副園長ブログ
2022年、4月1日。社会福祉法人“伸成会”史上初となる複数施設の運営がスタート致しました。先日のブログへも記述した通り、現在運営している富岡保育園に加えて、笠岡市神島にある社会福祉法人“天神会”にある「クレヨンKIDS」も新たに加わりました。 スタッフ(保育者)については、富岡保育園で働いていた方に加えて新たなスタッフも加わったりと、ますます“伸成会”の人的環境が巡りにめぐっている状況です。 「クレヨンKIDS」については、4月4日からスタートするにあたって、本日から大掃除に入っています。床や窓など、隅々まで丁寧に磨いていくスタッフの姿は“新たな想い”を込めるようでした。準備期間がわずかしかない状況ではありますが、新たな園児・保護者との出会いを素敵に迎えられるように環境作りに励んでいます。(※もちろん4日以降も、どんどんアップデートされていきますので乞うご期待ください。) また「富岡保育園」については、昨年度までリーダースタッフを担っていた方たちが「クレヨンKIDS」に務めていったこともあり、ひとりひとりの【当事者意識】がいちだんと熱く感じられた本日でした。「今、私は何をすればチームに貢献できるのだろうか?」そんな気持ちがチーム全体に響いていた1日でした。 ただ、【当事者意識】を強く持っていたのは、スタッフだけじゃなかったことを、ここにお知らせさせてください。「富岡保育園」の園児や保護者にとっても、慣れ親しんだスタッフの顔がすこし見えなかったり、はじめましてのスタッフだったりもいたので、もちろん“不安”を感じて当然だったと思うんです。 けれども、園児にいたっては、スタッフの手助けをしようとの気持ちがいつも以上に活動にあらわれていたり、保護者にいたっては、スタッフにいつも以上に気遣いやあたたかい言葉掛けをして下さったり。とにかく園児ならびに保護者の方々が、『とみほ村の平和をみんなで守ろう』と、村に集うひとりひとりが当事者意識を強く持って暮らした1日だったと思います。 重ね重ねではありますが、集い合う全ての方のお陰様で、とみほ村は運営はできており、それが実現できていること誠に感謝しています。本当にありがとうございます。 今後もご協力やご意見、ご指導ご鞭撻、応援がいただけるよう、スタッフ一同『笑顔と感謝』を巡らせることを誓いますので、宜しくお願い致します。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチ・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-04-01 |
いつも聞き慣れた“おつかれさま”とは、ほんのり違うような“おつかれさま”をたくさん頂いた本日。なぜかと言えば、2020年10月1日から始まった素人ラジオパーソナリティ村上の生放送ラジオ「富岡保育園付属大学」が2022年3月31日をもって最終回を迎え、そして無事に30分間しゃべり尽くせたからなんだと思います。 番組の終了後ある男性から、「来週から木曜の楽しみがなくなってしまうわ。僕は1回だけ聞き逃したただけで、あとは全部聞いたんよ!なんとか来週からも番組続けられんのかな。」ある女性から、「番組が終了しても、太志という名前のように“志”をもって羽ばたいて。」など、労いや励みになる言葉をたくさん頂きました。ラジオはいったん⁉︎終わってしまいますが、今後もまだまだ面白い、もしかすると皆に喜んでもらえるかもしれない、そんな企画や活動に取り組んでいきたいと思いますので、乞うご期待下さい。とにもかくにもブログ愛読者の方でリスナーの方がもしもおられれば、人生の貴重な時間をさいて耳を傾け応援してくださったこと、誠に感謝しています。本当にありがとうございました。 さて、本日のラジオの内容を少しだけご紹介しますね。「村上太志を漢字一字で表現するならば?」というテーマでお話ししました。 僕自身が村上太志を漢字一字で表現するならば、【変】という字を選ばせていただきます。 【変】って、変態に、変化、変革、変わるなどといった使い方がありますよね。旧字体で綴ると、「糸・音・糸・打つ」といった字を組み合わせて綴ります。つまりは「糸と糸とのもつれを打ちのめす」ということを意味するんだそうです。 ちなみに、信じるか信じないかは別として‥【変】という字の誕生秘話として‥さかのぼること三千年前。紀元前14世紀。殷王朝時代のこと。動物の骨や亀の甲羅などに刻んだ文字、つまりは甲骨文字を扱っていた時代。国王による占いの結果を記録して刻んでいた時代。占いとは、祭りごとや戦いや、農作物の日取りなどを占い、その結果は神の意志であることに相違ない、いわゆる神と国王の合意こそが絶対的である、そんな時代。その絶対的である神と国王との合意に対して、理想の未来を描き勇気を振り絞った方がいたんだそうです。その方は力いっぱい棍棒で神棚に供えられた箱を叩き続け壊したんだそうです。これが、【変】という字が誕生した秘話です。もう一度言いますが、信じるか信じないかは別としてですよ。 さらに、時は過ぎ、紀元前から紀元後。【変】をあつらえた、“変革”にあたっての注意点について先人の心得が記されていたのでご紹介しますと‥ 『変革のときには、ざわめく心を静めないといけない。そのためには、1つ“変えられないことはそれを受け入れる平穏さを持ちましょう”と。さらには“変えられることはそれを変える勇気を持ちましょう”と。そして“変えられることと変えられないものその二つを見分ける知恵を持ちましょう”と。』 3月31日から、4月1日にかけて、日本では“年度”という変わり目でもあります。ブログ読者(ラジオリスナー)の中にも【変】に触れる、携わる、そんな方がいるかもしれません。是非、受け入れる心の“平穏さ”と、しなやかで強い“勇気”をもつことができますことをお祈りします。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・ワンコインランチ・一時保育・保育実習・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-03-31 |
ちょこっと、どっしりしたお話をしますね。「死生観」に似たようなお話かもしれません。たまたまなのかはさておき、数年前僕は余命2ヶ月の癌を患いました。そしてたまたまなのかはさておき、あれから3年半ほど生かせていただいています。告知を受けた当時、ここだけの話ですが夜ベッドの上で無性に泣いていました。死ぬのが怖いだとかの感情でもなければ、ただただ理由も分からず涙が止まらなかったんですね。 あれから3年半。生かせていただいていることを忘れそうになると、ふとあることを考えるんです。現代社会って、よっぽどのことが起こらないかぎり、生きていることが当たり前になりやすいんだと思うんです。それは人類が築き上げてきた文明の発展がそうさせているのかなと思うんですね。高度な医療技術が当たり前にある世の中だからこそ、乳幼児の“死”に対して向き合う機会が減っていたりもしますよね。ただこれほどまでに文明が発展していない世の中だったときは、僕たち人間は常に“死”と隣り合わせのようで、背中合わせのようだったのではないでしょうか。 生きていることが当たり前の世の中がそうさせたのか、僕たち人間には“過去”や“未来”などの仮想的な時間軸がいつぞやから生まれたんです。幸か不幸か、過去や未来軸で生きることは‥「〇歳になったら〇〇になりたい、なってほしいから、〇〇をしなきゃ、させなきゃ」という“今”という時間軸を捨てさせる結果になっちゃうんです。ただ何度も言いますが、将来軸は全て“生きていることが当たり前”が大前提なんです。 実際に、僕が3年半前に夜ベッドの上で流した涙は、“生きていることが当たり前”だとの認識からきた涙だったんだと思います。それは幸か不幸か、過去や未来軸ばかりを考えて生きていた証のような涙だったのかもしれません。 現代社会で、僕のように「死生観」を見つめ直す機会って、病にかかったり、事故や災害だったりに突然出くわさない限りないのかもしれません。ただ突然病に出くわしたからこそ言えることは、生きることは“今”を積み重ねることでしかないんだと思います。そしてもう1つ言えることは、その積み重ねる“今”を大事に大事にできることが悔いのない人生をおくることにつながるのだと思います。 社会福祉法人伸成会の富岡保育園・クレヨンKIDSでは、今後も常に“今”と向き合った保育実践ならびに運営を行なっていきたいと思っています。 “小学生になったら〇〇を習うから、その時困らないように今から〇〇を習わせておこう”との“今”を捨てた活動は一切行いません。なぜかって、“今”の中に全部が入っているんですから。その時の笑顔や想いを捨ててしまった未来なんてものに希望はありません。 だからこそ、社会福祉法人伸成会では、【笑顔と感謝を巡らせた丁寧な暮らし】を大きな大きな理念として掲げているんです。ブログ愛読者ならばわかってくれるはずですし、「本当にわかる人に届けばいい」くらいのそんなそっとした気持ちで今日のブログは綴りました。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチ・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-03-30 |
サクセスストーリーなんかの映画でよくあることだと思うんです。努力や失敗するシーンなんかはスポットライトを多少あびると思うのですが、それ以外に流れる月日なんてものは、たいてい音声なんかも無くてコマ送りされていくんですよね。 ただ、よくよく考えてみてほしいのですが、コマ送りされてしまう日常が充実していなければ、成功や努力や失敗までたどり着くことはないはずなんです。なぜかって、成功や努力や失敗体験をする時間に比べて圧倒的に日常体験をする時間の方が長いわけです。長い時間、体験する方を充実させる方が心も体も潤うであろうと誰だって分かりますよね。 けれども映画なんてものは、たいてい2時間ほどで決着をつけないといけないわけです。そうすると、長い時間かけて体験する日常時間よりも、短い時間で過激な体験ができる方にスポットライトを浴びせた方がいいに決まっているじゃないですか。 ただ人生ってものは、たいていの人間は2時間では決着がつかないんです。現代では100歳を超えても決着がつかないことだってある。つまり、どこにスポットライトを浴びせると、幸福な時間をたくさん持てるかと言えば‥“なにげない”“ありふれた”日常なんです。日々の日常を特別な時間だと感じる「感性」をもっていれば、どれだけ幸せなことなんだろうかと思いませんか? 実は、本日、富岡保育園が属する社会福祉法人「伸成会」一同が集結した、法人会議が開催されました。 2022年度の法人のテーマも発表されました。【誠実】と【謙虚】です。私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に向き合っていこう、つつましく素直に相手の意見を受け入れながら学んでいこう、とのことです。 そんな法人会議で、理事長から僕たちスタッフに贈られたメッセージをブログ愛読者にもいっしょに贈らせていただきますので是非うけとってくだされば幸いです。 なにげない一言に花束を なにげない優しさに歓声を なにげない日常に花束を なにげない景色に額縁を 題名のないこんなありふれた今日が 僕たちが作り出した 生涯一の名作さ ※歌手の平井大さん「題名のない今日」の歌詞から引用しています。ちなみに、たった今、村上はリピートして聴いています。良い歌です。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチ・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 ★私設公民館とみほ村文庫臨時休業のお知らせです。本の入れ替え作業のため3月29日〜3月31日までお休みさせてください。ご了承下さい。 |
