば事務仕事などで活用する“セロテープ”という代物があるじゃないですか。便利なんですよね、固形や液体のノリに比べて断然汚れないんです。ベタベタせずとも貼り付けることができるんです。 その便利な代物である“セロテープ”で遊んでいる、ひとりの女の子を見つけました。まだ2歳くらいでしょうね。セロテープを「ビビビビーーー」と効果音が出るほど引っ張って、切り口でうまい具合に切り離すんです。たぶん、このあたりで、すでに楽しそうなんです。「ビビビビーーー」って引っ張るほどに快感が生まれてんじゃないでしょうかね。 さて、その快感から次のステップにうつったようです。切り離したセロテープを唇に、まぶたに貼り付けていくんです。たぶん、ここでも何らかの快感はあるのでしょう、非常に喜ぶ表情がセロテープごしに見えます。 おそらく、この女の子はセロテープで整形された自分の顔面を鏡でも見たことがあるのでしょう。「見て、見て。」という仕草にてきめんに現れています。 そして、上半期の快感を済ませたところで、下半期の快感にうつったようです。今度は、唇やまぶたからセロテープをはがしていくんです。 便利なセロテープの効能通り、はがすことは出来る訳ですが、あの“イタキモチイイ”の感触に出会うことにもなるんです。「ペリペリペリペリ」と効果音が出るほどに、皮膚からセロテープが少しずつ少しずつはがれていく‥その瞬間、瞬間に、非常に喜ぶ表情が見えるんです。 さて、ブログ読者の皆様は、この快感、セロテープを活用したものですね、経験はおありでしょうか。僕はあったように記憶します。 あの快感を、忘れることのないように、子どもたちを見守らなければと、セロテープごしに見えた女の子の表情に思ったところです。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-20 |
オレンジのジャンパーを想像してみて下さい。それも蛍光がかったものです。そしてその背中には“富岡北地区まちづくり協議会”とコバルトブルーで刻印されていたとしたら。 それはそれは目立つでしょ。どう見ても目に入るでしょ。 実は最近、その目立って仕方がないジャンパーを普段着としてオシャレに着こなしているツワモノがいるみたいなんです。誰でしょうかって、どう考えても僕ですよね。副園長村上です。 目立ちたい願望の現れなのか、それとも通気性がまったくないジャンパーに保温性の機能を求めて愛用しているのか、本人しか知る由がありませんが。 本日、富岡保育園も含まれている学区「笠岡東中学校区学校運営協議会」に、園長の代行として、もちろんコバルトブルーで文字をあしらったオレンジのジャンバーを着て参加してきました。(場所は笠岡東中学校) 内容については、学区の小学校である中央小学校、神内小学校、そして学区の中学校である笠岡東中学校の現状報告。 そして、学区で行う小中一貫教育にあたっての学園名の協議。 などなどです。 印象的な内容と言えば‥中学校での部活指導を地域に移行する取り組みが難航している現状。 また、頭髪なども含めた校則の見直しを、学生と取り組んでいること。 小中一貫校といった、新たな取り組みは“手探り”だからこそ、あらゆるチャレンジがしやすい利点があるとも感じました。 (他に印象的であったのは、サイクル授業といって、先生が学年やクラスを横断して授業するスタイルです。これは学生にとってはいろいろな先生と出会える利点と、加えて先生のスキルアップにもつながっているそうです。) グループ別のディペードでは、テーマが「メディアコントロール」でした。思春期の脳の仕組み上(自制心より好奇心が非常に強くなる)かなり困難だとの意見を述べてさせてもらったのはオレンジジャンパーです。ただ、困難であるにしても、中学生くらいになると、スマホからネットを利用して、見知らぬ人と連絡を取り合って犯罪に巻き込まれるリスクがあり、困難な課題に粘り強く答えを作っていかなきゃなんないんです。(ブログ読者で「メディアコントロール」についてのご意見がありましたら、副園長村上まで宜しくお願い致します。) さて、会議も無事終わり、帰り路につくにあたって、教室わきの廊下を歩いていたところ‥ ひとりの精悍な青年が、教室から現れ、ニコニコと立ちすくんでいるんです。あのコバルトブルーで文字を背中にあしらった、オレンジのジャンパーを着る僕の前に。 その青年はマスクをしているため、すぐに分からなかったんです、誰だか。 コバルトオレンジは勇気を出して2、3歩、その青年に近づくと、名札が目に入りました。その瞬間誰だかすぐに分かりました。(富岡保育園の卒園児でした。) コバルトオレンジ「おー!A君じゃが!めちゃくちゃ背も高くなっとるし、めちゃくちゃカッコええが!」 精悍な青年A君「(無言でニコニコ)」 コバルトオレンジ「けど、よく気づいたな!教室の窓、ちょっとしか開いとらんかったけど。」 精悍な青年A君「だって、そのオレンジ、めっちゃ目立っとるもん!」 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 ちなみに‥精悍な青年A君は、高校受験を控え補習に取り組んでいる最中でした。しっかり熱い握手を交わし、コバルトオレンジのエネルギーを注入しておきました。fight‼︎ |
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2023-01-19 |
半袖を勝ち誇ったように着こなす、ひとりの男の子に僕は問いました。寒さについてです。すると、返ってきた答えは‥ 「“このくらい”全然さむくないし。だって太陽の光が当たるもん!」 半袖の男の子は、話しを続けてくれました。 「今日、これからダイコンを抜きに行くんで!」 話しのついでに、もうひとつ僕は問いました。これから抜くダイコンの大きさについてです。すると、返ってきた答えは‥ 「サツマイモの時は“このくらい”だったけど‥ダイコンは“このくらい”かな。」 半袖かつダイコンを抜きに行こうと勇む男の子は、両手の手の平の幅で“このくらい”の大きさを予測してくれました。 “このくらい”の寒さ、“このくらい”の大きさ‥ひとりの男の子は、どうして、どうやって、この“このくらい”という言葉を使うに至ったのでしょうか。 それは自らの【体験】からなんじゃないかと思うんです。 鳥肌がたつほどの寒さや、汗が滴り落ちるほどの暑さを、自分の肌で【体験】しているからこそ。 また、ダイコンを抜くのははじめてでも、同じ野菜のサツマイモを掘った【体験】があるからこそ。 (“このくらい”って、数字だったりの正確さをともなわない、【目分量】なところがありますよね。この【目分量】のできるチカラと、【生きる】チカラと、リンクしているんじゃないかって思うのは、僕だけでしょうか。) 逆に、体験していなければ、手の平の幅を使ってダイコンの大きさを予測することなく、図鑑やスマホに記されている〇〇㎝と答えるしかないんです。 ただ、〇〇㎝と答えるしかなければ、つまりは図鑑やスマホの記述を信じるしかないってことでもありますよね。 もしもテストの問題に「2mのダイコンを、夏に半袖を着て収穫している男性が‥」なんて記述があったとしたら。 まずは、問題を【疑う】必要が出てきますよね。理由は、半袖かつ大根を抜きに行こうと勇んだ体験のある男の子であれば分かるはずなんです。 “このくらい”は、決して2メートルもなかったはず。そして、半袖では抜いたけども、夏のような暑い日ではなく、太陽の光が当たると寒さがやわらぐ冬だったはず。だからです。 体験が乏しくなれば、テストの点数だけでなく、生きるチカラも乏しくなるのではないでしょうか。 ブログ読者の皆様のご意見をまたお聞かせください。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-18 |
『求めよ、さらば与えられん』 新約聖書という、仏教でいうところのお経のような、そんな立派な書物に綴られたフレーズ。 実はこのフレーズを、ある方が僕にプレゼントしてくれたんですね。先日僕が訪れた、福岡県飯塚市で【暮らしの知恵】を伝承し人格を磨く場を作っておられる“株式会社カグヤ”の宮前さんから頂戴しました。 カグヤのブログ内で「求めていれば出逢い、また感化し合うものがあるものですね。私自身も、よりよい未来に繋がる働きを少しでもしていけるよう、自分から求める姿勢を大事にしていきたいと思います。」と、綴られていました。 非常にありがたくもあり、身に沁みる言葉に、励まされる思いでもあります。 さて、このフレーズを調べてみると、続きがあるようなので紹介してみたいと思います。 『求めよ、さらば与えられん。尋ねよ、さらば見出さん。門を叩け、さらば開かれん。』 いちように意味を解釈してみると、「自分から行動すれば、必ず応えてくれる。何かを欲するのなら、それを求めて自ら行動を起こす姿勢が大事だよ。」ってことなんだと思うんですね。 令和の行動派である僕に、とってもピッタリだと、ひとしきり気に入っているところではありますが‥そんな時に、よりこのフレーズがお似合いな方が現れちゃったので、本日のブログの締めとして紹介しますね。 「むらかみせんせーーー!ちょっと来てーーー!」 どこからか、それは大きな声で求める声が。さすがに、そこへ行かねばならんと重い腰をあげてみたところ。 なんでも、ある何枚かを組み合わせて作る折り紙を僕に講釈してほしい、ひとりの女の子の声でした。 いちように、その一枚だけを、僕は折り方を伝えると、残りに必要な枚数を告げました。そしてもしも折り方が分からなくなったら、折り紙名人の〇〇先生のところへ行くようにとも付け添え、その場を去りました。 すると、すこしの間をおいて、僕の部屋の扉を叩く音がしました。ひとりの女の子が、残りの必要な枚数、2枚を手に持ってやってきたんです。 「この2枚も、おしえて!」 求めよ、さらば与えられん。 尋ねよ、さらば見出さん。 門を叩け、さらば開かれん。 ひとりの女の子の、その情熱的な自らで起こした行動に、このフレーズをみたようでした。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-17 |
