富岡保育園へようこそ!「伸びる。成る。子どもも大人も互いに伸び合い、成長し合う『大きな家』でありたいと願い、社会福祉を支えています。

富岡保育園

副園長ブログ

働いて、働いて、働きます。

「“お茶くれ”に120円くれた妻」「男よりデカイ女房のイビキ」「夫に強くゴキブリに弱い妻」‥漫談師の綾小路きみまろさんの口上にありそうな言葉群ですよね。


昨日、夕方ごろに、何人かの女の子グループから、「パパになって!」と、おそらく家族ごっこに誘われたんだと思います。

4歳児の女の子は、しっかりもののママでしょう。3歳児の女の子は、面倒見の良いお姉ちゃんでしょう。2歳児の女の子は、面倒見の良いお姉ちゃんよりも、私の方がしっかりしてるんだぞと言わんばかりの、自称“お手伝いお姉ちゃん”だったのでしょう。

さて、せっかくのお誘いだったので、参加を申し込みますと‥さっそく、しっかりもののママから声をかけられました。

「パパは、はやく会社に行きなさい!」

なるほど、そうだよな、さっそく仕事に行くんだよな、そんな気持ちで、とりあえず、しばらく園庭をぶらついて、家族のもとへ帰ってみました。

するとですね、しっかりもののママから、このように声をかけられました。

「あなた、ごはんにするから、座りなさい。」

すると、面倒見の良いお姉ちゃんと、自称お手伝いお姉ちゃんとが、ビールケースと椅子をセッティングしてくれたんですね。

いそいそと、しっかりもののママがですね。

「今日のごはんは、カレーよ!ちょっと、お米が足りなくなったから、すぐに買ってくるから、食べておいてちょうだい。」

そのような言葉を残し、すぐさま、しっかりもののママは、お米を買い出しに出かけました。その間、面倒見の良いお姉ちゃんが、自称お手伝いお姉ちゃんの面倒をみようとするのですが、どうにも上手くいっていないようでした。

「パパは、はやく食べなさい!」

お姉ちゃんたちに言われるがままに、色の違う砂で作られた、精巧なカレーをほおばりますと、しっかりもののママが帰ってきたんですね。

「あなた、食べたら、早く、会社へ行きなさい!」


父権社会が、崩れようと、いや、崩れた現代社会。男性だの女性だのと、性差を口にすることが難しくなった現代社会。ごっこ遊びには、世相が赤裸々に映し出されていくのでしょうか。

しっかりもののママと、面倒見の良いお姉ちゃん、そして自称お手伝いお姉ちゃん、素晴らしい家族を持ったパパとして、今日も、働いて、働いて、そして働きたいと思います。

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2024-02-09
離婚後の親権について

おはようございます。さきほど、お馴染みの亀川さんから、イノシシ肉をこっそりもらった、村上です。疲労回復、皮膚の健康、新陳代謝を高める効能があるそうで‥帰宅したら、がっついて、パワーアップをはかりたいと思います。

さて、現在、富岡保育園では、嘔吐下痢症が大流行しています。空気が乾燥する、この季節は、さまざまなウイルスがとても元気になっちゃうもんなんですね。子どもだけでなく、大人もですね、保護者の方や先生たちにも、そのウイルスたちは侵入しているようです。

感染しちゃったら‥とにかく、無理せずに、心身を休めましょう。病院へ行ければ、薬を処方してもらえるかもしれません。また、嘔吐や下痢を繰り返すと、脱水の可能性もあるので、水分補給を怠らないように気をつけましょう。

そして、予防について。これは、嘔吐下痢症だけでなく、インフルエンザやコロナウイルス、さまざまな感染症に共通するのですが‥手洗い、うがいの習慣に加え、『規則正しい生活習慣』が、とても大事になります。早寝早起き、バランスの良い食事、適度な運動、良質な睡眠、これらを日々継続させることが、めちゃんこ大事です。つまりは、日頃の心身の体力作りが、あらゆるウイルスたちへの武装になるわけです。心身と記述した理由は、体だけでなく、心も重要だからです。体と心はつながっているんですよ。心の体力作りは、『笑顔』と『感謝』に尽きます。スマイル、そしてサンキュー癖を身につけることが、うん、めちゃんこ大事です。

※重ねて記述しますが、それでも、いくら気をつけていても、感染する時は感染します。そんな時は、自分の心身に素直に正直に休みましょう。また、お子さまへの配慮は、食欲が回復する程度まで、ご自宅で安静に、用心することを、うん、めちゃんこオススメします。


さて、イノシシ肉片手に、手にとった新聞(山陽新聞)を、パラリとめくると‥『離婚後の親権』について、法相の諮問機関(しもんきかん)・法制審議会の家族法制部会が、民法の改正の要綱案をまとめた、との記述がありました。焦点は、現行の「単独親権」に加えて、双方ですね、父も母も親権者になれる「共同親権」も新たに選べるようにする点です。

2022年には、約17万9千組の離婚があり、そのうちの6割弱のカップルが未成年のお子さまがいたようです。

親権については、子どもに対する親の支配権だと誤解されがちでもありますが、子どもの利益を最優先にした、身の回りの世話や、教育、財産管理などの管理で、むしろ義務性が強いようです。(親権ではなく、親務との表記に見直すことも議論されているそうです。)

DVや虐待などの状況もあったり、養育費の支払いについての問題もあったり、法だけでは、込み入った絡み合った問題を全て解決するには難しいかもしれませんが‥それでも、子どもたちの幸せを守るための制度になっていけばと、願う次第です。

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2024-02-08
エピソードボーイのエピソード

副園長ブログに、何度も登場してきた、ひとりの男の子も、卒園まで残すところ2ヶ月を切ったようだ。

あんなこと、こんなこと、あったでしょう‥と、思い出のアルバムのように振り返ると、寂しいところがありますね。

熱中症になるほどの暑さの中、1日中、虫をとり続ける姿も‥果敢にプロレスを挑んでくる姿も‥「だっこ!」と甘えてくる姿も‥どこかで懐かしいような想いです。

最近では、保育園児でもありますが、少しずつ、小学生へと向かっているニオイになってきたもんですからね。季節が春へと春へと向かっていくと、出会いと別れの色も深まっていくようです。

さて、そんな、副園長ブログへの登場ランキングでも上位を誇る、エピソードボーイ。今日が誕生日ののようですね。おめでとうございます。

お祝いがてら、現場保育者の綴るメッセージ(とみほ村だより2月号参照)を読みあげたいと思いますので、お聞きください。

「最近、文字や数字を書くこと、絵を描くことに目覚め、たくさんの作品を見せてくれます。しましまのへび、靴下、もぐら、たこ、お台所の先生が帽子をかぶっているところ(笑)、などなど、テーマは無限大!さらさら〜と完成!ぬり絵も線からはみ出さない!この時の集中力は目を見張ります。自分の遊びに夢中になって、とことんやり切るチカラ、発想力を持っています。ひかりぐみ(2歳児)のお友だちのお世話をしたり、一緒に遊んだり、リードしてあげたりする姿をよく見かけます。鬼ごっこが大好きで、長縄跳びにもブーム到来。A先生が「髪切ってカッコいいね!」と言うと、「先生の方がかわいいよ!」と、そんなことを言えちゃう、男の子です。」


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あんなこと
こんなこと
2024-02-07
ほぼ自動的に1年生になれます。

富岡保育園の近所から出発する、小学生の登校班に、付き添って歩くことを、ここ数年たのしんでいる、筆者。

交通安全の見守りが、もちろん使命でもあるのだか、それだけじゃないんです。なんたって、小学生と、くっちゃべって歩いていると、最近の流行を知ることも出来ます。出来ますし、冷たい風や、灼熱の太陽などの、自然との触れ合いも、早朝から出来る特典があるんですよ。最高じゃないですか。

最高のついでに、小学生たちの成長もいっしょに喜ぶこともできます。つい、この間まで、ひょろひょろっと、6年生のお兄ちゃんやお姉ちゃんの後ろをついて歩いていた男の子がね。今では、筆者に迫るほどの身長の高さに加え、声変わりをして、一丁前にポケットに手をつっこんで歩いているんですから、カッコいいじゃないですか。

つい、この間シリーズをならべちゃうと、つい、この間まで、歩道橋の階段をへっぴり腰で歩いていた、1年生の女の子がね。今では、さっさか足早に歩くんですよ。そのうえ、今日なんかで言えば、「昨日、雨降っとって、ほかの人、車で学校行ってたけど。わたしは、歩いて行ったけん!月曜日は、パソコン入っとって、重たいけど、わたし頑張ったんよ!」とね、意気揚々と話してくれるわけですよ。頼もしいじゃないですか。

2月には、各小学校で、就学前児童の1日体験入学があります。不安や緊張、期待や喜びに、想いがたくさん交差する時期でもあります。

「村上先生、1年生になるために、やっておくべきことは何でしょうか?」

「日本では、よほどの理由があっても、ほぼ自動的に1年生になれるので、やっておくべきことは、無いんじゃないでしょうか?」

なんてね、屁理屈めいた解答をしちゃうと、親切さに欠けるでしょうか。

ただ、1年生になるために“今”があるのではないことは確かです。だって、筆者が39歳になるために38歳の“今”があるわけじゃないですよね。べき論で言えば、“今”は“今”のためにあるべきなんじゃないでしょうか。

小学生になるために、早寝早起きの習慣を身につける。そんなことより、保育園で元気良く活動するために、早寝早起きの習慣を身につけようじゃないですか。

小学生になるために、文字の読み書きを身につける。そんなことより、保育園でさまざまな遊びへの興味を深めるために、文字に関心を持とうじゃないですか。

小学生になるために、和式の便器に慣れる。そんなことより、保育園でどんな場面でも気持ち良く排泄に向かえるように、和式の便器体験をしておこうじゃないですか。

付き添う小学生の登校班には、学校の先生や保護者の方の存在はほとんどありません。大人の見ていないところで、子どもたちは、さまざま成長を遂げていくんです。けっしてですね、大人の見ているところ、意図するところだけで、成長するもんじゃないんです。そんなことは、筆者がつらねなくとも、元子どもである、ブログ読者なら、よくよくお分かりなんじゃないでしょうか。


保育園では、雨あがりに、傘をさしたり、持ち歩く子どもが多くいました。ある2人の女の子が、タイヤの円の中に、腰をおろし、傘をさしながら、優雅にくつろぐ姿をしていました。

「ここ、ビーチよ。きもちいいわね。」

「ほんと、あ〜。きもちいい。」

やっておくべきとこは、これで、いいんですね。

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ここは、ビーチです。
2024-02-06
もてなしの心と、しいたけの味。

あ〜長崎は〜今日も〜雨〜だった〜‥。そんな歌がお似合いだっだ、「全国実践研究大会in長崎」の初日。北九州新幹線“かもめ”を初体験した喜びから、ホテルにチェックインする前に、テレビドラマ「孤独のグルメ」ならぬ、一軒のお店に入った筆者だった。

せっかく長崎まで来たんだから、どこか雰囲気のあるお店を選びたかった筆者。これだ!と思って入ったお店は「天ぷら定食 あまのや」であった。店内に入ると、カウンターだけの、店主と女将さんだけがいる、こじんまりした印象を受けたお店であった。せっかく長崎まで来たんだからと、そんな心持ちの筆者は、必要以上に、店主さんや女将さんに話しかけたのですね。すると、このお店は、創業70年だって言うんですから、それだけで尊敬の眼差しになってしまいました。ちなみに、お味の方は、創業70年と聞く前から、ある感想を抱きました。それは、とても“実直”なお味。そして、どこかで、“媚びることのない”お味だなと。


さて、2日目の実践発表当日ですね。このたびは、長崎の夜をあきらめて、ホテルで心身を整えていたこともあり、コンディションはとても良かったんです。たいてい、県外の研修に出かけると、社会情動力の内の自律心などが欠けてしまいがちなのですが、このたびは、いつもの二の舞にならないように意識を強く持っていたんです。

午後、1番の発表だということで、お昼のお弁当を食べながら、緊張と興奮をコントロールすることにしました。2日目は、ちょうど雨もあがり、陽射しも上空からさしていたこともあり、会場と長崎駅の間あたりにある、ベンチで、その時を過ごすことにしました。