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2022-03-29 |
ここだけの話をしますね。 いわゆる内緒話というものです。 とみほ村の富岡保育園には今年度仲間入りした事務長がいるわけです。 生真面目という言葉がぴったりでもあり、ロマンチストという言葉がぴったりでもある、まろやかさと静かな情熱を兼ね備えた男性でもあります。 そんな事務長が仲間入りした際に、副園長村上はいつぞやカッコつけてドリップコーヒーを淹れたことがありました。村上のコーヒー道は、どちらかと言えば“こだわる”路線ではなく“カッコつける”路線なんですね。ただ、そのあたりから事務長のコーヒー道がはじまってしまったわけなんです。それも“こだわる”路線で。 実は、内緒話の内容と言えば‥「本日、事務長から事務長お手製オリジナルブレンドをいただいちゃったよ」ということなんですね。なんと、事務長は各種豆の特性を徹底的に調べ上げ、その特性に応じて細やかにブレンドしていくわけなんです。酸味や苦味など、微妙に強めに出したり弱めに出してみたりするわけですよ。 事務長オリジナルブレンド(Tsuka Coffee)は、『陽春ブレンド』『催花雨ブレンド』『応神山ブレンド』の3種類です。“陽春”とは、陽気に動き出す暖かな春を連想することができますし‥“催花雨”とは、春に花の咲くことを促すように降る雨を連想できますし‥“応神山”とは、笠岡市の名山にも入っている富岡保育園から見えるどっしりとかまえた山を連想できるんですね。(内緒話ですが、もしも[Tsuka Coffee]を飲みたくなってしまった方は富岡保育園へお電話してみてください。予約すればもしかするといただけるかもしれませんよ。) ちなみに“催花雨ブレンド”(さいかう)を作る際にインスピレーションを受けたのは、先日無事終えました「またねの会」(卒園式)当日に降り注いでいた、あたたかく心にしみる雨だったそうです。感動をそのままコーヒーにうつしてみたそうです。 さて、なんでこんな内緒話をしたかと言うと‥事務仕事って、日の目を浴びることなく、成果や結果に脚光を浴びるわけでもなく、ただ稀にやってしまう失敗ばかりで評価されがちな職務でもあるんです。 ただ、日の目や脚光を浴びることはないにも関わらず、園の運営ではめちゃくちゃ鍵を握る存在なんです。いろいろな数字を合わせる生真面目さに加えて、保育園事務には、その保育内容を裏付けることができるような感性をもって事務にあたる必要があるんです。 つまりは、お手製のオリジナルブレンドを細やかに作るってことは、豊かな感性と生真面目さを富岡保育園事務長は兼ね備えてんだぞ~と、ヒソヒソとコッソリ、ブログ愛読者に証明するとともに、園運営に関して安心していただきたかったんです。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・ワンコインランチ・保育実習・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問合せはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 ★私設公民館とみほ村文庫臨時休業のお知らせです。3月29日~31日、本の入れ替えなどによりお休みさせてください。 |
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2022-03-28 |
園庭の樹木や花々が春の装いに彩られるこの頃です。 いつも保育園活動にご理解ご協力をありがとうございます。 さて、社会福祉法人伸成会(富岡保育園)は、令和4年4月から笠岡市神島にある社会福祉法人天神会の小規模認可保育園「クレヨンKIDS」の委託を受け、運営をさせていただくことになりました。 社会福祉法人天神会は、「愛と献身」の理念に基づいて、多数の高齢者施設を運営されています。 そこで働くスタッフのため、地域貢献のために小規模認可保育園「クレヨンKIDS」を開設されたのが3年前のことです。この度、富岡保育園の保育・教育に魅力を感じ、保育の質の向上を目指して、声をかけていただいたこと、本当に感謝しております。 社会福祉法人伸成会は、富岡保育園を運営をしています。運営方針として、「丁寧な暮らし」を掲げ、「遊べる子ども」に向かって保育実践を重ねています。 本当にありがたいことに、富岡保育園では、保護者の皆さまや地域の皆さまに支えられながら、平和な暮らしを営めているのですが、笠岡市の少子化、低出生数、“何よりもまず公立園優先”という行政の姿勢など、私たちではどうしようもない流れに悔しい思いをしています。 だからこそ、現状に悲嘆するのではなく、私たち独自でこのコミュニティを守る覚悟を決めました。 法人の規模を拡大したいとか、利益を追求したいとか、名声を高めたいとか、そんな利己的な理由ではなく、社会福祉法人としての使命である「地域貢献」の精神と、子どもたちの未来につなげたい「思い」に突き動かされ、富岡保育園の“スタッフ=人財”と、積み上げてきた“保育技術”を社会福祉法人天神会と共有し、新たなスタートを切ることをお知らせさせていただきます。 社会福祉法人天神会「クレヨンKIDS(岡山県笠岡市神島3626-8)」にて勤務するスタッフは、 (ここは個人情報として省略させていただきます。) 「クレヨンKIDS」でも誠意を込めて、笑顔と感謝で日々を楽しみ、実践を通して信頼関係を築けるよう、リーダーのスタッフを選出しました。今までのように毎日顔をあわせることは少なくなりますが、伸成会のスタッフには変わりありませんので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 「富岡保育園」では比較的、富岡保育園歴の浅いスタッフが笑顔と感謝で日々を楽しみます。開園から57年の歴史の中で培われてきた暮らしの土台がしっかりしている上に、信頼しているリーダーたちと共に学んできました。そして、“今まで通り”や“当たり前”と常に向き合うことを信条としているため、今までを知らない方が“目の前の子どもを基準として”環境構成ができ、プラスに働くと確信しています。 「富岡保育園」と「クレヨンKIDS」のどちらにとっても、法人内で“新しいチャレンジ”ができる環境、“切磋琢磨”できる素晴らしい環境が整えられたと思っています。 子どもたち、保護者の皆さま、地域の皆さま一人一人と、心の通った交流をさせていただきながら、社会福祉法人としての責務を果たせるよう、誠意を込めて努めてまいります。 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 以上が、社会福祉法人伸成会理事長兼、富岡保育園園長からの保護者の皆様ならびに地域の皆様にあてたお手紙の内容です。今回の小規模認可保育園「クレヨンKIDS」委託事業にあたっては、正直申しますと、とても悩みに悩み、熟慮に熟慮をかさねた結果、覚悟を決めてチャレンジするはこびとなりました。なにより、法人の【理念】を守ることができるのか‥なにより、富岡保育園の園児・保護者を守ることができるのか‥なによりお受けするクレヨンKIDSの園児・保護者を守ることができるのか‥そしてなんといっても伸成会スタッフたちを守ることができるのか‥そのすべてを守るために出した結論なんです。この結論が最良で最善だったと言えるよう、トミホクルー、一丸となって精進し努めていきますので、ブログ愛読者の方々、お力をかしてください。応援、ご協力、ご指導、ご鞭撻、どんどんと宜しくお願いします。 ※「クレヨンKIDS」委託へのはこびの詳細、また今後の活動もこちらのブログで紹介させていただこうと思っています。乞うご期待くださいね。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・一時保育・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-03-27 |
さかのぼること24時間前。晴天と青空の下、たくさんの靴が干されてありました。たいていは小さな子どもたちが水たまりなどで遊んだあと、先生たちの手洗いによって干されてあったりします。けれども、このたび見かけた靴は、どことなくサイズが大きいのです。 それもそのはずで、干されてあった大半の靴の主たちは、卒園を控えていた5歳児の子どもたちだったんです。ここのところの雨でできた水たまりに、それはそれはおもいっきりぶつかって遊んでいました。靴だけにとどまらず、顔から足の先まで全身といっていいほど泥だらけになっていましたが、表情は青天の霹靂と言っていいほどに明るくありました。 24時間後の本日。ついに卒園の日がやってきました。(富岡保育園では「またねの会」と呼んでいます。)ただ車から降りてきたそれぞれの子どもたちは、24時間前に泥だらけになり青天の霹靂のような明るい表情とはうってかわって雨雲をも連想できるものでした。 みんなの先生たちから、たくさんの「おめでとう」の声をかけられるたびに、雨雲もようの表情から、雨粒のごとくしとしとと流れおちる涙。 「やっぱりホンマに卒園なんだ‥」との心の声が静かに響き渡るようでもありました。 富岡保育園では、卒園に向けて子どもたちが特別に何かをする活動はまったくありません。24時間前まで、子どもたちはいつも通りおもいおもいに遊んでいました。もちろん卒園式などの練習もいっさいおこないません。 けれども特別な活動がなくとも、子どもたちそれぞれに“卒園”することへの“想い”をつのらせていたんですね。24時間前の泥だらけになっている姿は、「もしかすると、これが保育園でおもいっきり遊べる最後になるのかもしれない」そんな心の声さえ聞こえてくるようで。先生たちは、「今日はどんどん泥だらけになり〜!いくらでも洗うよ〜!」との心の声をかけたりしていました。 24時間たった本日。つよめの風と雨のなか、それにも勝るとも劣らない止まることのない雨粒のように滴り落ちる大粒の涙に包まれた「またねの会」。 無事に、ひとりひとりの親子に“またね”の言葉をかけること、そして感謝の気持ちを伝え合うことができました。卒園をひとつの区切りとして保護者の方や子どもたちと保育者が「信頼関係」を確認し合うことができることは大変な喜びと幸せでもあります。そしてその信頼関係をもとに、今後も末永くお付き合いを続けさせていただければ尚幸いでもあります。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-03-26 |