“誕生日が一緒”って、ただそれだけで親近感を寄せちゃうところがありませんかね。僕には2人、そんな人がいます。 ひとりは、保育所養成学校(短期大学)時の同級生の女の子。正直なところ、性格の不一致さは、はなはだしいところで仲良くなる要素はありませんでした。しかし、ひょんなこと、ピアノの練習室が同室になったことで仕方なくと言っていいほどに会話することになったんですね。すると、まさかの“誕生日が一緒”ということを知ると、不一致さなんて気にならなくなるもんなんです。おもしろいもんですよね。さて、ひとり目についての話しは、正直なところ前菜みたいなものなので、このあたりで割愛させていただきましょう。(雑に扱っているように思われるかもしれませんが、それだけ信頼関係があると思っていただければ幸いです。現在は旦那さんや息子さんも含めて関わり合いのある関係になっています。いつもありがとう。) さてメインディッシュの、ふたり目です。こちらも女の子なのですが、年齢は10ほど離れているんじゃないでしょうか。彼女は富岡保育園で出会いました。つまりは、僕の同僚でもあり後輩と、ここでは偉そうに申しておきましょう。 彼女が入社した当時は、保育実践改革の前夜のようなところがありました。当時、僕は現場主任として猛威をふるっていましたが、同時に一斉保育への疑問や葛藤を抱えている時でもありました。そんな時に、彼女は入社して、その誠実さと明るさで保育園に貢献してくれていたんです。 彼女が入社して2、3年ほど経った頃でしょうか。突然はじまった保育実践改革。昨日まで白だったことが黒、黒だったことが白、といった具合に試行錯誤の連続の日々がはじまったんですね。彼女は、戸惑いもあったはずですが、やはりその誠実さと明るさで、諸先輩方たちと丁寧に話し合い努めて下さいました。 それから彼女にも、プライベート周辺で結婚や出産などの環境の変化がさまざまに起こっていくんですね。(プライベートについては個人情報保護のためオブラートに包ませていただきます。) さまざまな変化が起こっていく中で、産休や育休も経験し、一皮も二皮も大人になっていく、そんな彼女を、どこか誇らしげに感ずるところは、やはり“誕生日が一緒”だからなのでしょうか。大人になっていく過程で、入社した保育園では実践改革もさることながら、仲間の顔ぶれも多く変わってもいきました。ただ、その変化に対しても彼女はやはり持ち前の誠実さと明るさで、関わる仲間と信頼関係を作ってくれました。 ひとつ、彼女の一端がわかるエピソードを紹介したいと思います。彼女が育休中の時だったでしょうか。ちょっとした用事で園に来たときのこと。たまたま、ひとりの子どもにすれ違った、その時。「〇〇君、おはよう。ひさしぶりだね。そう言えば、お熱は大丈夫かな?」なんて言葉をかけたんです。 その当時は、職員間で毎日かなり細かな情報共有をスマホアプリでやっていたこともあるのですが‥彼女は育休中も欠かさず細めに園を理解しようと努められていたんです。その瞬間、“誕生日が一緒”なこともあるのか、やはり彼女が同僚であり後輩であることを誇らしげに思ったんですね。 さて本日のメインディッシュである、僕と“誕生日が一緒”である、ふたり目の女の子、いや大人の女性ですね。ひょんなことで、家庭環境に変化が起こるようなんです。そして、このタイミングで富岡保育園を旅立っていくことになりそうなんですね。 はじめ、このタイミングを彼女から知らされた時には、大きなショックを受けました。かれこれ、彼女や旦那さんやお子さまたちの成長ぶりを見れることが喜びだったのでしょう。本当にありがたい存在だったのです。 けれども反面、僕が誇らしく思う彼女の誠実さと明るさがあれば、どんな場所でも輝けるはずだとも信じているんです。だって、僕と“誕生日が一緒”なんですから。 旅立ちであると表現したということは、つまりは富岡保育園を『実家』と思ってまた顔を出してほしいと願っているってことなんです。また逢う日まで、心身ご自愛いただきながらご活躍ください。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-16 |
よくこんな話を聞いたことがありませんかね。 「むかしの人のやっていたコトって、理にかなっているよね。」 科学なんてものが発達していなかった、むかしです。どうして理にかなっちゃうかのヒントは“ひらめき”にあるかもしれません。 「いまの人は金儲けのために“ひらめき”を使うけど‥むかしの人は生きるために“ひらめき”を使っていたわけ。」 生きるために、生き残るために、あらゆる“ひらめき”を使って、そしてそれが、名も無きむかしの人たちによって、いまの暮らしに伝承されてきたわけです。 ただ現在、いまの暮らしに浸透してきた、むかしの人たちの理にかなった“ひらめき”を、科学という名のもとに効率よくどんどんと捨てているようでもあります。果たして生き残るために伝承されてきた“ひらめき”を捨てて人類は生き残ることができるのでしょうか。 身近なような大きなテーマを日曜日の朝から語ろうとしています、僕ではありますが‥冒頭の記述は、昨日訪れた、とある場を作っておられる社長さんの言葉を拝借させてもらったものなんです。 とある場についてを説明する前に、この社長さんの会社、株式会社カグヤさん。富岡保育園・クレヨンKIDSでも使用している、子どもの発達状況を俯瞰して把握するソフト「ミマモリングソフト」の開発をされている会社なんですね。他にも保育コンサルティングや、また最近では地方の企業や行政などともコラボしてブロックチェーン事業なども出かけられている会社でもあります。 (詳しくはホームページなどを検索してみて下さいね。) その会社が、現在、福岡県飯塚市で古民家を再生し作っている、とある場とは。それは、冒頭の記述から引用すると‥「人類が生き残るために必要な暮らしの知恵(むかしの人の“ひらめき”)を伝承し磨く場」なんです。 たぶんブログ読者も、そして僕自身も同じツッコミをしたくなったんじゃないでしょうか。東京都の新宿駅横の高層ビルに事務所を構えてソフトの開発などをされている会社が、なんで片田舎で、古民家を再生して【暮らしの知恵】を伝承し磨く場を作っているのか、ってね。 そのツッコミの答えは、もう記してあるんです。金儲けとかでなく、生き残るためなんです。 実は、子どもの発達に関わるソフトを開発されているからこそ、深く“子どもの未来”について考えておられる会社なんです。子どもたちが未来でも生き残るためには。もちろんデジタルうんぬん、AIうんぬんも関わってくるだろうけど、もっと大事なことがあるんじゃないか。それこそ、むかしの人が何年何百年何千年と伝承してきた【暮らしの知恵】なんじゃないだろうか。それを、現代は金儲けであったり効率さなどを基準に捨て去ろうとしているのではないだろうか。 このような課題を解決する糸口として、保育者や教育者なども含めた大人に向け、【暮らしの知恵】を体験し理解する場として、古民家を再生した“聴福庵”であったり“和樂”“BA道場”などの場を作っておられるんです。(もちろんそこで体験した大人が、次世代を担う子どもたちに伝承するようになることが最大の目的です。) 正直、この場を見学させてもらった感想は‥その細部に渡る行き届いた、知恵とこだわりに圧倒され、言葉にできない叫びを繰り返していました。 (次回は見学だけでなく体験合宿させてもらおうと思っています。) 炭をつかって火を起こす。どのように炭を置くか、どのように風を吹き込むか。火を囲んで、庭先でとれた野菜を井戸水で洗って食べ、身体を骨の髄からあたためる。家の中では、漆喰や土壁が息をする。そんな場ではどんな会話が生まれるのか。そしてどのような“ひらめき”が新たに生まれるのか。 井の中の蛙、村上たいしが大海を知る旅、後半戦は、福岡県飯塚市にある古民家“聴福庵、そして藁葺き屋根が目印の“和樂”、そして“BA道場”の場を見学させていただきました。あまりにも圧倒と驚きの連続に、言葉での説明に苦しむところもあるのですが‥これだけは記しておかねばならないこと。それは、乳幼児期に携わる僕たち保育者は、とてつもなく大きな志の中に使命があることです。そしてその使命とは、特段のものではなく、暮らしのなかにあることです。しっかりと暮らしを見つめ直し、磨き直すことが僕たち保育者を含む、現代の大人の使命なのです。 ご多忙のなか、貴重な時間、あまりある“おもてなし”をして下さった、株式会社カグヤ 、野見山社長、宮前さん、誠にありがとうございました。御二方の言葉からももちろんですが、丁寧に魂を込めて手がけられている場からも言葉にはできない学びを得たように思います。これからも“子どもたちの未来に希望をつなげる”大きな志しをともに共有しましょう。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-15 |
福岡県と言えば、アジアの窓口。博多駅に行けば、あらゆる国籍の方を多く目にします。その沿岸地域、人口10万人ほど(最近、移住者に人気だとか)の糸島市にある「るんびにこどもえん」に、見学に行ってきました。この園では、“フルインクルーシブ”と称して、国籍や障がいなども含めた、さまざまな子どもたちに保育が提供されています。(多い時には、8カ国ほど) それだけの“さまざまさ”の子どもたちに保育する中で、一番大切にされていることが、それは徹底した指針に則した保育実践です。(幼保連携型こども園教育保育要領) 70年の歴史を誇る園の4代目園長先生曰く「何事も白か黒の二極で考えないこと。きちんとした根拠をもとに、整合性(指針と)をもった保育実践をしなければいけない。」との力強いお言葉を頂戴しました。 また、見学者(僕を含めた7名)との意見交換会では、「プロの保育者とは」とのフレーズがたくさん飛び交い、僕自身振り返る時間となりました。(プロだからこそ、大局観を持って社会情勢を理解し、しっかり感謝して保育に従事することなど) 「るんびにこどもえん」の先生方、また園児、保護者の皆さま、こころよく見学を受け入れてくださりありがとうございました。現場の先生方へは、ちょくちょく質問をさせてもらったのですが、どの先生も、丁寧で分かりやすい言葉で説明して下さるんですね。4代目園長先生の「指針に則した」という方針が浸透している証だなと実感しました。さらに質問を終えると、「また何かあったら、なんでも聞いて下さいね。」との“質問のおかわり”まで。 他園に見学に行くこと、またそこでお会いした先生方と話すことは、“井の中の蛙大海を知る”ような働きになります。凝り固まった考えなどがほぐれたり、また自園の課題も見つかったり、逆に自園の長所などにも気づくことができます。 いずれにしても、県外へ出張に行く条件としては、自園(富岡保育園)を守ってくれる仲間がいること。だからこそ、仲間には重ねて感謝しなきゃいけません。 いつも本当にありがとうございます。 実は福岡への学びの研修、井の中の蛙こと村上が大海を知る旅は、後半戦もあるんですよ。さきほど、その後半戦を終えたところなのですが、あまりにも情報量いっぱい過ぎちゃって、整理がつかない状況になっているんです。後半戦で僕が発した言葉は、「うわー!」ばかりでした。それほど驚きの連続だったんです。 しっかり気持ちを整え、明日、後半戦の報告をしたいと思いますので、乞うご期待ください。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-14 |
コンコン。どこか湿ったノック音とともに、ひとりの女の子が僕を訪ねてきた。仮に“ミー”と呼ばせてもらおう。 ミー「村上先生、ちょっと話しがあるんじゃけど。」 僕「なんでしょう?」 ミー「あのな。ランちゃんが、ぜんぜん話しを聞いてくれんのんよ!何回も、何回も、ランちゃん!ランちゃん!って言っても、無視してくるんよ!」 ミーの友だちであるひとりの女の子を、仮に“ラン”と呼ばせてもらおう。つまりは、ミーがランに何かを話したいのだが、聞いてもらえないようである。ただ、推測するには、ランにも訳があるのではないだろうか。 僕「ミーちゃん。ランちゃんに、ちょっと話しがあるんだけど聞いてって、頼んでみたら。やさしくね。」 最後の一言“やさしくね”が、少々余計だったのだろうか。ミーはつまらなさそうに僕のもとを離れた。 ミーは果たしてランに話しを聞いてもらうことができたのだろうかと案ずる間もなく、コンコンッと、今度はどこか乾いたノック音がした。 その音とともに、ふとりの女の子が僕を訪ねてきた。これから案ずるところであった、ミーとランである。ふたりの表情は、すっきりしたものでなく、どこか不穏さが漂っていることは明白である。 ラン「村上先生。話しって、なに?」 ランが、唐突に僕に尋ねてきた。つまりは、ミーは自分が話しかけても応じてくれないものだから、「村上先生が話しがあるんだって」などと口実を作りランを呼びつけたのだろうことは、察するところである。もちろん「僕からは話しなんてないよ」と言ってみたところで、この場はおさまらないことは、ふたりの表情から見てとれたので、少々おせっかいをしてみた。 僕「ランちゃん。ミーちゃんが、ランちゃんに話しがあるみたいなんだけど。なかなか話しを聞いてもらえ‥」 ミーがランに話しを聞いてもらえないことを伝えようとすると、僕が話し終える間もなく、ランが相当な剣幕で話しはじめた。 ラン「村上先生!違うんよ!あのな。ミーちゃんが話しかけてきた時に、“なにー?”って私は言ったんよ。じゃけど、たぶんその声がミーちゃんは聞こえんかったんよ。それで、それからミーちゃんが“ランちゃん!ランちゃん!”って耳元で大きな声で言ってきたけん、嫌だったんよ。」 