富岡保育園へようこそ!「伸びる。成る。子どもも大人も互いに伸び合い、成長し合う『大きな家』でありたいと願い、社会福祉を支えています。

富岡保育園

副園長ブログ

吉報が届きました!吉報です!

ちょっと、ちょっと!そこの、ブログ読者の、あなた!そうです!あ・な・た!

とんでもない報告があるのよ!と・ん・で・も・な・い!

あのね、あのねのね!なんとね!な・ん・と!

あの‥笠岡地区消防組合主催「救急法競技大会」に、富岡保育園を代表して参加した、新人保育者3名からなる、チーム「ちょんまげ小娘!ひき肉です!」がですね‥な・ん・と‥社会人部門で‥


総合優勝したんです!!!


マジか!おめでとうございます!パチパチパチパチ!

この吉報を聞いた時、正直、めちゃくちゃ嬉しかったです!

「参加することに意義があるからね。」とは、言っていたものの、やっぱり、嬉しいじゃないですか、それも優勝ですよ!

新人保育者たちにとっては、とっても意味のある体験と、経験になったんじゃないかと思うんです。

あれだけのギャラリーの前で、審査員が凝視する、そんな緊張せざるを得ない中で、救急法に取り組んだとなれば‥いざ!いざですよ、本当に救急法を活用する場面になったとしても、「わたし、新人なんで‥」なんて、物怖じしなくてよくなるんですよ。

救急法を実際に実践する時には、1分1秒を争う場面となります。そんな時に、ベテランだとか、新人だとか、園長だとか、主任だとか‥そんなことは言ってらんないんです。とにかく、目の前にいる、近くにいる人が、やらなきゃなんないんです。

逆に、優勝したから、あなたに任せるね!って、わけにもいかないんですよ。だからこそ、このたび参加していない、僕を含めたスタッフは、あらためて学び直さなきゃいけないですし、若手保育者に学びを請わなきゃいけないんです。教えて下さいね。宜しくお願い致します。


総合優勝の結果は、若手保育者たちの練習の成果で間違いないのですが‥このたびは、応援団長として、とみほ村筆頭サポーター亀川さんが、大声を出して応援して下さいました。この応援があってこその、成果が出せる環境だったのではないかと思うんです。

頑張る人を応援するって、いいですね!ステキですよね!亀川さん、ありがとうございました。

そして、最後に、もう一度‥チーム「ちょんまげ小娘!ひき肉です!」おめでとう!!!

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熱戦‼︎
2024-02-18
タテ、ヨコ、そしてナナメ。

『令和6年4月14日執行 笠岡市議会議員選挙 立候補予定者説明会』に、昨日の午前、参加した筆者です。

個人活動であると、どこかで思っていた節がありましたが‥実際には、後援会に入会して下さる方や、富岡地区の方、また富岡保育園の60年の歴史に関わっている方、などなど‥さまざまな方々の想いを背負って活動させてもらっていることを、日々痛感する、今日この頃です。

配布された膨大な資料と書類に、頭の中がパンク寸前になっておりますが、1つずつ丁寧に整えていきたいと思います。


さて、説明会後に、園に戻ると‥「おかえりー!どこ行っとったん?」「何で、仕事の服(スーツ)なん?」「仕事、行っとったん?」矢継ぎ早に質問が飛んできました。そして答える間もなく‥

「ちょっと、ここに虫がおるけん、とって!」「ちょっと、むらかみ先生、こっちに来て!」矢継ぎ早に、今度はお願いごとの声が飛んできました。

矢継ぎ早であるため、時間にして、わずかではありましたが、たくさんの子どもたちの声を聞いて、パンク寸前だった頭がスッキリしたんです。癒しってやつでしょうか。


筆者の好きな時間帯の1つが、保護者の方がお迎えに来られる夕方です。現場保育者にとっては、1日の伝達を次々と来られる保護者に忘れないように伝えながら‥身だしなみであったり、オムツ替えであったり‥さまざまに気をつけることを複数同時にしなきゃなんない、大変な時間帯ではあると思うのですが‥それでも、この時間帯が好きなんです。

なぜかって、お迎えに来られる保護者が、束の間の時間に癒されているのが、よく分かるからです。もちろん、ご都合によっては、お急ぎの場合もありますがね。遊んでいる子どもたちや、帰り支度を手伝う先生たちを、“待つ”心の準備をして、お迎えに来て下さるんです。

そんな、待っている間に、縁側や、ベンチ、ビールケースなどに腰をかけ、我が子、また我が子だけではなく、あたりの子どもたちが遊んでいるところを、にこやかに見て下さるわけです。その表情は、癒されていると言っても過言ではないと思うんです。

さまざまな、たくさんの人たちに、あたたかく見てもらいながら、安心して遊ぶ子どもたち。安心して遊ぶ子どもたちを見て、安心する保護者たち。

また、お気に入りの場面としては、我が子ではない子どもと、愛着関係を結んでいる保護者を見かける時です。それは、親や先生ではなく、どこか近所のおじちゃん、おばちゃん、おにいさん、おねえさん的な存在での、ナナメな愛着関係だと言えるんじゃないかと思うんです。

我が子ほど、我が園児ほど、責任はないにしろ、あたりを遊んでいる子どもに責任をもちつつ‥それでいて、名前を覚えて下さったり、好きな遊びに付き合って下さったりするわけです。

まれに、我が子よりも先に抱っこする場面や、自分の親よりも先に駆けつけていく子どもを見かける場面だってあるんですよ。

ヨコにタテに、ナナメに、さまざまな愛着関係を結びながら、心身の健全な育ちを守っていければと願っています。

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2024-02-17
命の鍵はアンパンマンのリズム!

笠岡地区消防組合主催「救急法競技大会」本番が明日に迫っています。富岡保育園からは、若手保育者3名がエントリーしています。チーム名は“ちょんまげ小娘”!応援してね!

ちなみに、選手としては参加せずとも、子どもの命を守る責務のある、筆者を含めた全保育者(保育士・栄養士・調理師などの全スタッフ)が、社会に使命感を持って参加できればと思っています。

余談ですが‥先日は、“ちょんまげ小娘”と記された、大きな横断幕を子どもたちと先生たちが一緒に作っているところを見かけました。ブログ読者の方で、もしも会場に足を運ぶ方がおられれば、是非見てね!


さて、本日のブログは、先日紹介した「一次救命処置」の続きをいきたいと思います。

おさらいとしては‥「周囲の観察→全身の観察→反応の確認→119番通報+AED依頼→普段通りの呼吸の確認」までを学びました。

次に、普段通りの呼吸がない場合ですね。「胸骨圧迫」に移ります。胸の真ん中あたりに“手の付け根”をあて、30回ほど垂直に5㎝ほど沈み込むくらいに圧迫します。5㎝って、けっこう強く押さないと届かない数字ですよ。

ポイントは、肘を曲げずに、伸ばしたまま、体重を使って押すイメージです。肘を曲げると、手の力だけで押すことになりますので、かなり力が必要とされますし、体力が持続しない場合があります。

もう1つのポイントは、圧迫するリズムです。1分間に100~120回のペースと言われても、分かりづらいですよね。アンパンマンの歌でリズムをとると非常に分かりやすいんですよ!「ア、ア、アンパンマーン、やーさしい、き、み、は‥」と、頭の中で歌うとリズムがとりやすいんです。

30回ほど胸骨圧迫をしたら、今度は「人工呼吸」です。まずは、頭部を後屈させ、あごを持ち上げ“気道確保”をします。この時のポイントは、額とあごの先に手指を添えて行うことです。

気道を確保すると、鼻をつまみ、1秒ほど、胸が上がってくるまで2回息を吹き込みます。この時、1回ごとに吹き込んだ後は、鼻から指を離しましょう。

そして、ここで、休むことなく、人工呼吸の後は、【すぐに】胸骨圧迫に移りましょう!

ちなみに!人工呼吸をためらった場合は、胸骨圧迫のみでも良いので、やり続けましょう!

競技大会では、胸骨圧迫を続けているところに、タイミング良く、AEDが届きます。

届くと、AEDを持って来てくれた方と、3・2・1の掛け声で胸骨圧迫をかわってもらいましょう。

AEDは、まずは電源を入れます。入れますと、音声の指示に従っていき、衣服を取り除き、電極パッドを“右の鎖骨下”と“左の脇腹”に貼っていきます。(イラストが記されているので見て貼ればOK)すると、AEDが自動的に心電図解析を開始し出します。開始されるタイミングで、「離れて下さい!」と音声指示が流れますので、その時には、胸骨圧迫を中断して下さい。

電気ショックが必要な場合は、ショックボタンを押し、そしてその後、すぐに胸骨圧迫を再開しましょう!

以上が、おおむねの一次救命処置です。救急隊員が来るまでに、とにかく、とにかく大事なのは【胸骨圧迫】をし続けることです。これを頭に入れておくだけで、助かる命はあります。


ちょんまげ小娘たち、fight〜‼︎

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2024-02-16
カリコミ君の真相に迫る!

若手保育者の綴ったエピソードに‥ある2歳児の男の子との、オムツ替えにまつわる格闘が描かれていました。

あの手この手で、どうにかこうにか。オムツに絵を描いてみたり、逆にお絵描きさせてみたり‥年上の女の子に誘導してもらったり‥万策が尽きると、さすがに替えないわけにはいかないもんですから、あっという間にスピーディーに替える策を選択するんだそうです。

なんで「イヤだ、イヤだ」と言うんだろうか‥もしかして“イヤイヤ期”ってやつなの?ちなみに、私も、すこぶるなイヤイヤ期で母親を泣かせたことがあったと聞いてるからなぁ‥。

このエピソードの全編を読みたい方は、是非、富岡保育園へお越し下さい。むしろ、読まずとも、実際の格闘シーンが見れるかもしれませんよ。


“イヤイヤ期”って、育て方が悪いからなっちゃうの?そんな疑問、いや、悩みを抱えておられる方がいるかもしれないので‥本日は、それは間違いですよ!論を、科学的根拠に基づいて説明したいと思います。

参考著書は、京都大学の明和政子先生の「ヒトの発達の謎を解く~胎児期から人類の未来まで~」です。ですが、明和先生なりに、かなり簡単に記されているのですが、筆者のようなタイプには難しいところもあります。ありますので、筆者なりに、さらに噛み砕いて、噛みちぎって説明しますので、もっと知りたい、もっとちゃんと分かりたい方は、購入して熟読して下さいね。

“イヤイヤ期”を理解するには、脳の仕組みを理解することが大事なんだそうです。

ちなみに、脳には「シナプス」という回路があるんですね。この回路が、発達の鍵を握るわけなのですが‥シナプスが刈り込まれていくごとに、発達が促されていくイメージをもって下さい。

けどね、シナプスの刈り込みって、何やねん?って話しです。この刈り込みってのは、身体と環境、相互に作用する経験によって生じるものと理解して下さい。つまりは、生活していく中で、必要なもの、そうでないものを適応的に判別して、その回路を刈り込んでいくわけです。

さて、ブログ読者の皆さん、ついてこれてますか?意味が分からずとも、もう少し聞いて下さい。

さて、このシナプスの刈り込みが、激しい時期があるんです。それも人生において2回あるんです。

その1回目が、「オムツなんて、かえたくない!イヤだ!イヤだ!イヤだー!」「これ買って!あれも買って!イヤだ!イヤだ!イヤだー!」

皆さまの予想通りの、イヤイヤ期と呼ばれる2歳前後の子どもたちです。だいたい、4、5歳くらいに落ち着いてくるのは、刈り込みが脳の後ろから前にかけてされていく中で、前、つまり前頭前野の成熟が進んでいるからなんです。

「なるほど、はいはい。今は、脳のシナプスが激しく刈り込まれているのね。」と、イヤだイヤだと言う子どもを目の前にして考察して下さい。

「へー、なるほど、はいはい。ようやく前頭前野が成熟してきたのね。」と、落ち着いた子どもを目の前に考察して下さい。

そんでもって、2回目は、いつやねん?って話しですよね。2回目は‥「学校なんか行きたくねぇし!」「先生、うっざ!」「オヤジもオカンも、うっとうしいわ!」「盗んだバイクで走り出したるわ!」「なんか分からんけど、むしゃくしゃするけん、窓ガラスぶち壊したるわ!」

そうです、思春期と呼ばれる、小学校高学年くらいから中学生にかけての学生たちです。この時期にも、シナプスが激しく刈り込まれているんです。たいてい、抑制する回路と、好奇心の回路などのアンバランスさが顕著になっちゃって、保護者や学校の先生たちを悩ませるわけです。

「遂に来たかー!2回目の刈り込みが!」と、問題行動を起こす学生を目の前に考察して下さい。

「ようやく、刈り込みが落ち着いて、前頭前野の成熟が進んだのね。」と、問題行動が減ってきた学生を目の前に考察して下さい。


“イヤイヤ期”って、育て方が悪いからなっちゃう、わけじゃないことが、いかがでしょうか、なんとなく、ご理解得られましたでしょうか?