実行委員会の方が用意してくれた、彩豊かなおかずに心を躍らせながら、まずは、しいたけを、ひとくち。とても上手い具合に煮ていることがわかるほどに甘くて美味しかったんです。しいたけの味に心を奪われながら、「長崎駅はレンガが多く使われているから、長崎はレンガが有名なのかな⁉︎」なんて、よそ見をしながら、考え事をしていると‥。

陽射しのさす上空から‥鷹⁉︎いや、とんびでしょうか、大きな鳥が、お弁当めがけて突進してきたんですね。

あまりの衝撃に、せっかくのお弁当は無惨にも‥。人生何が起こるか分からない、そんな、ひとときを過ごすはめになりました。


さて、気を取り直して、いや、せっかくだから、このエピソードも発表に入れてしまおうと思うところが、筆者のあざといところでしょうか。

昨日公開した、発表原稿の冒頭に、このエピソードをぶちこんで、午後1番、眠気を催す時間帯に衝撃を与えることができたことは、不幸中の幸いでした。

今回の実践発表。他園と同じように、画像や動画、そして目の引く文字群を、パワーポイントで操る手法も、もちろん思案しました。けれども、なぜ、やらなかったのか⁉︎もしかして、出来なかったのか⁉︎

理由を挙げると‥もちろん、それらを扱うことが苦手であることもあるのですが‥発表イコール、パワーポイント文化に対して、抗いたかったのかもしれません。マイク1本で伝えることが出来ない実践なんて、発表する値打ちが無いだろ!と、どこかで、おごっていたのかもしれませんね。

原稿を作成する段階から、賛否両論を生むことは想定していました。そして想定通りに、「あれを実践発表と言っていいのだろうか⁉︎」であったり、「富岡保育園らしかった、村上先生らしかった‼︎」とのご意見をもいただきました。

実は、これも、作戦のうちで‥予定調和的なものには、一石を投じる、疑問をぶつけることで、会のクオリティが上がるのではないかと、筆者は考えるからです。

例えば、今回、実践発表を行なった園の大半が扱ったキーワードが『参画』と『STEM教育』でした。参画とは、参加よりも、もう一歩踏み出した、計画段階から加わることを意味します。そして、STEM教育とは、サイエンス・テクノロジー・エンジニアリング・マセマティクスの、頭文字をとった、アメリカなどで扱われている、教育です。ちなみに、これは安易に科学的、化学的な要素に留まらず、哲学的な思考も合わせ、困難な現代社会の課題を解決するチカラを養うことを主旨としたものです。

さて、筆者が投げた一石とは‥『参画』という言葉を使わなかったら、『参画』という実践にならないのか⁉︎逆説的には、『参画』という言葉を使えば、『参画』になってなくても『参画』という実践になるのか⁉︎

『STEM教育』という言葉を使わなかったら、科学的・化学的要素の無い保育実践であるのか⁉︎これも逆説的に、『STEM教育』という言葉を使えば、哲学的な思考を抜きにでも、実験用具や玩具を使って遊べば、『STEM教育』という実践になるのか⁉︎

これらの一石が散りばめられていた、筆者の実践発表に、どれだけの人たちが、その石に気付いたかは、分からぬところです。

長々と、言い訳ったらしく、綴りましたが‥筆者のように緊張と興奮が高まりやすい方は、あえてのマイク1本手法をオススメします。なぜかって、作成や練習段階から、パワーポイントの作成や扱いにかける労力を、すべて原稿作りと、しゃべる訓練にあてれるからです。そして、本番でも、パワーポイントを扱う神経をカットして、すべてを、しゃべる神経に注ぐことができるからです。


とにもかくにも、このたび、500人を超える参加者に対して、充実した研修になるように計画、準備、そして当日のおもてなしに努めて下さいました、「長崎見守る保育研究会」の皆様、誠にありがとうございました。細部にいたるまでの、お気遣いに感謝するとともに、主催者としての振る舞いに、学ぶべきところがたくさんあったことは言うまでもありません。本当にありがとうございました。

余談になりますが‥鷹⁉︎とんび⁉︎に突進されたお弁当の替わりに、実行委員会である、長崎県平戸市に園を構えておられる西村先生から、お気遣いに、お弁当をもう1ついただいでしまいました。重ね重ね、本当にありがとうございました。

あの、しいたけの、ほとばしる甘さ。あれは、長崎が江戸時代、鎖国された時分に、日本で唯一の外国への玄関口だったことが影響しているんだとか‥シルクロードで、スパイスが黄金と取引されたように、長崎の出島では、高価な砂糖が取引されていたそうです。高価嗜好品として砂糖菓子も輸入され、もてなしの心として料理にも高価な砂糖がふんだんに使われていたそうで‥その名残で、長崎のお料理は、少し甘い味付けになっているんだとか‥。こちらは、お弁当のお供に、添えられていたメモを参照しました。

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2024-02-05
全国実践研究大会、発表原稿公開

こんにちは!晴れの国、岡山県からやって来ました!日本遺産にも認定されている瀬戸内海に浮かぶ島々を持つ、人口4万5千人をわり、昨年度産まれた赤ちゃんは179人、そして来年度からは乳幼児施設が16ヵ所に整理されます、“消滅可能性都市リスト”に名前を連ねちゃっている笠岡市の富岡保育園、とにかく明るい副園長、村上太志です。今日は宜しくお願いします!!!

(拍手)ありがとうございます!!!はじめに!富岡保育園での実践発表を語る前に。ある1人の人物を紹介させて下さい。

その方のお名前は、亀川さんです。亀川さんは、富岡保育園には、なくてはならない存在なので、是非とも、皆さまにも知ってもらいたいのです。

亀川さんは、富岡保育園が保育園になる前の頃から、富岡保育園に足を運んで下さっていました。

どう意味かと言いますと‥富岡保育園の建物は、約180年前の江戸時代、天保14年築なんです。そして廻船問屋として、地域の物流基点だった場所でもあるんです。(間をあけて)すみません。急に、江戸だとか、廻船問屋だとか、言っちゃうと、ハテナがたくさん飛んじゃったかと思うので、少し補足しますね。

江戸時代の頃って、参勤交代っていう制度がありましたよ!?中学校の歴史の授業を思い出してみて下さい。その参勤交代で通る街道が、現在の富岡保育園の前を通る道だったんです。参勤交代は、全国の人たちが江戸を目指すわけですから、通る道は、大変な賑わいだったはずです。

そして、現在のように車や新幹線、飛行機はありませんから、物を運ぶには船ですよね。ちょうど、富岡保育園の南っかわまで海だったこともあり、富岡保育園は船から運ばれたお米などを蔵で保管して、さばいていたんです。また船で来た客人を泊めたりもしていたんです。

何が言いたかったって、富岡保育園として使っている建物は、当時から、たくさんの人や物が行き交い、賑やかだった場所だってことです。

歴史の話しをすると、それだけで時間オーバーになっちゃいそうなので、話しを進めますね。

明治から大正、昭和と戦前戦後の間も守り抜き、そして地域の子どもたちが、その場所を自由に出入りしていたそうなんですが‥。

その自由に出入りしていた子どもたちの1人が、亀川さんなんですね。

鯉の池にエサをやったり、当時植えられていた松などの木に隠れて、かくれんぼをしていたみたいです。

昭和40年に入り、ベビーブーム世代の方たちがお子さまを授かるようになると、笠岡市の富岡地区でも、保育所を要望する声が大きくなったそうなんです。

そして、現在の園長先生のおばあちゃまにあたる方が、廻船問屋であった建物を利用して保育園をはじめたんですね。

その頃になると、亀川さんもご結婚をされ、お子さまを授かっておられたので、お子さまを富岡保育園に預けておられたそうです。

そして、そのお子さまのお子さま、つまりはお孫さんも富岡保育園に通うになった頃に、僕は亀川さんと出会うことになりました。

はじめの頃は、年齢別のクラス担任制だったこともあり、亀川さんのお孫さんを、担任する時くらいでしか、お話しをする機会はありませんでした。

転機となったのは、亀川さんの下のお孫さんが卒園する年でした。卒園式近くにお孫さんが、運悪く体調を崩しちゃって、卒園式に参加することが出来なかったんです。そして後日、卒園証書を取りに来られることになったんですね。

当時、富岡保育園では保育実践大改革をはじめて3.4ヶ月が経った頃でした。

クラスの壁を壊し、年齢別のクラス担任制をやめ、ありとあらゆる、富岡保育園の保育の“当たり前”を見直しているところでした。「今まではこうやっていた」というフレーズに、とても敏感になっていたと記憶しています。

卒園式に参加することが出来なかった園児が、卒園証書を取りに来てくれた」

さて、僕たち私たちは、どのようにお祝いすることができるだろうか。

その日、集まった職員で、即興でミニ卒園式を行うことにしたんです。するとですね、付き添ってくれていた亀川さんが、「ちょっとだけ、先生!待ってー!」と、おっしゃられて、今度はスーツを着てやって来られたんです。

「先生!こんな保育園どこにありますか!孫、ひとりのために!本当にありがとうございます!」と、感動の言葉を、集まった職員に伝えてくれたんです。

それからと言うもの、亀川さんは、ときどき、園の玄関前に足を運んでくれるようになりました。玄関の戸の隙間から、子どもたちと会話をしては、タッチをしたりと、どんどん回数を重ねるごとに、その距離は縮まっていったと記憶しています。

そして距離が日ごとに縮まる中、1人の女の子が「じいちゃん!遊びに来てー!」と、泣き叫んだものですから、亀川さんも、いてもたってもいられなくなっちゃったんでしょう。

「先生!お邪魔してもいいですかー!」と、声をかけて下さり、園内で、子どもたちと遊んでくれるようになったんです。

子どもたちも、その元気な亀川さんが大好きなもんですから、毎日毎日、「じいちゃーん!」と、呼ぶわけです。すると、亀川さんも、毎日ですね、「先生、今日も、お邪魔してもいいですかー!」と来て下さるわけですよ。

当時の富岡保育園では、見守る保育の“見守る”について、さまざまな視点から学びはじめているところでした。

職員だけでなく、保護者にも、見守る保育を学ぶための資料やお便りを配っていました。

そんな時に、毎日来て下さるようになっていた亀川さんにもお渡しするようになったんです。

すると、亀川さんは、ファイリングして、何度も何度も見返しては、「先生!あのお便りに書いてあった、あれは、とても勉強になりました!」と、一緒に見守る保育について学んでくれるようになったんです。

ちなみに、あれから7年ほど経ちますが、今でも読み返すそうです。

そんな毎日来て下さる、そして見守る保育について一緒に学んで下さる亀川さんにとっては、日曜日が非常に寂しい日になってしまいました。

なぜかって、子どもたちが登園して来ないからです。

「先生!日曜日は寂しいわ!子どもの声が聞こえんと、ホンマに寂しい。」

そこで、亀川さんは、ある行動をとりはじめたんです。日曜日には、百均に通って、たくさんのビーズを購入されるようになりました。ビーズと、趣味の釣りで使う釣り糸を使って、腕輪やネックレスを作って、子どもたちにプレゼントしてくれるようになったんです。

ちなみに、最近では、何人かの女の子を集めて、一緒に作ったりもしてくれています。

亀川さんの、富岡保育園愛は、とどまることを知りません。

次は、誕生日を迎える職員に、その職員をイメージした色の薔薇をプレゼントしてくれるようにもなりました。

これも、ちなみになのですが、職員の誕生日を意識し過ぎるがあまり、奥さまの誕生日をすっぽかしちゃった、そんなお茶目なエピソードもお持ちです。

さすがに、たくさん、いただき過ぎて、申し訳ない気持ちも溢れてきましたので、声をかけるとですね。「先生!わしが好きでしょうることですけん。迷惑になったら、教えてください。ホンマに子どもは、可愛いです!こんな、じじいと、誰が遊んでくれように!ホンマに、わしは幸せものです!」と、おっしゃるんです。

昨年くらいからは、早朝の掃除も手伝って下さるようになりました。たいてい7時半頃に来られて、竹箒で、お庭をはいて下さいます。たまに、職員が片手間にしてしまうと、「先生!これは、わしの仕事ですけん!」と、さらに熱心に掃除して下さいます。

ちなみに、早朝の掃除が終わると、今度は、泣いて登園する子どもを抱っこしてくれます。恥ずかしいことに、僕なんかだと余計泣いちゃう子どもも、亀川さんの腕に包まれると、泣きやんでいくんです。最近では、保護者も、「じぃじのとこに行っておいで〜!」と、声をかけるんです。