さきほど、つまらなさそうに一度僕のもとを離れたミーには、実は思い当たる節があったのだろう。“やさしくね”の一言は余計ではなく図星といったところだろう。 ランの相当な説明が終わると、ミーの表情は潤って見えた。湿っぽくもなく乾いた風でもない。図星であることを再確認させられたはずなのに。 僕「ミーちゃん、ランちゃんが、そう言っているけど、どうかな?」 ミー「・・・。もういい!ランちゃん!行こう!村上先生バイバーイ!」 扉を閉める、ほんの一瞬に見てとれた、ミーのすっきりした表情。ランのまだどこか納得のいかない不思議さが残る表情。果たしてミーとランはその後どうなったのだろうかと僕は仕切り直して案じはじめた。 さて、案じたところで扉の向こう、話しの向こう側、つまるところ結果は、ミーとランにしか分からないのである。分からないなりに、オチをつけてみたいとも思う。 ミーとランの一幕があった、その日の正午。お昼ごはんの時間に、ミーとランが僕の両隣りに座って食べはじめたのである。今日という日は、このふたりの女の子から逃れられない、いや案じ続けなければいけない日なのだろう。湿っぽかったり乾いたり、潤ってみたり、相当な剣幕や不思議さを残した、ふたりの女の子は、そんなものはどこへやら、非常に機嫌良く食事をとっていた。その後に仲直りしただろうことは察する範囲内なのだが、やはりつまるところの結果がどうしても気になった。 僕「なぁなぁ。ミーちゃん。ランちゃんに聞いて欲しかった話しって、どんな話しだったの?」 ミー「うーーん・・・。忘れた!あはは!なぁ、ランちゃん!」 ランちゃん「あはは!なぁ、ミーちゃん!村上先生には秘密じゃもんなー!」 今日で、僕こと村上先生は、37歳の誕生日を迎えることになりました。ミーとランも含めた子どもたちの本音や心の声に、まだまだ届かないものでありますか、だからこそ少しでも寄り添えるような、そんな保育者でありたいと思います。未熟さが多分にもれているものですから、どうかたくさんのご指導ご鞭撻を今後とも宜しくお願い致します。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-13 |
3052。 いったい何の数字かって‥年始(1日~7日)までに、富岡保育園前に降臨しておりました、幻の“とみほ神社”にお詣りしてくださった方たちの御賽銭の額です。 この場をお借りして厚く御礼申し上げます。皆さまの想いが未来への希望に繋がるよう、したためさせて頂きます。 さて、そろそろ小学生なんかは学校がはじまったのではないでしょうか。案外、保育園児より億劫になってたりして。 このたびの冬休み期間中に、小学生、また中高生も富岡保育園に顔をのぞかせてくれました。たいていは卒園児なのですが、卒園児のお友だちや、在園時のご兄弟なども来てくださいました。 学生の目的(目的などは設けていませんが、それとなく)もそれぞれ。小さな子どものお世話をしたい学生。いっしょに遊びたい学生。富岡保育園でごろごろしたい学生。勉強の息抜きをしたい学生。癒しを求めたい学生。さまざまな気持ちで、富岡保育園という場所で過ごされていました。 ある学生の母親からこんな話しを聞きました。「保育園から帰ったら、いつもと表情が変わってて。宿題ははじめるわ、手伝いはするわ。びっくりしました。また来させてやって下さい。」 特にこの学生に対して、職員が特別扱いして励ましたわけでもありません。ただ、1日、富岡保育園で暮らしてもらっただけです。(暮らしてもらっただけと言いましても、非常にちびっこから大人気で‥1日中たくさんのちびっこたちと汗をかきながら遊んだりお世話をしてくれていました。) 特別な対応をしていないにも関わらず、母親がびっくりするほど表情がかわった学生。まさに『とみほ村マジック』と呼んでもいいかもしれません。 ただ、特別な対応をしていないと言いましても、実はそこには目には見えない特別なナニかが仕掛けられていることを本日はちょっとだけ打ち明けておきますね。 この学生に限らず、「ぼくは、わたしは、“いま”“ここ”にいていいんだ。」って気持ちになる居場所作りを、富岡保育園・クレヨンKIDSでは心がけています。環境面での細かい仕掛けはたくさんとあるのですが、その最たるものは‥レギュラースタッフ、つまり僕を含めた職員が常に『笑顔と感謝を巡らせる』ことです。 学生に限らず、乳幼児も、もちろん大人だって、いろいろあるんだと思います。大なり小なりね。そんな時に、とみほ村へ足を運べば、笑顔と感謝の巡る場所へ足を運べば、自ずと笑顔になるだろうし、感謝の気持ちが生まれてくる、と僕は信じています。 さて、ちょこっと、おまけ話し。表情がびっくりするほどかわった学生に負けず劣らず、〇〇がかわった子どもを紹介したいと思います。 5歳くらいの男の子。サッカーが好きで、よく友だちと蹴り合って遊んでいました。そんな時に、冬休みに入った小学生のお兄ちゃんたちが遊びにやって来るようになり、もちろん一緒にサッカーをよくしていました。さすがに小学生とは実力の差があるんです、何度も何度もボールをとろうとしても、巧みなドリブルでかわされちゃうんです。なんだけども、かわされても、かわされても、とても嬉しそうに食いさがる姿が非常に印象的でした。 そこんところ、昨日。学校がはじまった小学生のいない園庭で、何度も食いさがっていた5歳くらいの男の子を見かけました。靴の下にはサッカーボールが。と、突然、勢いよくボールを蹴りはじめました。何度も何度もかわされたお兄ちゃんたちに負けず劣らずの、巧みなドリブル姿でした。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-12 |
かれこれ6、7年ぶりに携帯電話をかえました。(なので、使い慣れていないせいか、誤字脱字が多くなるかもしれません、ご了承下さい。)理由は2つ。充電器をさしていなければ使えないほどに電池の消耗が著しい、つまりは固定電話みたいになっちゃったところ。そして、内蔵されているナニやらが新しいナニやらに対応できなくなるので、ナニやらのアプリが使えなくなるところ。(横文字に非常に弱いのです。ここのところ耳にする“Bluetooth”って横文字は、青い歯⁉︎いまだに理解ができていません。) 久しぶりに携帯電話のお店に出かけると、コロナ禍で当たり前になっているのでしょうね、予約制でした。なんだか病院の診察みたいと思ったのは僕だけでしょうか。 いくつかのお店にまわったところで、購入するお店を決めました。僕の場合の決め手は、値段やブランドではなく、間違いなくスタッフの方の“丁寧さ”にありました。 お恥ずかしい話し‥ナニやらのパスワードやらIDやらと、全部忘れているタイプなんですよ。なので、手続きに必要以上に時間がかかっちゃうわけです。にもかかわらず、スタッフの方は「大丈夫ですよー。」と心配を和らげてくださるわけです。急ぐこともなく慌てることもなく、ゆっくり淡々と。さらにたいていはiPad上でサクサクッと説明して下さるのですが、要点については手書きのメモに記して下さったんです。「次回来店時には、このメモも一緒に持って来て下さいね。」と付け添えて。 このたびのスタッフの方の“丁寧さ”は、まるごと学べるんだと、ふと説明してもらいながら思っていました。僕も職場での役割として、見学者の案内をすることがあります。見学者の目的に沿いながら、求めておられることに対して安心して理解できるように努めなければいけません。もちろん口頭でも説明しますが、要点などはメモに書いてお渡しすることも“丁寧さ”の1つかもしれません。(次回の見学案内から実践しますので、見学にどしどし来て下さいね。) さて、診察を終えて、一息ついたところ。(もはや、ある種のスマホ病でしょう。)スタッフの方の“丁寧さ”は格別なものとして‥携帯電話といった血の通っていない、こんなもののために何時間も労を費やした自分がとてつもなく惨めに思えてもきました。なくても生きてはいけるはずですし、仕事もできるはずなのですが、それでも手放せないんですね、こんなものが。 その虚しさを抱えて職場に戻ると‥こんなものとは、正反対に、非常に血の通った、子どもたちがぶつかってきました。やれ、抱っこしろ、おんぶしろ、なんとかしろだなんてね。ただ、ここで費やす労は惨めだなんて、虚しいだなんて1ミリも感じないんです。こんなものとのぶつかり合いにはない“あたたかみ”が、そうさせているのでしょうか。 とにもかくにも、携帯電話のお店のスタッフの方、非常に“丁寧な”説明ありがとうございました。これで、心置きなく「副園長ブログ」が綴れそうです。 そして、非常に“あたたかみ”のあるぶつかり合いをして下さった子どもたち、ありがとうございました。この子どもたちからのエネルギーを頂けるからこそ、この仕事はやめられないんですよね。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-11 |
お正月休みが終わったところに、出合い頭のように連休に入り‥お休み続きとなると、乳幼児期のお子さまを抱えておられる家庭では、1つや2つの珍事たるアクシデントがあったのではないでしょうか。 ちょっとした思い出話しになりますが‥僕の幼き頃に起こした珍事の1つに、「ビービー弾を鼻の穴の中に入れて取れなくなってしまったこと」があります。 エアーガン(銃)に詰め入れる、小さい弾です。その弾を、おもしろ半分で鼻の穴の中に入れて遊んでいたのでしょう、たぶん。入れては、「ふん!」と息を出して、弾を飛ばして遊んでいたのでしょう、たぶん。 けれども、息をおもいっきり出そうと(つまりは、おもいっきり弾を飛ばそうと)すると、それだけ息を吸わなきゃいけない。言っている意味が分かりますかね。そうなると、ビービー弾は予想以上に鼻の穴の中に侵入してしまうことになるんです。立ち所にビービー弾は息を出しても飛びでてこないほどに、鼻の穴の奥へと入ってしまったんです。 「そんな、アホな!」とツッコミを入れて下さったブログ読者の皆さま。アホだとかバカだとかではなく、実は子どもの1つの特徴みたいなんですよ。 1992年って、30年以上前になりますが‥アメリカの医学博士クリフトン・K・ミーダーさんの「A Little Book of Doctor's Rules」によると‥『子どもは理由もなく、耳や鼻や口に異物を入れることがあり、気管に入ってしまうことさえある。』と記されているんです。 この記述に対して、救急医・小児科医・麻酔科医である境野高資先生によると、実際に何でも口に入れてしまう赤ちゃんだけに限らず、消しゴムやビー玉を鼻に詰めたり、コインを飲み込んでしまった小学生などが来院するケースは少なくないんだそうです。つまりは、ビービー弾を鼻の穴の奥に詰まらせてしまった僕は特別アホなわけではなかったんです。 それでは、鼻や耳に異物が入ったときの初期対応について、今日は簡単にご紹介しておきたいと思います。 まず、「これは、直ちに救急車を!」といった緊急性が高いものから紹介すると‥ 2個以上の磁石が体内に入った時です。なぜかと言うと、磁石同士が体の組織の一部を挟み込んだまま引き寄せ合って動かなくなると、磁石を除去することが非常に困難になってしまい、挟まれた組織に強い障害が生じるからです。 また、コイン電池やボタン電池も非常に危険です。これらは組織障害性が強く、たった数分で大きな障害を引き起こしてしまうからです。 では、次に「そんな、アホな‥」ビービー弾などを鼻に詰まらせてしまった時の初期対応を紹介しますと‥ まず、鼻の穴って、呼吸の際に空気が出入りする入り口、つまりは、鼻の奥の奥、喉につながっているわけです。そうなると、気管や気管支、肺に通じていることはお分かりかと思います。そうなると、異物がのどや気管にまで落ち込んでくると、窒素のおそれがあるんです。命の危険が出てくるってことです。 まずは、原則として、できるだけ耳鼻科などを受診しましょう。安易に指などで取り出そうとすると、余計に押し込んでしまう可能性があります。