ご理解得られたならば、もうひと超え。この時期、つまり、イヤイヤ期や思春期の、シナプスの刈り込みが激しい時期は、裏返すと環境の影響を最も受けやすい時期だとも言えるんです。だからこそ、養育者(親や先生たちなど)は、どのような環境を整えるかが大事なんです。なんですが、なにも特別な環境を整える必要はなくて、いたって普通で良いと筆者は考えています。

普通って?つまりは、小学生の頃に推奨されていた暮らしを思い出して下さい。早寝早起きに、挨拶や返事、履き物を揃える、言葉遣いに気をつける‥これらを、まずは養育者自身が見本となることが、環境を整える一歩目なんじゃないかと思います。そして二歩目が、しっかりと話しを聞いてあげることであったり、毅然とした態度を示すことであったりするんじゃないかなと‥。

イヤイヤ期や思春期の子どもたちと真摯に対峙することで、養育者の人間力は自然と磨かれていきますね。

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2024-02-15
答えが決まってない問題を答える

“センター試験”とは最近は呼ばずに“大学入学共通テスト”って呼ぶんですってね。受験生にしてみれば、呼び方なんて、なんでもよくって、とにかく、胃がキリキリして仕方ないよって話しだと思います。

テストって、事前にいくら準備をしていても、似たような問題を解く練習をしていたとしても、本番はじめて出会う問題に、緊張と鳥肌が立つのでしょうか。最近で言えば『答えが決まっていない問題を答える』ことが要求されていますから、なおさら、ブルブルもんでしょうね。


ブログ読者に問題を出してみますね。

問「あなたは、保育園の先生です。2歳の園児と一緒に公園で遊んでいました。すると、公園で出会った年配の男性から、このような声をかけられます。“2歳の子どもを、お母さんは、よく手離せるなぁ。かわいそうに。”と。さて、あなたは、どのように、年配の男性に声をかけ返しますか?」


さぁ、ブログ読者の皆様。あなたなら、どのような答えを出しますか?

ちなみに、この問題は、実際にあったエピソードからです。エピソードを伝えてくれた、保育園の先生は‥「たまたま出会った方と討論してはいけないと考えました。けれども、かわいそうだと言う言葉を聞いた子どもが傷つくことも悔しい。また、保護者の方の、生活環境や、人生への想いなども思うと、やりきれない気持ちもある。そんなことを頭でめぐらせていたら、咄嗟(とっさ)に、声をかけ返すことができませんでした。」との解答、いや結果でした。短い時間の間に、かなりの葛藤を感じ、そしてプロの保育者として、誠意を込めて、自問自答を繰り返したようです。


さて、あらためて。ブログ読者ならば、どのようにお答えになりますか?

ちなみに、筆者の場合は‥「ねぇ。そうですよね‥気にかけて下さってありがとうございます!2歳って小さいんですけどね‥。けどね、これがまた、よく“友だち”と、やんちゃして遊ぶんですよ!ハッハッハッ!家の中だけでじゃ、こんなに遊べませんしね!ハッハッハッ!昔だったら、兄弟や隣近所に友だちがいっぱいいましたけどね〜。今は、保育園に来ていないと“子ども同士”での関わりができませんからねぇ!ハッハッハッ!お家の方も、もちろん心配もあるんでしょうけど‥(僕たち保育園の先生が)もっと頑張りますね!気にかけて下さって、ありがとうございました!!!また、見にきてやって下さい!よろしくお願いします!!!」と、答えようと思っています。

ハッハッハッ!と、かなり笑って、ビックリマークでごまかしている感が否めませんが‥50点くらいはとれるんじゃないでしょうかね。

やっぱり、筆者も、たまたま出会った方と討論にはなりたくない。けれども、保護者や現場保育者たちの言い分や気持ちもありますし、なにより、保育園で遊んでいる子どもたちが“いま、ここ”で過ごすことが、最も幸せなことだと感じていて欲しいじゃないですか。逆に、そうでなければ、年配の男性が述べたように、かわいそうですよ。

筆者は、“子ども同士”で遊ぶことが、その子どもの発達を守るうえで、とても大切であること。ここを切り口に答えれればと考えています。

保育園の存在意義を考えるうえでは、とても良問だったのかもしれません。保護者の方が、また地域の方が、子どもの育ちを最優先にした時に、「そりゃあ、保育園(幼稚園・こども園)に通わせんといけまぁ!」なんて声が自然にあがるように、保育の質向上に努めていきたいと思います。

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2024-02-14
119番通報をお願いします!

今週の土曜日、2月17日に開催されます、笠岡地区消防組合主催「救急法競技大会」に、富岡保育園から、若手保育者たちがエントリーしています。ちなみに、チーム名は“ちょんまげ小娘”だよ!応援してね。

心配蘇生部門、包帯リレー部門、本結びリレー部門に、3人1組でチャレンジします。

一次救命処置や応急手当の習熟を通して、救急法の普及啓発を図るとともに、日常生活における安全意識を高め、事故や災害時に互いに助け合い、行動できることを目的として行われます。

保育園生活でも、いつ、なんどき、どんなトラブルやアクシデントが起こるか分かりません。ですから、技術の習得に力を注ぐとともに、いざという時に活かせる訓練を、園全体で取り組む必要があるんです。


数年前に、筆者もエントリーして参加してことがあります。ちなみに、自慢すると、優勝しました!

ただ、優勝したから、良いわけではなくて、やはり、定期的に知識と技術をアップデートしていく必要が、命を守るうえでは鍵になるんですね。

例えば、胸骨圧迫をする場合、以前は“胸のこのあたりから指2本分のこのあたりの”などと、具体的な位置をめがけて行っていましたが‥最近では“だいたいこのあたり”などと、おおまかな位置をめがけることとしています。理由は、とにかく、1秒でも早く胸骨圧迫を開始することが大事だからですね。


傷病者を発見したら‥まずは、傷病者の周囲を見渡し、危険がないかを確認します。

もしも、車の往来であったり、悪天候などの条件があれば移動も考慮する必要があります。

次に、傷病者に大出血などがないか、全身の観察をします。

もしも、大出血などあれば、応急手当にうつりましょう。

そして、次に、傷病者の反応を確認します。肩のあたりを叩きながら、耳元で大声で呼びかけます。

「もしもーし!大丈夫ですかーー?」

もしも、反応がなければ、次に、119番通報、AEDの手配を、周囲の人に協力を求めましょう。

依頼する時は、誰に、何を依頼しているのかが、具体的に伝わるように、手を差しむけながら、はっきりと伝えましょう。

「あなたは、119番通報をお願いします!」

「あなたは、AEDをお願いします!」

依頼を済ませると、次に、傷病者の呼吸の確認にうつります。胸部やお腹の動きなどを10秒ほど確認します。

もしも、呼吸がない場合には、胸骨圧迫、人工呼吸にうつりましょう。


胸骨圧迫、人工呼吸については、また後日、詳しく説明したいと思います。

救命処置で大事なのは、毅然としながらも落ち着いた態度をとることだと思っています。処置者が、慌てていたり、不安な表情を見せてしまうと、傷病者や、また周りの人を余計とピンチに状況に陥らせてしまう可能性があるからです。なるべく、平坦な表情でキビキビと、それでいて慌てず焦らず‥

難易度は非常に高いですが、子どもたちの命をお預かりしている以上、真摯に向き合い、意識を高めていきたいと思います。

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2024-02-13
良い学校の定義を考えてみよう!

映画「夢見る小学校」が、本日、笠岡市で上映されたようです。されたようです、なんて表記になったのは、実は観に行く予定を、すっかり忘れちゃってたんです。ごめんなさい。

では、何で思い出したかって、さきほど、映画を観に行かれた方から、電話がかかってきたんです。

「さっき“夢見る小学校”という映画を観てきたんだけど、富岡保育園そのまんまじゃないですか!」

「いっしょに観に行った友人が、今度、富岡保育園へ行きたい!って言ってるんですが、良いですか?」


映画「夢見る小学校」は、学校教育要領(学校教育のバイブルみたいなもの)改訂により、アクティブラーニング(学生同士で学び合う環境)が重視され、体験学習なども推進していく考え方を、すでに実践し続けている学校のドキュメンタリー的な映画‥だと思います。だと思うって表記は、やっぱり観ていないので‥ごめんなさい。

実は、この映画を知ったのは、昨年くらいからで‥筆者の東京のアニキ(株式会社カグヤ )たちが、取り組んでいる学校改革プロジェクトの一環でも、上映されていたんです。是非、岡山県の笠岡市でも!と勧められていたのですが、筆者は行動を怠っていました。するとですね、この度、笠岡市内でも、目をつけられた方が現れて、実行委員会を発足されて実現に至ったんです。


「夢見る小学校」が上映された街として、笠岡市は、どのような行動ができるでしょうか?教育論って、どこか“絵に描いた餅”になりがちなのは、ブログ読者もお分かりかと思います。

実際の餅として、煮るなり焼くなり、とにかくリアルな行動をしない限り、本当に夢で終わってしまいます。

富岡保育園の保育実践大改革をスタートする際に、掲げた目標は‥『世界一幸せな保育園にすること』でした。もちろん、その目標は常に追い続けていますが‥ここのところは、少し肩の力を抜いて‥他のコミュニティと比較せずに、うちはうちで、ぼちぼち、やっていこう、のんびり暮らしていこうよ。幸せは、それぞれに感じてくれたら、嬉しいよね。これくらいの具合で、目標に向かっています。

こんなのは保育園じゃない!こんなのは教育じゃない!なんて言葉を受けると、最近は反論もしなくなりました。「だったら、保育園じゃない保育園でもいいです。」と、思っています。「だったら、教育じゃない教育でもいいです。」と、思っています。

保育界、教育界、さまざまに流行りの言葉があります。もちろん、世の中に伝えるためには大事なのですが‥言葉だけが先行してしまったり、言葉への理解が歪曲されていると、実際の現場とのギャップが生まれかねない、そんな気持ちもあります。


筆者は、今の、現代の学校も好きです。学校の先生も好きです。もちろん保育園や幼稚園も、その先生も好きです。

改革をしたから良い学校になった、しないと駄目な学校である、とは思っていません。

良い学校の定義って何なのでしょうね?筆者は、その学校に関わっている大人、つまりは先生や保護者、その地域の方々が、その学校の“子どものことが好き”であることが大事なんじゃないかと思うんです。

「うちの子どもは‥うちの生徒は‥うちの近所の子どもは‥」さまざまな大人から愛される子どもは、幸せなはずです、たぶん‥絶対!