「お母さん!お仕事!気をつけて、いってらっしゃい!」と、抱っこしながら、亀川さんは保護者の背中を優しく押して下さるんです。

亀川さんの、富岡保育園愛は、まだまだ、まだまだ、とどまることを知りません。年末くらいから、今度は、夕方には雑巾がけまで手伝って下さるようになりました。

「先生!これくらいは、させて下さい!わしゃあ、好き勝手に子どもと遊んどんじゃけぇ!先生らぁは、やることたくさんあるんじゃけぇ!これくらいは、させて下さい!」と、部屋の隅々まで綺麗にして下さるんです。

富岡保育園には、保育関係者から、地域の方まで、さまざまなお客さまが来られます。

そんなお客さまにも、「こんにちは!近所の、じじいです。お邪魔してます!ホンマに、ここの子どもは可愛いんですよ!あの子はですね‥」と、子どもたちの特徴や、先生たちの保育実践について説明して下さるんです。

あの子はなぁ、あの石段を登って行く時には、はじめは手を貸せと言わんばかりに、手を出すんです。けんど、バランス良く歩けるようになると、手を振りほどくんです。もう歩けるけんええ!と言わんばかりに。だから、はじめだけ手を貸すようにしちゃるんです。」

そんな亀川さんの大活躍は、地域にも少しずつ少しずつ浸透していきました。

「亀ちゃんは、子どもたちに大人気じゃなぁ!」と、うらやむ、おばちゃまたちの声も、ちょくちょく耳に入るようになってきました。

そうなってくると、少しずつ、少しずつ、園に足を運んで下さる地域の方も増えていきました。

園内では、亀川さんや職員たちが、地域の方、また学生たちと和やかに話すところで、子どもたちが、やんちゃに遊ぶ姿がたくさん見られます。

補足の情報としては、昨年の夏、ボランティアに来て下さった学生は、延べで250人いました。もちろん、学生にも、亀川さんは、「おはよう!お兄ちゃん!お兄ちゃんは足がはえーなぁ!子どもがお兄ちゃんと鬼ごっこすると、ぼっけぇ楽しんどるが!」と、励ましの言葉をかけてくれるんです。

ちなみに、保育実践大改革をはじめて、運動会や発表会、その他の習い事を、全部やめた富岡保育園では、亀川さんを含めた地域内外のファンの方のお陰様で、さまざまなイベントを楽しむことができるようになりました。

近所で、イチゴ狩りをさせてもらったり‥を植える前の田んぼで、泥リンピックをさせてもらったり‥また、薪を一緒に割って、焚き火をしながら焼き芋パーティーをしたり‥年末には卒園児の保護者がリーダーシップをとってくれ、200人を超える、もちつき大会を、園内で開催することもできました。

そんな、亀川さんも遂に80の大台にのられました。趣味の釣り、特に夜釣りに出かける時には、くれぐれも気をつけて行ってほしいと職員一同願っています。

そして、これからも、富岡保育園を、その愛で守ってほしいとも願っています。

と、いったところで、亀川さんのご紹介を終えたいと思います。

さて!次に、本題の富岡保育園の保育実践についてお話ししたいと思います。

(時計を見る)

と、思っていたら、終わりの時間が、近づいているじゃないですか‥大変申し訳ございません。

詳しく知りたい方は、岡山県笠岡市富岡605、富岡保育園までお越し下さい。

富岡保育園では“子どもが子どもでいられる”普通の暮らしを心がけています。何も特別な能力を花開かせようとしているわけではありません。

雨の日には、水たまりに入って汚れてみちゃったり‥もみくちゃになってケンカをしては怒られちゃったり‥やかんのお茶をつごうとしたら、こぼれちゃって、あちゃーってなっちゃったり‥

みんなでワイワイとちゃぶ台で食べていたら、ついついウトウト寝ちゃったり‥

子どもが子どもでいられる、そんな“普通の暮らし”ができる場所であり続けたいと思っています。

ご清聴ありがとうございました。

2024-02-04
ハラハラ全開で、いざ長崎へ。

北九州新幹線“かもめ”の乗車内で、このブログを綴っている。ちなみに、初“かもめ”である筆者は、乗車内の、黄色と黄土色の間と言って良さそうな、明るい座席シートに、旅先への足取りが軽くなったような気がしている。

この、土日をかけて、「見守る保育」全国大会に、実戦発表者を兼ねて参加する、筆者。会場は、長崎の出島。出島と言えば、鎖国されていた江戸時代において、西日本で唯一、貿易が許されていた港があったはず‥どんな街並みであるか、非常に興味を寄せている。

さて、実践発表に向けて、およそ、1週間かけて原稿を練った、筆者。たいてい、このような展開でブログを綴っている時は、その原稿を公開してしまうのであるが‥このたびは、サプライズ的な要素も混ざっているので、発表後に公開することにしようと思っている。


さて、初“かもめ”前に、乗り継いだ特急列車、“リレーかもめ”内で、手にとっていた本の題名を記してみようと思う。

『すべての男は消耗品である~村上龍~』

昨日、旅の道中のお供に、園内の図書室(私設公民館とみほ村文庫)で、題名に一目惚れして選んだのである。

はっきり言ってしまうと、内容は、保育園の公式ホームページに綴るようなものでなく、現代で言えば、セクハラ、パワハラ、ハラハラだらけの、ハラハラする本であった。

けれど、“男は消耗品”とのフレーズには、何度も頷いてしまうほどに、共感してしまった。耐久品だと勘違いしている輩ほどに、制度や権威の傘を着ようとするのである。


さて、昨日、園内で開催された「節分パーティー」は、青空の下、晴れやかに福を呼び込むものとなりました。

園庭では、紙芝居を読む先生の周りに、子どもたちが集い。トランペットを吹く先生の周りにも、子どもたちが集い。

そんな中、現れた、赤鬼と黒鬼に、果敢に新聞紙を丸めた豆もどきを投げつける、子どもたち。

そんな子どもたちを、あたたかく見守ろうじゃないかと、仕事を抜けて、駆けつけてくれていた保護者たちも、いく人かおられました。

筆者も、この1年に1度、開催される、節分、豆まきを心待ちにしている、1人でもあります。子どもたち、1人1人に訪れるドラマを見るのが、とても楽しみなんです。

筆者にとってのMVPドラマは‥1人の1歳児の男の子の、ある行動でした。赤鬼が、部屋の中へと、虎の毛皮をなびかせながら、入っていった途端に‥

バンッ!!!

非常に大きな、戸の閉まる音が鳴り響いたんです。そして、それと同時に、駆け出す1人の男の子の後ろ姿がありました。

誰だろうと、周りにいた大人も子どもも、一斉に目を向けると、それは、1歳児の、少し眉間に皺を寄せた男の子でした。

勇敢!あっぱれです!

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ある保育雑誌に‥「節分の日の、鬼の存在は、子どもにとってトラウマにならないだろうか」論争が展開されていました。

筆者が現在読み進めている、ハラハラ全開の村上龍さんだったら‥「その前に、不適切保育をする先生の存在はトラウマにならないだろうか、を論争しろよ!」と展開しそうだなと、思ってみました。

さて、長崎駅に着きましたので、会場へと足を運んで行こうと思います。

ハラハラ
福を呼び込む
イワシのフライで、鬼退治!
2024-02-03
やっぱり、春はあけぼのだよね。

「わたしは、1日の中で、1番、この時間が好きかな‥。“春はあけぼの”‥って感じじゃんね。」

きょう、誕生日を迎えられた、早朝クルーの、ひと言です。

この早朝クルーは、年中、早朝の時間に責任をもって務めて下さっています。凍える冬なんて、真っ暗な時間からです。園内の鍵をあけ、窓をあけながら気持ちの良い空気を呼びこんで下さいます。そして、園内の花壇のお手入れ‥また随所に、品が漂う生花をそなえて下さいます。

そんな早朝クルーのお陰を、いつも僕を含めた、出勤をする職員、また登園をする園児、そして仕事へ向かう保護者たちは、全身で受けていて、恩恵を受けているんです。“気持ちの良い1日のスタート”をきることが、どれだけ人生を豊かに潤わせてくれていることでしょうか‥計り知れません。

本当にいつも、ありがとうございます。

日の出前の空。しんしんとした空気の中で見上げる空に。いよいよ、春を感じる、きょうの朝でした。


さて、本日は、1日早いのですが、富岡保育園では「節分パーティー」を開催する予定となっております。

担当クルーからは、「きょうは、紙芝居コーナーや、ぬり絵コーナー、音楽コーナーを設けて、たのしみながら、鬼は外!福は内!をしようと思います!」と、説明を受けました。

もちろん、目玉となる、“鬼”は‥昨年から、地域のお寺の住職さんと、副住職さんが、協力して演じてくれる予定になっています。お勤め合間を縫い、子どもたちに愛情を注いでくださることに、感謝、感謝です。

普段、僕を含めた大人が、子どもたちに対して伝えきれていないところを鬼たちに託したいですし‥僕自身も、子どもたちと同様に、自分の中に潜む鬼と向き合いたいと思っています。

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おやつ紹介inクレヨンKIDS
2024-02-02
心が亡くならないように要注意‼︎

こんばんは。2月に入りましたね。日本という国って、どうしても、年末に負けじと“年度末”って、なんだかんだと、せわしさがつのりますよね。それもこれも、大人の勝手と言いましょうか、社会の勝手と言いましょうか‥子どもたちにとっては、年末も年度末も知ったこっちゃないはずなのですがね。

先日、ある女の子から、こんなことを言われてしまいました。

「むらかみせんせいと、このカルタをしようと思って持ってきたんじゃけどな。むらかみせんせい、忙しいけぇな。じゃけぇ、これ(身につけていたドレスの後ろのヒモ)を、ほどいてくれたら、それでいいけん、ほどいて。」

2月は逃げると言われていますが、子どもたちの心まで逃さないようにしなきゃと、大反省する言葉でした。


さて、大反省をしているところに、ある風景が目に入りました。2人の女の子が、なわとびをしている風景です。

この風景が、とんでもなく「可愛い‼︎」って感動したもんですから、目が離せなくなったんですね。そして、感動した自分に、「まだ、心は亡くなっていないな‥(忙しい=心が亡くなる)」と、安心したところもあったことを付け加えておきましょう。

2人の女の子が、1つのなわとびを使って、一緒になわとびをしていたのですが‥1人は、今度、小学校へ就学を控えている女の子。そして、もう1人は、最近ようやく歩行が安定してきた女の子。つまりは、背丈も運動能力も断然違うわけです。

就学前の女の子は、もちろん、その違いを理解していました。そして同じくらいの能力の友だちと、同じようにピョンピョン跳ぶようにはいかないことも理解していました。

けれど、なわとびをしているところに、その、ようやく歩けるようになった女の子がやって来たんです。そして“なわとびをしたい”とのサインを送ったんでしょうし、そのサインに気づいたんでしょう。

就学前の女の子は、自分の前に、その女の子を呼んでは、ゆっくりと、なわを回してあげます。そして、一度、地面につくところで止めてあげてね。

「ピョン!」と、掛け声をかけて、ジャンプをうながすんです。うながし方も、とっても可愛くて、自分もジャンプしながら、「マネをしてみてね」という具合にうながすんです。

これを何度も何度も、繰り返しているところを見たもんですから、つい、ウルッときちゃったんです。ようやく歩けるようになった女の子にとっては、お姉ちゃんがいっしょに、なわとびをしてくれたわけですから、とっても嬉しかったに違いありません。そして、就学前の女の子にとっては、もしかすると、過去の自分とリンクさせていたんじゃないだろうかって、筆者は思ってしまったんです。あくまでも、筆者が思ってしまっただけですが。

この就学前の女の子は、生後数ヶ月の頃から、富岡保育園に通ってきてくれていました。何年もの間、この女の子のように、たくさんのお姉ちゃんや、お兄ちゃんに面倒をみてもらっていたんですよ。そんな記憶が残っていての、「ピョン!ピョン!」の掛け声だったら、いっそう嬉しいなぁと、思ってしまうのは、大人のエゴなのでしょうか。

とにかく、とっても可愛い風景でした。

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いくよ〜!
ピョン!
2024-02-01
フランス82%、日本12%