とあるチラシが届きました。 厚生労働省から発表の「人口動態統計」によると、2020年の出生数は確定値で84万853人であり、過去最少を記録しました。さらに、2021年上半期の出生数は40万5029人と、昨年の上半期出生数よりも約2万5千人減少しています。また、今年及び来年の出生数に影響する月別妊娠届け出数は、2021年7月時点で約50万7千件であり、昨年よりも約4200件減少しています。このことから2022年以降は、年間出生数が80万人台を割り込むことが予測されます。厚生労働省が発表した「保育所関連状況とりまとめ」によると、2021年4月時点で0歳児の保育所利用数は、昨年対比で約5000人減少しています。これは単純な少子化による人口減少のみではなく、感染対策としての預け控えや、保護者の働き控えの影響もあると考えられます。 長ったらしく記されていますが、つまりは少子化とコロナによる保育所利用者が減少がすすんでいますよ〜といった、もっともらしい数字を羅列して保育園経営者たちに不安を煽るんですね。 「人口の著しい減少に伴って地域社会における活力が低下し、生産機能及び生活環境の整備などが他の地域に比較して低位にある地域」、通称「過疎地域」を含む多くの自治体が、定員割れによって保育所の運営が困難な状況になっていると回答しています。当然人口が増加傾向になる見込みは薄いため、今後はより多くの保育所において定員割れによる運営の困難化が進んでいくことになります。ともなると、自治体内では利用調整だけで賄うことができず、保育所の統廃合が進み、「淘汰の時代」がおとずれ、保護者・保育者に「選ばれ続ける園」が「勝ち残る」時代になっていきます。つまり、「今まで通り」ではいられないのです。 長ったらしく記されていますが、つまりは少子化とコロナで保育所利用者が減少することにより、過疎地域では保育所運営が困難になりますよ〜といった、こちらも不安を煽るんですね。 令和3年度4月時点では、待機児童は全国で5634名まで減少しました。待機児童0人の自治体は全体の77%まで上り、全国的に待機児童数0の兆しも見えてきている状況です。それを受けて、2022年1月28日、令和4年度の企業主導型保育事業の募集な行わないことが発表されました。このことから、人口減少と保育所整備の影響によって、保育の需給バランスが近々崩れる、もしくは既に崩れたと国が判断したことがわかります。ここまでの内容は全国的な数値からわかる内容ですので、“ついに”といったところですが、当然地域によってはすでに需給バランスが崩れていた地域もあるかと思います。 長ったらしく記されていますが、つまりはもう保育所整備は全国的にも完了に近づいて、さらに言えば、保育所利用者数と保育所数のバランスが崩れますよ〜といった、こちらも不安を煽るんですね。 さんざんと不安を煽って下さったら、今度は“そのために認可保育園がとる対策”が記されていました。その対策の最たるものが【園児募集】ということです。実はこのチラシは『保育所・認定こども園 園児募集セミナー』でした。少子化時代にあって、さらには過疎地域でも保護者に選ばれ続けるテクニックを教えて下さるわけです。 「村上先生もセミナーうけるんですか?」との問いに即答しておきますね。 「一切、うけません。」 実は、富岡保育園では、このチラシが届く数年前から、上記の現状は視野に入っていました。なんたって、富岡保育園が所在します岡山県笠岡市は、少子化・過疎化・需給バランスの崩れにおいては、全国で最先端であったわけです。視野に入っていた上で、富岡保育園では過度の【園児募集】は一切おこなわない方針に決めました。 なぜか?例えば園児募集をしかけるため、ホームページをプロの写真家などに協力してもらったり、またSNSを頻繁に駆使したり、イベントを工夫することは、実際の保育現場内容からかけはなれることが多分にあるからです。 さらには、このチラシには‥ 「保育の質」という利用者の方が絶対に満足できる“商品”を担保した上で、各種「ツールを活用した情報発信」でより多くの保護者を“集客”し、「園見学や、子育て支援イベント」を通じた“営業”によって入園を決定していただくという流れを意識して、“園児募集”を行います。 とも長ったらしく記されていました。 しかし、富岡保育園では、保育を社会福祉事業としてとらえています。商品や集客や営業といった言葉とは、意識的に距離を置きたいと思っています。 “子どもの心身の健全な発達を守る”ために試行錯誤していった結果、それに賛同や共感してくださる保護者の方に保育所利用の判断は委ねればよいと思っています。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・ワンコインランチ・保育実習・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-03-25 |
もしもシリーズって、なんだか可能性が広がるように思えますよね? 例えば‥テレビアニメ「名探偵コナン」のように、もしも見た目は子ども頭脳は大人な状態になったら!?なんだか可能性が広がるように思えませんか? 今日これから紹介する“もしもシリーズ”は、保育ならびに幼児教育の可能性が広がる、もしくは現代保育や幼児教育に警鐘を鳴らすことになるのではと思いながら綴っていきたいと思います。 例えば、もしも‥保育士養成校で児童文学書『モモ』が教科書になったら!?もしくは、保育士キャリアアップ研修で児童文学書『モモ』がテキストとしてあつかわれたら!? 1976年、つまりは今から46年前。ドイツの作家ミヒャエル・エンデさんが綴った、探偵小説のようなスリルと、空想科学的なファンタジーと、時代へのするどい風刺があふれた作品です。もちろん、この当時はスマートフォンなど存在してはいませんでしたが、良い暮らしのためと信じて必死で時間を倹約し、なにかに追いたてられながらせかせかと生き‥また子どもたちは遊びを奪われ、“将来のためになる”勉強を強制でさせれられ‥見せかけの能率のよさと繁栄とはうらはらの、都会の光景は砂漠と化していく、そんな物語です。 対象年齢は小学5、6年以上と記されていますが、どちらかと言えば僕を含めた大人が今一度熟読する必要があるような本でもあります。 さて、そんな46年前に綴られたにも関わらず、現代社会へ物申す『モモ』の、ある一節をご紹介しますので、教科書ならびにテキストになるかブログ読者の方で判定をお願いします。 (前後の背景を知りたい方は、『モモ』を手にとって読んでくださいね。) つまりモモはある日、町で、まえにいつも遊びに来ていた三人の子どもに会ったのです。パオロと、フランコと、小さな妹のデデをいつもつれていた女の子マリアの三人でした。みんな、ようすがすっかり変わっていました。灰色の制服のようなものを着て、みょうに生気のない、こわばった顔をしています。モモを見てうれしそうな声をかけてきたときでさえ、ほとんど笑い顔というものを見せませんでした。 「すごくさがしたのよ。」と、モモは息をはずませて言いました。「これから、あたしのとこに来ない?」三人は顔を見あわせ、それから首をよこにふりました。 「じゃ、あしたは?それとも、あさって?」また三人は首をふりました。 「ねえ、ぜひまた来たよ!まえにはいつも来てくれてたじゃないの?」 「まえにはね!」とパオロがこたえました。「でもいまは、なにもかも変わっちゃったんだ。もうぼくたち、時間をむだにできないのさ。」 「いままでだって、むだになんかしなかったわ。」とモモが言いました。 「あのころはよかったわね。」とマリアが言いました。「でももう、あんなことはできなくなったのよ。」三人の子どもはいそいで歩きだしました。モモはそのよこを小走りについて行きながら、ききました。 「で、これからどこに行くの?」 「遊戯の授業さ。遊び方をならうんだ。」と、フランコがこたえました。 「それ、なんなの?」 「きょうやるのは、パンチ・カードごっこさ。」と、パオロが説明しました。「とってもためになるんだよ。でもものすごく注意力がいるのさ。」 「で、どういうふうにやるの?」 「みんながひとりひとりのパンチ・カードをつくるんだ。どのカードにも、いろんな記入事項がいっぱいある‥(略)」 「そんなことがおもしろいの?」とモモは、いぶかしそうにききました。 「そんなことは問題じゃないのよ。」と、マリアがおどおどして言いました。「それは口にしちゃいけないことなの。」 「じゃ、なにがいったい問題なの?」 「将来の役に立つってことさ。」とパオロがこたえました。 そのまにみんなは、大きな灰色の建物の門のまえについていました。入口のドアの上に、〈子どもの家〉と書いてあります。 「あたし、あんたたちに話したいことがたくさんあったのに。」と、モモは言いました。 「いつかまた会えるかもしれないわ。」とマリアがかなしそうにこたえました。 まわりにはまだたくさんの子どもがいて、みんなここの門をくぐって入ってゆきます。どの子も、モモの友だちと似たような服と表情です。 「きみのとこで遊んでいたときのほうが、ずっとたのしかったよ。」と、フランコがふいに言いました。「あのころは、じぶんたちでいろんなことを考え出したもんな。でも、それじゃなんの勉強にもならないって、言われるんだ。」 ブログ読者の皆さま、いかがだったでしょうか?実は富岡保育園の保育実践改革にも大きな影響を与えてくれている一冊でもあるんです。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチ・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-03-24 |
母親の太ももから膝にかけてだろうかに、両手いっぱいにしがみつき。「ママ〜‼︎」と泣き叫ぶ、早朝の玄関口での光景をブログ愛読者ならば思い浮かべることができるのではないでしょうか。 それもそのはずで、家庭で大切に大切に、大事に大事に育ててもらっていた環境から。あたりを見渡すと、知らない大人や自分と同じくらいか、それとも大きいか又は小さな子どもたちばかりの社会に遭遇するわけですから。「ママ〜‼︎」と泣き叫んで助けを求めるのは、不安と恐怖にかられながら生き延びてきた人類にとっての生存本能からみても、至極当然なんですね。ただ、家庭から新たな社会を知ることは、人類の進化軸からみても発達に良い影響を与えることだと言えます。子どもが“新たな社会を知ること”を“発達に良い影響を与えること”に結びつける役割こそが、現代で言えば保育園や幼稚園やこども園におつとめの先生であることはお分かりかと思います。 さて、そんな先生方が役割を果たす上で大切なことこそ、『安心感を与える』ことであって、つまりは、あるがまま、ゆるぎない、そんな愛情を注ぐことに他なりません。そんな愛情のなかで毎日育つことによって、不安や恐怖からじょじょに解放され、「ママ〜‼︎いってきまーす‼︎」と、しがみついていた手が、ハイタッチの手にとってかわっていくようでもあるんですね。(安心感の輪) ただ、本日の早朝に見かけた、母親の太ももから膝にかけてしがみつく、ひとりの男の子はどことなく違った様子でした。「ママ〜‼︎」と泣き叫ぶわけでもなく、表情も曇り顔でもなければ、多少の照れくささも残すような表情でした。実は、この男の子はあと数日で卒園を控えている男の子なんです。“保育園のうちに‥今のうちに‥あとちょっとだけ‥しがみついておこう‥”といった気持ちが漏れでているようにも思えました。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチ・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-03-23 |