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2024-02-12
安らぐ心と書いて、安心。

“一瞬の気の緩みが命取り”なんて言葉がありますよね。昨晩、久しぶりに、気が緩んだ、ゆるんだ思いをしました。

昨晩、久しぶりに、20代をともに遊んだ友人、その家族と集まったんです。何年ぶりだったかな。それぞれに、年を重ねては、家族の形態なども変わっていたりですね。でも、おもしろいもので、懐かしい気持ちには、ならなかったんです。昨日も、一緒に遊んでたんじゃないかってくらいの気持ちでした。


目的もあてもなく、もちろんポケットにはジャリ銭ていどしかお金もない、そんな中。ダラダラ、ブラブラする時間って、どことなく無駄なように思われますけどね。けどね、そんな時間にでしか、育めないものがあるんじゃないかと思うんです。

筆者の場合は、命取りになるほどの、気の緩み、ゆるみを感じさせてくれる、友人関係です。その関係の中では、気を張ることもなく、背伸びもせずとも、ありのままの自分でいられるんです。


東京大学の遠藤先生が、よくおっしゃる「安心感の輪」という言葉があります。

これを簡単に説明しますと‥例えば、赤ちゃんがお母さんと、しっかりと愛着関係を結ぶことによって、探索活動に向かえるんだ、という話しです。これは、保育園の先生と園児の関係でも同様です。冒険に繰り出すことができるのも、愛着関係を結んだ先生がいるから、待っていてくれるから、そんな話しです。

この「安心感の輪」って、赤ちゃんや園児だけの話しじゃないはずです。筆者のような38歳児にも当てはまるんです。

家族や同僚、そして友人たちに、気の緩んだ、ゆるんだ、ありのままの自分を受け止めてもらえる安心感があるからこそ。だからこそ、今の自分ですね、さまざまに探索活動、冒険、勝負ができるんだと思います。


気が緩んで、ゆるんで分かったことは‥ここのところ、気を張りつめていたせいで、まわりへの感謝の気持ちが不足していた、伝え切れていなかった、そんな気がしました。

ブログ読者も含めて、筆者と愛着関係を結んで下さり、ありがとうございます。その、おかげさまで、自分がいることを、忘れず、肝に銘じて、さらに探索活動、冒険、勝負していきたいと思います。

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ゆるんでるよね。
2024-02-12
コミュニティの感情コントロール

今週も終わろうとしていますね。ブログ読者の皆様、お元気ですか?寒いようで、日中は陽が差し込んでは気持ち良かったり‥春にむかっているんだろうなと思いたいのですが‥そのうち三寒四温と先人が上手い具合に名付けた気候になるんだろうな、とも思うわけです、はい。

今週は、富岡保育園では嘔吐下痢。クレヨンKIDSではコロナウイルス。ともに、空気が乾燥すると活発化する感染症ウイルスが、お元気でした。

園児に保護者、職員にボランティアの方も含めて、老若男女問わず、ウイルスと仲良くなっちゃいました。感染した方々、ともに、とてもしんどい思いをしたはずです。どうか、ご無理のないように、心身ご自愛ください。


さて、こんな時って、保育現場では、現場リーダーの腕の見せ所なんじゃないかなって思うんです。

こんな時って、どんな時だよ!ってね。感染症ウイルスが元気になっちゃうと、一人ひとりも元気を失いがちなのですが、その集合体ですね、コミュニティ全体も元気を失いがちになっちゃいます。

保育士も、いくら保育のプロとは言え、一人の人間です。「もしかすると、次は僕が‥私が‥。」と、“不安”がよぎっちゃうんです。

そして、その不安が、ウイルスと同じ、又はそれ以上に感染していくもんなんですね。

するとですよ、免疫力が低下するんです。免疫力って、心と身体のバランスが釣り合ってこそ整うもんなんです。

コミュニティ全体の免疫力が崩れてくると、保育環境に影響が出てしまうのは、ブログ読者もお察しの通りでしょう。だからこそ、こんな時って、現場リーダーの腕の見せ所なんです。

どんな腕だよ!ってね。“不安”への向き合い方です。これって、本当に難しいんです。いちよう、筆者も過去に主任保育士を経験していますので、難しさが分かるんです。

仲間の“不安”に対して、もちろん心配もしますし、共感もします。当たり前のようですが、現場リーダー自身の“不安”は二の次で、心配と共感をするんです。

ただですよ、心配し過ぎたり、共感し過ぎてしまうと、危険なんです。これは、元主任保育士として、経験則で述べているのですが‥不安に心配や共感をし過ぎると、ネガティブ思考、つまり負の感情ループを生んでしまう可能性があるんです。

「大丈夫?」と、優しく声をかけなきゃいけないのですが‥かけ過ぎちゃうと、「大丈夫‥じゃないかも‥。」とネガティブ思考、負の感情ループへと転換されがちなんです。

現場リーダーって、このあたりの絶妙な“塩梅”ですね、コミュニティ全体の感情コントロールを具合良くできるかが、腕の見せ所なわけですよ。


なんだか、偉そうに、上から目線でものを言っているような気がしてきましたので、このあたりで、ややこしげな話しはやめましょう。

ちなみに、筆者は、コミュニティ全体の感情コントロール役の現場リーダーたちへ接する際には、こんな時こそ、いつも以上に快活な態度や言動を心がけています。なぜかって、ネガティブ思考や負のループのチカラってとんでもなく強いんですよ。だからこそ、ポジティブ思考や正のループを必要以上にシェアしなきゃなんです、はい。

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※感染症ウイルスが元気であることを、ご承知下さいね。

こんな時こそ、のんびり。
2024-02-10
働いて、働いて、働きます。

「“お茶くれ”に120円くれた妻」「男よりデカイ女房のイビキ」「夫に強くゴキブリに弱い妻」‥漫談師の綾小路きみまろさんの口上にありそうな言葉群ですよね。


昨日、夕方ごろに、何人かの女の子グループから、「パパになって!」と、おそらく家族ごっこに誘われたんだと思います。

4歳児の女の子は、しっかりもののママでしょう。3歳児の女の子は、面倒見の良いお姉ちゃんでしょう。2歳児の女の子は、面倒見の良いお姉ちゃんよりも、私の方がしっかりしてるんだぞと言わんばかりの、自称“お手伝いお姉ちゃん”だったのでしょう。

さて、せっかくのお誘いだったので、参加を申し込みますと‥さっそく、しっかりもののママから声をかけられました。

「パパは、はやく会社に行きなさい!」

なるほど、そうだよな、さっそく仕事に行くんだよな、そんな気持ちで、とりあえず、しばらく園庭をぶらついて、家族のもとへ帰ってみました。

するとですね、しっかりもののママから、このように声をかけられました。

「あなた、ごはんにするから、座りなさい。」

すると、面倒見の良いお姉ちゃんと、自称お手伝いお姉ちゃんとが、ビールケースと椅子をセッティングしてくれたんですね。

いそいそと、しっかりもののママがですね。

「今日のごはんは、カレーよ!ちょっと、お米が足りなくなったから、すぐに買ってくるから、食べておいてちょうだい。」

そのような言葉を残し、すぐさま、しっかりもののママは、お米を買い出しに出かけました。その間、面倒見の良いお姉ちゃんが、自称お手伝いお姉ちゃんの面倒をみようとするのですが、どうにも上手くいっていないようでした。

「パパは、はやく食べなさい!」

お姉ちゃんたちに言われるがままに、色の違う砂で作られた、精巧なカレーをほおばりますと、しっかりもののママが帰ってきたんですね。

「あなた、食べたら、早く、会社へ行きなさい!」


父権社会が、崩れようと、いや、崩れた現代社会。男性だの女性だのと、性差を口にすることが難しくなった現代社会。ごっこ遊びには、世相が赤裸々に映し出されていくのでしょうか。

しっかりもののママと、面倒見の良いお姉ちゃん、そして自称お手伝いお姉ちゃん、素晴らしい家族を持ったパパとして、今日も、働いて、働いて、そして働きたいと思います。

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2024-02-09
離婚後の親権について

おはようございます。さきほど、お馴染みの亀川さんから、イノシシ肉をこっそりもらった、村上です。疲労回復、皮膚の健康、新陳代謝を高める効能があるそうで‥帰宅したら、がっついて、パワーアップをはかりたいと思います。

さて、現在、富岡保育園では、嘔吐下痢症が大流行しています。空気が乾燥する、この季節は、さまざまなウイルスがとても元気になっちゃうもんなんですね。子どもだけでなく、大人もですね、保護者の方や先生たちにも、そのウイルスたちは侵入しているようです。

感染しちゃったら‥とにかく、無理せずに、心身を休めましょう。病院へ行ければ、薬を処方してもらえるかもしれません。また、嘔吐や下痢を繰り返すと、脱水の可能性もあるので、水分補給を怠らないように気をつけましょう。

そして、予防について。これは、嘔吐下痢症だけでなく、インフルエンザやコロナウイルス、さまざまな感染症に共通するのですが‥手洗い、うがいの習慣に加え、『規則正しい生活習慣』が、とても大事になります。早寝早起き、バランスの良い食事、適度な運動、良質な睡眠、これらを日々継続させることが、めちゃんこ大事です。つまりは、日頃の心身の体力作りが、あらゆるウイルスたちへの武装になるわけです。心身と記述した理由は、体だけでなく、心も重要だからです。体と心はつながっているんですよ。心の体力作りは、『笑顔』と『感謝』に尽きます。スマイル、そしてサンキュー癖を身につけることが、うん、めちゃんこ大事です。

※重ねて記述しますが、それでも、いくら気をつけていても、感染する時は感染します。そんな時は、自分の心身に素直に正直に休みましょう。また、お子さまへの配慮は、食欲が回復する程度まで、ご自宅で安静に、用心することを、うん、めちゃんこオススメします。


さて、イノシシ肉片手に、手にとった新聞(山陽新聞)を、パラリとめくると‥『離婚後の親権』について、法相の諮問機関(しもんきかん)・法制審議会の家族法制部会が、民法の改正の要綱案をまとめた、との記述がありました。焦点は、現行の「単独親権」に加えて、双方ですね、父も母も親権者になれる「共同親権」も新たに選べるようにする点です。

2022年には、約17万9千組の離婚があり、そのうちの6割弱のカップルが未成年のお子さまがいたようです。

親権については、子どもに対する親の支配権だと誤解されがちでもありますが、子どもの利益を最優先にした、身の回りの世話や、教育、財産管理などの管理で、むしろ義務性が強いようです。(親権ではなく、親務との表記に見直すことも議論されているそうです。)

DVや虐待などの状況もあったり、養育費の支払いについての問題もあったり、法だけでは、込み入った絡み合った問題を全て解決するには難しいかもしれませんが‥それでも、子どもたちの幸せを守るための制度になっていけばと、願う次第です。

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2024-02-08
エピソードボーイのエピソード

副園長ブログに、何度も登場してきた、ひとりの男の子も、卒園まで残すところ2ヶ月を切ったようだ。

あんなこと、こんなこと、あったでしょう‥と、思い出のアルバムのように振り返ると、寂しいところがありますね。

熱中症になるほどの暑さの中、1日中、虫をとり続ける姿も‥果敢にプロレスを挑んでくる姿も‥「だっこ!」と甘えてくる姿も‥どこかで懐かしいような想いです。

最近では、保育園児でもありますが、少しずつ、小学生へと向かっているニオイになってきたもんですからね。季節が春へと春へと向かっていくと、出会いと別れの色も深まっていくようです。

さて、そんな、副園長ブログへの登場ランキングでも上位を誇る、エピソードボーイ。今日が誕生日ののようですね。おめでとうございます。

お祝いがてら、現場保育者の綴るメッセージ(とみほ村だより2月号参照)を読みあげたいと思いますので、お聞きください。

「最近、文字や数字を書くこと、絵を描くことに目覚め、たくさんの作品を見せてくれます。しましまのへび、靴下、もぐら、たこ、お台所の先生が帽子をかぶっているところ(笑)、などなど、テーマは無限大!さらさら〜と完成!ぬり絵も線からはみ出さない!この時の集中力は目を見張ります。自分の遊びに夢中になって、とことんやり切るチカラ、発想力を持っています。ひかりぐみ(2歳児)のお友だちのお世話をしたり、一緒に遊んだり、リードしてあげたりする姿をよく見かけます。鬼ごっこが大好きで、長縄跳びにもブーム到来。A先生が「髪切ってカッコいいね!」と言うと、「先生の方がかわいいよ!」と、そんなことを言えちゃう、男の子です。」


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あんなこと
こんなこと
2024-02-07
ほぼ自動的に1年生になれます。

富岡保育園の近所から出発する、小学生の登校班に、付き添って歩くことを、ここ数年たのしんでいる、筆者。

交通安全の見守りが、もちろん使命でもあるのだか、それだけじゃないんです。なんたって、小学生と、くっちゃべって歩いていると、最近の流行を知ることも出来ます。出来ますし、冷たい風や、灼熱の太陽などの、自然との触れ合いも、早朝から出来る特典があるんですよ。最高じゃないですか。

最高のついでに、小学生たちの成長もいっしょに喜ぶこともできます。つい、この間まで、ひょろひょろっと、6年生のお兄ちゃんやお姉ちゃんの後ろをついて歩いていた男の子がね。今では、筆者に迫るほどの身長の高さに加え、声変わりをして、一丁前にポケットに手をつっこんで歩いているんですから、カッコいいじゃないですか。

つい、この間シリーズをならべちゃうと、つい、この間まで、歩道橋の階段をへっぴり腰で歩いていた、1年生の女の子がね。今では、さっさか足早に歩くんですよ。そのうえ、今日なんかで言えば、「昨日、雨降っとって、ほかの人、車で学校行ってたけど。わたしは、歩いて行ったけん!月曜日は、パソコン入っとって、重たいけど、わたし頑張ったんよ!」とね、意気揚々と話してくれるわけですよ。頼もしいじゃないですか。