某地方新聞(山陽新聞)によると‥

ー出産の際、麻酔で痛みを和らげる「無痛分娩」を選択する女性が増えている。分娩全体の数が減る中、無痛分娩の実施件数はこの5年で2倍近くに増加し、妊婦のニーズは確実に高まっている。

との、情報が連ねてありました。また、続けて‥

ーただ、日本ではまだ歴史が浅く、無痛分娩が一般的な米国や欧州に比べると分娩全体の約12%と少ない。実施施設が大都市圏内に集中しているほか、産科医や麻酔科医の不足で24時間対応が難しいケースも多く、ニーズに応えきれない現状がある。

との、情報が連ねてありました。ちなみに、笠岡市や、隣の里庄町、浅口市には、無痛分娩ができるできないに関わらず、産婦人科病院が無いんですね。こちらは、直近の近隣内での深刻な課題でしょう。

さて、「無痛分娩」(むつうぶんべん)のメリットについてを挙げてみると‥無痛分娩は、リラックスして出産に臨むことができるため、産後早期の体力回復が期待できる、んだそうです。

が、デメリットも、もちろんあって‥麻酔によって、血圧低下や吐き気が生じたりして、陣痛が弱くなって分娩時間が長くなったりすることもある、んだそうです。ちなみに、費用は、通常分娩に10万~20万上乗せされ、全額自己負担みたいです。

ちなみに、ブログ読者は、通常分娩と、無痛分娩、どちら派でしょうか?筆者は、未婚の上に、男性であるため、本日のテーマに対して、非常に感想を述べにくいわけです。


世界保健機構(WHO)では、痛みの緩和を目的とした麻酔の使用を推奨しています。

日本産科麻酔学会によると、無痛分娩を選択する女性は、フランスでは2016年に82%、アメリカでは2015年に73%、日本では2023年で12%なんだそうです。

なぜ、日本では、普及していないのでしょうか?ある産科医によると、「日本では、“出産は痛みに耐えてこそ”という考え方が浸透しているからではなかろうか」との見解を示されています。また、産科医としては、「お産で痛みを取ることは妊婦の権利として認められるべきで、女性が選べる環境をつくることが重要だ」とも述べておられます。


未婚の男性の立場からすると‥筆者だったら‥痛みに非常に弱いので‥できれば痛みが和らぐ選択をしたいな‥と思います‥。

産前産後は、特に、女性ホルモンが整いにくく、心身に不安定さが見られるんじゃないかと‥。パートナーは、そんな不安定さを包み込みながら、少しでも女性が、自分にとって最良の選択ができるような環境を作ることが大切なんだろうな、と思います。

※無痛分娩で、最も一般的な方法は、「硬膜外鎮痛法」だ、そうです。背骨の中を通る脊髄は硬膜という膜に覆われているそうで‥。この硬膜の外側にある空間に直径約1ミリの柔らかい管を挿入して麻酔薬を投入すると、背骨に集まる痛覚神経が遮断されて痛みが緩和するそうです。ちなみに局所麻酔のため、意識はあって、おなかの張りや赤ちゃんが移動する感覚は残っているみたいです。綴っているだけで、無痛分娩でも筆者は痛みを感じてきました。とにかく世界の妊婦さんをリスペクトします。

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2024-01-31
おかやま山陽高校吹奏楽部の皆様

いつのことだったか‥こんなブログ記事を綴ったのですが、覚えているでしょうか‥。


「むらかみせんせい、おかやまさんようこうこうに、てがみをかきたいんじゃけど。」

補足しますと、この女の子は、近隣にある「おかやま山陽高校」の吹奏楽部のイベントに、ご家族でよく足を運んでいるんです。そして、大好きなんですね。

女の子としては、手紙を書いて、吹奏楽部の人たちに富岡保育園へ来てもらいたい、そんな想いがあるようです。

筆者は、女の子に、白い紙1枚と鉛筆を手渡しました。そして、女の子は、受け取ると、一目散に駆けていきました。

さて、何て書いてくるんだろうかと思っていたところに、少し息を切らして、女の子は白い紙1枚と鉛筆を持って来ました。どれどれと、注意深く拝見ささてもらうと、白い紙いっぱいに、大きな字で、このように書かれていました。

“おかやまさんようこうこうの がっき ききたいから ききたい だいすき 〇〇より”

溢れんばかりの想いが広がった、1枚の手紙。これは、どうにか届けなきゃと、さっそく封筒に宛名を書きました。そして、女の子と、切符を買いに出かけたんですね。


ブログ読者の皆様も、気になっていたんじゃないでしょうか。もちろん、手紙を書いた女の子もです。

「むらかみせんせい、おかやまさんようこうこうから、てがみ、まだこんのん?」

無事に届いたのだろうか‥。返事はこないのだろうか‥。不安と期待とを、手紙を出しからというもの、ふとしたときに感じていたのかもしれません。


昨日のこと、郵便屋さんから、大きな封筒が届けられました。宛名を見ると、筆者とその女の子になっていました。そして、宛名の横には“折り曲げないでね”と記されていました。

さっそく、女の子を呼びに行き、2人で、どこかおそるおそる封筒を開けました。封筒はやけに厳重に留められていて、重なったテープをはがすと、今度は、中にはプチプチの緩衝材がくるまれていました。

「かなり、厳重じゃなぁ。」

「げんじゅうって、なに?」

そんな会話を、とぼとぼとしながら、中身を傷つけないように、丁寧に丁寧に、開封していきました。

すると、中身を覗くと、1枚の手紙と、1枚の色紙が入っていたんですね。

女の子のリクエストに応えて、一字一句、すべて読み上げていきました。手紙には、返事が遅くなってしまったことと、いつか保育園の子どもたちの前で音楽を披露することを誓う内容が記されていました。

「きょう、くるん?」

「今日は、さすがに、来れんと思うで。楽器運ぶの、大変じゃしな。」

「あしたかな?」

色紙には、女の子が読めるようにと、すべて、ひらがなで記されていました。おそらく、全部員が書いてくれたのでしょう。女の子の気持ちを優しく受け止めてくれる文章が連ねられていました。

「いっぱい、かいとるな〜。もういっかい、よんで。」

嬉しい気持ちが、いっぱいになり過ぎると、声が出なくなるんでしょうね。うんうんと、うなずきながら、何度も何度も、その文章をなぞっていました。


さて、このドラマの最終章は、女の子の保護者の方に〆てもらおうと思います。

さきほど、登園すると、全職員宛てにお手紙を下さいました。手紙には、女の子の気持ちと向き合ってくれたことや、日常の保育活動への感謝の言葉が綴れていました。

「安心して仕事に行けることが当たり前でないことを、もっと感謝しなければと思います。」との言葉には、胸が熱くなるとともに‥よりいっそう、通って下さる、園児、また保護者に対しての責任の重みと、強い気持ちを持つ必要を感じています。


おかやま山陽高校、吹奏楽部の皆様、そして顧問の先生、女の子の気持ち、そして富岡保育園の気持ちにお付き合い下さり、本当にありがとうございました。今度行われるコンサートにも、女の子は足を運ぶようなので、また明るい未来を感じさせる音楽を届けてあげて下さい。本当にありがとうございました。

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2024-01-30
片付けや掃除の指導方法を考察

片付けについて、問われることがあります。

「片付けは、いつするのですか?」

「自分で片付けができるようになりますか?」

なんたって、園内は見ての通り、子どもたちの活動領域は、散らかっていることが往々にしてあるからです。

散らかる原因はいくつかあって‥1つの遊びが終わって、次の遊びに移る際に、そのままの状態で立ち去るから。また、遊びを次の日に継続させたいので、そのままの状態にしておくから。これらを辞めさせれば、ある程度は散らからずに済むことは、さすがに、僕を含めた富岡保育園の職員たちも分かっています。

けれども、好奇心旺盛な2.3歳児などの冒険心を尊重しようじゃないか。遊びの継続を保障しようじゃないか。そのような気持ちから、口酸っぱく「お片付けしなさい!」と言うことは、ほとんどありません。(※ほとんどということは、もちろん言うこともあります。発達過程や、その子どもの特徴を踏まえながら、わざと散らかしていく場合には、個人的な声かけを行っています。)

現在は、登園前の掃除に、昼食前後と帰宅前に片付けや掃除を行っています。職員が率先して行ってはいますが、一緒に取り組んでくれる子どももいます。そのような場合には、「キレイになったね!ありがとう!」と、感謝の気持ちを伝えるようにしています。(※ボランティアのトシさんも、早朝には外掃除、帰宅前には雑巾がけを手伝って下さいます。)


片付けや掃除。この活動を考察するにあたって、筆者の中学生時代を思い起こすことは、1つの参考例になるかもしれません。

筆者の中学校は、テレビドラマなどで見かける、ヤンキーであったり荒れた要素が多々見かけられました。当然、教室内も、散らかる一方‥と、思い起こすと、そうでもないんですね。

筆者が、部活動の朝練前に、友人と教室に忘れ物を取りに行くと‥担任の先生が、机を全部、後ろに運び、掃き掃除と雑巾がけを行っていたんです。担任の先生に問うと、朝と放課後、毎日行っているんだとか。正直なところ、この担任の先生に対して、手荒な行動や言動をしていたものですから、筆者も友人も、心の中で何かを思う節がありました。

また後日、放課後に、友人と教室に用事を思い出して向かってみると‥担任の先生が、涙をすすりながら、机の上を消しゴムや、ヤスリで磨いていたんです。なぜかって、筆者や友人たちが、机に落書きを並べていたからに他なりません。さすがに、筆者や友人も、頭を下げて、一緒に落書きを消しました。

それ以降、筆者や友人たちは、掃除と片付けにおいては、担任の先生に負けじと、率先してするようになったことを思い起こします。時には授業をサボるために掃除をしていたこともあったような記憶も残っています。

当時の担任の先生の、あの姿‥両腕にアームカバーをまとい、いかなる暴言や暴行にも耐えながら、いつも教室をキレイにする、あの姿。あの姿に、当時の筆者を含めたクラスメイトたちは、大きく影響されているのは間違いありません。


片付けや掃除論争。口酸っぱく言う方法もあるでしょうし、片付けや掃除を行いやすいような工夫をすることもあるでしょう。けれども、もしかすると、1番効果的な方法は、片付けや掃除を、大人が真摯に取り組む姿を見せることかもしれません。しれませんし、もしかすると、もしかするのですが、見せなくても、真摯に取り組んでいたら、伝わるものが、きっとあるのではないでしょうか。

当時の担任の先生と、もしも再会したら‥謝って、お礼を言いたいです。たぶん、今でも、めちゃくちゃキレイ好きなんだろうな‥。

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2024-01-29
防犯意識レベルを高めています。

昨日、ひょんな流れから、昨年“2票”差で選挙に落選された方と、お食事を同席させてもらいました。どうしても、その話題になってしまい、ついついお聞きしてしまったんですね、その当時の心境を。するとですね、こんな答えが返ってきたんです。

「さすがに、落選したその当日は落ち込みましたけどね。ただ“2票”差で落選した人って、全国探してもあまりいないでしょ!?これから、また地道に頑張るだけです!」

ちなみにですね、とにかく明るい〇〇って言いたくなるほどに、とても明るく快活にお話しされるんです。なんちゅう、メンタルなんだと本気で思いましたよ。

落選に限らず、人生、さまざまに、思いがけないこと、また思い通りにいかないことって、たくさんあると思うんです。そんな時こそ“明るさ”って本当に大事なんだと、ひしひしと学ぶ時間になりました。同席させて下さり、ありがとうございました。


さて、最近の富岡保育園では「防犯対策」について、ああでもない、こうでもないと、現場保育者たちが頭を突き合わせながら考えて実践しています。

マニュアル本を頼りにすれば、もちろん良いのでしょうが‥やはり、その場所と、その集まったメンバーでの最善策を考慮することが大事なんだと思います。

こんな場合は、どうするか?あんな場合は、どうするか?不測の事態をシュミレーションしながら、現場保育者の配置や、連携方法を探っています。

防犯意識が高まっている今こそ、現場から、新しいアイデアがたくさん生まれていたり、またこれからも生まれそうです。

富岡保育園では、0歳児から5歳児が、縦横無尽に園内を行き交うこと。また業者や来客、ボランティアの方もたくさん行き交うこと。旧2号線沿いに立地していること。玄関の鍵の種類、防犯カメラの配置‥さまざまな要素を考慮しながら、今後も対策をとっていきたいと思います。

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2024-01-28
文春砲に気をつけろ!