謙虚というのはいい。内に自己を知り、自己の中のなにがしかのよさに拠りどころをもちつつ、他者のよさや立場を大きく認めるという精神の一表現である。明治期の筋のいいオトナたちのほとんどは、国家を考える上でも、そういう気分を持っていた。このことは、おおざっぱにいえば江戸期からひきつがれた武士気分と無縁ではなかった。 (中略) 日露戦争のあと、他国に対する日本人の感覚に変質がみとめられるようになった。在来保有していたおびえが倨傲にかわった。謙虚も影をひそめた。江戸期以来の精神の系譜に属するひとひどが死んだり、隠居したりして、教育機関と試験制度による人間が、あらゆる分野を占めた。かれらは、かつて培われたものから切り離されたひとびとで、新日本人とでもいうべき類型に属した。 「ロシアについて~北方の原形~」司馬遼太郎著書より ※倨傲(きょごう)・・・おごりたかぶること。 おはようございます。朝読を日課にしております村上です。現代社会をあまり良くない意味で席巻してしまっている“ロシア”というフレーズで手にとった一冊。この本はロシアが好きだとか嫌いだとか、良いとか悪いとかだのの類いのものではなく‥あくまでも歴史という大きなわくのなかで、日本とロシアの関係を知ることで、ロシア像や日本像をとりだしていくものなんです。 国家という大きなコミュニティに限らず、会社やなんらかのチームというコミュニティですら、成熟していないままに大きな翼を広げてしまうと、謙虚さが当然と失われると同時に倨傲となってしまうことへの警鐘でもあるかのようです。 人格だとか、人柄、品性などの概念をあつめて輪郭をぼやかしたような“器量”をこえてしまわぬように。 ~おまけ~ 司馬遼太郎さんが述べている「教育機関と試験制度による人間」とは?この著書では「自然、挙惜動作、進退、あるいは思慮のすべてが、わが身ひとつの出世ということが軸になっていた」人間と明記されています。 ※挙惜(きょそ)・・・立ち振る舞いのこと。 つまりは、一個人そのもの、個人主義が中心となっていく様なのかもしれません。教育機関や試験制度が当たり前にある時代に生まれ育っている僕たち現代人にとって、教育機関や試験制度は実は諸刃の剣であることだと気づかせてくれるように思えてなりません。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチ・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-03-22 |
土日祝休みの「私設公民館とみほ村文庫」ではありますが、館長の気分により本日こっそり臨時営業しておりました。 すると、〇〇のついでに足を運んで下さった、ひとりのご年配の男性と、端正な顔立ちに黒色の毛並みが艶やかであるラブラドールレトリーバー。 ひとりのご年配の男性「今日はお彼岸じゃからお墓参りに行っとったんよ。それで、最近新聞とかにもよく載っている富岡保育園もついでに寄ってみようと思ってね。君が副園長!?新聞に大きく載ってたが。」 副園長村上「ありがとうございます。(犬は苦手ではないが、大型犬である黒色の毛並みが艶やかなラブラドールレトリーバーの圧力のある舌でところどころを舐められることにより、若干おびえてしまい、会話しようにも言葉が出ない‥)わぁ、カッコいい犬ですね。」 男性「わたしは富岡地区出身なんよ。ここ(富岡保育園)は、むかしは塀のまわりが堀で囲まれとって、とにかくここらあたりでは一番大きなお屋敷じゃったんよ。これからも頑張ってくださいな。」 副園長村上「ありがとうございます。(ラブラドールレトリーバーの優しさとは裏腹な圧力にいまだ怯えてしまい、会話しようにも言葉が出ない‥)また、お立ち寄りくださいね。ワンちゃんも是非‼︎」 今日は「春分の日」なんですね。すこし調べてみると、“ご先祖のみならず、自然や動植物に対して、感謝や敬意、慈しみのこころをもって接すること”と記されていました。 さらに、春分の日あたりを「お彼岸」と呼ぶのですが‥実際にお彼岸ってなんなんだろうか?ブログ読者の方は知ってますか? なんとなく仏教用語っぽいのですが‥(詳しく知りたい方は自学自習してみてください。)得意のネット検索をしてみると、おもしろい言葉に出会いました。 『六波羅蜜』という、“この世にいながら彼岸に至るための6つの修行”です。 せっかくなのでご紹介しますね。 ①布施波羅蜜 見返りを求めず、他人のために惜しみなく善行を施すこと。 ②持戒波羅蜜 戒律を守り、身を慎み、他人に迷惑をかけないこと。 ③忍辱波羅蜜 身に起こる災いを受け容れ、耐え忍ぶこと。 ④精進波羅蜜 誠心誠意努力を続けること。 ⑤禅定波羅蜜 常に静かな心を持ち、動揺しないこと。 ⑥智慧波羅蜜 怒りや愚痴、貪りに捉われず、物事の真理を正しく見極めること。 富岡保育園を応援してくださる富岡地区出身の男性と黒色の艶やかな毛並みのラブラドールレトリーバーとの出会いにより、なんだか「お彼岸」への意識が高まった1日でした。お屋敷であった富岡保育園の建物の主であるご先祖様へ感謝と敬意を示すとともに、「六波羅蜜」を意識して精進してまいりたいと思います。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチ・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号からよろしくお願い致します。 |
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2022-03-21 |
私設公民館とみほ村文庫、館長の村上です。ここのところ来訪者の方々がありがたいことに続々と足を運んでくださっています。 また文庫に寄るついでに、富岡保育園の母屋にあたる天保14年築の古民家を見学してくださったり。また離れにあたる平成元年築の園舎を見学してくださったり。そしてそこで出会う園児や職員とコミュニケーションをとってくださったり。とみほ村にさわやかな風を運んでくださり誠にありがとうございます。 来訪者への感謝のお返しとして‥本日は、私設公民館とみほ村文庫内にあります長机について綴らせていただきます。 ブログ読者の方で一度でも足を運んでくださった方ならばお分かりかと思いますが、長机と言いましても、いわゆる長持ちと呼ばれる、むかしの人が何かを入れて運ぶための箱です。 実は富岡保育園の母屋に隣接している蔵であった建物の二階に保管されていた長持ちを文庫内で机として利用させていただいております。 蔵に保管されていた長持ちの元あった中身はすでにありませんでしたが‥(建物の所有者たちが価値のあるものは全て岡山県へ寄付したんだそうです。)元々どこからか運びこまれた際の中身のメモは米のりで貼り付けられたままでした。 『岐阜提灯 目録 柵 トロフィ ステッキ 空気銃‥』 などなどが記されていました。(達筆で他は読み取ることができませんでした。)たぶんお祭りに使用するものがおさめられていたのではないかと想像します。 また、一度補修された形跡が残っており、そこには新聞紙が貼られていました。 『※合同新聞 昭和23年1月13日』と記された新聞です。 今から74年前。くしくも館長村上の誕生日と同日の新聞です。しょうしょう見出しを読み取ってみると‥ “対日講和と米華両國” “『戦争』はらむソ政策” なんだか、74年経った現在も似たような見出しが掲載されているように感じたのは館長村上だけでしょうか。 タイムスリップしたはずなのに、タイムスリップしていないようにも感じる、そんな不思議な長机、長持ち、箱が私設公民館とみほ村文庫にはあります。 ※合同新聞・・・山陽新聞社は、はじめ「山陽新報」という名前で創刊されていました。後に「中国民報」という新聞も創刊され、その後、合同することになり「合同新聞」となりました。ちなみに昭和23年に創刊70周年を迎えて現在の「山陽新聞」という名前になったそうです。(←詳しく知りたい方は調べてみてくださいね。) 現在、館長村上が文庫でレンタルしている本は‥『ロシアについて~北方の原形~司馬遼太郎』です。司馬遼太郎さんが、ロシアに関係する二つの作品「坂の上の雲」と「菜の花の沖」を書くために十数年ロシアについて考えこんだものを書き記してある本です。ちなみに、出版は館長村上が生まれた昭和61年でした。 私設公民館とみほ村文庫では、陳列されている書籍や、常設している机などからも、どこからか、なにかしらの“ご縁”を感じる空間となっています。本の貸し出しや、会議室のレンタルも行なっております。ご興味あります方は富岡保育園公式ホームページTOP電話番号へ。(又は館長村上09X33715648) ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・一時保育・ワンコインランチへのお問い合わせもホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-03-20 |
臨時ニュースです‼︎ 本日午前9時‼︎岡山県笠岡市富岡605にあります富岡保育園内に、高所作業車1台とダンプカー1台が乗り込みました‼︎ 臨時って言葉を付けたり、ビックリマークを付けたりすると、緊迫感が出たり刺激を与えたりしますよね。すこしひねくれて考えると、ニュースには緊迫感や刺激がある方が視聴率は上がるってこととも言えそうですよね。 冒頭のニュースをもう少し落ち着いてお話ししますと‥倉敷美観地区なども含めて造園業をなされている寿久園さんが、富岡保育園のお庭の木々を剪定しに来て下さいました。なかでも、樹齢180年と言われる貝塚伊吹の木の剪定にあたっては、高所作業車を巧みに操って行うんです。園児や職員の大歓声のもと無事に剪定して下さいました。大変ありがとうございました。 さて本日は【剪定】というキーワードについて考えてみたいと思います。木々を剪定するにも木の種類によって時期であったり切り方などさまざまに違うのはお察しがつくかと思います。 これを、人間の脳に置き換えて考えてみると‥実は人間の脳内でも剪定作業が行われているんです。(←剪定という言葉は正確ではありません。あくまでも例えです。詳しく知りたい方はまずは調べてみて下さい。) 例えば、ヨチヨチ歩きの赤ちゃんが転んだとします。でもまだまだ歩きたい赤ちゃんは、泣きながらでも起き上がってまたヨチヨチ歩き出すかもしれません。 けれども、もしもヨチヨチ歩きの赤ちゃんが転びそうだからと、常に監視しながら転ぶ前に転ばないようにしたり、ヨチヨチ歩くことを危険として常に抱っこしていたらどうなるでしょうか。ヨチヨチ歩きの赤ちゃんの脳内では、そのような過干渉・過保護により能力の剪定が行われていきます。すると転んだところで、起き上がろうとすることすらしなくなるかもしれないんです。例え話でヨチヨチ歩きの赤ちゃんを登場させましたが、小学生であろうと、大学生であろうと同じです。(ただ、乳幼児期や思春期などの脳内では、脳内発達が加速度的に行われるので影響は多大だということは付け加えておきましょう。) ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチ・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-03-19 |