2月には、各小学校で、就学前児童の1日体験入学があります。不安や緊張、期待や喜びに、想いがたくさん交差する時期でもあります。

「村上先生、1年生になるために、やっておくべきことは何でしょうか?」

「日本では、よほどの理由があっても、ほぼ自動的に1年生になれるので、やっておくべきことは、無いんじゃないでしょうか?」

なんてね、屁理屈めいた解答をしちゃうと、親切さに欠けるでしょうか。

ただ、1年生になるために“今”があるのではないことは確かです。だって、筆者が39歳になるために38歳の“今”があるわけじゃないですよね。べき論で言えば、“今”は“今”のためにあるべきなんじゃないでしょうか。

小学生になるために、早寝早起きの習慣を身につける。そんなことより、保育園で元気良く活動するために、早寝早起きの習慣を身につけようじゃないですか。

小学生になるために、文字の読み書きを身につける。そんなことより、保育園でさまざまな遊びへの興味を深めるために、文字に関心を持とうじゃないですか。

小学生になるために、和式の便器に慣れる。そんなことより、保育園でどんな場面でも気持ち良く排泄に向かえるように、和式の便器体験をしておこうじゃないですか。

付き添う小学生の登校班には、学校の先生や保護者の方の存在はほとんどありません。大人の見ていないところで、子どもたちは、さまざま成長を遂げていくんです。けっしてですね、大人の見ているところ、意図するところだけで、成長するもんじゃないんです。そんなことは、筆者がつらねなくとも、元子どもである、ブログ読者なら、よくよくお分かりなんじゃないでしょうか。


保育園では、雨あがりに、傘をさしたり、持ち歩く子どもが多くいました。ある2人の女の子が、タイヤの円の中に、腰をおろし、傘をさしながら、優雅にくつろぐ姿をしていました。

「ここ、ビーチよ。きもちいいわね。」

「ほんと、あ〜。きもちいい。」

やっておくべきとこは、これで、いいんですね。

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ここは、ビーチです。
2024-02-06
もてなしの心と、しいたけの味。

あ〜長崎は〜今日も〜雨〜だった〜‥。そんな歌がお似合いだっだ、「全国実践研究大会in長崎」の初日。北九州新幹線“かもめ”を初体験した喜びから、ホテルにチェックインする前に、テレビドラマ「孤独のグルメ」ならぬ、一軒のお店に入った筆者だった。

せっかく長崎まで来たんだから、どこか雰囲気のあるお店を選びたかった筆者。これだ!と思って入ったお店は「天ぷら定食 あまのや」であった。店内に入ると、カウンターだけの、店主と女将さんだけがいる、こじんまりした印象を受けたお店であった。せっかく長崎まで来たんだからと、そんな心持ちの筆者は、必要以上に、店主さんや女将さんに話しかけたのですね。すると、このお店は、創業70年だって言うんですから、それだけで尊敬の眼差しになってしまいました。ちなみに、お味の方は、創業70年と聞く前から、ある感想を抱きました。それは、とても“実直”なお味。そして、どこかで、“媚びることのない”お味だなと。


さて、2日目の実践発表当日ですね。このたびは、長崎の夜をあきらめて、ホテルで心身を整えていたこともあり、コンディションはとても良かったんです。たいてい、県外の研修に出かけると、社会情動力の内の自律心などが欠けてしまいがちなのですが、このたびは、いつもの二の舞にならないように意識を強く持っていたんです。

午後、1番の発表だということで、お昼のお弁当を食べながら、緊張と興奮をコントロールすることにしました。2日目は、ちょうど雨もあがり、陽射しも上空からさしていたこともあり、会場と長崎駅の間あたりにある、ベンチで、その時を過ごすことにしました。

実行委員会の方が用意してくれた、彩豊かなおかずに心を躍らせながら、まずは、しいたけを、ひとくち。とても上手い具合に煮ていることがわかるほどに甘くて美味しかったんです。しいたけの味に心を奪われながら、「長崎駅はレンガが多く使われているから、長崎はレンガが有名なのかな⁉︎」なんて、よそ見をしながら、考え事をしていると‥。

陽射しのさす上空から‥鷹⁉︎いや、とんびでしょうか、大きな鳥が、お弁当めがけて突進してきたんですね。

あまりの衝撃に、せっかくのお弁当は無惨にも‥。人生何が起こるか分からない、そんな、ひとときを過ごすはめになりました。


さて、気を取り直して、いや、せっかくだから、このエピソードも発表に入れてしまおうと思うところが、筆者のあざといところでしょうか。

昨日公開した、発表原稿の冒頭に、このエピソードをぶちこんで、午後1番、眠気を催す時間帯に衝撃を与えることができたことは、不幸中の幸いでした。

今回の実践発表。他園と同じように、画像や動画、そして目の引く文字群を、パワーポイントで操る手法も、もちろん思案しました。けれども、なぜ、やらなかったのか⁉︎もしかして、出来なかったのか⁉︎

理由を挙げると‥もちろん、それらを扱うことが苦手であることもあるのですが‥発表イコール、パワーポイント文化に対して、抗いたかったのかもしれません。マイク1本で伝えることが出来ない実践なんて、発表する値打ちが無いだろ!と、どこかで、おごっていたのかもしれませんね。

原稿を作成する段階から、賛否両論を生むことは想定していました。そして想定通りに、「あれを実践発表と言っていいのだろうか⁉︎」であったり、「富岡保育園らしかった、村上先生らしかった‼︎」とのご意見をもいただきました。

実は、これも、作戦のうちで‥予定調和的なものには、一石を投じる、疑問をぶつけることで、会のクオリティが上がるのではないかと、筆者は考えるからです。

例えば、今回、実践発表を行なった園の大半が扱ったキーワードが『参画』と『STEM教育』でした。参画とは、参加よりも、もう一歩踏み出した、計画段階から加わることを意味します。そして、STEM教育とは、サイエンス・テクノロジー・エンジニアリング・マセマティクスの、頭文字をとった、アメリカなどで扱われている、教育です。ちなみに、これは安易に科学的、化学的な要素に留まらず、哲学的な思考も合わせ、困難な現代社会の課題を解決するチカラを養うことを主旨としたものです。

さて、筆者が投げた一石とは‥『参画』という言葉を使わなかったら、『参画』という実践にならないのか⁉︎逆説的には、『参画』という言葉を使えば、『参画』になってなくても『参画』という実践になるのか⁉︎

『STEM教育』という言葉を使わなかったら、科学的・化学的要素の無い保育実践であるのか⁉︎これも逆説的に、『STEM教育』という言葉を使えば、哲学的な思考を抜きにでも、実験用具や玩具を使って遊べば、『STEM教育』という実践になるのか⁉︎

これらの一石が散りばめられていた、筆者の実践発表に、どれだけの人たちが、その石に気付いたかは、分からぬところです。

長々と、言い訳ったらしく、綴りましたが‥筆者のように緊張と興奮が高まりやすい方は、あえてのマイク1本手法をオススメします。なぜかって、作成や練習段階から、パワーポイントの作成や扱いにかける労力を、すべて原稿作りと、しゃべる訓練にあてれるからです。そして、本番でも、パワーポイントを扱う神経をカットして、すべてを、しゃべる神経に注ぐことができるからです。


とにもかくにも、このたび、500人を超える参加者に対して、充実した研修になるように計画、準備、そして当日のおもてなしに努めて下さいました、「長崎見守る保育研究会」の皆様、誠にありがとうございました。細部にいたるまでの、お気遣いに感謝するとともに、主催者としての振る舞いに、学ぶべきところがたくさんあったことは言うまでもありません。本当にありがとうございました。

余談になりますが‥鷹⁉︎とんび⁉︎に突進されたお弁当の替わりに、実行委員会である、長崎県平戸市に園を構えておられる西村先生から、お気遣いに、お弁当をもう1ついただいでしまいました。重ね重ね、本当にありがとうございました。

あの、しいたけの、ほとばしる甘さ。あれは、長崎が江戸時代、鎖国された時分に、日本で唯一の外国への玄関口だったことが影響しているんだとか‥シルクロードで、スパイスが黄金と取引されたように、長崎の出島では、高価な砂糖が取引されていたそうです。高価嗜好品として砂糖菓子も輸入され、もてなしの心として料理にも高価な砂糖がふんだんに使われていたそうで‥その名残で、長崎のお料理は、少し甘い味付けになっているんだとか‥。こちらは、お弁当のお供に、添えられていたメモを参照しました。

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2024-02-05
全国実践研究大会、発表原稿公開

こんにちは!晴れの国、岡山県からやって来ました!日本遺産にも認定されている瀬戸内海に浮かぶ島々を持つ、人口4万5千人をわり、昨年度産まれた赤ちゃんは179人、そして来年度からは乳幼児施設が16ヵ所に整理されます、“消滅可能性都市リスト”に名前を連ねちゃっている笠岡市の富岡保育園、とにかく明るい副園長、村上太志です。今日は宜しくお願いします!!!

(拍手)ありがとうございます!!!はじめに!富岡保育園での実践発表を語る前に。ある1人の人物を紹介させて下さい。

その方のお名前は、亀川さんです。亀川さんは、富岡保育園には、なくてはならない存在なので、是非とも、皆さまにも知ってもらいたいのです。

亀川さんは、富岡保育園が保育園になる前の頃から、富岡保育園に足を運んで下さっていました。

どう意味かと言いますと‥富岡保育園の建物は、約180年前の江戸時代、天保14年築なんです。そして廻船問屋として、地域の物流基点だった場所でもあるんです。(間をあけて)すみません。急に、江戸だとか、廻船問屋だとか、言っちゃうと、ハテナがたくさん飛んじゃったかと思うので、少し補足しますね。

江戸時代の頃って、参勤交代っていう制度がありましたよ!?中学校の歴史の授業を思い出してみて下さい。その参勤交代で通る街道が、現在の富岡保育園の前を通る道だったんです。参勤交代は、全国の人たちが江戸を目指すわけですから、通る道は、大変な賑わいだったはずです。

そして、現在のように車や新幹線、飛行機はありませんから、物を運ぶには船ですよね。ちょうど、富岡保育園の南っかわまで海だったこともあり、富岡保育園は船から運ばれたお米などを蔵で保管して、さばいていたんです。また船で来た客人を泊めたりもしていたんです。

何が言いたかったって、富岡保育園として使っている建物は、当時から、たくさんの人や物が行き交い、賑やかだった場所だってことです。

歴史の話しをすると、それだけで時間オーバーになっちゃいそうなので、話しを進めますね。

明治から大正、昭和と戦前戦後の間も守り抜き、そして地域の子どもたちが、その場所を自由に出入りしていたそうなんですが‥。

その自由に出入りしていた子どもたちの1人が、亀川さんなんですね。

鯉の池にエサをやったり、当時植えられていた松などの木に隠れて、かくれんぼをしていたみたいです。

昭和40年に入り、ベビーブーム世代の方たちがお子さまを授かるようになると、笠岡市の富岡地区でも、保育所を要望する声が大きくなったそうなんです。

そして、現在の園長先生のおばあちゃまにあたる方が、廻船問屋であった建物を利用して保育園をはじめたんですね。

その頃になると、亀川さんもご結婚をされ、お子さまを授かっておられたので、お子さまを富岡保育園に預けておられたそうです。

そして、そのお子さまのお子さま、つまりはお孫さんも富岡保育園に通うになった頃に、僕は亀川さんと出会うことになりました。

はじめの頃は、年齢別のクラス担任制だったこともあり、亀川さんのお孫さんを、担任する時くらいでしか、お話しをする機会はありませんでした。

転機となったのは、亀川さんの下のお孫さんが卒園する年でした。卒園式近くにお孫さんが、運悪く体調を崩しちゃって、卒園式に参加することが出来なかったんです。そして後日、卒園証書を取りに来られることになったんですね。

当時、富岡保育園では保育実践大改革をはじめて3.4ヶ月が経った頃でした。

クラスの壁を壊し、年齢別のクラス担任制をやめ、ありとあらゆる、富岡保育園の保育の“当たり前”を見直しているところでした。「今まではこうやっていた」というフレーズに、とても敏感になっていたと記憶しています。

卒園式に参加することが出来なかった園児が、卒園証書を取りに来てくれた」

さて、僕たち私たちは、どのようにお祝いすることができるだろうか。

その日、集まった職員で、即興でミニ卒園式を行うことにしたんです。するとですね、付き添ってくれていた亀川さんが、「ちょっとだけ、先生!待ってー!」と、おっしゃられて、今度はスーツを着てやって来られたんです。

「先生!こんな保育園どこにありますか!孫、ひとりのために!本当にありがとうございます!」と、感動の言葉を、集まった職員に伝えてくれたんです。

それからと言うもの、亀川さんは、ときどき、園の玄関前に足を運んでくれるようになりました。玄関の戸の隙間から、子どもたちと会話をしては、タッチをしたりと、どんどん回数を重ねるごとに、その距離は縮まっていったと記憶しています。