筆者が最近、小耳に挟んだ情報を垂れ流したいと思います。しかるに、あくまでも小耳程度なので、具体的な地名などは避けたいと思います。あれです、現在、皆様のネットニュースを騒がせている週刊文春くらいの情報だと思って受け取ってやって下さい。

ひとつ目は、近隣の街から足を運んで下さった方たちからの情報です。なんでも、保育士が不足しているため、来年度、ある学年のクラスを1つ減らすんだそうです。ちなみにこの街は、笠岡市のように定員割れを起こしているわけではないはずなのですが‥来年度まで、まだ2ヶ月ほどありますが、保育士獲得をあきらめての決断なのでしょうか‥。

ふたつ目の文集砲は、こちらも他園の保護者からの情報です。なんでも、参観日以外、園での生活を見たことが無いんだそうです。まさに保育室はブラックボックスなんだとお聞きしました。さて、こちらの真意はいかように‥。

みっつ目は、東京都内の保育関係者からの情報です。想像するに、都内は岡山県などとは比べようもない人口ですから、それだけ保育施設も多いわけですよね。つまりは、1法人1施設でないことが多々あるわけです。すると、理事長は世襲だとしても、園長は雇われ形態がスタンダードなんです。そうなると、園長という重責にメンタルが不調になる方がいるんだそうです。これはもちろん世襲の方もそうではあるとは思うのですが‥。

以上の文集砲、ブログ読者も、言いたいことが山ほどあるんじゃないでしょうか?

ちなみに、この手の情報は、すでに正規ルートから垂れ流されいるんです。10年前発行の「子育てという政治」ジャーナリストの猪熊弘子氏が、膨大な資料と取材で解き明かしてくれています。


富岡保育園で言えば、みっつの文集砲には、今のところ該当していないと思います。ありがたいことに、募集をかけることなく、来年度2人の新卒の学生が就職を決意してくれました。また、ブラックボックスにしようがないほどに、保護者や来客者に、痛いところも痒いところも見てもらえる保育環境になっています。さらには、当園は世襲の園長先生ですが、常に覚悟と責任をもったメンタルで、筆者を含めた従業員を管理してくれています。

ただ、これらに甘んじて、気のゆるみで、いつなんどき、文春砲にさらされるか分かりませんので‥常に気を引き締めて、襟を正して、背筋を伸ばして、保育活動に取り組んでいきたいと思います。

ブログ読者の皆様、今後も、ご指導ご鞭撻、宜しくお願い致します。

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2024-01-27
【強い意志】と【猛烈な集中力】

ブログ読者の皆様。

あなたが、もしも集中して仕事や趣味に没頭している時に‥「ねぇねぇ、何してるの?へぇ〜!すごいね!面白そうだね!どうやってやってるの?へぇ〜!‥」なんてね。声をかけられ続けられたら、いかがでしょうか?

あなたが、つかの間に、ぼんやりとしている時に‥「ねぇねぇ、どうしたの?しんどいの?大丈夫?一緒にこんなことしてみない!どうする?ねぇねぇ!‥」なんてね。声をかけられ続けられたら、いかがでしょうか?

どちらも、かまってくれて嬉しいかもしれませんし、少々鬱陶しい(うっとうしい)かもしれませんし、人それぞれかもしれません。

ただ、没頭している対象が、子どもの遊びならば、いかがでしょうか?やはり大人と子どもとでは違うのでしょうか?それとも大人と子どもも、没頭すれば同じ気持ちになるのでしょうか?

いくつかの問いには、絶対的な正解はありませんが、プロの保育者としては、『常に問い続けること』が大事なのではないかと思っています。


さて“没頭”であったり“集中力”といったキーワードで、筆者の脳裏に浮かび上がった、ひとりのアスリートを今日は紹介させてもらおうと思います。筆者の完全なる個人的想いで綴りますので、ご了承下さい。

今日と同じ“1月26日”に、ヘリコプター落下事故で他界してしまった、アメリカのプロバスケットボールリーグで大活躍された『コービー・ブライアント』さんです。(以下、コービーと記します。)

ブログ読者の方で、マイケル・ジョーダンさんなんかは知っておられるんじゃないでしょうか?ジョーダンの後継者とされ、1試合81点を叩き出したり、チャンピオンに5度も輝くなど、多大なる功績を残された選手です。

が、しかし。その功績以上に、筆者の心を熱くさせたのは、そのプレイスタイル、そして、それまでに至るまでの準備です。朝の3時に起き、徹底的に心技体を磨く姿。アキレス腱が切れようと、歯を食いしばりフリースローを放つ、その芯の強さ。リハビリに対しても、常に前向きなまでに取り組み、復活を遂げる、コービー。いつしか、その徹底して求める姿勢を、人々は『マンバ・メンタリティー』と呼ぶようになったんです。マンバとは、アフリカに生息する毒ヘビなのですが‥【強い意志】と【猛烈な集中力】とを兼ね備えることを、コービー自身もなぞられるようになったんです。

筆者は、高校時代、バスケットボール部に所属していました。VHSに録画して、何度も何度も、擦り切れるほど、そのプレイを見ました。もちろん模倣しようとするものですが、鮮やかなプレイ以上に、その負けず嫌いを全面に出した“一生懸命さ”と、やはり『ブラック・マンバ』のごとく、強い意志と猛烈な集中力で、何度も何度も執拗に襲いかかっていく姿に感化されたことを思い出します。


ちょうど、命日となる今日、筆者に必要な要素は【強い意志】と【猛烈な集中力】だと、天国のコービーが伝えてくれているような、そんな気がします。なんだか、猛然と、なにがなんだか、やる気が湧いてきましたよ!ありがとう!コービー!頑張ります!!!

※YouTubeで「コービーブライアント」と検索すると1発で出てくると思います。アメリカでは、そしてロサンゼルスでは大谷翔平さんの比べようもない、超スーパースターです。是非、お時間ある方は、そのプレイと闘志をご覧下さい。

※筆者の人生、そしてメンタルに多大なる影響を与えてくれた、いや、今でも与え続けてくれる、アスリートで1番尊敬する選手が、コービーです。なので、つい、熱く綴ってしまいました。ご了承下さい。

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2024-01-26
ホッとしながら、ブログを綴る。

いったい、何分寝入っていたのだろうか。筆者は定期的に癌の再発検査に通っているのだが。その待ち合いで、自分のイビキで目が覚めたのだ。よっぽど恥ずかしく、周りに不快な思いをさせてしまったのではなかろうかと、辺りを見渡すと。右隣では、60代くらいであろう女性が、80代を超えるであろう男性、おそらく父か義父であろう、耳元で大きな声で、順番があることを説得している。耳が遠くなっているのだろう、そして、面倒をみる関係にも疲労感が漂った、少し怒りっぽくもあった声であった。たぶん、おそらくだが、筆者のイビキを不快に感じている余裕も無さそうだったので、ホッとした。左隣はどうだろうか。車椅子に乗っている男性が、杖をついている女性に、血圧の測り方を指南していた。たぶん、おそらく、こちらも筆者のイビキに気づいてないようで、ホッとした。

2018年に癌が発症して以来、こちらの病院へお世話になっている。おかげさまで寛解にまでいたってはいるのだが、再発への対応も考慮して、5年を超えて通っている。正直なところ、そろそろ足を止めようかと思うこともある。ただ、当時、たくさんの方たちに応援してもらった経緯もあり、定期的に検診に行くことぐらいでしか誠意は送れないこと。また、当時、治療にあたってくれた医師と、定期的に顔を合わせることで、どこか安心感をもらえること。そして、もう1つは、イビキをかいてしまった待ち合いには、本当に様々な方たちがいて、目に映るたびに、「せっかく、命拾いしたんだから、もっと頑張らなくちゃな!」と自らに叱咤激励を与えてもらえること。これらが、いまだに通っている理由だろう。


思い出すところに、抗癌剤治療、真っ只中だった、ある日。友人たちが子どもたちも連れて、見舞いにやって来てくれたんです。なんとか都合をつけて、車椅子で病室から抜け出し、病院内の広場で会ったのですが。もちろん、友人たちは、その急変した姿に、気丈には振る舞ってくれてはいましたが、表情からは生死を不安するものが、およそ伝わってきました。けれども、友人たちの子どもたちはというと、まだ小さかったこともあるのですが、広場で、キャッキャッ、キャッキャッと走り回っていたんです。その、無邪気な声や姿に、どれだけ元気をもらえたことだろうか。なぜか、自分のイビキで目が覚めた今、思い出すところがありました。


そう言えば、「小規模保育園クレヨンKIDS」の委託を受けている、社会福祉法人「天神会」へ行くとである。高齢者施設がメインなだけに、いたるところで、車椅子の方や、杖をついている方をお見かけするんです。その方たちは、介護士の方たちとお散歩すると、きまってクレヨンKIDSのお庭の前で止まるんです。子どもたちの無邪気な声や姿に触れるだけで、元気がもらえるからであろう。筆者も実体験済みなので、間違いないはずだ。

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2024-01-25
虫採って、アニメ見て、夢を見る

おはようございます。昨晩は、晴れの国と呼ばれる岡山県、そして富岡保育園の所在する笠岡市富岡地区でも吹雪きましたね。筆者のアパートは、園から目と鼻の先なので出勤を心配する必要はほとんどないのですが、どうしたんでしょうね。昨晩は、風呂上がりから、園内の保育LABO(筆者の書斎スペース)に泊まってしまいました。いわゆる“ひとりお泊まり保育”です。勝手にしやがれですね。

さて、朝起きてみると、銀世界が広がってんのかと、園庭に出てみると、そうでもない。富岡地区の吹雪は一過性だったんでしょう。(そうでもないわけでもない地域もあるはずです。通園や通勤、お出かけも含めて、移動は安全第一を心がけましょう。むしろ、危険と判断したら自宅待機が賢明かもしれませんよ。)

こちらは、せっかくに保育LABOで早起きしたもんですから、ブログを綴る筆も滑らかじゃないですか。この勢いで書き切ってしまおう。そう思っているところに、ある一冊の本が目に入ってしまいました。

『虫眼とアニ眼~養老孟司・宮崎駿』です。(平成20年発行)

こちらの本をですね、昨日見学に来て下さった先生方に、筆者は勝ち誇ったように、「先生!僕!オススメの本があります!」と紹介したんです。

するとですね‥「それ、私も大好き〜!ちょうど、昨日、大学生に授業した時に紹介したよ〜!保育の教科書だよ〜って!」「私も好き〜!知り合いに貸して返ってこなかったりしたから、3冊くらい買ったかな〜!」

って、おいおい。さすがじゃないですか。筆者は何を勝ち誇っていたんでしょうか。勝ち負けはありませんが、この本との出会いは完敗でしょう。けれども、昨日の見学者の方々と、目の付け所と言いましょうか、同じ気持ちで、この本と向き合えていたことが、とても嬉しかったです。

ブログ読者にも、何度か紹介しているんだと思うのですが、ひとりお泊まり保育のついでに、ワンフレーズ紹介させてもらおうと思います。

養老さん「ここまで書いてきて思うのだが、やっぱり現代社会は変である。文部省は生きる力を与える教育といったが、生きる力がない生きものなんて、そもそも生きものじゃない。そんな変な存在がいまの子どもだと、本気で思っているんだろうか。現代は先が見えない時代だという。先が見える時代がそれならあったのか。そういう人には、私は“あなたの告別式は何年何月何日ですか”と訊くことにしている。人生でもっとも重要な日の日付を知らない人間が、いつから“先が読める”と信じるようになったのか。子どもが子どもでいられない。そんな変な時代はそろそろやめにするべきだろう。虫採って、アニメ見て、将来の夢を見ていれば、それでいいのである。生きる力なんて、子どもははじめから持っている。それをわざわざ、ああでもない、こうでもないと、ていねいに殺しているのが、大人でなのである。」

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生きる力は、はじめから持っています。
2024-01-24
感性ビンビンな見学者の感想

東京都葛飾区に所在する、社会福祉法人「清遊の家」から、各施設長、また法人理事の方なども含めた、4名様が、富岡保育園、そしてクレヨンKIDSに足を運んで下さいました。