また、もし異物か取り除けたとしても、安心はできません。なぜなら、異物が1つとは限らないかもしれないからです。 まずは、異物が入った場合、医療機関を受診するまで、落ち着いて目を離さず、そばにいることが大切です。「いつ、何が、いくつ、どちらの穴に」入ったかの情報を、興奮せずに聞いてあげておくことが重要です。 原則の医療機関での異物除去を頭に入れた上で、受診前に保育園や学校、家庭で試しても良い方法を紹介しておきますね。 1つ目は、『鼻をかむ』です。ポイントは、鼻をかむ前に“口から大きく息を吸っておく”ことです。(←なるほど!)そしてその後、口を閉じ、異物が入っていない側の鼻の穴を指で押さえて塞ぎ、力強く鼻をかむことで除去します。 2つ目は、『ママのキス法』です。うまく鼻をかめない子どもの場合、人工呼吸の要領で、口から息を吹き込むことで、鼻から異物が飛び出てくるのを期待する方法です。キスを嫌がる子どもには、ストローを用いる「マジック・キス法」があります。 いかがでしょうか、参考になりましたでしょうか。ただ、ここも覚えておいてほしいのですが‥子どもの中には、「怒られたらどうしよう」と思って、鼻に異物が入ったことを隠す場合もあります。鼻の中に異物があると、ムズムズしてつらいものですが、時間が経つと慣れてきて、症状が消えてしまうこともあります。 パンや食材片などが、鼻の穴に残っていると、体温により温められ、鼻水で加湿され、時間の経過とともに腐敗します。すると、腐敗した異物が入っている鼻の穴から“臭い鼻水”が出続けるようになります。(本人は嗅覚が麻痺してしまうため、気づけません。) なので、もし悪臭を伴う片側の鼻汁が見られたら、鼻に異物が入っていることを疑い、耳鼻咽喉科の診察を勧めて下さい。 ※耳に異物が入った場合の初期対応は、また後日に紹介しますね。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-10 |
20歳のお祝いが各地で行われています。もしも何かメッセージを送るとするならば、「ここまで無事に生きることができて良かったね。本当におめでとうございます。」と言うでしょうかね。 20歳になるまでには、お座りから始まり、ハイハイをしたり、つかまり立ちをしたり、二足歩行したりと、ありとあらゆる生きていくためのプログラムを通ってきたのです。 ただね。さらりと「ハイハイをしたり、二足歩行したり」‥と申しはしましたが、実は神秘的なことなんですよ。 赤ちゃんは、神経の発達と筋力の成長によって、随意運動(自分の意思で行う運動)ができるようになります。例えば、歩行反射といって、まだ歩けない赤ちゃんの両足を床につけると歩くような仕草をみせる場合でも、その歩行反射ができているからといって歩けるようになるわけではないんです。 ちょっと複雑な話しですが、もうしばらくお付き合い下さい。 つまり、実際の歩行は、反射運動とはまったく別物として発達するんです。延髄(脳から脊髄に通じる橋)から大脳までを使う複雑で高度な運動なんです。 ある種、オリンピックに出場したり、東大に入学するよりも、すでに赤ちゃん期に大きなミラクルを起こしているわけです。さて、もう少し詳しく記していきましょう。 “ハイハイ”だなんて、可愛い呼び名ではありますが、これもなかなか高度なわけです。ハイハイは「ロコモーション」といって、手足を交互に協調して動かさなければ、前進できないんです。これは意識することなく神経系にプログラムされているんです。これは、“歩行”に関しても同じことが言えるんです。だからこそ、ハイハイや歩行に関しても、「できた」なんて安易に思わずに、「神経が発達して、プログラムが発動し始めたんだな」って思うと、より感動的になるわけです。 さて、こんな話しをしていると、ときたまある質問が飛び込んできます。 Q.「ハイハイをせずにお尻で移動する赤ちゃんがいます。これは、神経系の問題によるものですか?ハイハイの練習をさせた方が良いですか?」 子育て中の保護者や、保育現場から、ときたまある質問です。あまり見かけない動きであったり、一般的といいましょうか平均的な発達を美化する雑誌などで見かけない類(たぐい)には、不安が生まれやすいものです。 この質問には、国内唯一の小児系ナショナルセンター・国立成育医療研究センター神経内科診察部長の阿部裕一先生のお言葉から答えさせてもらおうと思います。 A.「(お尻で移動することを“シャフリング”と呼びます)シャフリングが表れる理由は、まだわかっていません。実際、神経系の遅れが影響していることもありますが、よく観察すると足首がまだ柔らかく、支えきれないケースもかなり見られます。」 A.「ただ、二足歩行までの発達は、生まれる前からプログラムされていて、それがその子に備わったプロセス、ペースなのだととらえています。ですから、練習したり、鍛えたりしたところで、ハイハイをするようにはならないかな、と。中には、シャフリングからハイハイに移行する子もいますので、ハイハイの兆候があるようなら誘ってあげるのもいいと思います。(本人が嫌がらないなら遊びの一環として。)多面的に見て明らかに遅れがある場合以外は、乳幼児期の発達は、“長い目”で見てもらうほうがいいですね。」 阿部先生の答えとして、たいていは障害とは無関係で、シャフリングもハイハイと同じ移動のバリエーションなんですね。 さて、20歳の皆さま、あらためて「おめでとうございます。」 すでに皆さまは、神秘的かつミラクルな発達を遂げて、今に至っているんです。なので、恐れるものなどありませんよ、チャレンジ!チャレンジ! だって、皆さまは、あの“ハイハイ”ができたんですから。もしくは“シャフリング”ができたんですから。当時は、歩行するまでに、まずは“つかまり立ち”に何度も何度もチャレンジしたんですよ。そして、一歩を出しては、よろけて転んだんです。何度もね。 だから、20歳だろうと、なにかに一歩ふみ出して、よろけて転んでも大丈夫です。膝を擦りむくようなことはそこまでないでしょう。もちろん20歳でなくとも、僕を含めたブログ読者の皆さまも同様だと思います。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-09 |
「好き嫌いしたらいけません!嫌いな食べ物はお茶で流し込みなさい!」 昭和世代(もしくは平成世代も⁉︎)ならば聞き覚えのある、保育園や学校の先生たちの助言ではないでしょうか。 現代、つまり令和の世の中であれば、まさしく、「虐待!」ってね。訴えられたり、新聞を飾っちゃったりするかもしれない、助言ですよね。 その助言の是非をここで問うつもりは無いのですが、なぜこのような助言がまかり通っていたか⁉︎なんてことを、昭和61年生まれの僕が探ってみようと思うんです。 そもそもこの助言。「好き嫌いしたらいけない」は、つまるところ、栄養面であったり、残したらもったいないでしょ、といった理由から生まれているんだろうと思うんです。80歳代の方から、「むかしは、学校に給食なんてなかったんじゃで。家に帰って、サツマイモを兄弟3人で分けて食べとったわ。」なんて話しを、ときたま耳にします。つまりは、食べ物が足りていなかった。そして、あるものを食べておかないと栄養面は満たされなかった。そんな時代もあったわけなので、好き嫌いだとか言っている場合じゃないんですね。(学校や保育園で給食が出るようになった頃は、それだけで、とんでもなく、ありがたかっただろうと想像します。) けれども、時代は移り変わり、現代は飽食の時代。食べ物があり過ぎるわけですから、好き嫌いなんて感情が生まれても仕方ないのかもしれません。(たとえばですが、感謝の気持ちも生まれにくい⁉︎だからこそ意識して感謝の気持ちを持たなきゃいけないんだとも思います。) ただ、仕方ない以上に、もう1つ、新しい時代の移り変わりを感じなくてはいけないんだと思います。それは、“多様性”といった言葉を使って説明したいと思います。 学校に給食なんて無かった時代には、外国籍の方などが身近にいたのでしょうか。タイムスリップしなきゃ分かりませんが、たぶん、限定的であったり少なかったんじゃないかと思います。しかし現代では、東京都や京都府なんて国際都市に限らず、岡山県や、その片田舎である笠岡市だなんて街にも、たくさんおられるようになりました。 ちなみに、なんと富岡保育園でも、昨年の夏にはカナダからであったりオーストラリアからであったりから、お子さまを預ける方がおられました。もちろん母国では和食なんてものは保育園や学校ではない、又は少なかったんだと思います。 またクレヨンKIDSでは、インドネシア、付け加えるとイスラム教の方がお子さまを預けて下さっています。宗教上、豚肉であったりお酒を扱わないお料理でなきゃいけないんですね。(“ハラル食”というそうです。) ここまでをまとめてみると、“好き嫌い”という感情が生まれてしまうのは時代背景もあるのではなかろうか。さらには、その感情以前に、国籍の違いや、宗教上であったりなどから、食べて良い物、いけない物があるってこと。そして付け加えなきゃいけないのは、食物アレルギーがあったり、感覚過敏であったりの身体的な特徴もあるってこと。 今日のブログ記事、保育園や学校の先生を経験された方に対して、「あなたの助言は間違っていたんだよ!」って、指をさして責め立てるようなものでは決してありません。誤解のないようにして下さい。 過去には過去の背景が存在していたので、それを否定する必要はないと思います。(逆に無理に肯定する必要もないかもしれません。) ただ、時代は刻々と移り変わっているのだから『その時代背景に沿った助言をしなきゃいけないよね』って、みんなでアップデート(あらためる)することを推奨する記事だと認識していただければ幸いです。 ※富岡保育園では、2023年から【御台所会議】を、太陽の台所クルー(栄養士・調理師)と、主任・副主任と、副園長とで行なう予定です。イスラム教食DAYだったり、キリスト教食DAYだったり‥卵除去食DAYだったりね。またモンゴル食⁉︎やブラジル食⁉︎もしくは精進料理なんて、あらゆる食べ物や食べ方に触れられるお昼ごはんを提案してみたいと思っています。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・保育実習・園見学・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-08 |