そして距離が日ごとに縮まる中、1人の女の子が「じいちゃん!遊びに来てー!」と、泣き叫んだものですから、亀川さんも、いてもたってもいられなくなっちゃったんでしょう。

「先生!お邪魔してもいいですかー!」と、声をかけて下さり、園内で、子どもたちと遊んでくれるようになったんです。

子どもたちも、その元気な亀川さんが大好きなもんですから、毎日毎日、「じいちゃーん!」と、呼ぶわけです。すると、亀川さんも、毎日ですね、「先生、今日も、お邪魔してもいいですかー!」と来て下さるわけですよ。

当時の富岡保育園では、見守る保育の“見守る”について、さまざまな視点から学びはじめているところでした。

職員だけでなく、保護者にも、見守る保育を学ぶための資料やお便りを配っていました。

そんな時に、毎日来て下さるようになっていた亀川さんにもお渡しするようになったんです。

すると、亀川さんは、ファイリングして、何度も何度も見返しては、「先生!あのお便りに書いてあった、あれは、とても勉強になりました!」と、一緒に見守る保育について学んでくれるようになったんです。

ちなみに、あれから7年ほど経ちますが、今でも読み返すそうです。

そんな毎日来て下さる、そして見守る保育について一緒に学んで下さる亀川さんにとっては、日曜日が非常に寂しい日になってしまいました。

なぜかって、子どもたちが登園して来ないからです。

「先生!日曜日は寂しいわ!子どもの声が聞こえんと、ホンマに寂しい。」

そこで、亀川さんは、ある行動をとりはじめたんです。日曜日には、百均に通って、たくさんのビーズを購入されるようになりました。ビーズと、趣味の釣りで使う釣り糸を使って、腕輪やネックレスを作って、子どもたちにプレゼントしてくれるようになったんです。

ちなみに、最近では、何人かの女の子を集めて、一緒に作ったりもしてくれています。

亀川さんの、富岡保育園愛は、とどまることを知りません。

次は、誕生日を迎える職員に、その職員をイメージした色の薔薇をプレゼントしてくれるようにもなりました。

これも、ちなみになのですが、職員の誕生日を意識し過ぎるがあまり、奥さまの誕生日をすっぽかしちゃった、そんなお茶目なエピソードもお持ちです。

さすがに、たくさん、いただき過ぎて、申し訳ない気持ちも溢れてきましたので、声をかけるとですね。「先生!わしが好きでしょうることですけん。迷惑になったら、教えてください。ホンマに子どもは、可愛いです!こんな、じじいと、誰が遊んでくれように!ホンマに、わしは幸せものです!」と、おっしゃるんです。

昨年くらいからは、早朝の掃除も手伝って下さるようになりました。たいてい7時半頃に来られて、竹箒で、お庭をはいて下さいます。たまに、職員が片手間にしてしまうと、「先生!これは、わしの仕事ですけん!」と、さらに熱心に掃除して下さいます。

ちなみに、早朝の掃除が終わると、今度は、泣いて登園する子どもを抱っこしてくれます。恥ずかしいことに、僕なんかだと余計泣いちゃう子どもも、亀川さんの腕に包まれると、泣きやんでいくんです。最近では、保護者も、「じぃじのとこに行っておいで〜!」と、声をかけるんです。

「お母さん!お仕事!気をつけて、いってらっしゃい!」と、抱っこしながら、亀川さんは保護者の背中を優しく押して下さるんです。

亀川さんの、富岡保育園愛は、まだまだ、まだまだ、とどまることを知りません。年末くらいから、今度は、夕方には雑巾がけまで手伝って下さるようになりました。

「先生!これくらいは、させて下さい!わしゃあ、好き勝手に子どもと遊んどんじゃけぇ!先生らぁは、やることたくさんあるんじゃけぇ!これくらいは、させて下さい!」と、部屋の隅々まで綺麗にして下さるんです。

富岡保育園には、保育関係者から、地域の方まで、さまざまなお客さまが来られます。

そんなお客さまにも、「こんにちは!近所の、じじいです。お邪魔してます!ホンマに、ここの子どもは可愛いんですよ!あの子はですね‥」と、子どもたちの特徴や、先生たちの保育実践について説明して下さるんです。

あの子はなぁ、あの石段を登って行く時には、はじめは手を貸せと言わんばかりに、手を出すんです。けんど、バランス良く歩けるようになると、手を振りほどくんです。もう歩けるけんええ!と言わんばかりに。だから、はじめだけ手を貸すようにしちゃるんです。」

そんな亀川さんの大活躍は、地域にも少しずつ少しずつ浸透していきました。

「亀ちゃんは、子どもたちに大人気じゃなぁ!」と、うらやむ、おばちゃまたちの声も、ちょくちょく耳に入るようになってきました。

そうなってくると、少しずつ、少しずつ、園に足を運んで下さる地域の方も増えていきました。

園内では、亀川さんや職員たちが、地域の方、また学生たちと和やかに話すところで、子どもたちが、やんちゃに遊ぶ姿がたくさん見られます。

補足の情報としては、昨年の夏、ボランティアに来て下さった学生は、延べで250人いました。もちろん、学生にも、亀川さんは、「おはよう!お兄ちゃん!お兄ちゃんは足がはえーなぁ!子どもがお兄ちゃんと鬼ごっこすると、ぼっけぇ楽しんどるが!」と、励ましの言葉をかけてくれるんです。

ちなみに、保育実践大改革をはじめて、運動会や発表会、その他の習い事を、全部やめた富岡保育園では、亀川さんを含めた地域内外のファンの方のお陰様で、さまざまなイベントを楽しむことができるようになりました。

近所で、イチゴ狩りをさせてもらったり‥を植える前の田んぼで、泥リンピックをさせてもらったり‥また、薪を一緒に割って、焚き火をしながら焼き芋パーティーをしたり‥年末には卒園児の保護者がリーダーシップをとってくれ、200人を超える、もちつき大会を、園内で開催することもできました。

そんな、亀川さんも遂に80の大台にのられました。趣味の釣り、特に夜釣りに出かける時には、くれぐれも気をつけて行ってほしいと職員一同願っています。

そして、これからも、富岡保育園を、その愛で守ってほしいとも願っています。

と、いったところで、亀川さんのご紹介を終えたいと思います。

さて!次に、本題の富岡保育園の保育実践についてお話ししたいと思います。

(時計を見る)

と、思っていたら、終わりの時間が、近づいているじゃないですか‥大変申し訳ございません。

詳しく知りたい方は、岡山県笠岡市富岡605、富岡保育園までお越し下さい。

富岡保育園では“子どもが子どもでいられる”普通の暮らしを心がけています。何も特別な能力を花開かせようとしているわけではありません。

雨の日には、水たまりに入って汚れてみちゃったり‥もみくちゃになってケンカをしては怒られちゃったり‥やかんのお茶をつごうとしたら、こぼれちゃって、あちゃーってなっちゃったり‥

みんなでワイワイとちゃぶ台で食べていたら、ついついウトウト寝ちゃったり‥

子どもが子どもでいられる、そんな“普通の暮らし”ができる場所であり続けたいと思っています。

ご清聴ありがとうございました。

2024-02-04
ハラハラ全開で、いざ長崎へ。

北九州新幹線“かもめ”の乗車内で、このブログを綴っている。ちなみに、初“かもめ”である筆者は、乗車内の、黄色と黄土色の間と言って良さそうな、明るい座席シートに、旅先への足取りが軽くなったような気がしている。

この、土日をかけて、「見守る保育」全国大会に、実戦発表者を兼ねて参加する、筆者。会場は、長崎の出島。出島と言えば、鎖国されていた江戸時代において、西日本で唯一、貿易が許されていた港があったはず‥どんな街並みであるか、非常に興味を寄せている。

さて、実践発表に向けて、およそ、1週間かけて原稿を練った、筆者。たいてい、このような展開でブログを綴っている時は、その原稿を公開してしまうのであるが‥このたびは、サプライズ的な要素も混ざっているので、発表後に公開することにしようと思っている。


さて、初“かもめ”前に、乗り継いだ特急列車、“リレーかもめ”内で、手にとっていた本の題名を記してみようと思う。

『すべての男は消耗品である~村上龍~』

昨日、旅の道中のお供に、園内の図書室(私設公民館とみほ村文庫)で、題名に一目惚れして選んだのである。

はっきり言ってしまうと、内容は、保育園の公式ホームページに綴るようなものでなく、現代で言えば、セクハラ、パワハラ、ハラハラだらけの、ハラハラする本であった。

けれど、“男は消耗品”とのフレーズには、何度も頷いてしまうほどに、共感してしまった。耐久品だと勘違いしている輩ほどに、制度や権威の傘を着ようとするのである。


さて、昨日、園内で開催された「節分パーティー」は、青空の下、晴れやかに福を呼び込むものとなりました。

園庭では、紙芝居を読む先生の周りに、子どもたちが集い。トランペットを吹く先生の周りにも、子どもたちが集い。

そんな中、現れた、赤鬼と黒鬼に、果敢に新聞紙を丸めた豆もどきを投げつける、子どもたち。

そんな子どもたちを、あたたかく見守ろうじゃないかと、仕事を抜けて、駆けつけてくれていた保護者たちも、いく人かおられました。

筆者も、この1年に1度、開催される、節分、豆まきを心待ちにしている、1人でもあります。子どもたち、1人1人に訪れるドラマを見るのが、とても楽しみなんです。

筆者にとってのMVPドラマは‥1人の1歳児の男の子の、ある行動でした。赤鬼が、部屋の中へと、虎の毛皮をなびかせながら、入っていった途端に‥

バンッ!!!

非常に大きな、戸の閉まる音が鳴り響いたんです。そして、それと同時に、駆け出す1人の男の子の後ろ姿がありました。

誰だろうと、周りにいた大人も子どもも、一斉に目を向けると、それは、1歳児の、少し眉間に皺を寄せた男の子でした。

勇敢!あっぱれです!

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ある保育雑誌に‥「節分の日の、鬼の存在は、子どもにとってトラウマにならないだろうか」論争が展開されていました。

筆者が現在読み進めている、ハラハラ全開の村上龍さんだったら‥「その前に、不適切保育をする先生の存在はトラウマにならないだろうか、を論争しろよ!」と展開しそうだなと、思ってみました。

さて、長崎駅に着きましたので、会場へと足を運んで行こうと思います。

ハラハラ
福を呼び込む
イワシのフライで、鬼退治!
2024-02-03
やっぱり、春はあけぼのだよね。

「わたしは、1日の中で、1番、この時間が好きかな‥。“春はあけぼの”‥って感じじゃんね。」

きょう、誕生日を迎えられた、早朝クルーの、ひと言です。

この早朝クルーは、年中、早朝の時間に責任をもって務めて下さっています。凍える冬なんて、真っ暗な時間からです。園内の鍵をあけ、窓をあけながら気持ちの良い空気を呼びこんで下さいます。そして、園内の花壇のお手入れ‥また随所に、品が漂う生花をそなえて下さいます。

そんな早朝クルーのお陰を、いつも僕を含めた、出勤をする職員、また登園をする園児、そして仕事へ向かう保護者たちは、全身で受けていて、恩恵を受けているんです。“気持ちの良い1日のスタート”をきることが、どれだけ人生を豊かに潤わせてくれていることでしょうか‥計り知れません。

本当にいつも、ありがとうございます。

日の出前の空。しんしんとした空気の中で見上げる空に。いよいよ、春を感じる、きょうの朝でした。


さて、本日は、1日早いのですが、富岡保育園では「節分パーティー」を開催する予定となっております。

担当クルーからは、「きょうは、紙芝居コーナーや、ぬり絵コーナー、音楽コーナーを設けて、たのしみながら、鬼は外!福は内!をしようと思います!」と、説明を受けました。

もちろん、目玉となる、“鬼”は‥昨年から、地域のお寺の住職さんと、副住職さんが、協力して演じてくれる予定になっています。お勤め合間を縫い、子どもたちに愛情を注いでくださることに、感謝、感謝です。

普段、僕を含めた大人が、子どもたちに対して伝えきれていないところを鬼たちに託したいですし‥僕自身も、子どもたちと同様に、自分の中に潜む鬼と向き合いたいと思っています。

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おやつ紹介inクレヨンKIDS
2024-02-02
心が亡くならないように要注意‼︎

こんばんは。2月に入りましたね。日本という国って、どうしても、年末に負けじと“年度末”って、なんだかんだと、せわしさがつのりますよね。それもこれも、大人の勝手と言いましょうか、社会の勝手と言いましょうか‥子どもたちにとっては、年末も年度末も知ったこっちゃないはずなのですがね。