「もて遊んでくれて、どうもありがとうございました。」 誤解のないようにしておかなければならないことは、冒頭の言葉は僕がどこぞの誰かに失礼をはたらいた訳ではないこと。 実は昨日の生放送ラジオ内でリスナーの方へ感謝を伝えるべく、放送内でサプライズ電話をさせていただいたんですね。そのおひとりである、坂本明治乳業さんから、本日早朝に電話出演の喜びのお言葉をいただいたというわけです。 笠岡市地域ローカルラジオ「エフエムゆめウェーブ」にて、2020年10月1日から毎週木曜日ほぼすべて生放送で30分間おしゃべりさせていただいておりますが‥何者でもない素人パーソナリティに好き勝手に時間をあずけて下さり、ラジオ局の方々には本当に感謝しています。特にほぼすべての回でアシスタントとして参加して下さるディレクターの方。曲出しやマイクの音量などの調整に加えて、画面や音には出ておりませんが、僕の視界の中でうなずいて下さったり、笑っていて下さるんです。実はその“うなずき”や“笑い”のおかげでいつも安心して30分間しゃべり続けることができるんです。(←幼児教育用語で言えばディレクターの方は僕にって“安全基地”のような存在であることがここに分かります。もう少し分かりやすく言えば、大人(親・先生)は子どもに対してディレクターの方のようにうなずいたり微笑んでいることが望ましいということです。) あらためて、昨日サプライズ電話しちゃいましたが快く受け答えをしていただきました、坂本さん、大西さん、誠にありがとうございました。くわえて、富岡保育園でワンコインランチに参加して下さっていて留守番電話になっちゃいました亀川さん、いつもあたたかくラジオをお聞きくださり、また富岡保育園をお守り下さりありがとうございます。 そのほかにも、まだまだ感謝の言葉を告げないといけないリスナーの方はたくさんいるのですが‥実は素人パーソナリティ村上のラジオ番組が最終回に近づいていることもお知らせてしておきたいと思います。ラジオ局の春の番組再編などもあり、あと残すところ3月24日、31日をもちまして卒業することとなっております。感謝の意味もこめて、ラストまで全力で楽しんでおしゃべりしたいと思います。 と、まとめたところで、ここからは内緒話です。まだ誰にも打ち明けておりませんので、こそこそと綴らせて下さい。 実は‥1年5ヶ月生放送ラジオでしゃべり続け、卒業を迎えることになっているのですが‥笠岡市地域ローカルテレビ「笠岡放送」のディレクターから、「村上さん、今度はテレビで、おもしろい番組作りませんか?」と、なんともワクワクが止まらないお声かけをいただいております。ワクワクが過ぎて、こそこそ綴ることが困難になっておりますがお許しください。始まりがあれば終わりもあって、別れがあれば出会いもある、そんでもって捨てる神あれば拾う神ありでもある、桜のつぼみがどんどんとふくらんでいる今日この頃です。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチ・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-03-18 |
本題へ入る前に‥ 昨日開催されましたDXらんらんピクニックday。無事に園児ならびに職員たのしんで参加することができました。ただその背景には地域の方々のほんとうにあたたかい見守りがあったからこそなんです。ブログにも何度も登場しているTOSHIさんを筆頭に、富岡北地区まちづくり協議会の方々が富岡公園・桜椿公園で安心安全にピクニックを楽しめるように見守り隊として応援に駆けつけてくれました。地域の方々のほんとうにあたたかい見守りのある中で子どもたちが遊べるって、なんだか目頭が熱くなってきちゃいます。春の陽射しがつよく照るなかほんとうにありがとうございました。 さて、本日の本題は‥ 「小学校へ入学する前にやっておいたほうが良いことはありますか?」という、この時期あるあるの質問にお答えしたいと思います。 「4月から小学生なんだから、ちゃんとしなさい!」って言いがちな時期なのかもしれません。 ただ、ここでの“ちゃんと”ってのは、何を指すのでしょうか? 子どもたちにとっては、「ピカピカのランドセルを背負って、はじめて出会う先生や友だちとキラキラした気持ちを通わせること」を“ちゃんと”することだと思っているかもしれません。 けれどももしかすると大人にとっては、「先生の話を45分間行儀良く聞けて、ひらがなを読めて書けて、数字も読めて書けて、友だちがたくさんできて仲良くできて、給食も好き嫌いせず残さず食べて‥」を“ちゃんと”することだと思っているかもしれません。 つまりは、子どもの“ちゃんと”と、大人の“ちゃんと”にGAP(ギャップ)があるってことですよね。 ですから、「小学校へ入学する前にやっておいたほうが良いことはありますか?」の答えの1つとしては‥『大人が、子どもの“ちゃんと”に合わさること』だと言えるかもしれません。 そうなると、当然子どもに対しての関わり方も変わってくるかと思います。ピカピカのランドセルを背負うことが“ちゃんと”することなら、“ランドセルを大切にすること”を伝えれば良いのですよね。はじめて出会う先生や友だちとキラキラした気持ちを通わせることが“ちゃんと”することなら、“キラキラした気持ちを守ってあげる”ように配慮すれば良いのですよね。 大人の“ちゃんと”に合わせちゃうと、まだ何も始まってもいないことに対して、あれやこれやと不安に不安を重ねるばかりになって、いつまでもどこまでも心配がつづき満足できないレールに乗っかりがちになるかもしれません。 ※それでも「正直、不安なんです。心配なんです。ちゃんと学校の先生の話が聞けるのか‥ひらがなが読めて書けるのか‥」となることもあるかもしれません。富岡保育園では、保護者の方のひとつひとつの不安や心配をいっしょに向き合って考えたいと思っていますので、是非気軽に岡山県笠岡市富岡605までおこしてください。お茶を飲みながらいっしょに話し合いましょう。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチ・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-03-17 |
なんだか様子がおかしい。と、言うまでもなく間違いなく様子がおかしい。 それもそのはずで、今日はDXらんらんピクニックdayだからである。 ※DXらんらんピクニックdayについての説明は昨日詳細を綴っておりますのでご参照ください。 様子がおかしい原因のひとつめ。早朝出勤の保育者たちの様子のおかしさ。 「なんか寝た気がせんわ〜。ピクニックだからウキウキしとったんじゃろうか。」 「私は昨日のうちにお弁当作ったんだけど‥朝、隙間にもう一品入れようとしたら、出勤前バタバタしちゃって。」 様子がおかしい原因のふたつめ。早朝送り届けて下さる保護者の様子のおかしさ。 子どもたちの喜ぶ顔を思い浮かべながら、あーでもない、こーでもないと、お弁当雑誌やインターネットを調べながら、間違いなく情熱をこめてお弁当を作られたんです。いつもより早起きして作ったのか、もしくはいつもより夜遅くまで寝ずに作ったのか。お弁当箱のフタを開けるまで「無事でいてね‼︎」と念をこめて詰められたんだと思います。 そして様子がおかしい原因、そのみっつめ。ブログ読者の方も容易にご想像できるかと思います、子どもたちの様子のおかしさ。 朝起きたら、家庭の台所ではいつもにない良いニオイがしたはずなんです。眠たさもひとっとびでピン‼︎ときたはずなんです。「お弁当だ‼︎」ってね。そして間違いなく前日か、もしくはそのまた前の日、もしくはもっと前から準備していた、リュックサックやお弁当袋、箸の入れ物、おしぼりなどなどのピクニック用品に恋焦がれた想いが、弾けとんだはずなんですね。 お弁当も、もちろん子どもたちも“無事”にピクニックに参加できることをお祈りします。そして、保護者の方のこめた想いも“無事”に届くことも同時にお祈りします。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・ワンコインランチ・保育実習・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 ~こぼれ話~ ちなみに、わたくし村上も、年に一度のお弁当作りにチャレンジしました。チャレンジは昨晩19時過ぎの、富岡保育園ご近所にあるスーパーマーケット“ニシナ”での買い物から始まりました。買い物途中に自分で気づいたのですが、買い物中に独り言をブツブツ言っていたんですよね。「あれにしようかな‥いや、これにしようかな‥いや、やっぱりこれにしようかな‥。」すでにピクニックはこの時から始まっていたんですよね。 無事に卵焼きを作ることができたことも、ここにこっそり報告しておきます。(失敗もあったので、卵を朝から数個乱用してしまったことは内緒にしておきます。) |
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2022-03-16 |
はじめにブログ読者へ告知させていただきますね。 『DX(デラックス)らんらんピクニックday』が明日の3月16日水曜日10時ごろ。とみほ村の富岡保育園園児や職員も含めて、富岡北地区の方々が定期的に清掃して下さっている富岡公園・桜椿公園へリュックサックにお弁当などを入れてピクニックへ出かけます。 もしもブログ読者の方で、「わたしも参加したい!」と思われる方は是非ご参加ください。いっしょに“ぜいたく”に“らんらん”と楽しみましょう。 ※駐車場は富岡保育園前にもありますのでご利用ください。(もしもご質問等あれば村上まで→09X33715648) さて、『DXらんらんピクニックday』って、“デラックス”に“らんらん”に“ピクニック”に、とんでもなく賑やかなネーミングがされていますが‥ 実は、このネーミングにいきつくまでには歴史があるので、ブログ読者の方にだけこっそりお教えしますね。 まず、毎月行われている、就学前の5歳児エジソンclass限定で行われている「らんらんピクニックday」。おうちから空(から)のお弁当箱を持って来て頂き、太陽の台所クルーたちが中身の具材などを作ってお弁当箱に詰めるんです。そしてそのお台所クルーの愛情の詰まったお弁当を持って、とみほ村内の自分もしくは仲間と好きな場所を選んで、レジャーシートを敷いたりして食べるんです。年齢別の活動がほとんど無い富岡保育園にあって、唯一と言っていいほどの5歳児エジソンclassだけの特別な活動でもあります。 「らんらんピクニックday」がスタートした当初は、現在の5歳児たちはまだ幼く、指をくわえて、「いいな〜。いつか私たちも‥。」と幼いながらに悔しさと憧れや期待を持っていたと思うんです。そして念願叶ってエジソンclassになるやいなや、今まで何度も何度も「自分だったら、あそこで、あーやって、こーやって食べよう‥」と思い描いていた理想を現実に実践していっています。あるときはお庭の築山の上‥あるときはウッドデッキの下‥あるときは赤ちゃんのお部屋‥ こんな創造的で想像的な「らんらんピクニックday」のルーツは実は‥島根県江津市あさりこども園さんにあるんです。富岡保育園が保育実践改革をはじめた2017年。はじめたはいいものの、うまくいかないことだらけで、チーム全員でもがきにもがきまくっていました。そんな時に、救いを求めるかのように、当時の富岡保育園職員全員で島根県江津市あさりこども園へ見学と言う名の相談会に行きました。その際に、あさりこども園さんが当時行っていた「もくもくの日」というとんでもなく魅力的なピクニックの日を知ってしまい‥ 「私たち(富岡保育園保育者)も、やってみよう!」と、意見が飛び交ったところから‥富岡保育園でできる範囲で真似しながら改良しつつ、現在の「らんらんピクニックday」に行きついたんです。 そんでもって、「デラックスがつくと、どうなるのか?」 違いで言えば、現在は年度末(3月)に一度、5歳児だけではなく全園児対象という点。そして場所がご近所の富岡保育園・桜椿公園である点。そしてそしてお弁当がお台所クルーお手製ではなく、保護者のお手製である点などが挙げられるのですが‥ DXらんらんピクニックdayの歴史を語る上で外せないことは、「富岡保育園がバス遠足をやめた理由」にあります。富岡保育園は現在世界に蔓延るコロナウイルスなどによってバス遠足をやめたわけではなく、保育実践改革をはじめた数年前よりやめています。なぜやめたのか気になりますよね?やめた理由が分かると、らんらんピクニックに“DX”がついた理由も分かるんですが‥ ただ‼︎そろそろ本日のブログ記事の文字数が限られてきちゃったようなので‥全貌を知りたい方は‥とりあえず明日の『DXらんらんピクニックday』に参加してみてください。詳しくは村上より説明もさせて頂きますので。お楽しみに。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチ・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-03-15 |