昨日の富岡保育園のおやつは、ひとあし先の“七草粥”でした。副園長ブログの愛読者ならば、たいした説明は不要でしょう。七種類の早春に芽吹く草をお粥にぶっこんで食べるやつですね。すると、邪気が取り払われ一年元気でいられるのだとか。そして草って、食物繊維が豊富だろうし、お粥なんてものも消化に良いだろうし、つまりは年末年始の暴飲暴食した胃腸を回復させるのにもってこいなわけです。乱暴な説明になっちゃいましたが、七草粥じたいは非常に優しいお料理です。せっかくですので、ブログ愛読者も食べてみてはいかがでしょうか。 さて邪気を取り払い、胃腸を回復させたところに、こんな質問が舞い込んできましたよ。 Q.「小学校入学前にしておかなければならない準備を教えてください。」 まだ新年はじまったばっかじゃん、って言いたくなるかもしれませんがね。1月は往ぬる、2月は逃げる、3月は去る、だなんて言われるくらい、あっという間なんですよね、この時期は。日本という国の場合は(他の国は知りません)、年末年始の区切りと、年度末という区切りがあるんですね。特に保育園や学校機関は“年度末”という区切りの方が慌ただしくなりがちです。 慌ただしくなりがちな時期に、小学校であったり中学校、高校などの入学を控えたお子さま、またその保護者、加えて保育園や幼稚園の先生は、なんだか“そわそわ”しがちになるものです。特にはじめてのお子さまならば、なおさらでしょう。 その“そわそわ”を少しでも解消しようと、なにかしらの“準備”をしようとするわけです。なにかしら“準備”してたら、なにかしら安心するわけですから。 だからこそ、その“準備”について詳しく知りたくなるんです。準備の正体さえ掴めれば、入学後の安心さえも掴めれるように感じるわけです。 では、ご質問にお答えしていきましょう。 A.「特別な準備は必要ありません。」 ブログ読者の大半がツッコミを入れて下さったんじゃないでしょうか。「えーー!村上、答える気がないだけでしょ!ちょっと、他の先生に代わってよ!」なんてね。 実は、この答えは、ベネット教育総合研究所が配布している「これからの幼児教育」に記事を出されていた、横浜市立恩田小学校の校長先生が仰っておられたんです。 もう少し答えを続けると‥「特別な準備は必要ありません。時間の潤沢な幼児期に、好奇心をもち、好きなことに夢中になり、自分で何かを決めて取り組む。そうした体験をしてきた子どもたちが集まると、それぞれのよさを分かち合ってすばらしい学びが生まれます。こらから園では、小学校の前倒しは考えずに幼児期にしかできない体験を支えることに集中し、わくわく感を身体いっぱいに詰め込んだ子どもたちを、安心して小学校に送り出してほしいと思います。」 ブログ読者の皆様、いかがでしょうか。なんちゃって副園長の言葉よりも、公立の小学校の校長先生のお言葉であれば、かなり納得いくんじゃないですか。 大人ができる“準備”は、持ち物を揃えてあげることや書類などの手続きなどを丁寧に整えるだけで十分です。むしろ、それ以上の特別であったり前倒しの準備は必要ありません。 特別であったり前倒し、つまりは、なにかしらの準備をしなくて良いと割り切れれば、“時間に余裕”が生まれますよね。時間の余裕が気持ちの余裕を生んで安心に繋がるって寸法はお分かりかと思うのですが、もう1つ大きな効能があるんですよ、この“時間の余裕”は。 入学後、たいていの心配事として‥「学校の先生の話しを、ちゃんと聞くことができるか」が挙げられると思います。 『他者の話しを聞くチカラ』は、どのように育つのでしょうか。 毎日ひっきりなしに、口酸っぱく、「ちゃんと話しを聞きなさい!」と言い続けることでしょうか。もしくは、椅子にグー‼︎ペタ‼︎ピン‼︎って縛り付けてじっとさせる訓練をすればよいのでしょうか。 実は、そんな労力(圧力または虐待と呼ぶ方もいるかもしれません)をかけずとも、『他者の話しを聞くチカラ』を育むことができるんです。 それは‥『自分の話しを聞いてもらった経験』をたくさん積むことです。 “ねぇねぇ、お母さん” “ねぇねぇ、お父さん” “ねぇねぇ、せんせい” 子どもが発信する“ねぇねぇ”に、大人が足を止めて、膝を折り曲げ、耳を傾けることで、この経験は積まれていきます。 自分の話しをたくさん聞いてもらった経験のある子ども(子どもだけじゃないかもしれませんね)は、他者の話しがおもしろかろうと、そうでなかろうと、“話す側”の気持ちが分かるからこそ、聞くことができるようになるんです。 もうお分かりかと思いますが、子どもの“ねぇねぇ”に足を止め膝を折り曲げ耳を傾けるためには、まずは大人に“時間の余裕”がなければいけませんよね。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-07 |
さきほど、「村上たいしの冬休みのラジオ体操」最終日を無事終えることができました。参加者の皆さま、年末年始の貴重な時間お付き合い下さりありがとうございました。(延べ54名)明日からは、ゆっくり起きて下さいね。(もしも、早起きが習慣になっちゃった‼︎って方は、そのまま、とみほ村の富岡保育園までおいで下さい。村上たいしは、もうしばらくラジオ体操を続けようと思っています。) さて、まだまだお正月気分、冬休み気分が抜けきらない新年ではありますが‥とみほ村だより(富岡保育園×富岡北地区まちづくり協議会×クレヨンKIDS)1月号も完成しましたので、また愛読者の方々には本日から、ちょこちょこ配布させて頂こうと思います。(もしも定期購読ご希望の方は富岡保育園までお電話くださいね。自動車で行ける範囲は村上がお届けします。※遠方の方は郵送も可能ですので、お気軽にお声かけください。) それでは、本日のブログは、「とみほ村だより1月号」から、理事長の新年の挨拶&コラムをご紹介したいと思います。 ↓ ↓ ↓ [新年の挨拶] あけましておめでとうございます。 穏やかに新しい年を迎えることができ「幸せだな〜」と感じます。子どもたちや保護者の皆様、地域の皆様と心を通わせ、温かい気持ちを共有できるような保育園でありたいと心新たにしております。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 体をしっかり動かして冬を体感し、自然事象に感動できるような環境構成を工夫したり、お正月遊びを楽しんだりします。生活リズムを取り戻しながら冬の健康生活が送れるよう、手洗い、うがいに励み、薄着の習慣を身につけて、元気いっぱい楽しく遊びましょう。 [理事長コラム] 新年あけましておめでとうございます。 保育所は子どもの人権に十分配慮するとともに、子ども一人一人の人格を尊重して保育を行なわなければならない。(保育所保育指針より) 子どもに関係のあることを行うときには、子どもにもっともよいことは何かを第一に考えなければなりません。(子どもの権利条約 第3条) 昨年は、全国の保育施設にて「不適切な保育」が取りだたされました。子どもの最善の利益を考慮し、その福祉を積極的に増進することに最もふさわしい生活の場でなければならないはずなのに悔しい思いでいっぱいです。いま、私たちがしなければならないことは、他を非難することでも、おごり高ぶることでもなく、自らを振り返り、自らに問いかけることです。年始にあたり、気を引き締めて、子ども主体の「見守る保育」を実践するために、人・もの・空間を含めた、子どもを取り巻く環境と、その環境の中での子どもの姿を振り返ることを続けていきます。 1.子どもの存在をまるごと信じただろうか。 子どもは自ら育とうとする力をもっています。その力を信じ、子どもといえども立派な人格をもった存在として受け入れることによって、見守ることができるのです。 2.子どもに真心をもって、接しただろうか。 子どもと接するときは、保育者の人格が子どもたちに伝わっていきます。偽りのない心で、子どもを主体として接することが見守るということなのです。 3.子どもを見守ることができただろうか。 子どもを信じ、真心をもつことで、はじめめて子どもを見守ることができるのです。 この基本に立ち返り、今年も笑顔と感謝がめぐる「場」として、丁寧な暮らしを楽しみたいと思います。そして、子どもが本来もっている能力を「引き出し」、それを「はぐくむ」という教育の本来の姿を具体化したいと思います。保護者の皆さま、地域の皆さま、とみほ村が好きで、かかわって下さる皆さま、いつもありがとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-06 |
趣味の範疇で、ひそかに続けているラジオパーソナリティ活動。昨日、今年一発目の収録を無事終えました。 (放送日は、毎月第1・2木曜日、午後20時~・25時~、エフエムゆめウェーブ※スマホからは「FMぷらぷら」というアプリをダウンロードすると聴くことができるみたいですよ。) ちなみに番組名は『まどろみの世界』なんて、よく分かんないタイトルなんです。分かんないようにした理由としては、なるべくお仕事の話しはせずに“どうでもいい”話しをダラダラしゃべるため。だってね、これだけ24時間365日、富岡保育園のことだったりを考えていると、いずれ煮詰まる可能性(現在はまったく煮詰まっていません)もあるだろうから、あえてその隙間を作る工夫をしなきゃと思っているわけです。 ちなみに、今月の『まどろみの世界』を少しだけネタバレさせちゃいますと。2023年1発目に読んだ本について紹介しました。 (「私設公民館とみほ村文庫」で借りました。) この本を選んだ理由は、間違いなくタイトル。お正月真っ只中の心情がにじみ出ちゃったのでしょうか。『にっぽん退屈党』五木寛之さん著でございます。 ちょこっとだけ、あらすじを言っちゃいますと‥ある理由で退屈が過ぎて自殺を考えた主人公を、“にっぽん退屈党”党首が、退屈しのぎに救っちゃうんです。そして、主人公を退屈党員の見習いとして、退屈しのぎになる活動をさせちゃうんです。 このあたりまでは、はっきり言っちゃうと、“どうでもいい”話しの展開なんです。なんですが、なぜか次々とページをめくりたい衝動に駆られてしまったんです。 実はこの本、1973年出版なんです。50年前くらいでしょうか。当時、日本では大阪万博で盛り上がっていました。けれども世界を見渡すと、ベトナム戦争の最中でもありました。 なんだか、現代と似ていないだろうかと。サッカーW杯で盛り上がってはいたけど、ロシアによるウクライナ侵攻は、大晦日だろうとお正月だろうとも止む気配はありません。 誰が良いか悪いか、正しいか間違っているか、とかの話しではなくてね。その矛盾さが蔓延っているところを、五木寛之さんはナンセンスにブラックユーモアたっぷりに綴ったところに、僕のページをめくる衝動は駆られたんだろうと思います。 昨日、首相(にっぽん退屈党の党首ではありません。本物の日本の総理大臣です。)が、年頭会見を行いました。 経済再生と少子化対策を重要課題に挙げられていました。なかでも、少子化対策においては「“異次元”の少子化対策を行う」とおっしゃられていました。賃上げやら、防衛費などの予算を考慮しながら、どのような“異次元”さが発揮されるのでしょうか。(異次元でなく、地に足をつけた対策の方が良さそうではありますが) ちなみに、笠岡市長(にっぽん退屈党の党員ではありません。本物の笠岡市の市長です。)が、新春の挨拶をされました。 教育・インフラ・子育て福祉・産業観光の4本柱に重点を置いて事業展開すると述べられています。なかでも、子育て関連では、出生数過去最低であったことを危惧されています。歯止めをかけるために、企業誘致に全力を注ぐとの意向がかかげられていました。 (出生数と企業誘致との相関性について、そろそろ冷静に考えないと手遅れになりそうでもありますが) いろいろな矛盾がどこやかしこでも蔓延ってはいるものです。これって現代だけが特別でなく、笠岡市だけが特別でなく、50年前だろうと、日本や世界だろうとです。そんな中で、生き抜く、生き延びることが、人類の宿命なんでしょう。 それは僕たち大人だけでなく、子どもたちももちろんです。未来に矛盾が蔓延っていないなんて保証はありませんからね。 だからこそ、子どもたちにも“しなやかさ”であったり、“しぶとさ”なんかの生きる力が必要なんじゃないでしょうか。そのためには、乳幼児期にどのような過ごし方をするか、非常に大事なんだと思います。 真っ平の地面、いや、転んでもかすり傷ひとつしないような加工されたゴム製のアスファルトの上で、トラブルが起きないように計画された遊びを、大人の言う通りに行うことが、果たして適当だと言えるでしょうか。 トラブルが起きるたびに子ども同士でどさくさに解決し“しなやかさ”を身につけ、転んでは膝を擦りむきそして立ち上がることで“しぶとさ”を身につける、なんて話しはいかがでしょうか。 ※「にっぽん退屈党」はフィクションです。誤解のないようにお願い致します。ちなみに謎の党首は神業的に本質をつく人物でした。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-05 |