先日、ある女の子から、こんなことを言われてしまいました。

「むらかみせんせいと、このカルタをしようと思って持ってきたんじゃけどな。むらかみせんせい、忙しいけぇな。じゃけぇ、これ(身につけていたドレスの後ろのヒモ)を、ほどいてくれたら、それでいいけん、ほどいて。」

2月は逃げると言われていますが、子どもたちの心まで逃さないようにしなきゃと、大反省する言葉でした。


さて、大反省をしているところに、ある風景が目に入りました。2人の女の子が、なわとびをしている風景です。

この風景が、とんでもなく「可愛い‼︎」って感動したもんですから、目が離せなくなったんですね。そして、感動した自分に、「まだ、心は亡くなっていないな‥(忙しい=心が亡くなる)」と、安心したところもあったことを付け加えておきましょう。

2人の女の子が、1つのなわとびを使って、一緒になわとびをしていたのですが‥1人は、今度、小学校へ就学を控えている女の子。そして、もう1人は、最近ようやく歩行が安定してきた女の子。つまりは、背丈も運動能力も断然違うわけです。

就学前の女の子は、もちろん、その違いを理解していました。そして同じくらいの能力の友だちと、同じようにピョンピョン跳ぶようにはいかないことも理解していました。

けれど、なわとびをしているところに、その、ようやく歩けるようになった女の子がやって来たんです。そして“なわとびをしたい”とのサインを送ったんでしょうし、そのサインに気づいたんでしょう。

就学前の女の子は、自分の前に、その女の子を呼んでは、ゆっくりと、なわを回してあげます。そして、一度、地面につくところで止めてあげてね。

「ピョン!」と、掛け声をかけて、ジャンプをうながすんです。うながし方も、とっても可愛くて、自分もジャンプしながら、「マネをしてみてね」という具合にうながすんです。

これを何度も何度も、繰り返しているところを見たもんですから、つい、ウルッときちゃったんです。ようやく歩けるようになった女の子にとっては、お姉ちゃんがいっしょに、なわとびをしてくれたわけですから、とっても嬉しかったに違いありません。そして、就学前の女の子にとっては、もしかすると、過去の自分とリンクさせていたんじゃないだろうかって、筆者は思ってしまったんです。あくまでも、筆者が思ってしまっただけですが。

この就学前の女の子は、生後数ヶ月の頃から、富岡保育園に通ってきてくれていました。何年もの間、この女の子のように、たくさんのお姉ちゃんや、お兄ちゃんに面倒をみてもらっていたんですよ。そんな記憶が残っていての、「ピョン!ピョン!」の掛け声だったら、いっそう嬉しいなぁと、思ってしまうのは、大人のエゴなのでしょうか。

とにかく、とっても可愛い風景でした。

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いくよ〜!
ピョン!
2024-02-01
フランス82%、日本12%

某地方新聞(山陽新聞)によると‥

ー出産の際、麻酔で痛みを和らげる「無痛分娩」を選択する女性が増えている。分娩全体の数が減る中、無痛分娩の実施件数はこの5年で2倍近くに増加し、妊婦のニーズは確実に高まっている。

との、情報が連ねてありました。また、続けて‥

ーただ、日本ではまだ歴史が浅く、無痛分娩が一般的な米国や欧州に比べると分娩全体の約12%と少ない。実施施設が大都市圏内に集中しているほか、産科医や麻酔科医の不足で24時間対応が難しいケースも多く、ニーズに応えきれない現状がある。

との、情報が連ねてありました。ちなみに、笠岡市や、隣の里庄町、浅口市には、無痛分娩ができるできないに関わらず、産婦人科病院が無いんですね。こちらは、直近の近隣内での深刻な課題でしょう。

さて、「無痛分娩」(むつうぶんべん)のメリットについてを挙げてみると‥無痛分娩は、リラックスして出産に臨むことができるため、産後早期の体力回復が期待できる、んだそうです。

が、デメリットも、もちろんあって‥麻酔によって、血圧低下や吐き気が生じたりして、陣痛が弱くなって分娩時間が長くなったりすることもある、んだそうです。ちなみに、費用は、通常分娩に10万~20万上乗せされ、全額自己負担みたいです。

ちなみに、ブログ読者は、通常分娩と、無痛分娩、どちら派でしょうか?筆者は、未婚の上に、男性であるため、本日のテーマに対して、非常に感想を述べにくいわけです。


世界保健機構(WHO)では、痛みの緩和を目的とした麻酔の使用を推奨しています。

日本産科麻酔学会によると、無痛分娩を選択する女性は、フランスでは2016年に82%、アメリカでは2015年に73%、日本では2023年で12%なんだそうです。

なぜ、日本では、普及していないのでしょうか?ある産科医によると、「日本では、“出産は痛みに耐えてこそ”という考え方が浸透しているからではなかろうか」との見解を示されています。また、産科医としては、「お産で痛みを取ることは妊婦の権利として認められるべきで、女性が選べる環境をつくることが重要だ」とも述べておられます。


未婚の男性の立場からすると‥筆者だったら‥痛みに非常に弱いので‥できれば痛みが和らぐ選択をしたいな‥と思います‥。

産前産後は、特に、女性ホルモンが整いにくく、心身に不安定さが見られるんじゃないかと‥。パートナーは、そんな不安定さを包み込みながら、少しでも女性が、自分にとって最良の選択ができるような環境を作ることが大切なんだろうな、と思います。

※無痛分娩で、最も一般的な方法は、「硬膜外鎮痛法」だ、そうです。背骨の中を通る脊髄は硬膜という膜に覆われているそうで‥。この硬膜の外側にある空間に直径約1ミリの柔らかい管を挿入して麻酔薬を投入すると、背骨に集まる痛覚神経が遮断されて痛みが緩和するそうです。ちなみに局所麻酔のため、意識はあって、おなかの張りや赤ちゃんが移動する感覚は残っているみたいです。綴っているだけで、無痛分娩でも筆者は痛みを感じてきました。とにかく世界の妊婦さんをリスペクトします。

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2024-01-31
おかやま山陽高校吹奏楽部の皆様

いつのことだったか‥こんなブログ記事を綴ったのですが、覚えているでしょうか‥。


「むらかみせんせい、おかやまさんようこうこうに、てがみをかきたいんじゃけど。」

補足しますと、この女の子は、近隣にある「おかやま山陽高校」の吹奏楽部のイベントに、ご家族でよく足を運んでいるんです。そして、大好きなんですね。

女の子としては、手紙を書いて、吹奏楽部の人たちに富岡保育園へ来てもらいたい、そんな想いがあるようです。

筆者は、女の子に、白い紙1枚と鉛筆を手渡しました。そして、女の子は、受け取ると、一目散に駆けていきました。

さて、何て書いてくるんだろうかと思っていたところに、少し息を切らして、女の子は白い紙1枚と鉛筆を持って来ました。どれどれと、注意深く拝見ささてもらうと、白い紙いっぱいに、大きな字で、このように書かれていました。

“おかやまさんようこうこうの がっき ききたいから ききたい だいすき 〇〇より”

溢れんばかりの想いが広がった、1枚の手紙。これは、どうにか届けなきゃと、さっそく封筒に宛名を書きました。そして、女の子と、切符を買いに出かけたんですね。


ブログ読者の皆様も、気になっていたんじゃないでしょうか。もちろん、手紙を書いた女の子もです。

「むらかみせんせい、おかやまさんようこうこうから、てがみ、まだこんのん?」

無事に届いたのだろうか‥。返事はこないのだろうか‥。不安と期待とを、手紙を出しからというもの、ふとしたときに感じていたのかもしれません。


昨日のこと、郵便屋さんから、大きな封筒が届けられました。宛名を見ると、筆者とその女の子になっていました。そして、宛名の横には“折り曲げないでね”と記されていました。

さっそく、女の子を呼びに行き、2人で、どこかおそるおそる封筒を開けました。封筒はやけに厳重に留められていて、重なったテープをはがすと、今度は、中にはプチプチの緩衝材がくるまれていました。

「かなり、厳重じゃなぁ。」

「げんじゅうって、なに?」

そんな会話を、とぼとぼとしながら、中身を傷つけないように、丁寧に丁寧に、開封していきました。

すると、中身を覗くと、1枚の手紙と、1枚の色紙が入っていたんですね。

女の子のリクエストに応えて、一字一句、すべて読み上げていきました。手紙には、返事が遅くなってしまったことと、いつか保育園の子どもたちの前で音楽を披露することを誓う内容が記されていました。

「きょう、くるん?」

「今日は、さすがに、来れんと思うで。楽器運ぶの、大変じゃしな。」

「あしたかな?」

色紙には、女の子が読めるようにと、すべて、ひらがなで記されていました。おそらく、全部員が書いてくれたのでしょう。女の子の気持ちを優しく受け止めてくれる文章が連ねられていました。

「いっぱい、かいとるな〜。もういっかい、よんで。」

嬉しい気持ちが、いっぱいになり過ぎると、声が出なくなるんでしょうね。うんうんと、うなずきながら、何度も何度も、その文章をなぞっていました。


さて、このドラマの最終章は、女の子の保護者の方に〆てもらおうと思います。

さきほど、登園すると、全職員宛てにお手紙を下さいました。手紙には、女の子の気持ちと向き合ってくれたことや、日常の保育活動への感謝の言葉が綴れていました。

「安心して仕事に行けることが当たり前でないことを、もっと感謝しなければと思います。」との言葉には、胸が熱くなるとともに‥よりいっそう、通って下さる、園児、また保護者に対しての責任の重みと、強い気持ちを持つ必要を感じています。


おかやま山陽高校、吹奏楽部の皆様、そして顧問の先生、女の子の気持ち、そして富岡保育園の気持ちにお付き合い下さり、本当にありがとうございました。今度行われるコンサートにも、女の子は足を運ぶようなので、また明るい未来を感じさせる音楽を届けてあげて下さい。本当にありがとうございました。

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2024-01-30
片付けや掃除の指導方法を考察

片付けについて、問われることがあります。

「片付けは、いつするのですか?」

「自分で片付けができるようになりますか?」

なんたって、園内は見ての通り、子どもたちの活動領域は、散らかっていることが往々にしてあるからです。

散らかる原因はいくつかあって‥1つの遊びが終わって、次の遊びに移る際に、そのままの状態で立ち去るから。また、遊びを次の日に継続させたいので、そのままの状態にしておくから。これらを辞めさせれば、ある程度は散らからずに済むことは、さすがに、僕を含めた富岡保育園の職員たちも分かっています。

けれども、好奇心旺盛な2.3歳児などの冒険心を尊重しようじゃないか。遊びの継続を保障しようじゃないか。そのような気持ちから、口酸っぱく「お片付けしなさい!」と言うことは、ほとんどありません。(※ほとんどということは、もちろん言うこともあります。発達過程や、その子どもの特徴を踏まえながら、わざと散らかしていく場合には、個人的な声かけを行っています。)

現在は、登園前の掃除に、昼食前後と帰宅前に片付けや掃除を行っています。職員が率先して行ってはいますが、一緒に取り組んでくれる子どももいます。そのような場合には、「キレイになったね!ありがとう!」と、感謝の気持ちを伝えるようにしています。(※ボランティアのトシさんも、早朝には外掃除、帰宅前には雑巾がけを手伝って下さいます。)


片付けや掃除。この活動を考察するにあたって、筆者の中学生時代を思い起こすことは、1つの参考例になるかもしれません。

筆者の中学校は、テレビドラマなどで見かける、ヤンキーであったり荒れた要素が多々見かけられました。当然、教室内も、散らかる一方‥と、思い起こすと、そうでもないんですね。

筆者が、部活動の朝練前に、友人と教室に忘れ物を取りに行くと‥担任の先生が、机を全部、後ろに運び、掃き掃除と雑巾がけを行っていたんです。担任の先生に問うと、朝と放課後、毎日行っているんだとか。正直なところ、この担任の先生に対して、手荒な行動や言動をしていたものですから、筆者も友人も、心の中で何かを思う節がありました。

また後日、放課後に、友人と教室に用事を思い出して向かってみると‥担任の先生が、涙をすすりながら、机の上を消しゴムや、ヤスリで磨いていたんです。なぜかって、筆者や友人たちが、机に落書きを並べていたからに他なりません。さすがに、筆者や友人も、頭を下げて、一緒に落書きを消しました。

それ以降、筆者や友人たちは、掃除と片付けにおいては、担任の先生に負けじと、率先してするようになったことを思い起こします。時には授業をサボるために掃除をしていたこともあったような記憶も残っています。