理事長でもあり、「清遊の家」の1つの施設でもある、「うらら保育園」の園長先生とは、2023年からお付き合いをさせてもらっているんです。いるんですが、これがまた、お会いするたびに、尊敬の眼差しが強くなり、そして好きになってしまうんです。ズバリと意見をおっしゃる時もあれば、素直な悩みを分かりやすく伝えて下さる時もあるし‥こちらの相談には、先見的な見通しを立ててアドバイスをして下さるんです。そしてそして、どストライクな感嘆言葉で、一緒に集う仲間の感性を揺さぶってくる、そんな方なんです。

今日は、その理事長様と、そのお仲間たち、つまりは感性ビンビンな方たちってことですから、これがまた、こちらの意図すること、保育への思いの丈を、全部汲み取ってくれるわけです。

植物が好きな職員が、園内の隅々に生けたお花を見ては‥「こんなとこにも、素敵な生花が。生けた方のセンスが、ほんっとに出てますね。どこもかしこも素敵です。」

富岡保育園の母屋に足を踏み入れては‥「とても整理整頓、掃除が行き届いていますね。とてもスッキリしていて綺麗です。」

メインとする保育室を見学して下さると‥「先生たちの声が、ほとんど聞こえないよね。子どもたちのトラブルも少なく感じるしね。」

そしてそして、もったいなさ過ぎるくらいの褒め言葉‥「ここは、富岡保育園は、魂がね、ハイ!ドーン!って感じよね。ほんとにね、ドーンよ、ドーン!」


齋藤先生、塚田先生、神野先生、織田澤先生。遠方から、はるばる、この笠岡の地に足を運んで下さり、誠にありがとうございました。たくさんのお褒めの言葉、励ましの言葉、そして未来に向けたアドバイス、本当に感謝しております。

まだまだ、富岡保育園ならびにクレヨンKIDSは面白くなりますし、まだまだ笠岡の地も盛り上げていきますので、また足を運んでもらえるように精進したいと思います。

そして、筆者も含めて、こちらの職員も、来年度、“愛のある暮らし”を根源とした「清遊の家」各施設に、勉強に必ず行かせてもらおうと思います。ので、宜しくお願い致します。

※昨晩からのルートは「辻与旅館」→「富岡保育園」→「海の校舎」→「クレヨンKIDS」(所在の社会福祉法人天神会の理事長様もご挨拶に寄って下さいました。清遊の家の理事の方が、再度お話を聞きたいとの感想をおっしゃられていたので、今度伝言しておこうと思っています。)→「道の駅」→「笠岡駅」でした。

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ハイ!ドーン!
2024-01-23
MUX/763/y

「で、これからどこに行くの?」

「遊戯の授業さ。遊び方をならうんだ。」

「それ、なんなの?」

「きゃうやるのは、パンチ・カードごっこさ。」

「とってもためになるんだよ、でもものすごく注意力がいるのさ。」

「で、どういうふうにやるの?」

「みんながひとりひとりのパンチ・カードをつくるんだ。どのカードにも、記入事項がいっぱいある。身長とか、体重とか、まだまだいっぱい。でももちろん、ありのままのことを記入しちゃだめだ。それじゃ、やさしくなっちゃうものね。ときには名前のかわりに長ったらしい記号だけのこともある。たとえば、MUX/763/yってなふうにね。それからぜんぶのカードをまぜて‥(略)」

「そんなことがおもしろいの?」

「そんなことは問題じゃないのよ。」

「それは口にしちゃいけないことなの。」

「じゃ、なにがいったい問題なの?」 

「将来の役に立つってことさ。」


ミヒャエル・エンデ作 大島かおり訳 時間どろぼうと ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語『モモ』の一節を、冒頭に紹介させてもらいました。

ときどき、ふとしたときに、この物語にふれるようにしているんです。どんなときに、ふとするか。会う人、会う人から、「村上さん。忙しいでしょ!?」と、声をかけられるときです。そんなときって、『モモ』に登場する灰色の男たちに、心身を侵されているときなんだと思うんです。あぶない、あぶない。

また、『モモ』にふれるたびに、たずさわっている、保育・幼児教育についても、じっくり考えることができます。“子どものため”という正義を掲げて、保育や教育の専門家は、ありとあらゆる“将来のため”になるチカラを身につけさせようと、躍起になっています。他人事ではありませんよね。近頃で言えば、認知能力だの、非認知能力だのといったチカラがあるじゃないですか。それを、いかに、個人に合わせて、効率的に身につけさせることができるのか。流行で言えば、STEAM教育だのモンテッソーリ教育だのと、『モモ』に登場する子どもたちが“将来の役に立つ”から取り組んでいるパンチ・カードのようなものがあります。さらに言えば、発達障がいなどの、細かな特性に関しても、名前でなくMUX/763/yという呼び方で呼ばれた子どもたちと似ているじゃありませんか。そうするなら、もしかすると“子どものため”という正義は、子どもたちから人間らしい時間をうばっているのかもしれない‥。

時間どろぼうである灰色の男に、心身を侵されないように気をつける必要もありますが‥自分自身が、灰色の男にならないようにも気をつける必要がある‥そんなことを考えながら、今週も、とみほ村の暮らしを楽しみたいと思います。


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子どもの声を聞きましょう。
2024-01-22
背中で語る男の背中を思い出して

新年に入って間もない、能登半島大震災や飛行機事故などが起こった後日。富岡保育園が所在する地域の方が、あの世へ旅立たれました。(個人情報に触れないように、注意しながら綴ります。)

この方には、富岡保育園まるごと大変お世話になっていたこともあり、先日、園を代表して理事長とともにお線香をたてさせてもらいました。

遺影のお写真を見ると、ついこの間までお会いしていた頃の、穏やかな中に鋭さもある眼光があり、手を合わせながら、無性に涙が止まりませんでした。

お写真の側に立てられていた戒名の文字列の中に“徳”という、この方にとってもピッタリな文字を見つけました。本当にピッタリだと思うと、余計と涙が止まりませんでした。

地域の神社やお寺の仕事を黙々と責任をもって務める傍ら‥富岡保育園も含めた、笠岡市の子どもために、定期的に耕し、キレイに草をとり管理されている畑を開放し、無農薬で安心安全な農作物の収穫体験を提供して下さいました。

僕にとって、僕が目にするこの方は、いつも背筋が伸びた、キリリとした大人の男性でした。お会いすると、もちろん喋りもしますが、多弁ではなく、穏やかな表情で遠くを見つめておられました。まさに「背中で語る男」そのものでした。

奥さまによると、生前、自分のやりたいことをまっとうし、そして、まだまだやりたいことがたくさんあると語っておられたとのことで‥あの世へ旅立たれる前日にも、地域の役の任務についての再確認を丁寧にされていたんだそうです。

園児と、毎月お便りを持っていくたびに、「ありがとう。」と、誠実な志事をされた、そのあたたかい手で、園児の頭をなでてくれていたことを思い出します。どうか、あの世でも、富岡保育園に限らず、笠岡市の子どもたちのことを、あたたかく見守って下さい。

そして、人生を通して、守って下さった富岡北地区。あの世からでも、気になることや、安心できないことも多々あるはずです。たぶん、あの世でも、ゆっくり休んだりするのは性に合わないはずなので‥そのたびに、激励を送って下さることを願っています。頑張って、期待に応えますので!


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2024-01-21
笠岡東中学校区学校運営協議会

笠岡東中学校区学校運営協議会(施設分離型 小中一貫校 海成学園)に、昨日のこと、園長先生の代理として参加させてもらいました。参加者は、中学校や小学校の校長先生、保育園やこども園の園長先生、また公民館の館長さんや、民生委員やPTAの方々など、地域のさまざまな子どもたちに関わる人たちで構成されています。

昨日、後半の議題は、海成学園の生徒と先生たちの自己評価についてを意見交換し、また改善策を見出す熟議を行いました。

筆者のグループのテーマは「心の教育の推進」で、具体的には児童会や生徒会の実践、さらにはキャリア教育についてを話し合いました。

笠岡東中学校では、来年度から制服がリニューアルされるということで、このタイミングで校則についてもリニューアルすることになったそうです。リニューアルするにあたっては、まずは生徒会で話し合ってもらい、その内容について、一度、職員で確認した後に、再度、生徒会で話し合ってもらい決定してもらったそうです。つまりは、決定権を生徒会に委ねたんだそうです。

すると、先生たちが想像していた以上に、生徒たちは厳しくルートを決めたんだそうです。「だって、先生!パブリックとプライベートは、ちゃんと分けないと!」と、指摘されたんだそうです。

現在、笠岡東中学校では生徒会がとても積極的に機能しているそうです。そのメリットを、せっかく小中一貫の仕組みを作っているんだから、活かせないだろうか。さっそく、「中学校の生徒会と、小学校の児童会で、合同の話し合いができる環境を作ります!」と、楽しみな改善策を設けることができました。

続いて、キャリア教育に関して。ここでは、筆者からこのような意見を出させてもらいました。

「仕事についてもキャリアの1つだけれども‥家庭についても人生のキャリアの1つですよね!?世の中の流れは、女性だけでなく男性も、性差なく、子育てに参加することが求められています。例えば、授業の一環として、中学生が保育園やこども園に行って、赤ちゃんを抱っこする機会を設けるのはいかがでしょうか?」

「学生にとって、兄弟や近所などに赤ちゃんがいない場合は、大人になって、母親や父親になって、はじめて赤ちゃんを抱っこすることになるかもしれない。そうすると、子どもを設けることに不安であったり心配事が増えてしまう場合もあるんじゃないかと思うんです。」

一丁前の意見をした筆者に、さっそく、中学校の先生が返答してくれました。

「いいですね!さっそく家庭科の先生と検討してみます!」


“学校”は、もちろん勉強を学ぶところでもありますが、それ以外のさまざまなことを学ぶところでもあります。学校の先生だけが教えて学べることばかりでは、そもそもないんです、地域の人たちや、さまざま人たちが、先生たちと協力して、得意分野、見合う環境を提供することで、さまざまなことが学べるはずなんです。

笠岡市は、市をあげて、小中一貫校化を進めています。賛否両論はもちろんあるだろう、けれども、そのメリットを、地域の人たちが知恵を出し合い協力して活かせるようにすることが、今を生きる大人の責任だと思っています。

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2024-01-20
【番外編】筆者の言いたい放題節

早朝、軽トラを転がしながら、出勤していると‥普段聞かないラジオ番組を耳にしました。パーソナリティは、間違いなく、どこかのおじちゃんで、岸田総理から松本人志さんに至るまで、言いたい放題気持ち良くしゃべっておられました。おいしい政策とおいしい笑いをしっかり享受しながら、派閥だの女性問題だのと口撃するのは現代社会の流行なのだろうかと、クラッチを踏み込みミッションを変えつつ思う節がありました。

さて、どこかのおじちゃんに習って、筆者も流行に乗って言いたい放題気持ち良くしゃべってみたらどうなるのだろうか。よし!やってみようじゃないか!テーマは、富岡保育園の所属する“笠岡市”でどうだろうか!