もしかすると大人の方であれば、今日からお仕事はじめだったりするかもしれませんね。富岡保育園・クレヨンKIDSであれば、今日から保育はじめと言えるかもしれません。子どもにとっては、遊びはじめ⁉︎学びはじめ⁉︎でしょうか。(ちなみに、富岡北地区ではラジオ体操はじめでもありました。) なにごとも“はじめ”が肝心だとよく言われるものです。が、はじめてしまうと、より肝心なのは、浮き足だつ気持ちを地に足をつけることではないでしょうか。新年の抱負であったり、意気込みだったり、うさぎ年ともなれば“飛躍”をより意識しちゃうところでもあります。が、そんな時こそ、より肝心なのは、日々の暮らしを丁寧に、気を引き締めて生活習慣を整えることにあるんだと思います。 筆者(副園長村上)自身へのお説教にお付き合いさせて申し訳ございません。付き合って下さった方に、本日は“浮き足だつ気持ちを地に足をつけるため”のワンポイントアドバイスをしたいと思いますので、ご参考に。 もしも。もしもです。ドアを閉めた時に指が挟まっちゃって切断したら。もしも。もしもです。耳や腕、足などが不慮の事故で切断されちゃったら。 絶対慌てますよね。意識が朦朧としますよね。 けれども、そんな時こそ、気を確かにしなきゃいけません。 体の一部が切断されても、条件さえ整っていれば手術で再接着できる可能性があるんです。(※鋭利な刃物などでスパッと切れた場合は再接着の可能性が高く、機械などで押しつぶされたり、引きちぎられると可能性は低くなるそうです。) 再接着の手術、切断された部位の組織や細胞が“生きているうち”に行う必要があります。つまりは、【時間】が超重要なんです。だから、慌てたり、意識を朦朧とさせている場合じゃないんです。 毅然として、以下の3つの初期対応をしましょう。 ①止血!!! 止血が最優先です。まずは“直接圧迫止血”を行いましょう。出血が止まらない場合は、止血点圧迫法を加えたり、また切断された部位が大きければ、緊縛止血を行いましょう。 ②直ちに119番通報!!! 119番通報すると、最初に「こちら119番です。火事ですか?救急ですか?」と尋ねられますので、「救急です。」と答えましょう。そして消防署の方の質問に落ち着いて1つずつ回答していきましょう。 ③切断された部位を冷やす!!! 切断された部位を冷やせば、組織や細胞が生きている時間が長くなります。が、ふやけたり、凍ったりしてしまうと、再接着の手術ができなくなります。 組織や細胞は乾燥すると死滅するため、乾かさないようにする必要もあります。 ※切断された部位の正しい扱い方↓ ■切断された部位を拾う。 ※拾い上げる時は、血液で汚染されないように、ビニール手袋などで自身の手を保護しましょう。切断された部位が砂利などで汚染されている場合は、生理食塩水か水道水で軽くすすいで除去しましょう。ただ、長時間洗浄して、切断された部位をふやかしてしまわないよう気をつけて下さい。 ■切断された部位の装飾品を外す。 ※切断された部位が時間の経過とともに、むくんできた場合、皮膚に食い込んで外せなくなり、組織の阻血を起こして悪化する恐れがあるためです。(つけづめは無理に、はがさなくても構いません。) ■切断された部位をビニール袋に入れる。 ※清潔なガーゼかあれば、生理食塩水か水道水で軽く湿らせて、切断された部位をくるみ、ビニール袋などに入れて乾燥を防ぎましょう。ただガーゼを濡らし過ぎると、組織や細胞がふやけてしまうので、注意が必要です。(ガーゼが入手できない場合は、そのままビニール袋に入れても構いません。) ■切断された部位を冷やす。 切断された部位をビニール袋に入れたら、袋の口を固く閉めて、外から氷水で冷やしましょう。ただ、絶対に‼︎氷水かビニール袋の中に入らないようにして下さい。また、ドライアイスや、塩をまぶした氷などは使用しないで下さい。組織や細胞が凍ってしまうことがあります。 さて、いかがでしょうか。慌てず、意識を朦朧とせす、毅然と落ち着いて、ここまでの初期対応をすることができるでしょうか。あとひと踏ん張りです。 119番通報して救急車か到着するまでに確認することかあります。 それは、「確実に止血できているか」「負傷者の顔色や意識レベルに変化はないか」「体温・血圧・呼吸数・脈拍数(バイタルサイン)に変化はないか」を注意深く観察し、救急隊か到着したら申し送りを行ってください。 新年早々に、想像するだけで痛々しい事例やら、またそれに対する初期対応をご紹介させていただきました。起こらないにこしたことはないんです、事故などは。けれども、もしも、もしもです、起こってしまった時に、ただ慌てて、意識を朦朧とさせるだけでは、助かる命も、治る怪我も、助かりませんし、治りません。きちんと向き合い、正しい知識と、また実践法を身につけなくてはいけません。 ※参考文献「健~養護教諭のための救急対応スキルアップガイド~塩野高資先生(救急医・小児科医・麻酔科医) ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-04 |
お正月ともなると、親戚などで集い合うなんてこともあるんじゃないでしょうか。そうなると、きまってこんな会話が飛びかうもんです。 「あんたは、おじいさんに、よぉ(とても)似とらぁなぁ。」 「いとこのおばちゃんと、そっくりじゃが。そっちへ遺伝したんじゃなぁ。」 言ってみれば、親戚一同での“遺伝子神話論”です。 お正月なので、お酒やご馳走なども並んで気分も上々なんでしょうし、親戚一同で顔を合わせて楽しいのでしょうから、そんな会話も良しとすればいいのでしょうが‥ 良しとしたいんだけど、ほんのちょっとだけ横ヤリも入れさせて欲しいんです。 それは、『遺伝子で“あなたの将来”は決まんないからね』ってことです。 たいていこのような横ヤリを入れる場合は、「遺伝子」VS「環境」といった構図になりがちです。だけれども、今では、人の運命は遺伝情報のみで決まるわけでも、環境のみで決まるわけでもなく、両者の組み合わせによって決まることが科学の領域では分かっているんですね。 ※遺伝子と環境の要因が密接に絡み合い、環境がきわめて複雑な生物学的メカニズムを通してDNAに影響を及ぼすことも分かっています。 なぜ遺伝情報のみで決まるわけではないのか。それははっきりとした数字によって理解できます。 人の遺伝子の数はおよそ2万3000個。 脳にはおよそ1000億の細胞。そしてその細胞同士のつながりの数は1000兆個。 つまりは、たった2万3000個の遺伝子では、1000兆個もの細胞同士のつながりを支配することなんて到底無理なんですね。 まとめちゃうと、脳がどのように発達するかを定める遺伝的プログラムは存在するんだけど、脳という器官なあまりにも複雑過ぎるので、そのプログラムだけでは支配しきれないってことです。 遺伝子の役割としては、脳細胞が生まれては死に、細胞同士が結合したり離れたりするためのお膳立てをしているに過ぎないんです。 そのような変化が、どのように起こり、どのような人格をつくり出しているか、またどのような頭脳や精神が機能するかなどは、その人の経験や生活環境、とりわけ『〇〇〇〇』によって決まるんです。 さて、ブログ読者の皆さま。ここまで読み進めてしまうと、『〇〇〇〇』の正体が気になりますよね。 “あなたの将来”を決める、キーワードですよ。 遺伝子&環境、ともに要因ではあるんだけど、それらの要因が、どのような『〇〇〇〇』によって良い影響を与えるか。 新年早々、かなり、もったいぶりました。決して字数を稼ごうだなんてアコギな理由ではありません。それだけ、このキーワードはブログ読者、またその家族や友人や知人、乳幼児や学生、若者や年配者、すべての人にとって非常に有益にはたらくからです。 では、『〇〇〇〇』の正体を明かしましょう。 それは、『生活習慣』です。 お金もかからなければ、心がけ1つで、どうにかこうにかなるものが、実は“あなたの将来”の鍵を握っているんです。 あなたが自分の将来、またご家族の将来、我が子の将来、その将来にすこしでも遺伝子&環境による要因から良い影響を与えるためには、『生活習慣』を整えることなんです。 ※参考文献「新版・一流の頭脳 運動脳」アンデシュ・ハンセン 早寝早起きをして、太陽の光と外の風を浴びましょう。 自分に合った量の食事をしましょう。 しっかり歩きましょう。 そうすることで、夜はぐっすり眠れるでしょう。 そして、明るく笑いまょう。身近な人へ感謝を伝えましょう。 そうすることで、遺伝子&環境による要因から良い影響を、“あなたの将来”は受けることになります。 さて、明日からお仕事はじめ、子どもたちであれば保育園はじめの方もいるのではないでしょうか。 お正月でもしも生活習慣が乱れてしまった方は、まずは“明日の早起き”を目標にしましょう。目標達成のポイントは、今日中に運動をしておくことです。箱根駅伝のように走れとは言いません。歩くだけでいいんです。(出来れば30分くらい) ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-03 |
「怪獣化しちゃって、手をつけられません‥。」 お正月やすみ。保育園もお休みで、家にいる時間が長くなると、ところどころのお家で聞こえてきそうなコメントです。現代科学に頼れば、スマホやiPadなどでYouTubeといった代物によって、怪獣化した子どもたちを手懐けるほかないのでしょうか。 たいてい怪獣化してしまう子どもたちの、おおよそは、世間で言われるところのイヤイヤ期にあたる2歳児前後の子どもたちでしょうか。 (あくまでも世間で言われるところなので、何歳児でもいいのです。) (怪獣化してしまうって表現が、どことなく教育者らしからぬかもしれませんが、飲みこみやすいものにするための、ひと工夫だと思って下さると助かります。) では、そんなお正月やすみに、お家で“怪獣化”しちゃう子どもたちの脳内はどのようになっているのでしょうか。 ここで、専門的用語をすぐに出せば説明はつくのですが、もっとも理解が及ぶ例がありましたので、お先にご紹介したいと思います。 ブログ読者の方で「尾崎豊さん」を知っておられる方はいますでしょうか。※知らない方はYouTubeで検索してね。 尾崎豊さんと言えば、青春と言いましょうか、思春期の若者の気持ちを歌いあげたカリスマ歌手ですよね。 代表作として〈15の夜〉なんて歌があります。 歌詞に注目してみると‥「盗んだバイクで走り出す 行き先も解らぬまま 暗い夜の帳りの中へ 誰にも 縛られたくないと 逃げ込んだ この夜に 自由になれた気がした 15の夜」 もう1つ代表作に〈卒業〉なんて歌があります。 こちらも歌詞に注目すると‥「行儀よく まじめなんて 出来やしなかった 夜の校舎 窓ガラス 壊してまわった 逆らい続け あがき続けた 早く自由になりたかった」 いかがでしょうか、ブログ読者の皆さま。尾崎豊さんか歌いあげる“思春期真っ只中の若者”の気持ちと言いましょうか行動と、お正月やすみにお家で怪獣化しちゃう“イヤイヤ期真っ只中の子ども”の気持ちと言いましょうか行動って、非常に似ていませんか。 実はですよ、その脳内の仕組みも非常に似ているんです。かなり簡単に説明しちゃうと、【欲求】を司る機能と【制御】を司る機能とのギャップ、G・A・Pが、非常に大きい時期なんです。お分かりかと思いますが、欲求機能が働き過ぎちゃうわけですよ。 先生の言うことを聞かなきゃいけないのに、ついつい校舎の窓ガラスを壊しちゃう若者。 お母さんの言うことを聞かなきゃいけないのに、ついつい買い物先のスーパーで駄々をこねてひっくり返っちゃう子ども。 年齢や姿形は違えど、脳内の動きは同じなんです。 このあたりのG・A・Pが埋まってくる、つまりは欲求機能に制御機能の働きが追いついてくる時期は、一般的には30代からだと言われています。つまりは、スーパーで駄々をこねてひっくり返ったり、訳もなく叫んで泣いてみたりする現象は、ある意味で言えば正常な発達過程を踏んでいると言っても言い過ぎじゃないと思います。 ただ、イヤイヤ期であれ、思春期であれ、親や先生の立場であれば、いくら正常な発達過程だと言われても、ひっくり返られたり、バイクを盗まれたりしたら大なり小なりで困りますよね。 正直に言えば、脳内の仕組み上なので、絶対的な解決法はないのですが‥それでも助けになる対処法は1つあるんです。 それは‥【運動】です。それも呼吸が少し乱れる程度の運動です。運動をすることで、欲求機能をおさめ、制御機能をよく動かすことができるそうなんですよ。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-02 |