当時の担任の先生の、あの姿‥両腕にアームカバーをまとい、いかなる暴言や暴行にも耐えながら、いつも教室をキレイにする、あの姿。あの姿に、当時の筆者を含めたクラスメイトたちは、大きく影響されているのは間違いありません。


片付けや掃除論争。口酸っぱく言う方法もあるでしょうし、片付けや掃除を行いやすいような工夫をすることもあるでしょう。けれども、もしかすると、1番効果的な方法は、片付けや掃除を、大人が真摯に取り組む姿を見せることかもしれません。しれませんし、もしかすると、もしかするのですが、見せなくても、真摯に取り組んでいたら、伝わるものが、きっとあるのではないでしょうか。

当時の担任の先生と、もしも再会したら‥謝って、お礼を言いたいです。たぶん、今でも、めちゃくちゃキレイ好きなんだろうな‥。

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2024-01-29
防犯意識レベルを高めています。

昨日、ひょんな流れから、昨年“2票”差で選挙に落選された方と、お食事を同席させてもらいました。どうしても、その話題になってしまい、ついついお聞きしてしまったんですね、その当時の心境を。するとですね、こんな答えが返ってきたんです。

「さすがに、落選したその当日は落ち込みましたけどね。ただ“2票”差で落選した人って、全国探してもあまりいないでしょ!?これから、また地道に頑張るだけです!」

ちなみにですね、とにかく明るい〇〇って言いたくなるほどに、とても明るく快活にお話しされるんです。なんちゅう、メンタルなんだと本気で思いましたよ。

落選に限らず、人生、さまざまに、思いがけないこと、また思い通りにいかないことって、たくさんあると思うんです。そんな時こそ“明るさ”って本当に大事なんだと、ひしひしと学ぶ時間になりました。同席させて下さり、ありがとうございました。


さて、最近の富岡保育園では「防犯対策」について、ああでもない、こうでもないと、現場保育者たちが頭を突き合わせながら考えて実践しています。

マニュアル本を頼りにすれば、もちろん良いのでしょうが‥やはり、その場所と、その集まったメンバーでの最善策を考慮することが大事なんだと思います。

こんな場合は、どうするか?あんな場合は、どうするか?不測の事態をシュミレーションしながら、現場保育者の配置や、連携方法を探っています。

防犯意識が高まっている今こそ、現場から、新しいアイデアがたくさん生まれていたり、またこれからも生まれそうです。

富岡保育園では、0歳児から5歳児が、縦横無尽に園内を行き交うこと。また業者や来客、ボランティアの方もたくさん行き交うこと。旧2号線沿いに立地していること。玄関の鍵の種類、防犯カメラの配置‥さまざまな要素を考慮しながら、今後も対策をとっていきたいと思います。

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2024-01-28
文春砲に気をつけろ!

筆者が最近、小耳に挟んだ情報を垂れ流したいと思います。しかるに、あくまでも小耳程度なので、具体的な地名などは避けたいと思います。あれです、現在、皆様のネットニュースを騒がせている週刊文春くらいの情報だと思って受け取ってやって下さい。

ひとつ目は、近隣の街から足を運んで下さった方たちからの情報です。なんでも、保育士が不足しているため、来年度、ある学年のクラスを1つ減らすんだそうです。ちなみにこの街は、笠岡市のように定員割れを起こしているわけではないはずなのですが‥来年度まで、まだ2ヶ月ほどありますが、保育士獲得をあきらめての決断なのでしょうか‥。

ふたつ目の文集砲は、こちらも他園の保護者からの情報です。なんでも、参観日以外、園での生活を見たことが無いんだそうです。まさに保育室はブラックボックスなんだとお聞きしました。さて、こちらの真意はいかように‥。

みっつ目は、東京都内の保育関係者からの情報です。想像するに、都内は岡山県などとは比べようもない人口ですから、それだけ保育施設も多いわけですよね。つまりは、1法人1施設でないことが多々あるわけです。すると、理事長は世襲だとしても、園長は雇われ形態がスタンダードなんです。そうなると、園長という重責にメンタルが不調になる方がいるんだそうです。これはもちろん世襲の方もそうではあるとは思うのですが‥。

以上の文集砲、ブログ読者も、言いたいことが山ほどあるんじゃないでしょうか?

ちなみに、この手の情報は、すでに正規ルートから垂れ流されいるんです。10年前発行の「子育てという政治」ジャーナリストの猪熊弘子氏が、膨大な資料と取材で解き明かしてくれています。


富岡保育園で言えば、みっつの文集砲には、今のところ該当していないと思います。ありがたいことに、募集をかけることなく、来年度2人の新卒の学生が就職を決意してくれました。また、ブラックボックスにしようがないほどに、保護者や来客者に、痛いところも痒いところも見てもらえる保育環境になっています。さらには、当園は世襲の園長先生ですが、常に覚悟と責任をもったメンタルで、筆者を含めた従業員を管理してくれています。

ただ、これらに甘んじて、気のゆるみで、いつなんどき、文春砲にさらされるか分かりませんので‥常に気を引き締めて、襟を正して、背筋を伸ばして、保育活動に取り組んでいきたいと思います。

ブログ読者の皆様、今後も、ご指導ご鞭撻、宜しくお願い致します。

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2024-01-27
【強い意志】と【猛烈な集中力】

ブログ読者の皆様。

あなたが、もしも集中して仕事や趣味に没頭している時に‥「ねぇねぇ、何してるの?へぇ〜!すごいね!面白そうだね!どうやってやってるの?へぇ〜!‥」なんてね。声をかけられ続けられたら、いかがでしょうか?

あなたが、つかの間に、ぼんやりとしている時に‥「ねぇねぇ、どうしたの?しんどいの?大丈夫?一緒にこんなことしてみない!どうする?ねぇねぇ!‥」なんてね。声をかけられ続けられたら、いかがでしょうか?

どちらも、かまってくれて嬉しいかもしれませんし、少々鬱陶しい(うっとうしい)かもしれませんし、人それぞれかもしれません。

ただ、没頭している対象が、子どもの遊びならば、いかがでしょうか?やはり大人と子どもとでは違うのでしょうか?それとも大人と子どもも、没頭すれば同じ気持ちになるのでしょうか?

いくつかの問いには、絶対的な正解はありませんが、プロの保育者としては、『常に問い続けること』が大事なのではないかと思っています。


さて“没頭”であったり“集中力”といったキーワードで、筆者の脳裏に浮かび上がった、ひとりのアスリートを今日は紹介させてもらおうと思います。筆者の完全なる個人的想いで綴りますので、ご了承下さい。

今日と同じ“1月26日”に、ヘリコプター落下事故で他界してしまった、アメリカのプロバスケットボールリーグで大活躍された『コービー・ブライアント』さんです。(以下、コービーと記します。)

ブログ読者の方で、マイケル・ジョーダンさんなんかは知っておられるんじゃないでしょうか?ジョーダンの後継者とされ、1試合81点を叩き出したり、チャンピオンに5度も輝くなど、多大なる功績を残された選手です。

が、しかし。その功績以上に、筆者の心を熱くさせたのは、そのプレイスタイル、そして、それまでに至るまでの準備です。朝の3時に起き、徹底的に心技体を磨く姿。アキレス腱が切れようと、歯を食いしばりフリースローを放つ、その芯の強さ。リハビリに対しても、常に前向きなまでに取り組み、復活を遂げる、コービー。いつしか、その徹底して求める姿勢を、人々は『マンバ・メンタリティー』と呼ぶようになったんです。マンバとは、アフリカに生息する毒ヘビなのですが‥【強い意志】と【猛烈な集中力】とを兼ね備えることを、コービー自身もなぞられるようになったんです。

筆者は、高校時代、バスケットボール部に所属していました。VHSに録画して、何度も何度も、擦り切れるほど、そのプレイを見ました。もちろん模倣しようとするものですが、鮮やかなプレイ以上に、その負けず嫌いを全面に出した“一生懸命さ”と、やはり『ブラック・マンバ』のごとく、強い意志と猛烈な集中力で、何度も何度も執拗に襲いかかっていく姿に感化されたことを思い出します。


ちょうど、命日となる今日、筆者に必要な要素は【強い意志】と【猛烈な集中力】だと、天国のコービーが伝えてくれているような、そんな気がします。なんだか、猛然と、なにがなんだか、やる気が湧いてきましたよ!ありがとう!コービー!頑張ります!!!

※YouTubeで「コービーブライアント」と検索すると1発で出てくると思います。アメリカでは、そしてロサンゼルスでは大谷翔平さんの比べようもない、超スーパースターです。是非、お時間ある方は、そのプレイと闘志をご覧下さい。

※筆者の人生、そしてメンタルに多大なる影響を与えてくれた、いや、今でも与え続けてくれる、アスリートで1番尊敬する選手が、コービーです。なので、つい、熱く綴ってしまいました。ご了承下さい。

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2024-01-26
ホッとしながら、ブログを綴る。

いったい、何分寝入っていたのだろうか。筆者は定期的に癌の再発検査に通っているのだが。その待ち合いで、自分のイビキで目が覚めたのだ。よっぽど恥ずかしく、周りに不快な思いをさせてしまったのではなかろうかと、辺りを見渡すと。右隣では、60代くらいであろう女性が、80代を超えるであろう男性、おそらく父か義父であろう、耳元で大きな声で、順番があることを説得している。耳が遠くなっているのだろう、そして、面倒をみる関係にも疲労感が漂った、少し怒りっぽくもあった声であった。たぶん、おそらくだが、筆者のイビキを不快に感じている余裕も無さそうだったので、ホッとした。左隣はどうだろうか。車椅子に乗っている男性が、杖をついている女性に、血圧の測り方を指南していた。たぶん、おそらく、こちらも筆者のイビキに気づいてないようで、ホッとした。

2018年に癌が発症して以来、こちらの病院へお世話になっている。おかげさまで寛解にまでいたってはいるのだが、再発への対応も考慮して、5年を超えて通っている。正直なところ、そろそろ足を止めようかと思うこともある。ただ、当時、たくさんの方たちに応援してもらった経緯もあり、定期的に検診に行くことぐらいでしか誠意は送れないこと。また、当時、治療にあたってくれた医師と、定期的に顔を合わせることで、どこか安心感をもらえること。そして、もう1つは、イビキをかいてしまった待ち合いには、本当に様々な方たちがいて、目に映るたびに、「せっかく、命拾いしたんだから、もっと頑張らなくちゃな!」と自らに叱咤激励を与えてもらえること。これらが、いまだに通っている理由だろう。


思い出すところに、抗癌剤治療、真っ只中だった、ある日。友人たちが子どもたちも連れて、見舞いにやって来てくれたんです。なんとか都合をつけて、車椅子で病室から抜け出し、病院内の広場で会ったのですが。もちろん、友人たちは、その急変した姿に、気丈には振る舞ってくれてはいましたが、表情からは生死を不安するものが、およそ伝わってきました。けれども、友人たちの子どもたちはというと、まだ小さかったこともあるのですが、広場で、キャッキャッ、キャッキャッと走り回っていたんです。その、無邪気な声や姿に、どれだけ元気をもらえたことだろうか。なぜか、自分のイビキで目が覚めた今、思い出すところがありました。


そう言えば、「小規模保育園クレヨンKIDS」の委託を受けている、社会福祉法人「天神会」へ行くとである。高齢者施設がメインなだけに、いたるところで、車椅子の方や、杖をついている方をお見かけするんです。その方たちは、介護士の方たちとお散歩すると、きまってクレヨンKIDSのお庭の前で止まるんです。子どもたちの無邪気な声や姿に触れるだけで、元気がもらえるからであろう。筆者も実体験済みなので、間違いないはずだ。

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2024-01-25
虫採って、アニメ見て、夢を見る

おはようございます。昨晩は、晴れの国と呼ばれる岡山県、そして富岡保育園の所在する笠岡市富岡地区でも吹雪きましたね。筆者のアパートは、園から目と鼻の先なので出勤を心配する必要はほとんどないのですが、どうしたんでしょうね。昨晩は、風呂上がりから、園内の保育LABO(筆者の書斎スペース)に泊まってしまいました。いわゆる“ひとりお泊まり保育”です。勝手にしやがれですね。

さて、朝起きてみると、銀世界が広がってんのかと、園庭に出てみると、そうでもない。富岡地区の吹雪は一過性だったんでしょう。(そうでもないわけでもない地域もあるはずです。通園や通勤、お出かけも含めて、移動は安全第一を心がけましょう。むしろ、危険と判断したら自宅待機が賢明かもしれませんよ。)