筆者は昨年2023.11.02(いいご縁が繋がる日)に「村上太志後援会」を旗上げしました。(政治理念は“子どもも大人も地域も互いに伸び合い成長し合う大きな家でありたい”でございます。)勤めは、笠岡市富岡に所在します社会福祉法人伸成会 富岡保育園です。ちなみに38歳、山羊座、五黄の寅生まれであります。(1986.01.13)そんな小生は政治素人ではありますが、トゲの多い門松をいくぶんかくぐってきました。2018年には癌に犯されました。けれども、笠岡市で得たご縁により、たくさんの方々から応援を頂き、そして寛解することができました。奇跡的にもらった第二の人生を“社会の幸せ”のために懸けたい、そんな思いであります。現在の笠岡市は、皆様の目にどのように映っておられるのでしょうか。企業誘致を一丁目一番地として掲げる現市長様に対して、教科書通りに緊張関係を続ける現市議会議員様。政治は、賛否両論があるものの、混乱の中に光を、困難の中に機会を作るものだと思っています。貧困問題、少子高齢化、人材不足、介護問題、情報や教育格差‥課題を挙げればキリのない複雑な現代社会でございます。けれども、何もせずに、ただ嘆くばかり、愚痴や不平不満を言うばかりでいいのでしょうか。今年の4月は笠岡市長選と市議選があります。戦前には‥選ぶ人正しければ、選ばれる人正し。投票の一瞬に、国家の百年。善政も悪政も、一票から。軽く選ぶと、重荷を負う。投票は、主義と主張を聞いてから。政治の明暗、この一票。金で選ぶな、心で選べ。売るな魂、捨てるな一票。義理は禁物、人物本位。国思う一票、国思う人に。筆者は、まだまだ未熟者で、学ばなければならない事が多々あります。研鑽を積むために全国・世界の成功例と失敗例を学びたいです。未来を見据えて、今、何をすべきかを考え、実行するのが政治なのではないでしょうか。時代は刻々と変化し、変化に応じて変わらなければ、時代に取り残されます。今は、過去が原因。今は、未来の原因。困難に直面した時、原因を他者のせいにすると方向転換の道はないように思います。昨年、話題になった笠岡市議会議員給与問題。45万円を20人に12ヶ月支払ったらいくらになるんでしょう、1億円くらいでしょうか。もしも現在笠岡市で不在の激務をこなす産婦人科医を年収2000万円でお迎えすることができたら、どちらが市民様は喜ぶんでしょう、議員数を4人ほど減らすと可能なんでしょうか。(人口4万5千人の市民を16人の議員が、市民1人ずつの意見を汲むには、議員1人2千8百人の声を聞く計算になります。)(人口4万5千人の市民で、45万円の1人の議員の給与を面倒をみようとすると、市民1人月々10円支払う計算になります。)笠岡市という大きな家の財布は1つです。不妊不育治療費の助成金や介護慰労金を上げたり、公共施設を新しく作ったり、水道料金を下げたり‥様々に良いことを実現したいのであれば、ズブの素人ながらに、未来に責任を持って調整しなくてはと考えるのですが、いかがなものでしょうか。太い志と書いて、村上太志。喫茶店では珈琲と司馬遼太郎、居酒屋ではモツ鍋と熱燗、スナックではウヰスキーとカラオケを楽しみとしています。人生、七転び八起き。何度でも立ち上がれる街を。打たれようとも炎上しようとも、僕は動きます。笠岡市の特攻隊長、村上太志の連絡先は09X33715648です。たくさんのご指導ご鞭撻宜しくお願い致します。



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ここに、未来がある。
ここにも、未来がある。
2024-01-19
あわてて鏡を探す、タロウ君。

性格が顔に出る。生活が顔に出る。「村上先生。政治家になったら、顔が悪ぅ(わるく)なるで。」なんてね、笑い話しをされることがありますよ。

昨日は、月に1度の「らんらんピクニックDAY」が開催されました。富岡保育園では、年齢別の活動と言えば、これくらいなもので‥対象児は就学前(5歳児)のclassエジソンの子どもたち。お家から、空の弁当箱を持参して、お台所(給食室)の先生にお弁当を作ってもらうんです。そして、園内の好きな場所で食べることもあれば、近所の神社や公園に出かけて食べる、そんな活動です。

ただ、この活動は、なにも対象児だけにドラマが生まれるものではありません。毎年、必ずと言っていいほど、対象児ではない子どもが、指をくわえて我慢する姿があるんです。泣いて泣きじゃくる場合もあれば、ドアの隙間から憧れの目で覗く場合もあるんです。

昨日は、1人の男の子(4歳児)が、園庭で集って食べている子どもたち(classエジソンのグループ)の近くにある、丸太の上で寝そべっていました。眠たいわけではなく、その視線は集っている子どもたちの、お弁当に向けられていました。

かれこれ、2.30分ほど、粘りに粘って‥部屋へ入ってきました。そして、とぼとぼと、自分のお昼ごはんを、よそい始めました。

その時に、ちょうど筆者が出会したんですね。そして、このように声をかけてみました。

「タロウ君は、エジソン(5歳児)の友だちのことが、うらやましかったから、なかなか部屋に入って来なかったんじゃろ!?」

そう言ってみると、タロウ君は、このように返答してくれました。

「なんで、わかったん?」

「そりゃあ、顔に書いとるもん!」

タロウ君は、素直なんですね。よそっていたご飯をすぐさま配膳台に置き、顔をさすりはじめました。

「むらかみせんせい!鏡どこにあるん!」


タロウ君には、この悔しい気持ちをしっかりと覚えてもらっておき‥この4月から参加できる「らんらんピクニックDAY」のデビュー戦を華々しく飾ってほしいと願っています。

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みんなで力を合わせて、お片付け。
2024-01-18
『おむつ戦争大勃発!』

『おむつ戦争大勃発!』ネーミングセンスが疑われそうな映画があるとしたらいかがでしょうか?

笠岡市役所こども育成課が、利便性の向上のために、導入の準備を進めていた「紙おむつのサブスクサービス」(定期的に料金を支払いして利用するコンテンツ)が‥

なんと!開始前に、導入予定であった、おむつメーカー「ミラフィール」が、値上げをせざるを得ない状況になったとの報告がありました。

月々2,300円予定だったものが、2,790円となる見込みのようで‥490円の価格上昇に、こども育成課の方も、頭を悩まされたんじゃないかと思うんです。

490円って、160円のペットボトル3本分くらいですがね。おむつとなると、なんだか490円の価格上昇は高く感じるのが、人間心理なのかもしれません。

そこで、次なる一手は、メーカーの変更です。「グーン」にすると、月々2,100円になるんです。2,100円を、月に20日ほど保育園に通ったとして、考えてみると‥約1日100円ほどです。だいたい、おむつ1枚につき15円くらいから20円あたりだと計算すると‥高く感じるか、安く感じるか‥

持参が不要。名前記入不要。毎朝の荷物と準備が省けて、在庫の確認も心配なし。

さて、保護者の皆さま、ファイナルアンサーを‥!


なんてね。おもしろおかしく綴ってみましたが‥こちらは、笠岡市公立園で取り入れられるサービスです。ちなみに、富岡保育園やクレヨンKIDSの、おむつ事情は、いかに?

月々1,500円で提供させてもらっています。メーカーは、メリーズです。この値段でやっていけるのかって‥それは内緒です。倒産寸前には倍額にするかもしれませんのでご了承下さいね。

ちなみに、値段にばかり注目されがちですが‥『おむつ戦争大勃発!』の、名シーンは、なんと言っても、おむつを替えるシーンです。

「さぁ、おむつを替えて、キレイ、キレイにしよっか。」

そのシーンでは、まずは対象となる子どもに、保育園の先生が、優しく声をかけます。そして、ゴロンと、ゆっくりと寝転がすと、ニッコリと微笑みます。

「たくさん、出てるね。おちんちん、キレイにふこうね。」

おしりふきで、丁寧に、おちんちん、お股周りをふくんです。

そこまですると、またニッコリ微笑み、目と目を合わせて、クライマックスへと向かうんです。

「気持ち良くなったね。よかったね。」


忙しい大人にとって、おむつ替えのシーンは、早送りにでもしたいシーンかもしれません。けれども、子どもとの貴重な時間だと思えば、お金も時間もしっかり投資できるんじゃないでしょうか。

さて、保護者の皆さま、ファイナルアンサーを‥!

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2024-01-17
サクサクの揚げたてのメンチカツ

1月16日、火曜日。慣れないネクタイを何度か締め直し、トレードマークのアゴひげを剃るか剃るまいか悩んでいたところ‥出勤時間がいつもより遅くなってしまった。しまった、この時から、1月16日が、どこか予測不能な日になることは決まっていたのだろう。だろうよ。

午前様には、隣町から、入園希望を理由に見学に足を運んで下さったご家族を、2時間ほどかけて案内する。こちらの方は、教育熱心なようで、県内の認可ある無しに関わらず、あらゆる乳幼児施設をまわっているそうで‥ですから、笠岡市のような西の端っこにある、貧乏タレの街の、小さな映えない園とは無縁なのか‥そうは思っていたのですが、意外にも、保護者の方とは、時代観の捉え方が、共感するところが大きかったんです。兎にも角にも、保護者の方が、ご妊婦さんであるからして、安産を願うことのみ。また無事に懐妊しましたら、お寄り下さればと思っています。

午後イチからは、笠岡市保育協議会の会長さんとお会いする予定でした。でしたので、いつもより、うんと早く、お昼ごはんを、お台所スタッフのところに取りに伺いました。するとですね、やっぱり、うんと早かったので、メンチカツを揚げている最中だったんですね。けれども、その揚げたての、サクサクのメンチカツを、すぐに食べることが出来たんですから。たまったもんじゃありませんよ。めちゃくちゃに美味しかった。

そして、午後イチの会長さんとの予定を終え‥笠岡市にとっての、保育施設の有り様を指南してもらった、その後ですね。笠岡市の子育て応援団体、エブリィハート(NPO法人)の所長さんに会いに行きました。ただ、ここでは、互いの都合が合わずに、挨拶を済ませたところ、いちように園に帰ったんです。

そうしたところ、留守の間に、何件かお電話をいただいていたようで、かけ直すことにしたんです。1つの電話は、大学生からのボランティア申し込みでした。電話口から響く声は、それは将来を楽しみにするような明るい声で、非常に勇気をもらうものでした。

さて、このあたりからが、少し記憶が曖昧になりはじめました。園の書斎前では、ケンカに群がる子どもたちを見かけました。記憶の範囲では、ケンカに収拾がつかなくなった、その時にです。1人の女の子が、「もう!!!ケンカはやめて!!!」と、大きな声で泣きじゃくりはじめた、するとですね。群がっていた子どもたちが、いちように謝りながら、散り散りに消えてったんです。

さて、曖昧な記憶を辿っていると、明日に、筆者が謝る必要のありそうな案件が2つ出てきました。

1つは、富岡保育園の節分パーティー担当者たちへです。たしか、パーティーへの計画に対しての意見を求められたのですが‥「主任先生に相談してね!」と、ピシャリと言っちゃった記憶が出てきました。もしかすると、意を決して足を運ばれたのだったら、失礼極まりないですよね。なぜ、主任先生へ先に相談して欲しいかを、順序立てて説明すれば、まだしも‥。これは、明日、早急にお断りせねばいかんでしょう。

そして、2つには‥クレヨンKIDS園長先生へです。業務の相談を下さったのですが‥「僕と園長先生とでは、先方との関係性が違うので、答えることができません!」と、またしてもピシャリと言っちゃった記憶が出てきました。もしかすると、意を決して相談のお電話をして下さったのであれば、愚の骨頂、そんな態度だったのかもしれません。こちらも、順序立てて説明せねばと‥明日、早急にお断りせねばいかんでしょう。

いかんでしょう、いかんでしょうと、思っていたところ‥筆者の高校時代の数少ない後輩の1人が、書斎を訪ねてきてくれました。彼は、現在、市内で中小企業の経営者になっていて、青年会議所の活動も熱心に取り組んでいる、好青年です。久しぶり、いや、はじめてかもしれません。2人で、ちゃぶ台を囲み、真面目な話しをしたのは‥仕事のこと、教育のこと、あらゆる前向きな話しを、気づけば、3時間もしていたんです。

お酒も抜きに、抜き差しならぬ会話を、やり終えた、その後。やっぱり、予測不能な日だったのでしょう。夜の園の駐車場に、1台の救急車が、赤々と回転灯を回して、停まっているではありませんか。ご近所の方がパジャマ姿で、心配するところへ、筆者も向かいました。兎にも角にも、救急車で運ばれた方の無事を祈るばかりです。


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抜き
差し
2024-01-16
虫歯になる前に歯医者へ行こう!