鳥の鳴き声が、四方八方に耳にふれるようになってきました。とみほ村は、日本で言えば西部にあたる岡山県のなかの、そのまた最西南部にあたる笠岡市にあります応神山の麓あたりに位置しています。ただいま鳴いている鳥は、はたして何て鳥なんでしょうかね?(※鳥に詳しい方は教えてください。岡山県笠岡市富岡605まで御足労おかけしますが宜しくお願い致します。) 鳥と言えば‥購読しています「月刊 たくさんのふしぎ~都会で暮らす小さな鷹 ツミ~」兵藤崇之さん著書から‥ まず“ツミ”という鳥は、全長30㎝のワシやタカの中で1番小さい猛禽類に属する鳥なんだそうなんですね。野生の猛禽類の姿を見ることはかなり難しいなか、関東地方の都市でツミが観察されるようになったんです。 ツミは他の多くの猛禽類と同じく、春先に南から日本にやってきて各地でヒナを育てた後、秋に南へ渡っていきます。ちなみに猛禽類の「渡り」の経路は種類が違うと大きく異なるんだそうで、ツミに関しても飛行経路はまだ分かっていないんだそうです。 (※ツミに関してより詳しく知りたい方は是非この本を手に取ったり調べてみてくださいね。ツミのオスとメスの見分け方や、狩りの仕方、また恋の始まりや、巣作りについてなど、作者の優しいイラストと文章で展開されていますよ。) さて、そんなバード・ウォッチャーならぬ、ホーク・ウォッチャー(タカを観察する人)の心得が記されていましたのでご紹介しておきましょう。 作者である兵藤さんは、会社へ行く前や、休みの日にツミを観察してその様子を記録してきました。観察ノートを読みかえしてみると“多くのできごとが毎年の繰り返しのように見えて、実はそのとき一度限りの貴重なもの”だったことが分かるんだそうです。 ちなみに観察者はできるだけ動かないほうが良いそうなんです。ツミから離れた太い木の幹のかげや、木の枝の下で椅子に座って、“木になったつもりで観察する”、これを“木化け”と称していました。 さらに注意していこととして‥ ・ツミにストレスをかけないように ・まわりに住んでいる人たちの迷惑にならないように ・巣の場所は秘密に バード・ウォッチャー、ホーク・ウォッチャーと並んで、アソベルコドモ・ウォッチャーの見守る保育者たちの心得も似ているように感じたのは僕だけでしょうか。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチ・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-03-14 |
ひと足早めにお花見に行ってまいりました。と、言いつつも美術館にて絵画や版画を通してです。 とみほ村の富岡保育園から徒歩で15分もあれば着きそうである、岡山県笠岡市「竹喬美術館」に、はじめて足を運んでみました。たぶん季節がら、春を迎える梅や桜などが描写される作品が多くあったように感じます。 実際のお花見であればやっぱり梅や桜などに焦点をあてて見ちゃうのですが‥おもしろいもので絵画や版画となると、梅や桜の背景として描かれている木々や山々などにも目がいくんですね。つまりは、自分の感性では見えていなかったものが、画家たちの感性によって見てくるようになるんです。もしも僕がこの感覚を桜が開花するまで持ち続けられていたら、桜の背景もふくめて感動できるはずなんだけど‥そう上手くいくとは思わないようにしておこうと思います。 さて、上記と似たような感覚は、とみほ村の富岡保育園でも味わえることを経験談としてお話しておこうと思います。 とみほ村の富岡保育園には、Narrative Tree(ナラティブツリー)というプロの現場保育者が園児や自ら、また仲間の保育者たちの“心の動き”を綴った物語集があります。 題材となっているのは、ほとんどが日常の暮らしの場面なんですね。2歳ごろの女の子が上着を着ようともがいているところだったり‥5歳ほどの男の子たちがウッドデッキの下にたむろして遊んでいるところだったり‥。 なんのきなしに見ていると見逃しがちな場面ばかりなのですが、プロの現場保育者たちの綴った物語集を読むことで、おもしろいもので日常の暮らしの場面に想いを馳せることができてくるんです。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチ・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-03-13 |
私設公民館とみほ村文庫“破天荒館長”と自称しておりましたら‥いくにんかに、「朝ドラ(NHK「カムカムエブリバディ」)に出てくる“破天荒将軍”をもじったんですよね?」と呼応してもらいました。 しかしながら、実のところは違うんですね。私設公民館とみほ村文庫にて最近借りました「破天荒 人間笹川良一」山岡荘八さん著書から影響を受けて“破天荒”と自称してみたんです。本当に破天荒な人は自分のことを“破天荒”だなんて言わないですから、僕は山岡荘八さんが綴った笹川良一さんに憧れていると思ってくれたらよいかと思います。 ブログ読者の方で、大正や昭和初期生まれの方ならばピンとくるのかもしれませんが、なにせ昭和もほぼ終わるころに生まれた僕には、「笹川良一って誰なんだろう?小説のなかで作られた人なのかな?」程度で読み進めてみると、現存していた人物ではないですか。 もしも笹川良一さんを何となく知っている人であれば、「右翼の!?競艇の!?お金儲けのうまい怖い人よね!?」って言葉が出かねないのですが‥山岡荘八さんが記した笹川良一さんは、世のため人のために、自分の理念に固く基づいた活動を縦横無尽に駆け回って行う人なんです。私利私欲にとらわれず無休無給で、困っている人がいれば手を差し伸べ、悪は断ち切り、非暴力を訴えた方なんですね。 読破し終えると、しぜんと背筋がゾクゾクと伸びるとともに心臓までもがキリリと引き締まるような思いに駆られました。 いましがた、現代では柔軟さや多様性さなどが求められてきていますが、それはどことなく「空気を読んでね。察してね。」と言わんばかりの閉塞感や窮屈さを僕はときおり感じたりもします。そんな時に、信念や理念などに確固たる気持ちを込めて活動を行った笹川さんには魅力されても仕方ないじゃないですか。 ちなみに、実は僕のように笹川さんを知らない方も、笹川さんにはお世話になっているかもしれませんよ。僕の育った浅口市寄島町には海洋センターと称した「B&Gセンター」がありました。プールと体育館があって、小学生のころによく通って遊んでいました。その「B&Gセンター」は青少年の健全な育成のために笹川さんの寄付で作られたものだったんですね。 そして、僕の微かな記憶を頼ると、「B&Gセンター」の入り口には『水六訓』と記された石碑があったのですが、これは笹川さんの座右の銘だったそうなんです。 せっかくなのでブログ読者の方にもご紹介しましょう。 『水六訓』 一、あらゆる生物に生命力を与えるは水なり。 一、常に自己の進路を求めてやまざるは水なり。 一、如何なる障害をも克服する勇猛心と、よく方円の器に従う和合生とを兼ね備えるは水なり。 一、自ら清く他の汚を洗い清濁併せ容るの量あるは水なり。 一、動力となり光となり、生産と生活に無限の奉仕を行い、何等報いを求めざるは水なり。 一、大洋を充し、発しては蒸気となり、雲となり、雨となり、雪と変じ、霰と化してもその性を失わざるは水なり。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチ・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-03-12 |
“男が台所に立つもんじゃない” 令和時代、まさに死語と認定してよさそうな文言ですよね。 とみほ村の富岡保育園では、にじグループ(3.4.5歳児生活グループ)のお昼ごはんで食べるご飯のお米を、毎日かわるがわる子どもたちと保育者で研いで炊いています。特に当番表などは設けておらず、お米当番の保育者が準備にとりかかろうとすると、たいてい炊きたい子どもが寄ってきてとりかかるスタンスなんですね。 「おいしくな〜れ」と魔法の呪文を唱えるように冷たい水でお米を研ぐ姿には、それ相応の職人をイメージしてもらえればよいかと思います。 小学校就学前ごろまでには、すでに何十回と研いで洗う経験を積んでいますので、“男が台所に立つもんじゃない”世代⁉︎の僕に比べれば、いかようにも頼り甲斐のある子どもたちです。 さて、そんな魔法の呪文を唱えるお米研ぎ職人たちが、「きょうもおいしいご飯つくったろーか‼︎」と威勢の良いおももちで、キッチンへむかっているところへ遭遇した場面をご紹介してみたいと思います。 今日のお米研ぎ職人は、男の子ふたりでした。ふたりとも就学を控える、園内の子ども集団で言えば、腕っぷしと威勢の良い男の子たちです。 ふたりは、エプロンと三角巾を携えてきて、その腕っぷしのよい腕を通し、そして背中のあたりで紐を結ぼうとしていました。 そんなときに、先にエプロンを身につけ紐を結ぼうとしていたB君が、背中の後ろでごそごそ、ごそごそしながら、いわゆる結ぶことが上手くいっていなかったんですね。すると、後にエプロンを身につけこれから紐を結ぼうとしていたA君が、すかさず‥ 「おい‼︎B君‼︎(実際は勢いのある呼び捨てです)俺がやってやるけん、後ろ向け‼︎」 と、ちゃちゃっとB君のエプロンの紐を結んであげたんですね。B君は御礼を言ってちゃちゃっと手洗いをしようとしたところ、A君がすかさず‥ 「おい‼︎B君‼︎(実際は勢いのある呼び捨てです)俺のもやってくれや!」 と、B君に自分の後ろを向けて紐を結んでもらっていたA君。 腕っぷしや威勢だけでない、魅力溢れるカッコ良さでしたよ。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチ・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-03-11 |