元旦であろうと、いつも通りの時間に目が覚め、いつも通りに動いてしまうのが、富岡保育園の副園長たる所以(ゆえん)なのかもしれません。ただ、そうなると困ってしまうことがあって、それは“初日の出”が見れないことだ。どういうことかと言うと、「初日の出が僕の動きについてこれない」つまりは、初日の出が出る前に動き始めちゃっているわけだ。 通勤ルートを海沿いに走らせてみると、それはこの田舎町ではあり得ないほどの人集り(ひとだかり)ならぬ車だかりが見られた。もちろん初日の出を見るためにだ。そんな車だかりを横目に僕は通り過ぎる。初日の出に興味がないことはない(つまりは初日の出に非常に興味があるということだ)のだか、「初日の出が僕の動きについてこれない」以上、僕はこう思うしかない。それは、「日の出が僕の動きについてこれた、その時の日の出を“初日の出”としよう」と、半ば強引なようで、傲慢でもあり自己中心的な解釈である。 そんな傲慢な気持ちで、元旦から僕は何をしていたんだろうか。いつも通りに保育園の鍵を開け、窓をひらき、新年の風を迎え入れました。玄関口には、丈夫な松と力強い竹に、春を告げる梅と、紅白の南天が施された門松があります。その門松をもって、歳神様におもてなしをした後‥とみほ村の富岡保育園の隅々、全域に渡り、厄除けの御塩を添えていきました。お祝いとお清めを終えたところで、富岡北地区の徳民於賀神社へ御参りしました。その徳を持ち帰った後に、玄関口に幻の神社“とみほ神社”と賽銭箱を備え、深く拝み入りました。 拝み入っていますと、見上げると、薄暗い空から、ところどころに青空が見え始めていたんです。つまりは、初日の出が無事に済まされたのでしょう。 2023年がはじまりました。さっそく傲慢な気持ちが浮き立ったあたりが僕らしくもあるのですが、背筋が伸びるような、つめたい風とともに、応神山から鳴り響く小鳥の囀り(さえずり)に、ちっぽけな自分の存在をあらためて確認しながら‥ 今年は、疾風の如くに動き回る所存です。なんてったって、この数年でまいた種がいたるところで芽を出しはじめているんですもの。付箋をしっかり回収しながら、疾風を嵐を巻き起こすものにしていく算段です。 あえて具体的に記さなかったことには理由があって、ブログ読者をミステリーの世界に引き入れようとするつもりはないんです。否応がなく具体的に知っていくことになるからなんです、必ず。それだけの覚悟と呼ぶにふさわしい芯のある動きをするんです。これも、富岡保育園の副園長たる所以(ゆえん)です。 もしもブログ愛読者の方で、私には僕には新年だからって、もう夢も希望も、目標も何もない‥なんて想いが余儀っているものならば、いったん副園長村上にあずけてみませんか、その想いを。村上太志(むらかみたいし)の一挙手一投足にどこからともなく伴走(伴奏)して下さい。 元旦に寝坊して初日の出を見逃した、だなんて後悔はさせませんよ。村上太志といっしょに見た日の出が“初日の出”だ、ってくらいの想いになりますよ、今年は。 さて、こんなとんでもない傲慢なブログを綴る副園長を日々諫めて(いさめる※正す)くださる上司(理事長)から、昨日の大晦日に、法人(社会福祉法人“伸成会”)スタッフ全員にメッセージが届きました。ので、そのメッセージをブログ読者にも届けて、新年の船出としたいと思います。 〈理事長、大晦日の挨拶〉 徒然なるままに… 今年も皆様のおかげで、伸びて成る年となりました。 本当にありがとうございました。 クレヨンkidsのスタートやそれに伴う人の流れ、コロナへの対応など、やってみないと分からないことがたくさんありました。 その度に、気持ちを込めて、前向きに進む姿がありました。 富岡保育園もクレヨンkidsも、信用を積み重ねて、信頼を築きつつあります。 改めて、日頃の細やかなかかわりや温かい声かけの大切さを感じています。 本当にありがとうございます。 バスへの置き去りや不適切な保育など、保育に関するネガティブなニュースばかりがとり立たされて、悔しくて落ち込むこともありました。 しかし伸成会では、井の中の蛙にならないよう、人のふり見て我がふり直せの精神で、誠実に、地に足をつけた運営を心がけました。 先生たちもそれぞれに悩むことや迷うこともあったと思いますが、ぶれることなく子ども主体の生活と遊びを体現してくださいました。 保育・教育は、一朝一夕で結果が出るものではなく、また、結果は目に見える形ではありません。 幸せな子ども時代が過ごせたかどうかが、人としての基礎の部分を左右するのだとしたら、幸せなその場は伸成会でありたいと思います。 社会福祉法人の責務としてだけでなく、ただ人とのかかわりが楽しい、ここがいい、と集って下さる先生たちが宝物です。 来年も健康第一で、それぞれが笑顔と感謝が巡る暮らしを楽しめたら、おのずと、ますます居心地の良い場になると確信しています。 来年もどうぞよろしくお願いいたします。 皆様、よいお年をお迎えくださいませ。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2023-01-01 |
ちょこっと前にテレビ(笑点)で芸人さんが、「リバーシブル・クリスマスツリー」と名付けて裏返すと「門松」なんてのはいかがでしょうか、と言って座布団一枚を獲得していました。正直、僕も、なるほどなと深くうなずいちゃいました。だって(日本の場合)クリスマスツリーって、クリスマスが終わると引っ込めて、すぐに門松を出してお正月の準備を慌ただしくするじゃないですか。リバーシブルだったら慌ただしさが半減しそうじゃないですか。リバーシブル思考を使えば、「リバーシブル運動会」にしちゃえば、裏返すと発表会にもなっていて、保育園の先生たちの慌ただしさは半減しそうですよね。他にも「リバーシブル卒園式」なんてのもいかがでしょうか。裏返すと入園式になっちゃったりして。感極まって泣いたと思ったら、裏返すと初心表明して背筋を伸ばしちゃったりして。身体的な慌ただしさは半減しちゃいますが、当日における心の慌ただしさは倍増しそうですね。 “慌ただしい”ところに焦点をあてるばかりしましが、それ以上に、風情であったり情緒であったりの、日本独特な表現なのでしょうか、そのあたりがリバーシブルだと欠けちゃいそうですよね。気持ちを込めるだとか、魂を込めるだとかの、そのあたりも欠けそうですよ。 年末、園庭長が富岡保育園玄関口に立派な門松を気持ちと魂を込めて備えて下さいました。新年の歳神様をお迎えする、おもてなしの心です。落葉しない“松”と、生命力著しい“竹”をメインに、豪華に活けて下さいました。ちなみに用いられた“竹”は、とみほ村ベストオブベストサポーターのトシさんがご用意して下さいました。竹の切り口を見てある子どもが“ニッコリ笑っているみたい”と、福を呼びそうなコメントを残してくれたんだとか。(園庭長・トシさん、ご準備ありがとうございました‼︎) そんなニッコリ門松を通りすがるご近所さんが見て一言。「立派な門松じゃが。しっかり愛(め)でさせてもらいます。いい正月が迎えられそうです。ありがとうございます。」と、それは感謝の巡る言葉を残して下さいました。(ご近所さん、ありがとうございます‼︎) 笑顔と感謝の巡る門松を愛でたい方は、岡山県笠岡市富岡605富岡保育園までお気軽にお越しください。 明日、元旦には幻の“とみほ村神社”も出没しているはずです。是非、初詣にいかがでしょうか。元旦の午前中にお越し下さった方には、お年玉特典として村長から「とみほ村ワンコインランチ無料券」をプレゼントさせて頂きますよ。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 ★就職希望の方へ‥新年度、多少の空き状況はあります。(勤務形態によりますが)ご希望の方は、まずは園見学をオススメします。お気軽にお越しください。(普段なかなか時間に都合がつかないという方は、お正月期間、予約していただければ、副園長村上がご案内させてもらいますよ。※09X33715648) ★入園申し込みについて‥新年度、多少の空き状況はあります。(クレヨンKIDSはすでに定員に達しています)こちらもご希望の方は、まずは園見学をオススメします。お時間に余裕を持って予約して下さい。(たいていご案内には1時間以上はかかりますので) ※井笠圏内(笠岡市だけでなく、井原市、浅口市、里庄町)にお住まいの方で、笠岡市でお仕事をされている方には、広域入所の基準に当てはまる場合もあります。広域入所での入園をご希望の方は、まずは笠岡市役所子育て支援課にてご相談してみて下さい。 それでは、2022年の副園長ブログはここまで。1年間毎日お付き合い下さりありがとうございました。ブログ読者の方が時々、「ブログ読みました!」「〇〇の回のエピソードおもしろかったです!」なんて声をかけて下さるもんですから、日々調子に乗って綴ることができています。感謝、感謝ですね。 もちろん、2023年も、毎日休みなく綴っていきますので、ブログ読者も伴走宜しくお願い致します。(ここで、初心表明や新年の挨拶をしてしまうと“リバーシブル挨拶”になってしまうので、やめておきましょう) それでは皆さま、良いお年をお迎えください。 |
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2022-12-31 |
年賀状を書く準備をしつつも‥ついぞ、その片手には司馬遼太郎さんの小説が。「新史 太閤記(下)」の、まさに最終局面にいたもんですから、つい年賀状がそっちのけにならざるを得ませんでした。 勝手ながらもお許しを願いたいのです。なんせ、司馬遼太郎さんの術中に嵌れば、村上太志の頭の中はと言えば、令和時代でもなければ戦国時代なわけですよ。その上で、主人公の秀吉に自分を重ね合わせてしまうものだから、余計と陶酔しては読み込んでしまうわけです。 鬼気迫る信長のような上司ではありませんが、秀吉の信長に対する敬愛めいた崇拝めいたものに似た感情というものを、僕も上司に持っています。100をもらえば、1000にでも10000にしてでも上司に返そうするところであったりもそうですし。心の臓で仕えているという点においてもそうです。 また働くスピード感覚といいましょうか、その量の感覚といいましょうか、あまねく閃きを実現するために、細部に調略をおく仕事術にも、スケールは違えど頷けるところが存分にあるんですね。 そして共感するだけでなく、多くのことを学ぶ、まさに「村上太志の教科書」に認定までしてしまいました。歴史上最高峰の“人間通”である秀吉の、一挙手一投足、振る舞い言動は、食べることに苦難し、草むらの蒲公英(たんぽぽ)をかじる、そんな生き死にを背にしているからこそできる離れ業でもあるのですがね。生き死にを背にしているにも関わらず、その途方もない明るさと大胆さが、他者を“感動”へと引き連れていくんだとも思いました。 2023年が、もうそこまでやって来ています。富岡保育園ならびにクレヨンKIDSに関わる、子どもたち、保護者たち、また先生たち。さらには富岡北地区や天神会の皆さま。そして笠岡市で暮らす様々な人たち。そんな面々の“喜ぶ顔”にどれだけ出会えるか、また作れるか。 “喜ぶ顔”とは、まさに心を動かす“感動”を作ることでもあります。そのためには、秀吉先生のような“人間通”になる必要がありそうです。おもいっきり感謝したり感激したり、それだけ自らも心を躍動させながらも、それでいてその自らを常に俯瞰する心を同時に磨かねばなりません。 露と置き 露と消えぬる わが身かな 浪華のことは 夢のまた夢 秀吉先生の如く、潔く惜しみなく、心身を躍動させたいと決心する、大晦日前日。 ブログ読者も、新年を前に、新年を前にでしかできないほどの、大きな壮大な、志しをたてるのはいかがですか。それだけで、わくわくと胸が熱く血が赤く染まる想いでいられますよ。 ※村上太志の教科書「新史 太閤記(上)(下)司馬遼太郎」は、私設公民館とみほ村文庫に所在しています。なんと昭和48年ものです。レンタル可ですよ。そして他にも1000冊を超える書籍が並んでいますので、ご興味ある方はお気軽に足を運んでみてくださいね。 村上太志に年賀状を書いてみようと思われる方は、宛先は[岡山県笠岡市富岡605富岡保育園]で宜しくお願い致します。なにせ、大晦日であろうと、元旦であろうと、そこにおりますので。元旦には、幻の“とみほ村神社”を玄関口に設置する予定です。乞うご期待下さい。 ※幻の“とみほ村神社”を製作して下さったのは、僕の友人にあたる木工職人なのですが。この友人、実は一度、富岡保育園へ来園したことがあるのです。その来園した当日の夜に出会った女性と、その日にお付き合いすることになり、今ではお子さまをもうけておられるのだとか。非常に御利益のある幻の神社であることを、内緒話として記しておきますね。(ちなみに、来園した際に、子どもたちから大人気となり、洋服も髪型もボロボロボサボサになるまで遊んで下さいました。そのボロボロボサボサ直後に出会ったそうなんですよ。) ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-12-30 |