「きょう、オレ、はみがき、2回してきたけん!」

登園直後から、意気揚々と言い放つ、1人の男の子。けれども、自信に満ちているわけではなさそうで‥明らかに、不安げな様子が見てとれました。


富岡保育園では、今日の午前10時から、歯科検診が行われました。

今年度からは、笠岡市富岡にある「かさおかフレンド歯科」の国定先生を嘱託医としてお招きしています。(昨年度までは、笠岡市笠岡にあった「金平歯科」の金平先生にお世話になっていました。長年に渡り、誠にありがとうございました。)

ちなみに、国定先生は、保育園の嘱託医は初体験なんだそうです。なので、今回の歯科検診を行うにあたって、園長先生や筆者と、何度か入念な打ち合わせをしたんです。

どのメーカーの道具を使用するか。検診結果を記入する用紙の様式はどのようなものにするか。場所や時間‥検診を行う際の姿勢‥などなど。園児と、検診を行う国定先生、そして記入などを行う保育者、三者がストレスなくスムーズに携われるように打ち合わせをしたんです。

そのおかげだと思います。虫歯だけに限らず‥歯茎の状態や、咬合の異常、軟組織の異常など。いつも以上に入念な検診項目を行うことができました。

印象的だった出来事と言えば‥園児がドキドキして泣いちゃったりした時でも、国定先生は「カワイイね。」と、笑顔で受け止めて下さることです。そうすることで、泣いちゃったとしても、心身を預けて検診することが出来ていたんじゃないかと思うんです。さすが、プロだなぁと、思いました。

約2時間に渡る、丁寧で入念な歯科検査。たくさんの虫歯も発見して下さいました。(1番多い園児は8本でした。もちろん0本の園児も多くいました。)誠にありがとうございました。検診結果をしっかり伝えて、かかりつけの歯医者へ足を運んでもらえるように、保護者にお伝えしたいと思います。

ちなみに‥冒頭の、登園前に2回歯磨きをした男の子。残念ながら、虫歯が複数見つかりました。不安が的中してしまいましたね。検診前だけに限らず、普段から歯磨きを頑張らないといけないようです。すみやかに歯医者へ行きましょうね。


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EからEがノーマル
2024-01-15
富岡北地区 防災訓練 報告

能登半島震災から、2週間ほどが経ちました。被災地の皆さまの無事を、ただただ祈るばかりです。

富岡保育園玄関前に、お正月期間、設置しておりました「とみほ神社」への御賽銭は、全額、笠岡市役所を通して、被災地への寄付とさせていただきました。ご協力、誠にありがとうございました。

(1円玉が27枚。5円玉が7枚。10円玉が24枚。50円玉が4枚。100円玉が15枚。500円玉が4枚。1,000円札が2枚。10,000円札が1枚。計16,002円です。)


さて、本日は、地域の公民館「富岡会館」にて、富岡北地区まちづくり協議会主催「防災訓練」が開催されました。会長さんが、防災士でもあるので、さまざまな訓練が計画されており、とても勉強になるんです。

本日は、はじめに、笠岡市役所「危機管理課」の方から、ハザードマップ(自然災害について、その地域で予測されることや、避難場所などを地図に表記したものです。詳しくはGoogle先生に問い合わせて下さいね。)の見方などを教えてもらいました。

ちなみに、本日の講師は、元自衛隊に所属されていた方なんですね。つまりは、行政仕事には慣れていない、ないんだけれども、逆に行政仕事の抜け穴については目ざといんです。

例えば、笠岡市は、岡山県と広島県の境にあるんですがね。行政の示すハザードマップでは笠岡市については詳しく表記されているんだけれども、お隣の広島県福山市については何も表記されていないんです。

今日の講師の方は、何も表記されていない部分を、広島県のサイトから添付して繋げてから、説明して下さいました。正直、とても丁寧な仕事をされる方だと感心してしまいました。

その他、参加した筆者が気になった点は、地震後の火災です。電源を付けた状態で停電。そして、電力会社が復旧させるわけですがね。その間に、ヤバい災害の場合は避難しているわけですよ。そんな時に限って、電気ストーブなんかに、揺れに紛れて、毛布なんかが電気ストーブにかかっちゃってて…時間差で火事になるわけですよ。

(さっそく、保育園のブレーカーについて、自動的に落ちるシステムになっているか、明日確認してみようと思っています。)

元自衛官による講習後に、避難所での個人のプライバシーを守るパーテーションの組み立て。そして簡易ベッドや、簡易トイレの組み立てを、参加者で行いました。

防災士である会長さんからは、「避難所では、お客様ではないんです。自分たちで考えて、自分たちでやるしかないんです。」と、ハッパをかけて下さり‥あえて、組み立て方などの説明はなく、参加者のみんなで、説明書を見ながら、あーだのこーだのと組み立てました。

(次回は、園の職員も地域の防災訓練に参加させてもらえるように頼んでみようと思いました。)


能登半島震災後であるため、いつも以上に“防災”について、考える、取り組む時間になりました。参加することができて本当に良かったです。

ちなみに、本日のブログの〆は、東日本大震災被災者の教訓めいたメッセージを紹介したいと思います。

『100回逃げて、100回来なくても、101回目も必ず逃げて!』


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危機感を持って。
お客様気分はNG。
2024-01-14
ファンレターを綴る女の子

筆者は、同じ誕生日(今日ですね)の知人を2人もっています。その1人は、以前、富岡保育園で一緒に働いていたスタッフです。旦那さんの転勤で、やむなく辞めることになったのですがね。一緒に働く期間を通して、彼女の謙虚さと勤勉さには、いつも尊敬の眼差しをもっていました。ちびっこたちを守りながら、旦那さんを励まし、新天地で頑張る彼女の姿が、まざまざと目に浮かぶようです。どうか、頑張り過ぎに注意して、いつものスマイルで元気にやってほしいと願っています。笠岡市に寄ることがあれば、ぜひ富岡保育園にも、顔を出して下されば幸いです。


さて、今日のブログは、誕生日である筆者の、おもうがままに、わがままに綴っていきたいと思いますので、どうぞお付き合い下さいね。

先日、その筆者のところに、1人の女の子が訪ねてきたんですね。

「むらかみせんせい、おかやまさんようこうこうに、てがみをかきたいんじゃけど。」

補足しますと、この女の子は、近隣にある「おかやま山陽高校」の吹奏楽部のイベントに、ご家族でよく足を運んでいるんです。そして、大好きなんですね。

女の子としては、手紙を書いて、吹奏楽部の人たちに富岡保育園へ来てもらいたい、そんな想いがあるようです。

筆者は、女の子に、白い紙1枚と鉛筆を手渡しました。そして、女の子は、受け取ると、一目散に駆けていきました。

さて、何て書いてくるんだろうかと思っていたところに、少し息を切らして、女の子は白い紙1枚と鉛筆を持って来ました。どれどれと、注意深く拝見ささてもらうと、白い紙いっぱいに、大きな字で、このように書かれていました。

“おかやまさんようこうこうの がっき ききたいから ききたい だいすき 〇〇より”

溢れんばかりの想いが広がった、1枚の手紙。これは、どうにか届けなきゃと、さっそく封筒に宛名を書きました。そして、女の子と、切符を買いに出かけたんですね。

切符を買いに行ったところの、女の子と郵便局員の方とのエピソードなども綴ればよいのでしょうが‥ましてや、女の子にとっては、指に水をつけて切符を貼る体験もはじめてだったようで、こちらのエピソードも綴ればよいのでしょうが‥

今日は、筆者が誕生日ということで‥切符を買いに行く道中の、女の子と筆者の会話を、わがままに綴っておきたいと思います。

筆者「なぁ。おかやま山陽高校の人たち、どんな曲を演奏するの?」

女の子「あらし(嵐)とか‥かな。」

筆者「へぇ〜。嵐の何て曲?」

女の子「んんんん〜んんん、んん、ん、ん、んん〜‥」

筆者「(わかる、わかる。やっぱり、よく行って聞いているだけあって、上手いな〜。)」

筆者「その曲ね!ヒュヒュヒュヒュ〜ヒュヒュヒュ、ヒュヒュ、ヒュ、ヒュ、ヒュ〜‥(口笛)」

女の子「そこ、ちょっと、ちがう!」


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2024-01-13
良いものも溜めたらアカンみたい

あれもしなきゃ。これもしなきゃ。なきゃなきゃ病にかかっちゃうと、壊れたロボットのように、頭がショートするもんです。そんな時、きまって、副園長ブログを綴る手が止まっちゃうんですね。

今日が、そうだったみたいでね。止まってたんです。するとですね、1人の女の子が、筆者の滞在する部屋(保育LABO・村上太志後援会事務所)を訪ねてきたんです。

その女の子が言うところには、友だちが、おしっこをもらしちゃったから、ちょっと来てほしいとのことでした。

どれどれと、行ってみると‥と、綴りたいところなのですが、部屋を出たすぐのところに、おしっこの跡が‥。その跡の側には、女の子の友だちが何気なく立っていてね。

「あたし、ここで、おしっこもらしちゃった。着替えさせて。」とね。とても淡々と平然と声をかけてくれました。

「う、うん。わかった。じゃあ、かえよっか。」とね。つられるように、淡々と平然と応えた筆者。

ただ、なんだか、筆者は妙な振り返りをはじめたんです。

「(待てよ‥。たしか、ついこの間も、ここで、おしっこもらしちゃった子どもがいたよな‥。あの時もそうだし、今日もだけど、2人とも、おしっこもらすタイプじゃないよな‥。なんなんだろうか‥。あの場所にはナニかがあるのか‥。それともナニかのお告げなのか‥。)」

着替えまで一緒にさせてもらうと、洗濯は現場の先生たちがフォローして下さり、ひと段落したわけです。

壊れたロボットから、少しだけ人間に戻ったような‥なきゃなきゃ病の、なきゃすら分かんなくなった、その時ですね。1人の先生が部屋を訪ねて来られました。

その先生は、明日の、筆者の誕生日へのお祝いに、オニオンスープの素をプレゼントしに来られたんです。

オニオンスープって、疲労回復と健康維持に役立つらしいのですよ。

「(まさか、これもナニかのナニかか‥。)」


おしっこはですね、基本的には出したほうが良いんです。もちろん、うんちも。デトックスなんて言い方もあるのかもしれませんが、とにかく老廃物は溜めずに出したほうが良いんです。

現代社会って、何かと、これは良いだの、あれは良いだの‥なんてね。とにかく良いものを摂取させたがるわけですが‥。良いものも悪いものも、溜めたら結局悪くなっちゃうんです。

なので、たぶん、あそこで、おしっこをもらしてくれたってことは、「むらかみせんせい、デトックスしなさいよ」ってメッセージを伝えたかったんでしょう。筆者は、そう受け止めます。

さっそく、オニオンスープを飲んで腸内をあたためたところ‥尿意を感じはじめたので、トイレへ向かおうと思っています。

ナニかのメッセージを伝えてくれた、女の子、そして先生、誠にありがとうございました。


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★本日掲載している写真について。こちらは、昨日、地域の公民館「富岡会館」をお借りして開催した「脳トレ」の模様です。福山市にある株式会社DOAの方々が、主催をしてくださいました。今回は、就学前の園児(5歳児)と、保育士3名が参加しました。体を動かすことが、脳を動かすことになるようです。ダンスミュージックに合わせて、さまざまな組み合わせの動きを行うんですね。失敗しても、間違っても、関係なくて、とにかくノリノリで楽しく体を動かすこと。DOAのスタッフの方々の威勢の良い「イェーイ!」のハイタッチに、参加者みんなの自己肯定感がUPしたとの報告を受けました。ご興味ある方は、「福山市 株式会社DOA」に問い合わせしてみて下さいね。

脳トレ中
ハイタッチ!
2024-01-12
はやくおとなになりたい女の子

「はやく、おとなになって‥けっこんして‥こどもができますように。」

園内にある、三体のお地蔵様それぞれの前で、手を合わせ、願い事をつぶやきながら拝む女の子。

それぞれの前ですから、「はやく、おとなになって‥」を3回繰り返していたわけですね。他者の願い事を、盗み聞きするなんて、野暮なことだと分かっておきながら、ついつい‥。あまりにも切実に拝んでいる後ろ姿に、見惚れて(みとれる)いたのかもしれません。


子どもたちの発する言葉にも、たいてい前後の背景があるはずなんです。もちろん冒頭の願い事をする女の子にも。ただ、なかなか保育者と言えども、その背景すべてを網羅(もうら)することは、難しい。なぜかって、網羅しようとすると、その背景のストーリー全部に関わっちゃうことなりますよね。すると、ストーリーに保育者(大人)が手を加えかねないじゃないですか。そうなると、子どもたちの発する言葉も変わっちゃいますよね。

筆者が見惚れた、聞き惚れた言葉を、もう1つ紹介したいと思います。

5歳くらいの男の子「おれ、おとうさんになるな!」

4歳くらいの女の子「あたし、おかあさんになる。」

おとうさん役の男の子「だったら、やさしいおかあさんになってな。」

3歳くらいの女の子「わたしは、あかちゃんになる。」

おかあさん役の女の子「あかちゃん過ぎの、あかちゃんにならんでな!」

あかちゃん役の女の子「やだもん!あかちゃんの、あかちゃんになるもん!」


さて、ブログ読者の皆様は、この会話をどのように読み解きますか?いろいろな思惑が入り乱れた会話でしたよ。

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2024-01-11
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