「おかあさん、おしごとがんばってね‼︎」 とみほ村の富岡保育園の朝。登園してきたある親子の会話。子どもが母親へ向けて励ましの言葉で見送っている場面でした。“いってきます”と微笑んでお仕事へ出かけていく母親の背中には“やわらかい愛情”のようなものが感じられました。 対照的に‥「ママがいい〜‼︎」 子どもが母親へ向けて離れ離れになることへの不安をぶつけている場面もありました。子どもの気持ちも分かるんだけど、お仕事にも行かなくちゃいけない‥葛藤に葛藤を重ねながら、“おねがいします”と勇気を振り絞ってお仕事へ出かけていく母親の背中、こちらにもやはり“やわらかい愛情”のようなものが感じられました。 さて、いろいろな朝があって、きょうもどんなドラマが待っているのでしょうか?ブログ読者の方にとって素敵な1日になることを願っています。 それでは本日の景気づけに‥昨日に続きましてNarrative(ナラティブツリー 富岡保育園保育者が綴る愛の物語)をご紹介したいと思います。 Title 字が読めなくても にじグループ(3.4.5歳児生活グループ)で遊んでいたA君(3歳7ヶ月※2歳児)がカルタを手に持ち、「せんせいー‼︎一緒にやろー‼︎」と私を誘ってきました。 「いいよー‼︎」と言ったものの‥ひらがなが読めないのにカルタできるの⁉︎と、一瞬私は思ったのです。 「先生が読もうか?」と言うと、「A君(自分のこと)が読む‼︎」ときっぱりと言いはります。 様子を見ながらカルタを並べていると、Bちゃん(6歳0ヶ月)も、「(わたしも)やる‼︎」と言い一緒に参加しはじめました。 さてどうやってやるのかな⁉︎と思っていると、読み手のA君は、ひらがなが書かれているカルタを私たち(先生とBちゃん)に見せるんです、「ハイ‼︎」と言いながら。 すると、そのA君が見せたカルタのひらがなを見てBちゃんはとったのです。なるほどと思い、私も(先生)も一緒にカルタをとりました。 ときおり、見つからずに悩んでいると、A君は、「ココ‼︎」と指をさして私とBちゃんに教えてくれます。 その様子を、Cちゃん(5歳7ヶ月)は拍手をしながらニコニコと見守ってくれています。 ひらがなが読めなくても大人が教えなくても‥あそびの中から自分が興味をもった時に、そのチカラは“ぐん”と伸びるように感じた場面でした。 そして最後に、A君は‥『ね』と『れ』のカルタを指さして、「似とる‼︎」と私に教えてくれました。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・ワンコインランチ・保育実習・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-03-10 |
朝日の登りと、夕日の沈みとの間がどんどんと長くなっているように感じます。要するに日が長くなっているってことだと思います。日が長くなるにつれ、登園時間も少し早くなるような、また帰宅にあたっては、「ママ、お迎え早い‼︎」との会話が増えているような気がします。子どもたちの行動や言葉は自然の摂理に忠実なのでしょうね。 さて、本日はミマモリスト(富岡保育園見守る保育者)たちが綴りますNarrative Tree(ナラティブツリー)をご紹介しますね。 ※Narrative Treeとは‥子どもたちの“心の動き”や、また筆者や仲間の保育者の“心の動き”などを綴った物語です。富岡保育園内に管理していますので、読みたい方はお申し出ください。 Title よしよし Aちゃん(1歳6ヶ月)が朝の遊びの時間、眠たくて泣いていたので、保育者が布団を敷いてあげると、その上で泣いたり泣き止んだりしながらゴロゴロしてゆっくりしていた。 Bちゃん(1歳10ヶ月)は1人でおもちゃで楽しそうに遊んでいた。 そんな時、Bちゃんにある子どもが向かっていった。そしてBちゃんにしがみついたり、押したり叩いたりしてしまった。Bちゃんは大泣きし始めた。 保育者はその時、泣いていた赤ちゃんを抱っこしていたため、「やめてあげて‼︎」と声をかけるだけで、すぐに助けに行ってあげることができなかった。 保育者の声かけでその子どもはBちゃんから離れたが、Bちゃんは嫌だったのかずっと泣いている。 すると、さっきまで眠たくて泣いていた布団の上でゴロゴロしていたAちゃんがすっと立ち上がり、保育者が抱っこしている赤ちゃんのところに来て、頭を“よしよし”し始めた。 その時、赤ちゃんはもう泣き止んでいたので、保育者が、「Bちゃんが泣いているよー。」と声をかけると、AちゃんはすぐにBちゃんのところに行って、Bちゃんの頭を“よしよし”して大丈夫?と言っているような顔で、Bちゃんの顔をのぞき込んでいた。 そのAちゃんの“よしよし”のおかげで、Bちゃんはすぐに泣き止んだ。 そして、泣き止んだBちゃんを見て満足そうにAちゃんも遊び始めた。 Aちゃんは自分が泣いて、ぐずぐずしていたのに、泣き声を聞くと、自分のことはおいといて、Bちゃんのところに行って、頭を“よしよし”してあげていて、とっても優しい子だなと感じた。そして子どもたち同士で助け合える姿に、感動をした。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-03-09 |
「女の幸せは〇〇」といった台詞を聞いたことがありますか? たいていテレビドラマなんかで、ちょっと偉そうなおじさんが、「女の幸せは家事と子育てをして家庭を守ることだ‼︎」なんて台詞を吐き捨てたりしますよね。もしもそれに歯向かっちゃったりすれば、「誰のお陰で飯が食えてんだ‼︎」って怒鳴られる展開が目に見えそうです。 この展開に物申している方がおられました。「ミステリと言う勿れ」という田村由美さん原作の漫画で、天然パーマが過ぎて空気があまり読めずに平気で意見を語り出しちゃう主人公が‥「それって、偉そうなおじさんにとって都合が良いからでしょ。」って物申しちゃったんです。洗濯物をしたり、またその途中で赤ちゃんが泣いてあやしたり‥掃除をしたり、またその途中で赤ちゃんのオムツを替えたり‥「あー。1日何やってたんだろうー。」って達成感とは対になりそうな感情が生まれかねないものを“幸せ”という言葉でおさめようとしてるのでは‥ ※主人公の冷静な説明を詳しく知りたい方は是非原作の漫画を読んでみてくださいね。 もうひとつ似たような台詞を紹介してみたいと思います。 「子どもは3歳までは家でみるもんだ‼︎」 ブログ読者の方で昭和生まれの方ならば一度は聞いたことがあるかもしれません。 この台詞の背景には、「女の幸せは〇〇」が絡んでいるように思いませんか?もしかすると偉そうなおじさんにとって都合の良い台詞なのかもしれませんよね。 ちなみに‥子どもを3歳まで家でみることでの、発達に関するメリットは科学的根拠に基づいてありません。むしろ、デメリットは科学的根拠に基づいてあると言えます。 (もしも、10人兄弟であったり、近所に子どもたちがたくさんいて、“子ども同士”の関わり合いを自然に多く持つことができるのならば話は別になりますが‥) ※“子ども同士”の関わり合いによる発達に関するメリットについて詳しく知りたい方は岡山県笠岡市富岡605まで是非足を運んでみてください。いっしょに学びましょう。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 ★私設公民館とみほ村文庫では、本の貸出も行っています。借りたい本がある場合は、破天荒館長までお申し付けくださいね。 |
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2022-03-08 |
「遊び込んどるな〜。畳も本望じゃろうなー。」 ある方が思わずこぼした一言。 年度末は特に、園内や園庭などなど全ての環境調整を行う時期でもあります。それぞれの専門業者の方たちと、それぞれに打ち合わせを行っています。 冒頭に一言こぼされた方は、畳職人の方です。(※畳工房大和)とみほ村の富岡保育園の母屋には畳の敷かれた和室が2部屋あります。ともに、いぐさの産地である「熊本県八代産」の畳を使用しています。人工ではなく本物の畳ということです。 さらに、2部屋のうちの1つの部屋の畳には、畳と畳の間に“藁(わら)”を使用していることもあって、ほんのすこしですが、柔らかいんですね。 畳職人「藁を土台にしているから、使っていると若干の凹凸ができてくるんだけど‥子どもたちが転んだりした時の感触は、藁の方が痛くないはず。」 ちなみに、畳の色について質問してみると‥ 畳職人「緑色などの焼けていないままの畳は人工的に塗っているんですよ。ここ(富岡保育園)で使っているのは、国産の良い“いぐさ”だから、日に焼けても、バランス良く枯れた良い色になっているんですよ。」 畳への愛が、そのまま語気にのっているほどに、熱く情熱的に説明して下さいました。 「うわ〜。すごいな〜。よー遊んどるわ〜。」 と、こちらも思わず一言二言こぼされました。こちらは、園庭の木々の剪定や、築山などの整備に携わって頂いています、庭職人の方。(寿久園) 年に一度、樹齢180年を超える貝塚伊吹の木を筆頭に、中庭の銀木犀やジューンベリーの木、裏庭のどんぐりの木などなどの剪定をお願いしています。もちろん木の種類によって、剪定のタイミングだったりも違います。 またこのたびは、イキイキした芝生が張られていた築山が、一年を通してしっかり遊び込んだのでしょう、芝生はおろか、土の部分も削れてしまったため補修をお願いしました。 ただ、このたびの築山の補修は、削れてしまってできた“起伏”を上手く利用した、New築山を目指す予定になりました。乞うご期待下さい。 それぞれの職人さんたちは、常に「どのようにしたら子どもたちはもっと楽しめるだろうか」「どのようにしたら子どもたちは安心して安全に遊べるだろうか」と、それぞれの専門技術と熱い想いで試行錯誤して下さいます。富岡保育園が子どもたちの心身の健全な発達を守る務めを果たす上で、とても心強い味方です。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・一時保育・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 ※国産の畳の上や、起伏に富んだ地面を、裸足で遊び込むことでの心身への効果について詳しく知りたい方は、岡山県笠岡市富岡605までお越し下さいね。いっしょに学びましょう。 |
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2022-03-07 |
数年前となりまちにお引っ越しされた卒園児ご家族が、通りかがりで寄って下さいました。 「わぁー、めっちゃ変わっとる‼︎」と言いながら、園庭を走り回ってみたり。 それもそのはずで、お引っ越しされた卒園児が在籍していた当時には、園庭には大きくてカラフルな固定遊具があったんですものね。 「わぁー、部屋もなんか変わっとる‼︎こんなブロックあったっけ⁉︎」と言いながらお部屋中を散策してみたり。 それもそのはずで、お引っ越しされた卒園児が在籍していた当時には、年齢別クラスで教室が分けられていたものですから。 たくさん変わったところがあって、もしかしてお引っ越しされた卒園児にとっては「落ち着かないかも⁉︎」と案内をしながら僕は不安が脳裏をかすめていたところ‥ところどころ変わったところを、走り回ったり散策したりで把握すると、園庭の丸太に腰を落ち着けてみたり。富岡保育園の母屋にある階段箪笥(たんす)に腰を落ち着けてみたりと、くつろいでいる様子であったので、僕もひとあんしんしました。 そんなお引っ越しされた卒園児を、「私設公民館とみほ村文庫」へお招きすると‥とても興味津々に、陳列してある本に目を通して下さったんですね。 しかも、富岡北地区の方々が寄付して下さった本の内、割合的に“歴史”に関連する本が多いのですが‥なんと、お引っ越しされたもうすぐ小学校を卒業する卒園児が、“歴史”が大好きみたいなんです。特に戦国時代や幕末などがお好みだそうで、このたび「月刊 歴史街道」という歴史雑誌からとても真剣に選んで10冊ほど借りて帰られました。 お引っ越しされた卒園児が、とみほ村の富岡保育園へ寄ってくださり、くつろいだついでに富岡保育園と富岡北地区まちづくり協議会とで協力して作った“ふらっと寄れる居場所”「私設公民館とみほ村文庫」にて、地域の方が寄付して下さった本を借りて帰る。なんとも、素晴らしい“ご縁”の繋がり合いではないかと思うんです。 「これ読んだら、また借りにくる。」と片手に10冊の歴史雑誌を抱えながら、約束をして帰る歴女の顔は、マスク越しでもワクワクしている気持ちが伝わってきました。 ~こぼれ話~ そんな歴女からある質問を受けました。 「村上先生。なんで、エジソン、ニュートン、ガリレオ‥って、なってるのに、次が、ひかり、そら、なの?」 さすが、歴女だけあって、歴史に名を残す人物にはめざといですよね。ひっかかってほしいところに、ひっかかってくれるって嬉しいですよね。(とみほ村の富岡保育園内には、“謎”がたくさん散りばめられていますので、是非見学の際には、まずは“謎”にお気づきくださいね。) ブログ読者にも分かるように詳しくお答えしますね。 まず、歴女がひっかかった“謎”はクラス名なんですね。 5歳児を“エジソン” 4歳児を“ニュートン” 3歳児を“ガリレオ” ところがどっこい‼︎ 2歳児が“ひかり”? 0.1歳児が“そら”? 歴女にとっては、「なんで、歴史上の人物名で統一しないの?」ってことだと思うんです。 実はこの“謎”には、子どもの“発達過程”が関わっているんです。(ゆっくり説明するので付いてきてくださいね。) 0歳児〜5歳児までの子どもの発達過程を、あらゆる細かな側面から見ていくと‥[0.1歳児][2歳児][3.4.5歳児]いう大きく3つのグループに分けることができるんです。 そこで‥ 0.1歳児を[そら] 2歳児を[ひかり] 3.4.5歳児を[にじ] といった3つのグループを作ったわけです。ちなみに、グループ名の背後には「空に光がさして虹になる」という意味が隠れていること。そしてもうひとつ、年齢だったり発達過程もあくまでもの視座だということで、絶対的なものではなく、あってないようなものであることをほのめかすために、実体が分かりにくい「空・光・虹」という言葉を選びました。 じゃあ、残された“謎”、エジソンやニュートンやガリレオですよね。 これは、半分大人都合でもあるのですが‥どうしても、保育実践中に、小学校へ就学する子どもたちだけが行ったりする活動がまれにあるわけです。その際に、[にじ]というグループには大人数いるので、不都合が生じるんです。(←察してみてください。)そのため、[にじ]にいる、3.4.5歳児にも、いちよう年齢別クラス名をつけたんです。ただあくまでも“いちよう”です。 ちなみに、じゃあなんで“エジソン”や“ニュートン”や“ガリレオ”って名前なの?ってことになりますよね。実はこのクラス名の背後にも隠された意味があることを今日のブログ読者にはこっそり教えちゃいますね。 富岡保育園の園目標である『遊べる子ども』の究極目標として、エジソンやニュートンやガリレオのように、『あり得ないことを閃き 何気ないことに疑問を抱き 試行錯誤をものともしない人間』になってほしいという願いが込められていること。そして、エジソンやニュートンやガリレオって、活躍した年代もバラバラである上に、「誰が1番すごいの?」って比べたり、評価もできない人だと思うんです。だからこそ、5歳児が1番凄い、その次が4歳児で3歳児という考え方ではなくて、どの年齢の子どももそれぞれに凄いんだ‼︎って想いが込められているんです。(さらにもうひとつ‥子どもたちが学校で歴史などの授業を学ぶであろう際にエジソンやニュートン、ガリレオなどの人物に触れた時、「あ!エジソンって‥私の保育園の時のクラスの名前だった!」って、答え合わせがいつの日かできたら面白いだろうなとの遊び心も含まれています。) たぶん戦国時代が好きな卒園児である歴女にとっては、「どうせなら“信長”“秀吉”“家康”にしてくれればいいのに」と思ったかもしれませんけどね。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・保育実習・園見学・ワンコインランチ・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-03-06 |
「この樽(たる)は何に使っていたんですか?」 先日のことに。とみほ村の富岡保育園へ牛乳を配達して下さる坂本さん宅(富岡北地区)に僕が用事で伺った際のこと。ある用事で、元牛舎(ぎゅうしゃ)であった場所の2階へお邪魔した時に目に入った樽について、ふと質問してみたんですね。 すると‥坂本さん「あー、あれなー。昔、牛を飼っていた頃‥子牛を産んだばかりの雌牛に、あの樽に“味噌汁”を入れて飲ませとったんよ。味噌汁って、大豆やらなんやら入っていて栄養が豊富じゃろぉ。」 牛に味噌汁を飲ませていたことにビックリさせられながら、そして坂本さんが少しばかり昔話をしてくれました。 坂本さん「牛を飼っとった頃は、365日休みなんてなかったなぁ。1番多い時で40頭くらいおってな。乳搾りやらはもちろん、お産もあったり、気が休まる時はなかったわな。県外でやった息子の結婚式でもなんでも日帰りだっしな。ときどき牛が脱走することもあって‥夜に懐中電灯照らして探したことあったっけな。何回か富岡保育園の前の道まで逃げとったこともあって‥じゃけぇ、あの道(旧国道)は牛が歩いてたこともあったわけよ。」 感慨深けに、昔話を話して下さった坂本さん。富岡北地区に生まれ育ち長年住んでいる方々にとって、現在の富岡北地区、また富岡保育園はどのように映っているのでしょうか。 そんな坂本さんが、先日ワンコインランチに参加して下さいました。虹グループのランチルームで賑やかにおしゃべりしながら楽しんでくださいました。誠にありがとうございました。(※坂本さんは野菜が苦手なようなので、減らして完食できたようです。またのお越しをお待ちしております。) ※ワンコインランチについては、人数調整や食材確保などのため【事前予約】をお願いしています。お問い合わせ先は富岡保育園公式ホームページTOP電話番号へ。(もしくは村上まで→09X33715648) ブログ読者の方々も含めて、あなたの体験談や経験談、思い出話などなど、とみほ村へ来てお話ししてくれませんか?現役の保育者はもちろん、次世代を担う子どもたちにとっても、きっと心身の“栄養”になるんだと思うんです。お待ちしております。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチ・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-03-05 |
ある学校のお昼の放送が流れている時間帯に、ある学校に用事で寄ったときのこと。声変わりはまだであろう、もちろん二日酔いを感じるようなものでもない、純粋な声で、「今日の給食の献立は‥」と丁寧にアナウンスが流れていた。つい懐かしくおもい、耳を傾けていると、「これからお昼どきジャンケンをします‼︎」と、おもしろそうな企画がはじまった。無性にワクワクしながら、僕もこっそり参加しようと思った矢先‥その純粋な声で、「ただし、ジャンケンで勝ったり負けたりしたときに、大きな声で騒がないようにしましょう。心の中でガッツポーズしてください。」との、36歳の二日酔いでもないのにガラガラな声をもつ僕にしては、なんだかガッカリなアナウンスが流れた。 こういうのを、『世知辛い(せちがらい)』と言うんだろうかなと。学校でジャンケンするときくらい、“イェーイ‼︎”とか、“クソーッ‼︎”とか、おもいきって言いたいし、言わせてあげたいじゃないですか。お昼どきジャンケンが、もしも子どもたち発信の企画であれば、なおさら。子どもたちが考えたワクワクできる企画を、大人がワクワクできるままに守ってあげなきゃなとも思うんです。もしも、僕がある学校の先生であれば、お昼どきジャンケンのワクワクを守るために、お昼の放送が流れるお昼ごはん(給食)は、教室ではなく、学校内の好きなところで食べても良いことにしたいですね、できるものならば。そうすれば、教室という換気はされてはいるかもしれないですが閉ざされ空間から開放され、好きな友だちと運動場などで食べながらお昼どきジャンケンできるんだと思いますし。ひとりっきりで食べたい子どもは、誰にも見つからないところで静かに食べながら、お昼どきジャンケンをこっそりして楽しめるんじゃないのかな。世知辛い世の中にあって、浅はかかもしれませんが、子どもたちのワクワクを守る努力を、社会全体でしたいと考える村上からの意見でした。 さて、今日掲載しました写真。空き牛乳ケースの取手の部分に、砂場遊びなどで使うであろう熊手を引っ掛けて、何かを運ぶ様子。子どもたちのなかで最近流行っているそうで。発見した瞬間、「なるほどな‼︎座布団一枚‼︎」と思いました。ああすれば、たくさんの道具を、いっぺんに、しかも案外軽くに運ぶことができる。遊びの達人たちは、ワクワク遊ぶためのアイデアを欠かさず絞り続けているようです。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・ワンコインランチ・保育実習・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 |
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2022-03-04 |
とある雑誌の、とある記事をご紹介します。 ~地域の人・物・事をつなぐ みんなのための公民館~ 江戸時代末期の古民家をリノベーションした空間に、子どもたちの元気な声や足音が響き渡る『富岡保育園』。その一角に、地域の人が自由に利用できる私設公民館『とみほ村文庫』が誕生した。足場板をアップサイクルした本棚には、地域住民から寄せられた約1000冊の本が並ぶ。 このプロジェクトの中心となったのは、富岡北地区まちづくり協議会の一員であり、保育園の副園長を務める村上さん。保育園をひとつの村(とみほ村)と考え、あらゆる世代や職業の人たちと交流しながら、地域や社会全体で子どもたちを見守り育てていきたいと、数年前から保育実践改革に取り組んできた。園庭で近所のおじいちゃんと子どもたちが一緒に遊んでいるのも、ここでは当たり前の風景だ。「地区内の公会堂が坂の上にあって利用しにくいという相談を地域の方々から受けて、それなら園内に集いの場を作ろうと思ったです。閉鎖的になりがちな保育の現場をあえて開放的にし、いろんな人と触れ合うことは、子どもたちにとってもきっと良い経験になると考えました。」 日々の暮らしの中でふらりと訪れたくなるこの場所が、まちの未来を変えていく。そんな希望を感じずにはいられない。 とある雑誌とは“カサオカスケッチ”という笠岡市政策部定住促進センターが発行しているフリーペーパーです。 (カサオカスケッチとは‥笠岡のすてきなヒト・モノ・コトを発見し、まちの魅力を届けるプロジェクトです。地元の人がわがまちの良さを再認識できるような、近隣エリアの人が好奇心を刺激されるような。笠岡の“いま”を伝え、まちへの愛着を育むことを目指しています。) しかし、いいこと言う人を取材しているな~と思って、取材先の方の名前を見てみると‥ 「村上 太志さん 私設公民館とみほ村文庫館長 富岡保育園副園長」 僕みたいでした。いい方たちに取材してもらえたので、いいこと言う人になれました。編集のクラモトさん、写真の西さん、デザインの長友さん、誠にありがとうございました。 ★ボランティア・インターンシップ(職場体験)・園見学・保育実習・ワンコインランチ・一時保育・私設公民館とみほ村文庫へのお問い合わせはホームページTOP電話番号から宜しくお願い致します。 ★私設公民館とみほ村文庫 笠岡市富岡605富岡保育園内 9:00~17:00頃(基本平日open) ※極めて稀に休日あけていることもありますので、通りすがりに確認してみてください。 |
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2022-03-03 |