今年は、あんなことがあったよね。こんなこともあったよねって。とみほ村の2022年を、僕の記憶の限りで振り返っていきたいと思います。もしも記憶違いや、振り返りが足りていないところがあれば、その時は‥「記憶にございません。」と、どこかの政治家のように答えさせて下さいね。 さて、2022年。ちょうど1年前に遡ると‥同じ笠岡市で高齢者施設などを複数手がけられておられる社会福祉法人天神会様が、従業員のお子さまなどを中心に保育をされている「小規模保育園クレヨンKIDS」の運営に携わるかどうかの話し合いが富岡保育園でなされていました。富岡保育園としては、理念を磨き合っている現時点で、経営規模を拡大することに不安を持っていました。ただ、市内の社会福祉法人からの依頼は、同じ社会福祉法人として受ける使命があるのではないか。また市内の子ども数減少から、富岡保育園で働く従業員を守る手立てはないかと頭を抱えていたこともあり‥この2点が大きな要因となり、「クレヨンKIDS」の運営に携わることになりました。園児や保護者、また天神会の従業員や施設利用者など、すべての人間関係において、まっさらからのスタートということもあり、富岡保育園、つまりは社会福祉法人伸成会としては大きなチャレンジでした。そのチャレンジには、人事面において、富岡保育園で過去に主任・副主任を務めたリーダーたちすべてを配置することにしました。それだけ、大きなチャレンジになると予測していたからです。 ただ、このチャレンジは、もう1つのチャレンジを生み出すことにもなりました。それは、富岡保育園で言えば、主任・副主任といった現場リーダーたちがすべていなくなったのです。つまりは、新しい現場リーダーたちを育てる必要に迫られました。 この人事戦略に関しては、人事担当の僕としては【大成功】だったと、今では言い切れます。もちろん4月から9か月の間に何もなかったわけじゃありません。クレヨンKIDSで言えば、現場リーダーが集うと誰が船頭をとるかが定まらず、チームワークの躍動につながらなかった時期もありました。富岡保育園で言えば、今までの現場リーダーたちに頼っていた部分、目には見えない細かな配慮だったりに、ほころびが出る場面もありました。 ただ、そんな時期や場面を経験してこそ、チームワークは磨かれるものだとも思いました。アクシデントやトラブルがあるからこそ、チームで頭を突き合わせ、現場リーダー、リーダーだけにとどまらずスタッフ全員が【当事者意識】を燃やす結果につながったんだと思いました。 2022年は、まだまだ他にもありましたね。社会福祉法人伸成会で言えば、富岡保育園伊藤園長が理事長にも就任しました。(理事長の新しい名刺が来月には完成予定ですので、乞うご期待下さい。)さらには、富岡保育園2年目となる事務長が、昨年まで元事務長先生に指南を定期的に受けていましたが、今年からは独り立ちして励む年になりました。事務業と言えば、結果のみで評価される、むしろミスなどの結果の場合のみで指摘される、法人の縁の下の力もち的存在ではあります。ミスが起ころうと丁寧に向き合い、試行錯誤しながらひたむきに取り組んで下さいました。 2022年、まだまだ振り返りますよ。同じ笠岡市内で、地域の情報などをケーブルテレビなどで配信されている「笠岡放送」さんと一緒にテレビ番組を作ることなりました。富岡保育園の園児という焦点ではなく、“子ども”の代表として、子どもの本音の部分に迫りながら、地域の方々にその本音や、また笑顔などを届けられたらいいね!ということで始まりました新番組「コドモのホンネ」です。(※毎月第2・4水曜日放送)毎月の収録に、子どもたちがカメラやマイク慣れしていくところも面白いのですが、それ以上に、アナウンサーのアシスタント役として参加する現場リーダーたちの成長ぶりが面白いところなんです。普段の何気ない保育実践を、突然のアナウンサーの質問に、きちんと言語化して説明しなくちゃなんないんです。これ以上の実地研修はありませんよ。最近では、現場リーダーたちは、もはやローカルタレントと言えるくらいの発言や表情で出演しています。 2022年は、地域とのつながりも飛躍した年でした。いわゆる、あらゆるタネが芽を出し始めたようでした。地域の年配者で定期的に集い合っている「いきいきサロン」のメンバーの方々が、毎月ワンコインランチを利用して下さるようになりました。さらには、富岡北地区まちづくり協議会が主催するイベントに、富岡保育園の親子もお誘いしていただけるようになりました。今年は地域の田んぼでの「田んぼの生き物観察会」がありました。また、そうめん流しなどの道具も、まちづくり協議会からこころよく貸していただけることになりました。さらには、そんな地域と富岡保育園のつながりを耳にしてか‥富岡北地区の秋祭りでの、ひとつの役目(お旅所)を依頼してもらえるようにもなりました。地域が超少子高齢化、過疎化する現代にあって、地域と、その地域で活動する事業所(会社、コミュニティ)が、お互いできる範囲で、手を取り合い助け合う、まさに理想的な取り組みに近づいているようにも感じています。 さぁ、2022年、怒涛のように振り返っていきましたが‥僕の性格上、一度振り返ったら、あとは前に進むだけだとも思っています。 すでに、来年、2023年には、新しい取り組みが控えています。(ここまで目を通して下さった方に感謝の気持ちを込めて、控えている取り組みをバラしていきますね。) 笠岡市が定住促進事業として手がけようとしている、「ワーケーション」という取り組みがあります。ワーク(仕事)とバケーション(観光)を合わせて、地方移住の支援や拡大を狙ったものです。その取り組みにあたって、ワーケーション利用者でお子さまがおられた場合に‥【富岡保育園に預けることができる】という特典を、笠岡市定住促進センターの方が盛り込んで下さる計画がすすんでいるんです。つまりは、もしかすると、「富岡保育園に預けたいから、ワーケーションに参加する、笠岡市に移住しよう」と考える方が現れる可能性が出てきたんです。すごいと思いませんか? そして、もう1つ、すごいと思いませんか並びで言えば、2023年2月には、全国の社会福祉法人から選ばれた7名がプレゼンテーションを行う大会に、岡山県笠岡市社会福祉法人伸成会から代表して、僕が出ちゃうわけです。偉そうにするつもりは毛頭ありませんが、富岡保育園・クレヨンKIDSで日々チャレンジをする現場スタッフたちや、新しい職務についてチャレンジをする理事長や事務長、クレヨンKIDS園長たちの、その“チャレンジ”に内容は違えど僕も取り組めることが、とっても嬉しいんです。果敢にチャレンジし続けるリーダーには勇気がもらえるじゃないですか。 息継ぎする暇もないくらいに、振り返りました、とみほ村の2022年。とあるウイルスで休園を余儀なくされたりと、園児や保護者、地域の方々にご迷惑をかけたり、また現場スタッフたちにも、かなりの心労をかけたのも事実です。けれども、それらがあっても、日頃の“笑顔と感謝”が、コミュニティを健全かつ、前向きなものとしてくれたことも事実です。 なんだか、まとめめいたものを綴っていると、本日がブログ最終回のように思えてくるかもしれませんが、僕が生きている限り、毎日続きますので、お付き合い宜しくお願いしますよ。 それでは、忘年会はこのあたりにして‥本日も素敵な一日をお過ごしください。 ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-12-29 |
この前、運動がてら、富岡北地区の小学生の登校班に付き添った時の話。 「そろそろ、冬休みじゃろ。家でゴロゴロする時間あったら、保育園に遊びに来いよ。宿題も持ってきてもえんで。」と、ある男の子(卒園児)を誘ったんですね、僕が。半分本気の、半分は冗談のつもりでした。高学年にもなるから来ないだろうと高を括っていたんです。 するとね。今日来てくれたわけですよ、宿題を片手に。ある男の子の優男の風が、子どもたちにすぐに伝わったんでしょう。すぐさま、ある男の子のまわりには人だかりが。午前中の間、何人もの子どもたちの相手をしてくれました。サッカーをしたり、手を繋いで走ってくれたり。そんなに表情や声を極端にあげて感情を表現する方ではないんだけど、額には汗と、目元がゆるんでるところを見ると、とても充実した時間を過ごしたんだろうなと思いました。 ただね。片手には、ちゃんと僕との約束通り“宿題”を持ってきていたんですよ。律儀なのねって。午後には、わざわざ子どもたちとの遊びを断って、僕のところへやってきたんです。真面目なのねって。 誘ったのは僕ですよ。いっしょに“宿題”をやらないわけにはいかない。律儀で真面目な、ある男の子に示しがつかないとばかりに、正面から向き合いました。 向き合ったのだけれども、なんせ、高学年の宿題ですよ。分数やら、なんやら、文章問題やら、なんやらで、困惑しっぱなし。そんな困惑した姿を、優男の風をまとう、ある男の子が読み取ってくれたのでしょう。 「村上先生、分からんかったら、とばしてもええよ。」と、気を遣ってくれたわけです。わけなんだけど、その気持ちが余計と辛かったことは、ここだけの話しにさせて下さい。 ちなみに、「学校で答え合わせしたら、またそこ(困惑した問題)の答え教えてーよ。」と頼んだことも、ここだけの話にさせていただきましょう。 さて、富岡保育園は本日が今年の保育最終日となっています。あちらこちらから、保育者と保護者が、「今年もありがとうございました。来年も宜しくお願いいたします。」との感謝の気持ちがこもった言葉が聞こえてきます。 クレヨンKIDSは、30日が最終日となるので、もうひと踏ん張りです。年末、無事におさめることが出来るように、気を引き締めて丁寧な保育実践を心がけたいと思います。 そして僕、村上は、最終日は‥設けておりません。365日営業年中無休ですので、31日であろうと、元旦であろうと、村上に御用事があれば→09X33715648までお問い合わせ下さい。(学生の宿題については、少し考えさせて下さい。) ★とみほ村サポーター(ボランティア・インターンシップ)・就職希望・園見学・保育実習・古民家一時保育阪本屋・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-12-28 |