こちらは、せっかくに保育LABOで早起きしたもんですから、ブログを綴る筆も滑らかじゃないですか。この勢いで書き切ってしまおう。そう思っているところに、ある一冊の本が目に入ってしまいました。

『虫眼とアニ眼~養老孟司・宮崎駿』です。(平成20年発行)

こちらの本をですね、昨日見学に来て下さった先生方に、筆者は勝ち誇ったように、「先生!僕!オススメの本があります!」と紹介したんです。

するとですね‥「それ、私も大好き〜!ちょうど、昨日、大学生に授業した時に紹介したよ〜!保育の教科書だよ〜って!」「私も好き〜!知り合いに貸して返ってこなかったりしたから、3冊くらい買ったかな〜!」

って、おいおい。さすがじゃないですか。筆者は何を勝ち誇っていたんでしょうか。勝ち負けはありませんが、この本との出会いは完敗でしょう。けれども、昨日の見学者の方々と、目の付け所と言いましょうか、同じ気持ちで、この本と向き合えていたことが、とても嬉しかったです。

ブログ読者にも、何度か紹介しているんだと思うのですが、ひとりお泊まり保育のついでに、ワンフレーズ紹介させてもらおうと思います。

養老さん「ここまで書いてきて思うのだが、やっぱり現代社会は変である。文部省は生きる力を与える教育といったが、生きる力がない生きものなんて、そもそも生きものじゃない。そんな変な存在がいまの子どもだと、本気で思っているんだろうか。現代は先が見えない時代だという。先が見える時代がそれならあったのか。そういう人には、私は“あなたの告別式は何年何月何日ですか”と訊くことにしている。人生でもっとも重要な日の日付を知らない人間が、いつから“先が読める”と信じるようになったのか。子どもが子どもでいられない。そんな変な時代はそろそろやめにするべきだろう。虫採って、アニメ見て、将来の夢を見ていれば、それでいいのである。生きる力なんて、子どもははじめから持っている。それをわざわざ、ああでもない、こうでもないと、ていねいに殺しているのが、大人でなのである。」

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生きる力は、はじめから持っています。
2024-01-24
感性ビンビンな見学者の感想

東京都葛飾区に所在する、社会福祉法人「清遊の家」から、各施設長、また法人理事の方なども含めた、4名様が、富岡保育園、そしてクレヨンKIDSに足を運んで下さいました。

理事長でもあり、「清遊の家」の1つの施設でもある、「うらら保育園」の園長先生とは、2023年からお付き合いをさせてもらっているんです。いるんですが、これがまた、お会いするたびに、尊敬の眼差しが強くなり、そして好きになってしまうんです。ズバリと意見をおっしゃる時もあれば、素直な悩みを分かりやすく伝えて下さる時もあるし‥こちらの相談には、先見的な見通しを立ててアドバイスをして下さるんです。そしてそして、どストライクな感嘆言葉で、一緒に集う仲間の感性を揺さぶってくる、そんな方なんです。

今日は、その理事長様と、そのお仲間たち、つまりは感性ビンビンな方たちってことですから、これがまた、こちらの意図すること、保育への思いの丈を、全部汲み取ってくれるわけです。

植物が好きな職員が、園内の隅々に生けたお花を見ては‥「こんなとこにも、素敵な生花が。生けた方のセンスが、ほんっとに出てますね。どこもかしこも素敵です。」

富岡保育園の母屋に足を踏み入れては‥「とても整理整頓、掃除が行き届いていますね。とてもスッキリしていて綺麗です。」

メインとする保育室を見学して下さると‥「先生たちの声が、ほとんど聞こえないよね。子どもたちのトラブルも少なく感じるしね。」

そしてそして、もったいなさ過ぎるくらいの褒め言葉‥「ここは、富岡保育園は、魂がね、ハイ!ドーン!って感じよね。ほんとにね、ドーンよ、ドーン!」


齋藤先生、塚田先生、神野先生、織田澤先生。遠方から、はるばる、この笠岡の地に足を運んで下さり、誠にありがとうございました。たくさんのお褒めの言葉、励ましの言葉、そして未来に向けたアドバイス、本当に感謝しております。

まだまだ、富岡保育園ならびにクレヨンKIDSは面白くなりますし、まだまだ笠岡の地も盛り上げていきますので、また足を運んでもらえるように精進したいと思います。

そして、筆者も含めて、こちらの職員も、来年度、“愛のある暮らし”を根源とした「清遊の家」各施設に、勉強に必ず行かせてもらおうと思います。ので、宜しくお願い致します。

※昨晩からのルートは「辻与旅館」→「富岡保育園」→「海の校舎」→「クレヨンKIDS」(所在の社会福祉法人天神会の理事長様もご挨拶に寄って下さいました。清遊の家の理事の方が、再度お話を聞きたいとの感想をおっしゃられていたので、今度伝言しておこうと思っています。)→「道の駅」→「笠岡駅」でした。

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ハイ!ドーン!
2024-01-23
MUX/763/y

「で、これからどこに行くの?」

「遊戯の授業さ。遊び方をならうんだ。」

「それ、なんなの?」

「きゃうやるのは、パンチ・カードごっこさ。」

「とってもためになるんだよ、でもものすごく注意力がいるのさ。」

「で、どういうふうにやるの?」

「みんながひとりひとりのパンチ・カードをつくるんだ。どのカードにも、記入事項がいっぱいある。身長とか、体重とか、まだまだいっぱい。でももちろん、ありのままのことを記入しちゃだめだ。それじゃ、やさしくなっちゃうものね。ときには名前のかわりに長ったらしい記号だけのこともある。たとえば、MUX/763/yってなふうにね。それからぜんぶのカードをまぜて‥(略)」

「そんなことがおもしろいの?」

「そんなことは問題じゃないのよ。」

「それは口にしちゃいけないことなの。」

「じゃ、なにがいったい問題なの?」 

「将来の役に立つってことさ。」


ミヒャエル・エンデ作 大島かおり訳 時間どろぼうと ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語『モモ』の一節を、冒頭に紹介させてもらいました。

ときどき、ふとしたときに、この物語にふれるようにしているんです。どんなときに、ふとするか。会う人、会う人から、「村上さん。忙しいでしょ!?」と、声をかけられるときです。そんなときって、『モモ』に登場する灰色の男たちに、心身を侵されているときなんだと思うんです。あぶない、あぶない。

また、『モモ』にふれるたびに、たずさわっている、保育・幼児教育についても、じっくり考えることができます。“子どものため”という正義を掲げて、保育や教育の専門家は、ありとあらゆる“将来のため”になるチカラを身につけさせようと、躍起になっています。他人事ではありませんよね。近頃で言えば、認知能力だの、非認知能力だのといったチカラがあるじゃないですか。それを、いかに、個人に合わせて、効率的に身につけさせることができるのか。流行で言えば、STEAM教育だのモンテッソーリ教育だのと、『モモ』に登場する子どもたちが“将来の役に立つ”から取り組んでいるパンチ・カードのようなものがあります。さらに言えば、発達障がいなどの、細かな特性に関しても、名前でなくMUX/763/yという呼び方で呼ばれた子どもたちと似ているじゃありませんか。そうするなら、もしかすると“子どものため”という正義は、子どもたちから人間らしい時間をうばっているのかもしれない‥。

時間どろぼうである灰色の男に、心身を侵されないように気をつける必要もありますが‥自分自身が、灰色の男にならないようにも気をつける必要がある‥そんなことを考えながら、今週も、とみほ村の暮らしを楽しみたいと思います。


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子どもの声を聞きましょう。
2024-01-22
背中で語る男の背中を思い出して

新年に入って間もない、能登半島大震災や飛行機事故などが起こった後日。富岡保育園が所在する地域の方が、あの世へ旅立たれました。(個人情報に触れないように、注意しながら綴ります。)

この方には、富岡保育園まるごと大変お世話になっていたこともあり、先日、園を代表して理事長とともにお線香をたてさせてもらいました。

遺影のお写真を見ると、ついこの間までお会いしていた頃の、穏やかな中に鋭さもある眼光があり、手を合わせながら、無性に涙が止まりませんでした。

お写真の側に立てられていた戒名の文字列の中に“徳”という、この方にとってもピッタリな文字を見つけました。本当にピッタリだと思うと、余計と涙が止まりませんでした。

地域の神社やお寺の仕事を黙々と責任をもって務める傍ら‥富岡保育園も含めた、笠岡市の子どもために、定期的に耕し、キレイに草をとり管理されている畑を開放し、無農薬で安心安全な農作物の収穫体験を提供して下さいました。

僕にとって、僕が目にするこの方は、いつも背筋が伸びた、キリリとした大人の男性でした。お会いすると、もちろん喋りもしますが、多弁ではなく、穏やかな表情で遠くを見つめておられました。まさに「背中で語る男」そのものでした。

奥さまによると、生前、自分のやりたいことをまっとうし、そして、まだまだやりたいことがたくさんあると語っておられたとのことで‥あの世へ旅立たれる前日にも、地域の役の任務についての再確認を丁寧にされていたんだそうです。

園児と、毎月お便りを持っていくたびに、「ありがとう。」と、誠実な志事をされた、そのあたたかい手で、園児の頭をなでてくれていたことを思い出します。どうか、あの世でも、富岡保育園に限らず、笠岡市の子どもたちのことを、あたたかく見守って下さい。

そして、人生を通して、守って下さった富岡北地区。あの世からでも、気になることや、安心できないことも多々あるはずです。たぶん、あの世でも、ゆっくり休んだりするのは性に合わないはずなので‥そのたびに、激励を送って下さることを願っています。頑張って、期待に応えますので!


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2024-01-21
笠岡東中学校区学校運営協議会

笠岡東中学校区学校運営協議会(施設分離型 小中一貫校 海成学園)に、昨日のこと、園長先生の代理として参加させてもらいました。参加者は、中学校や小学校の校長先生、保育園やこども園の園長先生、また公民館の館長さんや、民生委員やPTAの方々など、地域のさまざまな子どもたちに関わる人たちで構成されています。

昨日、後半の議題は、海成学園の生徒と先生たちの自己評価についてを意見交換し、また改善策を見出す熟議を行いました。

筆者のグループのテーマは「心の教育の推進」で、具体的には児童会や生徒会の実践、さらにはキャリア教育についてを話し合いました。

笠岡東中学校では、来年度から制服がリニューアルされるということで、このタイミングで校則についてもリニューアルすることになったそうです。リニューアルするにあたっては、まずは生徒会で話し合ってもらい、その内容について、一度、職員で確認した後に、再度、生徒会で話し合ってもらい決定してもらったそうです。つまりは、決定権を生徒会に委ねたんだそうです。

すると、先生たちが想像していた以上に、生徒たちは厳しくルートを決めたんだそうです。「だって、先生!パブリックとプライベートは、ちゃんと分けないと!」と、指摘されたんだそうです。

現在、笠岡東中学校では生徒会がとても積極的に機能しているそうです。そのメリットを、せっかく小中一貫の仕組みを作っているんだから、活かせないだろうか。さっそく、「中学校の生徒会と、小学校の児童会で、合同の話し合いができる環境を作ります!」と、楽しみな改善策を設けることができました。

続いて、キャリア教育に関して。ここでは、筆者からこのような意見を出させてもらいました。

「仕事についてもキャリアの1つだけれども‥家庭についても人生のキャリアの1つですよね!?世の中の流れは、女性だけでなく男性も、性差なく、子育てに参加することが求められています。例えば、授業の一環として、中学生が保育園やこども園に行って、赤ちゃんを抱っこする機会を設けるのはいかがでしょうか?」

「学生にとって、兄弟や近所などに赤ちゃんがいない場合は、大人になって、母親や父親になって、はじめて赤ちゃんを抱っこすることになるかもしれない。そうすると、子どもを設けることに不安であったり心配事が増えてしまう場合もあるんじゃないかと思うんです。」

一丁前の意見をした筆者に、さっそく、中学校の先生が返答してくれました。

「いいですね!さっそく家庭科の先生と検討してみます!」


“学校”は、もちろん勉強を学ぶところでもありますが、それ以外のさまざまなことを学ぶところでもあります。学校の先生だけが教えて学べることばかりでは、そもそもないんです、地域の人たちや、さまざま人たちが、先生たちと協力して、得意分野、見合う環境を提供することで、さまざまなことが学べるはずなんです。

笠岡市は、市をあげて、小中一貫校化を進めています。賛否両論はもちろんあるだろう、けれども、そのメリットを、地域の人たちが知恵を出し合い協力して活かせるようにすることが、今を生きる大人の責任だと思っています。

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2024-01-20
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